JP2005145705A - 用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 給紙ローラとフリクションパッドとの間に挟まれた状態でジャムを起こした用紙を、破損することなく、簡単に取り除くことが可能な用紙供給装置を提供する。
【解決手段】 用紙供給装置である手差し給紙部20は、用紙Pが積載され、回動可能なプレート24と、用紙送り装置30と、用紙Pの最上層が給紙ローラ31に接する位置へのプレート24の移動を許可する給紙カム機構40とを備える。用紙送り装置30は、用紙Pの、給紙ローラ31と接する面と反対の面に接するフリクションパッド32bを保持し、回動可能なフリクションパッドホルダー32を備える。プレート24は、給紙カム機構40によって移動せしめられる量以上に移動せしめられると、フリクションパッドホルダー32に係合し、フリクションパッド32bが給紙ローラ31から離れる方向に、フリクションパッドホルダー32が移動せしめられる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複写機やプリンタに代表される画像形成装置に適用可能な、カットペーパーやOHPシートのような用紙の供給装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置において、カットペーパー等の給紙用として用いられる用紙供給装置は、トレイに積載された用紙束(カットペーパー)のうち、最上層、或いは最下層から1枚ずつ分離供給する。このような用紙供給装置は、画像形成装置の手差し給紙部やカセット式給紙部、原稿送り部等に用いられる。
用紙供給装置によって用紙を供給する場合、トレイに積載された用紙束から用紙を1枚ずつ分離する必要がある。用紙束から用紙を1枚ずつ分離する方法としては、トレイの外へと用紙を送り出す給紙ローラに、用紙に対して強い摩擦力を与えるフリクションパッドを当接させたり、給紙ローラとは逆方向に回転する分離ローラを当接させたりする方法が一般的である。これらのうち、フリクションパッドを用いた用紙供給装置を手差し給紙部に適用した例を特許文献1、及び2に見ることができる。
特開平7−215531号公報(第3−4頁、第2図) 特開2002−211790号公報(第5頁、第1図)
用紙供給装置によって用紙を供給する場合には、複数枚の用紙を同時に供給する重送という現象が生じたり、用紙を斜めに供給したりするなどの不具合が発生することがある。このような用紙の搬送不良により、用紙供給装置とその下流部において用紙ジャムが発生する。用紙ジャムを解消するためには、ジャムを起こした用紙を取り除く必要があるが、この点に関し、特許文献1、及び2では次のような対策が講じられている。
特許文献1、及び2に記載された画像形成装置では、用紙供給装置である手差し給紙部の取り付け部分に、用紙搬送方向と直角をなす面内で回動可能な開閉部を備え、この開閉部を開放することにより、手差し給紙部の下流側の用紙搬送路が露出するようになっている。これにより、手差し給紙部の下流部に滞留するジャムを起こした用紙を取り除くことができる。
しかしながら、特許文献1、及び2においては、手差し給紙部の給紙ローラとフリクションパッド(分離パッド)との間に用紙が挟まれた状態で用紙ジャムが発生した場合の対策が講じられていない。給紙ローラとフリクションパッドとの間に用紙が挟まれた状態で用紙ジャムが発生した場合、ジャムを起こした用紙を取り除くためには、用紙と給紙ローラ、及びフリクションパッドとの間に生じる摩擦力に抗して、用紙を引っ張り出さなければならない。これにより、用紙が破損してしまう可能性がある。さらに、破損した細かい紙片が手差し給紙部や画像形成装置の内部に残ることより、装置の用紙搬送性能や画像形成性能の低下、その他の動作不良等の問題が生じる。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、給紙ローラとフリクションパッドとの間に用紙が挟まれた状態で用紙ジャムが発生した場合において、用紙を破損することなく、簡単にジャムを起こした用紙を取り除くことが可能な用紙供給装置を提供することを目的とする。また、このような用紙供給装置を搭載した高性能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、用紙が積載され、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能なプレートと、このプレートに積載された用紙の最上層から1枚ずつ分離供給する用紙送り装置と、この用紙送り装置に備えられた給紙ローラに、前記プレート上の用紙の最上層が接する位置に向かって前記プレートを付勢する付勢手段と、用紙を1枚供給する度に、前記プレート上の用紙の最上層が給紙ローラに接する位置への前記プレートの移動を許可する給紙カム機構とを備えた用紙供給装置において、前記用紙送り装置が、用紙の、前記給紙ローラと接する面と反対の面に接するフリクションパッドと、このフリクションパッドを保持し、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能なホルダーとを備え、前記プレートが前記給紙カム機構によって移動せしめられる量以上に移動せしめられると、このプレートが前記ホルダーに係合し、フリクションパッドが給紙ローラから離れる方向に、ホルダーが移動せしめられることとした。
また、カム部を備え、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能なレバーと、前記プレートに設けられ、前記レバーの回転とともにレバーのカム部と係合する係合部とを備え、これらの係合により、プレート上の用紙の最上層が前記給紙ローラから離れる方向に、プレートが移動せしめられることとした。
また、前記レバーの回転軸が、前記給紙カム機構のカムの回転軸及び/または前記給紙ローラの回転軸と一致することとした。
また、前記用紙送り装置を内包するハウジングを備え、このハウジングの前記給紙ローラ近傍に、開口部を設けることとした。
また本発明では、上記用紙反転装置を画像形成装置に搭載することとした。
本発明の構成によれば、用紙を積載したプレートが前記給紙カム機構によって移動せしめられる量以上に移動せしめられると、このプレートがフリクションパッドを保持するホルダーに係合し、フリクションパッドが給紙ローラから離れる方向に、ホルダーが移動せしめられることとしたので、プレートを移動するだけで、簡単にフリクションパッドを給紙ローラから離すことができる。したがって、給紙ローラとフリクションパッドとの間に用紙が挟まれた状態で用紙ジャムが発生した場合において、用紙を破損することなく、簡単にジャムを起こした用紙を取り除くことが可能である。
また、カム部を備え、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能なレバーと、前記プレートに設けられ、レバーの回転とともにレバーのカム部と係合する係合部とを備え、これらの係合により、プレート上の用紙の最上層が給紙ローラから離れる方向に、プレートが移動せしめられることとしたので、レバーを操作することによってプレートを移動させ、フリクションパッドを給紙ローラから離すことが可能である。これにより、給紙ローラとフリクションパッドとの間に挟まれた用紙を、レバー操作によって簡単に除去できるので、作業性が向上する。
また、レバーの回転軸が、給紙カム機構のカムの回転軸及び/または給紙ローラの回転軸と一致することとしたので、部品点数の削減、及び構成の簡素化により、用紙供給装置の低コスト化を図ることが可能である。さらに、省スペース化による用紙供給装置のコンパクト化を進めることができる。
また、用紙送り装置を内包するハウジングを備え、このハウジングの給紙ローラ近傍に、開口部を設けることとしたので、給紙ローラに用紙が巻きつくような形でジャムが発生した場合であっても、簡単にこれを除去することができる。したがって、ジャムを起こした用紙の除去作業の作業性がさらに向上する。
また本発明では、上記用紙供給装置を画像形成装置に搭載することとしたので、用紙供給装置で用紙ジャムが発生した場合において、用紙を破損することなく、簡単にジャムを起こした用紙を取り除くことが可能な高性能な画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図8に基づき説明する。なおここでは、本発明の用紙供給装置が、画像形成装置(プリンタ)の側面に備えられる手差し給紙部であるとして設計されているものとする。
最初に、本発明の用紙供給装置を備えた画像形成装置であるプリンタについて、図1を用いてその構造の概略を説明する。図1は本発明の用紙供給装置である手差し給紙部を備えたプリンタの概略構成を示す模型的垂直断面図である。
プリンタ1の本体2の内部下方には、カセット式給紙部である用紙カセット3が配置されている。用紙カセット3の内部には、用紙Pが積載して収容されている。用紙Pは、図1において用紙カセット3の左上方に向けて送り出され、搬送される。
用紙カセット3の用紙搬送方向下流側には、用紙搬送路4、レジストローラ5、作像部6、転写部7、定着部8、用紙搬送路9、及び用紙排出部10が配置されている。用紙排出部10は、本体2の上面に設けられている。
図1において左方であって、本体2の正面には、手差し給紙部20が配置されている。手差し給紙部20は、図1に示すように左方に展開して使用するものであり、用紙Pは右方に向けて送られる。手差し給紙部20は、不使用時には、折り畳むようにして本体2内に収納される。この手差し給紙部20の構成については後に詳述する。
上記構成のプリンタ1は、次のように画像出力動作を行う。
印刷前の用紙Pは、用紙カセット3、または手差し給紙部20に積載して収容され、ここから1枚ずつ分離して送り出される。送り出された用紙Pは、用紙搬送路4を通ってレジストローラ5に到達する。レジストローラ5は、作像部6で形成されるトナー画像とのタイミングを計り、用紙Pを転写部7へと送り出す。
外部コンピュータ(図示せず)からの文字や図形、模様等の画像データ信号がプリンタ1に送信され、この画像データに基づく静電潜像が作像部6にて作られる。この静電潜像からトナー画像が形成され、トナー画像は、前記レジストローラ5によって同期をとって送られてきた用紙Pに、転写部7にて転写される。
未定着トナー画像を担持した用紙Pは、定着部8へと送られ、熱ローラによりトナー画像が定着される。定着部8から排出された用紙Pは、用紙搬送路9を通って上方へ送られ、本体2の上面に設けられた用紙排出部10の用紙受けトレイ上に排出される。
続いて、本発明の実施形態に係る用紙供給装置である手差し給紙部の詳細な構成について、図2〜図7を用いて説明する。
図2はプリンタを示す斜視図にして、手差し給紙部側から見たもの、図3は手差し給紙部を示す模型的垂直部分断面図である。図4は手差し給紙部の用紙送り装置周辺を示す斜視図、図5は用紙送り装置周辺を示す斜視図にして、ハウジングを取り去った状態を示すもの、図6は手差し給紙部のレバーとプレートとの係合部周辺を示す部分拡大斜視図である。図7は、レバーとプレートとの係合部周辺を示す模型的部分拡大断面図にして、通常の給紙動作状態を示すものである。なお、図4〜図6に示す斜視図においては、手差し給紙部のトレイとカーソルの記載を省略している。
用紙供給装置である手差し給紙部20には、トレイ21、カーソル22、プレート支持台23、プレート24、用紙送り装置30、プレート付勢ばね25、ホルダー付勢ばね26、給紙カム機構40、及びレバー50が備えられている。
図2、及び図3に示すトレイ21には、その上面に用紙Pが積載される。トレイ21は、プリンタ1に対して収納、展開両様の姿勢をとり得る開閉部材である。トレイ21は、トレイ本体21aとトレイ上面板21bとを備えている。トレイ上面板21bは、トレイ本体21aの下流部上面に備えられ、図示しないスライドガイドによってトレイ本体21aと係合し、用紙供給方向にスライド可能である。トレイ本体21aは、支持軸21cによって本体2に支持され、この支持軸21cを中心とし、上流側を自由端として、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能である。トレイ上面板21bは、支持軸21dによって後述するプレート支持台23に支持され、この支持軸21dを中心とし、上流側を自由端として、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能である。したがって、トレイ21を開閉する時には、トレイ本体21aとトレイ上面板21bとが、各々の支持軸を中心として回転しながら、トレイ上面板21bがトレイ本体21aの上面を用紙供給方向にスライドする。
トレイ21を展開することにより、用紙送り装置30を内包するハウジング11が露出される。なお、図4に示すように、ハウジング11の上面の、後述する給紙ローラ31近傍には、開口部12が設けられている。給紙ローラ31は、ハウジング11の上方から、この開口部12を通して覗くことができる。ハウジング11は、図2に示す本体2の上面カバー13を開放することにより、上方から覗くことができる。上面カバー13は、その支持軸13aを回転中心として、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能である。
図2に示すカーソル22は、トレイ21のトレイ上面板21bの用紙載置面に取り付けられている。カーソル22は、トレイ上面板21b上に用紙供給方向と直角をなす用紙幅方向に設けられた移動用溝(図示せず)に沿って、用紙幅に合わせて移動させることが可能である。カーソル22は、積載された用紙が所定の位置に留まるように、用紙Pの幅方向の移動を規制するものである。
図3、及び図4に示すプレート支持台23は、トレイ21の用紙供給方向下流端で、本体2に固定されている。プレート支持台23は、支持軸21dによってトレイ上面板21bを回動自在に支持するとともに、後述するプレート24、及びフリクションパッドホルダー32も各々の支持軸によって回動自在に支持する。
図3に示すプレート24は、トレイ21の用紙供給方向下流端に備えられている。プレート24においても、トレイ21同様にその上面に用紙Pが積載されるが、特にプレート24は、用紙Pの下流端部分を支持する。プレート24は、トレイ21のトレイ上面板21bと共通する支持軸21dによってプレート支持台23に支持され、この支持軸21dを中心とし、下流側を自由端として、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能である。また、図6、及び図7に示すように、プレート24には、レバー50と係合する係合部である係合ピン24aが設けられている。係合ピン24aは、レバー50が備えられた側に、用紙幅方向外側に向かって突出している。
図3、及び図5に示す用紙送り装置30は、プレート24の用紙供給方向下流側に備えられている。用紙送り装置30は、プレート24に積載された用紙Pの最上層から1枚ずつ用紙Pを分離供給する。用紙送り装置30には、給紙ローラ31、フリクションパッドホルダー32、用紙検知用アクチュエータ33、及びアクチュエータ位置検知センサ34が備えられている。
図5において、給紙ローラ31は、支持軸31aによって本体2に支持されている。給紙ローラ31は、プレート24の用紙幅方向中央部に1個設けられている。給紙ローラ31は、図示しないモータにより回転せしめられ、プレート24に積載された用紙Pの最上層に当接し、用紙Pを本体2へと送り込む。
図3、及び図7において、フリクションパッドホルダー32は、支持軸32aによってプレート支持台23に支持され、この支持軸32aを中心とし、下流側を自由端として、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能である。フリクションパッドホルダー32は、給紙ローラ31とほぼ同じ幅を有し、プレート24の用紙幅方向中央部に設けられている。フリクションパッドホルダー32の自由端側には、フリクションパッド32bが取り付けられている。フリクションパッド32bは、用紙Pの、給紙ローラ31と接する面と反対の面に接する。フリクションパッド32bは、用紙Pに対して高い摩擦力を与えるものであり、給紙ローラ31による用紙送りにおいて、用紙が重なって送られる重送という現象が生じた場合に、重なった下側の用紙Pを分離する。なお、用紙Pに対する摩擦力は、フリクションパッド32bよりも給紙ローラ31の方が大きい。また、フリクションパッドホルダー32には、プレート24の底面と係合する係合部32cが設けられている。
図5において、用紙検知用アクチュエータ33は、ハウジング11に備えられた図示しないボスに取り付けられている。用紙検知用アクチュエータ33は、その略中央部に支持軸33aを備え、この支持軸33aを中心に振り子のように回転変位する。支持軸33aから異なる方向に伸びる2個の板状部のうち、一方は用紙当接板33bであり、他方は光干渉板33cである。光干渉板33cの近傍には、用紙検知用アクチュエータ33の動作を把握するアクチュエータ位置検知センサ34が設けられている。アクチュエータ位置検知センサ34はフォトインタラプタ型の光センサで構成され、その光路に光干渉板33cが出没する。
図7に示すプレート付勢ばね25は、プレート24の底面下方であって、プレート支持台23との間に備えられている。プレート付勢ばね25は、プレート24の底面に設けられた、図5に示す2箇所のばね取り付け部24bに、各々1個ずつ計2個取り付けられている。プレート付勢ばね25は、プレート24上の用紙Pの最上層が給紙ローラ31に接する位置に向かって、プレート24を付勢する付勢手段である。プレート付勢ばね25は圧縮コイルばねで構成されているが、板ばねやゴム等の弾性部材で構成されていても構わない。
図7に示すホルダー付勢ばね26は、フリクションパッドホルダー32の下方であって、プレート支持台23との間に備えられている。ホルダー付勢ばね26は、フリクションパッドホルダー32のフリクションパッド32bが給紙ローラ31に接する位置に向かって、フリクションパッドホルダー32を付勢する付勢手段である。ホルダー付勢ばね26は圧縮コイルばねで構成されているが、板ばねやゴム等の弾性部材で構成されていても構わない。
図5、及び図6に示す給紙カム機構40は、プレート24の下流端の、用紙幅方向の一端に配置されている。給紙カム機構40は、用紙Pを1枚供給する度に、プレート24上の用紙Pの最上層が給紙ローラ31に接する位置へ、プレート24の移動を許可するものである。給紙カム機構40は、給紙カム41、及びカム当接板42で構成されている。
図6において、給紙カム41は、給紙ローラ31の支持軸31aに固定され、給紙ローラ31とともに図示しないモータによって回転せしめられる。カム当接板42は、プレート24の下流端上部に設けられ、用紙幅方向外側に向かって突出している。給紙カム41は、通常の給紙動作の間、常にその端面がカム当接板42に当接している。給紙カム41は、支持軸31aの軸線と直角をなす方向の断面形状が、1回転する度に、プレート24上の用紙Pの最上層が、給紙ローラ31に接する位置と給紙ローラ31と所定の距離を隔てる位置との間で、プレート24を移動せしめる形状をなしている。
図5、及び図6に示すレバー50は、給紙カム機構40の給紙カム41の近傍であって、給紙ローラ31の支持軸31aをその回転軸として備えられている。レバー50は、支持軸31aを中心として、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能であるが、給紙ローラ31の回転とともに回転するわけではない。レバー50には、カム部50aが備えられている。カム部50aは、レバー50の回転とともに、プレート24に設けられた係合ピン24aと係合する。
次に、手差し給紙部20の動作について、図6、及び図7に加えて、図8を用いて説明する。図8は、レバーとプレートとの係合部周辺を示す模型的部分拡大断面図にして、フリクションパッドを給紙ローラから離した状態を示すものである。
まず、通常の給紙動作について説明する。プレート24は、プレート付勢ばね25の作用により、プレート24上の用紙Pの最上層が給紙ローラ31に接する位置に向かって、常に付勢されている。しかしながら、給紙カム機構40の作用により、給紙カム41が1回転する度に、プレート24上の用紙Pの最上層が、給紙ローラ31に接する位置と給紙ローラ31と所定の距離を隔てる位置との間で、プレート24が移動する。これにより、給紙カム41が1回転するうちの所定の時間だけ、プレート24上の用紙Pが、回転する給紙ローラ31に接触することになる。なお、図7は、プレート24上の用紙Pの最上層が、給紙ローラ31から最も離れた位置にある状態を示している。
一方、給紙ローラ31は、これに接するプレート24上の用紙Pに対して送りを与えるが、フリクションパッド32bの作用により、用紙Pの重送を防ぐことができる。このようにして、用紙Pを1枚ずつ本体2へ給紙することができる。
続いて、給紙ローラ31とフリクションパッド32bとの間に用紙Pが挟まれた状態で用紙ジャムが発生した場合について説明する。ジャムを起こした用紙Pを取り除くためには、フリクションパッド32bを給紙ローラ31から離す必要がある。そのため、最初に、図8に示す矢印Aのように、レバー50を上方に向かって押し上げる。
すると、レバー50のカム部50aが、レバー50の回転とともにプレート24の係合ピン24aに係合する。この係合により、プレート24が、プレート24上の用紙Pの最上層が給紙ローラ31から離れる方向に、給紙カム機構40によって移動せしめられる量以上に移動せしめられることになる(図8矢印B)。
その後、プレート24の下流端底面が、フリクションホルダー32の係合部32cに係合する。これにより、フリクションパッド32bが給紙ローラ31から離れる方向に、フリクションパッドホルダー32が移動せしめられる(図8矢印C)。このようにして、フリクションパッド32bが給紙ローラ31から離れ(図8矢印D)、用紙Pを、給紙ローラ31とフリクションパッド32bとの間で挟まれた状態から解放することが可能となる。
図8に示すフリクションパッドを給紙ローラから離した状態を、図7に示す通常の給紙状態に戻すには、レバー50を保持する手を離す。すると、プレート付勢ばね25の作用により、プレート24が、プレート24の係合ピン24aとレバー50のカム部50aとの係合が解除される方向、すなわちプレート24上の用紙Pの最上層が給紙ローラ31に近づく方向に移動する。そして、プレート24の下流端底面とフリクションホルダー32の係合部32cとの係合が解除され、ホルダー付勢ばね26の作用により、フリクションパッド32bが給紙ローラ31に接する方向に、フリクションパッドホルダー32が移動する。
なお、上記のようにレバー50を使用することなく、プレート24上の用紙Pの最上層が給紙ローラ31から離れる方向に、給紙カム機構40によって移動せしめられる量以上に、プレート24を手で押して移動させても、上記と同様の作用、効果を得ることができる。
このようにして、用紙Pを積載したプレート24が、給紙カム機構40によって移動せしめられる量以上に移動せしめられると、このプレート24がフリクションパッドホルダー32に係合し、フリクションパッド32bが給紙ローラ31から離れる方向に、フリクションパッドホルダー32が移動せしめられることとしたので、プレート24を移動するだけで、簡単にフリクションパッド32bを給紙ローラ31から離すことができる。したがって、給紙ローラ31とフリクションパッド32bとの間に用紙Pが挟まれた状態で用紙ジャムが発生した場合において、用紙Pを破損することなく、簡単にジャムを起こした用紙Pを取り除くことが可能である。
また、カム部50aを備え、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能なレバー50と、プレート24に設けられ、レバー50の回転とともにレバー50のカム部50aと係合する係合ピン24aとを備え、これらの係合により、プレート24上の用紙Pの最上層が給紙ローラ31から離れる方向に、プレート24が移動せしめられることとしたので、レバー50を操作することによってプレート24を移動させ、フリクションパッド32bを給紙ローラ31から離すことが可能である。これにより、給紙ローラ31とフリクションパッド32bとの間に挟まれた用紙Pを、レバー操作によって簡単に除去できるので、作業性が向上する。
また、レバー50の回転軸が、給紙カム機構40の給紙カム41の回転軸及び/または給紙ローラ31の回転軸31aと一致することとしたので、部品点数の削減、及び構成の簡素化により、用紙供給装置である手差し給紙部20の低コスト化を図ることが可能である。さらに、省スペース化による手差し給紙部20のコンパクト化を進めることができる。
また、用紙送り装置30を内包するハウジング11を備え、このハウジング11の給紙ローラ31近傍に、開口部12を設けることとしたので、給紙ローラ31に用紙Pが巻きつくような形でジャムが発生した場合であっても、簡単にこれを除去することができる。したがって、ジャムを起こした用紙の除去作業の作業性がさらに向上する。
また本発明では、上記用紙供給装置である手差し給紙部20を画像形成装置1に搭載することとしたので、手差し給紙部20で用紙ジャムが発生した場合において、用紙Pを破損することなく、簡単にジャムを起こした用紙Pを取り除くことが可能な高性能な画像形成装置1を得ることができる。
上記のように本発明の実施形態を示したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、用紙束の最上層から用紙を1枚ずつ分離供給する用紙供給装置全般において利用可能である。
は、本発明の実施形態に係る用紙供給装置である手差し給紙部を備えたプリンタの概略構成を示す模型的垂直断面図である。 は、プリンタの斜視図にして、手差し給紙部側から見たものである。 は、手差し給紙部を示す模型的垂直部分断面図である。 は、手差し給紙部の用紙送り装置周辺を示す斜視図である。 は、用紙送り装置周辺を示す斜視図にして、ハウジングを取り去った状態を示すものである。 は、手差し給紙部のレバーとプレートとの係合部周辺を示す部分拡大斜視図である。 は、レバーとプレートとの係合部周辺を示す模型的部分拡大断面図にして、通常の給紙動作状態を示すものである。 は、レバーとプレートとの係合部周辺を示す模型的部分拡大断面図にして、フリクションパッドを給紙ローラから離した状態を示すものである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
2 本体
11 ハウジング
12 開口部
20 手差し給紙部(用紙供給装置)
21 トレイ
21a トレイ本体
21b トレイ上面板
21c、21d 支持軸
22 カーソル
23 プレート支持台
24 プレート
24a 係合ピン(係合部)
25 プレート付勢ばね
26 ホルダー付勢ばね
30 用紙送り装置
31 給紙ローラ
31a 支持軸
32 フリクションパッドホルダー
32a 支持軸
32b フリクションパッド
32c 係合部
40 給紙カム機構
41 給紙カム
42 カム当接板
50 レバー
50a カム部

Claims (5)

  1. 用紙が積載され、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能なプレートと、このプレートに積載された用紙の最上層から1枚ずつ分離供給する用紙送り装置と、この用紙送り装置に備えられた給紙ローラに、前記プレート上の用紙の最上層が接する位置に向かって前記プレートを付勢する付勢手段と、用紙を1枚供給する度に、前記プレート上の用紙の最上層が給紙ローラに接する位置への前記プレートの移動を許可する給紙カム機構とを備えた用紙供給装置において、
    前記用紙送り装置が、用紙の、前記給紙ローラと接する面と反対の面に接するフリクションパッドと、このフリクションパッドを保持し、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能なホルダーとを備え、前記プレートが前記給紙カム機構によって移動せしめられる量以上に移動せしめられると、このプレートが前記ホルダーに係合し、フリクションパッドが給紙ローラから離れる方向に、ホルダーが移動せしめられることを特徴とする用紙供給装置。
  2. カム部を備え、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能なレバーと、前記プレートに設けられ、前記レバーの回転とともにレバーのカム部と係合する係合部とを備え、これらの係合により、プレート上の用紙の最上層が前記給紙ローラから離れる方向に、プレートが移動せしめられることを特徴とする請求項1に記載の用紙供給装置。
  3. 前記レバーの回転軸が、前記給紙カム機構のカムの回転軸及び/または前記給紙ローラの回転軸と一致することを特徴とする請求項2に記載の用紙供給装置。
  4. 前記用紙送り装置を内包するハウジングを備え、このハウジングの前記給紙ローラ近傍に、開口部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の用紙供給装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の用紙供給装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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