JP2005146985A - アキュームレータ内蔵型コンプレッサ - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車のエンジンルーム等の狭い場所であっても設置し易く、密閉容器の肉厚を薄く形成でき、且つ騒音も低減できるようにしたアキュームレータ内蔵型コンプレッサを提供する。
【解決手段】内側密閉容器1と外側密閉容器16とで二重構造とし、これらの間に挟まれた空間Sで冷媒ガスを気液分離するアキュームレータの機能を持たせる。外側密閉容器16に戻し管18を接続し、前記空間S内に吸入管13を設けてその下端部を内側密閉容器1内の第1回転圧縮部3aの吸入ポートに接続し、吸入管13にはオイル戻し管20を設けて底部のオイル溜め19に開口する。内側密閉容器1内の第2回転圧縮部3bには、第1回転圧縮部3aで圧縮されて内側密閉容器1内に吐出される中間圧の冷媒ガスを吸入する小形吸入管13aを設け、且つ高圧に圧縮した冷媒ガスを外部に吐出するための吐出管14を接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンプレッサにアキュームレータの機能を付加した構成のアキュームレータ内蔵型コンプレッサに関する。
一般に回転式コンプレッサは、密閉容器内に電動機部と回転圧縮部とが設けられ、電動機部に通電してロータを回転し、このロータに軸着している回転軸を介して回転圧縮部を駆動し、回転圧縮部に吸入した冷媒ガス又はその他のガスを圧縮し、この圧縮ガスを密閉容器外に吐出するようにしてある。この種の回転式コンプレッサは、通常密閉容器の底部にオイル溜めを設け、前記回転軸の下端部に取り付けたオイル吸い上げ手段によりオイル溜めのオイルを吸い上げると共に、前記回転軸の軸受け部分及び回転圧縮部の回転部分にオイルを供給して潤滑し、潤滑後のオイルは密閉容器内を落下させて前記オイル溜めに戻すようにしている。
多段圧縮式のコンプレッサ、例えば特許文献1に示す2段圧縮回転式コンプレッサにおいては、密閉容器内にステータとロータとからなる電動機部と、この電動機部のロータに取り付けた回転軸によって駆動される回転圧縮部とが設けられ、回転圧縮部は第1段回転圧縮部と第2段回転圧縮部とから構成され、これらは共にシリンダとこのシリンダ内を偏心回転するローラとを備えており、密閉容器の外部から吸入管を介して第1段回転圧縮部に吸入される冷媒ガスは、中間圧(1段目吐出圧力)まで圧縮された後に密閉容器内に吐出され、この中間圧の冷媒ガスは第2段回転圧縮部に吸入され、高圧(2段目吐出圧力)に圧縮された後に吐出管を介して密閉容器外部に吐出される。
上記のように第1段回転圧縮部で圧縮された中間圧の冷媒ガスが密閉容器内に吐出されるため、この中間圧の冷媒ガス中に前記オイルの一部が混入する事態が生じる。そして、オイルの一部が混入した中間圧冷媒ガスは、前記第2段回転圧縮部で圧縮された後に密閉容器外部に吐出されて空調機又は冷凍・冷蔵装置等の冷凍サイクルに供給される。冷凍サイクルを回った冷媒ガスは気液混合状態となってコンプレッサに戻されるが、オイルが混入しているためアキュームレータにより気液分離してオイルを除去しコンプレッサの回転圧縮部に極力オイルが吸入されないようにしている(例えば、特許文献2)。オイルが混入していると、コンプレッサの圧縮効率の低下を招くばかりか、回転圧縮部の損傷を引き起こすことがある。
特許第2507047号公報 特開2003−97474号公報
上記従来技術におけるアキュームレータは、通常コンプレッサの密閉容器の側部に、締め付けバンド等の取付部材を介して固定されている。従って、コンプレッサの横に比較的大きな形状のアキュームレータが出っ張ることになるため、冷凍サイクル全体が大型化し、設置場所での占有面積及び占有容積が大きくなるため、設置場所が狭い例えば自動車のエンジンルームのような場合には、設置し難くなり又は設置できない等の不都合があった。
又、従来のコンプレッサでは、密閉容器が冷媒ガス圧力に耐え得るようにその肉厚を厚く形成しなければならず、このためコストアップと重量増大を引き起こしていた。更に、回転圧縮部及び電動機部に起因する騒音問題もあった。
本発明は、このような従来技術の問題点を全て解消するためになされ、自動車のエンジンルーム等の狭い場所であっても設置し易く、密閉容器の肉厚を薄く形成でき、且つ騒音も低減できるようにしたアキュームレータ内蔵型コンプレッサを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、本発明の請求項1は、外側密閉容器の内部に内側密閉容器を設けて二重構造とし、前記内側密閉容器内には電動機部と、この電動機部により駆動される第1段回転圧縮部及び第2段回転圧縮部とからなる回転圧縮部を設け、前記外側密閉容器には冷媒ガスの戻し管を接続すると共に、この外側密閉容器内に吸入管を設けて前記第1段回転圧縮部に接続し、且つ前記吸入管にはオイル戻し管を設け、更に前記第2段回転圧縮部には第1段回転圧縮部で圧縮されて内側密閉容器内に吐出される中間圧の冷媒ガスを吸入する吸入管と、圧縮後の高圧冷媒ガスを外部に吐出するための吐出管を接続してなるアキュームレータ内蔵型コンプレッサを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載のアキュームレータ内蔵型コンプレッサにおいて、前記内側密閉容器内が中間圧となり、前記外側密閉容器内が低圧となることを特徴とする。
本発明の請求項3は、横置き外側密閉容器の内部に内側密閉容器を設けて二重構造とし、前記内側密閉容器内には電動機部と、この電動機部により駆動される第1段回転圧縮部及び第2段回転圧縮部とからなる回転圧縮部を設け、前記外側密閉容器の側部には冷媒ガスの戻し管を接続すると共に、この外側密閉容器内の上部に吸入管を設けて前記第1段回転圧縮部に接続し、且つ外側密閉容器内の下部に液化冷媒を含むオイル溜めを設け、更に前記第2段回転圧縮部には第1段回転圧縮部で圧縮されて内側密閉容器内に吐出される中間圧の冷媒ガスを吸入する吸入管と、圧縮後の高圧冷媒ガスを外部に吐出するための吐出管を接続してなるアキュームレータ内蔵型コンプレッサを特徴とする。
上記請求項1の発明によれば、内側密閉容器と外側密閉容器とで二重構造に形成し、内側密閉容器内に電動機部と2段回転圧縮部とを設けることでコンプレッサとしての機能を持たせ、外側密閉容器内に冷媒ガス吸入管及びオイル戻し管を設けることでアキュームレータとしての機能を持たせ、アキュームレータ内蔵型コンプレッサを提供することができる。これにより、冷凍サイクル全体を小型化することができ、自動車エンジンルーム等の狭い設置場所であっても容易に設置することができる。又、回転圧縮部及び電動機部に起因する騒音を低減することができる。
上記請求項2の発明によれば、内側密閉容器内が中間圧となり、前記外側密閉容器内が低圧となるため、大気圧との間に圧力差の傾斜が生じて大気圧との差が小さくなり、従来のコンプレッサに比して密閉容器の肉厚を薄くすることができる。これにより、コストの低減と重量の軽減が可能となる。
上記請求項3の発明によれば、横型(横置き)のアキュームレータ内蔵型コンプレッサであるから、縦型のものより高さ寸法を低く形成することができる。これにより、自動車のエンジンルーム等狭い場所への設置が一層容易になる。
次に、本発明に係るアキュームレータ内蔵型コンプレッサの実施形態を添付図面に基づいて説明する。
添付図面中、図1は本発明に用いる回転式コンプレッサの概略縦断面図である。図2(a)は本発明に係るアキュームレータ内蔵型コンプレッサの実施形態を示す模式的概略図、(b)は(a)におけるX−X線概略断面図である。図3(a)は本発明に係るアキュームレータ内蔵型コンプレッサの他の実施形態を示す模式的概略図、(b)は(a)におけるY−Y線概略断面図である。
図1において、1は金属製の内側密閉容器であり、有底円筒状の容器1aとこの容器1aの上端部に溶接された椀状の蓋体1bとから構成されている。容器1a内の上部には電動機部2が設けられ、その下部には回転圧縮部3が配設されている。
上記電動機部2は、容器1aの内壁に固定されたステータ2aと、このステータ2aの中心部に配置されたロータ2bとから構成され、ロータ2bの軸心部には回転軸4が固定されて下方に延設されている。又、上記蓋体1bの上端部にはターミナル5が貫通して固定され、このターミナル5とステータ2aとがリード線5aによって電気的に接続され、ステータ2aに電力を供給してロータ2bを回転できるようにしてある。
上記回転圧縮部3は、第1段回転圧縮部3aとその上に配設されている第2段回転圧縮部3bとを有し、これらの間には仕切板6が介在しており、第1段回転圧縮部3aの下には第1支持部材7が添えられると共に、第2段回転圧縮部3bの上には第2支持部材8が添えられ、これらの構成部材を貫通する通しボルト3cと、この通しボルト3cに螺合するナット3dとで締着することにより一体化されている。そして、前記回転軸4の下部は回転圧縮部3を貫通し、上記第1支持部材7と第2支持部材8とによって軸支持され、且つ第1段回転圧縮部3aと第2段回転圧縮部3bにそれぞれ対応させて円形の第1偏心部4aと第2偏心部4bとが設けられている。この第1偏心部4aと第2偏心部4bとは、回転軸4を中心にして180°位相をずらしてある。
上記第1段回転圧縮部3aは、容器1aの内壁に固定されている第1シリンダ9と、この第1シリンダ9の円形孔9aの内周壁面に沿って偏心回転する環状の第1ローラ10とを備え、この第1ローラ10は前記回転軸4における第1偏心部4aの外周壁面に嵌装されている。又、図示は省略したが、第1ローラ10の外周壁面にはバネで付勢されている第1ベーンが常時当接し、第1シリンダ9の円形孔9a内を低圧室と高圧室とに区分している。
上記第2段回転圧縮部3bは、第1段回転圧縮部3aと同様に、容器1aの内壁に固定されている第2シリンダ11と、この第2シリンダ11の円形孔11aの内周壁面に沿って偏心回転する環状の第2ローラ12とを備え、この第2ローラ12は前記回転軸4における第2偏心部4bの外周壁面に嵌装されている。又、図示は省略したが、第2ローラ12の外周壁面にはバネで付勢されている第2ベーンが常時当接し、第2シリンダ11の円形孔11a内を低圧室と高圧室とに区分している。
13は第1段回転圧縮部3aに冷媒ガス(本実施例ではCO冷媒ガス)を供給するための吸入管であり、下端部が略L形に屈曲されて前記容器1aの側壁に溶接され、前記第1シリンダ9の吸入ポート9bに連通している。この吸入ポート9bは前記円形孔9a内の低圧室入口に連通している。又、図示は省略したが、第1シリンダ9には第1段回転圧縮部3aで圧縮した中間圧の冷媒ガスを内側密閉容器1内に吐出するための吐出ポートが設けられている。
14は第2段回転圧縮部3bで圧縮した高圧の冷媒ガスを外部に吐出するための吐出管であり、容器1aの側壁を貫通して溶接固定されているスリーブ15に挿着され、前記第2シリンダ11の吐出ポート11cに連通している。この吐出ポート11cは前記円形孔11aの高圧室出口に連通している。又、第2シリンダ11には前記内側密閉容器1内に吐出された中間圧の冷媒ガスを吸入するための小形吸入管13aを設けて吸入ポート11bに接続し、この吸入ポート11bは前記円形孔11aの低圧室入口に連通している。
上記構成の2段回転圧縮式のコンプレッサは、図2(a)、(b)に示すように金属製の外側密閉容器16の内部に複数のステー又はリブ等の取付部材17を介して装着される。外側密閉容器16は、有底円筒状の容器16aとこの容器16aの上端部に溶接される蓋体16bとから構成されており、容器16aの側壁上部には戻し管18が接続され、容器16aの底部にはオイル溜め19Aが設けられている。又、前記吸入管13の下端部には細管(直径1〜3mm)からなるオイル戻し管20が取り付けられ、その下端部はオイル溜め19Aに開口している。更に、前記回転軸4の下端部に公知のオイル汲み上げ手段21を取り付け、内側密閉容器1の底部のオイル溜め19Bからオイルを汲み上げると共に、回転軸4にオイルを供給できるようにする。
以上の構成によって、アキュームレータ内蔵型コンプレッサCが形成される。このアキュームレータ内蔵型コンプレッサCは、前記ターミナル5を介して電動機部2のステータ2aに通電するとロータ2bが回転し、この回転により回転軸4と一体に設けた第1偏心部4aに嵌装された第1ローラ10及び第2偏心部4bに嵌装された第2ローラ12が、第1シリンダ9と第2シリンダ11内をそれぞれ偏心回転することでガス圧縮が行われ、カーエアコンや空調機、冷凍・冷蔵装置等の冷凍サイクルに組み込んで使用することができる。
図示を省略した公知の冷凍サイクルにおいて、前記戻し管18は蒸発器に接続され、この戻し管18によって冷媒ガスがアキュームレータ内蔵型コンプレッサCに戻される。戻された冷媒ガスは、戻し管18から前記空間S内に流入して冷やされ前記吸入管13により吸入される。冷媒ガス中に含まれているオイルは液体となって前記オイル戻し管20からオイル溜め19Aに落下し、一部のオイルは冷媒ガスと共に前記第1段回転圧縮部3aに供給される。空間S部は、戻された冷媒ガスを気液分離するアキュームレータの機能を果たす。
第1段回転圧縮部3aに吸入された冷媒ガスは、前記第1シリンダ9の吸入ポート9bから円形孔9aの低圧室に吸入され、この円形孔9a内を偏心回転する第1ローラ10により圧縮され、高圧室から吐出ポートを経て内側密閉容器1内に吐出される。この第1段回転圧縮部3aで圧縮された冷媒ガスは、中間圧まで昇圧される。吐出された冷媒ガス中に混入しているオイルは、大部分が内側密閉容器1内のオイル溜め19Bに落下する。
内側密閉容器1内に吐出された中間圧の冷媒ガスは、前記小形吸入管13aから吸入されて第2段回転圧縮部3bに供給される。小形吸入管13aから吸入された中間圧の冷媒ガスは、前記第2シリンダ11の吸入ポート11bから円形孔11aの低圧室に吸入され、この円形孔11a内を偏心回転する第2ローラ12により圧縮されて高圧室から吐出ポート11cに吐出される。この第2段回転圧縮部3bで圧縮された冷媒ガスは、高圧まで昇圧される。そして、吐出ポート11cに吐出された高圧の冷媒ガスは、前記吐出管14内に流入して外部に吐出される。
前記冷凍サイクルにおいて、吐出管14はガスクーラに接続されており、吐出された高圧の冷媒ガスは冷やされる。そして、膨張弁を経て前記蒸発器に送り込まれて蒸発する。蒸発器で蒸発した冷媒ガスは、前記戻し管18を経てアキュームレータ内蔵型コンプレッサCに戻される。このようなサイクルが繰り返して行われる。
前記回転圧縮部3での冷媒ガスの圧縮中に、前記オイル汲み上げ手段21によりオイル溜め19Bからオイルが汲み上げられて回転軸4に供給される。この回転軸4にはオイル通路(図略)が設けられていて遠心力によってオイルを上昇させ、回転軸4の軸受け部である前記第1支持部材7及び第2支持部材8等にオイルを供給して潤滑する。潤滑後のオイルは回転圧縮部3から排出されて内側密閉容器1の底部のオイル溜め19Bに落下する。
内側密閉容器1内は、第1段回転圧縮部3aにより圧縮された中間圧の冷媒ガスが吐出されるため中間圧となっており、その外部を取り巻くようにして外側密閉容器16が存在し、これらの間に挟まれた前記空間Sは低圧であり、且つ外側密閉容器16の外部は大気圧となっている。従って、内側密閉容器1と外側密閉容器16とで二重構造にしてある本発明のコンプレッサにおいては、大気圧との間で圧力の傾斜が生じて大気圧との差が小さくなり、内側密閉容器1及び外側密閉容器16の肉厚、特に内側密閉容器1の肉厚を従来の密閉容器に比して薄く形成することができる。これにより、内側密閉容器のコストダウンと重量軽減を図ることができ、更に回転圧縮部3及び電動機部2に起因する騒音を減少させることができる。
図3は、本発明に係るアキュームレータ内蔵型コンプレッサの他の実施形態を示すものであり、上記実施形態と同一の構成部材は同一の符号を付けてそれらの詳しい説明は省略する。本実施形態での特徴点は、コンプレッサを横型に形成したことである。
本実施形態では、内側密閉容器1と外側密閉容器16との間の空間Sの上部は気液分離した冷媒ガス領域とし、下部は液化した冷媒を含むオイル溜め19領域としてある。このオイル溜め19には、液化冷媒と液化オイルが溜まるが、比重の差によってオイルは冷媒の下方に集約される。オイルの一部は図示を省略したオイル汲み上げ手段により吸い上げられて前記回転軸4に供給される。
又、第2段回転圧縮部3bには第1段回転圧縮部3aから内側密閉容器1内に吐出される中間圧の冷媒ガスを吸入する小形吸入管13aと、第2段回転圧縮部3bで圧縮した高圧の冷媒ガスを外部に吐出する吐出管14とが設けられている。この吐出管14は外側密閉容器16を貫通して外部に吐出している。更に、外側密閉容器16の側端部(図3の左端部)には戻し管18が取り付けられている。
このように構成された横型アキュームレータ内蔵型コンプレッサC′において、図示を省略した冷凍サイクルの蒸発器から出た冷媒ガスが上記戻し管18により外側密閉容器16内に戻される。戻された冷媒ガスは空間S内に流入して冷やされ、冷媒ガス中に含まれているオイルは液体となり、液化した冷媒と共にオイル溜め19に落下し、冷媒ガスは冷媒ガス領域を通って前記小形吸入管13bから第1段回転圧縮部3aに吸入される。即ち、空間S部は、戻された冷媒ガスを気液分離するアキュームレータの機能を果たす。
第1段回転圧縮部3aに吸入された冷媒ガスは、前記吸入ポート9bから第1シリンダ9の円形孔9aの低圧室に吸入され、この円形孔9a内を偏心回転する第1ローラ10により圧縮され、高圧室から吐出ポートを経て内側密閉容器1内に吐出される。この第1段回転圧縮部3aで圧縮された冷媒ガスは、中間圧まで昇圧される。
内側密閉容器1内に吐出された中間圧の冷媒ガスは、前記小形吸入管13aから第2段回転圧縮部3bに吸入される。吸入された中間圧の冷媒ガスは、前記吸入ポート11bから円形孔11aの低圧室に吸入され、この円形孔11a内を偏心回転する第2ローラ12により圧縮されて高圧室から吐出ポート11cに吐出される。そして、吐出ポート11cに吐出された高圧の冷媒ガスは、前記吐出管14内に流入して外部に吐出される。この第2段回転圧縮部3bで圧縮された冷媒ガスは、高圧まで昇圧される。
前記吐出管14は冷凍サイクルのガスクーラに接続されており、高圧の冷媒ガスは冷やされる。そして、膨張弁を経て前記蒸発器に送り込まれて蒸発する。蒸発器で蒸発した冷媒ガスは、前記戻し管18を経て横型アキュームレータ内蔵型コンプレッサC′に戻される。このようなサイクルが繰り返して行われる。
オイルは、図示を省略した公知のオイル汲み上げ手段により汲み上げられて回転軸4に供給される。この回転軸4には前記のようにオイル通路(図略)が設けられていて回転軸4の軸受け部である前記第1支持部材7及び第2支持部材8等にオイルを供給して潤滑する。潤滑後のオイルは回転圧縮部3から排出されて内側密閉容器1の底部に落下するため、この底部の要所にオイル戻し孔(図略)を設けて前記オイル溜め19に戻すようにすると好ましい。
本実施形態によれば、横型のコンプレッサを用いているため、前記実施形態のような縦型のコンプレッサよりも高さを低くすることができ、これにより高さ方向に余裕の少ない自動車エンジンルーム等の狭い場所であってもアキュームレータ内蔵型コンプレッサC′を設置し易くなる。又、内側密閉容器1と外側密閉容器16とで二重構造としたので、大気圧との間で圧力の傾斜が生じて大気圧との差が小さくなり、内側密閉容器1及び外側密閉容器16の肉厚、特に内側密閉容器1の肉厚を従来の密閉容器に比して薄く形成することができる。これにより、内側密閉容器のコストダウンと重量軽減を図ることができ、更に回転圧縮部3及び電動機部2に起因する騒音を減少させることができる。
本発明のアキュームレータ内蔵型コンプレッサは、自動車用に限定されることなく一般
の空調機や、冷凍・冷蔵装置用として適用することが可能である。
本発明に用いる回転式コンプレッサの概略縦断面図である。 (a)は本発明に係るアキュームレータ内蔵型コンプレッサの実施形態を示す模式的概略図、(b)は(a)におけるX−X線概略断面図である。 (a)は本発明に係るアキュームレータ内蔵型コンプレッサの他の実施形態を示す模式的概略図、(b)は(a)におけるY−Y線概略断面図である。
符号の説明
1 内側密閉容器
2 電動機部
3 回転圧縮部
3a 第1段回転圧縮部
3b 第2段回転圧縮部
4 回転軸
5 ターミナル
9 第1シリンダ
9b 吸入ポート
10 第1ローラ
11 第2シリンダ
11b 吸入ポート
11c 吐出ポート
12 第2ローラ
13 吸入管
13a、13b 小形吸入管
14 吐出管
16 外側密閉容器
18 戻し管
19、19A、19B オイル溜め
20 オイル戻し管

Claims (3)

  1. 外側密閉容器の内部に内側密閉容器を設けて二重構造とし、前記内側密閉容器内には電動機部と、この電動機部により駆動される第1段回転圧縮部及び第2段回転圧縮部とからなる回転圧縮部を設け、前記外側密閉容器には冷媒ガスの戻し管を接続すると共に、この外側密閉容器内に吸入管を設けて前記第1段回転圧縮部に接続し、且つ前記吸入管にはオイル戻し管を設け、更に前記第2段回転圧縮部には第1段回転圧縮部で圧縮されて内側密閉容器内に吐出される中間圧の冷媒ガスを吸入する吸入管と、圧縮後の高圧冷媒ガスを外部に吐出するための吐出管を接続してなることを特徴とするアキュームレータ内蔵型コンプレッサ。
  2. 前記内側密閉容器内が中間圧となり、前記外側密閉容器内が低圧となることを特徴とする請求項1記載のアキュームレータ内蔵型コンプレッサ。
  3. 横置き外側密閉容器の内部に内側密閉容器を設けて二重構造とし、前記内側密閉容器内には電動機部と、この電動機部により駆動される第1段回転圧縮部及び第2段回転圧縮部とからなる回転圧縮部を設け、前記外側密閉容器の側部には冷媒ガスの戻し管を接続すると共に、この外側密閉容器内の上部に吸入管を設けて前記第1段回転圧縮部に接続し、且つ外側密閉容器内の下部に液化冷媒を含むオイル溜めを設け、更に前記第2段回転圧縮部には第1段回転圧縮部で圧縮されて内側密閉容器内に吐出される中間圧の冷媒ガスを吸入する吸入管と、圧縮後の高圧冷媒ガスを外部に吐出するための吐出管を接続してなることを特徴とするアキュームレータ内蔵型コンプレッサ。
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