JP2005144379A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続走行するウェブに塗布層を形成する塗布装置において空気同伴現象を抑制し、良質な塗布面を得る。
【解決手段】 バッキングロール11にウェブWを掛け回す。ウェブWが支持されたバッキングロール11の肩部に液溜パン13を配置し、バッキングロール11とともに塗液Lを貯留する液溜ベッド12を形成する。液溜パン13の底板部13aに可撓性シート16を載置する。底板部13aの片端とウェブ表面との間に間隔d0の隙間を設ける。可撓性シート16の片端とウェブ表面との間に間隔d1の隙間を設ける。間隔d1を間隔d0よりも微小に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙、布、プラスチックフィルムなど連続走行する帯状ウェブに塗液を塗布する塗布装置に関する。
連続走行する帯状ウェブに塗液を塗布する塗布装置では、走行されるウェブ近傍に同伴される空気層の一部が塗液を供給・付着させる装置に混入し、塗布面に塗布筋やピンホールなどの塗布欠陥を発生するという、所謂空気同伴現象がある。特に、塗布速度を上げると該空気同伴現象が著しくなり、塗工速度が上げられない(所謂臨界塗工速度)という問題が生じる。従来空気同伴現象を抑制する方法として、塗液を供給・付着させる装置の上流側に減圧チャンバーを設置する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−53228号公報
本発明は、連続走行するウェブに液状の塗布層を形成する塗布工程において、簡単かつ低コストで空気同伴現象を抑制し、紙、布、プラスチックフィルムなど連続走行する帯状ウェブに塗液を塗布する塗布装置に関し、かつ塗工速度を上げても良質な塗布面を得る塗布装置を提供することを目的としている。
(1)本発明の請求項1に記載の塗布装置は、バッキングロールに支持された状態で連続走行するウェブに塗液を塗布する塗布装置であって、ウェブに塗液を供給する塗液供給部と、塗液供給部の上流側の隔壁に設けられる可撓性シートとを備え、可撓性シートの片端とバッキングロールに支持されているウェブ表面との間に設けられる間隔が、隔壁の片端とバッキングロールに支持されているウェブ表面との間に設けられる間隔よりも小さいことを特徴としている。
(2)例えば塗液供給部は開放式の液溜パンであり、可撓性シートは液溜パンの底板部に載置される。
(3)本発明の請求項3に記載の塗布装置は、連続走行されるウェブに塗液を塗布する塗布装置であって、ウェブに塗液を供給する塗液供給部と、塗液供給部の上流側に隣接して設けられる減圧チャンバーと、減圧チャンバーの上流側の隔壁に設けられる可撓性シートとを備え、可撓性シートの片端とウェブ表面との間に設けられる間隔が、隔壁の片端とウェブ表面との間に設けられる間隔よりも小さいことを特徴としている。
(4)本発明の請求項4に記載の塗布装置は、バッキングロールに支持された状態で連続走行するウェブに塗液を塗布する塗布装置であって、ウェブに塗液を供給する塗液供給部と、塗液供給部の上流側に隣接して設けられる減圧チャンバーと、塗液供給部の上流側の隔壁または減圧チャンバーの上流側の隔壁の少なくとも一方に設けられる可撓性シートとを備え、可撓性シートの片端とウェブ表面との間に設けられる間隔が、隔壁の片端とウェブ表面との間に設けられる間隔よりも小さいことを特徴としている。
(5)上記各塗布装置において、可撓性シートの片端とウェブ表面との間に設けられる間隔は、隔壁の片端とウェブ表面との間に設けられる間隔の半分以下であることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、連続走行するウェブに液状の塗布層を形成する塗布工程において、簡単かつ低コストで空気同伴現象を抑制し、塗工速度を上げても良質な塗布面を得られる塗布装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である開放式塗布装置の一部を模式的に示す側面図である。
本実施形態の塗布装置10は、円筒状のバッキングロール11を有し、その外周面には帯状のウェブWが掛け回される。バッキングロール11は水平に配置された中心軸L0の周りに回転され、ウェブWを長手方向に送出する。すなわち、図1において、バッキングロール11は時計周りに回転され、ウェブWは図示しない巻出部から巻き出されA方向(斜め下側)からバッキングロール11に送り込まれる。その後ウェブはバッキングロール11からB方向(斜め上側)に送出され、例えば図示しない乾燥部を経て巻取部に巻き取られる。
ウェブWが掛け回されたバッキングロール11の肩部には、塗液Lを貯留する液溜ベッド12、およびウェブWへの塗液Lの塗布量(塗膜Fの厚さ)を計量するドクターナイフ15が配される。液溜ベッド12は、立体的に成形された薄板から構成される液溜パン13と、バッキングロール11、およびドクターナイフ15に囲まれてなり、その上部は開放されている。
液溜パン13は例えば底板部(隔壁)13aとバックプレート13bを備える。なお、液溜パンは図1の紙面に平行な図示しない2枚の側壁を備える。バッキングロール11側にはプレートは設けられず、塗液Lはバッキングロール11に支持されるウェブ自身により支えられる。ウェブWの表面と底板部13aの片端との間には間隔d0の隙間が設けられる。ウェブWはバッキングロール11の回転に伴って液溜ベッド12内に進入する。液溜ベッド12内に進入したウェブWの外周面は、液溜ベッド12内において塗液Lに接し、ウェブWの表面に塗液Lが塗布される。
ドクターナイフ15は、従来周知のように液溜パンの下流側にバッキングロール11と所定の間隔を置いて固定され、その軸はバッキングロール11の中心軸L0と平行に保たれる。ウェブWはドクターナイフ15とバッキングロール11との間を通ってB方向に送り出され、このときドクターナイフ15によりウェブWに付着した塗液Lからなる塗膜Fの厚さが所定の厚さに計量される。なお、液溜ベッド12内の塗液量は、従来周知の方法(例えば開放部から塗布量分の塗液を供給)により一定に保たれる。
底板部13aの片端とバッキングロール11に支持されているウェブWの表面との間の間隔d0は、ウェブWの厚さの約2〜10倍である。これは、ウェブWの表面に万一皺や付着物(粉落ち、毛羽立ちなど)があったり、特にウェブWに継ぎ目がある場合に、ウェブWの継ぎ目が底板部13aとバッキングロール11との間に挟まれることを防止するためである。このような理由から、間隔d0を微小に設定することができない。したがって、従来の開放式塗布装置では、間隔d0が広いことからウェブWの近傍の同伴空気層が液溜ベッド12内に混入して気泡となり、塗布面に塗布筋やピンホールなどの塗布欠陥を発生するという問題が発生する。また、間隔d0が広いと、塗液Lの粘度が低い場合に、塗液がこの隙間から漏れ出てしまう恐れがある。
また、減圧チャンバーを用いて空気同伴現象による気泡の発生を抑制する従来の塗布装置の場合にも、上記と同様の理由で、減圧チャンバーの上流側の壁の片端とウェッブとの間の間隔を微小に設定することができないので、空気同伴現象による気泡の発生を抑制するには所定の減圧度を維持するため吸引する空気の量を多くする必要があり、減圧動力が大型になるという問題が発生する。
以上のような従来装置の問題から、本実施形態では、液溜パン13の底板部13aの例えば上面(図1)に、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム(例えば、厚さ約50μm)等の可撓性シート16を載置する。可撓性シート16の片端とバッキングロール11に支持されているウェブWの表面との間には、間隔d1の隙間が設けられ、間隔d1は、底板部13aの片端とバッキングロール11に支持されているウェブWの表面との間隔d0よりも小さく設定される。より好ましくは間隔d1は、間隔d0の半分以下に設定される。
可撓性シート16は、可撓性を有することから、ウェブに皺や付着物、あるいは継ぎ目が存在する場合であっても間隔d1を微小に設定することができる。すなわち、間隔d1よりも厚さのある継ぎ目等がウェブ進入口E1を通過する場合であっても、可撓性シート16が下流側に撓むことができるので、このような部分も問題なく通過することができる。
以上のように、本発明の第1実施形態である開放式塗布装置によればウェブ表面との間隔を極めて微小に設定することができるので、ウェブ近傍の同伴空気層の液溜パンへの侵入を防止することができ、空気同伴現象による気泡の発生を十分に抑制することができる。また、ウェブ表面との間隔が極めて微小に設定できることから、塗液の粘性が低い場合でも、塗液がウェブ表面との隙間から漏れることを防止することができる。
したがって、継ぎ目のあるウェブを連続走行する塗布工程においても、より粘度の低い塗液を用いることができ、塗工可能な塗液粘度範囲を拡張することができる。また、塗液粘度の低下により、空気同伴が発生しない臨界塗工速度を向上することが可能となる。
なお第1実施形態では、可撓性シート16が液溜パン底板部13aの図1中上面に載置されたが、さらにバックプレート13bの内面に連続して載置することにより可撓性シートの取り付けが簡単になるとともに、液溜パンの汚れを防止でき、作業性を向上できる。また、可撓性シート16は液溜パン底板部13aの図1中下面に載置してもよい。
次に、図2を参照して本発明の第2実施形態における減圧チャンバーを用いた塗布装置について説明する。図2は、第2実施形態の減圧チャンバーを用いた塗布装置の一部を模式的に示す側面図である。なお、第1実施形態と共通する構成に関しては同一参照符合を用いる。
第2実施形態の塗布装置20は、第1実施形態の開放式塗布装置10と同様に、バッキングロール11を用いてウェブWを走行する形式のものであるが、第1実施形態の液溜ベッド12とドクターナイフ15の代わりに塗布ヘッド21が用いられる。塗布ヘッド21には、例えばスロットダイ塗布ヘッド、スライドダイ塗布ヘッド、カーテンダイ塗布ヘッドなどが含まれる。なお、塗布装置作動時において、塗布ヘッド21には、図示しない塗液供給系から所定量の塗液Lが常時供給される。
また、塗布ヘッド21の上流側、すなわち下側には、減圧チャンバー22が隣接設けられ、減圧チャンバー22内の空気はエア吸引口23から図示しないダクトを介して吸引装置により外部へと吸引・排出される。減圧チャンバー22のハウジングを画成する上流側の壁22aの片端と、バッキングロール11に支持されているウェブWの表面との間には、間隔d’0の隙間が設けられる。また、壁22aの例えば下側の面には、可撓性シート16が装置され、可撓性シート16の片端とバッキングロール11に支持されているウェブWの表面との間には間隔d’1の隙間が設けられる。バッキングロール11の回転によって走行されるウェブWは、ウェブ進入口E2を通って減圧チャンバー22内に侵入し、塗布ヘッド21においてその表面に塗液Lが塗布される。このとき、ウェブWの表面近傍に同伴される空気層は、可撓性シート16及びに減圧チャンバー22によりウェブWから引き剥がされるため、空気同伴に伴う問題を大きく改善する。なお、第2実施形態における間隔d’0、d’1は、例えば、第1実施形態における間隔d0、d1と同じ条件で設定される。
以上のように、本発明の第2実施形態である塗布装置によれば、同じ減圧度を維持するための減圧動力が減少し、または同じ減圧動力で得られる減圧度の絶対値が向上する。また空気同伴抑制効果を高めることができ、臨界塗工速度を向上できる。
次に図3を参照して本発明の第3実施形態における減圧チャンバーを用いた塗布装置について説明する。図3は、第3実施形態の減圧チャンバーを用いた塗布装置の一部を模式的に示す側面図である。なお、第1、2実施形態と共通する構成に関しては同一参照符合を用いる。
第3実施形態の塗布装置30は、例えばテンションウェブ法を用いた塗布装置であり、平面状に連続走行される帯状ウェブWの表面に塗布ヘッド31を用いて塗液Lを塗布するものである。なお、本実施形態では、ウェブWが図中左右方向に走行されるように描かれているが、上下方向に走行されていてもよい。
ウェブWは、図中左側に配置されたガイドローラ(図示せず)を介した後、右側に配置されたガイドローラ(図示せず)を介して図中右方向(矢印C)へ送出される。塗布ヘッド31は、左右のガイドローラの間においてウェブWが平面状に張られる位置に配置される。なお、第2実施形態と同様に、塗布ヘッド31には、ドクターナイフ塗布ヘッド、スロットダイ塗布ヘッド、スライドダイ塗布ヘッド、カーテンダイ塗布ヘッドなどが含まれ、塗布装置作動時において、塗布ヘッド31には、図示しない塗液供給系から所定量の塗液Lが常時供給される。
塗布ヘッド31の上流側(図中左側)には、第2実施形態と同様に、減圧チャンバー32が隣接して配置される。すなわち減圧チャンバー32内の空気はエア吸引口23から図示しないダクトを介して吸引装置により外部へと吸引・排出される。減圧チャンバー32のハウジングを画成する上流側の壁32aの片端と、ウェブWの表面(塗液ヘッド面)との間は、間隔d’0に設定される。また、壁32aの上流側の面(図では左側の面)には、可撓性シート16が装置され、可撓性シート16の片端とウェブWの表面との間は間隔d’1に設定される。
第2実施形態と同様に、ウェブWの表面近傍に同伴される空気層は、可撓性シート16及び減圧チャンバー32によりウェブWから引き剥がされる。また、第3実施形態における間隔d’0、d’1は、例えば、第1実施形態における間隔d0、d1と同じ条件で設定される。
以上のように、本発明の第3実施形態である塗布装置においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第1実施形態の液溜パンの上流側(下側)に減圧チャンバーを設けてもよい。また、第2又は第3実施形態において、可撓性シートを塗布ヘッドと減圧チャンバーとを画成する壁面に設け、ウェブの塗布ヘッドへの進入口を微小に設定してもよい。
以下、比較例とともに実施例を挙げて本発明の第1〜第3実施形態の効果について説明する。
以下の比較例及び実施例においては、何れもドクターナイフ方式の塗布方法が用いられた。また溶剤型粘着剤溶液にはニュートン流体に近いものが用いられ、エマルション型粘着剤溶液には剪断減粘性(shear thinning)流体が用いられた。また、可撓性シートには50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムが用いられ、ウェブの厚さは50μmとした。更に、可撓性シートの片端とウェブ表面との間の間隔d1は、30μmとした。なお、液溜パンの底板部の片端とウェブ表面との間の間隔d0は、各実施例に記載する。また、継ぎ目を有するウェブにおいては、ポリエチレンテレフタレート50μmの粘着テープをウェブの片面に貼り継いだ。
なお、実施例1〜6は第1実施形態の塗布装置における実験結果であり、減圧チャンバーを用いない従来型の塗布装置における比較例1〜6の結果にそれぞれ対応する。実施例7は第2実施形態の塗布装置に対する実験結果であり、減圧チャンバーを用いた従来型の塗布装置における比較例7の実験結果に対応する。また、実施例8は、第2実施形態の塗布装置において、減圧チャンバーの上流側の面に設けられた可撓性シートに加え、減圧チャンバーの下流側の壁面にも可撓性シートを設けた塗布装置に対する実験結果である。
(比較例1及び実施例1)
使用塗液 :溶剤型粘着剤溶液(剪断粘度1500mPa・s)
ウェブ :継ぎ目無し
間隔d0 :100μm
以上の条件のもと、比較例1での臨界塗工速度(空気同伴を起こさないで最大の塗工速度)は70m/minであったのに対して、実施例1での臨界塗工速度は90m/minであった。
(比較例2及び実施例2)
使用塗液 :溶剤型粘着剤溶液(剪断粘度1500mPa・s)
ウェブ :継ぎ目有り
間隔d0 :200μm
以上の条件のもと、比較例2での臨界塗工速度は60m/minであったのに対して、実施例2での臨界塗工速度は90m/minであった。
(比較例3及び実施例3)
使用塗液 :溶剤型粘着剤溶液(剪断粘度500mPa・s)
ウェブ :継ぎ目有り
間隔d0 :200μm
以上の条件のもと、比較例3では、液漏れが発生し、塗工不能となった。これに対して実施例3では、液漏れは発生せず、臨界塗工速度は100m/minであった。
(比較例4及び実施例4)
使用塗液 :エマルション型粘着剤溶液
剪断粘度が、剪断歪速度10s-1のときに10000mPa・s
剪断歪速度1000s-1のときに500mPa・s
ウェブ :継ぎ目無し
間隔d0 :100μm
以上の条件のもと、比較例4での臨界塗工速度は50m/minであったのに対して、実施例4での臨界塗工速度は70m/minであった。
(比較例5及び実施例5)
使用塗液 :エマルション型粘着剤溶液
剪断粘度が、剪断歪速度10s-1のときに10000mPa・s
剪断歪速度1000s-1のときに500mPa・s
ウェブ :継ぎ目有り
間隔d0 :200μm
以上の条件のもと、比較例5での臨界塗工速度は40m/minであったのに対して、実施例5での臨界塗工速度は70m/minであった。
(比較例6及び実施例6)
使用塗液 :エマルション型粘着剤溶液
剪断粘度が、剪断歪速度10s-1のときに5000mPa・s
剪断歪速度1000s-1のときに250mPa・s
ウェブ :継ぎ目有り
間隔d0 :200μm
以上の条件のもと、比較例6では、塗工速度が30m/minを越えると液漏れが発生し塗工不能となった。これに対して、実施例6では、臨界塗工速度が70m/minであった。
(比較例7及び実施例7)
使用塗液 :エマルション型粘着剤溶液
剪断粘度が、剪断歪速度10s-1のときに10000mPa・s
剪断歪速度1000s-1のときに500mPa・s
ウェブ :継ぎ目無し
間隔d’0 :100μm
間隔d’1 :30μm
減圧度 :−500Pa
以上の条件のもと、比較例7での臨界塗工速度は80m/minであったのに対して、実施例7での臨界塗工速度は95m/minであった。
(実施例8)
使用塗液 :エマルション型粘着剤溶液
剪断粘度が、剪断歪速度10s-1のときに10000mPa・s
剪断歪速度1000s-1のときに500mPa・s
ウェブ :継ぎ目無し
間隔d0、d’0 :100μm
間隔d1、d’1 :30μm
減圧度 :−500Pa
以上における実施例8の実験条件は、可撓性シートに係る条件を除いて、比較例7と同様である。なお、ここでd0はウェブWの表面と減圧チャンバー22における下流側の壁22bの片端との間の距離であり、d1はウェブWの表面と壁22bに設けられた可撓性シートの片端との間の距離に対応する。上述したように比較例7及び実施例7での臨界塗工速度が80m/min、95m/minであったのに対して、実施例8では臨界塗工速度は110m/minに上昇した。
以上のように、何れの実施例においても、従来型の塗布装置を用いた比較例に比べて、臨界塗工速度が著しく向上され、液漏れ等の問題も解決されている。
本発明の第1実施形態である開放式塗布装置の一部を模式的に示す側面図である。 本発明の第2実施形態である減圧チャンバーを用いた塗布装置の一部を模式的に示す側面図である。 本発明の第3実施形態である減圧チャンバーを用いた塗布装置の一部を模式的に示す側面図である。
符号の説明
10、20、30 塗布装置
11 バッキングロール
13 液溜パン(塗液供給部)
13a 底板部(隔壁)
16 可撓性シート
21、31 塗布ヘッド(塗液供給部)
22、32 減圧チャンバー
W ウェブ
F 塗膜

Claims (5)

  1. バッキングロールに支持された状態で連続走行するウェブに塗液を塗布する塗布装置であって、
    前記ウェブに前記塗液を供給する塗液供給部と、
    前記塗液供給部の上流側の隔壁に設けられる可撓性シートとを備え、
    前記可撓性シートの片端と前記ウェブ表面との間に設けられる間隔が、前記隔壁の片端と前記ウェブ表面との間に設けられる間隔よりも小さい
    ことを特徴とする塗布装置。
  2. 前記塗液供給部が開放式の液溜パンであり、前記可撓性シートが液溜パンの底板部に載置されることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 連続走行されるウェブに塗液を塗布する塗布装置であって、
    前記ウェブに前記塗液を供給する塗液供給部と、
    前記塗液供給部の上流側に隣接して設けられる減圧チャンバーと、
    前記減圧チャンバーの上流側の隔壁に設けられる可撓性シートとを備え、
    前記可撓性シートの片端と前記ウェブ表面との間に設けられる間隔が、前記隔壁の片端と前記ウェブ表面との間に設けられる間隔よりも小さい
    ことを特徴とする塗布装置。
  4. バッキングロールに支持された状態で連続走行するウェブに塗液を塗布する塗布装置であって、
    前記ウェブに前記塗液を供給する塗液供給部と、
    前記塗液供給部の上流側に隣接して設けられる減圧チャンバーと、
    前記塗液供給部の上流側の隔壁または前記減圧チャンバーの上流側の隔壁の少なくとも一方に設けられる可撓性シートとを備え、
    前記可撓性シートの片端と前記ウェブ表面との間に設けられる間隔が、前記隔壁の片端と前記ウェブ表面との間に設けられる間隔よりも小さい
    ことを特徴とする塗布装置。
  5. 前記可撓性シートの片端と前記ウェブ表面との間に設けられる前記間隔が、前記隔壁の片端と前記ウェブ表面との間に設けられる間隔の半分以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の塗布装置。

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