JP2005149010A - イベント開催システムおよびイベント開催方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】不特定人を対象としてイベントの主催者側と共通の趣味等の特徴を備えた者をイベントに参加させることのできるイベント開催システムおよびイベント開催方法を得ること。
【解決手段】イベントの参加を募る者は参加募集者端末102A等から仲間イベント受付システム103にアクセスして、イベントに参加する者の趣味等のカテゴリを指定し、全会員を対象としたユーザ情報データベースから対応するカテゴリについての記述内容が一致する会員にイベント開催通知を送付してもらう。この通知に対して参加の返答があった会員および主催者に参加決定案内が通知されることで、趣味等の一致した会員同士でイベントを簡単に開催できるようになる。
【選択図】図1
【解決手段】イベントの参加を募る者は参加募集者端末102A等から仲間イベント受付システム103にアクセスして、イベントに参加する者の趣味等のカテゴリを指定し、全会員を対象としたユーザ情報データベースから対応するカテゴリについての記述内容が一致する会員にイベント開催通知を送付してもらう。この通知に対して参加の返答があった会員および主催者に参加決定案内が通知されることで、趣味等の一致した会員同士でイベントを簡単に開催できるようになる。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種イベントを開催するイベント開催システムあるいはイベント開催方法に係わり、特に通信ネットワークを用いてイベントを開催するイベント開催システムあるいはイベント開催方法に関する。
インターネットの普及と共に、ウェブ上でスポーツ、音楽、夏祭り等の各種イベントを案内したり、イベントへの参加を受け付ける通信システムが登場している。たとえばイベントに参加しようとする者は、インターネットの検索エンジンを使用して各種イベントの開催状況を知ることができる。イベントに参加しようとする者は、該当するホームページから直接、申し込みを行ったり、イベントの開催者に電子メールで参加について申し込みや問い合わせを行うことができる。また、イベント開催会社等の特定の組織のメンバ(あるいは会員)になるとその組織が開催するイベントの案内が電子メールでメンバに送付されるというサービスも行われている。
しかしながら、これらのイベントは自分で開催しようとするものではなく、他人の募集するイベントに参加する形態となっている。もちろん、インターネットの掲示板等の意思伝達手段を使用して、イベントの開催を提案し不特定人に対してイベントへの参加を募ることは可能である。しかしながら、この場合には参加しようとする全く見ず知らずの者に対する受け答えに多大な労力と時間を要することになる。また、趣味や年齢等の参加に必要な条件を聞き出す上で不備があると、開催したイベントに満足できる結果が生じにくい。
このような問題があるため、自分の家族や友人といった知人を対象に、飲み会や旅行、あるいはショッピングといったイベントが日常的に開催されている。この場合にはお互いの趣味等がある程度了解されており、またイベントの開催の連絡も比較的スムーズに行うことができる。しかしながら、参加しない者が付き合いの悪い者と言われる場合もあり、付き合い上で無理にイベントに参加する傾向も生じて、開催者の意図どおりの良好な結果が生じないことも多い。また、いつもの顔ぶれのイベントとなることも多く、積極的に新しい友人を作ることもできず、集まりがマンネリ化してしまうおそれがある。
そこで、イベントの開催を行う側の労力や手間を軽減し、個人であっても気軽にイベントを開催できるようにする提案が行われている(たとえば特許文献1参照)。この提案では、オンラインでパーティを含むイベントの開催の告知やこれに対する返答を一括して管理し、また、イベントの開催地の誘致を管理することでイベントを主催する側の作業の効率化を図っている。
図15は、この提案によるイベント開催システムの概要を表わしたものである。ネットワーク501には、パーティの企画と運営の一括管理を行うパーティ企画運営サーバ502と、オンラインでパーティの企画運営管理を実行する端末503と、パーティの参加者となり得るゲスト端末5041〜504nが接続されている。パーティの主催者は、端末503から自己の氏名および電子メールアドレス、パスワード、年齢、性別等の事項を入力し、このシステムの活用の許可を得る。主催者は、パーティに参加を予想される者の氏名を入力するか、予め登録した参加者から選択する。パーティ企画運営サーバ502はパーティの案内状をこれらの者に電子メールで自動送信する。案内状の電子メールを受け取った者は、ウェブ上でパーティへの参加あるいは不参加の意思表示を行うことができる。
パーティの主催者は出欠管理画面を通じて参加等の出欠状態を把握することができる。パーティの開催地や予算等に応じて主催者がレストラン等を決定してパーティというイベントを開催することになる。この提案ではウェブおよび電子メールを使用することで、パーティ開催に伴う各種通知を簡易化することで主催者の労力を軽減している。
特開2001−290900号公報(「課題を解決するための手段」、図1)
しかしながら、この提案ではパーティの主催者がパーティの参加者の指名を直接入力したり、予め登録した参加予定者から選択することにしている。したがって内輪のパーティのような限定されたイベントについては、パーティ企画運営サーバ502を活用することで労力を軽減することができるものの、参加予定者の氏名を入力したり一覧から選択するという作業が必要である。したがって、全くの不特定人を対象としたイベントの開催を行うことができない。また、予め登録した参加予定者から参加を募るので、付き合い上の参加が生じる場合もあり、集まった者同士が必ずしも楽しく有意義なイベントを開催できるとは限らない。もちろん、自分と趣味等が似た他人と知り合えるというチャンスも多くはない。
そこで本発明の目的は、不特定人を対象としてイベントの主催者側と共通の趣味等の特徴を備えた者をイベントに参加させることのできるイベント開催システムおよびイベント開催方法を提供することにある。
請求項1記載の発明では、(イ)イベントの開催者あるいは参加者となり得る者としての個々のメンバを特徴付けるための予め定めた幾つかのカテゴリについての記述内容をメンバごとにこれらカテゴリに対応付けて登録したメンバ特徴データベースと、(ロ)イベントの開催者にそのイベントの参加者として要求される特徴を指定させる特徴指定手段と、(ハ)この特徴指定手段によって指定された特徴を基にしてメンバ特徴データベースの中から該当するメンバを検索する該当メンバ検索手段と、(ニ)この該当メンバ検索手段の検索によって得られたメンバに対して開催者の開催しようとするイベントへの参加を案内するイベント参加案内手段と、(ホ)このイベント参加案内手段の案内したメンバからイベントの参加の申し込みがあったときこれらの者のイベントへの参加を受け付けるイベント参加受付手段とをイベント開催システムに具備させる。
すなわち本発明では、イベントの開催者あるいは参加者となり得る個々のメンバに、これらのメンバのそれぞれを特徴付けるための予め定めた幾つかのカテゴリについての記述内容をメンバごとに、カテゴリに対応付けてメンバ特徴データベースに登録しておく。そして、イベントの開催者にそのイベントの参加者として要求される特徴を指定させ、これに該当するメンバにイベントへの参加を案内するようにしている。したがって、イベントの参加に必要とされるカテゴリについての記述内容を基にしてイベントへの参加がふさわしいメンバのみにイベントへの参加が案内されるので、イベントを主催者側の趣味等と一致した者同士で開催することができる。
なお、イベント参加受付手段は、イベントに参加する人数に上限があるとき、参加の申し込みを先着順で受け付けるようになっていてもよい。また、イベントの参加の申し込みがあるたびにこれら申し込みを行ったメンバの情報をイベントの開催者に通知する参加希望者案内通知手段を具備するようにしてもよい。更に、イベントの参加の申し込みが確定したときこれら申し込みを行ったメンバの情報をイベントの開催者および申し込みを行ったメンバに通知する参加決定通知手段を具備するようにしてもよい。また、該当メンバ検索手段は、特定のカテゴリについての記述内容が同一のメンバをメンバ特徴データベースから検索により抽出するようになっていてもよい。
請求項6記載の発明では、(イ)イベントの開催者にそのイベントの参加者として要求される特徴を指定させる特徴指定ステップと、(ロ)この特徴指定ステップによって指定された特徴を基にして、イベントの開催者あるいは参加者となり得る者としての個々のメンバを特徴付けるための予め定めた幾つかのカテゴリについての記述内容をメンバごとにこれらカテゴリに対応付けて登録したメンバ特徴データベースの中から、指定された特徴に対応するカテゴリについての記述内容が同一のメンバを検索する該当メンバ検索ステップと、(ハ)この該当メンバ検索ステップによって得られたメンバに対して開催者の開催しようとするイベントへの参加を案内するイベント参加案内ステップと、(ニ)このイベント参加案内ステップで案内したメンバからイベントの参加の申し込みがあったときこれらの者のイベントへの参加を受け付けるイベント参加受付ステップとをイベント開催方法に具備させる。
すなわち本発明では、イベントの開催者にそのイベントの参加者として要求される特徴を指定させ、その特徴と一致した者をメンバ特徴データベースの中から検索してイベントへの参加を案内するので、イベントの主催者側と共通の趣味等の特徴を備えた者をイベントに参加させることができる。
なお、イベントの参加の申し込みがあるたびにこれら申し込みを行ったメンバの情報をイベントの開催者に通知する参加希望者案内通知ステップと、イベントの参加の申し込みが確定したときこれら申し込みを行ったメンバの情報をイベントの開催者および申し込みを行ったメンバに通知する参加決定通知ステップとをイベント開催方法に更に具備させてもよい。
以上のように本発明では、メンバのそれぞれを特徴付けるための予め定めた幾つかのカテゴリについての記述内容をメンバごとに、カテゴリに対応付けてメンバ特徴データベースに登録しておき、イベントの開催者にイベントの参加者として要求される特徴を指定させてこのメンバ特徴データベースから適合する者をイベント参加の候補として選択するので、趣味や性格、年齢、性別等のカテゴリのうちの必要なカテゴリが一致する者同士でイベントを開催することができ、しかもデータベースを利用するので、その選別に労力を要しない。このため、イベントの参加者は初対面であっても、楽しく語り合ったり共通した活動を行って楽しい時を過ごすことができ、メール交換等の交流とも合わせて友達の輪が広がる可能性が高い。また、開催者のイベント開催までの労力が少なく、気軽にイベントを開催することができる。また、イベントの開催前に参加者としてのメンバの情報を通知するようにすることで、イベントの開催場所等のイベント開催の具体的な内容を事前に参加者同士で話し合うことができ、イベント会社が主導するイベントとは違った個性的なイベントを実現することができる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例におけるイベント案内システムの構成の概要を表わしたものである。このイベント案内システム100は、趣味等の条件を満たす者同士でイベントの開催を設定して自動的に対象者に案内するシステムであり、参加希望者端末101と、各種の参加募集者端末102(102A、102B、102C)ならびに仲間イベント受付システム103とがインターネット網104等の通信網を介して接続された構成となっている。
ここで参加希望者端末101は、次に説明する参加募集者端末102の提唱するイベントに参加を希望する通信端末である。参加希望者端末101は、本実施例のイベント案内システム100として運営される所定の組織に会員登録したユーザが使用するパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、PHS(Personal Handy-phone System)、携帯電話機等の情報処理端末で構成されている。会員登録を行っていない者は、上記した情報処理端末のいずれかを使用してインターネット網104を介して仲間イベント受付システム103にアクセスし、会員となるための所定の情報を入力するようになっている。そして、仲間イベント受付システム103からこのシステムにログインするために必要なログイン情報を取得する。たとえば前記した会員となるための所定の情報中に含まれるユーザ自身の電子メールアドレスを基にして、電子メールでログイン情報が送られてくる。
ユーザは取得したログイン情報で仲間イベント受付システム103にログインし、ここでイベント開催通知を受信する旨の設定を行えば、これ以後、たとえば電子メールを用いてイベント開催通知を仲間イベント受付システム103から受信することができる。また、受信したイベント開催通知の中で参加を希望するイベントが存在する場合には仲間イベント受付システム103にその旨の回答を送信することができる。この場合、イベントへの参加が決定した時点で仲間イベント受付システム103から参加者決定案内を受信し、自分が参加者として確定したことを知ることができる。参加者決定案内はイベントの参加募集者端末102にも仲間イベント受付システム103から送信される。
次に参加募集者端末102について説明する。参加募集者端末102は、イベント開催情報を登録するユーザが使用する情報処理装置であり、情報処理装置自体の種類は参加希望者端末101と同様にパーソナルコンピュータ、PDA、PHS、携帯電話機等の各種の通信端末が含まれる。たとえば携帯電話機102Bの場合には、インターネット網104と携帯通信網106および基地局107を介して接続される。また、ゲーム端末102Cの場合には、たとえばCATV(Community Antenna TeleVision;CAble TeleVision)網108を介してインターネット網104と接続される。このような参加募集者端末102の操作者としての会員は、インターネット網104を介して仲間イベント受付システム103にアクセスして、イベントを開催するためのイベント開催情報を送信して、そのイベントの参加者を募集することができる。参加募集者端末102の操作者も参加希望者端末101の操作者と同様に会員登録を行っている。
図2は、仲間イベント受付システムの構成の概要を表わしたものである。仲間イベント受付システム103は、処理装置本体111と、これに接続されたキーボード等の入力装置112ならびにディスプレイ等の出力装置113によって構成されている。ただし、オペレータや保守作業者の存在を前提としない場合には、入力装置112ならびに出力装置113を適宜省略することができる。
処理装置本体111は、たとえばサーバ等の情報処理装置であり、図示しないCPU(Central Processing Unit;中央演算処理ユニット)や磁気ディスク等の記録媒体等を備え、この記憶媒体に格納された制御プログラムを基に所定の処理を行う処理装置121を備えている。処理装置121はバス122を通じてイベント情報データベース123、ユーザ情報データベース124およびイベント詳細データベース125の3種類のデータベースおよび通信制御部126と接続されている。通信制御部126はインターネット網104を介して外部と通信を行うための回路部分である。なお、イベント情報データベース123、ユーザ情報データベース124およびイベント詳細データベース125はそれぞれ独立した記憶媒体として構成されていてもよいし、幾つかの記憶媒体を適宜分割して構成したものであってもよい。
図3〜図5はそれぞれのデータベースの内容を表わしたものである。このうち図3はイベント情報データベース123の内容を示している。イベント情報データベース123は、図1に示した各種の参加募集者端末102(以下、パーソナルコンピュータからなる参加募集者端末102Aを例にとって説明を行う。)からのイベント開催情報を通信制御部126が受信したとき、イベントを特定するイベント番号に対応付けて、これらを格納する記憶装置である。このイベント情報データベース123には、イベントを特定する番号としてのイベント番号131、会員の識別番号としての会員番号132、イベント名133、イベント参加募集者のメールアドレス134、イベントに対応する趣味135、イベントで募集する会員の性別136、募集年齢137、募集人数138および参加通知数139の各項目に分かれている。たとえば、イベント番号131が“2”のイベントは、会員番号132が“002”の会員が参加を募集するもので、イベント名133は「xxショッピングツアー」である。会員番号132が“002”の会員のメールアドレス134は“B23”であり、イベントに対応する趣味135は「ショッピング」である。募集性別136は「男女」であり、募集年齢137は「不問」であり、募集人数138は10名である。参加通知数139は、そのイベントに参加すると通知してきた数の総数である。キャンセルが発生した場合にはその分の数が差し引かれる。
図4は、ユーザ情報データベース124の内容を表わしたものである。ユーザ情報データベース124は、会員登録が行われたときにそれぞれの会員のログインID(Identification)とパスワードならびに会員番号の組み合わせを格納する記憶装置である。このユーザ情報データベース124は、会員番号141、その会員の氏名142、年齢143、性別144、郵便番号(〒)145、住所146、趣味147、メールアドレス148、ユーザID149およびパスワード150の各項目に分かれている。たとえば前記した、会員番号132が“002”の会員の趣味147がイベントに対応する趣味135と記述内容の「ショッピング」で一致しており、メールアドレス148はメールアドレス134と一致している。
図5は、イベント詳細データベース125の内容を表わしたものである。イベント詳細データベース125は、イベント番号で管理されているそれぞれのイベントの詳細を格納した記憶装置である。このイベント詳細データベース125は、イベント番号151、イベント名152、イベント内容153、集合場所154、集合時間155、集合日156およびコメント157の各項目に分かれている。たとえば前記したイベント番号151が“2”のイベントの内容の詳細は“YYYYYY”であり、更に、集合の日時や場所およびイベント参加募集者のコメントが記されている。イベント番号151は、図3に示したイベント情報データベース123のイベント番号131と同じ番号となっている。イベント内容153には、図3に示したイベント情報データベース123で項目として挙げていない条件も記載することができる。たとえばイベントを開催するときの最低参加人数、趣味についての具体的な内容等である。
このような構成の仲間イベント受付システム103で、処理装置本体111は会員登録を行う者が前記した会員となるための所定の情報を送ってきたとき、会員番号を自動採番して、ログインIDとパスワードの対と共にユーザ情報データベース124に格納する。また、図1に示した参加希望者端末101からイベントに参加するためにログインがあったときには、そのログインIDとパスワードをユーザ情報データベース124で照合し、登録した会員であることを確認した場合にはログインを許可することになる。
更に仲間イベント受付システム103は、イベント情報データベース123とユーザ情報データベース124を照合することで、要求される趣味、性別、年齢等の予め定めたカテゴリにおける記述内容が特定のイベント番号における内容と実質的に一致した参加希望者をそのイベントに参加する候補として抽出するようになっている。また、そのイベント番号を基にしてイベントの詳細をイベント詳細データベース125から検索し、これを基にしてイベントの開催を通知するための「イベント開催通知」を作成して、該当するイベントの参加希望者端末101に送信するようになっている。この段階でイベントの企画に加わった等の経緯で既に参加が決まっている者があれば、その者の表示も行われる。仲間イベント受付システム103は、「イベント開催通知」を受信したイベント参加候補者から参加者としての申し込みがあった場合に、その状況を表わした「参加希望者案内」を作成する。「参加希望者案内」は、参加募集者端末102Aに送信されることになる。「参加希望者案内」を受信した者はこれを見て、参加の有無を返信する。仲間イベント受付システム103は最終的な参加者を決定して、「参加決定案内」を該当者に通知するようになっている。
次に本実施例のイベント案内システムを、会員番号“002”の会員が参加募集者となる場合を例に挙げて、更に具体的に説明する。
図1に示した参加募集者端末102A側では、その募集ユーザが開催しようとするイベントの内容を示すイベント開催情報を作成する。たとえば会員番号“002”の募集ユーザが「xxショッピングツアー」を開催することを思い立ったとする。このとき募集する会員は趣味が「ショッピング」であり、性別は「男女」であり、年齢は「不問」であるものとする。「ショッピング」の詳細は、西船橋駅に2003年10月1日の朝9時に集合する等の内容であるとする。
この例の場合、会員番号“002”の募集ユーザは、予め参加募集者端末102からインターネット網104を介して仲間イベント受付システム103にアクセスした段階で、イベント開催情報を作成するためのフォームをそのホームページから入手するか、電子メールで入手するようにしている。そして、そのフォームに所定の事項を記入したイベント開催情報を作成しておく。
図6は、この募集ユーザがイベント開催情報を仲間イベント受付システムに送信する際の参加募集者端末側の処理を示したものである。図1と共に処理動作を説明する。会員番号“002”の募集ユーザが参加募集者端末102Aからインターネット網104を使用して仲間イベント受付システム103にアクセスしたとする。その段階で、仲間イベント受付システム103からパスワードとログインIDの入力要求画面が送られてきて、参加募集者端末102Aのディスプレイに表示される(ステップS201)。会員番号“002”の募集ユーザは、この状態で自己のパスワードとログインIDを入力して、図示しない入力終了ボタンを押すことになる。参加募集者端末102Aの図示しないCPUは、この入力終了ボタンの押下を検出すると(ステップS202:Y)、入力されたパスワードとログインIDを仲間イベント受付システム103に送信する(ステップS203)。
図2に示した仲間イベント受付システム103は、送られてきたパスワードとログインIDを用いてユーザ情報データベース124を検索する。そして、ユーザ情報データベース124の中で図4に示すユーザID149およびパスワード150が一致するものがあれば、認証が成功して(ステップS204:Y)、ログインが許可される。この例では会員番号“002”の募集ユーザが正規の会員であるので、認証が成功(OK)する。会員でないものがユーザID149とパスワード150を根拠なく入力した場合には認証が拒否(NG)される(ステップS204:N、ステップS205:Y)。認証が成功しなかった場合には、エラー処理としてその旨の通知が送信端末に行われる(ステップS206)。
認証が成功した場合、会員番号“002”の募集ユーザは予め決められた書式に沿って作成しておいたイベント開催情報を選択して、その送信ボタンを押下する(ステップS207:Y)。そして、このイベント開催情報を仲間イベント受付システム103に送信する(ステップS208)。
図7は、イベント開催情報が送られてきた場合の仲間イベント受付システムの処理の流れを示したものである。仲間イベント受付システム103は、いずれかの会員からイベント開催情報が送られてきたら(ステップS221:Y)、イベント番号131(151)を自動採番する(ステップS222)。そして、送られてきたイベント開催情報を、それぞれの項目別に振り分けてイベント詳細データベース125に格納する。また、ユーザID149およびパスワード150から判別した会員番号“002”の募集ユーザに関する必要な情報をユーザ情報データベース124を取り出して、これとイベント開催情報の中の特定の情報とを用いて、イベント情報データベース123に必要な情報を格納する(ステップS223)。具体的には、イベント番号“2”に関する情報を、それぞれ対応する項目別に格納する。
次に仲間イベント受付システム103は、会員番号“002”の募集ユーザの募集するイベントについてのイベント開催通知を、予め定められた制御プログラムに沿って作成する(ステップS224)。そして、次に説明するようにして作成されたイベント開催通知は、電子メール等で該当者に発送される(ステップS225)。
図8は、作成されるイベント開催通知の一例を示したものである。イベント開催通知161は、表題および定型語句の部分162と、イベント募集者欄163と、イベント情報欄164と、同行参加者情報欄165とによって構成されている。イベント募集者欄163には、会員番号“002”の募集ユーザに関する情報が、図4に示したユーザ情報データベース124から転記される。イベント情報欄164には、図5に示したイベント詳細データベース125から必要な情報が転記される。同行参加者情報欄165には、すでにイベント開催通知を出した者の情報とそれらの者の参加の有無を表わした情報が記される。図8に示した例では、新たな会員の登録に伴ってイベント開催通知が出された場合を示しており、この通知時点で会員番号“004”のA子さんと会員番号“001”の花子さんがイベントに対する参加を回答している。この例では参加を記入して返答が行われた場合を示しているが、不参加を記入した者がいた場合には、その旨の回答がイベント開催通知161に記されることになる。
そこで、友人から電子メールでイベントの募集の話を聞いたB子さんがまだ本実施例のイベント案内システム100の会員となっていなかったという条件の下で、会員登録を行ってそのイベントに参加する場合を例にとって、会員登録とその後の処理を次に説明する。
図9は、新たに会員となる場合の処理の概要を表わしたものである。B子さんはたとえば図1に示した自分の参加希望者端末101からゲストとして仲間イベント受付システム103にログインし(ステップS241)、仲間イベント受付システム103に会員登録情報を送信する(ステップS242)。仲間イベント受付システム103では会員登録情報が条件を満たすものであれば、会員番号を割り当てて会員登録情報をユーザ情報データベース124(図4)に格納する。この際に、ユーザIDとパスワードが決定される。仲間イベント受付システム103は決定したユーザIDとパスワードを参加希望者端末101に送信する。参加希望者端末101を操作しているB子さんはこれらユーザIDとパスワードを受信する(ステップS243)。
図10は、新規会員に対するイベント開催通知の送付処理の流れを表わしたものである。図7ではすでに会員となっている者に対するイベント開催通知について説明した。仲間イベント受付システム103は新規会員が発生すると(ステップS261:Y)、図3および図5に示したイベント情報データベース123およびイベント詳細データベース125を検索して、その時点で参加の条件を満たすイベントが存在するかどうかをチェックする(ステップS262)。たとえば集合日時との関係で参加が不可能なイベントは条件を満たさないものとされる。また、趣味が一致しなかったり、募集人員に達している場合も条件を満たさないものとされる。
条件を満たすイベントが存在していた場合には(ステップS263:Y)、図7のステップS224および図8で説明したようなイベント開催通知161を作成する(ステップS264)。そしてこれをその新規会員に電子メールで送信する(ステップS265)。以上の操作をデータベースの検索が終了するまで繰り返すことになる(ステップS266:N、ステップS262〜ステップS265)。
したがって、新規会員となったB子さんは趣味というカテゴリの記述内容がショッピングであれば、「xxショッピングツアー」が定員に達していない場合、直ちにそのイベント開催通知161を受け取ることができる。図10の新規会員に対する検索処理は、会員となる数が多い場合にはたとえば10分おきというように検索処理を行う時間を決めるようにしてもよい。本実施例では、イベントの開催を伝え聞いた人に対して迅速に開催通知が行えるようにするために、新規会員が発生するたびに処理を行っている。
ところで仲間イベント受付システム103から図8に示したイベント開催通知161を電子メールで受信した者は、そのイベントに参加を希望する場合、返信の電子メールでその旨を仲間イベント受付システム103に通知する。仲間イベント受付システム103は、イベントに参加を希望する者から返答が来るたびにその結果を参加募集者端末102Aに電子メールで参加希望者案内として通知することになる。
図11は、会員からイベントの参加返答がある場合の仲間イベント受付システム側の処理の流れを示したものである。仲間イベント受付システム103はイベントの募集が開始した後、特定のイベントごとに会員からイベントの参加返答があるかどうかのチェックを行っている(ステップS281)。そして、イベントへの参加の返答があった場合には(ステップS281:Y)、そのイベントの募集期間内であるかどうかを図5に示したイベント詳細データベース125のイベント内容153の項目からチェックして(ステップS282)、募集期間を経過してしまっているような場合には(N)、募集が終了したことを通知する募集終了通知を作成して(ステップS283)、その参加返答を行ったものに募集終了通知を電子メールで発送する(ステップS284)。
一方、ステップS282で募集期間内の参加返答であった場合(Y)、仲間イベント受付システム103は募集人員を超過していないかどうかをイベント情報データベース123の募集人員138でチェックして(ステップS285)、超過している場合には(N)、ステップS283およびステップS284の処理が行われる。募集人員138に到達していない場合、あるいは募集人員に上限がない場合には(ステップS285:Y)、参加募集者にイベントの参加の状況を知らせるための参加希望者案内を作成する(ステップS286)。そして、これをその参加募集者端末102に電子メールで送信する(ステップS287)。
図12は、参加募集者に送られる参加希望者案内の一例を表わしたものである。参加希望者案内171は、表題および定型語句の部分172と、イベント募集者欄173と、イベント情報欄174と、同行参加者情報欄175とによって構成されている。これらは仲間イベント受付システム103がイベント開催通知161と同様にして、予め定められた制御プログラムに沿って作成する。図11に示した例は、図8に示したイベント開催通知161で、2人目の会員がイベントへの参加を回答した時点で送られたものである。このため、同行参加者情報欄175には図8に示した2名の会員が記されている。もっとも、同行参加者の数が多い場合、仲間イベント受付システムは既に通知した同行参加者の表示を省略するようにしてもよい。
このように参加希望者案内171は会員が参加の返答を行うたびに参加募集者端末102Aに通知される。したがって、参加募集者はイベントに参加する希望者のデータを見て、イベントの内容を具体化する検討を行うことができる。また、図12に示したように参加希望者案内171の同行参加者情報欄175に参加者の電子メールが記入されていれば、必要に応じてこれらの者とイベントについて事前に電子メールで打ち合わせることもできる。
図13は、イベントに対して参加決定案内が通知される処理の流れを表わしたものである。仲間イベント受付システム103は、特定のイベントについての募集期間が経過したか(ステップS301)あるいは最大募集人員に到達したか(ステップS302)の監視を行っている。募集期間が経過した場合には(ステップS301:Y)、それまで通知があった同行参加者が必要最小限の人数以上であるかどうかをチェックする(ステップS303)。その結果、イベントの成立に必要な参加者が得られていない場合には(N)、イベントを中止するための中止案内を作成する(ステップS304)。この中止案内は、中止をする旨のタイトルと該当するイベント情報を最低限表わしたものであり、現在までの参加人員と不足した数を表示してもよい。もちろん、募集人員に最低参加人数の定めがないイベントについてはイベントを中止することはなく中止案内が作成されることもない。中止案内が作成されると、仲間イベント受付システム103はこれを該当者に電子メールで発送する(ステップS305)。
なお、イベントについて必要参加人数の定めがなく、同行参加者として通知された者が1人もいなかった場合、ステップS304で中止案内が機械的に作成されるが、電子メールの宛先が存在しないので、ステップS305の中止案内の発送は事実上行われない。同行参加者がいない場合にはステップS304の中止案内の作成そのものを行わずに処理を中止するように制御を行ってもよい。
一方、募集期間が経過した時点で同行参加者として必要参加人数以上の人数が得られていた場合には(ステップS303:Y)、参加決定案内が作成されて(ステップS306)、同行参加者全員およびイベント募集者にこの参加決定案内が電子メールで発送される(ステップS307)。募集期間が経過する前であっても募集人員の上限としての募集人数に到達した場合には(ステップS302:Y)、同様の処理が行われる(ステップS306、S307)。
図14は、参加決定案内の一例を表わしたものである。参加決定案内181は、表題および定型語句の部分172と、イベント募集者欄173と、イベント情報欄174と、同行参加者情報欄175とによって構成されている。同行参加者情報欄175には、参加の決定した会員についての情報が記されている。
なお、本実施例では最大募集人数が得られた時点あるいは募集期間が経過した時点で同行参加者の決定案内を行ったが、イベントに参加する通知を行った時点でその者が参加の条件を満たすものであれば、その都度、参加決定案内を行うようにしてもよい。この場合には、図14に示した同行参加者情報欄175には、現在までの参加決定者という形で同行参加者の情報が表示されることになる。図14に示した前者の通知形態では参加者全体を把握できるが、自分が参加できるかを直ちに確認することができない。
一方、後者の通知形態ではイベントに参加を通知したその時点で参加の決定か参加できない旨の通知を受領できるので、予定を立てやすい。ただし、イベントについて必要参加人数の取り決めがある場合には、現在の参加人数との関係を把握しておく必要がある。ところで、改めて最終参加者の通知を受領しないと参加者側では最後に参加を通知したものを除き、イベントに参加するまで参加者全体を把握することができない。そこで、後者の通知形態の場合にはイベントの参加者全員が確定した時点で、仲間イベント受付システム103側が改めてイベント参加者全員のリストを電子メールで全員に送付する等の措置を採ることが有効である。
このように本実施例のイベント案内システム100では、このシステムの会員が予め趣味等の特定のカテゴリについて自己の内容をシステム側に登録(記述)しておくことで、イベントの開催を気軽に計画することができる。しかもイベントを募集する側は年齢等のイベント参加条件を設定しておくだけで参加者の人選や参加通知者への各種案内を行う必要がない。したがって、ウェブ上でチャットを行うような気軽な雰囲気で同じ趣味等、イベントの趣旨に賛同したもの同士で集まることができ、楽しい時間を過ごすことができる場合が多い。また、これにより交流関係を広げ、電子メールという通信手段を用いて友達の輪も広がることになる。
なお、実施例では仲間イベント受付システム103の処理装置本体111側にイベント情報データベース123、ユーザ情報データベース124およびイベント詳細データベース125の3種類のデータベースを用意したが、データベースの種類および区分けは実施例のものに限定されないことはもちろんである。
更に実施例では、仲間イベント受付システム103から送付する通知や案内に個人情報として電子メールのアドレスを記載したが、これらのアドレスは掲載を省略したり、あるいは仲間イベント受付システム103の会員となったときに与えられるアドレスに限って掲載されるようになっていてもよい。仲間イベント受付システム103の会員にそれぞれ電子メールのアドレスを付与するようにすると、システムを通じて知りえた電子メールのアドレスを基にして迷惑メールが来たような場合にも、脱会したり会員のメールアドレスを変更することでこのようなメールの受信を防止することができる。仲間イベント受付システム103では、イベントごとに開催までの期間を限定して参加者の電子メールを一時的に設定し、本人のプライベートな電子メールのアドレスに転送するサービスを行うこともできる。このようにすれば、他人にプライベートな電子メールを知らせることなくイベントの参加予定者同士で事前にイベント開催の打ち合わせを行ったり、開催場所や予算等を話し合うことができ、イベントをより実り多いものにすることが可能である。
また、実施例では趣味を旅行、ショッピング等の比較的抽象的な区分けとしたが、各会員が参加するイベントのイベント情報として記載されている文章から抽出したキーワードをそれぞれの会員のユーザデータベースに格納したり、これらの頻度情報を格納していくことで、各個人の趣味をより具体的に把握するようにシステムを構成してもよい。この場合には、イベントに参加する希望者が参加枠よりも多いような場合に、参加募集者の趣味により近いものを仲間イベント受付システム103側が選択し、これらの者に参加決定案内を送付することができる。
更に実施例では「ショッピング」という語句と完全に一致するキーワードを用いてユーザ情報データベースを検索したが、「通販」とか「買い物」といった類似あるいは関連する語句あるいは趣味を基にして、記述内容自体が一致するようにキーワード検索を行うようにしてもよいことはもちろんである。
100 イベント案内システム
101 参加希望者端末
102 参加募集者端末
103 仲間イベント受付システム
104 インターネット網
106 携帯通信網
108 CATV網
111 処理装置本体
121 処理装置
123 イベント情報データベース
124 ユーザ情報データベース
125 イベント詳細データベース
161 イベント開催通知
171 参加希望者案内
181 参加決定案内
101 参加希望者端末
102 参加募集者端末
103 仲間イベント受付システム
104 インターネット網
106 携帯通信網
108 CATV網
111 処理装置本体
121 処理装置
123 イベント情報データベース
124 ユーザ情報データベース
125 イベント詳細データベース
161 イベント開催通知
171 参加希望者案内
181 参加決定案内
Claims (7)
- イベントの開催者あるいは参加者となり得る者としての個々のメンバを特徴付けるための予め定めた幾つかのカテゴリについての記述内容をメンバごとにこれらカテゴリに対応付けて登録したメンバ特徴データベースと、
イベントの開催者にそのイベントの参加者として要求される特徴を指定させる特徴指定手段と、
この特徴指定手段によって指定された特徴を基にして前記メンバ特徴データベースの中から該当するメンバを検索する該当メンバ検索手段と、
この該当メンバ検索手段の検索によって得られたメンバに対して前記開催者の開催しようとするイベントへの参加を案内するイベント参加案内手段と、
このイベント参加案内手段の案内したメンバからイベントの参加の申し込みがあったときこれらの者のイベントへの参加を受け付けるイベント参加受付手段
とを具備することを特徴とするイベント開催システム。 - 前記イベント参加受付手段は、イベントに参加する人数に上限があるとき、参加の申し込みを先着順で受け付けることを特徴とする請求項1記載のイベント開催システム。
- イベントの参加の申し込みがあるたびにこれら申し込みを行ったメンバの情報を前記イベントの開催者に通知する参加希望者案内通知手段を具備することを特徴とする請求項1記載のイベント開催システム。
- イベントの参加の申し込みが確定したときこれら申し込みを行ったメンバの情報を前記イベントの開催者および申し込みを行ったメンバに通知する参加決定通知手段を具備することを特徴とする請求項1記載のイベント開催システム。
- 前記該当メンバ検索手段は、特定のカテゴリについての記述内容が同一のメンバを前記メンバ特徴データベースから検索により抽出することを特徴とする請求項1記載のイベント開催システム。
- イベントの開催者にそのイベントの参加者として要求される特徴を指定させる特徴指定ステップと、
この特徴指定ステップによって指定された特徴を基にして、イベントの開催者あるいは参加者となり得る者としての個々のメンバを特徴付けるための予め定めた幾つかのカテゴリについての記述内容をメンバごとにこれらカテゴリに対応付けて登録したメンバ特徴データベースの中から、指定された特徴に対応するカテゴリについての記述内容が同一のメンバを検索する該当メンバ検索ステップと、
この該当メンバ検索ステップによって得られたメンバに対して前記開催者の開催しようとするイベントへの参加を案内するイベント参加案内ステップと、
このイベント参加案内ステップで案内したメンバからイベントの参加の申し込みがあったときこれらの者のイベントへの参加を受け付けるイベント参加受付ステップ
とを具備することを特徴とするイベント開催方法。 - イベントの参加の申し込みがあるたびにこれら申し込みを行ったメンバの情報を前記イベントの開催者に通知する参加希望者案内通知ステップと、
イベントの参加の申し込みが確定したときこれら申し込みを行ったメンバの情報を前記イベントの開催者および申し込みを行ったメンバに通知する参加決定通知ステップ
とを更に具備することを特徴とする請求項6記載のイベント開催方法。
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