JP2005146173A5 - - Google Patents
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相容性がよくない複数種の樹脂を分離することなく、そのまま再生利用するためには、上記した問題点を克服すること、すなわち、相容性を改良することが必須となる。
例えば、上記したABS樹脂とポリオレフィン系重合体の組み合わせでは、特許文献2(特開平5−43753号公報)に、ポリオレフィンとポリメタクリレートとのブロック共重合体を相容化剤として使用することが、また、特許文献3(特開平6−192503号公報)には、オレフィン系熱可塑性エラストマーを相容化剤として使用することが提案されている。さらに、特許文献4(特開2002−317076号公報)には、水素添加ジエン系重合体(スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体の水素添加物など)と、ABS樹脂と混和性あるいは反応性を有する単量体単位と該水素添加ジエン系重合体と混和する単量体単位を有する重合体(エポキシ変性ポリスチレン−グラフト−ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン−ブロック−アクリロニトリル・スチレン共重合体など)を溶融混練してなる組成物を、ABS樹脂とポリプロピレン系重合体の相容化剤として使用することが提案されている。
例えば、上記したABS樹脂とポリオレフィン系重合体の組み合わせでは、特許文献2(特開平5−43753号公報)に、ポリオレフィンとポリメタクリレートとのブロック共重合体を相容化剤として使用することが、また、特許文献3(特開平6−192503号公報)には、オレフィン系熱可塑性エラストマーを相容化剤として使用することが提案されている。さらに、特許文献4(特開2002−317076号公報)には、水素添加ジエン系重合体(スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体の水素添加物など)と、ABS樹脂と混和性あるいは反応性を有する単量体単位と該水素添加ジエン系重合体と混和する単量体単位を有する重合体(エポキシ変性ポリスチレン−グラフト−ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン−ブロック−アクリロニトリル・スチレン共重合体など)を溶融混練してなる組成物を、ABS樹脂とポリプロピレン系重合体の相容化剤として使用することが提案されている。
上記した2価フェノールの代表的な例として、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノールA]、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ハイドロキノン、4,4'−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキサイド等が挙げられる。これらの中でも、2価フェノールとしてビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系が好ましく、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノールA]が特に好ましい。これらの2価フェノールは、1種類のものを使用してもよいし、2種類以上を併用してもよい。
また、共役ジエン系重合体ブロックを構成する共役ジエン化合物としては、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなどを挙げることができる。共役ジエン系重合体ブロックは、1種類の共役ジエン化合物から構成されていてもよいし、2種以上の共役ジエン化合物から構成されていてもよい。共役ジエン系重合体ブロックが2種以上の共役ジエン化合物に由来する構造単位を含有している場合、それらの結合形態はランダム、テーパー、一部ブロック状のいずれであってもよいし、さらにそれらが混在していてもよい。
ブロック共重合体(ロ)の230℃、2.16kg荷重下で測定したメルトフローレート(MFR)は、0.01〜100g/10分の範囲内であることが好ましい。かかるメルトフローレート(MFR)を有するブロック共重合体(ロ)を使用することにより、共重合体(a)とオレフィン系重合体(b)との相容性が良好となり、力学的性能や溶融成形性などの物性が優れる熱可塑性重合体組成物を得ることができる。ブロック共重合体(ロ)の230℃、2.16kg荷重下で測定したメルトフローレート(MFR)は、0.05〜80g/10分の範囲内であることがより好ましい。なお、ブロック共重合体(ロ)のメルトフローレート(MFR)は、ASTM D−1238に準拠して測定した値である。
ブロック共重合体(ロ)としては、市販されているものを使用することも可能である。
ブロック共重合体(ロ)としては、市販されているものを使用することも可能である。
参考例2〔ブロック共重合体(c)を含有する組成物(PC-HVSIS Compound E2)の製造〕
ポリカーボネート系重合体(PC)400重量部、ブロック共重合体(F−HVSIS)600重量部および触媒(CAT)0.4重量部を予備混合し、得られた混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機〔30mmφ、L/D=36;プラスチック工業研究所製、「BT−30」(商品名)〕を用いて、シリンダー温度275℃およびスクリュー回転数150rpmの条件下に溶融混練して、得られた反応混合物(溶融物)をストランド状で水中に連続的に押し出し、次いでペレタイザーで切断し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃で12時間除湿乾燥することによりブロック共重合体(c)を含有する組成物(PC-HVSIS Compound E2)を得た。この組成物(PC-HVSIS Compound E2)の溶融粘度は、108Pa・sであった。また、この組成物(PC-HVSIS Compound E2)を用いて上記した方法で射出成形によって、ダンベル1号型(厚さ:3mm)の成形品を製造した。成形品のJIS A硬度は70であり、JIS K−7113に準じて測定(試験速度:5mm/分、チャック間距離:110mm)した引張破断強度は12MPaであった。
ポリカーボネート系重合体(PC)400重量部、ブロック共重合体(F−HVSIS)600重量部および触媒(CAT)0.4重量部を予備混合し、得られた混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機〔30mmφ、L/D=36;プラスチック工業研究所製、「BT−30」(商品名)〕を用いて、シリンダー温度275℃およびスクリュー回転数150rpmの条件下に溶融混練して、得られた反応混合物(溶融物)をストランド状で水中に連続的に押し出し、次いでペレタイザーで切断し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃で12時間除湿乾燥することによりブロック共重合体(c)を含有する組成物(PC-HVSIS Compound E2)を得た。この組成物(PC-HVSIS Compound E2)の溶融粘度は、108Pa・sであった。また、この組成物(PC-HVSIS Compound E2)を用いて上記した方法で射出成形によって、ダンベル1号型(厚さ:3mm)の成形品を製造した。成形品のJIS A硬度は70であり、JIS K−7113に準じて測定(試験速度:5mm/分、チャック間距離:110mm)した引張破断強度は12MPaであった。
参考例4〔ブロック共重合体(c)を含有する組成物(PC-HVSIS Compound E4)の製造〕
ポリカーボネート系重合体(PC)500重量部、ブロック共重合体(F−HVSIS)500重量部および触媒(CAT)0.4重量部を予備混合し、得られた混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機〔30mmφ、L/D=36;プラスチック工業研究所製、「BT−30」(商品名)〕を用いて、シリンダー温度275℃およびスクリュー回転数150rpmの条件下に溶融混練して、得られた反応混合物(溶融物)をストランド状で水中に連続的に押し出し、次いでペレタイザーで切断し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃で12時間除湿乾燥することによりブロック共重合体(c)を含有する組成物(PC-HVSIS Compound E4)を得た。この組成物(PC-HVSIS Compound E4)の溶融粘度は、610Pa・sであった。また、この組成物(PC-HVSIS Compound E4)を用いて上記した方法で射出成形によって、ダンベル1号型(厚さ:3mm)の成形品を製造した。成形品のJIS A硬度は80であり、JIS K−7113に準じて測定(試験速度:5mm/分、チャック間距離:110mm)した引張破断強度は14MPaであった。
ポリカーボネート系重合体(PC)500重量部、ブロック共重合体(F−HVSIS)500重量部および触媒(CAT)0.4重量部を予備混合し、得られた混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機〔30mmφ、L/D=36;プラスチック工業研究所製、「BT−30」(商品名)〕を用いて、シリンダー温度275℃およびスクリュー回転数150rpmの条件下に溶融混練して、得られた反応混合物(溶融物)をストランド状で水中に連続的に押し出し、次いでペレタイザーで切断し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃で12時間除湿乾燥することによりブロック共重合体(c)を含有する組成物(PC-HVSIS Compound E4)を得た。この組成物(PC-HVSIS Compound E4)の溶融粘度は、610Pa・sであった。また、この組成物(PC-HVSIS Compound E4)を用いて上記した方法で射出成形によって、ダンベル1号型(厚さ:3mm)の成形品を製造した。成形品のJIS A硬度は80であり、JIS K−7113に準じて測定(試験速度:5mm/分、チャック間距離:110mm)した引張破断強度は14MPaであった。
比較例3
下記の表1に示した配合割合に従って、ABS、オレフィン系重合体(PP−1)および参考例5で製造した組成物(PC/SEEPS Compound)を使用して、実施例1と同様にして溶融混練を行い、熱可塑性重合体組成物のペレットを得た。このペレットを用いて、上記した方法で射出成形を行い、射出成形性、得られた成形品の引張降伏点強度および引張破断伸度を測定した。結果を表1に示す。
下記の表1に示した配合割合に従って、ABS、オレフィン系重合体(PP−1)および参考例5で製造した組成物(PC/SEEPS Compound)を使用して、実施例1と同様にして溶融混練を行い、熱可塑性重合体組成物のペレットを得た。このペレットを用いて、上記した方法で射出成形を行い、射出成形性、得られた成形品の引張降伏点強度および引張破断伸度を測定した。結果を表1に示す。
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JP2003388040A JP2005146173A (ja) | 2003-11-18 | 2003-11-18 | 熱可塑性重合体組成物 |
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