JP6156943B2 - 管理装置、管理システム、管理方法及びプログラム - Google Patents

管理装置、管理システム、管理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、管理装置、管理システム、管理方法及びプログラムに関する。
倉庫等に、保管期限を有する物品を保管する場合、当該物品が保管切れとなると、当該物品を廃棄することが一般的である。しかし、物品を廃棄するためには、コストがかかるため、保管期限切れとなる前に、倉庫等から物品を適切に払い出すことが好ましい。なお、払い出すとは、在庫から、指定された物品を取り出すことを意味する。
さらに、倉庫等から物品を所定の配送先に配送する場合、配送するためのコストを低減することが好ましい。例えば、倉庫等から配送先までの距離が長いほど、倉庫等から物品を配送するためのコストは高くなる。そのため、倉庫等から物品を配送先まで配送する場合、配送するためのコストを低減するように、配送元の倉庫等を選択することが好ましい。
特許文献1においては、製品の残りのライフサイクルでの需要予測を行い、製品の欠品を起こさない、かつ製品生産が終了する時点で製品及び資材の廃棄ロスが最小となる製品、資材の安全在庫数と在庫場所及び臨時物流ルートを算出及び選定する技術が記載されている。
特許文献2においては、製品別、生産拠点別の生産コストが与えられており、輸送コストが輸送距離と輸送重量によって定義されている場合、倉庫拠点に求められる基準在庫を充足し、かつ生産コスト、倉庫拠点の保管コスト、および輸送コストを全体で最小にすることを目的として輸送計画を立案する技術が記載されている。
特開2010−198286号公報 特開2009−286502号公報
なお、上述先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。
上述の通り、倉庫等に保管された物品を配送するためのコストを低減することが好ましい。さらに、物品を配送する場合、物品が保管期限切れとなる前に、倉庫等から物品を適切に払い出すことが好ましい。さらに、倉庫等から物品を払い出す場合、当該物品が使用可能な状態であることが望まれる。しかし、物品は、保管期限に到達する前に故障する場合があり、物品が故障した場合には、復旧するためのコストがかかる。
特許文献1に記載された技術では、物品を廃棄するまでに、物品が故障した場合における、復旧するためのコスト等については考慮されていない。
特許文献2に記載された技術では、物品を輸送する際に、物品が使用期限前であるか否かについては考慮されていない。
そこで、本発明は、物品の故障の可能性を考慮したうえで、適切な保管場所から適切な物品を払い出すことに貢献する管理装置、管理システム、管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、下記の機能を備える管理装置が提供される。該管理装置は、1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、前記使用期限前の指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する、第1のコスト算出部を備える。
さらに、前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する、第2のコスト算出部が備えられる。
さらに、前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストとの和を、前記第1の場所毎の総コストとして算出する、評価部が備えられる。 さらに、前記第1の場所から前記第2の場所に前記指定物品を配送する場合、前記総コストが低い前記第1の場所ほど、前記指定物品の配送元としての優先順位を高くする、優先順位決定部が備えられる。
そして、該管理装置は、前記在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、前記第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した前記第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限を、前記保管期限として設定する。
本発明の第2の視点によれば、下記の機能を備える管理システムが提供される。該管理システムは、指定物品を特定するための情報を含む、在庫品の配送に関する情報の入力を受け付ける、1又は2以上の端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続する、管理装置と、を含む。
前記管理装置においては、1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、前記使用期限前の前記指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する、第1のコスト算出部が備えられる。
さらに、前記管理装置においては、前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する、第2のコスト算出部が備えられる。
さらに、前記管理装置においては、前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストとの和を、前記第1の場所毎の総コストとして算出する、評価部が備えられる。
さらに、前記管理装置においては、前記第1の場所から前記第2の場所に前記指定物品を配送する場合、前記総コストが低い前記第1の場所ほど、前記指定物品の配送元としての優先順位を高くする、優先順位決定部が備えられる。
そして、前記管理装置は、前記在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、前記第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した前記第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限を、前記保管期限として設定する。
本発明の第3の視点によれば、下記の機能を備える管理方法が提供される。該管理方法は、管理装置が、1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、前記使用期限前の指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する工程を含む。
さらに、該管理方法は、前記管理装置が、前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する工程を含む。
さらに、該管理方法は、前記管理装置が、前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストとの和を、前記第1の場所毎の総コストとして算出する工程を含む。
さらに、該管理方法は、前記管理装置が、前記第1の場所から前記第2の場所に前記指定物品を配送する場合、前記総コストが低い前記第1の場所ほど、前記指定物品の配送元としての優先順位を高くする工程を含む。
そして、該管理方法においては、前記在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、前記第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した前記第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限が、前記保管期限として設定される。
なお、本方法は、在庫を管理する管理装置という、特定の装置に結び付けられている。
本発明の第4の視点によれば、管理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムが提供される。該プログラムは、1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、前記使用期限前の指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する処理を含む。
さらに、該プログラムは、前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する処理を含む。
さらに、該プログラムは、前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストとの和を、前記第1の場所毎の総コストとして算出する処理を含む。
さらに、該プログラムは、前記第1の場所から前記第2の場所に前記指定物品を配送する場合、前記総コストが低い前記第1の場所ほど、前記指定物品の配送元としての優先順位を高くする処理を含む。
そして、該プログラムにおいては、前記在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、前記第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した前記第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限が、前記保管期限として設定される。
なお、該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明の各視点によれば、物品の故障の可能性を考慮したうえで、適切な保管場所から適切な物品を払い出すことに貢献する管理装置、管理システム、管理方法及びプログラムが提供される。
一実施形態の概要を説明するための図である。 管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。 管理装置20の内部構成の一例を示すブロック図である。 各配送業者における、配送対象物の重量と、配送業者の料金との対応関係の一例を示す図である。 各配送元倉庫における、配送地域と、配送業者と、料金との対応関係の一例を示す図である。 距離と、交通費との対応関係の一例を示す図である。 車種と、平均燃費との対応関係の一例を示す図である。 倉庫名と、人件費との対応関係の一例を示す図である。 各配送元倉庫における、配送先と、出荷締切時刻との対応関係の一例を示す図である。 距離と、配送担当者に対する手当との対応関係の一例を示す図である。 在庫品の口座情報の一例を示す図である。 各倉庫における、在庫品の口座番号と、保管期限日と、在庫数との対応関係の一例を示す図である。 各倉庫における、各物品の標準在庫数の一例を示す図である。 各倉庫における、各物品の在庫数の一例を示す図である。 口座番号と、大きさと、重量との対応関係の一例を示す図である。 口座番号と、仕切単価との対応関係の一例を示す図である。 管理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。
上述の通り、物品の故障の可能性を考慮したうえで、適切な保管場所から適切な物品を払い出すことに貢献する管理装置が望まれる。
そこで、一例として、図1に示す管理装置100を提供する。管理装置100は、第1のコスト算出部101と、第2のコスト算出部102と、評価部103と、優先順位決定部104とを備える。
第1のコスト算出部101は、1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、使用期限前の指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する。
ここで、在庫品は、所定の場所に保管される部品、装置等であっても良い。また、指定物品とは、払い出し対象の在庫品を意味する。
また、第1の場所は、在庫品を保管する場所であれば、その詳細は問わない。各サービス等の拠点における、装置、部品、装置等を保管する場所であっても良い。例えば、在庫品の保管場所は、倉庫であっても良い。以下の説明では、簡単のため、在庫品の保管場所(第1の場所)を倉庫等とも呼ぶ。
第2のコスト算出部102は、保管期限に到達時点における指定物品の在庫数を推定する。そして、第2のコスト算出部102は、在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する。
評価部103は、指定物品に関して、第1の場所毎に、第1のコストと、第2のコストとの和を、第1の場所毎の総コストとして算出する。
優先順位決定部104は、第1の場所から第2の場所に指定物品を配送する場合、総コストが低い第1の場所ほど、指定物品の配送元としての優先順位を高くする。
ここで、使用期限とは、在庫品が正常に機能を発揮することを保証できる期限を意味する。
また、在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限が、在庫品の保管期限として設定されるものとする。
例えば、在庫品を用いて構成される装置等において、当該在庫品(即ち、装置等の部品等)を交換した場合、その交換した在庫品(即ち、部品等)、当該在庫品(即ち、部品等)を交換した装置等の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限が、在庫品の保管期限として設定されるものとする。
つまり、部品、装置等を保管期限迄に使用する場合、部品等を交換し、部品等及び/又は装置等を使用開始後には、所定の保障期間迄、所定の故障発生率である期限を、保管期限であるものとする。そして、当該保管期限を超過している場合には、部品、及び/又は装置等の保障期間内であっても、当該部品等及び/又は装置等を使用すると、所定の故障発生率を越えて、故障する可能性があるものとする。
その結果、管理装置100は、物品の故障の可能性を考慮したうえで、適切な保管場所から適切な物品を払い出すことに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。なお、以下の説明では、上記の第1のコストに相当する、配送するためのコストを、「配送コスト」とも呼ぶ。また、以下の説明では、上記の第2のコストに相当する、指定物品を廃棄することによる損失を、「廃棄コスト」とも呼ぶ。
図2は、本実施形態に係る管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。図2に示す管理システム1は、要求端末(端末装置とも呼ぶ)10と、管理装置20と、倉庫端末30a、30bとを含んで構成される。なお、以下の説明において、倉庫端末30a、30bを区別する必要がない場合には、簡単のため、倉庫端末30と記す。なお、図2は、本実施形態に係る管理システム1の全体構成の一例であり、管理システム1の全体構成を図2に示す構成に限定する趣旨ではない。また、図2には、一つの要求端末10と、2つの倉庫端末30a、30bとが示されているが、これは、要求端末10、及び倉庫端末30の個数を限定する趣旨ではない。管理システム1は、1又は2以上の要求端末10、及び1又は2以上の倉庫端末30を含んで構成されるものとする。
要求端末10と、倉庫端末30と、管理装置20とは、ネットワーク40を介して接続される。ネットワーク40は、イントラネット、インターネット等であり、ネットワークの方式には各種あるが、管理システム1を実現する環境に応じて異なり、その詳細は問わない。
要求端末10は、指定物品を特定するための情報を含む、在庫品の配送に関する情報(以下、注文情報と呼ぶ)の入力を受け付ける。例えば、要求端末10は、ユーザの操作を介して、指定物品を特定するための情報、及び在庫品を払い出すための情報の入力を受け付けても良い。
要求端末10は、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話等であっても良く、注文情報の入力を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
在庫品を特定するための情報(以下、口座情報と呼ぶ)は、在庫品を特定するための番号等、物品名、在庫数等である。なお、以下の説明では、在庫品を特定するための番号等を、口座番号と呼ぶ。
また、口座情報は、保管期限に関する情報(以下、保管期限情報と呼ぶ)を含んでも良い。さらに、口座情報は、使用期限に関する情報(以下、使用期限情報と呼ぶ)を含んでも良い。
保管期限情報は、保管期限の有無に関する情報、保管期限の年月日等を含む情報である。また、使用期限情報は、使用期限の有無に関する情報、使用期限の年月日等を含む情報である。また、口座情報が保管期限情報、使用期限情報の少なくともいずれかを含む場合、口座情報は、在庫品の製造番号等を含むものとする。
また、在庫品を払い出すための情報は、払い出し数量、配送先、配送時刻、在庫品を必要とする日時、配送方法の少なくともいずれかを含むことが好ましい。
そして、要求端末10は、ネットワーク40を介して、注文情報を管理装置20に送信する。具体的には、要求端末10は、入力された口座情報、払い出し数量、配送先、配送時刻等を、ネットワーク40を介して、管理装置20に送信する。
管理装置20は、注文情報に応じて、在庫品を払い出す倉庫等を選択し、ネットワーク40を介して、選択した倉庫等の倉庫端末30に、注文情報に応じた払い出し指示を送信する。
具体的には、管理装置20は、各倉庫等の口座情報、在庫数量、保管期限、納入日時等を記憶するデータベースを備える。そして、管理装置20は、注文情報を受信した場合、データベースを参照し、各倉庫等の口座情報に基づいて、在庫品を払い出す倉庫等を選択する。そして、管理装置20は、ネットワーク40を介して、倉庫等の選択結果を要求端末10に送信しても良い。
そして、要求端末10は、受信した倉庫等の選択結果、指定物品の口座情報を出力(表示、印刷等)しても良い。ユーザは、出力された倉庫等の選択結果を確認し、当該選択結果を承認する操作を行っても良い。要求端末10は、ネットワーク40を介して、管理装置20に承認結果を通知する。管理装置20は、選択した倉庫等からの払い出しが承認された場合、選択した倉庫等の倉庫端末30に、注文情報に応じた払い出し指示を送信する。
倉庫端末30は、各倉庫等の在庫を管理するための情報処理装置である。例えば、図2は、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bが、夫々、倉庫31a、及び倉庫31bの在庫を管理するための情報処理装置であることを示す。
次に、管理装置20について詳細に説明する。
図3は、管理装置20の内部構成の一例を示すブロック図である。管理装置20は、管理装置通信部210と、管理装置制御部220と、管理装置記憶部230と、を含んで構成される。管理装置制御部220は、注文情報取得部221と、第1のコスト算出部222と、第2のコスト算出部223と、第3のコスト算出部224と、評価部225と、優先順位決定部226と、配送管理部227と、在庫管理部228と、を含んで構成される。管理装置記憶部230は、在庫情報データベース231と、配送情報データベース232と、を含んで構成される。なお、図3は、本実施形態に係る管理装置20に関係するモジュールを主に記載する。
図3に示す管理装置20の各モジュールは、管理装置20に搭載されたコンピュータに、そのハードウェアを用いて、管理装置20に動作を実行させるコンピュータプログラムにより実現しても良い。
管理装置通信部210は、ネットワーク40との通信を制御する。管理装置制御部220は、管理装置20の全体を制御する。管理装置記憶部230は、管理装置20の動作に必要な情報を記憶する。
在庫情報データベース231は、各倉庫等の在庫品に関する情報を格納する。また、配送情報データベース232は、各倉庫等からの配送に関する情報を格納する。具体的には、配送方法毎の、各倉庫等から配送するためのコストに関する情報を格納する。より具体的には、配送情報データベース232は、各倉庫等における配送に係る人件費、各倉庫等から所定の配送先までの交通費等の情報を格納する。
配送方法は、倉庫等の管理事業者側の配送担当者(管理システム1の管理事業者側の配送担当者)等が自ら配送する方法、又は第三者に配送を委託する方法があるが、その詳細は問わない。ここで倉庫等の管理事業者側の配送担当者(管理システム1の管理事業者側の配送担当者)等が自ら配送する場合、配送担当者が手持ちで配送する方法、倉庫等の管理事業者側(管理システム1の管理事業者側)等が、保有する自動車等を用いて配送する方法等、各種あるが、その詳細は問わない。また、第三者に配送を委託する場合、配送業者等に配送を委託しても良い。ただし、配送情報データベース232は、選択可能である配送方法に対応する配送コストに関する情報を格納しているものとする。
以下、管理装置制御部220について詳細に説明する。
注文情報取得部221は、注文情報を取得する。具体的には、管理装置通信部210が要求端末10から注文情報を受信した場合、管理装置通信部210は、受信した注文情報を、注文情報取得部221に渡す。
第1のコスト算出部222は、1又は2以上の第1の場所(倉庫等)に保管される在庫品のうち、指定された指定物品を第2の場所(配送先)に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する。具体的には、第1のコスト算出部222は、配送情報データベース232を参照し、配送方法等に応じた配送コストを算出する。配送コストの詳細については、後述する。なお、ここで、配送先とは、注文情報において指定された配送先であるとする。
第2のコスト算出部223は、指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する。廃棄コストの詳細については、後述する。
第3のコスト算出部224は、2以上の異なる第1の場所(倉庫等)における、指定物品の在庫を平準化するためのコストを、第3のコストとして算出する。以下の説明では、第3のコストを「移送コスト」とも呼ぶ。移送コストの詳細については、後述する。
評価部225は、指定物品に関して、第1の場所(倉庫等)毎に、第1のコスト(配送コスト)と、第2のコスト(廃棄コスト)と、第3のコスト(移送コスト)との和を、総コストとして算出する。
優先順位決定部226は、第1の場所(倉庫等)から第2の場所(配送先)に指定物品を配送する場合、総コストが低い第1の場所(倉庫等)ほど、指定物品の配送元としての優先順位を高くする。つまり、優先順位決定部226は、総コストが低い倉庫等から優先して、注文情報において指定された指定物品を払い出す。
配送管理部227は、注文情報に応じた配送指示を管理する。具体的には、配送管理部227は、優先順位が高い倉庫等の倉庫端末30ほど優先して、配送指示を送信する。例えば、優先順位が最上位の1ヶ所の倉庫等から、注文情報を満たす指定物品を払い出せる場合には、配送管理部227は、優先順位が最上位の倉庫等の倉庫端末30に、配送指示を送信する。また、優先順位が最上位の1ヶ所の倉庫等では、注文情報を満たす指定物品を払い出せない場合には、注文情報を満たすように、配送管理部227は、下位の優先順位の倉庫等の倉庫端末30を含めて、配送指示を送信する。
在庫管理部228は、保管期限切れの在庫品に対する処理を制御する。具体的には、在庫管理部228は、1又は2以上の倉庫等の在庫品の内、保管切れの物品がある場合、当該在庫品を保管する倉庫の倉庫端末30に対して、管理装置通信部210を介して、廃棄処理、ヘルスチェック処理の少なくともいずれかを指示する。ここで、ヘルスチェック処理とは、物品が有寿命部品を含んで構成される場合、部品の機能を確認する処理を意味する。例えば、コンピュータの基板、ボード、モジュール等に対して、ヘルスチェック処理が行われても良い。
具体的には、在庫管理部228は、ヘルスチェック処理を行う場合、有寿命部品を含む在庫品に関して、当該在庫品の機能が所定の条件を満たす場合、所定の期間、当該在庫品の保管期限を延長する。
より具体的には、在庫管理部228は、ヘルスチェック処理を行う場合、有寿命部品を含む在庫品に関して、当該在庫品を保管する倉庫の倉庫端末30に対して、管理装置通信部210を介して、当該在庫品の機能を確認する処理を指示する。倉庫端末30は、在庫品の機能を確認する処理の指示を受信した場合、当該在庫品の機能の確認結果を管理装置20に送信する。ここで、倉庫端末30は、当該在庫品の機能が所定の条件を満たすか否かを、機能の確認結果として管理装置20に送信することが好ましい。管理装置20は、ヘルスチェック対象の在庫品の機能が、所定の条件を満たす場合、所定の期間、当該在庫品の保管期限を延長するように、在庫情報データベース231を更新する。
ここで、在庫品の保管期限を延長する所定の期間とは、当該在庫品のメーカー等が動作、機能等を保証する所定の期間であっても良い。また、加速試験等で実験的に求められた所定の期間、使用期限を延長しても良い。
例えば、リチウム電池等の一次電池(有寿命部品)を含んで構成される在庫品に対して、当該一次電池の電圧が所定の電圧以上である場合、在庫管理部228は、所定の期間、当該在庫品の保管期限を延長するように、在庫情報データベース231を更新しても良い。
また、在庫管理部228は、倉庫等の在庫を調整する処理を制御する。具体的には、在庫管理部228は、所定の期間毎に、管理装置通信部210を介して、1又は2以上の倉庫端末30に対して、倉庫等間での在庫品の移送(平準化)処理、在庫品の追加(補充)処理を指示する。
例えば、在庫管理部228は、各倉庫等において、在庫数が所定の範囲内となるように、倉庫等間で在庫品を移送し、各倉庫等における在庫数を調整するように、倉庫端末30に指示しても良い。具体的には、在庫管理部228は、在庫数が所定の範囲内となるように、在庫数が標準在庫数より多い倉庫等から、在庫数が標準在庫数より少ない倉庫等へ、在庫品を移送するように、倉庫端末30に指示する。
ここで、標準在庫数とは、対象の在庫品に関して、所定の期間における、当該在庫品の在庫数を意味する。具体的には、標準在庫数とは、対象の在庫品に関して、在庫切れとならない(即ち、在庫品の在庫数が1以上である)場合における、所定の期間毎の在庫数の統計値(例えば、在庫数の平均値等)を意味する。
または、在庫管理部228は、在庫数が所定の閾値以下となるまでの予想期間が所定の期間内となるように、倉庫等間で在庫品を移送するように、倉庫端末30に指示しても良い。例えば、在庫管理部228は、在庫切れとなる(即ち、在庫品の在庫数が0となる)までの予想期間が所定の期間内となるように、倉庫等間で在庫品を移送するように、倉庫端末30に指示しても良い。
また、例えば、在庫管理部228は、在庫数が所定の閾値以下となるまでの予想期間が最長の倉庫等から、当該予想期間が最短の倉庫等へ移送するように、予想期間が最長の倉庫等の倉庫端末30に指示しても良い。
<第1のコスト(配送コスト)>
以下、第1のコスト(配送コスト)について詳細に説明する。
上述の通り、配送コストとは、指定された指定物品を、指定された配送先に配送するためのコストである。具体的には、第1のコスト算出部222は、移動に要するコストと、人件費との積を、配送コストとして算出する。そして、第1のコスト算出部222は、移動に要する時間と、単位時間当たりの人件費の積を、人件費として算出する。
指定物品(配送対象の物品)の数量に応じて、配送コストが変化する場合、第1のコスト算出部222は、当該数量に応じた配送コストを算出する。また、2以上の倉庫等から配送する場合、各倉庫等からの配送コストの和を、指定物品の配送コストとして算出しても良い。
例えば、配送担当者が公共交通機関を利用して、手持ちで配送するとする。その場合、第1のコスト算出部222は、公共交通機関の運賃と、配送先までの移動時間と、単位時間当たりの人件費との積を、配送コストとして算出しても良い。
また、倉庫等の管理事業者側の配送担当者等が、保有する自動車等を用いて配送するとする。その場合、第1のコスト算出部222は、使用する自動車の燃料消費量と、燃料費と、配送先までの移動時間と、単位時間当たりの人件費との積を、配送コストとして算出しても良い。ここで、配送情報データベース232は、使用する自動車の燃料消費量として、自動車の車種毎の平均燃料消費量を予め記憶しておいても良い。
<第2のコスト(廃棄コスト)>
以下、第2のコスト(廃棄コスト)について詳細に説明する。
上述の通り、廃棄コストとは、指定物品を廃棄することによる損失である。第2のコスト算出部223は、保管期限が切れる指定物品の数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する。ここで、保管期限が切れる指定物品の数とは、指定物品の在庫数から、保管期限までに払い出される、指定物品の数を引いた数である。そして、保管期限までに払い出される指定物品の数は、指定物品の保管期限と、当該指定物品の所定期間毎の払い出し数と、に基づいて推定可能である。
具体的には、第2のコスト算出部223は、指定物品に保管期限、及び使用期限が設定されている場合、保管期限に到達時点における指定物品の在庫数を推定する。そして、第2のコスト算出部223は、指定物品の在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する。例えば、第2のコスト算出部223は、使用期限前の指定物品の在庫数と、当該指定物品の価格(例えば、指定物品の小売価格、又は指定物品の卸売価格等)との積を、第2のコストとして算出しても良い。
また、在庫品が第2の物品(装置等)の一部として利用可能であり、第2の物品(即ち、装置等)において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品(即ち、装置等の部品等)、当該在庫品を交換した第2の物品(即ち、部品等を交換した装置等)の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限が、前記保管期限として設定される。
ここで、保障期間は、部品等を交換した場合の保障期間であっても良い。この場合、部品等を交換した場合の保障期間は、当該部品等が組み込まれた装置等が新品である場合の保障期間より、短い場合が多い。
また、部品等を交換対象の装置等の、新品からの保障期間が残っている場合には、部品等を交換した時点から起算して、部品等を交換した場合の保障期間と、部品等を交換対象の装置等が新品である場合からの保障期間の内、いずれか長い方を、上記の所定の保障期間として設定しても良い。
また、物品の使用中に発生する故障復旧の為の修理、交換コスト(部品交換等に要する費用等)を考慮して、在庫品の保管期限は設定されて良い。具体的には、在庫品の保管期限は、当該在庫品の価値が、当該在庫品の故障復旧コストより大きい状態である期間に設定されても良い。つまり、在庫品の使用期限は、当該在庫品の価値が、当該在庫品の故障復旧コストを越えるまでとして設定されても良い。
<第3のコスト(移送コスト)>
以下、第3のコスト(移送コスト)について詳細に説明する。
第3のコスト算出部224は、指定物品に関して、各第1の場所(各倉庫等)において、在庫数が所定の範囲内となるように、第1の場所間(倉庫等間)で在庫品を移送し、各第1の場所(各倉庫等)における在庫数を調整する。具体的には、第3のコスト算出部224は、各第1の場所(各倉庫等)において、指定物品の在庫数が所定の範囲内となるように、当該在庫数が標準在庫数より多い第1の場所(倉庫等)から、当該在庫数が標準在庫数より少ない第1の場所(倉庫等)へ、当該指定物品を移送するためのコストを、第3のコストとして算出する。
ここで、標準在庫数とは、対象の在庫品に関して、所定の期間、在庫がある場合、当該在庫品の在庫数を意味する。つまり、標準在庫数とは、対象の在庫品に関して、在庫切れとならない場合における、所定の期間毎の在庫数の統計値(例えば、在庫数の平均値等)を意味する。
また、第3のコスト算出部224は、指定物品に関して、在庫数が所定の閾値以下となるまでの予想期間が所定の期間内となるように、第1の場所(倉庫等)間で当該指定物品を移送するためのコストを、第3のコストとして算出する。ここで、第3のコスト算出部224は、在庫数と、所定期間毎の払い出し数の統計値(平均)と、に基づいて、在庫数が所定の閾値以下となるまでの予想期間を推定しても良い。
例えば、第3のコスト算出部224は、在庫数が所定の閾値以下となるまでの予想期間が最長の第1の場所から、予想期間が最短の第1の場所へ移送するための移送コストを算出しても良い。
次に、配送情報データベース232について詳細に説明する。
上述の通り、配送情報データベース232は、各倉庫等における配送に係る人件費、各倉庫等から所定の配送先までの交通費等の情報を格納する。図4〜図10は、配送情報データベース232が格納する情報の一例を示す図である。図4〜図10はテーブル形式で情報を示すが、配送情報データベース232に格納されるデータの内容、形式を限定する趣旨ではない。例えば、配送情報データベース232は、配送に係るコストであれば、図4〜図10に示す情報と異なる情報を含んで構成されても良い。また、配送情報データベース232は、図4〜図10に示す情報の一部を格納しても良い。また、配送情報データベース232は、図4〜図10とは異なる形式で情報を格納しても良い。
図4は、各配送業者における、配送対象物の重量と、配送業者の料金との対応関係の一例を示す図である。具体的には、図4(a)は、配送業者P社が配送する場合における、配送対象物の重量と、料金との対応関係の一例を示す図である。また、図4(b)は、配送業者Q社が配送する場合における、配送対象物の重量と、料金との対応関係の一例を示す図である。配送情報データベース232は、配送業者毎に、配送対象物の重量と、料金との対応関係を示す、図4(a)、(b)に示すようなテーブル等を格納しても良い。または、配送情報データベース232は、1つのテーブル等に、配送業者と、配送対象物の重量と、料金との対応関係を格納してよい。
図5は、各配送元倉庫における、配送地域と、配送業者と、料金との対応関係の一例を示す図である。具体的には、図5(a)は、倉庫Kから配送する場合における、倉庫住所と、配送地域と、配送業者と、料金との対応関係の一例を示す図である。また、図5(b)は、倉庫Lから配送する場合における、倉庫住所と、配送地域と、配送業者と、料金との対応関係の一例を示す図である。配送情報データベース232は、配送元倉庫毎に、倉庫住所と、配送地域と、配送業者と、料金との対応関係を示す、図5(a)、(b)に示すようなテーブル等を格納しても良い。または、配送情報データベース232は、1つのテーブル等に、配送元倉庫と、倉庫住所と、配送地域と、配送業者と、料金との対応関係を格納しても良い。
図6は、公共交通機関を用いる場合における、距離と、交通費との対応関係の一例を示す図である。具体的には、図6は、倉庫Kから公共交通機関Vを利用する場合における、距離(場所)と、料金との対応関係の一例を示す図である。例えば、図6は、配送担当者が、公共交通機関Vを利用して、倉庫Kの所在地からSSS駅まで行く場合、交通費は10000円であることを示す。注文情報において、配送担当者が公共交通機関を利用して、手持ちで配送する配送方法が指定された場合、第1のコスト算出部222は、図6に示すテーブルを参照して、移動に要するコストを算出しても良い。配送情報データベース232は、倉庫等毎、及び/又は、公共交通機関毎に、距離(場所)と、料金との対応関係を示す、図6に示すようなテーブル等を格納しても良い。または、配送情報データベース232は、1つのテーブル等に、倉庫等毎、及び/又は、公共交通機関毎に、距離(場所)と、料金との対応関係を格納しても良い。
図7は、車種と、平均燃費との対応関係の一例を示す図である。例えば、注文情報において、倉庫等の管理事業者側の配送担当者等が保有する自動車を用いて、配送する配送方法が指定された場合、第1のコスト算出部222は、図7に示すテーブルを参照して、移動に要するコストを算出しても良い。
図8は、倉庫名と、人件費との対応関係の一例を示す図である。注文情報において、倉庫等の管理事業者側の配送担当者等が自ら配送する配送方法が指定された場合、第1のコスト算出部222は、図8に示すテーブルを参照して、単位時間当たりの人件費を取得しても良い。
図9は、各配送元倉庫における、配送先と、出荷締切時刻との対応関係の一例を示す図である。具体的には、図9(a)は、倉庫Kにおける、配送先と、出荷締切時刻との対応関係の一例を示す図である。図9(b)は、倉庫Lにおける、配送先と、出荷締切時刻との対応関係の一例を示す。配送情報データベース232は、配送元倉庫毎に、配送先と、出荷締切時刻との対応関係を示す、図9に示すようなテーブル等を格納しても良い。または、配送情報データベース232は、1つのテーブル等に、配送元倉庫と、配送先と、出荷締切時刻との対応関係を格納しても良い。
例えば、注文情報取得部221が、16時30分に、配送先をDEF拠点とする注文情報を取得したとする。ここで、図9(b)を参照すると、倉庫Lにおいては、配送先がDEF拠点である場合、出荷締切時刻は16時である。そこで、第1のコスト算出部222は、第1のコストを算出する対象から、倉庫Lを除外する。一方、図9(a)を参照すると、倉庫Kにおいては、配送先がDEF拠点である場合、出荷締切時刻は17時である。そこで、第1のコスト算出部222は、第1のコストを算出する対象として、図9(a)に示す倉庫Kを選択する。
そして、第1のコスト算出部222は、図8に示すテーブルを参照し、倉庫Kにおける人件費を取得しても良い。ここで、図8を参照すると、倉庫Kにおける人件費は、倉庫Lにおける人件費より高い。しかし、一の倉庫において出荷締切時刻を過ぎている場合、第1のコスト算出部222は、配送コストが高くても、他の倉庫から配送するためのコストを、第1のコストとして算出しても良い。
図10は、移動距離に応じて、配送担当者に対する手当が支給される場合に、距離(場所)と、当該手当との対応関係の一例を示す図である。具体的には、図10は、倉庫Kにおける、距離(場所)と、配送担当者に対する手当との対応関係の一例を示す図である。例えば、図10の場合、倉庫Kの在庫品の配送(又は倉庫間の在庫品の平準化)のために、配送担当者が、倉庫Kの所在地からSSS駅へ移動した場合、当該配送担当者に1000円が支給されることを示す。移動距離に応じて、配送担当者に対する手当が支給される場合には、第1のコスト算出部222は、図10に示すテーブルを参照し、配送担当者に対する手当を取得する。そして、第1のコスト算出部222は、配送担当者に対する手当を含めて、配送コストを算出する。
次に、在庫情報データベース231について詳細に説明する。
上述の通り、在庫情報データベース231は、各倉庫等の在庫品に関する情報を格納する。図11〜図16は、在庫情報データベース231が格納する情報の一例を示す図である。図11〜図16はテーブル形式で情報を示すが、在庫情報データベース231に格納されるデータの内容、形式を限定する趣旨ではない。例えば、在庫情報データベース231は、配送に係るコストであれば、図11〜図16に示す情報と異なる情報を含んで構成されても良い。また、在庫情報データベース231は、図11〜図16に示す情報の一部を格納しても良い。また、在庫情報データベース231は、図11〜図16とは異なる形式で情報を格納しても良い。
図11は、在庫品の口座情報の一例を示す図である。具体的には、図11は、口座番号と、品名と、保管期限との対応関係の一例を示す図である。より具体的には、図11は、口座番号「AAAAAAAA」、「BBBBBBBB」、「CCCCCCCC」の3つの在庫品の品名、及び保管期限を示す。
図12は、各倉庫における、在庫品の口座番号と、保管期限日と、在庫数との対応関係の一例を示す図である。具体的には、図12(a)は、倉庫Kにおける、在庫品の口座番号と、保管期限日と、在庫数との対応関係の一例を示す図である。図12(b)は、倉庫Lにおける、在庫品の口座番号と、保管期限日と、在庫数との対応関係の一例を示す図である。図12(a)、(b)に示す通り、在庫情報データベース231は、1つの口座番号に対して、1又は2以上の保管期限日、及び当該保管期限日に対応する在庫数とを対応付けて格納しても良い。
在庫管理部228は、図12に示すテーブルを参照し、保管期限日を越えた在庫品を、廃棄対象として決定する。また、在庫管理部228は、新しい物品が入庫した場合、図11に示すテーブルを参照し、口座番号、品名等に基づいて、保管期限を取得する。そして、在庫管理部228は、取得した保管期限と、入庫日とに基づいて、保管期限日を決定する。そして、在庫管理部228は、新しい物品の口座情報(保管期限日を含む)を在庫情報データベース231に登録する。
図13は、各倉庫における、各物品の標準在庫数の一例を示す図である。具体的には、図13(a)は、倉庫Kにおける各物品の標準在庫数の一例を示す図である。図13(b)は、倉庫Lにおける各物品の標準在庫数の一例を示す図である。図13(a)、(b)においては、倉庫毎に異なるテーブルを示すが、在庫情報データベース231は、1つのテーブルに、倉庫名と、口座番号と、品名と、標準在庫数とを格納しても良い。
図14は、各倉庫における、各物品の在庫数の一例を示す図である。具体的には、図14(a)は、倉庫Kにおける各物品の在庫数の一例を示す図である。図14(b)は、倉庫Lにおける各物品の在庫数の一例を示す。図14(a)、(b)においては、倉庫毎に異なるテーブルを示すが、在庫情報データベース231は、1つのテーブルに、倉庫名と、口座番号と、品名と、在庫数とを格納しても良い。
図15は、口座番号と、大きさと、重量との対応関係の一例を示す図である。第1のコスト算出部222は、図15に示すテーブルを参照して、物品の配送方法の選定を行っても良い。
図16は、口座番号と、仕切単価との対応関係の一例を示す図である。第2のコスト算出部223は、図16に示すテーブルを参照して、物品の廃棄コストを算出しても良い。
ここで、図13に示す口座番号「AAAAAAAA」、「BBBBBBBB」、「CCCCCCCC」の物品は、図14に示す口座番号「AAAAAAAA」、「BBBBBBBB」、「CCCCCCCC」の物品と同一であるとする。そして、指定物品が口座番号「CCCCCCCC」の物品であるとする。
その場合、第3のコスト算出部224は、口座番号「CCCCCCCC」の物品の移送コストを算出する。倉庫K、及び倉庫Lにおいて、口座番号「CCCCCCCC」の物品の在庫数と、標準在庫数との差分が5個以下となるように、当該物品を移送するコストを、第3のコスト算出部224は、移送コストとして算出するとする。
ここで、図13(a)、図14(a)を参照すると、倉庫Kにおいて、口座番号「CCCCCCCC」の物品の在庫数は、標準在庫数より10個多い。また、図13(b)、図14(b)を参照すると、倉庫Lにおいて、口座番号「CCCCCCCC」の物品の在庫数は、標準在庫数より10個少ない。そのため、倉庫Kから倉庫Lへ、口座番号「CCCCCCCC」の物品を5個移送することで、倉庫K、及び倉庫Lにおいて、在庫数と標準在庫数と差分を5個とできる。
そこで、第3のコスト算出部224は、倉庫Kから倉庫Lへ、口座番号「CCCCCCCC」の物品を5個移送するためのコストを、移送コストとして算出する。
次に、管理システム1の動作について説明する。
図17は、管理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図17に示す管理システム1は、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bから、配送を要求する物品(指定物品)を払い出すものとする。
ステップA1において、要求端末10は、注文情報の入力を受け付ける。具体的には、注文者が、要求端末10に、配送を要求する物品(指定物品)に関して、注文情報を入力する。そして、要求端末10は、ネットワーク40を介して、管理装置20に注文情報を送信する。
ステップA2において、注文情報取得部221は、管理装置通信部210を介して、要求端末10から注文情報を受信する。具体的には、注文情報取得部221は、管理装置通信部210を介して、指定物品の口座番号、配送先、配送時刻、必要数量等を受信する。
ステップA3において、配送管理部227は、注文情報に基づいて、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bに、配送処理の指示を送信する。具体的には、まず、第1のコスト算出部222は、配送情報データベース232を参照し、注文情報に基づいて、第1のコスト(配送コスト)を算出する。また、第2のコスト算出部223は、在庫情報データベース231を参照し、注文情報に基づいて、第2のコスト(廃棄コスト)を算出する。また、第3のコスト算出部224は、在庫情報データベース231を参照し、注文情報に基づいて、第3のコスト(移送コスト)を算出する。評価部225は、第1のコストと、第2のコストと、第3のコストとの和を、総コストとして算出する。そして、優先順位決定部226は、評価部225が算出する総コストに基づいて、指定物品の配送元の優先順位を決定する。図17に示す管理システム1の場合、優先順位決定部226は、倉庫31a(倉庫端末30aが管理する倉庫)、及び倉庫31b(倉庫端末30bが管理する倉庫)を、指定物品の配送元として決定する。
そして、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bは、配送処理の指示を受信する(ステップA4、ステップA5)。そして、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bは、配送処理の指示に基づいて、配送を指示する(ステップA6、ステップA7)。例えば、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bは、配送業者に配送を依頼する処理を実行しても良い。
ステップA8において、配送管理部227は、管理装置通信部210を介して、要求端末10に手配状況を送信する。具体的には、配送管理部227は、管理装置通信部210を介して、配送方法、送達日時等を要求端末10に送信する。
ステップA9において、要求端末10は、配送方法、及び送達日時等を受信し、画面表示する。また、上述の通り、要求端末10は、配送方法、及び送達日時等を受信した場合、印刷等の方法を用いて、受信した情報を出力しても良い。
そして、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bは、在庫品の数量、及び保管期限情報等を、ネットワーク40を介して、管理装置20に送信する(ステップA10、ステップA11)。
ステップA12において、管理装置通信部210は、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bから、在庫品の数量、保管期限情報等を受信する。在庫管理部228は、管理装置通信部210が受信した在庫品の数量、及び保管期限情報等に基づいて、在庫情報データベース231を更新する。
ステップA13において、在庫管理部228は、管理装置通信部210を介して、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bに平準化処理を指示する。また、在庫管理部228は、管理装置通信部210を介して、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bに在庫品補充、在庫品廃棄を指示する。
例えば、在庫管理部228は、在庫情報データベース231を参照し、倉庫等間で在庫数に偏りがある場合、当該倉庫等の倉庫端末30に平準化処理を指示する。また、在庫管理部228は、在庫情報データベース231を参照し、所定の期間内に、在庫切れとなる在庫品があると判断した場合、該当する倉庫の倉庫端末30に、在庫品補充を指示する。また、在庫管理部228は、在庫情報データベース231を参照し、保管期限切れの在庫品があると判断した場合、該当する倉庫の倉庫端末30に、在庫品廃棄を指示する。
そして、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bは、在庫品入出庫の指示を受信する(ステップA14、ステップA15)。具体的には、倉庫端末30a、及び倉庫端末30bは、受信した在庫品入出庫の指示に基づいて、平準化処理、在庫品補充処理、在庫品廃棄処理のうち、適切な処理を実行する。
例えば、倉庫端末30aは、倉庫端末30bに在庫品を移送する指示(平準化処理の指示)を受信した場合、倉庫間(倉庫31a、倉庫31b間)の在庫数を平準化するように、倉庫端末30bに当該在庫品を移送させるための処理を実行する。また、例えば、倉庫端末30aは、在庫品を補充する指示(在庫品補充処理の指示)を受信した場合、当該在庫品のメーカー等に、在庫品を発注するための処理を実行する。また、例えば、倉庫端末30aは、在庫品を廃棄する指示(在庫品廃棄処理の指示)を受信した場合、当該在庫品を払い出し、廃棄するための処理を実行する。
以上より、本実施形態に係る管理装置20は、指定された物品を配送するためのコストと、当該物品を廃棄することによる損失と、当該物品の在庫数を平準化するためのコストとに基づいて、物品の移送元の倉庫等を決定する。ここで、本実施形態に係る管理装置20は、物品の故障の可能性を考慮して、物品の保管期限を推定し、推定された保管期限に基づいて、当該物品を廃棄することによる損失を算出する。従って、本実施形態に係る管理システム1は、物品の故障の可能性を考慮したうえで、適切な保管場所から適切な物品を払い出すことに貢献する。
なお、上記した実施形態においては、在庫品の一例として、部品、装置等を例に挙げて説明した。しかし、これは、在庫品の種類を限定する趣旨ではない。例えば、在庫品は、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であっても良い。そして、記憶媒体は、プログラムを記憶していても良い。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)上記第1の視点に係る管理装置の通りである。
(付記2)2以上の異なる前記第1の場所における、前記指定物品の在庫を平準化するためのコストを、第3のコストとして算出する、第3のコスト算出部をさらに備え、前記評価部は、前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストと、前記第3のコストと、の和を、前記総コストとして算出する、付記1に記載の管理装置。
(付記3)前記第3のコスト算出部は、前記各第1の場所において、前記指定物品の在庫数が所定の範囲内となるように、在庫数が標準在庫数より多い前記第1の場所から、在庫数が標準在庫数より少ない前記第1の場所へ、当該指定物品を移送するためのコストを、前記第3のコストとして算出する、付記2に記載の管理装置。
(付記4)前記第3のコスト算出部は、前記指定物品に関して、在庫数が所定の閾値以下となるまでの予想期間が所定の期間内となるように、前記第1の場所間で当該指定物品を移送するためのコストを、前記第3のコストとして算出する、付記2又は3に記載の管理装置。
(付記5)前記在庫品の前記保管期限は、当該在庫品の価値が、当該在庫品の故障復旧コストより大きい状態である期間に設定される、付記1乃至4のいずれか一に記載の管理装置。
(付記6)有寿命部品を含む前記在庫品に関して、当該在庫品の機能が所定の条件を満たす場合、所定の期間、当該在庫品の前記保管期限を延長する、在庫管理部をさらに備える、付記1乃至5のいずれか一に記載の管理装置。
(付記7)前記第2のコスト算出部は、前記指定物品に保管期限、及び使用期限が設定されている場合、当該指定物品の前記保管期限と、当該指定物品の所定の期間当たりの払い出し数と、に基づいて、前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価格との積を、前記第2のコストとして算出する、付記1乃至6のいずれか一に記載の管理装置。
(付記8)上記第2の視点に係る管理システムの通りである。
(付記9)上記第3の視点に係る管理方法の通りである。
(付記10)上記第4の視点に係るプログラムの通りである。
なお、上記の付記8乃至10に示す形態は、付記1に示す形態と同様に、付記2乃至7に示す形態に展開することが可能である。
なお、上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
1 管理システム
10 要求端末
20、100 管理装置
30a、30b 倉庫端末
31a、31b 倉庫
40 ネットワーク
101、222 第1のコスト算出部
102、223 第2のコスト算出部
103、225 評価部
104、226 優先順位決定部
210 管理装置通信部
220 管理装置制御部
221 注文情報取得部
224 第3のコスト算出部
227 配送管理部
228 在庫管理部
230 管理装置記憶部
231 在庫情報データベース
232 配送情報データベース

Claims (9)

  1. 1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、前記使用期限前の指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する、第1のコスト算出部と、
    前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する、第2のコスト算出部と、
    前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストとの和を、前記第1の場所毎の総コストとして算出する、評価部と、
    前記第1の場所から前記第2の場所に前記指定物品を配送する場合、前記総コストが低い前記第1の場所ほど、前記指定物品の配送元としての優先順位を高くする、優先順位決定部と、
    を備え、
    前記在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、前記第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した前記第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限を、前記保管期限として設定する、管理装置。
  2. 2以上の異なる前記第1の場所における、前記指定物品の在庫を平準化するためのコストを、第3のコストとして算出する、第3のコスト算出部をさらに備え、
    前記評価部は、前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストと、前記第3のコストとの和を、前記総コストとして算出する、請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記第3のコスト算出部は、前記各第1の場所において、前記指定物品の在庫数が所定の範囲内となるように、在庫数が標準在庫数より多い前記第1の場所から、在庫数が標準在庫数より少ない前記第1の場所へ、当該指定物品を移送するためのコストを、前記第3のコストとして算出する、請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記第3のコスト算出部は、前記指定物品に関して、在庫数が所定の閾値以下となるまでの予想期間が所定の期間内となるように、前記第1の場所間で当該指定物品を移送するためのコストを、前記第3のコストとして算出する、請求項2又は3に記載の管理装置。
  5. 前記在庫品の前記保管期限は、当該在庫品の価値が、当該在庫品の故障復旧コストより大きい状態である期間に設定される、請求項1乃至4のいずれか一に記載の管理装置。
  6. 有寿命部品を含む前記在庫品に関して、当該在庫品の機能が所定の条件を満たす場合、所定の期間、当該在庫品の前記保管期限を延長する、在庫管理部をさらに備える、請求項1乃至5のいずれか一に記載の管理装置。
  7. 指定物品を指定するための情報を含む、在庫品の配送に関する情報の入力を受け付ける、1又は2以上の端末装置と、
    前記端末装置とネットワークを介して接続する、管理装置と、
    を含む管理システムであって、
    前記管理装置は、
    1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、前記使用期限前の前記指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する、第1のコスト算出部と、
    前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する、第2のコスト算出部と、
    前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストとの和を、前記第1の場所毎の総コストとして算出する、評価部と、
    前記第1の場所から前記第2の場所に前記指定物品を配送する場合、前記総コストが低い前記第1の場所ほど、前記指定物品の配送元としての優先順位を高くする、優先順位決定部と、
    を備え、
    前記在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、前記第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した前記第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限を、前記保管期限として設定する、管理システム。
  8. 管理装置が、
    1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、前記使用期限前の指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する工程と、
    前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する工程と、
    前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストとの和を、前記第1の場所毎の総コストとして算出する工程と、
    前記第1の場所から前記第2の場所に前記指定物品を配送する場合、前記総コストが低い前記第1の場所ほど、前記指定物品の配送元としての優先順位を高くする工程と、
    を含み、
    前記在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、前記第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した前記第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限が、前記保管期限として設定される、管理方法。
  9. 1又は2以上の第1の場所に保管され、保管期限、及び使用期限を有する在庫品のうち、前記使用期限前の指定物品を第2の場所に配送するためのコストを、第1のコストとして算出する処理と、
    前記保管期限に到達時点における前記指定物品の在庫数を推定し、前記在庫数と、当該指定物品の価値、の少なくとも一つ以上に基づいて、当該指定物品を廃棄することによる損失を、第2のコストとして算出する処理と、
    前記指定物品に関して、前記第1の場所毎に、前記第1のコストと、前記第2のコストとの和を、前記第1の場所毎の総コストとして算出する処理と、
    前記第1の場所から前記第2の場所に前記指定物品を配送する場合、前記総コストが低い前記第1の場所ほど、前記指定物品の配送元としての優先順位を高くする処理と、
    を管理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記在庫品が第2の物品の一部として利用可能であり、前記第2の物品において当該在庫品を交換する場合、交換した当該在庫品、当該在庫品を交換した前記第2の物品の少なくともいずれかに関して、所定の保障期間内であり、所定の故障発生率となる期限が、前記保管期限として設定される、プログラム。
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