JP2005144307A - 汚染土壌処理方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】汚染土壌に含まれた重金属類や油類等の汚染物質を迅速に不溶化処理し、かつ高い信頼性を確保することができる汚染土壌処理方法及びシステムを提供することにある。
【解決手段】汚染物質1に汚染された汚染土に生石灰又は石灰系の改良材3を添加して混合する工程(ステップ110)と、このステップ110の工程で生石灰又は石灰系の改良材3と混合した汚染土中の炭酸ガス濃度を上昇させ、改良材3の炭酸化反応を促進させる工程(ステップ120)とを行って、汚染土壌を処理する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、汚染土壌に含まれた重金属類や油類等の汚染物質を不溶化処理する汚染土壌処理方法に関し、さらに詳しくは、汚染物質を迅速に不溶化処理し、かつ高い信頼性を確保することができる汚染土壌処理方法及びシステムに関する。
一般に、重金属類や油類等の汚染物質に汚染された汚染土壌の処理に際し、石灰又は石灰系の改良材を汚染土壌に混合し、土壌中の汚染物質を、地下水や地表水等に溶出しないように不溶化する方法がある。この不溶化処理では、混合時に汚染物質を含む土砂粒子を覆った改良材中の石灰が、空気中の炭酸ガス(二酸化炭素)と反応し、炭酸化して高い難溶性を示す炭酸カルシウムとなることで、汚染物質の水分への溶出が防止される。但し、土壌に改良材を混合すること自体は極短時間で終えることができるが、石灰の炭酸化反応が完了し不溶化反応が安定するには、一般に4週間程度の長期間の養生工程を要する。
それに対し、養生期間を要さない方法として、例えば、生石灰を主成分とする原料に疎水性化剤によるコーティングを施して、混合処理直後から疎水性を呈する改良材が考案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開平6−219734号公報
しかしながら、上記従来技術においては、石灰をコーティングする疎水性化剤として、アスファルト、ビチューメン等といった高粘性の油脂類を用いている。すなわち、上記従来技術における改良材を、汚染土壌を対象とした汚染物質の不溶化処理に用いた場合、本来、土壌中に存在しない成分を土壌に混合することになるので、その混合量によっては、土地所有者や施工業者にとって不安材料となる可能性がないとも言い切れない。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、汚染土壌に含まれた重金属類や油類等の汚染物質を迅速に不溶化処理し、かつ高い信頼性を確保することができる汚染土壌処理方法及びシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、汚染物質に汚染された汚染土に生石灰又は石灰系の改良材を添加して混合する工程と、生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土中の炭酸ガス濃度を上昇させ、石灰の炭酸化反応を促進させる工程とを有することを特徴とする。
また、第2の発明は、汚染物質に汚染された汚染土に汚染物質を分解する微生物を添加して混合する工程と、汚染土に生石灰又は石灰系の改良材を添加して混合する工程と、微生物、及び生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土中の炭酸ガス濃度を上昇させ、石灰の炭酸化反応を促進させる工程とを有することを特徴とする。
また、第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土に炭酸ガスを積極的に接触させることで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする。
また、第4の発明は、上記第1又は第2の発明において、生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土に炭酸ガス濃度を上昇させた空気を積極的に接触させることで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする。
また、第5の発明は、上記第1又は第2の発明において、生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土を集積し、この集積した汚染土に通気用のパイプを差し込んで炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を注入することで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする。
また、第6の発明は、上記第1又は第2の発明において、生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土を埋め戻し、この埋め戻した汚染土に通気用のパイプを差し込んで炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を注入することで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする。
また、第7の発明は、上記第1又は第2の発明において、生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土に、炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を継続的に接触させることで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする。
また、第8の発明は、汚染物質に汚染された汚染土を、生石灰又は石灰系の改良材と混合する改良材混合手段と、この改良材混合手段で生石灰又は石灰系の改良材と混合された汚染土に、炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を供給する炭酸化反応促進手段とを備えたことを特徴とする。
また、第9の発明は、汚染物質に汚染された汚染土を、汚染物質を分解する微生物と混合する微生物混合手段と、汚染土を生石灰又は石灰系の改良材と混合する改良材混合手段と、微生物、及び生石灰又は石灰系の改良材と混合された汚染土に、炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を供給する炭酸化反応促進手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、疎水性化剤等の特殊なコーティングを施されていない、一般の生石灰や石灰系の改良材を用いるので、土地所有者や施工業者に対しても心証面で高い信頼性を確保することができ、なおかつ、生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土に炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を通気することにより、石灰の炭酸化反応を促進し、汚染物質の不溶化反応が安定するまでの期間を飛躍的に短縮することができる。
また、バイオ処理と組み合わせた場合にも、極短期間で石灰が炭酸化されるので、石灰の混合による降雨時等の土壌のpH上昇を抑制し、微生物の生息環境を良好に確保することができる。したがって、処理終了後、処理土を即時的に再利用し、しかもその後継続的に汚染物質を分解除去させることができる。
以下、本発明の汚染土壌処理方法の一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の汚染土壌処理方法の一実施の形態の手順を表すフローチャートである。
図1に示すように、本実施の形態の汚染土壌処理方法は、処理対象となる汚染土、つまり例えば六価クロム等に代表される重金属類や油類等の汚染物質に汚染された汚染土に生石灰又は石灰系の改良材(以下、総称して改良材と記載する)を添加して混合する混合処理の工程(ステップ110)と、その後、改良材の炭酸化反応を促進するために、改良材と混合した汚染土中の炭酸ガス濃度を上昇させる炭酸化促進の工程(ステップ120)とを有する。そして、これらステップ110,120の工程が終了したら、ステップ130として、一連の処理を終えた汚染土(処理土)を、例えば埋め戻し土等として再利用する。
図2乃至図4は、不溶化処理の各段階における汚染土の様子を模式的に表したモデル図である。
まず、汚染物質1を含有した土壌粒子2は、改良材3と混合処理されることによって、図2のように、周囲を改良材3に覆われた状態となる。例えば、改良材3として生石灰(CaO)を主成分とする粉末を用いた場合には、(式1)で表されるように、生石灰が土壌粒子2中の水分と水和反応を起こし、水酸化カルシウム(Ca(OH))に変化する。
CaO+HO→Ca(OH) ・・・(式1)
従来の不溶化処理においては、この工程を行った後、水酸化カルシウムが、(式2)で表されるように、空気中の二酸化炭素(CO)と反応して高い難溶性を示す炭酸カルシウム(CaCO)へと変化するまで、改良材3を混合した汚染土(混合土)を養生する。
Ca(OH)+CO→CaCO+HO ・・・(式2)
この炭酸化反応が終了すると、土壌粒子2は、高い難溶性を示す炭酸カルシウムに変化した改良材3に周囲を被覆され、例えば、間隙水、表層水、地下水等の液体の状態にある水と遮断された状態となり、図3に示すように、仮に降雨等によって処理土に雨水が浸入してきても、汚染物質1の水分中への溶出が防止され、健康上の被害を及ぼさない状態にある再利用可能な土壌になる。
しかし、通常、養生によって(式2)で表される炭酸化反応が完了するまでには長期間を要する。実際の施工において、例えば、混合処理後、混合土を即時的に埋め戻し、転圧等を行った場合には、土壌粒子2中の雰囲気の移動が非常に少なくなる(場合によっては全く起こらなくなる)ため、炭酸化反応が完了するまでには、更に長期間を要し、著しい場合には、炭酸化反応が完了しないこともある。
例えば、炭酸化反応が完了する前に降雨があり、埋め戻した混合土が水分に浸されると、まだ改良材3が難溶性の炭酸カルシウムに完全に変化していないことから、図4に示したように、土壌粒子2内に水分が出入りする。その結果、土壌粒子2中の汚染物質1が表層水、或いは地下水等に溶出してしまうことになる。そのため、従来の不溶化処理においては、改良材3と混合処理した後、改良材3が炭酸カルシウム化するのに十分な養生期間を確保しなければならなかった。
しかし、十分な養生期間を確保するためには、長期にわたる養生期間中、混合土をストックしておくための広大な敷地を確保しなければならず、しかも、混合土が雨水に曝されないような状態を確保する手段を講じる必要もあり、処理費用の増大を招く。また、汚染現場で混合土を養生する場合、養生期間中は、本来の目的に土地を利用することができないので、汚染現場を即時的に本来の用途に用いたい場合には、汚染土壌を場外に搬出し、汚染されていない土壌又は浄化処理済みの土壌と入れ換えることが行われてきた。この場合には、汚染土壌を場外に持ち出すことによる汚染の拡散や輸送に際し発生する公害、騒音等の問題が発生し、また、輸送に要する費用も多大になる。
そこで、本実施の形態においては、ステップ110の工程を終えた図2の状態にある混合土に対し、その炭酸ガス濃度を上昇させるステップ120の工程を行うことによって、改良材3の炭酸化反応を促進させ、従来、長期間を要していた不溶化処理を極短期間で終了させる。混合土の炭酸ガス濃度を上昇させるためには、例えば、炭酸ガスそのもの、或いは炭酸ガス濃度を上昇させた空気を混合土に積極的に接触させる。
炭酸ガス濃度を上昇させた空気を用いる場合、割合に限定はないが、空気に対して数%程度の炭酸ガスを混入するだけでも十分である。大気中の炭酸ガス濃度を0.03%(体積割合)と見積もった場合、例えば、空気に炭酸ガス2%(体積割合)を混入すると、この混合空気中の炭酸ガス濃度は、大気の60倍以上に上昇する。一般に、固体と気体との反応の速度(固気反応速度)は反応に関する物質の気体中の濃度勾配(濃度)に依存することから、炭酸ガス濃度を2%程度に上昇させた空気を接触させることで、反応速度が60倍以上に促進される。この場合、通常、完了までに4週間(約30日)程度かかる改良材3の炭酸化反応を、約半日に短縮することができ、例えば、日中混合処理を行った後、夜の間に炭酸ガス濃度2%程度の空気を混合土に通気することで、翌日には、埋め戻し、埋め立て等の再利用に供することが可能となる(図3の状態とすることができる)。勿論、炭酸ガス濃度をさらに上昇させた空気を用いた場合、或いは炭酸ガスそのものを用いた場合には、さらなる炭酸化反応利の促進も可能である。
このように、本発明においては、疎水性化剤等の特殊なコーティングを施されていない、一般の生石灰や石灰系の改良材を用いるので、土地所有者や施工業者に対しても心証面で高い信頼性を確保することができ、なおかつ、改良材と混合後の汚染土に炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を通気することにより、改良材の炭酸化反応を促進し、汚染物質の不溶化反応が安定するまでの期間を飛躍的に短縮することができる。
図5は、本実施の形態の汚染土壌処理方法を実施するための本発明の汚染土壌処理システムの一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
図5において、100は汚染土に改良材を添加して混合処理する自走式混合機械、200は自走式混合機械100に汚染土を供給するための油圧ショベル、300は改良材と混合した汚染土中の炭酸ガス濃度を上昇させ、石灰の炭酸化反応を促進させる炭酸化促進手段、400は処理土を使用箇所へ搬送するダンプトラックである。
自走式混合機械100の構成を説明すると、101はその走行体で、この走行体101は、走行体フレーム102と、この走行体フレーム102の両側にそれぞれ設けたトラックフレーム103と、このトラックフレーム103の一方側(図5中の左側)に設けた従動輪104と、トラックフレーム103の他方側(図5中の右側)に設けた駆動輪105と、従動輪104と駆動輪105とに掛け回した履帯106とで構成されている。
107は走行体フレーム102上に設けた本体フレーム、108は本体フレーム107の一方側(図5中の右側)に支持部材109を介して設けた動力装置で、この動力装置108はエンジンと、このエンジンによって駆動されるポンプと、このポンプからの圧油を前記走行体及び後述する機器に切換え供給する弁等とを備えている。
110は本体フレーム107のほぼ中央でその長手方向に設けた改良材混合手段としての混合装置で、この混合装置110はその装置本体内にほぼ平行に設けたパドル型のミキサを備えている。特に図示していないが、この混合装置110はその一方側(図5中の左側)の上部に入口を、またその他方側(図5中の右側)に出口を備えている。111はその駆動装置である。
112は本体フレーム7の他方側(図5中の左側)に設けた支持架台、113はこの支持架台112上にばね114を介して設けた篩装置、115は篩装置113に設けた偏心体駆動軸、116は加振用油圧モータ、117は加振用油圧モータ116と偏心体駆動軸115とを連結するベルトである。
118は篩装置113の下方に位置するように支持架台112に設けた搬送コンベアで、この搬送コンベア118の放出側(図5中の右側)は混合装置110の入口に臨んでいる。119は篩装置113と搬送コンベア118との間に位置するように支持架台112に設けたホッパである。
120は支柱121によって支持された改良材貯留用タンクで、この改良材貯留用タンク120の上部はその高さを調整するために蛇腹状に構成されている。122は改良材貯留用タンク120の下部に設けた供給口で、この供給口122は搬送コンベア118の他方側(図5中の右側)の上方に位置し、搬送コンベア118によって搬送されてくる汚染土上に改良材を供給する。
123は混合装置110の出口から排出された混合土を搬送し排出する排出コンベアで、この排出コンベア123の一方側(図5中の左側)は混合装置110の出口下に位置し、その他方側(図5中の右側)は動力装置108の下方から上り傾斜を持つように本体フレーム107に支持されている。
前述した油圧ショベル200の構成を説明すると、201はその走行体、202は走行体201上に旋回可能に設けた旋回体、203は旋回体202上の後方に設けた原動機、204は旋回体202の後部に設けたカウンタウエイト、205は旋回体202の前部に設けた運転席、206は旋回体202の前部中央に俯仰動可能に設けたブーム、207はブーム206の先端に回動可能に設けたアーム、208はアーム207の先端に回動可能に設けた掘削バケットである。
209はブーム駆動用の油圧シリンダで、その基端は旋回体202に設けられ、そのピストンロッド210の先端はブーム206の側面中間部に連結されている。211はアーム駆動用の油圧シリンダで、その基端はブーム206の上面中間部に連結され、そのピストンロッド212の先端はアーム207の基部に連結されている。213はバケット駆動用の油圧シリンダで、その基端はアーム207の上面基部側に連結され、そのピストンロッド214の先端はリンク215,216の一方に連結されている。リンク215の他方はアーム207の先端側に連結されている。また、リンク216の他方はピン217によってバケット208の背部に連結されている。前述したブーム206、アーム207及び駆動用油圧シリンダ210,211は、多関節型作業アームを構成する。
炭酸化促進手段300の構成を説明すると、301は空気供給用のエアタンク、302は炭酸ガス供給用のガスタンクで、これらエアタンク301及びガスタンク302の供給口部分には、バルブ303,304がそれぞれ設けられている。ある。305はパイル状に集積した混合土cに差し込むように埋設した炭酸ガス供給用のパイプ、306はエアタンク301及びガスタンク302をパイプ305に接続する配管である。特に図示していないが、パイプ306の側部には、炭酸ガスを広範囲に噴出させるために複数の噴出孔が設けられている。
次に、上記構成の本発明の汚染土壌処理システムの一実施の形態の動作を説明する。
ステップ110の工程について説明すると、まず、油圧ショベル200の多関節型作業アームを操作し、バケット208によって処理すべき汚染土aを掘削し、自走式混合機械100に供給する。
こうして自走式混合機械100の篩装置113に投入された汚染土は、篩装置113によって大きな石等の異物を除去されて下方のホッパ119へと導入される。ホッパ119で受け入れられた汚染土は、さらに下方の搬送コンベア118の搬送ベルト上に載置され、混合装置110に向かって搬送される。そして、搬送コンベア118の搬送方向下流側端部近傍にて、搬送中の汚染土の表面に、改良材貯留用タンク120の供給口122から所定量の改良材が添加され、これら汚染土及び改良材が搬送コンベア118によって混合装置110に導入される。
混合装置110に導入された汚染土及び改良材は、混合装置110内のパドルミキサで均一に攪拌混合され、排出コンベア123上に排出される。そして、汚染土及び改良材の混合土は、排出コンベア123によってさらに自走式混合機械100の他方側に搬送され、最終的に自走式混合機械100の端部から排出される。
ステップ120の工程に移り、この自走式混合機械100から排出された混合土bを、そのまま或いは所定の位置まで搬送してパイル状の混合土cを成形し、この混合土cに必要に応じた本数のパイプ305を差し込み埋設する。このとき、成形した混合土cでなくとも、処理量が少ない場合には、自走式混合機械100から排出された混合土bにそのままパイプ305を埋設しても良い。そして、バルブ303,304を開け、配管306及びパイプ305を介して混合土cに炭酸ガス及び空気を通気させる。このとき、バルブ303,304の開度は、供給する空気中の炭酸ガス濃度の要求値に応じてそれぞれ調節する。炭酸ガス濃度を上昇させた空気ではなく、炭酸ガスそのものを通気させたい場合は、ガスタンク302のバルブ304のみを開放しても良い。
そして、ステップ120の工程を終えて汚染物質の不溶化反応が完了したら、ステップ130として、その処理土をダンプトラック400に積載し、汚染現場或いは場外の埋め戻しや埋め立てのための所定の箇所に搬送する。
このように汚染土壌処理システムを構成することで、簡素な構成でありながら、重金属類や油類等の汚染物質に汚染された汚染土壌を、表層水や地下水等に汚染物質が溶出してしまうことがない健康上の被害を及ぼさない状態とし、心証面でも信頼が高くしかも極短期間で埋め戻しや埋め立て等の再利用に供することが可能となる。また、炭酸化反応の完了までに要する時間を、通気する炭酸ガスの濃度に応じて短縮することができるので、長期にわたる養生期間を最小限に短縮することができ、養生のための管理コストを大幅に削減することができ、安価に汚染土壌の浄化処理を施工することができる。
図6は、本発明の汚染土壌処理方法の他の実施の形態の手順を表すフローチャートである。
図6に示すように、本実施の形態の汚染土壌処理方法は、処理対象となる汚染土に改良材を添加して混合する混合処理の工程(ステップ210)と、汚染土に改良材を混合した混合土をも目的の埋め戻し場所に埋め戻す工程(ステップ220)と、その後、改良材の炭酸化反応を促進するために、埋め戻した混合土中の炭酸ガス濃度を上昇させる炭酸化促進の工程(ステップ230)とを有する。これらステップ210,230は、前述した本発明の汚染土壌処理方法の一実施の形態におけるステップ110,120と同様である。本実施の形態が、前述した本発明の汚染土壌処理方法の一実施の形態と相違する点は、処理土を目的の埋め戻し位置に埋め戻し、そこで、その状態で炭酸化促進処理を施すことにある。
図7は、本実施の形態の汚染土壌処理方法を実施するための本発明の汚染土壌処理システムの他の実施の形態の全体構造を表す側面図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図7に示すように、本例のシステムは、前述した自走式混合機械100と、油圧ショベル200と、炭酸化促進手段300とを備えている。
本実施の形態においては、まず、ステップ210の工程で油圧ショベル200によって汚染土aを掘削して自走式混合機械100に供給し改良材と混合して混合土bを得る。そして、ステップ220の工程として、例えばダンプトラックや油圧ショベル、或いはホイールローダ等の輸送手段を用い、混合土bを搬送して目的の埋め戻し場所d(例えば、掘削した場所等)に埋め戻す。そして、ステップ230の工程に移り、前述した手順と同様にして、炭酸ガス供給手段300を用いて埋め戻し場所dに埋め戻した混合土に対し炭酸化促進処理を施して汚染物質の不溶化処理を終えて施工を終了する。
本システムを用いて以上のような手順で施工することで、前述した本発明の一実施の形態と同様の効果が得られることは言うまでもないが、これに加えて汚染土壌の処理が終了したら即時的に再利用可能な土地とすることができるメリットがある。したがって、例えば、建設用地として土地を利用する場合には、図7に示したように、処理後直ちに施設eの建設工程に移行することができる。勿論、この建設用地の例に限られず、例えば駐車場やグランド等に土地利用する場合であっても、その様々な目的に応じて処理後の土地を即時的に再利用することができる。
図8は、本発明の汚染土壌処理方法のさらに他の実施の形態の手順を表すフローチャートである。
図8に示すように、本実施の形態の汚染土壌処理方法は、処理対象となる汚染土(本例では油類に汚染された汚染土)に油分分解能を有する微生物を添加して混合処理する工程(ステップ310)と、微生物と混合した汚染土に改良材を添加して混合する混合処理の工程(ステップ320)と、その後、改良材の炭酸化反応を促進するために、埋め戻した混合土中の炭酸ガス濃度を上昇させる炭酸化促進の工程(ステップ330)とを有する。そして、これらステップ310〜330の工程が終了したら、ステップ340として、一連の処理を終えた汚染土(処理土)を、例えば埋め戻し土等として再利用する。本例において、ステップ320〜340は、前述した本発明の汚染土壌処理方法の一実施の形態におけるステップ110〜130と同様であり、ステップ320は、ステップ310と順序を入れ替えても良いし、同時に行っても構わない。本実施の形態が、前述した本発明の汚染土壌処理方法の一実施の形態と相違する点は、汚染土に対し、炭酸化促進処理の前に油分を分解する微生物を混合することにある。
一般に、油類に汚染された汚染土壌の処理方法としては、汚染拡散防止を目的として石灰又は石灰系の改良材を汚染土に混合する封じ込め処理(不溶化処理)と、汚染浄化を目的として、土壌中に生息する、又は土壌に添加した、油分分解能を有する微生物を活性化させ、汚染源である油分を分解するバイオ処理とがある。
前者の封じ込め処理の原理は、先に図2乃至図4にて説明した通りであるが、後者のバイオ処理については、一般に、微生物の活動によって汚染物質である油分(炭化水素)を、下の(式3)で表されるように、炭酸ガス及び水に分解することによって、土壌中に汚染物質が存在しない状態とし、これにより汚染土中の汚染物質が浄化され、健康上の被害を及ぼさない状態の再利用可能な土壌にするものである。
+(n+m/4)O→nCO+(m/2)HO ・・・(式3)
この(式2)から分かるように、微生物の活動には酸素の供給が必要であるが、この酸素の供給が十分であれば、油分の分解が継続的に行われる。
しかし、バイオ処理は、このように汚染物質を除去する恒久的な浄化処理となり得るが、汚染物質の分解が完了するまでには、月単位又は年単位の期間を要するので、封じ込め処理と併用される場合がある。この場合、単にバイオ処理のみを施す場合に比して埋め戻すことができる時期を早めることができ、なおかつ埋め戻し後も、微生物の活動によって汚染物質の浄化作用が継続的に行われることになる。
ところが、封じ込め処理を行った場合、一般に、石灰系の改良材を使用しているため、炭酸化反応終了前に降雨や地下水位の上昇等によって土壌粒子が水分に侵されると、石灰が溶け出して土壌中のpHが上昇してしまう。通常、油分分解能を有する微生物はアルカリに弱く、土壌中のpHが上昇すると、休止状態に陥ったり死滅したりするので、この場合には、バイオ処理による汚染物質の除去効果が得られなくなることがある。封じ込め処理が完了するまでには、前述の如く相応の養生期間を要するので、結果的には、この方法でも処理土を即時的に再利用に供することができない。
そこで、本実施の形態においては、前述したように、こうしてバイオ処理と封じ込め処理とを併用して行うに際し、微生物及び改良材を混合した混合土の炭酸ガス濃度を上昇させ、極短時間で改良材を炭酸カルシウム化することにより、即時的に汚染物質を不溶化の状態とする。これにより、仮に降雨等があっても、石灰が溶け出すことはないので、混合土のpHの上昇を抑制することができ、微生物の活動の阻害を防止することができる。したがって、即時的に埋め戻しが可能であり、なおかつ微生物の活動によって不溶化の状態にある汚染物質を分解除去し、恒久的な浄化処理を行うことができる。勿論、生石灰や石灰形の改良材、元々土壌中に生息しているような微生物を使用するので、前述の実施の形態と同様にして、土地所有者や施工業者にとっても心象的に高い信頼性を確保することもできる。
図9は、本実施の形態の汚染土壌処理方法を実施するための本発明の汚染土壌処理システムのさらに他の実施の形態の全体構造を表す側面図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図9に示すように、本例のシステムは、前述した自走式混合機械100、油圧ショベル200、炭酸化促進手段300、ダンプトラック400に加え、自走式混合機械100の後段に微生物を添加、混合するための自走式混合機械500を配置している。すなわち、本システムは、自走式混合機械100で改良材と混合された汚染土を自走式混合機械500に供給し、微生物を添加、混合して、後段の炭酸化処理の工程に供するようになっている。その他の構成は、前述した本発明の汚染土壌処理システムの一実施の形態と同様である。
なお、本例において、自走式混合機械100,500の配置は逆であっても構わず、また、場合によっては、自走式混合機械500を別途設けずに、自走式混合機械100によって、微生物及び改良材を同時に汚染土に対して添加、混合するようにしても良い。また、本例では、自走式混合機械100からの混合土が自走式混合機械500に直接供給されるように両者を配置しているが、両者の配置に限定はなく、間に自走式混合機械100から排出された混合土を一旦ストックするスペースを空けて両者を配置しても良い。さらに、対象とする汚染土aに、元々油分分解能を有する微生物が多く生息している場合は、必ずしも微生物を添加混合する必要はなく、自走式混合機械500を省略しても良い。すなわち、図5に示したシステムによって、本実施の形態のシステムと同様の効果を得ることができる。
自走式混合機械500の構成は、前述した自走式混合機械100とほぼ同様であり、501はその走行体で、この走行体501は、走行体フレーム502と、この走行体フレーム502の両側にそれぞれ設けたトラックフレーム503と、このトラックフレーム503の一方側(図9中の左側)に設けた従動輪504と、トラックフレーム503の他方側(図9中の右側)に設けた駆動輪505と、従動輪504と駆動輪505とに掛け回した履帯506とで構成されている。
507は走行体フレーム502上に設けた本体フレーム、508は本体フレーム507の一方側(図9中の右側)に支持部材509を介して設けた動力装置で、この動力装置508はエンジンと、このエンジンによって駆動されるポンプと、このポンプからの圧油を前記走行体及び後述する機器に切換え供給する弁等とを備えている。
510は本体フレーム507のほぼ中央でその長手方向に設けた微生物混合手段としての混合装置で、この混合装置510はその装置本体内にほぼ平行に設けたパドル型のミキサを備えている。特に図示していないが、この混合装置510はその一方側(図9中の左側)の上部に入口を、またその他方側(図9中の右側)に出口を備えている。511はその駆動装置である。
512は本体フレーム7の他方側(図9中の左側)に設けた支持架台、513はこの支持架台512上にばね514を介して設けた篩装置、515は篩装置513に設けた偏心体駆動軸、516は加振用油圧モータ、517は加振用油圧モータ516と偏心体駆動軸515とを連結するベルトである。
518は篩装置513の下方に位置するように支持架台512に設けた搬送コンベアで、この搬送コンベア518の放出側(図9中の右側)は混合装置510の入口に臨んでいる。519は篩装置513と搬送コンベア518との間に位置するように支持架台512に設けたホッパである。
520は支柱521によって支持された微生物貯留用タンクで、この微生物貯留用タンク520の上部はその高さを調整するために蛇腹状に構成されている。522は微生物貯留用タンク520の下部に設けた供給口で、この供給口522は搬送コンベア518の他方側(図9中の右側)の上方に位置し、搬送コンベア518によって搬送されてくる汚染土上に微生物を供給する。本例においては、例えば土砂やおがくず等の媒体に微生物を生息させ、この微生物担体を微生物貯留用タンク520に貯留しておく。但し、水棲の微生物等を用いる場合は、別途設けたタンクに微生物を生息させた液体を貯留しておき、その液体をポンプ等によって上記混合装置510に供給するようにしても良く、この場合には、より微生物が均一に汚染土中に分散する。
523は混合装置510の出口から排出された混合土を搬送し排出する排出コンベアで、この排出コンベア523の一方側(図9中の左側)は混合装置510の出口下に位置し、その他方側(図9中の右側)は動力装置508の下方から上り傾斜を持つように本体フレーム507に支持されている。
本実施の形態においては、油圧ショベル200によって自走式混合機械100に汚染土aを掘削し供給すると、ステップ310の工程で、供給された汚染土は微生物を添加、混合され、自走式混合機械500に供給される。自走式混合機械500に供給された汚染土は、ステップ320の工程で、さらに改良材を添加、混合され、排出後、パイル状に成形される。そして、パイル状に成形された混合土cは、ステップ330の工程で、炭酸化促進手段300によって改良材の炭酸化反応を促進され、極短時間で不溶化処理が完了する。そして、ステップ340の工程として、処理土はダンプトラック400によって埋め戻し箇所に搬送され、即時的に埋め戻し等に供される。
本実施の形態のシステムによっても、上記同様の効果を得ることができ、なおかつ油類に汚染された汚染物質を対象とした場合には、微生物の活動によって汚染物質を継続的に分解除去することができ、恒久的な浄化処理を施すことができる。なお、微生物による浄化処理をより迅速に行う必要があれば、微生物の活性化のために、処理土に対して通気処理を継続的に施し酸素を積極的に供給すれば良いが、封じ込め処理によって、土壌中の汚染物質は不溶化の状態になっているので、一般的には、こうした通気処理を施す必要もない。
図10は、本発明の汚染土壌処理方法のさらに他の実施の形態の手順を表すフローチャートである。
図10に示すように、本実施の形態の汚染土壌処理方法は、処理対象となる汚染土に微生物を添加して混合する混合処理の工程(ステップ410)と、この微生物と混合した汚染土に改良材を添加して混合する混合処理の工程(ステップ420)と、汚染土に改良材を混合した混合土をも目的の埋め戻し場所に埋め戻す工程(ステップ430)と、その後、改良材の炭酸化反応を促進するために、埋め戻した混合土中の炭酸ガス濃度を上昇させる炭酸化促進の工程(ステップ440)とを有する。本実施の形態は、図6及び図8で説明した実施の形態を組み合わせたもので、ステップ420〜440は、前述した本発明の汚染土壌処理方法の他の実施の形態におけるステップ210〜230と同様であり、ステップ410も図8に示したフローチャートのステップ310と同様である。また、図8の実施の形態と同様、改良材と微生物の混合の順序は図10に示した手順と逆又は同時でも構わない。
図11は、本実施の形態の汚染土壌処理方法を実施するための本発明の汚染土壌処理システムのさらに他の実施の形態の全体構造を表す側面図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図11に示すように、本例のシステムは、前述した自走式混合機械100、油圧ショベル200、炭酸化促進手段300に加え、自走式混合機械100の後段に自走式混合機械500を備えており、その他の構成は、前述した本発明の汚染土壌処理システムの一実施の形態と同様である。勿論、本例において、自走式混合機械100,500の配置は図示と逆であっても構わず、また、場合によっては、自走式混合機械500を別途設けずに、自走式混合機械100によって、微生物及び改良材を同時に汚染土に対して添加、混合するようにしても良い。また、本例では、自走式混合機械100からの混合土が自走式混合機械500に直接供給されるように両者を配置しているが、両者の配置に限定はなく、間に自走式混合機械100から排出された混合土を一旦ストックするスペースを空けて両者を配置しても良い。さらに、対象とする汚染土aに、元々油分分解能を有する微生物が多く生息している場合は、必ずしも微生物を添加混合する必要はなく、自走式混合機械500を省略しても良い。すなわち、図7に示したシステムによって、本実施の形態のシステムと同様の効果を得ることができる。
本実施の形態においては、油圧ショベル200によって自走式混合機械100に汚染土aを掘削し供給すると、ステップ410で、供給された汚染土は微生物を添加、混合され、自走式混合機械500に供給される。自走式混合機械500に供給された汚染土は、ステップ420でさらに改良材を添加、混合され、排出後、ステップ430で目的の埋め戻し箇所に埋め戻される。埋め戻された混合土cは、ステップ440で炭酸化促進手段300によって改良材の炭酸化反応を促進され、極短時間で不溶化処理が完了する。そして、その跡地は、即時的に目的の用途に使用可能な状態となる。
本実施の形態のシステムによっても、上記同様の効果を得ることができ、なおかつ油類に汚染された汚染物質を対象とした場合には、微生物の活動によって汚染物質を継続的に分解除去することができ、恒久的な浄化処理を施すことができる。なお、微生物による浄化処理をより迅速に行う必要があれば、微生物の活性化のために、処理土に対して通気処理を継続的に施し酸素を積極的に供給すれば良いが、封じ込め処理によって、土壌中の汚染物質は不溶化の状態になっているので、一般的には、こうした通気処理を施す必要もない。
なお、以上において、炭酸化促進処理時、空気の供給源としてエアタンク301を用いたが、これに限られず、空気を供給できる一般のコンプレッサ等でも良い。また、炭酸化促進処理時に、単に炭酸ガスのみを通気させる場合は、エアタンク301やコンプレッサ等の空気の供給源を省略しても良い。また、処理現場への汚染土の運搬や、処理現場内でのシステムの移動を簡便に行うことができるように自走機能を有する自走式混合機械100,500等を用いたが、これらが固定式の設備であっても構わない。但し、処理費用の上昇を防ぐため、また、確実な改良処理を行うためには、汚染土と改良材や微生物担体との混合比率を正確に制御できる機能を持っていることが望ましい。これらの場合も同様の効果を得る。
また、上記のように篩装置やコンベア、改良材や微生物の供給装置等と一体にユニット化した機械でなくても、本発明は、改良材と汚染土とを混合処理する改良土混合用の混合手段、また微生物と汚染土とを混合処理する微生物混合手段として、一般の混合装置等を適宜配置することによって構成可能である。この場合は、操作者が、汚染土と改良材や微生物担体との混合比を事前に検討しておき、所望の混合割合となるように汚染土や改良材、微生物担体を混合装置に投入する必要がある。これらの場合も同様の効果が得られる。
さらに、混合装置の混合方式も、上記のようなパドルミキサを用いたいわゆるミキシング方式のものでなくても、例えば、高速回転する回転打撃子を有するいわゆる解砕方式のものや、その他、ロータリミキサ、スクリュミキサ、リボンスクリュを用いたもの、或いはパン型ミキサ等、その方式に特別な限定はない。要は、改良材や微生物担体を、汚染土に混合することができるものであれば良い。この場合も上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の汚染土壌処理方法の一実施の形態の手順を表すフローチャートである。 不溶化処理の各段階における汚染土の様子を模式的に表したモデル図である。 不溶化処理の各段階における汚染土の様子を模式的に表したモデル図である。 不溶化処理の各段階における汚染土の様子を模式的に表したモデル図である。 本発明の汚染土壌処理システムの一実施の形態の全体構造を表す側面図である。 本発明の汚染土壌処理方法の他の実施の形態の手順を表すフローチャートである。 本発明の汚染土壌処理システムの他の実施の形態の全体構造を表す側面図である。 本発明の汚染土壌処理方法のさらに他の実施の形態の手順を表すフローチャートである。 本実施の形態の汚染土壌処理方法を実施するための本発明の汚染土壌処理システムのさらに他の実施の形態の全体構造を表す側面図である。 本発明の汚染土壌処理方法のさらに他の実施の形態の手順を表すフローチャートである。 本発明の汚染土壌処理システムのさらに他の実施の形態の全体構造を表す側面図である。
符号の説明
110 混合装置(改良材混合手段)
300 炭酸化反応促進手段
305 パイプ
510 混合装置(微生物混合手段)

Claims (9)

  1. 汚染物質に汚染された汚染土に生石灰又は石灰系の改良材を添加して混合する工程と、
    生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土中の炭酸ガス濃度を上昇させ、石灰の炭酸化反応を促進させる工程と
    を有することを特徴とする汚染土壌処理方法。
  2. 汚染物質に汚染された汚染土に汚染物質を分解する微生物を添加して混合する工程と、
    汚染土に生石灰又は石灰系の改良材を添加して混合する工程と、
    微生物、及び生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土中の炭酸ガス濃度を上昇させ、石灰の炭酸化反応を促進させる工程と
    を有することを特徴とする汚染土壌処理方法。
  3. 生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土に炭酸ガスを積極的に接触させることで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする請求項1又は2に記載の汚染土壌処理方法。
  4. 生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土に炭酸ガス濃度を上昇させた空気を積極的に接触させることで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする請求項1又は2に記載の汚染土壌処理方法。
  5. 生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土を集積し、この集積した汚染土に通気用のパイプを差し込んで炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を注入することで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする請求項1又は2に記載の汚染土壌処理方法。
  6. 生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土を埋め戻し、この埋め戻した汚染土に通気用のパイプを差し込んで炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を注入することで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする請求項1又は2に記載の汚染土壌処理方法。
  7. 生石灰又は石灰系の改良材と混合した汚染土に、炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を継続的に接触させることで、石灰の炭酸化反応を促進させることを特徴とする請求項1又は2に記載の汚染土壌処理方法。
  8. 汚染物質に汚染された汚染土を、生石灰又は石灰系の改良材と混合する改良材混合手段と、
    この改良材混合手段で生石灰又は石灰系の改良材と混合された汚染土に、炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を供給する炭酸化反応促進手段と
    を備えたことを特徴とする汚染土壌処理システム。
  9. 汚染物質に汚染された汚染土を、汚染物質を分解する微生物と混合する微生物混合手段と、
    汚染土を生石灰又は石灰系の改良材と混合する改良材混合手段と、
    微生物、及び生石灰又は石灰系の改良材と混合された汚染土に、炭酸ガス又は炭酸ガス濃度を上昇させた空気を供給する炭酸化反応促進手段と
    を備えたことを特徴とする汚染土壌処理システム。
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