JP2005145652A - エレベータの電力供給システム - Google Patents

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村 晃 正 上
Kazuhiko Takai
井 和 彦 高
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Abstract

【課題】 乗りかごへ電力を直接供給するテールコードの本数を削除することができ、かつ大容量の発電を行なうことができるエレベータの電力供給システムを提供する。
【解決手段】 エレベータの電力供給システムは、昇降路16a内を走行する乗りかご16と、乗りかご16に取付けられロープ25が掛け渡されたシーブ17,18とを備えている。シーブ17に発電機22が連結され、発電機22で生じた電力はバッテリ23に蓄えられる。バッテリ23内の電力は、分配器24を経て乗りかご16内へ送られる。
【選択図】 図1

Description

本発明はエレベータの電力供給システムに係り、とりわけ従来使用されていた昇降路側から乗りかごへ電力を直接供給するテールコードの本数を削減することができるエレベータの電力供給システムに関する。
従来のエレベータ乗りかごへの電力供給手段を有するエレベータの基本構成を図7に示す。エレベータ乗りかご1はロープ2により昇降路中の巻上機(図示せず)により吊り下げられ、巻上機の動作により昇降路(図示せず)を走行している。乗りかご1の内部には室内照明(図示せず)、ドア開閉用の駆動装置(図示せず)、インジケーター(図示せず)など、電力を必要とする機器が搭載されている。これらの機器へは昇降路側の電源箱3と乗りかご1との間をテールコード4で結合して電力を供給している。
また前記テールコード4を用いないエレベータの実施例としては、たとえば図8に示すものがある(特許文献1参照)。
図8に示すように、昇降路(図示せず)中を走行するエレベータ乗りかご5は巻上機6からロープ2により吊り下げられ、巻上機6の動作により昇降路を走行している。昇降路側には案内レール7が設けられ、乗りかご5の四隅には乗りかご1の横揺れを低減する案内装置8が設けられている。
乗りかご1中の電器機器(図示せず)への電力供給手段として、案内装置8の回転力を利用した発電機9が設けられ、昇降路側にあらかじめ用意された給電器10と乗りかご側に用意された受電器11間により非接触の給電装置機構が構成される。
特開平5−294568号公報
しかしながら近年ビル等の高層建築物などによりエレベータ走行距離が増大すると、テールコードの必要長さもそれにつれて長くなる。テールコードが長くなると、乗りかごにぶら下がるテールコードの重量が増加するため、巻上機の負荷が増大し、大トルク型の巻上機が必要となる。
また中低層の建築物においては、居住スペースの確保の観点から、昇降路の断面積が今まで以上に小さいエレベータが求められており、現状のエレベータをより小さな昇降路に収めた場合、地震や、乗りかごの走行によりテールコードが昇降路内で種々の方向にゆすられ、昇降路内の他の機器に引っかかるという問題がある。
図8に記載のものは、テールコードのないエレベータを提供することができるが、発電手段として案内装置8のローラーを駆動源としている。このため案内装置8のローラーに大負荷をかけるとローラーの回転が妨げられ、乗り心地が悪化する。逆に発電機の負荷を小さくすると、乗りかごに供給できる発電量が不足する。また、昇降路から乗りかご5への給電方法として非接触の給電器10と受電器11とを用いているため、電力の伝達効率が悪く省エネルギーの観点から問題となる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、テールコードを無くすことができ、かつ乗りかごの乗り心地を損ねることなく、大容量の発電を行なうことができるエレベータの電力供給システムを提供することを目的とする。
本発明は、昇降路を走行する乗りかごと、乗りかごに取付けられ、吊りロープが掛け渡されるシーブと、シーブに連結された発電装置と、発電装置に接続された蓄電装置と、蓄電装置の電力を乗りかごへ供給する電力供給装置と、を備えたことを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、エレベータ乗りかごへのテールコードを削減したり、あるいはテールコードのないエレベータ乗りかごを提供することができる。
本発明は、乗りかごと昇降路との間に給電機構を設けたことを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、乗りかご内の機器が搭載された発電手段以上の電力を必要とする場合でも対応することができる。
本発明は、給電機構は昇降路の上部または下部に設けられ、電力を供給する給電器を有することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、エレベータの運転が休止している間、乗りかごの外部から給電しつづけることができるので、乗りかご内の機器が発電手段以上の電力を必要とする場合でも、対応することができる。
本発明は、昇降路を走行する乗りかごと、乗りかごと昇降路の内壁との間に設けられた給電機構とを備え、給電機構は昇降路側に設けられた給電器と、乗りかご側に設けられた受電器とを有し、乗りかごの停止時に受電器が突出して給電器に接触することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、乗りかごの外部からの給電を直接的な方法で供給することができるので伝送ロスを防止し、省エネルギーを図ることができる。
本発明は、昇降路側のホールドアと、乗りかご側の乗りかごドアとの間に係合装置が設けられ、給電器はこの係合装置に設けられていることを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、乗りかごの外部からの給電を直接的な方法で供給することができるので伝送ロスを防止し、省エネルギーを図ることができる。
本発明は、発電装置はシーブの回転力を利用して発電することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、回転慣性の大きいシーブに対して相対的に発電機の負荷を小さくすることができ、乗り心地への影響が小さく、発電効率を高くすることができる。
本発明は、発電装置はエレベータの乗りかごの回生運転時のみに発電することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、巻上機への負荷がなく、今まで昇降路に設置されていた回生抵抗が不要で、省エネルギー性の高い装置を提供することができる。
本発明は、発電装置はエレベータの乗りかごの加速運転時には小さく、乗りかごの減速運転時には大きく発電することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、巻上機への負荷が少なく、いままで昇降路に設置されていた回生抵抗が不要で、省エネルギー性の高い装置を提供することができる。
本発明は、乗りかごの積載状況データを利用することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、乗りかごに搭載した発電機の発電量を乗りかごの積載状況に応じて調整することができるため、巻上機への負荷が少なくかつ効率のよい装置を提供することができる。
本発明は、シーブに駆動装置が設けられ、電力供給装置はこの駆動装置に電力を供給することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、エレベータの巻上機の最大負荷が小さくなるため、巻上機をより安価なものとすることができるため、全体としてコストの安価な装置を提供することができる。
本発明は、駆動装置はエレベータの乗りかごの加速運転時のみに動作することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、エレベータの巻上機の最大負荷が小さくなるため、巻上機をより安価なものとすることができるため、全体としてコストの安価な装置を提供することができる。
本発明は、電力の蓄積装置および発電装置が、あらかじめ定められた電力の供給先への優先度にしたがって電力を供給することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、乗りかご内の機器全体の電力が、発電手段と蓄電手段の供給する電力量を上回った場合でも安全に乗りかごを走行させることができる。
本発明は、乗りかごと、昇降路内の制御装置との間に通信手段を有し、その通信手段を通じて乗りかご内の給電状況を監視、制御することを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、乗りかごに設置された蓄電装置の蓄電量が不足している際には発電を優先した運転を行ない、蓄電量が十分な場合は発電を押さえた運転ができるため、乗りかごの発電手段に対する巻上機への負荷が小さくなり、全体として効率の良いエレベータを提供することができる。
本発明は、ホールドアパネルを有する昇降路を走行するとともにカードアパネルを有する乗りかごと、カードアパネルの駆動装置と、カードアパネルの駆動装置に連結された発電装置と、を備えたことを特徴とするエレベータの電力供給システムである。
上記のような構成とすることにより、乗りかごのドア開閉動作に必要な電力量を抑えることができるため、乗りかごに設置する蓄電装置の容量を小さくすることがきるため、省エネルギー性の良いエレベータを提供することができる。
以上述べたように本発明によれば、今まで昇降路と乗りかご間の給電手段であったテールコードを無くすことができる。また乗りかごで乗り心地を損ねることなく大容量の発電を行うことができ、かつ乗りかごで使用する電力の容量が不足した場合でも、高効率の給電手段を有するため昇降路のスペース効率化および省エネルギー化を図ることができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1および図2は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1および図2に示すように、エレベータの電力供給システムは、昇降路16a内を走行するとともに下梁19とかご室20とを有する乗りかご16と、乗りかご16の下梁19に搭載されたシーブ17,18とを備えている。
このうち乗りかご16のかご室20は、防振ゴム21により下梁19と弾性支持されている。下梁19にはさらにシーブ17の回転を利用した発電機(発電装置)22と、発電機22に接続され発電された電力を貯蔵するバッテリ(蓄電装置)23と、バッテリ23内の電力を乗りかご16のかご室20内の各機器に電力を供給するための分配器(電力供給装置)24とが設置されている。乗りかご16全体は、昇降路16a内の巻上機6に掛け渡されたロープ25により走行している。
さらに乗りかご16の下梁19には受電器26が設置され、昇降路16aの内壁16bの上部および下部に設けられた給電器27から電力を受けることができるようになっている。この受電器26と給電器27には、接触端子26a,27aが各々設けられており、これらの接触端子26a,27aが接触することで電力の受け渡しを行っている。この場合、受電器26と給電器27とによって給電機構が構成される。また乗りかご16のかご室20の下部および上部には、かご室20内の積載状況を判断するための荷重検知装置28と、乗りかごの内の各種情報を伝達するための通信装置29とが各々設けられている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
エレベータの乗りかご16は巻上機6の動作によりロープ25を介して昇降路16a内を走行している。乗りかご16の走行中、ロープ25はシーブ17,18を回転させ、同時にシーブ17は同期して回転する発電機22を動作させる。乗りかご16の走行により発電機22で生じた電力は、分配器24を経由してバッテリ23に蓄えられる。
またエレベータの乗りかご16が長期間停止する場合、あらかじめ最上階もしくは最下階で乗りかご16が停止するようになっている。この場合、昇降路16aの内壁16bに設置された給電器27から乗りかご16に備えられた受電器26へ電力が供給され、その後この電力は分配器24を経由してバッテリ23に蓄えられる。
一方、乗りかご16のかご室20内にはかご内照明(図示せず)、換気装置(図示せず)、インジケーター(図示せず)、各種センサ(図示せず)などが搭載されており、これらの機器への電力がバッテリ23から分配器24を経由して供給される。なおこれらの機器への電力の供給は、エレベータの乗りかご16の運行上重要な順序があらかじめ定められており、バッテリ23が供給できる電力量を消費側が超えるような場合には、分配器24は上記優先度の低い機器から電力の供給を停止もしくは少なくする。
図2はエレベータの走行時において、巻上機6に供給される電力と、発電機22で生じる電力の時間関係を示している。乗りかご16が釣り合い重り(図示せず)より軽く、下方から上方へ走行する場合を考える。図2(a)は乗りかご16の走行中の速度曲線である。乗りかご16が走行を開始しはじめる間は、定格の速度に達するまでは加速を続ける(A区間)。一旦、定格の速度に達すると、しばらくはその速度を維持する(B区間)。その後目的階に近づくと減速を開始し、目的階に到着すると速度は0になる(C区間)。
図2(b)は、この乗りかご16の走行中に巻上機6に供給される電力の時間変化を示している。乗りかご16の加速中(A区間)は、巻上機に大きなトルクが作用するため、電力が最大となるが、定格速度に近づくにつれトルクはそれほど必要とならないため次第に電力量は減少する。
乗りかご16の定格速度で走行中(B区間)は、速度を維持するための電力が加えられる。また、乗りかご16の減速動作中(C区間)は巻上機6が発電機として動作することにより乗りかご16の運動エネルギーに相当する電力が生成され、生成された電力は昇降路16a中に設置されている回生抵抗(図示せず)により熱として消費する。そのため、C区間では巻上機への供給電力は0となっている。
この間、乗りかご16に設置された発電機22が動作する(図2(c))。乗りかご16の加速中(A区間)、巻上機6は最大の電力を消費している区間となっている。このため、発電機22での発電動作は最小限となっており、エレベータ全体で消費する電力の最大値を抑えている。
乗りかご16の定格速度走行中(B区間)、巻上機6が必要とする電力がそれほど大きくないため、発電機22は一定の大きさで発電を行っている。乗りかご16の減速中(C区間)、もともと運動エネルギーを回生抵抗で熱にしていることから、その分を発電機22の発電動作により電力として回収する。このため、C区間で発電する電力が走行区間通じて最大となる。
この間、乗りかご16の積載量を荷重検知装置28にて確認し、乗りかご16の減速動作を発電量を調整することにより滑らかに制御することができる。また、図2(c)ではA区間において、少量であるが発電動作を行っている。この、A区間での発電動作を0とすることにより、エレベータ全体で消費する電力の最大値をより確実に抑えることができる。なお、これら巻上機6および発電機22の動作は、乗りかご16に設置された通信装置29と、昇降路16a側の通信装置(図示せず)の間でデータの受け渡しを行いながら制御する。
上記動作は乗りかご16の上昇運転時で説明したが、下降運転時はA区間で行われる動作とC区間で行われる動作が逆転するだけである。また、乗りかご16と釣り合い重りの重量関係が、乗りかご側16が重い場合も上記説明の逆の動作をすることで対応できる。また、乗りかご16と釣り合い重りの重量関係がほぼ同じ重さの場合も、発電機22は定常走行区間であるB区間、減速区間であるC区間で発電動作することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、従来から乗りかごに必要であった電源供給用のテールコードが不要となり、また乗りかごに設置する発電機が発生させる電力量を大きくしても乗り心地、および巻上機6に対する負荷を最小にすることができる。また、万一乗りかご内の電力が不足した場合でも、エレベータの運行を続けることができる。
なお、本実施例ではテールコードをすべてなくしてあるが、乗りかごで必要とする電力量が極端に大きい場合などは、従来必要であった複数のテールコードの数を削減するだけとしてもよい。この場合でも、エレベータ全体として省スペースおよび省エネルギー化が図れる。
第2の実施の形態
次に図3を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3に示す第2の実施の形態は受電器32と給電器26の構成が異なるのみであり、他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
乗りかご16の下梁19に取り付けられた受電器32は、下梁19に設けられた伸縮機構部33と下梁19に設けられたリミットスイッチ34と、伸縮機構部33に進退自在に設けられた接触端子35とを有している。一方、昇降路16aの内壁16b側に設定された給電器36はその先端に接触端子36aを有し、給電器36は昇降路16aの各階床ごとに設置されている。エレベータの乗りかご16の走行中は、伸縮機構33により、接触端子35は給電器36と干渉しない位置に格納されている。
一旦乗りかご16が目的階床に到着して停止すると、伸縮機構33により、接触端子35は給電器36の接触端子36aに接触する位置まで移動し、乗りかご16の分配器24を経由し、バッテリ23に電力を供給する。なお、走行時における接触端子35の格納動作はリミットスイッチ34により確認し、受電器32と給電器35が接触したまま走行することがないようにしている。
本実施の形態によれば、エレベータの乗りかご16が停止している間、どの階床でも電力の供給を受けられ、かつ接触端子35,36aにより電力が供給されるので効率が良く、省エネルギー性と安全性に優れたエレベータを提供することができる。また、この場合、テールコードの削減を図ることができる。
第3の実施の形態
次に図4および図5を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。このうち図4(a)はエレベータ乗りかごに搭載されているカードア装置を示し、図4(b)は乗り場ホール側に設置されているホールドア装置を示している。
エレベータの電力供給システムは、かご室20を有し昇降路16aを走行するエレベータの乗りかご16と、かご室20側のカードア装置41と、昇降路16a側のホールドア装置49とを備えている。
このうち、カードア装置41はかご室20に設置されたカードアパネル42と、カードアパネル42を駆動するモータ(駆動装置)43と、発電機44と、ベルト45と、プーリ46と、カードア側係合装置47と、接触端子48とから構成されている。
この場合、モータ43は、ベルト45とプーリ46とを介して発電機44に連結されている。
カードア装置46を開閉動作させる際、モータ43の回転力がベルト45を介してカードアパネル42に伝達され、このカードアパネル42を動作させている。
一方、ホールドア装置49は昇降路16aに設置されたホールドアパネル50と、ベルト51と、プーリ52と、重り53と、ホールドア側係合装置54と、接触端子55とから構成されている。
ホールドア装置49の開閉動作は以下のとおりである。まず、エレベータ乗りかご16がホールドア装置49と対向する位置に停止すると、カードア装置41とホールドア装置49は正面から見てほぼ重なるような位置関係となる。このときカードア側係合装置47とホールドア側係合装置54は隣り合うような位置関係となる。
上述したカードア装置41の開閉動作の際、カードアパネル42が移動し、このカードアパネル42に取り付けられているカードア側係合装置47がホールドア側係合装置54に係合して、ホールドアパネル50が開閉する。またホールドア装置49には、駆動源となるカードア装置41に搭載されたモータ43の消費電力を節約するために、カードアパネル42、ホールドアパネル50の重量に相当する重り53が設けられている。
図5はエレベータドアの開閉動作時において、モータ43に供給される電力と発電機44で生じる電力の時間関係を示している。ここでの考え方は図2で考えた乗りかごと釣り合い重りが同じ重さのときの発電機の動作と同じものとなっている。
すなわちカードアパネル42とホールドアパネル50とが動作を開始し、定常速度に達するまでの区間(A区間)はモータ43で消費する電力が最大となるため、発電機44では発電動作は極力行わないようにしている。
次に、カードアパネル42と、ホールドアパネル50の動作が定常に達したあとは発電動作を行い(B区間)、減速区間(C区間)で最大の発電を行う。上記動作はカードアパネル42とホールドアパネル50の開動作および閉動作の双方において適用される。
なお、本実施の形態ではモータ43と発電機44は別装置となっているが、原理上内部構造はほぼ同一であるためモータ43に発電機の機能をもたせて発電機44を除いてもよい。
カードアパネル42とホールドアパネル50の開閉動作中、カードア側係合装置47の接触端子48と、ホールドア側係合装置54の接触端子55は接触している。この開閉動作中に発電機44内の電力をカードア側係合装置47の接触端子48およびホールドア側係合装置54の接触端子55を経て乗りかご16内の分配器24に送り、さらにバッテリ23に送って蓄えることができる(図1参照)。
本実施の形態によれば、エレベータのカードアパネル42とホールドアパネル50のドア開閉動作をしている最中に発電を行うことができ、また同時に昇降路側から給電を受けられるので、省エネルギー性と安定性に優れたエレベータを提供することができる。この場合、テールコードの削減を図ることができる。
第4の実施の形態
図6を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図6に示す第4の実施の形態は、シーブ18に新たにモータ63を追加したものであり、他は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。図6において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
乗りかご16はシーブ17、18が搭載された下梁19と、かご室20とからなり、かご室20は防振ゴム21により下梁19に弾性支持されている。下梁19はさらにシーブ17の回転を利用した発電機22と、発電された電力を貯蔵するバッテリ23と、乗りかご16内の各機器に電力を供給するための分配器24とが設けられている。乗りかご16全体は昇降路16a内の巻上機6およびロープ25により駆動される。
またシーブ18にはモータ63が接続されており、このモータ63にはバッテリ23および分配器24から電力が必要に応じて供給されている。
さらに乗りかご16には受電器26が設置され、昇降路16aの内壁16bの上部および下部に設けられた給電器27から電力を受けることができるようになっている。この受電器26と給電器27には各々接触端子26a,27aが設けられており、これらの接触端子26a,27aが接触することで電力の受け渡しを行っている。
また乗りかご16にはかご室20内の積載状況を判断するための荷重検知装置28と、乗りかごの内の各種情報を伝達するための通信装置29とが設けられている。
図6において、前述の通りエレベータの巻上機6は乗りかご16の走行開始直後、加速区間(A区間)において最大の電力を消費する。すなわち、巻上機にとってこの区間で最大のトルクが発生している。そのため、エレベータの巻上機6はこの最大トルクを発生しうる容量のものを設置する必要があり、その他の区間(B区間、C区間)はより小さな容量で十分対応することができる。そこで、乗りかご16に搭載されたモータ63を用い、このA区間の間シーブ18を回転させることで、巻上機6が必要とするトルクを小さくすることができる。
本実施の形態によれば、巻上機6としてより小さなものを使用することが可能となる。なお本実施の形態ではモータ63と発電機22は別装置となっているが、原理上内部構造はほぼ同一であるため、発電機22にモータ機能をもたせてモータ63を除いてもよい。この場合はエレベータ全体でより低コストなものを提供することができる。
本発明によるエレベータの電力供給システムの第1の実施の形態を示す構成図。 エレベータの乗りかごの走行時における、巻上機に供給される電力と、発電機で生じる電力の時間関係を説明する図。 本発明によるエレベータの電力供給システムの第2の実施の形態を示す構成図。 本発明によるエレベータの電力供給システムの第3の実施の形態を示す構成図。 カードア装置の開閉動作中のモータに供給される電力と、発電機で生じる電力の時間関係を説明する図。 本発明によるエレベータの電力供給システムの第4の実施の形態を示す構成図。 従来のエレベータの基本構成を示す図。 従来のエレベータの基本構成を示す図。
符号の説明
6 巻上機
16 乗りかご
16a 昇降路
16b 内壁
17,18 シーブ
19 下梁
20 かご室
22 発電機
23 バッテリ
24 分配器
25 ロープ
26 受電器
27 給電器
32 受電器
33 伸縮機構部
34 リミットスイッチ
35 接触端子
36 給電器
36a 接触端子
41 カードア装置
42 カードアパネル
43 モータ
44 発電機
47 カードア側係合装置
48 接触端子
49 ホールドア装置
50 ホールドアパネル
54 ホールドア側係合装置
55 接触端子
63 モータ

Claims (11)

  1. 昇降路を走行する乗りかごと、
    前記乗りかごに取付けられ、吊りロープが掛け渡されるシーブと、
    前記シーブに連結された発電装置と、
    前記発電装置に接続された蓄電装置と、
    前記蓄電装置の電力を乗りかごへ供給する電力供給装置と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの電力供給システム。
  2. 前記乗りかごと前記昇降路との間に給電機構を設けたことを特徴とする請求項1記載のエレベータの電力供給システム。
  3. 前記給電機構は前記昇降路の上部または下部に設けられ、電力を供給する給電器を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータの電力供給システム。
  4. 昇降路を走行する乗りかごと、
    前記乗りかごと前記昇降路の内壁との間に設けられた給電機構とを備え、
    前記給電機構は昇降路側に設けられた給電器と、前記乗りかご側に設けられた受電器とを有し、前記乗りかごの停止時に前記受電器が突出して給電器に接触することを特徴とするエレベータの電力供給システム。
  5. 昇降路側のホールドアと、乗りかご側の乗りかごドアとの間に係合装置が設けられ、前記給電器はこの係合装置に設けられていることを特徴とする請求項4記載のエレベータの電力供給システム。
  6. 前記発電装置はシーブの回転力を利用して発電することを特徴とする請求項1記載のエレベータの電力供給システム。
  7. 前記発電装置はエレベータの乗りかごの回生運転時のみに発電することを特徴とする請求項6記載のエレベータの電力供給システム。
  8. 前記発電装置はエレベータの乗りかごの加速運転時には小さく、乗りかごの減速運転時には大きく発電することを特徴とする請求項6記載のエレベータの電力供給システム。
  9. 前記シーブに駆動装置が設けられ、前記電力供給装置はこの駆動装置に電力を供給することを特徴とする請求項1記載のエレベータの電力供給システム。
  10. 前記駆動装置はエレベータの乗りかごの加速運転時のみに動作することを特徴とする請求項9記載のエレベータの電力供給システム。
  11. ホールドアパネルを有する昇降路を走行するとともにカードアパネルを有する乗りかごと、
    カードアパネルの駆動装置と、
    カードアパネルの駆動装置に連結された発電装置と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの電力供給システム。
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