JP2005145156A - サスペンションの制振機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ばね下振動を抑制して、乗り心地を向上させることを可能としたサスペンションの制振機構を提供する。
【解決手段】 シャーシスプリングとして機能する第1のトーションバー36にジョイントバー38、第2のトーションバー41を挟んで電動モータ5が取り付けられている。電動モータ5は、回転子51を保持する円筒50の一端が、ジョイントバー38から遠い側で第2のトーションバー41に接続される。また、固定子52が保持されるケース53は、第2のトーションバー41の他端とともに、ジョイントバー38に接続されている。そして、制御ECU6は、回転子51の回転速度に応じて、これを減衰させるよう電動モータ5に付与する電流を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明はサスペンションの制振機構に関し、特に、トーションバーを利用したサスペンションにおいて、電動モータを利用してばね下の制振を行うサスペンションの制振機構に関する。
自動車のサスペンションは、走行中に路面から受ける衝撃や振動を車体に直接伝えないようにして車体や積荷の損傷を防ぐとともに乗り心地を向上させる装置であり、車輪に付与される駆動力、制動力を車体に的確に伝達するとともに、車両の運動性を維持する役目も果たしている。特許文献1〜3は、このようなサスペンション装置における制振性を向上させる技術を開示している。
特許文献1の技術は、電気モータを用いたショックアブソーバーを利用して能動的な振動の減衰を行おうとするものである。特許文献2の技術は、電気的に制御される減衰機構を内蔵したダンパと、電気的に制御されるバネ要素とを直列的に設けている。また、特許文献3の技術は、ダンパと電磁アクチュエータとを直列配置することでばね下の制振を行おうとしている。
特開平2−120113号公報 特開平8−300928号公報 特開2000−52738号公報
ところで、このように電動モータを用いた電磁アブソーバをばね下に配置した場合、モータの慣性モーメントの影響によって等価的なばね下質量が増大してしまう。この結果、ばね下振動数が低下し、減衰量の低下を招いて、ばね上の振動が増大してしまい、乗り心地が悪化してしまうおそれがある。
そこで本発明は、ばね下振動を抑制して、乗り心地を向上させることを可能としたサスペンションの制振機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るサスペンションの制振機構は、シャーシスプリングとしてトーションバーを用いたサスペンションの制振機構であって、(1)シャーシスプリングとして機能する第1のトーションバーの車輪接続側の延長上でこの第1のトーションバーに接続されている第2のトーションバーと、(2)この第2のトーションバーの第1のトーションバーとの接続側と逆の端部にその回転軸が連結されている電動モータと、(3)電動モータの回転量を制御する制御装置と、を備えている。そして、この電動モータの固定子側は、第2のトーションバーの第1のトーションバーとの接続側、あるいは、車両本体に接続されている。
本発明によれば、トーションバー式のサスペンションにおいて、シャーシスプリングとして機能する第1のトーションバーの延長上に別のトーションバー(第2のトーションバー)を介して制振用の電動モータを配置する。この電動モータは回転軸が第2のトーションバーに取り付けられ、固定子側、つまり外側の構造体が第1のトーションバー側、または、車両本体に取り付けられる。ばね下に振動が発生すると、第1のトーションバーに捻じれが発生する。この捩れは第2のトーションバーにも捩れを生じさせる。制御装置は、電動モータを駆動させて回転軸の位置を固定子に対して変更する。これにより、第2のトーションバーの捩れの減衰量を調整する。
本発明によれば、電動モータにより第2のトーションバーの捩れの減衰特性を制御する。この電動モータの慣性モーメントは、ばね下質量を増大させるのではなく、車体側の付加質量として機能する。このため、ばね下質量を増大させることなく制振力を発生させることができ、乗り心地が向上する。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明に係るサスペンションの制振機構を搭載した車両のサスペンション(第1の実施形態)部分を示す斜視図である。このサスペンション3は、車輪1と車体2間に配置されるものであり、ここでは、前輪の場合を例に説明している。車輪1の回転中心は、ナックルスピンドル30によって支持されており、このナックルスピンドル30の両端は、上下にそれぞれ配置される弓状のアッパーアーム31、ロワーアーム32の各中心部に接続固定されている。ロワーアーム32と車体2を接続しているショックアブソーバー33は、ロワーアーム32の略中心部から上方の車体中心方向に向かう方向に中心軸が配置される。左右のロワーアーム32の後方側端部は、スタビライザー34によって接続されている。なお、前方には、操舵機構35が接続されている。アッパーアーム31の後方側端部からは、第1のトーションバー36が後方にのびており、アンカーブラケット37によって車体2に接続されている。アッパーアーム31の前方側端部には、制振機構4が取り付けられている。
この制振機構4は、第1のトーションバー36に一端が接続され、アッパーアーム31によって支持されているジョイントバー38の他端に接続されている。制振機構38は、第2のトーションバー41と、制振用の電動モータ5から構成される。電動モータ5は、コイルからなる回転子51と、磁石からなる固定子52を備えている。回転子51は、第2のトーションバー41を覆う同軸上の円筒50の外周面上に配置されている。ジョイントバー38と固定子52を固定している電動モータ5のケース53とは、ジョイントバー38と第2のトーションバー41の一端との接続側で固定されている。第2のトーションバー41の他端には、円筒50の一端が固定されているが、円筒50の他端は、固定されておらず、第2のトーションバー41と円筒50およびその円周面上の回転子51とは、捩動可能に構成されている。また、円筒50は、ケース53内で回転可能に配置されている。この電動モータ5は、制御ECU6に接続されている。制御ECU6は、電動モータ5に付与する電流を電動モータ5の回転速度に応じて所定の減衰力となるよう制御する。
このサスペンションを搭載した車両の振動学的モデルを図3(a)に、電磁アブソーバのない従来の車両の振動学的モデルを図3(b)に、電磁アブソーバを備えた従来の車両の振動学的モデルを図3(c)にそれぞれ示す。
ここで、Mは質量、kはばね係数、cは、減衰係数、xは変位量であって、添字のsが車体(ばね上)、uがバネ下(車輪)、0が地表面、tがタイヤ、dがモータをそれぞれ表している。
従来の車両モデル(図3(b)参照。以下、従来例1と呼ぶ。)では、振動モデルの運動方程式は下記の式により表せる。
Figure 2005145156
電磁アブソーバを備えた従来の車両(図3(c)参照。以下、従来例2と呼ぶ。)では、電磁アブソーバの慣性モーメントが付加質量として車輪質量とともにばね下質量として機能する。このため、振動モデルの運動方程式は下記のようになる。
Figure 2005145156
これに対して、本実施形態のサスペンションを備えた車両においては、第2のトーションバー41と電動モータ5が車輪の制振力の反力を受ける。具体的には、トーションバーが制振用のバネとして機能し、電動モータ5は、減衰用のダンパーとして機能するとともに、電動モータ5の慣性モーメントは、ばね上の質量として付加される。つまり、全体がダイナミックダンパとして機能する(図3(a)参照)。このため、制振力の反力が直接、車体に作用することがなく、車体に不要な振動が付加されることがない。上述したように、電動モータ5の慣性モーメントは、車輪の付加質量としてばね下に存在するのではなく、ばね上において独立した付加質量として機能することになるから、この振動モデルの方程式は下記のようになる。
Figure 2005145156
以上の運動方程式の計算結果の一例を図4に示す。電磁アブソーバを配置した従来例2では、従来例1に比べて高周波成分のばね上加速度は減少しているが、ばね下共振点付近(5〜20Hz)では、むしろばね上加速度が増大しており、乗り心地を悪化させてしまう。これに対して、本実施形態のサスペンションを採用した場合、このばね下共振点付近の周波数帯におけるばね上加速度を抑制し、比較的フラットな特性とすることができる。したがって、制振効果が高く、乗り心地が向上する。
次に、本発明に係るサスペンションの制振機構の第2の実施形態について説明する。この実施形態は、制振機構38における電動モータ5の取り付け方が第1の実施形態と相違する。
図5に示されるように、この実施形態では、ジョイントバー38に接続されているのは、第2のトーションバー41のみであり、電動モータ5のケース53は、ジョイントバー38には、直接接続されず、その回転子51(実際には、それを固定している円筒50)が第2のトーションバー41を間に挟んで間接的に接続されるのみである。電動モータ5のケース53は、車体2に直接、または、固定部材を介して接続されている。さらに、回転子の回転数を検出する回転数センサ55が配置されている。
このサスペンションを搭載した車両の振動学的モデルを図6に示す。この実施形態においても、第2のトーションバー41がスプリングとして機能し、電動モータ5の回転子51は減衰ダンパーとして機能する。ここで、電動モータ5は、アッパーアーム31と車輪の間に配置されているから、この制振機構のモデルは、スプリング、慣性質量、ダンパーを直列につないで、車輪と車体の間に配置したものとなり、慣性質量は、ばね上に配置されることになる。このため、第1の実施形態と同様に、ばね下の質量を増加させることなく、また、制振力の反力を直接車体に作用させることがないため、車体に不要な振動が付加されることがない。
この振動モデルの方程式は下記の通りになる。
Figure 2005145156
この運動方程式の計算結果の一例を図7に示す。ここでは、図4の場合と同様に、従来例1と、従来例2の計算結果を合わせて示している。本実施形態においても、ばね下共振点付近の周波数帯(5〜20Hz)におけるばね上加速度を抑制し、比較的フラットな特性とすることができることが確認された。したがって、この場合も、制振効果を高めることができ、乗り心地が向上する。
ここでは、アッパーアーム側にトーションバーを接続する構成としたが、例えば、ロワーアーム側にトーションバーを接続するなど他の構成をとることも可能である。また、電動モータは、回転子側を磁石とし、固定子側にコイルを配置する構成とするなど、適宜変更が可能である。
本発明に係る制振機構を含むサスペンションの第1の実施形態を示す斜視図である。 図1の装置の制振機構部分を示す概略構成図である。 図1の装置を搭載した車両と、従来のサスペンションを搭載した車両それぞれの振動学的モデルを示す図である。 図4のモデルによる計算結果を示す図である。 本発明に係る制振機構の第2の実施形態を示す概略構成図である。 図5の装置をサスペンションに搭載した車両の振動学的モデルを示す図である。 図6のモデルによる計算結果を示す図である。
符号の説明
1…車輪、2…車体、3…サスペンション、4…制振機構、5…電動モータ、6…制御ECU、30…ナックルスピンドル、31…アッパーアーム、32…ロワーアーム、33…ショックアブソーバー、34…スタビライザー、35…操舵機構、36…第1のトーションバー、37…アンカーブラケット、38…ジョイントバー、38…制振機構、41…第2のトーションバー、50…円筒、51…回転子、52…固定子、53…ケース、55…回転数センサ。

Claims (2)

  1. シャーシスプリングとしてトーションバーを用いたサスペンションの制振機構であって、
    シャーシスプリングとして機能する第1のトーションバーの車輪接続側の延長上で該第1のトーションバーに接続されている第2のトーションバーと、
    前記第2のトーションバーの前記第1のトーションバーとの接続側と逆の端部にその回転軸が連結され、固定子側が前記第2のトーションバーの前記第1のトーションバーとの接続側に接続されている電動モータと、
    前記電動モータの回転量を制御する制御装置と、
    を備えていることを特徴とするサスペンションの制振機構。
  2. シャーシスプリングとしてトーションバーを用いたサスペンションの制振機構であって、
    シャーシスプリングとして機能する第1のトーションバーの車輪接続側の延長上で該第1のトーションバーに接続されている第2のトーションバーと、
    前記第2のトーションバーの前記第1のトーションバーとの接続側と逆の端部にその回転軸が連結され、固定子側が車両本体に接続されている電動モータと、
    前記電動モータの回転量を制御する制御装置と、
    を備えていることを特徴とするサスペンションの制振機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109094318A (zh) * 2018-10-11 2018-12-28 营山县臻安机电科技研究所 一种全自动平衡式独立悬架前桥总成
CN111810575A (zh) * 2020-05-12 2020-10-23 湖北恒义智能科技有限公司 一种交叉悬臂式阻尼减震行走轮装置

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