JP2005145688A - 原材料供給量管理システムおよびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原材料の供給先に対して原材料を出荷する際に、適切な出荷量を設定することを可能とする原材料供給量管理システムおよびその方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 管理サーバ100は、薬液管理DB120に記録されたデータに基づいて在庫量の少ない薬液を抽出する。管理サーバ100は、各クライアント毎に設定された発注単位分を出荷した場合に、出荷手段(例えばトラック等)の積載量が所定範囲にあるか否かを判断する。積載量が所定範囲内にあると判断した場合には、その積載量にて出荷内容を決定する。積載量が所定範囲の下限を下回ると判断した場合には、当該所定範囲内となるように前記抽出した在庫量の少ない薬液について追加出荷分を調整する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、原材料の供給先に対して原材料を出荷する際に、適切な出荷量を設定することを可能とする原材料供給量管理システムおよびその方法に関する。
原材料の供給元(例えば原材料供給メーカ)から供給先(例えば工場)に対して原材料を供給する場合、供給先から要求のあった量の原材料を単に供給するだけでなく、適切なタイミングで適切な量の供給が行われるのが望ましい。例えば、複数の異なる原材料を利用して作業が行われるような分野においては、それら複数の原材料の使用量および在庫量の管理が複雑であるから、原材料の在庫管理や供給スケジュール管理を適切に行うための技術の要求性が高い。
複数の原材料を使用する必要があり、さらにそれらの消耗度が大きく異なることに起因して、使用量や在庫量の管理が複雑となる分野の一例として、めっき作業(例えば、無電解めっき作業)を挙げることができる。無電解めっき作業においては、例えばめっき液、還元剤、錯化剤等の薬液がそれぞれ異なる速度によって消耗し、さらに、めっき作業中にそれらの薬液を補給する工程が必要となるのが一般的である。
従来、めっき作業の分野においては、薬液の補給作業を効率的に実行する目的で、めっき処理槽のめっき濃度やめっき消耗度等を管理し、自動的に当該めっき補給液を補給する自動液管理装置が開発されてきた。この自動液管理装置は、めっき槽中の所定成分の濃度を検知して、当該所定成分の消耗量を算出し、パイプ等を介して補給液タンクからめっき槽に所定量の補給液を供給する機能を有している。
薬液の補給という分野に関しては、上記のような自動液管理装置の機能に加えて、例えば薬液の補給時期を報知することによって補給作業に関する作業効率化を達成しようとする技術がある。具体的には、液の消耗量を予測することに関して、薬液槽内の薬液の量に関する薬液量情報と、その薬液量情報に基づいて算出される薬液使用速度とに基づいて、薬液槽への薬液の補給が必要となる薬液補給時期を予測する(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、生産設備担当者の薬液使用量の予測に誤り等に起因する、薬液供給の遅延や、薬液切れを防止することができる点で有用である。
特開2002−293432(第5図)。
上記特許文献1の技術においては、さらに、上記薬液補給時期に基づいて、薬液供給メーカ側の端末に薬液手配要求を送信する技術が開示されている。この技術によれば、薬液供給メーカ側においては、薬液を供給する相手となる顧客側によって急な発注がなされるのを未然に防止することができ、その結果、急な発注に対応するための余剰生産力を維持する必要がなくなるというメリットがある。
ここで、薬液供給メーカにとっては、一般的には、供給対象となる薬液が複数存在するか、あるいは顧客が複数存在することが多く、さらに、それら個々の薬液または顧客毎に、薬液の使用量の速度のほか、顧客側で薬液をストックすることのできる許容量(在庫可能範囲)も異なるのが通常である。上記特許文献1においては、複数の顧客における薬液使用量速度および在庫可能範囲の両者を考慮することによって、薬液メーカ側での薬液生産管理を効果的に行う点が考慮されていない。
また、薬液供給メーカ側においては、薬液使用量速度および在庫可能範囲が個々の顧客毎に相違することに起因して、薬液の供給のための輸送コストがかさむという問題点がある。具体的には、薬液使用量速度および在庫可能範囲が個々の顧客毎に相違するから、個々の顧客毎に適切な薬液量を発送しなければならない事態が多く発生する結果、輸送用トラックを数多く抱える必要があるなど、複数の顧客に対して効率的に薬液を発送するという効率的な輸送が実現できない問題点がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みて、原材料の供給先に対して原材料を出荷する際に、適切な出荷量を設定することを可能とする原材料供給量管理システムおよびその方法を提供することを目的とする。
1)本発明の原材料供給量管理システムは、
原材料供給量管理装置と、当該原材料供給管理装置と通信可能であって、原材料の供給先における端末装置とを備えた原材料供給量管理システムであって、
前記原材料供給量管理装置は、
供給先における各原材料の在庫可能範囲データを取得する在庫可能範囲データ取得手段、
供給先における各原材料の供給量データを取得する供給量データ取得手段、
供給先における各原材料の使用量データを取得する使用量データ取得手段、
前記供給量データと使用量データとの差分に基づいて実質在庫量を演算する在庫量演算手段、
前記在庫可能範囲と実質在庫量とを参照して追加供給量を判断し、当該追加供給量を供給内容として決定する追加供給量決定手段、
を備えており、
前記端末装置は、
前記原材料供給量管理装置に対して、各原材料の前記使用量データを送信する送信手段、
を備えたことを特徴としている。
これらの特徴により、前記原材料供給量管理装置は、前記供給内容として、前記在庫可能範囲と実質在庫量とに基づいて判断される、適切な量の追加供給量を決定することができる。
4)本発明の前記追加供給量決定手段は、さらに、
前記在庫量演算手段が演算する実質在庫量が前記在庫可能範囲の下限を下回るか否かを判断し、前記在庫可能範囲の下限を下回ると判断された原材料に限定して、前記追加供給量を判断すること、
を特徴としている。
この特徴により、前記原材料供給量管理装置は、前記供給内容として、前記在庫可能範囲の下限を下回る、すなわち、前記原材料の供給先において比較的早急に供給をすることが要求される原材料に限定して追加供給量を決定することができる。
5)本発明の前記原材料供給量管理装置は、さらに、
原材料の供給に利用する輸送手段が輸送可能な輸送可能範囲に関連する輸送可能範囲データを取得する輸送可能範囲データ取得手段、
を備えており、
前記追加供給量決定手段は、さらに、
追加供給の対象となる原材料の前記追加供給量の合計量を演算し、当該合計量が輸送可能範囲の下限を下回っていると判断した場合には、選択された特定原材料について、当該特定原材料の前記在庫可能範囲と実質在庫量とを参照して補充追加供給量を判断するとともに、当該補充追加供給量の追加によって合計量が前記輸送可能範囲内となるか否かを判定し、輸送可能範囲内となる場合には、当該補充追加供給量と前記追加供給量との組み合わせを供給内容として決定すること、
を特徴としている。
これらの特徴により、前記原材料供給量管理装置は、前記補充追加供給量を追加(加算)することによって、前記合計量が前記輸送可能範囲内に収まるような内容を前記供給内容として決定することができる。したがって、例えば前記輸送手段による輸送効率を考慮して前記輸送可能範囲を設定することとすれば、輸送効率の高い輸送スケジュールを決定することができる。
6)本発明の前記原材料供給量管理装置は、さらに、
前記追加供給量決定手段が、前記合計量が輸送可能範囲の上限を上回っていると判断した場合には、前記輸送手段を追加するものとして前記輸送可能範囲データを変更する輸送可能範囲データ変更手段、
を備えたことを特徴としている。
この特徴により、前記原材料供給量管理装置は、前記補充追加供給量を追加することによって前記合計量が前記輸送可能範囲の上限を上回っている場合であっても、前記輸送手段の追加を仮定して前記輸送可能範囲データを変更したうえで、前記合計量が前記輸送可能範囲内に収まるような内容を前記供給内容として決定することができる。
7)本発明の前記原材料供給管理装置は、さらに、
前記使用量データに基づいて演算される各原材料の使用履歴量の比較結果を取得し、当該比較結果に基づいて前記特定原材料を選択する特定原材料選択手段、
を備えたことを特徴としている。
この特徴により、前記原材料供給量管理装置は、前記使用履歴量の比較結果に基づいて前記特定原材料を選択することができる。
8)本発明の前記特定原材料選定手段は、前記使用履歴量が大きい原材料を前記特定原材料として選択すること、
を特徴としている。
この特徴により、前記原材料供給量管理装置は、前記使用履歴量の大きい原材料、すなわち、前記原材料の供給先において、他の原材料の中で比較的速く消費することが予測される原材料について前記補充追加供給量を加算することができる。
11)本発明の前記端末装置は、さらに、
前記原材料の使用量データを取得するために、前記原材料の使用量を監視する使用量監視手段、
を備えたことを特徴としている。
この特徴により、前記端末装置は、前記原材料の使用量を自動で監視することができる。したがって、前記使用量の監視をするための作業労力を軽減することができる。
以下、用語の定義について説明する。
この発明において、
「在庫可能範囲」とは、原材料の供給先において、その原材料を在庫する量に関連する値の上限、または下限、または上限と下限とによって特定される範囲を含む概念である。在庫量可能範囲は、例えば、原材料の供給先における、原材料を使用する作業規模、または作業スピード、または原材料を保管するための倉庫類の大きさ、または原材料を保管するための予算等に基づいて自由に設定可能である。実施形態では、図8の薬液管理DB120に記録される「必要最低在庫量」または「許容最高在庫量」が、この「在庫可能範囲」の概念に含まれる。
「供給量データ」とは、原材料の供給先において、その原材料が供給された量に関連する情報を含む概念である。供給量は、原材料の供給元が管理する出荷実績、または原材料の供給先が管理する受領実績等に基づいて得ることができる。実施形態では、図8の薬液管理DB120に記録される「在庫量」が、この「供給量データ」の概念に含まれる。
「使用量データ」とは、原材料の供給先において、その原材料が使用された量に関連する情報を含む概念である。使用量データは、現実に使用された量、または所定量の原材料が使用された回数、または原材料が使用された回数をカウントするための情報等が含まれる。実施形態では、図11ステップS109において顧客側コンピュータ200のCPU20が送信する分析信号、または図8の薬液管理DB120における「単位補給量」のデータ、または当該分析信号を受信して管理サーバ100CPU10が記録する「補給回数」または「蓄積補給量」のデータが、この「使用量データ」の概念に含まれる。
「実質在庫量」は、原材料の供給先における実質的な在庫量を含む概念である。実質在庫量は、例えば、原材料が供給された量(供給量)と、当該実質在庫量の判断時までに原材料が現実に使用された量とに基づいて得られる。実施形態では、図10の出荷量設定テーブル150に記録される「正味在庫量」が、この「実質在庫量」の概念に含まれる。
「輸送可能範囲」とは、輸送手段(例えばトラック等)によって原材料を輸送する量に関連する値の上限、または下限、または上限と下限とによって特定される範囲を含む概念である。輸送可能範囲は、例えば、輸送手段の最大積載量、または輸送手段の積載量の適性量、または輸送手段の輸送効率、または輸送手段の輸送コスト等に基づいて自由に設定可能である。実施形態では、図9の出荷用トラック管理DB130に記録される「最大積載量」、または図13のステップS315においてCPU10が判断基準として利用する「85%(積載率)」、または「100%(積載率)」という情報が、この「輸送可能範囲」の概念に含まれる。
本発明の原材料供給量管理システムおよびその方法は、原材料一般に関して、供給元から供給先への出荷量(補給量)を適切な量に設定することができるものである。本発明にかかる「原材料」としては、供給先に対して所定の量を供給可能な、固体物、液体物、気体物等一般が含まれる。
以下の実施形態では、本発明にかかる原材料の一例として「めっき薬液」を例示することにより、本発明の原材料供給量管理システムおよびその方法の実施形態としての「めっき液管理システム」を説明する。このめっき液管理システムは、めっき工場において使用される薬液について、その薬液の供給元から供給先に対する出荷量を適切な量に設定することを可能とするシステムである。より具体的には、めっき槽に補給するめっき補給液等の使用量を監視して、当該使用量に見合った補給液等を効率的に発送・補給するシステムである。
一般に、めっき作業を行う場合(例えば無電解めっき)、その作業に使用される無電解めっき液は、その使用により金属塩、還元剤等がわずかな時間で消耗し、めっき液の液組成の変動が激しい。そのため、頻繁に消耗薬液の補給を行うことにより、めっき被膜の性状等を一定にする必要がある。そのような消耗薬液の補給作業を簡易に行うために、様々なめっき液自動補給装置等が提案されている。
一方、めっき液を補給する側、すなわち、薬液供給メーカ(供給元)では、供給先に対して適切な量の薬液を適切なタイミングで出荷することが重要な課題の一つとなっている。本実施形態では、そのような課題を解決する手段として、上記のめっき液自動補給装置等が処理する情報を利用する。具体的には、実施形態としての「めっき液管理システム」は、めっき液自動補給装置が処理する補給量データや、供給メーカ側が記録する供給量データ等のデータを統合的に管理することによって、適切な供給量(出荷量)等を決定することを一つの特徴としている。
以下、めっき液管理システムの概略、装置のハードウェア構成、特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応を説明し、次に各実施形態の説明等を行う。
目次
1.めっき液管理システムの概要
2.ハードウェア構成等
3.特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応
4.実施形態(薬液管理処理プログラム)
5.実施形態(薬液管理データベース更新処理プログラム)
6.第1実施形態 〜最適出荷量設定処理〜
7.第2実施形態 〜最適出荷量設定処理〜
8.実施形態による効果
9.その他の実施形態等
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−1.めっき液管理システムの概要−−
1−1.めっき液管理システム
図1は、実施形態による、めっき液管理システムの概略である。めっき液管理システムは、クライアントユニット2000およびクライアントユニット2000に含まれる顧客側コンピュータ200、顧客側コンピュータ200と専用線300(接続手段)で接続される管理サーバ100で構成される。なお、接続手段は、専用線300に限らず、インターネット、またはLocal Area Network(LAN)、電話回線等のその他の手段を用いてもよい。
管理サーバ100は、薬液に関する情報等を管理する装置であり、めっき液管理システムのシステム管理者等、具体的には、薬液の供給メーカ側のシステム管理者等が使用する。一方、顧客側コンピュータ200は、めっき工場等を有する、薬液の供給先の担当者(購買部、または生産管理部の担当者等)が使用する。
管理サーバ100は、クライアント管理データベース(以下、「DB」とする)110、薬液管理DB120、出荷用トラック管理DB130、出荷量設定テーブル150等を記録する。各データベースおよびテーブルの記録内容については後述する。各DBおよびテーブルは、装置のハードディスク(またはメモリ)に記録するものとするが、これに限らず、管理サーバとは物理的に独立の装置類に記録するようにしてもよい。
クライアントユニット2000は、顧客側コンピュータ200の他、薬液在庫倉庫210、補給液槽220、めっき層230を有している。薬液在庫倉庫210には、建浴液および補給液の在庫が保存されている。薬液在庫倉庫210に保存されている補給液は、補給液槽220に送出される。
建浴液がめっき層230に供給される場合、カウント部240は、顧客側コンピュータ200に対して建浴があったことを知らせる信号を送信する。カウント部240は、めっきライン担当者の操作に応じて信号を送信するようにしてもよく、その他、センサー類によって自動で信号を送信するようにしてもよい。
めっき槽230にはセンサー部260が設置されている。センサー部260は、バルブ、ポンプ駆動回路、リレー回路、レベルセンサー増幅回路、アナログ増幅回路、AD変換回路等を有しており、めっき層230の中のめっき液の一定量(サンプル)は、定期的にセンサー部260に送出される。
センサー部260は、分析部270と接続されている。分析部270は、検液計量部、中和滴定部、試薬タンク、交換水タンク等を有しており、センサー部260に送出されたサンプルに基づいてめっき液のめっき濃度やめっき液消耗量を分析する。
顧客側コンピュータ200は、分析部270の分析結果を受信する。顧客側コンピュータ200は、その分析結果に基づき、めっき槽230に補給液(薬液)を補給する必要があると判断した場合には、補給部250を制御することによって、補給液槽220に保存されている補給液をめっき槽230に補給する。補給部250は、例えば、電子制御による開閉バルブ等の機構を備えている。
その他、顧客側コンピュータ200には、後述する警告部280が接続されている。なお、図では薬液の供給先であるクライアントは1カ所であるものとして説明したが、本実施形態は、クライアントが複数存在する場合(クライアントユニット2000が複数存在する場合)、および(または)めっきラインが複数存在する場合にも同様に実行可能である。
以上説明した、めっき槽230に対する補給液の補給制御処理は、例えば、特許出願公告昭60−16517に開示されている技術を利用することができる。その他、同補給制御処理を行う装置として、「無電解ニッケルめっき用自動液管理装置「ケミロボ(商標)」(上村工業株式会社)」、あるいは、「無電解ニッケルめっき用自動めっき液管理装置「スターライン(商標)」(上村工業株式会社)」等を利用することができる。
1−2.めっき作業
めっき作業は、建浴液およびめっき液をめっき槽230に供給(建浴作業)した後に行われる。めっき作業の進行に応じて、金属塩、還元剤等が消耗する。消耗したそれらの薬液を補充するために、めっき槽には補給液が補給される。一定回数の補給液の補給が行われると液の老化度が高くなるため、再度建浴が行われる。
図2に基づいて、本実施形態におけるめっき液等の供給・補給の概要を説明する。最初に(1)めっき槽230に対して建浴液(以下、「M」とする。)およびめっき液(以下、「A」とする。)が供給される(建浴)。(2)建浴カウント信号が、カウント部240から顧客側コンピュータ200に送信される。顧客側コンピュータ200は、カウント信号を管理サーバ100に対して送信する。(3)管理サーバ100は、在庫量データの更新を行う。具体的には、MおよびAについては在庫量と建浴量の差を正味在庫量とし、補給液については在庫量と蓄積補給量の差を正味在庫量とする。(4)管理サーバ100は、補給回数、蓄積補給量を0に書き換える(リセット)。めっき作業の進行に応じて、金属塩、還元剤等が消耗する。顧客側コンピュータ200は、補給部250を制御することによって補給液を補給する。(6)補給液の補給がある毎に、補給部250は、顧客側コンピュータ200に対して補給信号を送信する。(7)実施形態では、めっき液の老化度を考慮して、5ターンの補給が終了すると1サイクル(1回の建浴分で可能となるめっき作業)が終了したものとし、再度建浴を行う。上述した図2の各処理の詳細は、プログラムのフローチャートを用いて後述する。
1−3.めっき液管理システムの処理概要
図3に基づいて、本実施形態におけるめっき液管理システムの処理概要を説明する。顧客側コンピュータ200は薬液管理処理201を実行し、一方の管理サーバ100は薬液管理データベース更新処理101を実行する。また、管理サーバ100は、最適出荷量設定処理103を実行する。
薬液管理処理201および薬液管理データベース更新処理101の概要は次の通りである。(1)顧客側コンピュータ200は、分析部270から受信する分析信号に基づいて補給部250を制御する。(2)顧客側コンピュータ200は、分析信号を管理サーバ100に対して送信する。(3)管理サーバ100は、分析信号に基づいてめっき作業のサイクルを管理する。(4)管理サーバ100は、サイクルが完了(1回の建浴分で可能となるめっき作業)が完了したと判断した場合には、顧客側コンピュータ200に対してサイクル完了信号を送信する。(5)顧客側コンピュータ200は、サイクル完了信号を受信し、警告部280を制御することによってサイクル完了警告を出力する。(6)顧客側コンピュータ200は、建浴作業が行われたことに伴い、カウント部240から受信する建浴カウント信号を受信して、管理サーバ100に対して建浴カウント信号を送信する。(7)管理サーバ100は、建浴カウント信号を受信して、薬液管理DB120の中の在庫量データ等を更新する。
管理サーバ100による最適出荷量設定処理103の概要は次の通りである。(1)管理サーバ100は、薬液管理DB120に記録されたデータに基づいて在庫量の少ない薬液を抽出する。(2)管理サーバ100は、各クライアント毎に設定された発注単位分を出荷した場合に、出荷手段(例えばトラック等)の積載量が所定範囲にあるか否かを判断する。(3)管理サーバ100は、積載量が所定範囲内にあると判断した場合には、その積載量にて出荷内容を決定する。(4)管理サーバ100は、積載量が所定範囲の下限を下回ると判断した場合には、当該所定範囲内となるように(1)で抽出した在庫量の少ない薬液について追加出荷分を調整する(積載量を増加させる)。(5)一方、積載量が所定範囲の上限を上回ると判断した場合には、出荷手段を追加するものと仮定(積載量の加算)したうえで、当該追加後の積載量の所定範囲内となるように、(1)で抽出した在庫量の少ない薬液について追加出荷分を調整する。
以上の処理により、管理サーバ100は、各クライアント毎に、適切な薬液の出荷量を設定することができる。各処理の詳細は、プログラムのフローチャートを用いて後述する。
本実施形態では、管理サーバ100および顧客側コンピュータ200によるデータの送受信、管理サーバ100および顧客側コンピュータ200のユーザによる画面閲覧のためのソフトウェアとして専用のプログラムを利用する。ただし、専用のプログラムに限らず、例えばMicrosoft社のFrontPage(商標)等を使用してもよい。
−−2.ハードウェア構成等−−
2−1.機能ブロック
図4は、めっき液管理システムの機能ブロック図を示す。顧客側コンピュータ200は、各原材料の使用量データを送信する送信手段402、使用量データを取得するために使用量を監視する使用量監視手段404を備えている。
管理サーバ100は、供給先における各原材料の供給量データを取得する供給量データ取得手段452、供給先における各原材料の使用量データを取得する使用量データ取得手段450、供給先における各原材料の在庫可能範囲データを取得する在庫可能範囲データ取得手段456、在庫量を演算する在庫量演算手段458、追加供給量を判断し、当該追加供給量を供給内容として決定する追加供給量決定手段460、所定の処理によって特定原材料を選択する特定原材料選択手段454、輸送可能範囲データを取得する輸送可能範囲データ取得手段464、所定の場合に輸送可能範囲データを変更する輸送可能範囲データ変更手段462を備えている。
2−2.管理サーバ
図5は、図4の管理サーバ100をCPUを用いて実現した場合のハードウェア構成の一例である。管理サーバ100は、CPU10、キーボード/マウス11、メモリ12、ディスプレイ13、ハードディスク14、スピーカ15、専用線300に接続するための通信回路16を備えている。
CPU10は、管理サーバ100全体を制御する。メモリ12には、出荷量設定テーブル150が記録されるほか、CPU10のワーク領域等を提供する。ハードディスク14には、クライアント管理DB110、薬液管理DB120、出荷用トラック管理DB130、およびCPU10を動作させるためのプログラムが記録されている。キーボード/マウス11の操作により生成される操作情報はCPU10に入力され、CPU10が生成した画像情報及び音声情報は、ディスプレイ13、スピーカ15にそれぞれ出力される。
2−3.顧客側コンピュータ200
図6は、図4の顧客側コンピュータ100をCPUを用いて実現した場合のハードウェア構成の一例である。顧客側コンピュータ200は、CPU20、キーボード/マウス21、メモリ22、ディスプレイ23、ハードディスク24、スピーカ25、専用線300等に接続するための通信回路26を備えている。また、顧客側コンピュータ200は、図1に示す警告部230、補給部250、カウント部240、分析部270と接続される。
CPU20は、顧客側コンピュータ200全体を制御する。メモリ22は、CPU20のワーク領域等を提供する。ハードディスク24には、CPU20を動作させるためのプログラムが記録されている。キーボード/マウス21の操作により生成される操作情報はCPU20に入力され、CPU20が生成した画像情報および音声情報は、ディスプレイ23、スピーカ25にそれぞれ出力される。
本実施形態では、管理サーバ100および顧客側コンピュータ200のオペレーティングシステム(OS)の例として、マイクロソフト社のWindows(登録商標)XP、NT、2000等を用いることとする。本実施形態のプログラムは、OSと共働して各機能を実現しているが、これに限らず、プログラム単独で各機能を実現するようにしてもよい。
2−4.データベース等
本システムのデータベース等の構成例について説明する。
2−4−1.クライアント管理DB110
図7は、管理サーバ100のハードディスク14(またはメモリ12、以下同様)に記録されるクライアント管理DB110の構成例である。クライアント管理DB110には、各クライアント(薬液の供給先)毎に、「クライアントID」、「クライアント名」、クライアントの「所在地」(例えば、めっき工場等の住所)、薬液供給メーカ(供給元)からクライアントの所在地までの距離を示す「出荷距離(km)」、薬液の発注日から何日以内にその薬液が納入される必要があるかということを示す「許容日数」の各情報が記録されるカラムがある。
2−4−2.薬液管理DB120
図8は、管理サーバ100のハードディスク14(またはメモリ12、以下同様)に記録される薬液管理DB120の構成例である。薬液管理DB120には、各クライアント毎に、「クライアントID」、めっき槽230の浴量を示す「めっき槽浴量(リットル(L))」、現在めっき作業中のめっき槽230に対する建浴が実施された日を示す「建浴日付」、当該建浴に対する薬液の補給回数に関連する「ターン数」、「薬液コード」、薬液の種類を示す「薬液種」の各情報が記録されるカラムがある。
建浴液(コードM)およびニッケルめっき(コードA)は、建浴時にめっき槽230に供給される。ニッケルめっき(コードA)および還元剤(コードB)、錯化剤(コードC)は、めっき作業の進行に伴って消耗するため、補給部250の制御によってめっき槽230に補給される。したがって、薬液管理DB120には、各クライアントの各薬液コード毎に、「建浴量(L)」、1回の補給に必要な量を示す「単位補給量(L)」、「補給回数」、単位補給量に補給回数を乗じて得られる「蓄積補給量(L)」、1日当たりの薬液の使用量を示す「単位使用量(L/日)、薬液在庫倉庫210および補給液層220にストックされている薬液量を示す「在庫量(L)」、「必要最低在庫量(L)」、「許容最高在庫量(L)」、「発注単位(L)」の各情報が記録されるカラムがある。
「単位使用量」は、管理サーバ100のCPU10が、例示として、建浴量または蓄積補給量を、建浴日から現在までに経過した日数で割ることによって得ることができる。CPU10は、例えば、蓄積補給量等の更新処理が行われる毎に単位使用量の更新処理を行う。「在庫量」は、薬液在庫倉庫210および補給液層220にストックされている薬液量を示すものである。この在庫量は、薬液供給メーカ側である管理サーバ100が出荷する薬液の出荷量に基づいて定まる値であり、管理サーバ100側で把握可能である。また、在庫量は、例示として後述する薬液管理DB更新処理プログラムにおいて、建浴が行われた後に書き換えられるものとする。
「必要最低在庫量」および「許容最高在庫量」は、例示として、各クライアントのめっき槽230のサイズや、めっき作業スケジュールの進行ペースに基づいて、管理サーバ100側であらかじめ設定するものとする。以下、「必要最低在庫量」および「許容最高在庫量」の設定例を示す。
(設定例)
1.めっき浴管理基準
めっき浴標準濃度: 5g/L
1回の補給量: 0.2g/L
管理範囲: 4.8〜5.0g/L
使用目標ターン数: 5ターン(1サイクル)
2.一槽あたり、建浴時に必要なめっき液量
(1)建浴液(M):1Lあたり100mLの濃度が必要→1000L槽では100L必要
(2)ニッケルめっき(A):1Lあたり55mLの濃度が必要→1000L槽では55L必要
3.補給必要量
(1)ニッケル1g消耗するのに比例して、A、補給液B、Cがそれぞれ11mL必要
(2)1回の補給に必要な量: 0.2g/L×1000L×11mL=2.2L
(3)(めっき浴標準能動5g/L)/(1回の補給量0.2g/L)=25であるから、1ターンあたり25回の補給が必要→ 2.2L×25=55であるから、1ターンあたりの補給量は55L
(4)55L×5ターン=275Lより、1サイクル(5ターン)あたり、275Lの補給量が必要
4.必要最低在庫量
以上の計算結果に基づき、クライアントの必要最低在庫量を1000L槽の1サイクル分(補給分)と仮定すると、以下のような値となる。
M液: 100L
A液: 330L (内訳 55L+275L)
B液: 275L
C液: 275L
5.許容最高在庫量
さらに、クライアントの許容最高在庫量を1000L槽の5回建浴分、および3サイクル分(補給分)と仮定すると、以下のような値となる。
M液: 500L (内訳 100L×5)
A液: 1100L (内訳 (55L×5)+(275L×3))
B液: 825L (内訳 275L×3)
C液: 825L (内訳 275L×3)
以上、図8の薬液管理DB120に記録される「必要最低在庫量」および「許容最高在庫量」の1設定例を示した。ただし、これらの値は、クライアント側からの要望等に応じて設定変更することも可能である。例えば、「必要最低在庫量」については、その在庫量を下回るとめっき作業が不能となる場合の量、またはめっき作業が不能となる場合の量に余裕量を加算した量、めっき槽230にサイズを考慮した量、めっき作業スケジュールの進行ペースを考慮した量、クライアントにおける原材料倉庫の大きさを考慮した量等を採用してもよい。
「発注単位(L)」は、薬液の1回の発注があった場合に、薬液供給メーカが発送する薬液の基準単位である。この基準単位は、例示として、各クライアントのめっき槽230にサイズや、めっき作業スケジュールの進行ペース、または薬液供給メーカと供給先との間の契約等に基づいて、管理サーバ100側であらかじめ記録するものとする。したがって、管理サーバ100は、1回の出荷作業を行う場合には、通常、「発注単位」の量(すなわち、発注単位×1)の薬液を出荷する。ただし、後述する最適出荷量設定処理において出荷量を調整する必要が生じた場合には、発注単位×nの量の薬液を出荷することになる。
2−4−3.出荷用トラック管理DB130
図9は、管理サーバ100のハードディスク14(またはメモリ12、以下同様)に記録される出荷用トラック管理DB130の構成例である。実施形態では、本発明にかかる輸送手段として、薬液供給メーカが所有する複数の輸送用「トラック」を例示しているが、これに限られるものではなく、輸送貨物列車、または輸送飛行機、または輸送車両一般を利用してもよい。
出荷用トラック管理DB130には、トラック毎に、「トラックID」、「種別」、トラックの「最大積載量」、「輸送単価(円/km)」、「運行予定日1」、「運行予定日2」の各情報が記録されるカラムがある。
「種別」は、例示として、薬液の出荷に通常利用する定期トラックの場合は種別0とし、定期トラックの積載量を超える出荷量がある場合に利用する特別トラックの場合は種別1とする。定期トラックとは、例えば、薬液供給メーカ側で管理(または所有)しているトラック、または、薬液供給メーカとの間の契約により、定常的に薬液の出荷を担当するものとして管理されているトラック(例えばトラック配送企業が所有するトラック)等に対応する。一方、特別トラックとは、例えば、薬液供給メーカ側で管理(または所有)しているトラックのうち、通常は薬液以外の物品の配送に利用されているトラック、または、薬液供給メーカとの間の臨時契約(または特別依頼等)により、定常的な薬液出荷とは別に薬液の出荷を担当するものとして割り当てられるトラック(例えばトラック配送企業が所有するトラック)等に対応する。
「輸送単価」は、例示として、1kmの運行当たりに要する輸送費用を表す。「運行予定日1」および「運行予定日2」は、後述する最適出荷量設定処理によって設定された出荷内容に基づいて記録される、各トラックの運行予定日である。
2−4−4.出荷量設定テーブル150
図10は、管理サーバ100のメモリ12(またはハードディスク14、以下同様)に記録される出荷量設定テーブル150の構成例である。管理サーバ100のCPU10は、後述する最適出荷量設定処理において、出荷量設定テーブル150の内容を記録する。
出荷量設定テーブル150には、「トラックID」、「出荷日」、「出荷先クライアントID」、「出荷薬液コード」、「発注数」、「発注単位(L)」、「使用量順位」、「調整発注数」、「調整出荷量(L)」、「正味在庫量(L)」、「出荷後在庫量」、「必要最低在庫量」、「許容最高在庫量」、「合計積載量」、「積載率」、「輸送コスト(万円)」の各情報が記録されるカラムがある。出荷量設定テーブル150の記録内容は後述する。
−−3.特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応−−
特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応は以下の通りである。ただし以下に説明する対応は、各用語によって表される構成の一つの形態(一部の形態)、またはその構成が有する機能の中の一つの形態を示すものである。
「原材料供給量管理装置」は管理サーバ100に対応し、「端末装置」は顧客側コンピュータ200に対応する。「原材料」は、建浴液、またはニッケルめっき液、または還元剤、または錯化剤等の薬液に対応する。
「在庫可能範囲データ」は、図8の薬液管理DB120に記録される「必要最低在庫量」または「許容最高在庫量」のデータに対応する。「在庫可能範囲の下限」は、「必要最低在庫量」に対応する。「在庫可能範囲データ取得手段」は、在庫可能範囲データを取得する機能を有するものに対応し、例えば、図13ステップS307の処理において薬液管理DB120における「必要最低在庫量」または「許容最高在庫量」のデータを参照する管理サーバ100のCPU10に対応する。
「供給量データ」は、図8の薬液管理DB120に記録される「在庫量」のデータに対応する。「供給量データ取得手段」は、供給量データを取得する機能を有するものに対応し、例えば、図13ステップS305の処理において薬液管理DB120における「在庫量」のデータを参照するCPU10に対応する。
「使用量データ」は、図8の薬液管理DB120に記録される「建浴量」、または「単位補給量」、または「補給回数」、または「蓄積補給量」のデータ、または図11のステップS109において顧客側コンピュータ200のCPU20がが送信する「分析信号」に対応する。「使用量データ取得手段」は、使用量データを取得する機能を有するものに対応し、例えば、図13ステップS305の処理において薬液管理DB120における「建浴量」または「蓄積補給量」のデータを参照するCPU10に対応する。
「実質在庫量」は、図10の出荷量設定テーブル150に記録される「正味在庫量」のデータに対応する。「在庫量演算手段」は、実質在庫量を演算する機能を有するものに対応し、例えば、図13ステップS305の処理を実行するCPU10に対応する。
「追加供給量」は、図10の出荷量設定テーブル150に記録される「調整出荷量」のデータに対応する。「追加供給量決定手段」は、追加供給量を供給内容として決定する機能を有するものに対応し、例えば、図13ステップS307、またはS309、またはS311、またはS313、またはS315、またはS317、またはS319、またはS321、またはS323の処理を実行するCPU10に対応する。
「送信手段」は、使用量データを送信する機能を有するものに対応し、例えば、図11ステップS109の処理(図8の薬液管理DB120に記録される「補給回数」の情報の元となる分析信号を送信する処理)を行う顧客側コンピュータ200のCPU20に対応する。
「輸送手段」は、原材料の輸送を行う機能を有するものに対応し、例えば、輸送用トラックに対応する。「輸送可能範囲データ」は、図9の出荷用トラック管理DB130に記録される「最大積載量」のデータに対応する。「輸送可能範囲データ取得手段」は、輸送可能範囲データを取得する機能を有するものに対応し、例えば、図13ステップS313の処理において出荷用トラック管理DB130における「最大積載量」のデータを参照するCPU10に対応する。「輸送可能範囲の下限」は、例えば、図13のステップS315においてCPU10が判断基準として利用する「85%(積載率)」という情報に対応する。「輸送可能範囲の上限」は、例えば、図13のステップS315においてCPU10が判断基準として利用する「100%(積載率)」という情報に対応する。「輸送可能範囲データ変更手段」は、輸送可能範囲データを変更する機能を有するものに対応し、例えば、図13のステップS317、S319の処理において、最大積載量を変更する処理を行うCPU10に対応する。
「追加供給量の合計量」は、図10の出荷量設定テーブル150に記録される「合計積載量」のデータに対応する。
「特定原材料」は、図14ステップS403においてCPU10が選択する薬液に対応する。「補充追加供給量」は、図10の出荷量設定テーブル150に記録される「調整発注数」または「調整出荷量」のデータに対応する。「使用履歴量」は、図8の薬液管理DB120に記録される「単位使用量」の情報に対応する。「特定原材料選択手段」は、特定原材料の選択を行う機能を有するものに対応し、例えば、図14ステップS403の処理を行うCPU10に対応する。「使用量監視手段」は、使用量を監視する機能を有するものに対応し、例えば、図1のセンサー部260、または分析部270、または図11のステップS101、またはS103において分析信号を受信する顧客側コンピュータ200のCPU20に対応する。
−−4.実施形態(薬液管理処理プログラム)−−
図3に示す薬液管理処理201の詳細を説明する。図11は、実施形態において、顧客側コンピュータ200のCPU20が実行する薬液管理処理プログラムのフローチャートである。この薬液管理処理プログラムは、1回の建浴がある毎に実行されるものである。1回のめっき槽の建浴に対して、1サイクル(5ターン)の補給が行われる。したがって、顧客側コンピュータ200は、建浴の開始から終了にしたがって、建浴が実行されたことを示す「建浴カウント信号」、補給液を補給する必要があることを示す「分析信号(5ターン分)」、1サイクルが完了したことを示す「サイクル完了信号」を順番に受信することになる。1サイクルが完了した後、すなわち、1回のめっき槽の建浴に対するめっき作業が終了した後、薬液管理処理プログラムは終了することとなる。次の建浴作業が実行される場合には、顧客側コンピュータ200のユーザ操作等に応じて薬液管理処理プログラムを再び実行する。以下、図11に示す薬液管理処理プログラムのフローチャートを説明する。
顧客側コンピュータ200のユーザは、建浴を開始する前に薬液管理処理プログラムを起動する。顧客側コンピュータ200のCPU20は、信号を受信したか否かを判断する(図11ステップS101)。CPU20は、信号を受信したと判断した場合には、信号種を判断する(ステップS103)。信号種は、管理サーバ100から送信されるサイクル完了信号、または分析部270から送信される分析信号、またはカウント部240から送信される建浴カウント信号のいずれかである。CPU20は、これらの信号種を、例えば各信号のヘッダ情報等を利用して判断する。
S103において、カウント部250から建浴カウント信号を受信したと判断した場合には、CPU20は、管理サーバ100に対してその建浴カウント信号を送信し(S111)、S101からの処理を繰り返す。なお、S111では例示として建浴カウント信号を挙げたが、その他の信号、例えば建浴開始信号を管理サーバ100に送信するようにしてもよい。
S103において、分析部270から分析信号を受信したと判断した場合には、CPU20は、補給部250を制御する(ステップS107)。この補給部250の制御によって、補給液槽220に保存されている補給液がめっき槽230に補給される(1ターン分の補給)。1ターン分の補給は、通常、単位補給量の25回分前後に相当するものであり、めっき作業の内容に応じて微調整可能である。分析信号は、めっき槽の中の薬液の一部(サンプル)の分析の結果、補給液の補給が必要であることを示す信号である。したがって、分析部270は、補給が必要でない場合は分析信号を送信しない。S107の処理の後、CPU20は、管理サーバ100に対してその分析信号を送信し(S109)、S101からの処理を繰り返す。なお、S109では例示として分析信号を挙げたが、その他の信号、例えば補給完了信号を管理サーバ100に送信するようにしてもよい。
実施形態では、1サイクル当たり5ターンの補給制御を行う設定としている。したがって、5ターン分の補給が終了した後には、管理サーバ100側からサイクル完了信号が送信される(図12ステップS209参照)。
S103において、管理サーバ100からサイクル完了信号を受信したと判断した場合には、CPU20は、警告部280を制御して処理を終了する(S105)。警告部280は、サイクル完了警告を出力する。これにより、めっきラインの作業者または管理者は、1サイクルが終了したことを把握することができる。なお、サイクル完了警告は、警告部280以外に、顧客側コンピュータ200のディスプレイ23にサイクル完了警告表示を出力したり、あるいは、スピーカ25を介してサイクル完了警告音声(例えばブザー音、または音声案内等)を出力するようにしてもよい。
−−5.実施形態(薬液管理データベース更新処理プログラム)−−
図3に示す薬液管理データベース更新処理101の詳細を説明する。図12は、実施形態において、管理サーバ100のCPU10が実行する薬液管理データベース更新処理プログラムのフローチャートである。
この薬液管理データベース更新処理プログラムは、1回の建浴がある毎に実行されるものである。以下、図12に示す薬液管理データベース更新処理プログラムのフローチャートを説明する。
管理サーバ100のCPU10は、信号を受信したか否かを判断する(図12ステップS201)。CPU10は、信号を受信したと判断した場合には、信号種を判断する(ステップS203)。信号種は、顧客側コンピュータ200から送信される建浴カウント信号(図11ステップS111参照)、または分析信号(図11ステップS109参照)のいずれかである。CPU20は、これらの信号種を、例えば各信号のヘッダ情報等を利用して判断する。なお、管理サーバ100は、クライアント側における建浴の開始から終了にしたがって、建浴が実行されたことを示す「建浴カウント信号」、補給液を補給する必要があることを示す「分析信号(5ターン分)」を順番に受信することになる。
S203において建浴カウント信号を受信したと判断した場合には、CPU10は、在庫量データを更新する(S213)。具体的には、CPU10は、図8の薬液管理DB120における各薬液の在庫量を現実の在庫量に書き換える処理を行う。各薬液についての演算処理の詳細は以下の通りである。
(1)建浴液(M)およびニッケルめっき(A)
建浴カウント信号を受信した後(建浴が開始された後)、「在庫量」の値を「在庫量−建浴量」の値に書き換える。なお、M液およびA液は、建浴時に供給されるものであり、一定の値であるのが一般的である。具体的には、管理サーバ100は、在庫量「250」、建浴量「100」の場合、建浴が行われた後に「在庫量」のカラムを「250」から「150」に書き換える。
(2)補給液(還元剤(B)および錯化剤(C))
建浴後に補給液が補給されている間は、図8の「補給回数」および「蓄積補給量」のみを書き換え、一方の「在庫量」は書き換えないものとする。そして、建浴カウント信号を受信した後(建浴が開始された後)、「在庫量」の値を「在庫量−蓄積補給量」の値に書き換える。具体的には、管理サーバ100は、補給液の補給時(単位補給量「2.2」と仮定)には、補給回数がカウントされる毎に、蓄積補給量を「0→55(=2.2×25)→110→・・・」という順番で書き換える(1ターン=単位補給量の25回分の場合)。
管理サーバ100は、在庫量「655」、蓄積補給量「55」の場合、建浴が行われた後に「在庫量」のカラムを「655」から「600」に書き換える。
S213の処理の後、CPU10は、図8の薬液管理DB120の「補給回数」および「蓄積補給量」のカラムを0に書き換えて(リセット処理)(S215)、S201からの処理を実行する。
S203において、分析信号を受信したと判断した場合には、CPU10は、薬液管理DB120における「ターン数」および「補給回数」のカラムをカウントアップ(+1)する(S205)。具体的には、クライアントID「A001」に対応する顧客側コンピュータ200から分析信号を受信した場合(カウントアップ前「0」)には、ターン数(および補給回数)「0」を「1」に書き換える。
CPU10は、ターン数が5であるか否かを判断し(S207)、5でない場合には、S201からの処理を繰り返す。一方、ターン数が5(すなわち、1サイクル分)であると判断した場合には、CPU10は、顧客側コンピュータ200に対してサイクル完了信号を送信する(S209)。CPU10は、薬液管理DB120の「ターン数(および補給回数)」のカラムを「0」に書き換えて(リセット処理)(S211)、処理を終了する。
なお、図12に示す薬液管理データベース更新処理プログラムは、1回の建浴がある毎に実行されるものとして、便宜上S211の後にプログラムを終了するものとした。ただし、薬液の供給先が複数ある場合や、供給先において建浴が連続して実行される場合には、S211の処理の後、再びS201の処理を繰り返すのが一般的である。
−−6.第1実施形態 〜最適出荷量設定処理〜−−
第1実施形態として、図3に示す最適出荷量設定処理103の詳細を説明する。図13、図14は、実施形態において、管理サーバ100のCPU10が実行する最適出荷量設定処理プログラムのフローチャートである。
この最適出荷量設定処理プログラムは、管理サーバ100のユーザによる要求(処理実行命令)がある毎に、薬液管理DB120に記録されている全てのクライアント(薬液供給先)の薬液について実行されるものである。具体的には、薬液供給メーカ側である管理サーバ100は、薬液管理DB120に記録されている各薬液について、在庫量と蓄積補給量(建浴量)とに基づいて現時点での在庫量(正味在庫量)を演算する。そして、管理サーバ100は、その正味在庫量が必要最低在庫量を下回っている薬液について、対応するクライアントに対する出荷予定を設定する。
なお、実施形態では、ユーザによる要求(処理実行命令)がある毎に最適出荷量設定処理プログラムを実行することとするが、これに限らず、管理サーバ100のCPU10が、定期的に(例えば1日に1回、または1週間に1回等)自動で最適出荷量設定処理プログラムを実行するようにしてもよい。また、薬液管理DB120に記録されている全てのクライアントの薬液について最適出荷量設定処理プログラムを実行する場合に限らず、選択された特定のクライアントの薬液、または選択された特定の薬液に限定して最適出荷量設定処理プログラムを実行するようにしてもよい。以下、図13、図14に示す最適出荷量設定処理プログラムのフローチャートを説明する。
管理サーバ100のCPU10は、ユーザにより最適出荷量設定処理命令の入力があったか否かを判断する(図13ステップS301)。図16は、第1実施形態における管理サーバ100のディスプレイ13の画面表示例を示す。図16Aは、S301の処理中のディスプレイ13の画面表示例である。ユーザによる最適出荷量設定処理命令の入力は、例えば実行ボタンのクリック動作の有無等によって判断すればよい。
S301において処理命令の入力があったと判断した場合には、CPU10は、ハードディスク14に記録された出荷用トラック管理DB130に基づいてトラックのデータを抽出し、出荷量設定テーブル150に記録する(S303)。具体的には、出荷用トラック管理DB130において、運行予定日のカラムに情報が記録されていないトラックについての「トラックID」を抽出し、図10に例示する出荷量設定テーブル150の「トラックID」のカラムに記録する。ここでは、トラックID「T01」が記録されたものとする。
CPU10は、ハードディスク14に記録された薬液管理DB120を参照し、記録されている各薬液について正味在庫量を演算し、演算結果をメモリ12(またはハードディスク14、以下同じ)に記録する(S305)。正味在庫量は、最適出荷量設定処理の実行時における現実の在庫量を示すものであり、以下の数式1または数式2によって演算される。
(1)建浴液(M)およびニッケルめっき(A)
正味在庫量=在庫量−建浴量 ・・・(1)
在庫量および建浴量は、薬液管理DB120に記録されている情報である。例えば、在庫量「150」、建浴量「100」の場合は、正味在庫量は「50」となる(図8のクライアントID「A001」のM液参照)。
(2)補給液(還元剤(B)および錯化剤(C))
正味在庫量=在庫量−蓄積補給量 ・・・(2)
在庫量および蓄積補給量は、薬液管理DB120に記録されている情報である。
例えば、在庫量「150」、蓄積補給量「24.2」の場合は、正味在庫量は「125.8」となる(図8のクライアントID「A002」のB液参照)。
管理サーバ100のCPU10は、S303で演算した結果に基づいて、各薬液につき、正味在庫量が必要最低在庫量より少なくなっているものを抽出して、出荷量設定テーブル150に記録する(S307)。例えば図8におけるクライアントID「A001」のM液の場合、正味在庫量は50(=150−100)であり、必要在庫量「100」よりも少ないものと判断される。
図15は、第1実施形態における出荷量設定テーブル150の構成例を示す図である。図15Aは、S307、309、311、313の処理中の出荷量設定テーブル150の構成例を示す。CPU10は、正味在庫量が必要最低在庫量より少なくなっている薬液に関する情報を薬液管理DB120からコピーして、出荷量設定テーブル150に記録する。出荷量設定テーブル150中の「正味在庫量」は、S303において演算した情報を記録する。ここでは、クライアントID「A001」のM液、A液、および「A002」のA液、B液、C液が出荷量設定テーブル150に記録されたものとする。「出荷日」は、実施形態では例示として最適出荷量設定処理プログラムを実行した翌日を記録する。「出荷日」の情報はこれに限らず、管理サーバ100のユーザによって設定された日付を記録するようにしてもよい。
「発注数」は、例示として初期値「1」が記録される。ただし、管理サーバ100のユーザまたはクライアント側のユーザの要求に応じて、「発注数」を変更してもよい。実施形態では、発注量を「発注単位」と「発注数」によって決定しているが、これに限らず、最適出荷量設定処理プログラムを実行する毎に、管理サーバ100のCPU10が顧客側コンピュータ200にアクセスして、クライアントが所望する「発注量」を取得するようにしてもよい。
「使用量順位」は、CPU10が、抽出された薬液に関して単位使用量(図8参照)を比較し、最も単位使用量が大きいものから順番に「1、2・・・n」を割り当てて記録する。
管理サーバ100のCPU10は、出荷量設定テーブル150に記録された情報に基づいて、「出荷後在庫量」を演算する(S309)。出荷後在庫量は、発注単位に相当する薬液を出荷したと仮定した場合に、その出荷によって在庫量がどう変化するかを示すものであり、以下の数式3によって演算される。
出荷後在庫量=正味在庫量+(発注単位×発注数)+調整出荷量・・・(3) 実施形態では、あらかじめ設定した発注単位(L)1個分の出荷によって、通常は必要最低在庫量以上の在庫が確保できるように設定している。したがって、S307の処理によって正味在庫量が必要最低在庫量より少なくなっていると判断された薬液は、S309の処理によって設定される出荷内容によって必要最低在庫量以上の在庫が確保できるようになるのが一般的である。なお、数式3における調整出荷量については後述する。
CPU10は、出荷量設定テーブル150に記録された情報に基づいて、合計積載量を演算し、演算結果を同テーブルに記録する(S311)。合計積載量は、以下の数式4によって演算される。
合計積載量=Σ(発注単位×発注数)・・・(4)
ここでは、図15Aに例示するように、合計積載量として1200(=300+300+200+200+200)が記録される。
CPU10は、S311で演算した合計積載量の情報と、出荷用トラック管理DB130に記録された「最大積載量」との情報に基づいて積載率を演算し、演算結果を同テーブルに記録する(S313)。積載率は、以下の数式5によって演算される。
積載率(%)=(合計積載量/最大積載量)×100・・・(5)
ここでは、図15Aに例示するように、積載率として60(=(1200/2000)×100)が記録される。
CPU10は、出荷量設定テーブル150に記録された積載率が85%以上100%以下となったか否かを判断する(S315)。この処理により、薬液のトラック輸送が効率的に行えるか、言い換えると、1回の出荷分が適切な範囲の積載量となっているか否かが判断される。実施形態では、積載量が少なすぎる等の原因によって生ずる輸送効率の低下を防止するために、85%以上100%以下の積載量を例示している。積載量の許容範囲は、これに限らず、その他の範囲(下限、または上限)を採用可能である。
以下、第1実施形態では、積載率が85%より少ない場合(60%)を例示して説明する。なお、積載率が100%より大きい場合は、後述の第2実施形態において説明する。
S315において積載率が85%より少ないと判断した場合には、CPU10は、S321に示す調整出荷量設定処理を実行する。図14は、図13においてサブルーチンとして示したS321の調整出荷量設定処理プログラムのフローチャートである。
CPU10は、メモリ12(またはハードディスク14、以下同じ)においてN=1を割り当てる(図14ステップS401)。Nは、使用量順位に基づいて薬液を選択するための変数である。CPU10は、出荷量設定テーブル150に記録された薬液の中で、使用量順位Nのものを選択可能であるか否かを判断する(S403)。ここでは、図15Aに例示するクライアントID「A001」のA液を選択する。
CPU10は、S403で選択した薬液について、出荷量設定テーブル150における「調整発注数」のカラムをカウントアップ(+1)する(S407)。調整発注数は、薬液のトラック輸送を効率化するために、1回の出荷分を適切な範囲の積載量に調整するためのものである。
CPU10は、S407の処理を行った薬液に対応する「出荷後在庫量」を演算し、演算結果に基づいて「出荷後在庫量」のカラム情報を書き換える(S409)。出荷後在庫量は、上述した数式3によって演算する。「調整出荷量」は、発注単位×調整発注数によって演算する。実施形態では、調整出荷量は、発注単位を基準として演算する例を挙げたが、これに限られるものではない。その他の実施形態として、調整出荷量を決定する目的で使用する調整出荷単位(L)を、発注単位とは別に設定するようにしてもよい。この場合、調整出荷単位(L)を小さくすれば、一般的には、よりきめ細かい出荷内容の調整を行うことが可能となる。
CPU10は、S409で演算した結果に基づいて、出荷後在庫量が許容最高在庫量以下となっているか否かを判断する(S411)。ここでは、クライアントID「A001」のA液は、出荷後在庫量が803.2(=203.2+300+300)であり、許容最高在庫量1100以下となる(図15B参照)。
CPU10は、出荷量設定テーブル150に記録された情報に基づいて、合計積載量を演算し(数式4参照)、演算結果に基づいて同テーブルの「合計積載量」のカラム情報を書き換える(S413)。CPU10は、S413で演算した合計積載量の情報と、出荷用トラック管理DB130に記録された「最大積載量」との情報に基づいて積載率を演算し(数式5参照)、演算結果に基づいて同テーブルの「積載率」のカラム情報を書き換える(S415)。
図15Bは、S415の処理後の出荷量設定テーブル150の構成例を示す。ここでは、合計積載量として1500(=1200+300)が記録され、積載率として75(=(1500/2000)×100)が記録される。
CPU10は、出荷量設定テーブル150に記録された積載率が85%以上100%以下となったか否かを判断する(S415)。ここでは、積載率75%(図15B参照)であるから、CPU10は、S407からの処理を繰り返す。具体的には、CPU10は、S403で選択したクライアントID「A001」のA液について調整発注数を「2」に書き換えた上で、S409、S411の処理を行う。ここでは、調整発注数を「2」とした場合には、A液の出荷後在庫量が1103.2(=203.2+300+300×2)であり、許容最高在庫量1100を上回ることになる。したがって、CPU10は、S411の処理後に選択した薬液の調整発注数をカウントダウン(−1)する(S419)。ここでは、クライアントID「A001」のA液について、調整発注数が再び「1」に書き換えられる。このS419の処理によって、出荷後の在庫量が、クライアントにおける許容最高在庫量を超過することを防止することができる。
CPU10は、メモリ12に記録したNをカウントアップ(+1)して(S421)、S403からの処理を繰り返す。ここでは、CPU10は、使用量順位2の薬液(クライアントID「A001」のM液)を選択し(図15B参照)、S407、S409、S411の処理を行う。M液の場合、出荷後在庫量が650(=50+300+300)となり、許容最高在庫量500を超過することになる。したがって、CPU10は、M液について再び調整発注数を「0」に書き換えてS421からの処理を繰り返す。
次に、CPU10は、使用量順位3の薬液(クライアントID「A002」のA液)を選択し(図15B参照)、S407、S409、S411の処理を行う。A液の場合、出荷後在庫量が440(=40+200+200)となり、許容最高在庫量549.8以下となる。したがって、CPU10は、S413、S415、S417の処理を行う。
図15Cは、使用量順位3の薬液を選択した後のS415の処理後の出荷量設定テーブル150の構成例を示す。ここでは、合計積載量として1700(=1500+200)が記録され、積載率として85(=(1700/2000)×100)が記録される。積載率が85%であるから、CPU10は、S417の処理の後、メモリ12に記録した出荷量設定テーブル150の内容等を出力し(図13ステップS323)、処理を終了する。ここでは、図15Cに示す出荷量設定テーブル150の内容等を、決定した出荷内容(出荷スケジュール)としてディスプレイ13に表示するともに、出荷用トラック管理DB130におけるトラックID「T01」の運行予定日のカラムに運行予定日(ここでは、2003年10月9日)を記録する。
図16Bは、S323の処理後のディスプレイ13の画面表示例である。この画面によって、薬液供給メーカのユーザは、各クライアント毎の薬液の出荷量の詳細を把握することができる。
なお、図14の調整出荷量設定処理プログラムのS417において、積載量が100%を上回る場合には、S419からの処理を繰り返すことによって調整発注数を再度修正することになる。
また、図14のプログラムは、使用量順位の高いものから順番に薬液を選択してその調整発注数を調整し、積載率が85%以上100以下となるまで処理を繰り返す例を示した。したがって、全ての薬液を選択した場合にはS403の処理において使用量順位Nのものが選択不可となり、CPU10は、図13ステップS323からの処理を行う。具体的には、図15の例(N=1〜5の薬液が抽出)ではS421の処理においてN=6となった場合、S403の処理後に図13ステップS323の処理を行う。
−−7.第2実施形態 〜最適出荷量設定処理〜−−
第2実施形態は、第1実施形態と同様の最適出荷量設定処理プログラムを実行するものである(図13、図14参照)。第2実施形態では、上述した図13ステップS315において、積載率が100%より大きいと判断された場合を説明する。したがって、以下の説明では、第1実施形態と相違する点のみを説明する。 管理サーバ100のCPU10は、図13ステップS315において積載率が100%より大きいと判断した場合には、ハードディスク14に記録された出荷用トラック管理DB130を参照して、出荷量設定テーブル150に特別トラックのデータを追加して記録する(図13ステップS317)。この処理によって、積載率100%を超える出荷分に対して、定期トラック(T02)の他に特別トラック(T04)を割り当てることになる。
図17は、第2実施形態における出荷量設定テーブル150の構成例を示す図である。図17Aは、S307、309、311、313の処理中の出荷量設定テーブル150の構成例を示す。ここでは、図13ステップS303においてトラックID「T02」が記録される例を示す。
CPU10は、S317の処理後、特別トラックのデータを追加した後の積載率を再度演算し、出荷量設定テーブル150の「積載率」のカラム情報を書き換える(S319)。図17Bは、S317の処理後の出荷量設定テーブル150の構成例を示す。ここでは、図13ステップS317においてトラックID「T04」が追加して記録される例を示す。具体的には、図17Aにおいて積載率120%(=(300+300+200+200+200)/1000)×100)であった情報(トラックT02の最大積載量:1000)が、積載率60%(=(1200/(1000+1000))×100)に書き換えられる(トラックT04の最大積載量:1000を加算して積載率を再度演算する)。
CPU10は、S319の処理後、S315からの処理を行う。ここでは、積載率60%であるから、第1実施形態と同様、S321からの処理を繰り返すことになる。
図17Cは、第2実施形態におけるS323の処理における出荷量設定テーブル150の構成例を示す。ここでは、クライアントID「A001」のA液、およびクライアントID「A002」のA液についての調整出荷量が設定されたうえで、積載率が85%という出力結果になっている。図18は、第2実施形態におけるS323の処理後のディスプレイ13の画面表示例である。
−−8.実施形態による効果−−
実施形態は、上述したように複数の特徴を有しているが、各特徴についての効果として、例えば次の内容を挙げることができる。
実施形態によれば、管理サーバ100(薬液供給メーカ側)において、供給先である各クライアントの薬液毎に自動で在庫管理を行うことができる。ここでいう在庫管理には、例えば、(1)分析信号(補給回数に対応する信号)に基づいてサイクル管理(建浴のタイミング)を把握可能であること(図12ステップS209参照)、(2)サイクル完了信号によってクライアントに対して建浴のタイミングを報知可能であること、(3)在庫量および建浴量(または蓄積補給量)に基づいて判断時点での在庫量(リアルタイムでの在庫量)を演算可能であること(図12ステップS213参照)、(4)現実の在庫量と在庫可能範囲との比較によって薬液の出荷タイミングを判断可能であること(図13ステップS307参照)等が含まれる。
上記(3)に関しては、従来の技術では、補給液槽220内の補給液の残量や薬液在庫倉庫210の在庫量をオペレータが監視し、オペレータがその在庫量が少ないと判断した場合に、薬液供給メーカに対して薬液の発注を行うことを介して在庫の補充を行っていた。したがって、めっき処理の安定操業の観点から、補給液槽220の容量を大きくしたり、補給液の消耗量の増減を見越して補給液の在庫を多めにする傾向があった。
この点、実施形態によれば、薬液の在庫量、使用量等を管理サーバ100側で自動で管理することが可能であり、クライアント側でのめっき処理を安定して実行することが可能である。
また、めっき槽は、長く使用すると不純物が混入したり、めっき反応で副生成物が生成したりするため、ある一定期間を過ぎるとめっきラインを停止させて槽全体のめっき浴を新しいめっき液に交換する(建浴しなおして更新)する必要がある。このような建浴作業に関しても、従来はクライアント側で建浴のタイミング等を判断する必要があった。
この点、実施形態によれば、上記(1)および(2)で述べたように、補給回数(ターン数)に基づいてサイクル管理(建浴のタイミング)を把握可能であるとともに、所定の信号によってクライアントに対して建浴のタイミングを報知可能である。したがって、適切なタイミングで建浴が実行されるという観点からも、クライアント側でのめっき処理が安定するというメリットがある。
実施形態によれば、管理サーバ100は、1回の出荷量を、トラック積載量の所定範囲内に収めるように自動調整することによって、1以上のクライアントに対する薬液の輸送効率を高めることができる(図13、図14参照)。
実施形態によれば、管理サーバ100は、上記積載量の自動調整において、使用量順位の高い薬液から順番に出荷量を上乗せする処理(調整出荷量設定処理)を行う(図14ステップS403参照)。ここで、使用量順位の高い薬液とは、一般的には、クライアントにおける在庫可能範囲を最短期間で下回ることが予想される薬液である。したがって、実施形態では、そのような使用頻度が高い薬液についていわゆる見込み発送を行うことによって、必要最低在庫量を確保できる期間を長く保証する一方で、上述のように出荷時の薬液の輸送効率を高めることができるというメリットがある。
実施形態では、図9の出荷用トラック管理DB130における「輸送単価」の情報と、図7のクライアント管理DB110における「出荷距離」の情報とに基づき、「輸送コスト」の情報を出力することとしている(図15、図16、図17、図18参照)。具体的には、輸送コスト=輸送単価×出荷距離で演算される。実施形態では、便宜上、薬液供給メーカからの出荷距離が最長のものを「出荷距離」として設定している。例えば、図16においては、クライアントID「A001」の出荷距離300kmを採用し、往復600kmとして輸送コストを演算している。
−−9.その他の実施形態等−−
9−1.最適出荷量設定処理のバリエーション
実施形態では、トラックの積載量を基準にして最適出荷量を設定する例を示した。最適出荷量を設定する実施形態はこれに限らず、次のような実施形態を採用してもよい。
図7のクライアント管理DB110において、クライアントの所在地が近いものについてあらかじめグループ設定しておく。図7の例では、X社、Y社、Z社、V社についてはそれぞれ岐阜県、三重県、滋賀県、愛知県であり、薬液供給メーカ(所在地:大阪を想定)からみて上り方面(東側)に所在する。一方、W社、Q社についてはそれぞれ兵庫県、岡山県であり、薬液供給メーカからみて下り方面に所在する。以上より、X社、Y社、Z社、V社をAグループ、W社、Q社をBグループとして設定する。各設定は、クライアントIDのアルファベットによってCPUが識別可能である。
グループ設定に基づき、管理サーバ100のCPU10は、各グループ毎に図13、図14の最適出荷量設定処理を実行する。この場合、CPU10は、図13ステップS301の処理において管理サーバ100のユーザによるグループ設定入力を受け付けるようにすればよい。以上のような処理により、CPU10は、トラックの積載量および発送経路の両者を考慮した最適出荷量の出力を行うことができる。さらに、グループ設定によって出荷距離を低く抑えることができるので、輸送コストの削減にもつながるというメリットがある。
その他、輸送コストに関しては、いわゆるカーナビゲーションシステムの導入による最適出荷経路の選択や、トラックへの薬液の積み方の工夫によって低減させることも可能である。
9−2.装置構成バリエーション
実施形態では、管理サーバ100が薬液管理DB120を備えることとしたが、これに限られるものではなく、顧客側コンピュータ200が薬液管理DB120を備えるようにしてもよい。具体的には、顧客側コンピュータ200のCPU20が、薬液管理処理(図11参照)および薬液管理DB更新処理(図12参照)の両処理を実行する。管理サーバ100のCPU10が最適出荷量設定処理を実行する際には、CPU10は、各クライアントの顧客側コンピュータ200にアクセスして薬液管理DB120の記録内容を取得するようにすればよい。
実施形態では、「端末装置」として顧客側コンピュータ200を例示したが、これに限られるものではなく、Personal Digital Assistant(PDA)等のモバイル端末等のその他の機器を利用してもよい。
9−3.プログラム実行方法等の実施例
本実施形態では、CPU10、CPU20の動作のためのプログラムを、それぞれハードディスク14、ハードディスク24に記憶させているが、このプログラムは、プログラムが記憶されたCD−ROMから読み出してハードディスク等にインストールすればよい。また、プログラムは、CD−ROM以外に、DVD−ROM、またはフレキシブルディスク(FD)、またはICカード等のコンピュータ可読の記録媒体からインストールするようにしてもよい。さらに、通信回線を用いてプログラムをダウンロードさせることもできる。また、CD−ROMからプログラムをインストールすることにより、CD−ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータに実行させるようにするのではなく、CD−ROMに記憶させたプログラムを直接的に実行するようにしてもよい。
なお、コンピュータによって実行可能なプログラムとしては、CPUによって直接実行可能なプログラムだけではなく、ソース形式のプログラム、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、圧縮処理がされたプログラム、暗号化プログラム)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行可能なプログラムも含む。
上記各実施形態では、図4の各機能をCPUおよびプログラムによって実現することとしているが、各機能の一部または全部をハードウェアロジック(論理回路)によって構成してもよい。
実施形態によるめっき液管理システムの全体図である。 めっき液等の供給・補給の概要を示す模式図である。 めっき液管理システムの処理概要図である。 めっき液管理システムの機能ブロック図である。 管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。 顧客側コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 クライアント管理データベースの構成例を示す図である。 薬液管理データベースの構成例を示す図である。 出荷用トラックデータベースの構成例を示す図である。 出荷量設定テーブルの構成例を示す図である。 実施形態による薬液管理処理のフローチャートである。 実施形態による薬液管理データベース更新処理のフローチャートである。 第1実施形態による最適出荷量設定処理のフローチャートである。 第1実施形態による最適出荷量設定処理(調整出荷量設定処理)のフローチャートである。 図15A、図15B、図15Cは、第1実施形態における出荷量設定テーブルの構成例を示す図である。 図16A、図16Bは、第1実施形態における管理サーバの画面表示例である。 図17A、図17B、図17Cは、第2実施形態における出荷量設定テーブルの構成例を示す図である。 図18は、第2実施形態における管理サーバの画面表示例である。
符号の説明
100・・・管理サーバ
110・・・クライアント管理データベース
120・・・薬液管理データベース
130・・・出荷用トラック管理データベース
150・・・出荷量設定テーブル
200・・・顧客側コンピュータ
210・・・薬液在庫倉庫
230・・・めっき槽

Claims (12)

  1. 原材料供給量管理装置と、当該原材料供給管理装置と通信可能であって、原材料の供給先における端末装置とを備えた原材料供給量管理システムであって、
    前記原材料供給量管理装置は、
    供給先における各原材料の在庫可能範囲データを取得する在庫可能範囲データ取得手段、
    供給先における各原材料の供給量データを取得する供給量データ取得手段、
    供給先における各原材料の使用量データを取得する使用量データ取得手段、
    前記供給量データと使用量データとの差分に基づいて実質在庫量を演算する在庫量演算手段、
    前記在庫可能範囲と実質在庫量とを参照して追加供給量を判断し、当該追加供給量を供給内容として決定する追加供給量決定手段、
    を備えており、
    前記端末装置は、
    前記原材料供給量管理装置に対して、各原材料の前記使用量データを送信する送信手段、
    を備えたことを特徴とする原材料供給量管理システム。
  2. 供給先に対する原材料の供給量を管理する原材料供給量管理装置であって、
    前記原材料供給量管理装置は、
    供給先における各原材料の在庫可能範囲データを取得する在庫可能範囲データ取得手段、
    供給先における各原材料の供給量データを取得する供給量データ取得手段、
    供給先における各原材料の使用量データを取得する使用量データ取得手段、
    前記供給量データと使用量データとの差分に基づいて実質在庫量を演算する在庫量演算手段、
    前記在庫可能範囲と実質在庫量とを参照して追加供給量を判断し、当該追加供給量を供給内容として決定する追加供給量決定手段、
    を備えたことを特徴とする原材料供給量管理装置。
  3. コンピュータを、
    供給先における各原材料の在庫可能範囲データを取得する在庫可能範囲データ取得手段、
    供給先における各原材料の供給量データを取得する供給量データ取得手段、
    供給先における各原材料の使用量データを取得する使用量データ取得手段、
    前記供給量データと使用量データとの差分に基づいて実質在庫量を演算する在庫量演算手段、
    前記在庫可能範囲と実質在庫量とを参照して追加供給量を判断し、当該追加供給量を供給内容として決定する追加供給量決定手段、
    として機能させるためのコンピュータ読取可能なプログラム。
  4. 請求項1〜3のいずれかの原材料供給量管理装置システム、または原材料供給量管理装置、またはプログラムにおいて、さらに、
    前記追加供給量決定手段は、さらに、
    前記在庫量演算手段が演算する実質在庫量が前記在庫可能範囲の下限を下回るか否かを判断し、前記在庫可能範囲の下限を下回ると判断された原材料に限定して、前記追加供給量を判断すること、
    を特徴とするもの。
  5. 請求項1〜4のいずれかの原材料供給量管理システム、または原材料供給量管理装置、またはプログラムにおいて、
    前記原材料供給量管理装置は、さらに、
    原材料の供給に利用する輸送手段が輸送可能な輸送可能範囲に関連する輸送可能範囲データを取得する輸送可能範囲データ取得手段、
    を備えており、
    前記追加供給量決定手段は、さらに、
    追加供給の対象となる原材料の前記追加供給量の合計量を演算し、当該合計量が輸送可能範囲の下限を下回っていると判断した場合には、選択された特定原材料について、当該特定原材料の前記在庫可能範囲と実質在庫量とを参照して補充追加供給量を判断するとともに、当該補充追加供給量の追加によって合計量が前記輸送可能範囲内となるか否かを判定し、輸送可能範囲内となる場合には、当該補充追加供給量と前記追加供給量との組み合わせを供給内容として決定すること、
    を特徴とするもの。
  6. 請求項5のいずれかの原材料供給量管理システム、または原材料供給量管理装置、またはプログラムにおいて、
    前記原材料供給量管理装置は、さらに、
    前記追加供給量決定手段が、前記合計量が輸送可能範囲の上限を上回っていると判断した場合には、前記輸送手段を追加するものとして前記輸送可能範囲データを変更する輸送可能範囲データ変更手段、
    を備えたことを特徴とするもの。
  7. 請求項5または6のいずれかの原材料供給量管理システム、または原材料供給量管理装置、またはプログラムにおいて、
    前記原材料供給管理装置は、さらに、
    前記使用量データに基づいて演算される各原材料の使用履歴量の比較結果を取得し、当該比較結果に基づいて前記特定原材料を選択する特定原材料選択手段、
    を備えたことを特徴とするもの。
  8. 請求項7のいずれかの原材料供給量管理システム、または原材料供給量管理装置、またはプログラムにおいて、
    前記特定原材料選定手段は、前記使用履歴量が大きい原材料を前記特定原材料として選択すること、
    を特徴とするもの。
  9. 原材料供給管理装置と通信可能な端末装置であって、
    前記端末装置は、
    前記原材料供給量管理装置に対して、各原材料の使用量データを送信する送信手段、
    を備えたことを特徴とする端末装置。
  10. 原材料供給管理装置と通信可能なコンピュータを機能させるプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記原材料供給量管理装置に対して、各原材料の使用量データを送信する送信手段、
    として機能させるためのコンピュータ読取可能なプログラム。
  11. 請求項1、または9、または10のいずれかの原材料供給量管理システム、または端末装置、またはプログラムにおいて、
    前記端末装置は、さらに、
    前記原材料の使用量データを取得するために、前記原材料の使用量を監視する使用量監視手段、
    を備えたことを特徴とするもの。
  12. 供給先に対する原材料の供給量を管理する原材料供給量管理方法であって、
    前記原材料供給量管理方法は、
    供給先における各原材料の在庫可能範囲データを取得し、
    供給先における各原材料の供給量データを取得し、
    供給先における各原材料の使用量データを取得し、
    前記供給量データと使用量データとの差分に基づいて実質在庫量を演算し、
    前記在庫可能範囲と実質在庫量とを参照して追加供給量を判断し、当該追加供給量を供給内容として決定すること、
    を特徴とする原材料供給量管理方法。
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