JP2005148303A - クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 感光体とクリーニングブレードとにより形成される楔状部に球形トナー自身を用いて簡単、低コストにして確実に堰を形成して転写残球形トナーのクリーニング性を向上させる。
【解決手段】 導電性のクリーニングブレード13に対して現像後トナーとは異なる極性の直流電圧を印加するとともに、画像形成に先立って感光体1とクリーニングブレード13とによる楔状部に帯電極性がほぼ揃っている現像後トナーを供給することで、この現像後トナーの回転をクリーニングブレード13の静電気力により止めて堰Bを形成し、よって、画像形成時の転写残球形トナーを良好にクリーニングすることができるようにした。このためにも球形トナー自身を用いているので、画質劣化を招くことがなく、かつ、クリーニングブレード13に対して交流電圧の印加を必要としないため低コストで済む上に感光体表面1aを変質させてしまう等の不都合も回避できるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置においては、より高精度及び高精細な画像が形成できるよう、高解像度を有することが要求されている。その達成手段の1つとしてより粒径を小さくしたトナーを用いることが挙げられる。
さらに、転写率の向上のために、不定形状からより球に近い形状としたトナー(球形トナー)が使われるようになってきている。
このような小粒径の球形トナーを使用した場合、トナー像を担持した感光体から記録媒体等へトナー像を転写した後、感光体表面上に残留した残留トナーをクリーニングブレードで除去しようとすると、その球形トナーはクリーニングブレードとクリーニングブレードが当接されている感光体表面との間をすり抜け易く、感光体表面上の残留トナーのクリーニング不良が発生し易い。球形トナーのクリーニング不良は、球形トナーと感光体との間の付着力と摩擦係数により球形トナーが絶縁性クリーニングブレードに接触した瞬間回転駆動力が発生し、トナーが回転しながらすりぬけていくために発生する。
このため、球形トナーを使用した場合でもクリーニングブレードによる残留トナーのクリーニング性能を向上させるようにした様々な発明が提案されている(例えば、特許文献1ないし5参照)。
特許文献1記載の発明では、クリーニング対象物上の残留トナーを清掃するクリーニング装置において、形状係数が100〜125のトナーが塞き止められるトナー以外の塞き止め用紛体である不定形のシリカをクリーニングブレードの上流側で供給し、クリーニングブレードのエッジ部に堆積保持させている。
特許文献2記載の発明では、中間転写体を有する画像形成装置で中間転写体を介して感光体のクリーニングブレードへ不定形粒子を供給する不定形粒子供給手段を設け、不定形粒子供給手段として磁性導電性ロールを使用している。
特許文献3記載の発明では、ブレードを用いたクリーニング装置を備える画像形成装置において、球形トナーを収容した現像器と不定形トナーを収容した現像器とを備え、非画像領域の先端部を不定形トナー(黒トナー)で現像し、画像領域を球形トナーで現像するようにしている。
特許文献4記載の発明では、複数の現像器と中間転写体と1次転写手段と2次転写手段と感光体表面をクリーニングするブレードとを備える画像形成装置において、中間転写体上に不定形粉体を供給する粉体供給手段を設け、感光体上へ転移させるようにし、不定形粒子としては、樹脂粉砕法により製造された透明で球形トナーとは逆の帯電極性を持たせるようにしている。
特許文献5記載の発明では、クリーニングブレードに導電性部材を用い、このブレードに交流バイアス及び現像後トナーの帯電電荷と同極性の直流バイアス電圧を印加することで感光体表面の残留トナーを除去するようにしている。
特開2002−6710公報 特開2001−166659公報 特開平8−254873号公報 特開2002−72802公報 特開平5−265360号公報
しかし、特許文献1記載の発明では、シリカはトナーに比べて硬質であり、シリカを使用することによってクリーニングブレードやクリーニング対象物が傷付いてしまう。
また、特許文献2記載の発明では、不定形粒子の供給を静電気力を利用して行っているが、感光体への不定形粒子の供給を十分に行えない。
特許文献3記載の発明では、画像形成に先立って感光体と絶縁性クリーニングブレードとにより形成される楔状部に回転力が発生せずすり抜けしにくい黒色の不定形トナーを供給することで、不定形トナーの堰を形成し、後続の球形トナー=転写残トナーを良好にクリーニングできるようにしている。つまり、感光体と絶縁性クリーニングブレードとにより形成される楔状部に堰を形成することは良好なるクリーニング性能を発揮させる上で効果的である。しかし、画質向上のために球形トナーを使用しているにもかかわらず1つの現像器に不定形トナーを使用しているため、画質劣化を招くものである。
特許文献4記載の発明では、不定形粒子をまず中間転写体に供給し、さらにその後、感光体へ供給しているので、感光体への不定形粒子の供給が充分に行えない。
特許文献5記載の発明では、導電性クリーニングブレードに交流電圧と現像後トナーと同極性の電圧を印加して極性の混在した転写残トナーを現像後のトナーと同一極性に揃え、感光体とトナーとの間の付着力を下げクリーニングするようにしているわけであるが、トナー帯電極性を一方の極性に揃えているため、球形トナーの回転力は小さくなるものの無くなるわけではなく(0とはならない)、すり抜けは転写残トナーの場合に比べて少なくなるものの無くなるわけではない。また、交流電源と直流電源との両方が必要でコストがアップしてしまう上に、交流電圧を印加すると、放電時の電子アタックにより感光体表面材料が壊され材料の変質が発生し、感光体表面が感光体材料とは異なる物質で覆われるいわゆるフィルミング発生の原因ともなってしまう。
本発明の目的は、感光体とクリーニングブレードとにより形成される楔状部に球形トナー自身を用いて簡単、低コストにして確実に堰を形成して転写残球形トナーのクリーニング性を向上させることである。
請求項1記載の発明のクリーニング装置は、一様に帯電された表面に潜像が形成され、当該潜像が球形トナーにより現像される感光体の転写後の前記表面にエッジ部を当接させた導電性及び弾性を有するクリーニングブレードと、このクリーニングブレードに対して現像後トナーとは異なる極性の直流電圧を印加する直流電圧印加手段と、画像形成に先立って前記感光体と前記クリーニングブレードの前記エッジ部とにより形成される楔状部に対して現像後トナーを供給する現像後トナー供給手段と、を具備する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のクリーニング装置において、前記現像後トナー供給手段は、前記楔状部に現像後トナーを供給するために前記感光体の軸心方向に連続する帯状のトナー像を前記感光体表面に形成する特定像作像手段を備える。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のクリーニング装置において、前記現像後トナー像供給手段は、前記特定像作像手段により形成された前記トナー像に対する転写部での転写バイアスをオフにする転写バイアス制御手段を含む。
請求項4記載の発明は、請求項2記載のクリーニング装置において、前記現像後トナー像供給手段は、前記特定像作像手段により形成された前記トナー像に対する転写部での転写バイアスを通常の画像形成時の転写バイアスよりも低くする転写バイアス制御手段を含む。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一記載のクリーニング装置において、前記現像後トナー供給手段により前記楔状部に現像後トナーを供給するタイミングは、1枚の記録媒体が搬送されてから次の記録媒体が搬送されるまでの紙間のときである。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一記載のクリーニング装置において、前記現像後トナー供給手段により前記楔状部に現像後トナーを供給するタイミングは、ウォームアップ時である。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一記載のクリーニング装置において、前記現像後トナー供給手段により前記楔状部に現像後トナーを供給するタイミングは、所定枚数の画像形成が終了した後である。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一記載のクリーニング装置において、前記現像後トナー供給手段により前記楔状部に現像後トナーを供給するタイミングは、連続した1つの画像形成作業が終了した後である。
請求項9記載の発明のプロセスカートリッジは、トナー像を担持する感光体と、この感光体を回転可能に保持するカートリッジケースと、前記カートリッジケース内に保持され、前記感光体表面に対向配置されてトナー像を形成する球形トナーを前記感光体に供給する現像器と、前記カートリッジケース内に保持され、前記感光体表面に対向配置された請求項1ないし8の何れか一記載のクリーニング装置と、を具備する。
請求項10記載の発明の画像形成装置は、球形トナーを用いたトナー像を担持する感光体と、この感光体表面に対向配置された請求項1ないし8の何れか一記載のクリーニング装置と、を具備する。
請求項11記載の発明の画像形成装置は、トナー像が形成される一つの感光体と、この感光体表面に対向配置されてトナー像を形成する球形トナーを前記感光体表面に供給する複数の現像器と、前記感光体表面に対向配置された請求項1ないし8の何れか一記載のクリーニング装置と、を具備する。
請求項12記載の発明の画像形成装置は、トナー像が形成される複数の感光体と、各々の前記感光体表面に対向配置されてトナー像を形成する球形トナーを前記感光体表面に供給する現像器と、各々の前記感光体表面に対向配置された請求項1ないし8の何れか一記載のクリーニング装置と、を具備する。
請求項13記載の発明の画像形成装置は、請求項9記載のプロセスカートリッジを具備する。
請求項14記載の発明は、請求項10ないし13の何れか一記載の画像形成装置において、前記感光体が、有機感光体である。この場合の有機感光体としては、充填材で補強された表面層を有する有機感光体や、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体や、これらの両方を組合せた有機感光体などがある。
請求項15記載の発明は、請求項10ないし13の何れか一記載の画像形成装置において、前記感光体が、アモルファスシリコン系感光体である。
請求項1記載の発明によれば、導電性のクリーニングブレードに対して現像後トナーとは異なる極性の直流電圧を印加するとともに、画像形成に先立って感光体とクリーニングブレードとによる楔状部に帯電極性がほぼ揃っている現像後トナーを供給することで、この現像後トナーの回転をクリーニングブレードの静電気力により止めて堰を形成させることができ、よって、画像形成時の転写残球形トナーを良好にクリーニングすることができ、このためにも球形トナー自身を用いているので画質劣化を招くことがなく、かつ、クリーニングブレードに対して交流電圧の印加を必要としないため低コストで済む上に感光体表面を変質させてしまう等の不都合も回避することができる。
請求項2記載の発明によれば、感光体とクリーニングブレードとによる楔状部に対して現像後トナーによる堰を均等に形成することができ、安定したクリーニング性能を発揮させることができる。
請求項3,4記載の発明によれば、現像後トナーの供給に際しては現像バイアスをオフ又は低くすることで、現像後トナーの帯電極性の変化を抑制し、現像段階での帯電極性に揃えたまま楔状部まで供給させることができ、堰を安定して形成することができ、安定したクリーニング性能を発揮させることができる。
請求項5〜8記載の発明によれば、本来の画像形成動作に支障ないタイミングで現像後トナーを楔状部に供給して堰を形成することができるので、堰の形成に伴う画像形成動作の遅れはなく、画像形成速度を維持することができる。
請求項9ないし13記載の発明によれば、このようなクリーニング装置を備えているので、球形トナーに対するクリーニング性能が充分に発揮され、高画質な画像を形成することができる。
請求項14,15記載の発明によれば、有機感光体やアモルファスシリコン系感光体を用いているので、表面硬度が高く耐摩耗性が高いので、感光体表面が削れにくく感光体の耐久性を向上させることができる。
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図6に基づいて説明する。図1は画像形成装置の主要部の構成の概略を示す縦断正面図である。本実施の形態の画像形成装置は、一連の電子写真プロセスとして、例えばN/P(ネガポジ:電位が低い箇所にトナーが付着する)の接触帯電ローラ方式を採用するプリンタへの適用例を示す。
この画像形成装置は、装置筐体(図示せず)内の略中央部にトナー像を担持するドラム状の感光体1が配置され、この感光体1は軸心回りに回転可能に支持されている。感光体1の軸心回りの回転は、感光体1の回転軸1bに連結されたモータ(図示せず)の駆動により行われる。
感光体1の周囲には、電子写真プロセスに従い、感光体1の回転方向に沿って順に、除電ランプ2、遮光板3、帯電ローラ4、現像器5、転写ローラ6、分離爪7、クリーニング装置8等が配置されている。
さらに、装置筐体内には、トナー像が転写される記録媒体Sを収納する記録媒体収納カセット(図示せず)、記録媒体Sをトナー像の転写位置A(感光体1と転写ローラ6とによるニップ位置)に向けて所定タイミングで送り込むレジストローラ9、レジストローラ9に送り込まれた記録媒体Sを転写位置Aに向けて案内するガイド板10、転写位置Aを通過した記録媒体Sを定着装置11に向けてガイドする搬送ガイド板12、帯電済みの感光体1の表面に対して画像データに応じたレーザ光Lを照射する光書込装置(図示せず)等が設けられている。
このような構成において、本実施の形態の画像形成装置における画像形成動作の概略を説明する。画像形成動作をスタートさせるプリントキーが押されると、感光体1、帯電ローラ4、現像器5内の現像ローラ5a、転写ローラ6等が回転を開始し、及び、除電ランプ2、帯電ローラ4、現像ローラ5a、転写ローラ6に所定の電圧又は電流が所定のタイミングで印加される。
除電ランプ2が点灯することにより感光体1の表面1a上の電荷が消去され、表面1aの電位が一定になる。ついで、帯電ローラ4により表面1aが一様(例えば、−900V)に帯電される。一様に帯電された表面1aに対して画像データに応じたレーザ光Lが照射され、表面1a上に静電潜像が形成される。この静電潜像が形成された感光体1に対して現像器5からトナー(本実施の形態では、円形度が0.96以上の球形トナー)が供給されることにより静電潜像が顕像化され、表面1a上にトナー像が形成される。
トナー像は感光体1の回転に伴って移動し、トナー像が転写位置Aに達するタイミングで記録媒体Sがレジストローラ9により転写位置Aに送り込まれ、転写ローラ6に転写電流(例えば、+10μA)が印加されることによりトナー像が記録媒体Sに転写される。
トナー像を転写された記録媒体Sは分離爪7によって感光体1から分離され、搬送ガイド板12に沿って定着装置11へ搬送される。定着装置11では、トナー像が転写された記録媒体Sに対して熱と圧力とを加える定着処理が行われ、定着処理が行われた記録媒体Sは排紙トレイ(図示せず)上に排紙される。
転写位置Aにおける転写では、トナー像を形成している球形トナーの一部が転写されずに表面1a上に残留し、この転写残トナーは感光体1の回転に伴ってクリーニング装置8の位置まで移動し、クリーニング装置8によってクリーニングされる。
なお、本実施の形態では、帯電ローラ4として接触式のものを例に挙げて示しているが、この接触式の帯電ローラ4に代えて、非接触式の帯電ローラを用いてもよく、さらには、放電により帯電させるチャージャや、磁気ブラシで帯電させる帯電用マグネットローラ等を用いることもできる。
このような構成の下、本実施の形態の特徴的部分について順次説明する。クリーニング装置8は、クリーニングブレード13、ブラシローラ14、排出スクリュー15、クリーニングケース16、上クリーニングケース17、入り口シール18等により構成されている。
クリーニングブレード13は、導電性ゴム等の弾性材で形成されて導電性を有する板状部材であり、ブレードホルダ19により保持され、一端のエッジ部13aが感光体1の表面1aに感光体1の回転軸1b心と平行な線上でカウンタ方向に当接されている。クリーニングブレード13のエッジ部13aが表面1aに当接した状態で感光体1が軸心回りに回転することにより、表面1a上の残転写トナーがクリーニングブレード13により堰き止められる。クリーニングブレード13により堰き止められた残転写トナーは、自然落下することにより、又は、後述するようにクリーニングブレード13を感光体1に対して接離させる接離機構20(図4参照)を駆動させたときに落下することにより、クリーニングケース16内に収納される。また、クリーニングブレード13はブレードホルダ19を電極として直流電圧印加手段としての直流電源Vdcに接続されることにより、現像器5における現像後トナーとは異なる極性の直流電圧が印加される構成とされている。
接離機構20は、ブレードホルダ19を回動自在に保持するホルダ軸21、ホルダ軸21と平行な軸心をもってブレードホルダ19に固定された継手軸22、継手軸22に連結されたリンク板23、リンク板23に連結されたソレノイド24、スプリング25等により構成されている。
図1は、ソレノイド24がオフの状態であり、ブレードホルダ19はスプリング25の付勢力によりホルダ軸21の軸心回りに反時計回り方向に付勢され、クリーニングブレード13のエッジ部13aが感光体表面1aに当接している。
図3は、ソレノイド24がオンの状態であり、ブレードホルダ19がホルダ軸21の軸心回りに時計回り方向に回動し、クリーニングブレード13のエッジ部13aが感光体表面1aから離反している。
ブラシローラ14は、感光体1の回転方向に沿ったクリーニングブレード13の上流側に配置されて回転駆動される部材であり、その先端部が感光体1の表面1aに接触する位置に配置されている。このブラシローラ14が表面1aに接触しながら回転することにより、表面1a上の残転写トナーがかき乱され、クリーニングブレード13により堰き止められ易い状態となる。
排出スクリュー15は、クリーニングケース16内に落下した残転写トナーを残留トナー回収部(図示せず)に搬送する部材である。
また、本実施の形態では、当該画像形成装置の画像形成動作を制御することにより、画像形成に先立って感光体1の表面1aとクリーニングブレード13のエッジ部13aとにより形成される楔状部に対して現像後トナーを供給して堰を形成させるための現像後トナー供給手段を備えている。この現像後トナー供給手段はマイクロコンピュータ構成の制御部による制御処理により実行されるもので、感光体1の軸心方向に連続する帯状のトナー像を形成し、このトナー像を記録媒体Sに対して転写させることなく(転写ローラ6に対する転写バイアスをオフ又は通常よりも低くして)、そのまま上記楔状部まで搬送させることにより実現される。
このような構成において、画像形成動作をスタートさせるプリントキーが押されると、感光体1、帯電ローラ4、現像器5内の現像ローラ5a、転写ローラ6等が回転を開始し、及び、除電ランプ2、帯電ローラ4、現像ローラ5a、転写ローラ6に所定の電圧又は電流が所定のタイミングで印加される。
ここに、画像形成に先立って、除電ランプ2が点灯することにより感光体1の表面1a上の電荷が消去され、表面1aの電位が一定になる。ついで、帯電ローラ4により表面1aが一様(例えば、−900V)に帯電される。一様に帯電された表面1aに対して画像データに応じたレーザ光Lが照射され、表面1a上に例えば幅10〜30mm程度で感光体1の軸心方向全長に亘って連続する帯状の静電潜像(画像部黒べた部電位は−150V)が形成され、現像器5から−極性に帯電された球形トナーが供給されることにより静電潜像が顕像化され、表面1a上に黒帯状のトナー像が形成される(現像後トナー供給手段の特定後作像手段)。
この黒帯状のトナー像が転写位置Aを通過する時、転写ローラ6に対する転写バイアスをオフとし、又は、当該トナー像の帯電極性が反転しない程度の通常の画像形成時よりも低い転写バイアス電流値(例えば、+5μA)が印加され、記録媒体S側へ転写されることなく、現像後トナーとしてそのままクリーニング装置8側に移送される(現像後トナー供給手段の転写バイアス制御手段)。
この場合の現像後トナーの量としては、クリーニングブレード13のエッジ部3aと感光体1の表面1aとにより形成される楔状部にトナーを細密充填できればよいので、帯状トナー像の幅としては10mmあれば充分である。
このようにして、転写位置を通過した帯状のトナー像(−極性の現像後トナー)は、クリーニング装置8内において上記楔状部に入り込むが、この時、クリーニングブレード13は直流電源Vdcにより現像後トナーの極性とは異なる+極性の直流電圧が印加されているので、図2に示すように、このクリーニングブレード13に電気的に吸着されることで楔状部での回転動作が抑止されて現像後トナーによる堰Bを形成することとなる。現像後トナーは殆ど転写動作を受けていないのでその帯電極性はほぼ99%、当初の−極性に維持されるので、楔状部では感光体1全幅に亘ってほぼ均等に堰Bが形成されることとなる。
このようにして、現像後トナーにより楔状部に堰Bが形成された後、前述したように、本来の画像形成動作が通常通り行われる。このような画像形成動作において、転写残トナーとなった球形トナーがクリーニングブレード13のエッジ部13aと感光体表面1aとの楔状部分まで運ばれても、その部分に現像後トナーによる堰Bが存在することによって球形トナーも堰き止められ、クリーニングブレード13のエッジ部13aと感光体表面1aとの間をすり抜けるというクリーニング不良が防止される。
このようにして、球形トナーを用いて画像形成を行っても、転写残トナーとなった球形トナーをクリーニングブレード13で確実に堰き止めて除去することができ、残転写トナー(球形トナー)のクリーニング性が向上する。残転写トナーのクリーニング性の向上により、残転写トナーが帯電ローラ4の外周面に付着して帯電性能を低下させるということが防止され、また、前回の画像形成に用いられた球形トナー(残留トナー)が次回の画像形成時に混入するということが防止され、形成される画像の品質が向上する。
特に、本実施の形態の場合、堰Bを形成するために楔状部に供給されるものは球形トナー自身であるので、楔状部に入り込んでも、クリーニングブレード13や感光体1を傷付けるということが生じないのはもちろん、特許文献3の場合のように画像品質を損なうこともない。また、クリーニングブレード13においては直流電源Vdcにより直流電圧を印加しているだけであり、交流電圧を印加していないので、交流電圧印加の場合のように感光体1表面材料を壊し改質してしまうような不具合が生じない上に低コストで済む。
ところで、堰Bを形成するための現像後トナーの供給動作は、画像形成に先立つ訳であるが、そのタイミングとしては、非画像形成時とすることが好ましい。これにより、画像形成により残転写トナーが発生する前に、クリーニングブレード13のエッジ部13aと感光体表面1aとの楔状部に現像後トナーによる堰Bを形成することができる。より具体的なタイミングとしては、例えば、所定枚数の画像形成が終了した後、1枚の記録媒体Sが搬送されてから次の記録媒体Sが搬送されるまでの紙間のとき、連続した1つの画像形成作業(JOB)が終了した後、プリントキーが押された後のウォーミングアップ時等である。
なお、クリーニングブレード13としてはブレード全体が導電性である必要はなく、例えば、図5に示すように、感光体1と接触する部分が絶縁性ウレタンゴム13b製で、その他が楔状部に現像後トナーの堰Bを形成できる程度に感光体1に近接するような構成であれば導電性ゴム13c製として導電性を持たせてよく、或いは、これとは逆にしてもよい。
ところで、画像形成が長期に亘り、クリーニングブレード13が感光体表面1aの転写残トナーをクリーニングする時、感光体表面1a上のトナー以外の異物(記録媒体Sの紙粉など)は上記楔状部へ移動し、楔状部の現像後トナーの堰Bの中に埋もれていく。これらの異物は、長期の画像形成で、段々楔状部へ押し込まれ、感光体表面1aとクリーニングブレード13との間に挟み込まれ噛み込むまでに至り、感光体表面1aとクリーニングブレード13との間に微小な隙間ができてしまう。このような隙間が生ずると、この隙間から球形トナー(転写残トナー)のすり抜けが始まり、クリーニング不良が発生する。
その場合には、図3に示すようにソレノイド24をオンにし、ブレードホルダ19をホルダ軸21の軸心回りに時計回り方向に回動させる。ブレードホルダ19がホルダ軸21の軸心回りに時計回り方向に回動すると、クリーニングブレード13もブレードホルダ19と一体に回動し、クリーニングブレード13のエッジ部が感光体表面1aから離反する。このとき、堰Bを形成していた現像後トナーや堰き止められていた転写残トナーや異物などがクリーニングブレード13及び感光体表面1aから分離脱落し、クリーニングケース16内に落下する。クリーニングケース16内に落下した異物等は、排出スクリュー15により機外に排出される。
なお、このような異物を感光体表面1aから脱落させる方法としては、画像形成終了後に、感光体1を逆転駆動させてもよい。
その後、ソレノイド24をオンにしてクリーニングブレード13を回動させた後、ソレノイド24をオフにすると、スプリング25の付勢力によってブレードホルダ19とクリーニングブレード13とがホルダ軸21の軸心回りに反時計方向に回動し、クリーニングブレード13のエッジ部が感光体1の感光体表面1aに当接する。
ところで、本実施の形態に好適な感光体1について説明する。感光体1としては、図6に示すように、導電性の支持体100を50℃〜400℃に加熱し、支持体100上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成膜法によりa−Siからなる光導電層101を有するアモルファスシリコン感光体(以下、「a−Si系感光体」と称する。)を用いることができる。なかでもプラズマCVD法、即ち、原料ガスを直流又は高周波あるいはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして用いられている。
アモルファスシリコン感光体の層構成は例えば以下のようなものが挙げられる。図6(a)に示すアモルファスシリコン感光体は、支持体100の上にa−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層101が設けられている。
図6(b)に示すアモルファスシリコン感光体は、支持体100の上に、a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層101と、アモルファスシリコン系表面層102とが設けられている。
図6(c)に示すアモルファスシリコン感光体は、支持体100の上に、a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層101と、アモルファスシリコン系表面層102と、アモルファスシリコン系電荷注入阻止層103とが設けられている。
図6(d)に示すアモルファスシリコン感光体は、支持体100の上に、光導電層101とアモルファスシリコン系表面層102が設けられている。この光導電層101は、a−Si:H,Xからなる電荷発生層104と電荷輸送層105とから構成されている。
支持体100としては、導電性でも電気絶縁性であってもよい。導電性の支持体としては、Al、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、及びこれらの合金、例えばステンレス等が挙げられる。また、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルム又はシート、ガラス、セラミック等の電気絶縁性の支持体の少なくとも感光層を形成する側の表面を導電処理した支持体を用いることもできる。
支持体100の形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状又は板状、無端ベルト状とすることができ、その厚さは、所望通りの画像形成装置用感光体を形成し得るように適宜決定するが、画像形成装置用感光体としての可撓性が要求される場合には、支持体としての機能が充分発揮できる範囲内で可能な限り薄くすることができる。しかしながら、支持体は製造上及び取り扱い上、機械的強度等の点から通常は10μm以上とされる。
本発明に用いることができるアモルファスシリコン感光体には必要に応じて導電性の支持体100と光導電層101との間に、導電性の支持体100側からの電荷の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層103を設けることがいっそう効果的である(図6(c)参照)。即ち、電荷注入阻止層103は感光層が一定極性の帯電処理をその自由表面に受けた際、支持体100側より光導電層101側に電荷が注入されるのを阻止する機能を有し、逆の極性の帯電処理を受けた際にはそのような機能が発揮されない、いわゆる極性依存性を有している。そのような機能を付与するために、電荷注入阻止層103には伝導性を制御する原子を光導電層101に比べ比較的多く含有させる。
電荷注入阻止層103の層厚は所望の電子写真特性が得られること、及び経済的効果等の点から好ましくは0.1〜5μm、より好ましくは0.3〜4μm、最適には0.5〜3μmとされるのが望ましい。
光導電層101は必要に応じて下引き層上に形成され、光導電層101の層厚は所望の電子写真特性が得られること及び経済的効果等の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは1〜100μm、より好ましくは20〜50μm、最適には23〜45μmとされることが望ましい。
電荷輸送層105は、光導電層101を機能分離した場合の電荷を輸送する機能を主として奏する層である。この電荷輸送層105は、その構成要素として少なくともシリコン原子と炭素原子と弗素原子とを含み、必要であれば水素原子、酸素原子を含むa−SiC(H、F、O)からなり、所望の光導電特性、特に電荷保持特性,電荷発生特性及び電荷輸送特性を有する。本発明においては酸素原子を含有することが特に好ましい。電荷輸送層105の層厚は所望の電子写真特性が得られること及び経済的効果などの点から適宜所望に従って決定され、好ましくは5〜50μm、より好ましくは10〜40μm、最適には20〜30μmとされることが望ましい。
電荷発生層104は、光導電層101を機能分離した場合の電荷を発生する機能を主として奏する層である。この電荷発生層104は、構成要素として少なくともシリコン原子を含み、実質的に炭素原子を含まず、必要であれば水素原子を含むa−Si:Hから成り、所望の光導電特性、特に電荷発生特性,電荷輸送特性を有する。電荷発生層104の層厚は所望の電子写真特性が得られること及び経済的効果等の点から適宜所望に従って決定され、好ましくは0.5〜15μm、より好ましくは1〜10μm、最適には1〜5μmとされることが望ましい。
本発明に用いることができるアモルファスシリコン感光体には必要に応じて、上述のようにして支持体100上に形成された光導電層101の上に、更に表面層を設けることができ、アモルファスシリコン系表面層102を形成することが好ましい。このアモルファスシリコン系表面層102は自由表面を有し、主に耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環境特性、耐久性の向上を図ることができる。本発明におけるアモルファスシリコン系表面層102の層厚としては、通常0.01〜3μm、好適には0.05〜2μm、最適には0.1〜1μmとされることが望ましい。層厚が0.01μmよりも薄いと感光体を使用中に摩耗等の理由により表面層が失われてしまい、3μmを超えると残留電位の増加等の電子写真特性低下がみられる。
また、このようなアモルファスシリコン感光体に限らず、有機感光体も好適に用いることができる。即ち、特に図示しないが、該感光体の最外層がビニルフルオライド、ビニリデンフルオライド、クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテルより選ばれる化合物の重合体若しくは共重合である。
導電性支持体としては、アルミニウム、ステンレスなどの金属、紙、プラスチックなどの円筒状シリンダー又はフィルムが用いられる。これらの支持体上には、バリア機能と下引機能をもつ下引層(接着層)を設けることができる。
下引層は、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体の保護、支持体上の欠陥の被覆、支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気的被覆に対する保護などのために形成される。下引層の材料としては、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチルセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイロン、ニカワ、ゼラチン等が知られている。これらは各々に適した溶剤に溶解されて支持体上に塗布される。その膜厚は0.2〜2μm程度である。感光層の具体例としては、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層との積層構造を有する感光層、電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する単一の層から成る感光層などがある。電荷発生物質としては、ピリリウム、チオピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料アントアントロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリドン系顔料、非対称キノシアニン、キノシアニンなどを用いることができる。電荷輸送物質としては、ピレン、N−エチルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノチアジン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノキサジン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒノ−2−メチルフェニル)−フェニルメタン等のトリアリールメタン系化合物、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス(4−N,N−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)エタン等のポリアリールアルカン類、及びトリアリールアミン類などを用いることができる。
本発明の第二の実施の形態を図7に基づいて説明する。本実施の形態の画像形成装置は、1つの感光体1の周囲に、各々異なる色のトナー像を形成する4つの現像器41Y、41M、41C、41BK(Yはイエロー、Mはマゼンタ、Cはシアン、BKはブラックの各色を意味する)を備えたカラープリンタへの適用例を示す。感光体1の周囲には、4つの現像器41Y、41M、41C、41BKのほかに、除電ランプ2、帯電ローラ4、クリーニング装置42、中間転写ベルト43等が配置されている。現像器41Y、41M、41C、41BK内には各々円形度が0.96以上の球形トナーが収納されている。クリーニング装置42は第1の実施の形態で説明したクリーニング装置8と同じ構造・機能を有するものであり、感光体表面1a上に現像後トナーを供給して堰Bを形成する機能を備えている。
中間転写ベルト43の周囲には、中間転写ベルト43上に転写されたトナー像を記録媒体Sに転写するための転写ローラ44、中間転写ベルト43上に残留した残留トナーをクリーニングするクリーニング装置45が配置されている。
このような構成において、各色の画像データに応じたレーザ光Lが照射されることにより感光体表面1a上に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像器1Y、41M、41C、41BKから供給される各色の球形トナーにより顕像化され、顕像化されたトナー像が順次中間転写ベルト43上に転写され、中間転写ベルト43上にカラートナー像が形成される。
このカラートナー像は、レジストローラ9によりタイミングを図って供給される記録媒体Sに転写され、カラートナー像が転写された記録媒体Sは搬送ベルト46で定着装置11へ搬送され、定着装置11で定着処理された後に排紙トレイ上に排紙される。
各現像器41Y、41M、41C、41BKから供給された球形トナーにより各色のトナー像が形成され、そのトナー像が中間転写ベルト43に転写される毎に、感光体1の感光体表面1aはクリーニング装置42によりクリーニングされる。このクリーニング装置42は上述した第1の実施の形態で説明したように、感光体表面1aに現像後トナーを供給して堰Bを形成する機能を備えているので、球形トナーを用いた場合であっても残転写トナー(球形トナー)のクリーニング性が高くなり、同じ感光体表面1a上に異なる色のトナー像を次々と形成する場合であっても、各色のトナー像が他の色の残留トナーと混色を生ずるということが防止される。これにより、形成される画像の品質を向上させることができる。
本発明の第三の実施の形態を図8に基づいて説明する。本実施の形態の画像形成装置は、4つの感光体51(51Y、51M、51C、51BK)と中間転写体である1つの中間転写ベルト52とを備えたタンデム方式のフルカラープリンタへの適用例を示す。各感光体51の周囲には、各々、除電ランプ53(53Y、53M、53C、53BK)、帯電ローラ54(54Y、54M、54C、54BK)、現像器55(55Y、55M、55C、55BK)、クリーニング装置56(56Y、56M、56C、56BK)等が配置されている。各クリーニング装置56は各々上述した第1の実施の形態で説明したクリーニング装置8と同じ構造・機能を有するものであり、感光体表面51a上に現像後トナーを供給して堰Bを形成する機能を備えている。各現像器55内には円形度0.96以上の球形トナーが収納されている。
中間転写ベルト52の像担持面52aに対向する位置にもクリーニング装置57が設けられている。
このような構成において、各感光体表面51a上に各色のトナー像が形成され、それらのトナー像が中間転写ベルト52の像担持面52a上に次々と転写され、像担持面52a上にカラートナー像が形成される。このカラートナー像は、中間転写ベルト52と転写ローラ58とがニップ部を形成している転写位置で記録媒体Sに転写される。カラートナー像が転写された記録媒体Sは定着装置11で定着処理をされた後、排紙トレイ上に排紙される。
各感光体51上でのトナー像の形成時において、トナー像を中間転写ベルト52に転写された後の感光体表面51aは各々クリーニング装置56によってクリーニングされる。これらの各クリーニング装置56は上述した第1の実施の形態で説明したように、感光体表面51a上に現像後トナーを供給して堰Bを形成する機能を備えているので、球形トナーを用いた場合であっても各感光体表面51aの残留トナーのクリーニング性が高くなり、各感光体51で形成されるトナー像の画像品質が高くなる。
本発明の第四の実施の形態を図9に基づいて説明する。本実施の形態は、上述した実施の形態で説明したクリーニング装置8を、プロセスカートリッジ71の構成部品としたものである。プロセスカートリッジ71は、カートリッジケース72、カートリッジケース72内に収納保持された感光体1、カートリッジケース72内に収納保持されて感光体1の周囲に配置された除電ランプ2、帯電ローラ4、現像器5、クリーニング装置8等により構成されている。
このプロセスカートリッジ71は、画像形成装置の装置筐体内に着脱自在に取付けられている。
このような構成において、このプロセスカートリッジ71を備えた画像形成装置における画像形成動作は第1の実施の形態の画像形成装置の画像形成動作と同じであり、感光体1の感光体表面1a上にトナー像が形成され、そのトナー像が、感光体1と画像形成装置の本体側に取付けられている転写ローラ6とによるニップ位置で記録媒体Sに転写される。
トナー像が転写された後の感光体1の感光体表面1aはクリーニング装置8によりクリーニングされる。このクリーニング装置8は上述したように感光体表面1aに現像後トナーを供給して堰Bを形成する機能を備えているので、球形トナーを使用した場合でもクリーニングブレード13による感光体表面1aのクリーニング性が向上し、記録媒体S上に形成される画像の品質が向上する。
本発明の第一の実施の形態の画像形成装置の主要部の構成の概略を示す縦断正面図である。 供給された現像後トナーにより堰が形成される様子を拡大して示す縦断正面図である。 クリーニングブレードのエッジ部が感光体表面から離反した状態を示す縦断正面図である。 クリーニングブレードのエッジ部を感光体表面に接離させる接離機構を示す斜視図である。 クリーニングブレードの変形例を示す正面図である。 アモルファスシリコン感光体の層構造を示す模式図である。 本発明の第二の実施の形態の画像形成装置を示す概略正面図である。 本発明の第三の実施の形態の画像形成装置を示す概略正面図である。 本発明の第四の実施の形態のプロセスカートリッジを示す概略正面図である。
符号の説明
1 像担持体
1a 感光体表面
8 クリーニング装置
13 クリーニングブレード
13a エッジ部
42 クリーニング装置
51 感光体
51a 感光体表面
56 クリーニング装置
71 プロセスカートリッジ
72 カートリッジケース

Claims (15)

  1. 一様に帯電された表面に潜像が形成され、当該潜像が球形トナーにより現像される感光体の転写後の前記表面にエッジ部を当接させた導電性及び弾性を有するクリーニングブレードと、
    このクリーニングブレードに対して現像後トナーとは異なる極性の直流電圧を印加する直流電圧印加手段と、
    画像形成に先立って前記感光体と前記クリーニングブレードの前記エッジ部とにより形成される楔状部に対して現像後トナーを供給する現像後トナー供給手段と、
    を具備するクリーニング装置。
  2. 前記現像後トナー供給手段は、前記楔状部に現像後トナーを供給するために前記感光体の軸心方向に連続する帯状のトナー像を前記感光体表面に形成する特定像作像手段を備える、請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記現像後トナー像供給手段は、前記特定像作像手段により形成された前記トナー像に対する転写部での転写バイアスをオフにする転写バイアス制御手段を含む、請求項2記載のクリーニング装置。
  4. 前記現像後トナー像供給手段は、前記特定像作像手段により形成された前記トナー像に対する転写部での転写バイアスを通常の画像形成時の転写バイアスよりも低くする転写バイアス制御手段を含む、請求項2記載のクリーニング装置。
  5. 前記現像後トナー供給手段により前記楔状部に現像後トナーを供給するタイミングは、1枚の記録媒体が搬送されてから次の記録媒体が搬送されるまでの紙間のときである、請求項1ないし4の何れか一記載のクリーニング装置。
  6. 前記現像後トナー供給手段により前記楔状部に現像後トナーを供給するタイミングは、ウォームアップ時である、請求項1ないし4の何れか一記載のクリーニング装置。
  7. 前記現像後トナー供給手段により前記楔状部に現像後トナーを供給するタイミングは、所定枚数の画像形成が終了した後である、請求項1ないし4の何れか一記載のクリーニング装置。
  8. 前記現像後トナー供給手段により前記楔状部に現像後トナーを供給するタイミングは、連続した1つの画像形成作業が終了した後である、請求項1ないし4の何れか一記載のクリーニング装置。
  9. トナー像を担持する感光体と、
    この感光体を回転可能に保持するカートリッジケースと、
    前記カートリッジケース内に保持され、前記感光体表面に対向配置されてトナー像を形成する球形トナーを前記感光体に供給する現像器と、
    前記カートリッジケース内に保持され、前記感光体表面に対向配置された請求項1ないし8の何れか一記載のクリーニング装置と、
    を具備するプロセスカートリッジ。
  10. 球形トナーを用いたトナー像を担持する感光体と、
    この感光体表面に対向配置された請求項1ないし8の何れか一記載のクリーニング装置と、
    を具備する画像形成装置。
  11. トナー像が形成される一つの感光体と、
    この感光体表面に対向配置されてトナー像を形成する球形トナーを前記感光体表面に供給する複数の現像器と、
    前記感光体表面に対向配置された請求項1ないし8の何れか一記載のクリーニング装置と、
    を具備する画像形成装置。
  12. トナー像が形成される複数の感光体と、
    各々の前記感光体表面に対向配置されてトナー像を形成する球形トナーを前記感光体表面に供給する現像器と、
    各々の前記感光体表面に対向配置された請求項1ないし8の何れか一記載のクリーニング装置と、
    を具備する画像形成装置。
  13. 請求項9記載のプロセスカートリッジを具備する画像形成装置。
  14. 前記感光体が、有機感光体である請求項10ないし13の何れか一記載の画像形成装置。
  15. 前記感光体が、アモルファスシリコン系感光体である請求項10ないし13の何れか一記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007041417A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Ricoh Co Ltd クリーニングブレード、ブレードユニット、画像形成装置、多色画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2010224402A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2015212770A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 株式会社リコー 画像形成装置

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