JP2005144273A - 有機廃棄物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 攪拌方向に関わらず通気ノズルの詰まりを防止して分解発酵処理の安定性を維持することのできる有機廃棄物処理装置を提供する。
【解決手段】 攪拌駆動部31によって正逆両方向に回転する回転軸7の外周に水平方向に中空パイプ14が取り付けられており、中空パイプ14は発酵分解室4の内径に略等しい長さに形成されて回転軸7に固定されるとともに、送風機40からの空気が回転軸7の内部を介して中空パイプ14の内部に流入し、中空パイプ14の下面に突設した複数の通気ノズル15から発酵分解室4の底面付近にある有機廃棄物1、処理材3に対して分解に必要な空気を供給している。各通気ノズル15は中空パイプ14から鉛直下方へ突設されており、通気ノズル15の周囲には略菱型形状のノズルカバー17aが突設され、ノズルカバー17aは、その下端が通気ノズル15の下端より突出するように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、微生物を利用して有機廃棄物の分解処理を行う有機廃棄物処理装置に関するものである。
従来から微生物を利用して有機廃棄物を発酵させて分解処理する有機廃棄物処理装置が知られている。この有機廃棄物処理装置は発酵分解室内にバイオチップと称する木質細片等の担体を有機廃棄物処理材(以降、処理材と称す)として充填してある。そして、有機廃棄物を発酵分解室内に投入し、攪拌手段によって攪拌しながら処理材に生息する微生物の働きで有機廃棄物を発酵させて分解処理して、発酵分解室内で分解処理が完了した処理物は発酵分解室外へ排出されることとなる。微生物による有機廃棄物の分解反応は、温度、酸素、水分等の要因に大きく影響され、これらの要因のどれか1つでも適性範囲外であると分解処理は進まない。そのため、処理材の攪拌、加熱、通風手段等を設けて、発酵分解室内の環境を分解に好適な条件に維持しようとしている。例えば、微生物の活性を左右する温度、酸素、水分等の要因を制御するため、空気(酸素)を発酵分解室内に送出するための通気ノズルを発酵分解室下部に備えているものがある。(例えば、特許文献1参照)。このように通気ノズルを発酵分解室下部に備えているものは、通気ノズルが攪拌時に処理材や有機廃棄物等で詰まることがないように、攪拌によって処理材や有機廃棄物等が流れてくる方向とは反対方向に通気ノズルの吹出し口を設けていた。
特開平10−130082号公報(段落番号[0022]〜[0035]、図1)
上記のように攪拌によって処理材や有機廃棄物等が流れてくる方向とは反対方向に通気ノズルの吹出し口を設けた場合、正逆いずれか一つの攪拌方向に対しては効果的であるが、攪拌方向を正逆両方向とした装置では、処理材や有機廃棄物等が流れてくる方向が通気ノズルの吹出し口と同方向になるときがあり、通気ノズルの詰まりが起きていた。そして通気ノズルが詰まると、分解のための環境が悪化して分解効率が低下してしまうという問題が発生していた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、攪拌方向に関わらず通気ノズルの詰まりを防止して分解発酵処理の安定性を維持することのできる有機廃棄物処理装置を提供することにある。
請求項1の発明は、微生物が生息した処理材を有し、処理材と有機廃棄物とを共に攪拌して有機廃棄物の発酵分解処理を行う発酵分解室と、有機廃棄物を貯蔵する有機廃棄物貯蔵室と、有機廃棄物貯蔵室の下部から発酵分解室の下部に有機廃棄物を供給する搬送手段と、発酵分解室内にて上下方向を軸方向とした中空の回転軸に攪拌羽根を設けて処理材と有機廃棄物とを攪拌する攪拌手段と、回転軸を回転させる回転駆動手段と、回転軸の下部から回転径方向に突出して回転軸内に連通した中空パイプと、中空パイプ内に連通して発酵分解室の下方に空気を送出するための通気ノズルと、回転軸内に空気を供給し中空パイプを介して通気ノズルから空気を送出する送風手段と、通気ノズルの先端より先方にまで突出したノズルカバーとを備えることを特徴とする。
この発明によれば、攪拌時には通気ノズルの吹出し口周辺に有機廃棄物、処理材等が存在しない空間を攪拌方向に関わらず確保できて通気ノズルが詰まることなく、分解発酵処理の安定性を維持できる。さらに、送風手段のランニングコスト低減も図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、通気ノズルを中空パイプから鉛直下方へ突設し、ノズルカバーは通気ノズルを囲む形状であることを特徴とする。
この発明によれば、ノズルカバーの強度アップを安価に実現できる。
請求項3の発明は、請求項1において、回転駆動手段は回転軸を正逆両方向に回転させ、通気ノズルを中空パイプから鉛直下方へ突設し、ノズルカバーは1つの通気ノズルに対して中空パイプの回転方向に通気ノズルを挟んで複数配設したことを特徴とする。
この発明によれば、有機廃棄物の繊維質やフォーク、ナイフ等の金属異物が攪拌手段へ絡み付くことを防止し、且つ攪拌手段のランニングコスト低減を図ることができる。さらには、ノズルカバーの強度アップを安価に実現できるとともに、攪拌時の低抵抗化を図って攪拌手段のさらなるランニングコスト低減を実現できる。
請求項4の発明は、請求項2または3において、ノズルカバーは、回転方向に対して鋭角をなす形状であることを特徴とする。
この発明によれば、攪拌時のさらなる低抵抗化を図るとともに、ノズルカバーによる内容物の移動を最小限に抑制でき、攪拌手段のさらなるランニングコスト低減を実現できる。
請求項5の発明は、微生物が生息した処理材を有し、処理材と有機廃棄物とを共に攪拌して有機廃棄物の発酵分解処理を行う発酵分解室と、有機廃棄物を貯蔵する有機廃棄物貯蔵室と、有機廃棄物貯蔵室の下部から発酵分解室の下部に有機廃棄物を供給する搬送手段と、発酵分解室内にて上下方向を軸方向とした中空の回転軸に攪拌羽根を設けて処理材と有機廃棄物とを攪拌する攪拌手段と、回転軸を回転させる回転駆動手段と、回転軸の下部から回転径方向に突出して回転軸内に連通した中空パイプと、中空パイプ内に連通して発酵分解室の下部に空気を送出するために中空パイプの軸方向に対して平行に設けられた通気ノズルと、回転軸内に空気を供給し中空パイプを介して通気ノズルから空気を送出する送風手段と、通気ノズルの先端を囲む形状に形成したノズルカバーとを備えることを特徴とする。
この発明によれば、攪拌時には通気ノズルの吹出し口周辺に有機廃棄物、処理材等が存在しない空間を攪拌方向に関わらず確保できて通気ノズルが詰まることなく、分解発酵処理の安定性を維持できる。さらに、送風手段のランニングコスト低減も図ることができる。また、ノズルカバーによって搬送手段からの圧力を遮断できる。さらに、通気ノズルの上下方向の長さを短くでき、強度アップを図ることができる。
請求項6の発明は、請求項5において、複数の通気ノズルが、中空パイプの同一の回転半径上且つ中空パイプの中心軸に対して垂直方向に互いに所定角度離れた位置に並設されることを特徴とする。
この発明によれば、中空パイプを通気ノズルへ連通させる連結孔の総断面積を大きくしているので、送風手段からの通気損失を抑制でき、送風手段の低負荷化を図って、ランニングコストを低減できる。
請求項7の発明は、請求項1または5において、中空パイプの軸方向に沿って複数の通気ノズルを備え、各通気ノズルは、中空パイプの他の通気ノズルとは異なる回転半径上に配設されることを特徴とする。
この発明によれば、発酵分解室内において、中空パイプの通過範囲内への通気を均一に行うことができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかにおいて、回転軸の法線に対して複数の角度を有する外郭形状に形成されて回転軸から回転径方向に突設された排出羽根を備え、排出羽根は、発酵分解室内で発酵分解処理を施した後の内容物を回転径の外側方向へ移動させて外部へ排出することを特徴とする。
この発明によれば、増量した処理材等をスムーズに発酵分解室外へ排出することができ、攪拌トルクの低減、及び分解発酵処理の安定性の向上を図ることができる。
請求項9の発明は、請求項8において、排出羽根は複数のプレートを用いてその外郭を形成され、各プレートの側面は上下方向に対して所定角度を有することを特徴とする。
この発明によれば、攪拌方向に対して後方のプレートによって処理物を掻き集めてスムーズに排出することができ、分解発酵処理の安定性のさらなる向上を図ることができる。このとき、上方になるほど各プレートの各側面が互いに近付くように鉛直方向(上下方向)に対する角度を設定すれば、回転時の抵抗が減少し、攪拌トルクを低減させることができる。なお、該角度を大きくするにしたがって回転時の抵抗が減少するが、大きすぎると処理物を排出する力が低減する傾向がある。
以上説明したように、本発明では、攪拌方向に関わらず攪拌羽根への絡み付きを防止し、且つ分解発酵処理の安定性を維持することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態の有機廃棄物処理装置の概略構成を示すものであり、有機廃棄物1(生ごみ、チップ等)を貯蔵する有機廃棄物貯蔵室2と、微生物を生息させたコンポスト等の有機廃棄物処理材3(以降、処理材3と称す)を収容する発酵分解室4とを具備しており、有機廃棄物貯蔵室2の側面下部と発酵分解室4の側面下部との間は供給筒8で接続されている。
有機廃棄物貯蔵室2は大量の有機廃棄物1を貯蔵できるように大きなホッパを備えており、その上面に形成した開口には有機廃棄物投入蓋(図示無し)が覆設され、さらに有機廃棄物投入蓋の開閉を検知する投入蓋開閉検知手段(図示無し)が設けられている。有機廃棄物貯蔵室2内の下部には有機廃棄物1及び処理材3を搬送するスクリュ5が供給筒8に貫入して設けてある。
スクリュ5は水平方向に配置される回転軸5aの外周に螺旋状のスクリュ羽根5bを設け、回転軸5aを回転させてスクリュ5を駆動することによって、スクリュ羽根5bによる搬送作用で有機廃棄物貯蔵室2内の有機廃棄物1を回転軸5aに沿って搬送し、有機廃棄物1が供給筒8を介して発酵分解室4に供給される。
また有機廃棄物貯蔵室2内にはこのスクリュ5の上方に有機廃棄物破砕装置6が設けてあり、有機廃棄物破砕装置6は水平方向に配置される回転軸6aの外周に有機廃棄物破砕用のパドル羽根6bを突設して形成される。そして、回転軸6aが回転することによって、パドル羽根6bが有機廃棄物貯蔵室2内の有機廃棄物1を破砕するもので、さらにはスクリュ5上で、例えばキャベツ等の丸い野菜等の大型の有機廃棄物1が空回転して破砕されない状態を予防する。
上記スクリュ5及び有機廃棄物破砕装置6はモータ等の投入機駆動部30によりチェーン20を介して各々の回転軸5a,6aが回転することによって駆動される。
発酵分解室4は有底の円筒形状に形成され、発酵分解室4内では、回転軸7の外周に水平方向に複数の攪拌羽根10が取り付けられ、モータ、スプロケット、チェーン等で構成される攪拌駆動部31によって回転軸7を回転させることによって、攪拌羽根10が有機廃棄物1と処理材3とを混合しながら攪拌空間4b内の底部から上部へと持ち上げる。ここで各攪拌羽根10は有機廃棄物1と処理材3とを混合するが、混合された有機廃棄物1と処理材3とを下部から上部へ移動させる機能(形状)は少なくとも1つの攪拌羽根10が有しておればよい。
ここで、有機廃棄物1には繊維質が含まれており、これらは炭水化物や蛋白質等の他の成分に比べて分解速度が遅く、攪拌方向が正逆いずれかの一方向であると攪拌羽根10に絡み付き、発酵分解室4内に長時間滞留することになる。また有機廃棄物1以外にフォーク、ナイフ等の金属異物も発酵分解室4内に混入する可能性があり、これらも上記同様に絡み付くことになる。そうすると、有機廃棄物1と処理材3との混合攪拌性が悪化するだけでなく、攪拌時の抵抗が増大し、攪拌トルクが増大してしまう。その結果、攪拌のランニングコストの上昇を招き、最終的には攪拌停止を引き起こすことも有り得る。攪拌停止が発生すると、処理材3を全量取り出して、絡み付きを取り除かなければならなかった。そこで本実施形態では、攪拌羽根10の回転方向を正逆両方向とすることで攪拌羽根10への絡み付きの防止を図っている。なお、投入機駆動部30及び攪拌駆動部31は図示しない制御部によって各々の動作を制御される。
また回転軸7は中空に形成され、その内部にはブロア等の送風機40からの空気(酸素)が上端から供給される。発酵分解室4の底面付近では図2(a),(b)にその通気部の具体構成を示すように、回転軸7の外周に水平方向に中空パイプ14が取り付けられており、中空パイプ14は発酵分解室4の内径に略等しい長さに形成されて回転軸7に固定されるとともに回転軸7の内部に連通して、送風機40からの空気が回転軸7の内部を介してその内部に流入し、中空パイプ14の下面に突設し且つ中空パイプ14内に連通した複数の通気ノズル15から発酵分解室4の底面付近にある有機廃棄物1、処理材3に対して分解に必要な空気を供給している。複数の通気ノズル15は中空パイプ14の軸方向に沿って設けられ、各通気ノズル15の吹出し口は、他の通気ノズル15とは異なる回転半径上に配設されている。すなわち、各通気ノズル15の間隔はX1=100mmであり、回転軸7とその両側の通気ノズル15との間隔を、一方がX2=150mm、他方がX3=100mmとすることで、回転軸7に対して一方側の通気ノズル15と他方側の通気ノズル15とはその回転半径が互いに異なり、各通気ノズル15の回転軌跡は、互いに半径の異なる同心円上を通過することになる。そして回転軸7が回転することで、中空パイプ14が通過する円状範囲内の有機廃棄物1と処理材3に対して空気を均一に供給している。また中空パイプ14の上方及び側方は略矩形の板状の攪拌補強プレート16で覆われており、回転時の攪拌性能を確保している。
各通気ノズル15は図3に示すように中空パイプ14から鉛直下方へ突設されている。そして、通気ノズル15の周囲には略菱型形状のノズルカバー17aが攪拌補強プレート16の下面に突設され、ノズルカバー17aは、その下端が通気ノズル15の下端より長さYだけ突出するように形成されている。したがって、攪拌時には通気ノズル15の吹出し口周辺に有機廃棄物1、処理材3が存在しない空間を確保しており、通気ノズル15が詰まることなく正逆両方向の攪拌を行うことができ、分解発酵処理の安定性を維持している。また、通気ノズル15が詰まることによる送風機40の運転効率の低下も防止しており、送風機40のランニングコストを低減させている。
またノズルカバー17aは通気ノズル15の周囲を取り囲む略菱形形状とすることで十分な強度を安価に確保し、さらに、菱形形状の鋭角部が攪拌回転方向を向くように攪拌補強プレート16の下面にネジ等で固定して、攪拌時の低抵抗化を図るとともに、ノズルカバー17aによる有機廃棄物1、処理材3の移動を最小限に抑えて、攪拌駆動部31のランニングコストを低減させている。なお、ノズルカバー17aは溶接によって攪拌補強プレート16の下面に固定してもよい。
そして、発酵分解室4の上方には、回転軸7の外周に水平方向に排出羽根12が取り付けられており、発酵分解室4内の処理物が増加すると、排出羽根12が回転することで、処理物が排出口4cから外部へ排出される。この排出羽根12は図4(a)〜(c)に示すように複数の矩形のプレートによって構成されるもので、回転軸7の周囲を囲む2枚のプレート12a,2枚のプレート12b,2枚のプレート12cが複数の連結バー12dを介して回転軸7に固定されている。プレート12aは各一端が互いに接続し、各他端側が互いに離れるように配置され、プレート12bは各一端をプレート12aの各他端に接続して互いに平行に配置され、プレート12cは各一端をプレート12bの各他端に接続し、各他端を互いに接続している。すなわち排出羽根12は略六角形に形成され、プレート12aの各他端(プレート12bの各一端)が回転軸7の中心に対して互いに点対称に位置して正逆両方向の回転に対応しており、プレート12a,12b,12cで構成される側面は排出羽根12の両端を通る回転軸7の法線Hに対して複数の角度を有している。
このように構成される排出羽根12の全長X10は発酵分解室4の内半径に略等しくなり、プレート12a,12b,12cの各回転径方向の長さX11,X12,X13とすると、X10=X11+X12+X13、且つX11>X12を満足する。つまり、プレート12aは半径X11内領域の処理物を回転径の外側方向に移動させ、プレート12cはプレート12aによって移動した処理物を排出口4cから外部へスムーズに排出させるものである。
また、プレート12a,12b,12cは、上方になるほど各側面が互いに近付くように、鉛直方向(上下方向)に対して角度θ1=10°(図4(c)参照)に設定して配置されている。ここで、角度θ1を大きくすると回転時の抵抗が減少するが、大きすぎると処理物を排出する力が低減する傾向があるので、本実施形態では角度θ1=10°に設定している。このような排出ばね12を回転させることで、攪拌方向に対して後方のプレートによって処理物を掻き集めてスムーズに排出して分解発酵処理の安定性の向上を図るとともに、攪拌トルクを低減させている。なお角度θ1は他の角度に設定してもよく、排出羽根12の形状も六角形に限定されるものではない。また、上方になるほどプレート12a,12b,12cの各側面が互いに離れるように構成すると、回転時の抵抗が増加し、排出力は低下するので、上記のような効果を得ることはできない。
そして、有機廃棄物貯蔵室2内に有機廃棄物1を貯蔵している間に、有機廃棄物1自体の臭いや腐敗による腐敗臭が問題になることがある。このようなとき、図1に示すように有機廃棄物貯蔵室2と発酵分解室4との各側面の上端付近を配管70で接続し、発酵分解室4の配管70を接続した側面に対向する面の上端付近から脱臭器50を介してファン60に接続しており、発酵分解室4内の空気を脱臭して外部に排出している。このとき、ファン60が発酵分解室4内の空気を吸い込むことによって、発酵分解室4内の上部は数十Paの負圧になっているので、有機廃棄物貯蔵室2内の臭いや腐敗臭を含んだ空気は配管70を介して発酵分解室4内に吸い込まれ、脱臭器50で脱臭された後、ファン60を介して外部に排出される。
(実施形態2)
本実施形態は図5(a),(b)、図6に示すように、中空パイプ14から鉛直下方へ突設された各通気ノズル15の回転方向両側に実施形態1より小型の略菱型形状のノズルカバー17bが攪拌補強プレート16の下面に各々突設され、ノズルカバー17bは、その下端が通気ノズル15の下端より長さYだけ突出するように形成されている。したがって、攪拌時には通気ノズル15の吹出し口周辺に有機廃棄物1、処理材3が存在しない空間を確保しており、通気ノズル15が詰まることなく正逆両方向の攪拌を行うことができ、分解発酵処理の安定性を維持している。また、通気ノズル15が詰まることによる送風機40の運転効率の低下も防止しており、送風機40のランニングコストを低減させている。
またノズルカバー17bは通気ノズル15の回転方向両側に突設した略菱形形状とすることで十分な強度を安価に確保し、さらに、菱形形状の鋭角部が攪拌回転方向を向くように攪拌補強プレート16の下面にネジ等で固定し且つ小型化することで実施形態1よりも攪拌時の抵抗を低減させるとともに、ノズルカバー17bによる有機廃棄物1、処理材3の移動を最小限に抑えて、攪拌駆動部31のランニングコストを低減させている。なお、ノズルカバー17bは溶接によって攪拌補強プレート16の下面に固定してもよい。
なお、他の構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
(実施形態3)
本実施形態は図7(a),(b)、図8に示すように、吹出し口を回転径の外側方向に向けて中空パイプ14の外面に水平方向に形成された(中空パイプ14の軸方向に対して平行に形成された)一対の通気ノズル15,15が、中空パイプ14の同一の回転半径上に並設され、一対の通気ノズル15,15は、中空パイプ14の中心軸に対して垂直方向の角度をθ2とすると、鉛直下方を中心とする角度θ2=70°間隔で配置されている。この一対の通気ノズル15,15は中空パイプ14の軸方向に沿って複数設けられ、各1対の通気ノズル15,15の吹出し口は、他の一対の通気ノズル15,15とは異なる回転半径上に配設されている。そして、一対の通気ノズル15,15の吹出し口に対向して取り囲むように略半円形状のノズルカバー17cが攪拌補強プレート16の下面に各々突設されている。したがって、攪拌時には通気ノズル15の吹出し口周辺に有機廃棄物1、処理材3が存在しない空間を確保しており、通気ノズル15が詰まることなく正逆両方向の攪拌を行うことができ、分解発酵処理の安定性を維持している。また、通気ノズル15が詰まることによる送風機40の運転効率の低下も防止しており、送風機40のランニングコストを低減させている。さらに、ノズルカバー17cはスクリュ5が回転することによって発生する圧力を遮断する機能も有しており、攪拌及び通気への影響を低減させている。なお、ノズルカバー17cは溶接によって攪拌補強プレート16の下面に固定しているが、実施形態1,2と同様にネジ等で固定して取り外し可能な構造としてもよい。
また通気ノズル15は中空パイプ14の軸方向に対して平行に形成されているので、上下方向の長さを短くでき、強度アップを図ることができる。さらに、中空パイプ14の同一の回転半径上に一対の通気ノズル15,15を設けることで、中空パイプ14を通気ノズルへ連通させる連結孔の総断面積を1個の通気ノズル15の場合より大きくしているので、送風機40からの通気損失を抑制でき、送風機40の低負荷化を図って、ランニングコストを低減させている。
なお、ノズルカバー17cは略半円形状のものに限定されるものではなく、通気ノズル15の吹出し口を保護できる構造であればよく、他の構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本発明の実施形態1の有機廃棄物処理装置の構成を示す図である。 同上の通気部の構成を示し、(a)は上面図、(b)は正面図である。 図2のA1−A1断面を示す図である。 同上の排出羽根の構成を示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の実施形態2の通気部の構成を示し、(a)は上面図、(b)は正面図である。 図5のA2−A2断面を示す図である。 本発明の実施形態3の通気部の構成を示し、(a)は上面図、(b)は正面図である。 図7のA3−A3断面を示す図である。
符号の説明
1 有機廃棄物
2 有機廃棄物貯蔵室
3 有機廃棄物処理材
4 発酵分解室
5 スクリュ
7 回転軸
10 攪拌羽根
12 排出羽根
14 中空パイプ
15 通気ノズル
17a ノズルカバー
31 攪拌駆動部

Claims (9)

  1. 微生物が生息した処理材を有し、処理材と有機廃棄物とを共に攪拌して有機廃棄物の発酵分解処理を行う発酵分解室と、有機廃棄物を貯蔵する有機廃棄物貯蔵室と、有機廃棄物貯蔵室の下部から発酵分解室の下部に有機廃棄物を供給する搬送手段と、発酵分解室内にて上下方向を軸方向とした中空の回転軸に攪拌羽根を設けて処理材と有機廃棄物とを攪拌する攪拌手段と、回転軸を回転させる回転駆動手段と、回転軸の下部から回転径方向に突出して回転軸内に連通した中空パイプと、中空パイプ内に連通して発酵分解室の下方に空気を送出するための通気ノズルと、回転軸内に空気を供給し中空パイプを介して通気ノズルから空気を送出する送風手段と、通気ノズルの先端より先方にまで突出したノズルカバーとを備えることを特徴とする有機廃棄物処理装置。
  2. 通気ノズルを中空パイプから鉛直下方へ突設し、ノズルカバーは通気ノズルを囲む形状であることを特徴とする請求項1記載の有機廃棄物処理装置。
  3. 回転駆動手段は回転軸を正逆両方向に回転させ、通気ノズルを中空パイプから鉛直下方へ突設し、ノズルカバーは1つの通気ノズルに対して中空パイプの回転方向に通気ノズルを挟んで複数配設したことを特徴とする請求項1記載の有機廃棄物処理装置。
  4. ノズルカバーは、回転方向に対して鋭角をなす形状であることを特徴とする請求項2または3記載の有機廃棄物処理装置。
  5. 微生物が生息した処理材を有し、処理材と有機廃棄物とを共に攪拌して有機廃棄物の発酵分解処理を行う発酵分解室と、有機廃棄物を貯蔵する有機廃棄物貯蔵室と、有機廃棄物貯蔵室の下部から発酵分解室の下部に有機廃棄物を供給する搬送手段と、発酵分解室内にて上下方向を軸方向とした中空の回転軸に攪拌羽根を設けて処理材と有機廃棄物とを攪拌する攪拌手段と、回転軸を回転させる回転駆動手段と、回転軸の下部から回転径方向に突出して回転軸内に連通した中空パイプと、中空パイプ内に連通して発酵分解室の下部に空気を送出するために中空パイプの軸方向に対して平行に設けられた通気ノズルと、回転軸内に空気を供給し中空パイプを介して通気ノズルから空気を送出する送風手段と、通気ノズルの先端を囲む形状に形成したノズルカバーとを備えることを特徴とする有機廃棄物処理装置。
  6. 複数の通気ノズルが、中空パイプの同一の回転半径上且つ中空パイプの中心軸に対して垂直方向に互いに所定角度離れた位置に並設されることを特徴とする請求項5記載の有機廃棄物処理装置。
  7. 中空パイプの軸方向に沿って複数の通気ノズルを備え、各通気ノズルは、中空パイプの他の通気ノズルとは異なる回転半径上に配設されることを特徴とする請求項1または5記載の有機廃棄物処理装置。
  8. 回転軸の法線に対して複数の角度を有する外郭形状に形成されて回転軸から回転径方向に突設された排出羽根を備え、排出羽根は、発酵分解室内で発酵分解処理を施した後の内容物を回転径の外側方向へ移動させて外部へ排出することを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の有機廃棄物処理装置。
  9. 排出羽根は複数のプレートを用いてその外郭を形成され、各プレートの側面は上下方向に対して所定角度を有することを特徴とする請求項8記載の有機廃棄物処理装置。
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GB2517180A (en) * 2013-08-14 2015-02-18 Gopalakrishnan Jeyasundra Improved apparatus for composting and digestion of biodegradable waste

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