JP2005147780A - 液面レベルセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で、液面レベルを精度良く測定することができる液面レベルセンサを提供することである。
【解決手段】 液面レベルセンサは、容器内に取り付けられるセンサ部2と、測定回路とを備えている。センサ部2は、交流信号を入力する駆動電極8と、測定電極7と、参照電極9とを有し、参照電極9は、下端付近の参照用測定部10と、参照用測定部10よりも幅が狭い信号導通部11とを有している。参照用測定部10から駆動電極8までの距離は、信号導通部11から駆動電極8までの距離よりも短い。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液面レベルを測定する液面レベルセンサに関する。
液体を入れる容器には、液面レベルを測定する液面レベルセンサを備えるものがある。液面レベルセンサとしては、例えば、フロート式のセンサや、超音波を用いたセンサ、静電容量を測定するセンサが知られている。
ここで、容器が、例えば、高さ20mm、直径20mmのように小型である場合には、フロート式のセンサでは、フロートを小さくせざるを得ないので、フロート自体の浮力が小さくなりすぎる。このため、可変抵抗器や、光学素子、磁気素子など、フロートに連動する位置検出素子を支えきれないという問題を有する。また、小型の容器では、容積が小さいために、液面レベルの絶対値が小さくなり、例えば、高さ方向でプラスマイナス0.5mm程度といった高い測定精度が要求されるようになる。このような特殊性を有する小型な容器に、超音波を用いたセンサを適用すると、超音波を送受信する距離を十分に確保できないので、測定精度が低くなってしまい、液面レベルを精度良く測定することができない。
これに対して、静電容量式のセンサは、フロート式のセンサよりも小型にすることができ、超音波を用いたセンサよりも高精度に液面レベルを測定することができる。
静電容量を測定するセンサは、一部が液体内に浸漬される一対の測定用電極を、容器の鉛直方向に沿って配置した構成を有している。ここで、液体中の誘電率は、空気中の誘電率よりも大きいので、一対の参照用電極のうち、液体に浸漬されている部分の静電容量は大きくなる。したがって、液面レベルが高いほど、静電容量が大きくなるので、静電容量を測定すれば、液面レベルを測定することができる。さらに、従来の液面レベルセンサには、一対の参照用電極を、容器の底部付近に配置したものがある。この参照用電極は、全体が液体に浸漬され、その静電容量からは、その温度における液体の誘電率を演算することができる。そして、この誘電率を用いて測定用電極間の静電容量を測定すれば、測定精度を向上できる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−108735号公報
しかしながら、従来の液面レベルセンサは、一対の測定用電極と、一対の参照用電極とで、合計4つの電極を有するので、センサの小型化に限界があり、さらに小型化できるセンサの開発が望まれていた。さらに、液面レベルセンサを小型化すると、測定用電極と参照用電極とが近接するので、誤差が発生しやすくなる。また、参照用電極を容器の底部付近に配置するためには、長い配線が必要になるが、このような配線がコンデンサとなるので、浮遊容量が増加し、測定の精度を低下させてしまう。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液面レベルセンサを小型化することである。また、他の目的は、液面レベルを精度良く測定できるようにすることである。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明の液面レベルセンサは、液体が収容される容器内に配置され、所定の交流信号が入力される測定信号供給電極と、前記測定信号供給電極に入力される交流信号に基づいて、基準位置から液面までの距離に応じた信号を発生する測定電極と、前記測定信号供給電極に入力される交流信号に基づいて、液体の電気特性の参照値を測定する参照電極とを有し、前記測定電極と前記参照電極とを、前記測定信号供給電極から所定の間隔をおいて配置したことを特徴とする。
このような液面レベルセンサでは、測定電極と参照電極とが、1つの測定信号供給電極を共有する。測定信号供給電極に交流信号が入力されると、測定電極及び参照電極に、それぞれ所定の受信信号が発生する。この受信信号の強度の差や、比を演算すると、基準位置から液面までの距離が得られる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記測定信号供給電極、前記測定電極、前記参照電極のそれぞれの先端位置を揃えることが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、各電極の下端が同じ高さになることで、より深い位置から液面レベルを測定することが可能になる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記参照電極と前記測定信号供給電極との電極間距離は、前記測定電極と前記測定信号供給電極との電極間距離に等しいことが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、測定信号供給電極に対して、測定電極と、参照電極とが、それぞれ等距離に配置されるので、測定信号供給電極に入力された信号を両電極に対して略均等に伝播させることができる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記参照電極は、その下端側に前記参照値を測定する参照用測定部を備え、前記参照用測定部からは信号導通部を延設させてあり、前記信号導通部は、前記参照用測定部よりも幅が狭いことが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、参照値を測定する参照用測定部を下方に配置しているので、液面レベルが低い場合でも、参照値を確実に測定できる。さらに、信号導通部の幅が狭くなっているので、液面が高く、かつ参照電極が上方まで浸漬する場合でも、参照値の変化は極めて小さくなる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記信号導通部から前記測定信号供給電極までの距離は、前記参照用測定部から前記測定信号供給電極までの距離よりも長いことが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、信号導通部が測定信号供給電極から離れた位置に配置されているので、信号導通部に信号が伝播し難くなる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記測定電極及び前記測定信号供給電極並びに前記参照電極が、互いに近接して配置され、かつ各電極が長尺型の絶縁フィルムで覆われた長尺フィルム型とされてなることが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、導電性の各電極と液体との接触を防止できる。また、長尺フィルム型であるため、取り扱いが容易になるし、電極間距離を確実に固定できる。
この発明によれば、測定電極と参照電極とが、1つの測定信号供給電極を共有し、測定信号供給電極に入力した信号に応じて、それぞれの電極で受信信号が発生するようにしたので、液面レベルセンサが簡単な構成になり、小型化が可能になる。また、各電極の液体に浸漬される部分を、フィルムで覆った構成にすると、取り扱いが容易になる。
さらに、測定信号供給電極と、測定電極と、参照電極とのそれぞれの先端を同じ高さにすると、液量が少ないときでも液面レベルを測定できるようになる。
そして、測定信号供給電極に対する電極間距離を等しくすると、信号の伝播が均等になり、測定誤差の発生を低減できるので、測定精度を向上できる。また、参照電極の信号導通部を、測定信号供給電極から遠い位置に配置すると、さらに測定誤差の発生を低減できる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に第1の実施の形態における液面レベルセンサの構成を示す。液面レベルセンサは、容器1内に固定されるセンサ部2と、センサ部2に電気的に接続される測定回路3とを有している。
図2に示すように、センサ部2は、細長のフィルム形状を有し、フィルム4上に各々線状の測定電極7と、駆動電極(測定信号供給電極)8と、参照電極9とを配設し、各電極7,8,9を覆うように、フィルム4上にフィルム5を積層した構成を有している。フィルム5は、フィルム4よりも長さが短く、図2において上側に位置するセンサ部2の基端2a側では、電極7,8,9が所定の長さで露出している。なお、フィルム4,5は、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリエステル、ナイロン、液晶ポリマなど、吸水率の低い絶縁部材で製造されている。
測定電極7、駆動電極8、及び参照電極9は、フィルム4の幅方向に沿って順番に、各々離間して配列されている。各電極7,8,9は、例えば、銅などの導電性材料が貼り付けられたフィルム4において、導電性材料を部分的にエッチングして形成する。
駆動電極8は、所定の線幅及び厚さでフィルム4上に設けられている。図1に示すように、この駆動電極8は、センサ部2の基端2a側において、測定回路3に接続されており、所定の駆動用の交流信号が入力される。また、駆動電極8の下端(先端)8aは、フィルム4の先端4aよりも、所定の距離r1だけ上方に位置している。
測定電極7は、フィルム4上において、駆動電極8から所定距離をおいた位置に、駆動電極8と略平行に設けられている。測定電極7の線幅及び厚さは、駆動電極8と同じである。測定電極7は、センサ部2の基端2a側において、一部が露出し、測定回路3に接続される。また、測定電極7の下端(先端)7aは、フィルム4の先端4aよりも、所定の距離r1だけ上方に位置している。
この測定電極7と駆動電極8とは、容量素子を形成する。その静電容量は、測定電極7及び駆動電極8の表面積と、電極間距離と、誘電率とで定まる。誘電率は、空気の誘電率に対して液体の誘電率が十分に大きい。したがって、測定電極7及び駆動電極8との間の静電容量は、液面に浸漬している表面積、つまり各電極7,8の下端7a,8aから液面レベルまでの長さに略比例する。
参照電極9は、駆動電極8から所定距離をおいた位置に、駆動電極8と略平行に設けられている。この参照電極9は、下端(先端)9a側の参照用測定部10と、参照用測定部10から上方に向かって延出された信号導通部11と、センサ部2の基端2a側で露出する回路接続部12とからなる。
参照用測定部10の先端10aは、フィルム4の先端4aよりも、所定の距離r1だけ上方に位置している。さらに、参照用測定部10の基端10bは、フィルム4の先端4aよりも、所定の距離r2だけ上方に位置している。この距離r2は、液面レベルを測定するときの基準位置h0になる。また、参照用測定部10の幅及び厚さは、駆動電極8と同じである。
回路接続部12の長さは、フィルム4の上端からフィルム5の上端までの長さに略等しい。また、回路接続部12の幅及び厚さは、駆動電極8と同じである。
信号導通部11は、参照用測定部10の幅方向の略中心から、回路接続部12に向かって上向きに延出し、参照用測定部10と回路接続部12とを電気的に接続している。信号導通部11の厚さは、参照用測定部10及び回路接続部12と同じであるが、その幅は、参照用測定部10及び回路接続部12よりも狭い。
この参照電極9の参照用測定部10と駆動電極8とは、容量素子を形成する。その静電容量は、参照用測定部10及び駆動電極8の表面積と、電極間距離と、誘電率とで定まる。参照用測定部10と駆動電極8との電極間距離は、駆動電極8と測定電極7との電極間距離に略等しい。電極8,10の表面積は、液体に浸漬する長さに比例する。そして、参照用測定部10と駆動電極8との間の静電容量(誘電率)の値が、液面レベルを測定する際の参照値になる。
なお、信号導通部11から駆動電極8までの距離は、参照用測定部10から駆動電極8までの距離よりも長い。つまり、駆動電極8に交流信号が入力された場合には、信号導通部11よりも参照用測定部10に信号が伝播しやすくなっている。
そして、このように構成されたセンサ部2において、基端側に露出する電極7,8,9には、測定回路3が接続される。
図1に示すように、測定回路3は、例えば、方形の交流信号を生成する発振回路31を有している。この発振回路31は、3つのインバータ32,33,34からなる直列回路と、この直列回路の入力端及び出力端に接続された抵抗35と、インバータ32の入力端及びインバータ33の出力端に接続されたコンデンサ36とを有している。そして、直列回路の出力端は、センサ部2の駆動電極8に接続されている。
また、測定回路3は、測定電極7に一端が接続された抵抗37及びアナログスイッチ38を有している。さらに、測定回路3は、参照電極9に一端が接続された抵抗39及びアナログスイッチ40を有している。抵抗37,39のそれぞれの他端は、接地されている。アナログスイッチ38,40は、ローパスフィルタ41に接続されている。また、各アナログスイッチ38,40のコントロール端子は、発振回路31に接続されており、発振回路31の出力波形に応じて、スイッチのON又はOFFが切り替えられる。
ローパスフィルタ41は、アナログスイッチ38に一端が接続されたコンデンサ42と、抵抗43とを有し、抵抗43の他端にはコンデンサ44と、抵抗45と、コンデンサ46とが接続されている。さらに、ローパスフィルタ41は、アナログスイッチ40に一端が接続されたコンデンサ47と、抵抗48とを有し、抵抗48の他端にはコンデンサ49と、抵抗50と、コンデンサ46とが接続されている。そして、このローパスフィルタ41の出力は、差動増幅回路51に接続されている。なお、コンデンサ42,47、コンデンサ44,49、抵抗45,50は、それぞれの他端は接地されている。コンデンサ46は、抵抗43と抵抗48のそれぞれの他端に介装されている。
差動増幅回路51は、主に、3つのオペアンプ52,53,54から構成されている。オペアンプ52の非反転入力端子には、ローパスフィルタ41の測定電極7側の出力が接続される。このオペアンプ52の出力端子と反転入力端子とは、抵抗55を介して接続されており、負帰還ループが形成されている。さらに、オペアンプ52の出力端子は、抵抗56を介してオペアンプ54の反転入力端子に接続されている。また、オペアンプ52の反転入力端子は、抵抗57及び可変抵抗58を介して、オペアンプ53の反転入力端子に接続されている。
オペアンプ53の非反転入力端子には、ローパスフィルタ41の参照電極9側の出力が接続される。このオペアンプ53の出力端子と反転入力端子との間にも抵抗59が介装されている。さらに、オペアンプ53の出力端子は、抵抗60と抵抗61のそれぞれに接続されている。抵抗60は接地されており、抵抗61はオペアンプ54の非反転入力端子に接続されている。
オペアンプ54の出力端子には、抵抗62の一端が接続されている。この抵抗62は、他の制御回路に接続されており、ここから基準位置h0から液面までの距離(液面レベル)に応じた信号が出力される。なお、この抵抗62の他端とオペアンプ54の反転入力端子との間には、抵抗63とコンデンサ64とが並列に接続されている。
次に、この液面レベルセンサの動作について説明する。なお、図1に示す容器1の内面には、センサ部2が固定されているものとする。ここにおいて、センサ部2は、各電極7,8,9の長さ方向と、容器1の鉛直方向とを一致させてあり、センサ部2の先端と容器1の底面とが接触させてあることが望ましい。
まず、容器1には、液体が図2に示す基準位置h0まで入っているものとする。この状態で、発振回路31が駆動用の交流信号を生成し、駆動電極8に入力する。交流信号は、駆動電極8から、空気及び液体を媒体として、測定電極7、参照用測定部10に伝播する。なお、参照電極9の信号導通部11は、駆動電極8から離れた位置にある。さらに、この液面レベルでは、駆動電極8と信号導通部11との間の誘電体は空気である。したがって、信号導通部11に伝播される信号は極めて少ない。
測定電極7には、信号の伝播により、液体の誘電率に基づく静電容量、つまり液面レベルに応じた受信電圧(受信信号)が発生する。この受信電圧が測定回路3のアナログスイッチ38に入力される。また、参照用測定部10には、信号の伝播により、液体の誘電率に基づく静電容量に応じた受信電圧(受信信号)が発生する。この受信電圧が、信号導通部11及び回路接続部12を通って、測定回路3のアナログスイッチ40に入力される。
ここで、アナログスイッチ38,40は、発振回路31の駆動交流に応じて、スイッチの断続を切り替えるので、測定電極7の受信電圧と、参照電極9の受信電圧とが同期検波される。アナログスイッチ38,40で同期検波された各受信電圧は、ローパスフィルタ41に入力され、余分な交流成分が取り除かれ、直流成分が取り出される。さらに、差動増幅回路51に入力され、増幅された後に、測定電極7の受信電圧から、参照値となる参照電極9の受信電圧を減じた差が出力される。
さらに、容器1内の液体の量が増えて、液面が基準位置h0を超えて上昇すると、駆動電極8と測定電極7との間の静電容量は、液面レベルに略比例して増加する。これに対して、参照用測定部10と駆動電極8との間の静電容量はほとんど変化しない。
なお、駆動電極8から信号導通部11まで距離は長く、信号導通部11の幅が狭いことから、信号導通部11に伝播する信号は少ない。しかしながら、センサ部2のレイアウトによっては、信号導通部11と駆動電極8との間に静電的な結合が発生することがある。このような場合に、液面レベルが上昇すると、信号導通部11と駆動電極8との間の静電容量は増加する。したがって、その場合の静電容量は、参照電極9全体としてみたときに、液面レベルの上昇に伴って、わずかに増加する。このように、液面レベルの上昇に伴って、参照電極9側の静電容量が増加するときであっても、測定電極7側の静電容量ほどには増加しない。したがって、測定回路3で差動増幅させて得られるセンサ出力は、液面レベルが上昇するにつれて、大きくなる。
また、基準位置h0以上の領域では、液面レベルが下降すると、駆動電極8と測定電極7との間の静電容量は、減少する。これに対して、参照電極9と駆動電極8との間の静電容量は、殆ど変化しないか、液面レベルの下降に伴って、減少する。したがって、測定回路3で差動増幅させて得られるセンサ出力は、液面レベルが下降するにつれて、小さくなる。
このように、センサ出力は、液面レベルに略比例した大きさの信号になる。したがって、信号の大きさから液面レベルの絶対値がわかる。
図2に示す構成の液面レベルセンサを用いて実測した液面レベルと、静電容量との関係の一測定例を図3に示す。測定に使用したセンサ部2は、液晶ポリマ製のフィルム4,5を用い、その幅を約11mm、長さは50mmとした。各電極7,8,9は、銅製で、厚さを125μmとした。測定電極7、駆動電極8、参照用測定部10及び回路接続部12は、幅を各約2mmとした。信号導通部11は、幅を約0.1mmとした。また、参照用測定部10の長さを3mmとした。そして、駆動電極8及び測定電極7並びに参照電極9の下端7a,8a,9aからフィルム4の先端4aまでの距離を約0.5mmとした。
そして、以上の構成の液面レベルセンサを、容器1内の純水の液面レベルを測定した。なお、センサ部2の先端2bを容器1の底面に位置させ、センサ部2の基端2aを容器1上部側に向けて、ほぼ鉛直に容器1内面に取り付けて測定した。
図4において、縦軸は静電容量であり、横軸は液面レベルである。液面レベルは、−10mmのときが、容器が空の状態を示し、0mmのときが、図2に示す基準位置h0に相当する高さに液面があることを示す。また、ラインL1は、駆動電極8と測定電極7との間の静電容量の変化を示す。ラインL2は、駆動電極8と参照電極9の参照用測定部10との間の静電容量の変化を示す。
ラインL1に示すように、駆動電極8と測定電極7との間の静電容量は、0mmから55mmまで、液面レベルの増加に略比例して増加している。また、ラインL2に示すように、駆動電極8と参照電極9との間の静電容量も、液面レベルの増加に略比例して増加している。しかしながら、ラインL2の勾配は、ラインL1の比例勾配に比べて小さい。したがって、測定電極7側の静電容量と、参照電極9側の静電容量の比から液面レベルを精度良く測定できる。なお、0mmにおいて、静電容量の値が略等しいのは、測定電極7及び参照電極9が、駆動電極8からそれぞれ等距離に配置されているからである。
この実施の形態によれば、測定電極7と参照電極9とが、駆動電極8を共有し、3本の電極で液面レベルを測定するので、液面レベルセンサの小型化が可能である。
また、電極7,8,9を吸水率の小さいフィルム4,5で、覆ったので、電極7,8,9と液体との接触を防止できる。
駆動電極8から測定電極7までの距離と、駆動電極8から参照用測定部10までの距離とを略同一にしたので、駆動電極8に付加した交流信号を略均等に伝播させることができ、測定誤差の発生を防止できる。
さらに、測定電極7、駆動電極8、参照用測定部10のそれぞれの下端の位置を、同じ高さに設定したので、液面レベルが浅いところからの測定が可能になる。ここで、液面レベルは、基準位置h0からの距離として求められるが、基準位置h0は液面レベルセンサの容器1への取り付け位置が決まれば既知の値になるので、容器1の底面から液面までの絶対値を簡単に求めることができる。
信号導通部11を、駆動電極8からみて参照用測定部10よりも遠い位置に配置し、かつ信号導通部11の幅を狭くしたので、基準位置h0よりも液面レベルが高いときの参照電極9側の静電的な結合を抑えることができるので、液面レベルの測定精度を向上できる。
また、この液面レベルセンサの適用例としては、PDA(電子手帳)、コンピュータ、携帯電話などの携帯端末装置の電源、又は車両の駆動源として開発されている燃料電池において、燃料を貯蔵する容器や、廃液を貯蔵する容器の貯蔵量(残量)を検出するために適用することができる。参照電極9で測定するレファレンス用の静電容量を精度良く測定できるので、純粋なメタノールや、蟻酸とホルムアルデヒドの混合液など、誘電率の異なる液体であっても確実に液面レベルを検出することができる。また、この液面レベルセンサは、洗濯機や、食器洗い機、電気ポット、浴槽など、容器内に水などの液体が貯蔵されるものに適用しても良い。
次に、この発明の第2の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第1の実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付している。また、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
図4に示すように、この実施の形態における液面レベルセンサは、測定回路3(図1参照)に接続されるセンサ部72が、駆動電極81と、測定電極80と、参照電極83とを有し、参照電極83の一部が、シールドされていることを特徴とする。ここで、測定電極80、駆動電極81は、前記の第1の実施の形態における測定電極7、駆動電極8にそれぞれ相当する。
図4及び図5に示すように、センサ部72は、細長のフィルム形状を有し、長手方向の一方の基端72aが測定回路3(図1参照)に接続され、先端72bが容器1の底面近傍に位置するように固定される。さらに、基端72aから先端72bに向かう間で、センサ部72は、その幅が広がっている。この拡幅部分73から先を、液体内に浸漬することが好ましい。
センサ部72は、カバーフィルム74と、第一絶縁フィルム75と、第二絶縁フィルム76と、カバーフィルム77とを、この順番に積層させてある。各フィルム74,75,76,77は、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリエステル、ナイロン、液晶ポリマなど、吸水率の低い絶縁部材で製造されている。
一側の最外層にあたるカバーフィルム74上には、カバーフィルム74の半分程の幅のシールド層78がシート状に設けられている。第一絶縁フィルム75は、カバーフィルム74と共にシールド層78を挟むようにカバーフィルム74上に密着されている。この第一絶縁フィルム75には、各々線状の測定電極80と、駆動電極(測定信号供給電極)81と、第一シールド電極82と、参照電極83と、第二シールド電極84とが、第一絶縁フィルム75の長手方向に沿って、各々が離間して略並列に配設されている。第二絶縁フィルム76は、第一絶縁フィルム75と共に各電極80,81,82,83,84を挟むように、第一絶縁フィルム75上に密着される。この第二絶縁フィルム76上には、第二絶縁フィルム76の半分程の幅のシールド層79がシート状に設けられている。そして、カバーフィルム77は、第二絶縁フィルム76と共にシールド層79を挟むように、第二絶縁フィルム76上に密着される。
なお、図4に示すように、第二絶縁フィルム76及びカバーフィルム77は、カバーフィルム74及び第一絶縁フィルム75よりも短くなっており、センサ部72の基端72a側は、各電極80,81,82,83,84が所定の長さで露出している。
図4及び図5に示すように、駆動電極81は、一定の線幅及び厚さで第一絶縁フィルム75の面87上に、基端から先端の近傍まで設けられている。駆動電極81の下端(先端)81aは、第一絶縁フィルム75の先端75aよりも、所定の距離r1だけ上方に位置している。
測定電極80は、面87上において、駆動電極81から所定距離をおいた位置に設けられている。測定電極80の線幅及び厚さは、駆動電極81と同じである。測定電極80の下端(先端)80aは、第一絶縁フィルム75の先端75aよりも、所定の距離r1だけ上方に位置している。この測定電極80は、駆動電極81と共に、容量素子を形成する。
また、第一シールド電極82は、面87上において、駆動電極81に対して測定電極80と略対称な位置に設けられている。つまり、駆動電極81から測定電極80までの距離と、駆動電極81から第一シールド電極82までの距離は、略同一である。第一シールド電極82は、センサ部72の基端72a側において接地される。また、第一シールド電極82の下端(先端)82aは、第一絶縁フィルム75の先端75aよりも、所定の距離r2だけ上方に位置している。なお、距離r2は、距離r1よりも大きい。
参照電極83は、面87上において、駆動電極81から、さらに離間した位置に配置されている。参照電極83の幅及び厚さは、駆動電極81と等しい。参照電極83は、センサ部72の基端72a側において測定回路3に接続される。また、参照電極83の下端(先端)83aは、第一絶縁フィルム75の先端75aよりも、所定距離r1だけ上方に位置している。
第二シールド電極84は、面87上において、第一シールド電極82と共に参照電極83を挟むように配置されている。つまり、参照電極83から第二シールド電極84までの距離は、参照電極83から第一シールド電極82までの距離の略等しい。第二シールド電極84は、センサ部72の基端72a側において接地される。また、第二シールド電極84の下端(先端)84aは、第一絶縁フィルム75の先端75aよりも、所定の距離r2だけ上方に位置している。
さらに、シールド層78は、シールド電極82,84及びシールド層79に重なる位置に設けられている。具体的には、シールド層78の幅は、シールド電極82,84の電極間距離に、各シールド電極82,84の幅を加えた値に略等しい。また、シールド層78の下端(先端)は、シールド電極82,84と同様に、第一絶縁フィルム75及び第二絶縁フィルム76の先端よりも、所定の距離r2だけ上方に位置する。ここで、シールド層78は、導電性材料からなる。そして、第一絶縁フィルム75に形成された導電スルーホール部88を介して、第二シールド電極84と電気的に接続されている。なお、導電スルーホール部88は、例えば、第一絶縁フィルム75に形成したスルーホールに導電性材料をメッキして形成する。
シールド層79は、導電性材料からなり、シールド層78と同じ形状を有している。シールド層79は、第二絶縁フィルム76が第一絶縁フィルム75の面87と密着する面と反対側の面89に形成されている。その下端(先端)は、シールド電極82,83及びシールド層78と同じ位置にある。さらに、このシールド層79は、第二絶縁フィルム76に形成された導電スルーホール部90を介して、第二シールド電極84と電気的に接続されている。
シールド層78とシールド層79とは、第一絶縁フィルム75及び第二絶縁フィルム76を介して、参照電極83及びシールド電極82,84を挟む位置に設けられている。したがって、一対のシールド電極82,84と一対のシールド層78,79は、参照電極83を囲むように配置され、かつ電気的に接続される。シールド電極82,84は、前記のように接地されるので、一対のシールド電極82,84と一対のシールド層78,79は、参照電極83の電磁的なシールドとなる。
そして、参照電極83の下端83a近傍で、シールドから突出する部分が、参照用測定部95となり、シールドされている部分が信号導通部96になる。参照用測定部95は、駆動電極81と、容量素子を形成する。その静電容量は、参照用測定部95及び駆動電極81の表面積と、電極間距離と、誘電率とで定まる。参照用測定部95の長さは、所定の距離r2から所定の距離r1を引いた長さである。そして、信号導通部96は、その上端が測定回路3に接続され、参照用測定部95で発生する所定の信号を測定回路3に入力する役割を担う。
なお、各電極80,81,82,83,84と、シールド層78,79とは、所定の厚さの導電性材料が貼り付けられたフィルム74,75,76において、導電性材料を部分的にエッチングして形成されている。また、センサ部72の拡幅部分73では、各電極80,81,82,83,84の配置間隔も、第一シールド電極82を中心にして長くなっている。
次に、この液面レベルセンサの動作について説明する。なお、センサ部72の配置は、第一の実施の形態と同様である。
まず、図1に示すような容器1に、基準位置h0まで液体が入ってときには、駆動電極81から、空気及び液体を媒体として、交流信号が測定電極80、第一シールド電極82、シールド層78,79、参照用測定部95に伝播する。なお、シールド電極82,84及びシールド層78,79がアースされているので、参照電極83のうち、信号導通部96には、信号は伝播されない。
そして、測定電極80の受信電圧は、液面レベルに応じて変化する信号として、測定回路3のアナログスイッチ38に入力される。また、参照用測定部95の受信電圧は、静電容量(誘電率)の参照値に関する信号として、測定回路3のアナログスイッチ40に入力される。測定回路3では、前記のように信号処理が行われ、液面レベルに応じた信号が出力される。なお、測定電極80と駆動電極81との液体に浸漬している部分の間の誘電率と、測定電極80と参照電極83の参照用測定部95の間の誘電率とは、同じ値である。
さらに、容器1内の液体の量が増えて、液面が基準位置h0を超えて上昇すると、駆動電極81と測定電極80との間の静電容量は、液面レベルに略比例して増加する。これに対して、参照電極83は、基準位置h0を越える部分がシールド電極82,84及びシールド層78,79にシールドされているので、基準位置h0に相当する静電容量から変化しない。
前記のように、センサ出力は、測定電極80側の静電容量に基づく信号と、参照電極83側の静電容量に基づく信号の差に比例する。したがって、液面レベルが上昇すると、これに比例して増加する。
また、基準位置h0以上の領域では、センサ出力は、液面レベルが下降すると、これに比例して減少する。
このように、センサ出力は、参照用測定部95の受信電圧を基準として、液面レベルに略比例した大きさの信号になる。したがって、信号の大きさから液面レベルの絶対値がわかる。
図4に示す構成の液面レベルセンサを用いて実測した液面レベルと、静電容量との関係の一測定例を、図6に示す。測定に使用したセンサ部2は、液晶ポリマ製のフィルム74,75,76,77を用い、その厚さは25μm、幅は約11mm、長さは50mmとした。各電極80,81,82,83,84は、銅製で、幅を約1mm、厚さを125μmとした。また、駆動電極81の中心と測定電極80の中心との間の距離を約1.8mmとし、駆動電極81の中心と第一シールド電極82の中心との間の距離を約1.8mmとした。さらに、駆動電極81の中心と参照電極83の中心との間の距離を約3.6mmとした。参照電極83がシールド電極82,84から突出する長さを約1mmとした。そして、駆動電極81及び測定電極80並びに参照電極83の下端80a,81a,83aからセンサ部72の先端72bまでの距離は約0.5mmとした。
そして、以上の構成の液面レベルセンサを、容器1内の純水の液面レベルを測定した。なお、センサ部72の先端72bを容器1の底面に位置させ、センサ部72の基端72aを容器1上部側に向けて、ほぼ鉛直に容器1内面に取り付けて測定した。
図6において、縦軸は静電容量であり、横軸は液面レベルである。液面レベルは、−10mmのときが、容器が空の状態を示し、0mmのときが、図4に示す基準位置h0に相当する高さに液面があることを示す。また、ラインL3は、駆動電極81と測定電極80との間の静電容量の変化を示す。ラインL4は、駆動電極81と参照電極83の参照用測定部95との間の静電容量の変化を示す。
ラインL3に示すように、駆動電極81と参照電極83との間の静電容量は、0mmを超えて55mmまで、約0.5pFである。これに対して、ラインL3に示すように、駆動電極81と測定電極80との間の静電容量は、0mmから55mmまで、液面レベルの増加に略比例して増加している。したがって、それぞれの静電容量の値を測定することで、液面レベルを精度良く測定することができる。なお、0mmにおいて、ラインL3の静電容量の値よりも、ラインL4の静電容量の値が小さいのは、駆動電極81から測定電極80までの距離よりも、駆動電極81から参照電極83までの距離の方が長いからである。
この実施の形態によれば、参照電極83のうち、参照用の静電容量を測定する部分だけを露出し、他の部分をシールドしたので、レファレンスとして用いる静電容量を精度良く測定できる。さらに、シールドされていない部分、つまり参照用測定部95を参照電極83の下端部分で、容器1の底面近傍に配置したので、レファレンスとして用いる静電容量を測定しやすい。したがって、少ない液量からでも液面レベルを精度良く測定できる。
さらに、センサ部72は、フィルム74,75,76,77を積層させた構成とし、参照電極83のシールドを立体的に構成したので、参照電極83の信号導通部96の略全周をシールドすることができる。したがって、基準位置h0よりも液面レベルが高いときに、参照電極83を確実にシールドでき、液面レベルの測定精度を向上できる。なお、シールドの長さを調整することで、基準位置h0を調整することができる。
そして、駆動電極81から測定電極80までの距離と、駆動電極81から第一シールド電極82までの距離とを略同一にしたので、駆動電極81に付加した交流信号を他の電極80,82などに略均等に伝播させることができ、測定誤差の発生を防止できる。
ここで、液面レベルセンサは、レファレンスの静電容量を精度良く測定できるので、基準位置h0を確実に検出することができる。また、液面レベルセンサの出力から、液面レベルと基準位置h0の比が容易に演算できる。このため、液面レベルが基準位置h0に達したら(前記の比が1に相当)、警告を発するような制御が可能になる。また、液面レベルセンサを廃液などの貯蔵タンクに取り付ける際には、液面レベルが所定位置に達したことを、センサ出力の値から容易に判定できるので、タンクが満杯になる前に警告を発するような制御が可能になる。
なお、本発明は、前記の実施の形態に限定されずに、広く応用することができる。
例えば、インピーダンスが、液体に浸漬した電極面積に比例することを利用し、静電容量の上位概念であるインピーダンスを測定して、液面レベルを検出するように電流検出回路及び電圧検出回路を備えた測定回路としても良い。
また、測定回路3において、アナログスイッチ38,40と発振回路31との間に、信号の位相を90°ずらす移相回路70(図1参照)を介装しても良い。駆動波形に対して位相が90°ずれる受信電圧の信号強度の大きい位相部分でデータ処理することが可能になるので、より高感度化が図れる。
さらに、第2の実施の形態において、フィルム74,75,76,77は、最外層であるカバーフィルム74,77のみが吸水性のない材料、又は吸水性が殆どない材料を用いても良い、さらに、フィルムの外表面をガラスコーティングしたり、他の防水材料でさらに覆ったりして、吸水を防止しても良い。同様に、第1の実施の形態において、フィルム4,5をガラスなどの防水材料でコーティングしても良い。
本発明の実施の形態における液面レベルセンサの全体構成図である。 液面レベルセンサのセンサ部を示す図である。 液面レベルセンサの実測値の一測定例を示す図である。 液面レベルセンサのセンサ部を示す図である。 液面レベルセンサのセンサ部の分解斜視図である。 液面レベルセンサの実測値の一測定例を示す図である。
符号の説明
2,72 センサ部
3 測定回路
4,5 フィルム
7,80 測定電極
7a,8a,9a,80a,81a,83a 下端(先端)
8,81 駆動電極(測定信号供給電極)
9,83 参照電極
10,95 参照用測定部
11,96 信号導通部
74,77 カバーフィルム
75 第一絶縁フィルム
76 第二絶縁フィルム
r1,r2 距離
h0 基準位置

Claims (6)

  1. 液体が収容される容器内に配置され、所定の交流信号が入力される測定信号供給電極と、前記測定信号供給電極に入力される交流信号に基づいて、基準位置から液面までの距離に応じた信号を発生する測定電極と、前記測定信号供給電極に入力される交流信号に基づいて、液体の電気特性の参照値を測定する参照電極とを有し、前記測定電極と前記参照電極とを、前記測定信号供給電極から所定の間隔をおいて配置したことを特徴とする液面レベルセンサ。
  2. 前記測定信号供給電極、前記測定電極、前記参照電極のそれぞれの先端位置を揃えたことを特徴とする請求項1に記載の液面レベルセンサ。
  3. 前記参照電極と前記測定信号供給電極との電極間距離は、前記測定電極と前記測定信号供給電極との電極間距離に等しいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液面レベルセンサ。
  4. 前記参照電極は、その下端側に前記参照値を測定する参照用測定部を備え、前記参照用測定部からは信号導通部を延設させてあり、前記信号導通部は、前記参照用測定部よりも幅が狭いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液面レベルセンサ。
  5. 前記信号導通部から前記測定信号供給電極までの距離は、前記参照用測定部から前記測定信号供給電極までの距離よりも長いことを特徴とする請求項4に記載の液面レベルセンサ。
  6. 前記測定電極及び前記測定信号供給電極並びに前記参照電極が、互いに近接して配置され、かつ各電極が長尺型の絶縁フィルムで覆われた長尺フィルム型とされてなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液面レベルセンサ。

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