JP2002002898A - 液体供給管理システム - Google Patents

液体供給管理システム

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JP2002002898A
JP2002002898A JP2000181606A JP2000181606A JP2002002898A JP 2002002898 A JP2002002898 A JP 2002002898A JP 2000181606 A JP2000181606 A JP 2000181606A JP 2000181606 A JP2000181606 A JP 2000181606A JP 2002002898 A JP2002002898 A JP 2002002898A
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JP2000181606A
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Yasutoku Michiki
泰徳 道木
Satoshi Saito
敏 斎藤
Soichi Sejiri
壮一 瀬尻
Futoshi Miyaoku
太 宮奥
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Oriental Yeast Co Ltd
Original Assignee
Oriental Yeast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯溜槽に貯溜した各種の液体を使用場所に供
給する液体供給装置の設置サイトと、貯溜槽へ導入する
ための液体を調製する液体調製サイトとの間での液体の
発注、受注、液体の調製、液体の搬送等を予め設定され
たプログラムによって管理し、これらの一連の作業にお
けるコストの低減化を可能とする液体供給管理コンピュ
ータシステムを提供すること。 【解決手段】 使用サイトにある液体の貯溜槽と、これ
とは独立した液体調製サイトとの間における液体補充管
理を、貯溜槽内の残量または使用位置での使用量を検知
し、得られた残量や使用量のデータに基づいて予め設定
されたプログラムに基づいて貯溜槽内への液体の補充を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯溜槽に貯溜した
各種の液体を使用場所に供給する液体供給装置の設置サ
イトと、貯溜槽へ導入するための液体を調製する液体調
製サイト間での液体供給を管理するコンピューターシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ソース類などの食品調理あるい
は製造用の各種液体、果汁、濃縮果汁、清涼飲料、コー
ヒー、アルコール飲料などの各種飲料、各種溶剤、ガソ
リン、灯油などの各種燃料、クリームイースト等の食品
工業用の液体材料などの液体は、使用者が使用する場所
に貯溜槽を設けてある程度の量を貯溜、確保しておき、
必要に応じて使用している場合が多い。これは、多数の
使用者側へ供給される液体を、1つの、あるいは数箇所
の液体調製サイトで集中的に調製し、ある程度の量を搬
送して使用者側の貯溜槽へ供給することで、液体の調製
や搬送にかかるコストを低減化できるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液体調製サイトにおい
て集中的に液体を調製し、多数の使用者側にこれを供給
する場合、液体調製サイトへの使用者側からの液体の発
注は、使用者側にある貯溜槽内の液体残量が補充に必要
な程度まで少なくなった時点で、使用者側で残量の検知
を行い、必要補充量の確認を行ってから、使用者側から
液体調製サイトへの液体の発注がなされていた。
【0004】このような発注システムの場合、補充が必
要な残量と発注のタンミングに関する判断が難しい場合
があり、貯溜槽内の残量に対する液体の使用速度に関す
る見込みが不適正であると、液体調製サイトからの貯溜
槽へ液体が補充されるまでの間に残量がなくなり、使用
者側での液体供給を停止しなければならない場合が生じ
る。また、貯溜槽内の残量が比較的多い状態で、安全を
見て液体の発注を行うと、液体調製サイトから液体使用
者側への一回の搬送量が少なくなり、搬送回数の増加を
生じ、搬送コストを抑えることができなくなる。使用者
側の数が多い場合には、搬送回数の増加による搬送コス
トの上昇を招く場合が多く、集中液体調製サイトを有す
るシステムにおける解決すべき課題であった。
【0005】また、食品調理または製造用の液体、飲
料、食品工業用液体材料などにおいては、貯溜槽内に貯
溜した液体の品質の維持も必要であり、貯溜槽内におけ
る液体の残量とともに、その貯溜期間や品質についても
考慮して液体の発注を行う必要がある。更に、液体調製
サイトから液体使用者側への液体供給が、売買契約に基
づく場合、発注データと納品データとを突き合わせて納
品が確認された段階で、使用者側からの支払手続がなさ
れるのが一般的であった。この場合、納品された液体量
の正確な確認作業を納品時ごとに発注者側で行わなくて
はならないという煩雑さがあった。
【0006】本発明の目的は、貯溜槽に貯溜した各種の
液体を使用場所に供給する液体供給装置の設置サイト
と、貯溜槽へ導入するための液体を調製する液体調製サ
イトとの間での液体の発注、受注、液体の調製、液体の
搬送等を予め設定されたプログラムによって管理し、こ
れらの一連の作業におけるコストの低減化を可能とする
液体供給管理コンピュータシステムを提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、貯溜槽を含む液体供
給装置内における液体の状態や品質に関する情報を利用
して、使用者側における液体の状態や品質の管理を予め
設定されたプログラムによって液体供給サイト側で管理
し、液体供給の精度を向上させることのできる液体供給
管理コンピュータシステムを提供することにある。本発
明の更なる目的は、売買契約に基づく請求及び支払の管
理を予め設定されたプログラムによって行い、これらの
手続におけるコストの低減化を可能とする液体供給管理
コンピュータシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得る本
発明にかかる液体供給管理コンピュータシステムは、貯
溜槽内に貯溜した液体を使用位置で目的の個所に供給す
る液体供給装置の設置サイトと、設置サイトと独立して
設けられ、貯溜槽へ導入するための液体を調製する液体
調製サイトとに接続され、液体調製サイトからの液体の
貯溜槽内への供給操作を予め設定されたプログラムによ
って管理するための液体供給管理コンピュータシステム
であって、
【0009】貯溜槽内に残留する液体量または使用位置
で目的の個所に供給された液体量を検知する液体量検知
手段と、液体量検知手段で検知された液体量を記録する
液体量データ記録手段と、液体量データ記録手段から読
み取ったデータを予め設定されたプログラムに基づいて
処理し、貯溜槽内への液体の補充量及び補充時期を設定
するデータ処理手段と、データ処理手段から出力された
液体の補充量及び補充時期に関するデータに基づいて、
液体調製サイトでの貯溜槽へ補充する液体の調製と調製
された液体の使用者側への運搬を指示する発注指示手段
と、液体量データ記録手段から読み取ったデータに基づ
いて、発注指示手段からの指示による液体の貯溜槽内へ
の補充を確認する補充確認手段と、を有することを特徴
とする。
【0010】このシステムには、必要に応じて、過去に
おける使用位置での目的個所への液体の供給実績のデー
タを記録しておく実績データ記録手段を設け、データ処
理手段が、液体量データ記録手段から読み出した液体量
と実績データ記録手段から読み出したデータとに基づい
て液体の補充量及び補充時期を予測設定することとがで
きる。また、この実績データ記録手段は、予め設定され
た変動パラメータに基づいた液体使用予測量の補正を行
う補正手段を有するものであってもよい。このコンピュ
ータ管理システムは、更に、液体の運搬手段が貯溜槽へ
の液体の補充量を検知する運搬手段側液体検知手段を有
し、運搬手段側液体検知で検知した液体補充量を入力す
る手段と、入力された補充量を記録する補充量データ記
録手段とを更に有し、補充量確認手段が、補充量データ
記録手段から読み出した補充量と液体量データ記録手段
から読み出した液体量とに基づいて補充の確認を行うも
のであってもよい。
【0011】また、液体調製サイトから貯溜槽への液体
の補充は、液体供給者と液体使用者との売買契約に基づ
く補充であってもよく、その際、液体量データ記録手段
から読み出した使用位置で目的の個所に供給された液体
量または補充確認手段で確認された補充量の入力手段
と、該入力手段から入力されたデータと液体の単価に基
づいて、液体使用料または液体補充料を算出する料金算
出手段と、料金算出手段で算出された料金の請求を予め
設定されたプログラムに応じて指示する請求指示手段
と、請求指示手段による指示に従って使用者への請求料
金を表示または出力する請求料表示手段とを更に有し、
請求料表示手段が使用者が利用できる場所に設置されて
いるものであってもよい。
【0012】この請求料が発生する場合のシステムは、
更に、請求料を記録する請求料データ記録手段と、請求
料データ記録手段から読み出したデータに基づいて、請
求料の支払を予め設定されたプログラムに従って求める
請求書発行手段と、を有するものであってもよい。請求
の決済は、例えば、このコンピュータシステムに、所定
の金融機関に決済口座を設け、請求書発行手段からの請
求に従って請求料を電子データとして入金する入金手段
を付加して行うことができる。請求書の送付及び表示に
ついては、このコンピュータシステムに、請求書発行手
段からの請求に応じた請求料の支払いを電子データとし
て使用者へ伝達する手段と、伝達された電子データを記
録する支払料電子データ記録手段と、支払料電子データ
記録手段から読み出したデータを表示または出力する手
段とを、更に設けることで行うことができる。
【0013】本発明は、クリームイーストの他、液糖、
液油、ソース類などの食品調理用または製造用の各種液
体、果汁、濃縮果汁、清涼飲料、コーヒー、アルコール
飲料などの各種飲料等などの食品工業用の液体材料など
の使用者側で貯溜槽に貯溜された状態で使用される液体
に好適に適用できる。
【0014】本発明によれば、貯溜槽を有する液体供給
装置の設置サイトと貯溜槽へ補充される液体を調製する
液体調製サイトを含めた液体供給システム全体の管理精
度を高めて、管理コストを低減し、また、液体供給装置
の設置サイトと液体供給サイトとの間における液体の発
注、受注、搬送、納品、更には売買契約に基づくもので
ある場合には液体の納品にかかる費用請求と支払などの
各種の作業や手続きの効率化を促進し、精度の高い液体
供給を、より低コストで実現することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例を図面を参照
しつつ説明する。図1は、本発明にかかる液体供給管理
コンピュータシステムの一実施例を示す図である。この
システムにおける中央管理部1は、予め設定されたプロ
グラムに従って各種の処理を行うデータ処理手段として
の処理装置(CPU)1−1、各種の処理に必要な制御
プログラムやデータを記憶しておくROMやRAMなど
から構成されるメモリー1−2を有する主要構成部、そ
こからの情報、指示などを出入力するための入力装置1
−3、出力装置1−4、また、データなどを電話回線、
専用回線、無線、インターネットなど各種の通信手段に
よる情報伝達に有用な形態へのデータの書き換えを行う
通信制御装置1−5を有する。
【0016】メモリー1−2には、例えば、液体補充時
量及び補充時期設定、変動パラメータを用いた液体補充
量及び補充時期予測、補充量確認、料金算出、請求指
示、支払確認などの各種処理操作のためのプログラム
や、貯溜槽内の液体残量データ、使用量データ、供給
(使用)実績データ、発注指示データ、受注出荷デー
タ、補充の日時及量のデータ、液体単価データ、請求書
発行データなどの各種データを記憶したファイルが収納
されている。なお、各種プログラム及び各種データファ
イルとしては、必要に応じてメモリー1−2中ではな
く、外部の接続可能な各種媒体に収納されたものを利用
することもできる。
【0017】貯溜槽を含む液体供給装置が設置された設
置サイト2には、貯溜槽2−1内の液体残量及び使用位
置での使用量の少なくとも一方を検知する検知手段2−
1、検知手段2−1で検知した液体量のデータとしての
取込み、取り込んだデータの処理、記憶などを行うCP
U、ROMなどからなる処理装置2−3、処理装置2−
3からのデータ等を通信可能に書き換える通信制御装置
2−4、処理装置に収納されたデータなどを出力する出
力装置2−5、データや指示を入力する入力装置2−6
などが配置されている。
【0018】一方、液体調製プラントを有する液体調製
サイト3には、液体を調製し、出力装置1−4から出力
された液体発注に関する情報の出力部3−2、この情報
に基づいて受注、出荷を行う調製プラント3−1があ
る。図1で示されたシステムにおける液体供給管理は、
例えば、以下のようにして行なわれる。貯溜槽2−1に
貯溜された液体は、使用位置2−6に使用時に供給され
る。なお、使用位置2−6への供給は、例えば栓の開閉
操作などによって行なわれる。ここで、システムの必要
部分が作動状態となって、貯溜槽2−1内の液体残量及
び使用位置での使用量の少なくとも一方について、液体
量検知手段2−2による検知が行なわれる。必要部分を
作動状態にするには、使用位置での栓を開ける動作の開
始の準備が行なわれた段階でシステムの作動開始指示が
中央管理部1から出されるようにプログラムを設定して
おく方法や、入力装置1−3、2−6からの指示の入力
で起動する方法などが利用できる。
【0019】貯溜槽2−1内の液体残量は、例えば音波
や圧力を感知するセンサーを用いた検知計を必要位置に
配置することによって、使用位置での液体使用量は各種
流量計を配管あるいは栓に対して配置することによって
それぞれ測定することができる。液量に関する測定デー
タは、液体量検知手段2−2からデータとして処理装置
2−3に取り込まれ、必要に応じて記憶される。液体量
のデータは、予めプログラムされたタイミングで、設置
サイト2側での通信制御装置2−4から中央管理部1側
における通信制御装置1−5へ伝達され、必要に応じて
入力装置1−5を経て、CPU1−1での処理に利用さ
れる。CPU1−1に入力された液体量に関するデータ
は、例えば、測定日時、設置サイト2に関する使用者
名、設置場所、使用目的などの各種データとともにメモ
リー1−2に記録される。この場合、液体量データ記録
手段はCPU1−1とメモリー1−2を少なくも有して
構成されている。なお、液体量データ記録手段は、設置
サイト2側の処理手段2−5内に設けられていてもよ
く、その場合は、記録されたデータを中央管理部1で呼
び出して処理できるように設定する。
【0020】液体量データ記録手段から読み取ったデー
タに基づいて、貯溜槽2−1内の残量及び/または使用
位置での使用量をCPU1−1で認識し、CPU1−1
にセットされた、あるいはメモリー1−2に収納され呼
び出されたプログラムに従って、貯溜槽2−1内での残
量や、使用位置2−6での前回の補充からの累積使用量
が補充指示を出すのに必要な基準値に到達しているかど
うかを判断する。補充が必要と判断された際には、出力
装置1−4及び出力部3−2を主体として構成される発
注指示手段を介して、貯溜槽2−1への補充量及び補充
時期に関する発注情報を出力または表示する。この発注
情報に従ってプラント3−1で調製された液体を、適当
な液体容器を備えた運搬手段4、例えば、大容量の場合
にはタンクローリー車などに収納し、設置サイト2にあ
る貯溜槽2−1まで搬送して納品する。発注情報は、液
体調製、液体の運搬手段への収納、運搬手段による設置
サイト2までの搬送などの作業の開始及び終了に関する
スケジュール、更にはそれぞれの作業で扱う液体量につ
いての指示を含むものであっても良い。運搬手段4で搬
送された液体は、その必要量が貯溜槽2−1内に補充さ
れる。液体の補充は、液体量検知手段2−2で検知され
てデータとして、中央管理部1に読み込まれ、指示どお
りの補充が行なわれたかについて判断され、補充量が適
正であるときに発注に対する納品が正確に行われたこと
が確認される。
【0021】なお、基準値としては、例えば、補充され
るまでの日数と平均的な一日の使用量から補充されるま
での使用量の見積を出し、これに必要余裕を持たせてか
ら貯溜槽内の限界残量(これ以上残量が少ない場合に使
用位置への供給停止が生じ得る残量)に加えた値を用い
ることができる。液体量に関するデータはリアルタイム
での検知により取り込み、データをメモリーに記録する
とともに中央管理部1で処理したり、メモリーから記録
されたデータを読み出して更に中央管理部1で処理する
こともできる。液体量の検知から発注情報の出力、液体
の納品までの処理のフローチャートの一例を図2に示
す。図2に示した処理は、所定の期間経過時に自動的に
システムが起動して定期チェックを行えるようにしてあ
り、定期チェックの間隔は貯溜槽の容量や使用量の傾向
などから、時間や日数で設定できる。
【0022】中央管理部1には、設置サイト2での過去
における目的個所への液体の供給実績のデータを記録し
ておく実績データ記録手段を設けることができ、液体量
データ記録手段から読み出した液体量と実績データ記録
手段から読み出したデータとに基づいて液体の補充量と
補充時期をCPU1−1で予測設定することも可能であ
る。この実績データ記録手段におけるデータとしては、
例えば、季節、気温、天候、湿度等の変動パラメータご
との液体の使用量の変動に関するデータを挙げることが
でき、この変動パラメータの選択と、選択された変動パ
ラメータにおける液体使用量の変動率を用いた補充量及
び補充時期の修正処理がCPU1−1で行なわれる。例
えば、清涼飲料の場合は、季節ごと、更には、平均気温
や平均湿度などの変動パラメータを選択して、過去にお
けるデータに基づいて、使用量の推移を予測して、設置
サイトにある貯溜槽2−1内の残量や使用位置2−6で
の使用量から、補充が必要となる時期を予測することが
できる。このような変動パラメータでの補正を行う場合
の処理におけるフローチャートを図3に示す。
【0023】図3に示す処理での定期チェックの間隔も
図2に示した処理と同様に設定できる。予測実行基準値
は、予測を行う時点を貯溜槽内の残量に基づいて規定す
るものであり、貯溜槽の容量、過去の使用実績などから
設定でき、例えば、貯溜槽の限界残量に応じて予測実行
基準値を設定することができる。更に、補充必要時点及
び補充量予測は、過去の使用実績データに基づいて行な
われ、例えば、季節、周単位あるいは月単位の平均温度
や平均湿度あるいはこれらの予測に従って、一日あたり
の平均使用量に、選択した変動率を掛けて補正した一日
あたりの補正平均使用量を算出し、この補正平均使用量
を用いて予測実行時から限界残量に至るまでの日数を計
算して、補充予定日及び予定量を算出することができ
る。
【0024】一方、運搬手段4の液体を収納した容器や
貯溜槽2−1との接続口などに運搬手段4から貯溜槽2
−1へ充填された液体量を検知する運搬手段側の液体検
知手段を設けておき、この検知手段で検知した液体の量
をデータとして入力し、無線などの適当な通信手段によ
って通信制御手段1−5及び入力装置1−3を介して中
央管理部1におけるCPU1−1及びROM1−2から
構成されるデータ記録手段へ記録して、発注量に対する
適正な補充量を予め設定されたプログラムに従ってCP
U1−1で確認させ、確認結果を出力装置1−4を介し
て出力することができる。すなわち、中央管理部1に補
充量入力手段、補充量データ記録手段及び補充量確認手
段を設け、補充量確認手段によって、補充量データ記録
手段から読み出した補充量と液体量データ記録手段から
読み出した液体量とに基づいて補充の確認を行うことが
できる。この補充確認処理のフローチャートを図4に示
す。
【0025】補充のための準備開始の認定は、例えば、
貯溜槽内への液体の導入に必要な配管の接続やバルブを
開状態とするための鍵の解除動作などと連動して、適当
な検知機構でこれらの動作を検知し、その検知信号の受
信をもって行うことができる。なお、液体の補充データ
は、運搬手段側に設けた記録手段に記録しておくように
してもよい。
【0026】以上記載した液体供給管理において、液体
の補充が、設置サイト2における液体の使用者と、液体
調製サイト3での液体供給者との間に売買契約に基づく
補充である場合には、液体量データ記録手段から読み出
した使用位置で目的の個所に供給された液体量または補
充確認手段で確認された補充量の入力手段と、入力され
た確認済み補充量の記録手段と、該入力手段から入力さ
れたデータと液体の単価に基づいて、液体使用料または
液体補充料を算出するプログラムと、このプログラムに
基づいて料金を算出する料金算出手段と、料金算出手段
で算出された料金の請求を予め設定されたプログラムに
応じて指示する請求書発行手段と、を更にCPU1−1
に設けることができる。この場合、更に、請求指示手段
による指示に従って使用者への請求料金を表示または出
力する請求料表示手段を中央管理部1に接続し、この請
求料表示手段を使用者が利用できる場所に設置すること
もできる。図1の例では、例えば、出力装置2−5をこ
の請求料表示手段として利用することができる。請求料
表示手段では、表示している時点で到達している請求額
のみならす、使用量の予測に基づいて請求書が発行され
る時点での予測請求額などを表示してもよい。このよう
な請求金額の出力の表示を行う際の処理のフローチャー
トの一例を図5に示す。定期チェックにおけるチェック
の間隔は、例えば日数、月数、あるいは所定の決済日を
基準に設定することができる。処理で出力装置に指示さ
れた請求金額の出力は、プリンターや適当な表示装置を
用いて行うことができる。
【0027】更に、発行された請求書の決済は、請求書
の発行毎に行ってもよいし、所定の決済日を決めて次の
決済日までの期間毎に請求金額を集計して決済してもよ
い。このような集計による決済は、例えば、請求料を記
録する請求料データ記録手段と、請求料データ記録手段
から読み出したデータに基づいて、請求料の支払を予め
設定されたプログラムに従って指示する請求料支払指示
手段と、を中央処理部1に設けることで行うことができ
る。例えば、所定日数の経過時点や毎月における所定日
への到達時に、補充量を集計して請求金額を算定し、そ
の金額での請求書の発行を行うことができる。請求書の
発行における処理を示すフローチャートを図6に示す。
【0028】なお、請求書は、紙等に表示されたプリン
トアウトの形態で使用者に到達するようにしてもよい
し、画像表示装置を用いた電子的な表示によって使用者
が確認できるようにしてもよい。請求書の使用者への到
達時から所定の期間内に液体供給者への支払が行なわれ
る場合には、支払に関するデータを入力する手段を設け
て、支払が所定の期間内に行なわれているかどうかをチ
ェックし、支払が行われていない場合は、支払を要求す
る指示を出力するプログラムを中央管理部1に設けるこ
とができる。
【0029】更に、請求書の決済は、図1に示すよう
に、決済システムを設けて、請求書は電子データとして
出力し、通信制御装置1−5から適当な通信手段を介し
て、金融機関に設けた決済口座5において電子マネー情
報として処理し決済することができる。このような決済
は、例えば、使用者側の金融機関における決済口座か
ら、請求書発行手段から発行された電子情報としての請
求書に従って請求料を電子マネーデータとして、液体供
給者側の決済講座に入金する入金手段を設けることで行
うことができる。この入金手段には、請求金額や決済用
の入金の確認と、入金されていない場合における入金要
求の出力を付加することができる。このような処理のフ
ローチャートを図7に示す。なお、ステップ71から7
2への進行は、未入金に関する請求書の発行が確認でき
た段階で、ステップ71を終了して、所定の期間経過後
にステップ72に進むように行うことができる。
【0030】また、この決済システムは、更に、請求書
発行手段からの請求に応じた請求料の支払いを電子デー
タとして使用者へ伝達する手段と、伝達された電子デー
タを記録する支払料電子データ記録手段と、支払料電子
データ記録手段から読み出したデータを表示または出力
する手段とを、有することができる。このような各手段
を有することで、使用者側での正確な支払状況の確認が
可能となる。貯溜槽に貯溜する液体の状態や品質の管理
が求められる場合には、貯溜槽や使用位置での液体の状
態や品質を検知する手段を設け、この検知手段で得られ
たデータを記録しておき、このデータを用いて予め設定
されたプログラムに基づいて液体の状態や品質を考慮し
て液体調製サイトでの液体調製における工程の制御を行
うことができる。
【0031】以上説明した液体供給管理コンピュータシ
ステムをパン用酵母のクリームイーストの形態での製パ
ン会社への供給に適用した場合を以下に説明する。酵母
(イースト)は、パン、まんじゅうの皮、各種菓子類、
あるいは各種アルコール飲料等の製造に広く用いられて
おり、なかでも、パン製造は、大量生産技術が確立され
ており、酵母の消費量も増大してきている。パン製造に
おける酵母の製パン業者への納入形態としては、顆粒状
の乾燥体としたドライイーストを包装したもの、半乾燥
状態として包装したもの、イーストケーキとして成形し
て包装したもの、あるいは成形しないでバルク包装した
もの等が挙げられる。製パン業者などに納品されたイー
ストケーキは、使用時において適量の仕込水中で分散さ
せてイースト懸濁液(クリームイースト)としてからパ
ン原料などとの混合に利用されていた。しかしながら、
必要時にイーストケーキを1つ1つ梱包から取り出し
て、クリームイーストを調製する作業は煩雑であり、パ
ン製造効率の面からも改善すべき問題であった。また、
省資源化や産業廃棄物処理効率を更に向上させるには、
不要となったイーストケーキ包装用の特殊な加工紙や梱
包のダンボール等の処理についての検討が必要であっ
た。
【0032】そこで、イースト製造ラインから得られた
クリームイーストの必要量を、イーストを使用するパン
などの食品等の製造ライン中に極めて効率良く供給可能
なイーストの供給方法として、クリームイーストとして
の納品が極めて有用である。クリームイーストの供給装
置としては、例えば、外部からのクリーム状でのイース
トの導入が可能であり、かつ空気清浄手段を介してのみ
外気と連通した密閉状態を形成し得るクリームイースト
の貯溜槽と、該貯溜槽に接続され、該貯溜槽からクリー
ムイーストを用いる製造ラインへの放出供給部を経由し
て該貯溜槽に戻るクリームイーストの循環経路を形成し
得る配管と、該貯溜槽内に密閉状態で貯溜されたクリー
ムイーストを該配管内を経由して該貯溜槽内に戻すクリ
ームイーストの循環経路を形成するための循環手段と、
該循環経路にクリームイーストを循環させた状態で、該
循環経路から前記放出供給部にクリームイーストの必要
量を必要に応じて放出可能とする放出手段と、前記貯溜
槽内のクリームイーストの温度を制御する温度制御手段
とを有するものを挙げることができる。そのようなクリ
ームイーストの供給装置の一例を図8に示す。
【0033】図8に示した装置は、2つの貯溜槽81を
並列に配置し、これらの貯溜槽81に、貯溜槽81から
クリームイーストの放出供給部89を経由して貯溜槽8
1に戻る循環系を構成する配管91等を設けた構成を有
する。貯溜槽81は、クリームイーストの貯溜に必要な
形状を有するもので、槽内と外気とを連通可能とした
り、槽内の清掃等のために利用可能であり、使用時に密
閉できる構造の蓋を有する開口83、槽内のクリームイ
ースト82の液面が降下する場合などに槽内圧を調整す
るための空気清浄手段としてのフィルター部(例えばヘ
パフィルター)を有する通気部93、槽内のクリームイ
ースト82を攪拌して、主にイースト菌体からなる固形
物の沈殿を防ぎ、その濃度を適正に保持するための攪拌
手段84などが設けられている。なお、これらの各部の
使用やその配置は、槽の設計条件に応じて変更可能であ
り、場合によっては省略することもできる。
【0034】貯溜槽81へのクリームイーストの導入
は、タンクローリ等で製造者から搬送されたクリームイ
ーストをクリームイースト導入口85から、貯溜槽81
に設けられた導入口85に接続された配管81aを介し
て貯溜槽81の底部から行われ、所定量が槽内に貯溜さ
れたところで、槽内を通気部93を介してのみ外部と連
通した状態に密閉する。なお、貯溜槽81へのクリーム
イーストの導入、充填は、貯溜槽81内上部の気相が極
力少くなるまで行うのが好ましい。貯溜槽81にはクリ
ームイースト82の液面の位置を目視であるいは各種の
計測機器を用いて検知できるような構成を更に必要に応
じて設置してもよい。また、貯溜槽81の個数、配置態
様は装置の所望とする設計に応じて適宜選択することが
でき、図示したように、2つの貯溜槽を並列配置し、こ
れらの2つの貯溜槽を同時に使用したり、配管91への
供給のスイッチングを行って、2つの貯溜槽を交互に利
用できるようにしてもよい。
【0035】貯溜槽81内に貯溜されたクリームイース
トは、取り出し口に接続された配管81bから配管91
に送液ポンプ88などによって送られ、配管91中を流
れて貯溜槽81に戻る循環経路を形成する。循環経路内
のクリームイーストの流れから、製造ラインへの放出供
給部9における放出弁90から所定量が放出され、パン
生地などに混合される。図示した構成では、放出供給部
が直列に設けられた部分が2系統並列に設置されている
が、放出供給部の個数及び配置は必要に応じて適宜変更
できる。
【0036】放出供給部89を通過した配管91内のク
リームイーストの流れは、貯溜槽81に戻り、底部に接
続する配管81aから貯溜槽81内に戻され、貯溜槽8
1内のクリームイーストと混合される。すなわち、本発
明においてはクリームイーストは配管91により形成さ
れる循環経路内を常に循環した状態にあり、その循環経
路内から所定量のクリームイーストが放出供給部におい
て放出利用されるようになっており、クリームイースト
と空気(酸素)との接触は貯溜槽内のクリームイースト
表面のみとなり、循環しているクリームイーストと空気
(酸素)との接触状態が極力避けられるようになってい
る。その結果、クリームイーストの活性低下を効果的に
防止でき、貯溜槽にクリームイーストを長期貯溜しなが
らパンなどのイーストを用いた各種製品の製造ラインに
クリームイーストを効率良く分配供給することが可能と
なる。
【0037】循環経路内におけるクリームイーストの循
環速度は、所望とする放出供給が効果的に行える上に、
配管91内などでクリームイースト中の菌体が沈殿して
循環に障害が起きないように設定され、クリームイース
ト特有の物性を考慮すると、例えば、配管内線速を0.
3m/秒以上とすることが好ましい。なお、循環速度の
上限は、実際に用いる装置における運転コストなどを考
慮して選択することができ、例えば、配管内線速を0.
6m/秒程度に設定することができる。また、クリーム
イーストの循環経路内での流量制御は、流量を検知する
流量計を配管内の必要位置に配置して流量をモニター
し、検知された流量に基づいてポンプの出力を調整し、
実際の流量を制御する方法等を利用して行うことができ
る。
【0038】貯溜槽1に貯溜するクリームイーストとし
ては、運搬時の効率や循環可能な濃度等を考慮すれば良
く、例えば、自由水の含量が30〜60重量%の生命機
能に必要なイースト濃度のものが好適に利用できる。な
お、ここでいう自由水とは、菌体が有する水分である結
合水とは異なり、菌体の分散媒として機能している水を
いい、その含有量は、例えば、真空吸引脱水法による水
分含量の減少量から概算できる。
【0039】一方、貯溜槽1におけるクリームイースト
の温度管理は、イーストの活性を循環状態で常に維持で
きる手段を備え、例えば、貯溜槽1内のクリームイース
ト2の温度を3±2℃、循環経路への出口と循環経路か
らの入口での温度(出入差温度)が±2℃となるように
温度制御を行うことが好ましい。温度管理は、例えば循
環経路の長さ、配置、必要部材への断熱材の使用、冷却
手段や加熱手段の貯溜槽81や配管91などへの設置等
の各種手段に行うことができる。更に、このような貯溜
槽内及び出入差温度に関する温度条件と先に挙げた循環
経路内におけるクリームイーストの流速(配管内線速
0.3m/秒以上)とを組み合わせることで、イースト
の循環経路内での沈殿を効果的に防止するとともに、イ
ーストの活性を維持して、極めて良好なクリームイース
トの供給が行えるので特に好ましい。すなわち、循環方
式を採用する場合、循環経路中での沈殿や停滞が生じる
と、所定濃度のクリームイーストをイーストの活性を低
下させずに所定の放出供給部で放出することができなく
なるという障害が生じる場合がある。従って、循環経路
内でのクリームイーストの流速は、イーストの活性を維
持するという点を考慮し、更に温度管理を含めて、イー
スト特有の性質に応じて設定することが好ましい。
【0040】このような循環経路を用いたクリームイー
ストの供給装置によれば、イーストが必要量の分配が容
易なクリームイーストの状態で使用者(イーストを使用
した食品等の各種製品の製造業者など)に納品されるの
で、イーストケーキの製造におけるイースト製造業者側
での脱水作業を含むケーキへの成形、並びに成形品の包
装および梱包等の工程が省略でき、更に、ドライイース
トの製造における乾燥工程等も省略できる。また、使用
者側における梱包及び包装からのケーキの取り出し、イ
ーストを仕込水中に分散させることによるイースト懸濁
液の調製などの工程が省略できる。すなわち、イースト
製造業者での製造段階からイーストを用いた各種製品の
製造現場までの極めて効率的なイーストの供給が可能と
なる。
【0041】しかも、クリームイーストと空気(酸素)
との接触は貯溜槽内のクリームイースト表面のみとな
り、循環しているクリームイーストと空気(酸素)との
接触状態が極力避けられるようになっている。その結
果、クリームイーストの活性低下を効果的に防止でき、
貯溜槽にクリームイーストを長期貯溜しながらパンなど
のイーストを用いた各種製品の製造ラインにクリームイ
ーストを効率良く分配供給することが可能となる。
【0042】一方、イースト製造者側での製品の梱包が
不要となるので、梱包材を省略でき、また従来のような
使用済梱包が廃棄されることもなくなる。このようなク
リームイーストの供給装置における貯溜槽81内への新
しいクリームイーストの納品(補充)は、先に説明した
本発明にかかる液体供給管理コンピュータシステムを用
いる行なわれる。例えば、貯溜槽82内のクリームイー
スト残量、あるいは放出供給部89における放出手段9
0からの放出量を適当な検知手段で検知して液体検知手
段からデータとして取り込む。この場合、循環経路内に
クリームイーストが循環した状態で放出供給部からの放
出が可能な貯溜槽82内の量の下限に基づいて補充が必
要となる基準量を設定しておき、その基準量に達した段
階で、クリームイーストの調製及び補充のための搬送の
指示を行う。なお、運搬手段からの貯溜槽81内への新
しいクリームイーストの納品(新規導入または補充)
は、配管81aを利用して行なわれる。また、貯溜槽8
1への新しいクリームイーストの納品前に、必要に応じ
て貯溜槽81の洗浄を行うこともできる。洗浄は、例え
ば、通気口84を開放し、洗浄液を、導入口87から配
管92に導入し、更に配管81bを介して底部から、ま
た配管92aを介して上部からの噴射シャワーとして貯
溜槽1内に必要量を導入して行うことができ、洗浄排液
は、貯溜槽81の底部から配管18b、排出系86によ
り排出する。また、必要に応じて同じ配管系を使用して
すすぎ操作を行ってもよい。貯溜槽81へのクリームイ
ーストの納品は、貯溜槽毎にクリームイーストを使い切
った段階、例えば先に述べた下限量に達した段階で、貯
溜槽81内全体を一端洗浄、殺菌し、新鮮なクリームイ
ーストを充填することにより行うことができる。
【0043】先に述べたとおり、クリームイーストの場
合、貯溜槽82内及び循環経路内におけるイースト濃度
はイーストの活性を有効に利用するのに必要な範囲に維
持されていることが好ましく、貯溜槽82内のクリーム
イースト濃度を適当な検知手段で検知し、検知されたデ
ータを設置サイト2側の装置を介して図1に示す中央管
理部1に取り込み、取り込まれたデータに基づいて液体
調製サイト3でのイーストクレームの調製時おける最適
の濃度を設定することができる。このような方法を用い
ることで、例えば、貯溜槽82内のクリームイーストに
おける濃度が、許容範囲内の上限に近くなっており、同
様に高い濃度のクリームイーストを補充した場合に時間
の経過によって許容範囲を超えるおそれがある場合は、
補充するクリームイーストの濃度を低く設定して、貯溜
槽82内へ補充することができる。また、貯溜槽82及
び循環経路内のクリームイーストの温度に関するデータ
を中央管理部1に同様にして取り込み、この温度状態を
考慮して、液体調製サイトでのクリームイーストの調製
条件を設定することができる。
【0044】図8に示す構造を有する装置で、表1に示
す条件でのクリームイーストの循環試験(配管径:1c
m、配管長さ20m、流量:12リットル/分)を行
い、貯溜槽からの経時的(2日毎、250ml)に採取
したサンプルについて、クリームイースト温度、クリー
ムイースト濃度、液発酵(補正無)及び製パン試験を行
った。その結果を図9及び表2に示す。使用したクリー
ムイーストは、サッカロミセス・セレビシエの自由水3
2重量%濃度のものであった。ここでいう自由水とは、
菌体が有する水分である結合水とは異なり菌体の分散媒
として機能している水をいい、その含有量は例えば真空
吸引脱水法による水分含量の減少量から概算できる。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】表2に示す結果から明らかなとおり、10
日間の連続循環試験において、クリームイースト中のイ
ースト菌体には異常が認められず、循環供給可能である
ことが示された。なお、「*」は、日本イースト工業会
「パン用酵母試験法」の液発酵法試験に準じて実施した
発酵試験液糖濃度40%及び10%における炭酸ガス発
生量である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、貯溜槽に貯溜した各種
の液体を使用場所に供給する液体供給装置の設置サイト
と、貯溜槽へ導入するための液体を調製する液体調製サ
イトとの間での液体の発注、受注、液体の調製、液体の
搬送等を予め設定されたプログラムによって管理し、こ
れらの一連の作業におけるコストの低減化を可能とする
ことができる。
【0049】更に、本発明によれば、貯溜槽を含む液体
供給装置内における液体の状態や品質に関する情報を利
用して、使用者側における液体の状態や品質の管理を予
め設定されたプログラムによって液体供給サイト側で管
理し、液体供給の精度を向上させることのできる液体供
給管理コンピュータシステムを提供することができる。
また、本発明によれば、売買契約に基づく請求及び支払
の管理を予め設定されたプログラムによって行い、これ
らの手続におけるコストの低減化を可能とする液体供給
管理コンピュータシステムを提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体供給管理コンピュータシステムの
一例を示す図である。
【図2】貯溜槽への液体補充処理の一例のフローチャー
トである。
【図3】貯溜槽への液体補充処理の一例のフローチャー
トである。
【図4】貯溜槽への液体補充確認処理の一例のフローチ
ャートである。
【図5】請求金額表示処理の一例のフローチャートであ
る。
【図6】請求書発行処理の一例のフローチャートであ
る。
【図7】請求書に対する入金の確認処理の一例のフロー
チャートである。
【図8】クリームイーストの供給装置の構成の一例を示
す図である。
【図9】実施例1におけるクリームイーストの温度変化
を示す図である。
【符号の説明】
1−1 CPU 1−2 メモリー 1−3 入力装置 1−4 出力装置 1−5 通信制御装置 2−1 貯溜槽 2−2 液体検知手段 2−3 処理装置 2−4 通信制御装置 2−5 出力装置 2−6 入力装置 3−1 液体調製プラント 3−2 発注情報出力部 3−3 請求書出力部 4 運搬手段 81 貯溜槽 81a 導入用配管 81b 取り出し用配管 82 クリームイースト 83 開口 84 攪拌手段 85 クリームイースト導入口 86 排出系 87 洗浄液導入口 88 送液ポンプ 89 放出供給部 90 放出手段 91 配管 92 洗浄液用配管 92a 噴射用配管 93 通気部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 332 G06F 17/60 332 (72)発明者 瀬尻 壮一 東京都板橋区小豆沢三丁目6番10号 オリ エンタル酵母工業株式会社内 (72)発明者 宮奥 太 東京都板橋区小豆沢三丁目6番10号 オリ エンタル酵母工業株式会社内 Fターム(参考) 3E083 AA20 AC02 AC27 AJ10 4B029 AA02 DA05 DB01 DF05 DG06 5B049 AA02 BB11 CC05 CC27 CC36 DD00 EE00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯溜槽内に貯溜した液体を使用位置で目
    的の個所に供給する液体供給装置の設置サイトと、設置
    サイトと独立して設けられ、貯溜槽へ導入するための液
    体を調製する液体調製サイトとに接続され、液体調製サ
    イトからの液体の貯溜槽内への供給操作を予め設定され
    たプログラムによって管理するための液体供給管理コン
    ピュータシステムであって、 貯溜槽内に残留する液体量または使用位置で目的の個所
    に供給された液体量を検知する液体量検知手段と、 液体量検知手段で検知された液体量を記録する液体量デ
    ータ記録手段と、 液体量データ記録手段から読み取ったデータを予め設定
    されたプログラムに基づいて処理し、貯溜槽内への液体
    の補充量及び補充時期を設定するデータ処理手段と、 データ処理手段から出力された液体の補充量及び補充時
    期に関するデータに基づいて、液体調製サイトでの貯溜
    槽へ補充する液体の調製と調製された液体の使用者側へ
    の運搬を指示する発注指示手段と、 液体量データ記録手段から読み取ったデータに基づい
    て、発注指示手段からの指示による液体の貯溜槽内への
    補充を確認する補充確認手段と、を有することを特徴と
    する液体供給管理コンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 過去における使用位置での目的個所への
    液体の供給実績のデータを記録しておく実績データ記録
    手段を設け、データ処理手段が、液体量データ記録手段
    から読み出した液体量と実績データ記録手段から読み出
    したデータとに基づいて液体の補充量及び補充時期を予
    測設定する請求項1に記載の液体供給管理コンピュータ
    システム。
  3. 【請求項3】 実績データ記録手段が、予め設定された
    変動パラメータに基づいた液体使用予測量の補正を行う
    補正手段を有する請求項2に記載の液体供給管理コンピ
    ュータシステム。
  4. 【請求項4】 液体の運搬手段が貯溜槽への液体の補充
    量を検知する運搬手段側液体検知手段を有し、運搬手段
    側液体検知で検知した液体補充量を入力する手段と、入
    力された補充量を記録する補充量データ記録手段とを更
    に有し、補充量確認手段が、補充量データ記録手段から
    読み出した補充量と液体量データ記録手段から読み出し
    た液体量とに基づいて補充の確認を行う請求項1〜3の
    いずれかに記載の液体供給管理コンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 液体調製サイトから貯溜槽への液体の補
    充が、液体供給者と液体使用者との売買契約に基づく補
    充であり、 液体量データ記録手段から読み出した使用位置で目的の
    個所に供給された液体量または補充確認手段で確認され
    た補充量の入力手段と、該入力手段から入力されたデー
    タと液体の単価に基づいて、液体使用料または液体補充
    料を算出する料金算出手段と、料金算出手段で算出され
    た料金の請求を予め設定されたプログラムに応じて指示
    する請求指示手段と、請求指示手段による指示に従って
    使用者への請求料金を表示または出力する請求料表示手
    段とを更に有し、請求料表示手段が使用者が利用できる
    場所に設置されている請求項1〜5に記載の液体供給管
    理コンピュータシステム。
  6. 【請求項6】 請求料を記録する請求料データ記録手段
    と、請求料データ記録手段から読み出したデータに基づ
    いて、請求料の支払を予め設定されたプログラムに従っ
    て求める請求書発行手段と、を有する請求項5に記載の
    液体供給管理コンピュータシステム。
  7. 【請求項7】 所定の金融機関に決済口座を設け、請求
    書発行手段からの請求に従って請求料を電子データとし
    て入金する入金手段を有する請求項5に記載の液体供給
    管理コンピュータシステム。
  8. 【請求項8】 請求書発行手段からの請求に応じた請求
    料の支払いを電子データとして使用者へ伝達する手段
    と、伝達された電子データを記録する支払料電子データ
    記録手段と、支払料電子データ記録手段から読み出した
    データを表示または出力する手段とを、有する請求項6
    または7に記載の液体供給管理コンピュータシステム。
  9. 【請求項9】 液体が、クリームイーストであり、貯溜
    槽が、製造ラインへの放出供給部を有するクリームイー
    ストの循環経路を有し、該放出供給部において使用量の
    検知が行なわれる請求項1〜8のいずれかに記載の液体
    供給管理コンピュータシステム。
  10. 【請求項10】 貯溜槽内のクリームイーストの濃度を
    検知する手段と、検知されら濃度のデータを記録手段
    と、記録された濃度に基づいて、予め設定されたプログ
    ラムに基づいて貯溜槽に補充するクリームイーストの濃
    度を決定し、決定された濃度を発注指示手段での発注情
    報に付加する請求項9に記載の液体供給管理コンピュー
    タシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002193400A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Kikkoman Corp 液体製品の受注配送システム
JP2005145688A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 C Uyemura & Co Ltd 原材料供給量管理システムおよびその方法
JP2008220784A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Nikkiso Co Ltd 溶解システム及びそれによる溶解方法

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