JP6821512B2 - 有機物処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、有機物を処理する有機物処理装置に関する。
上記のような有機物処理装置は、例えば、生ゴミ、糞尿、馬糞等の各種の有機物を、減容及び分解するためのものである。有機物処理装置は、有機物を含む処理物を投入自在な処理槽と、その処理槽内に回転駆動自在に配置されて、回転駆動により処理槽内の処理物を撹拌する撹拌部と、処理槽内に温風を供給する温風供給部とが備えられている。有機物処理装置は、撹拌部にて処理物を撹拌しながら、温風供給部からの温風によって有機物(処理物)の発酵を促進するようにしている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1、2に記載の装置では、撹拌部が、複数の撹拌羽を有する撹拌軸を処理槽内に回転駆動自在に備えており、温風供給部が、処理槽の外部にて生成された温風を、処理槽まで導いて供給口から処理槽内に供給している。
特開2011−230008号公報 特公平4−51235号公報
特許文献1に記載の装置では、温風供給部の供給口が処理槽の側壁部に備えられているので、処理槽内で撹拌される処理物が供給口に侵入して、供給口や温風の供給経路途中に詰まりが発生する可能性がある。
特許文献2に記載の装置では、撹拌軸の内部空間を温風の供給経路として利用しており、供給口として、撹拌軸の軸心方向に間隔を隔てて複数の孔部が備えられ、複数の孔部から処理槽内に温風を供給している。この場合も、処理槽内で撹拌される処理物が複数の孔部に侵入して、孔部や撹拌軸の内部空間に詰まりが発生する可能性がある。
このように、温風供給部における温風の供給経路途中や供給口に詰まりが発生すると、処理槽内に温風を供給することができず、発酵の促進を上手く行えなくなる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、温風供給部における温風の供給経路途中や供給口での詰まりの発生を防止して、処理槽内に温風を供給することができる有機物処理装置を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、処理槽内に回転駆動自在に配置されて、その回転駆動により前記処理槽内の処理物を撹拌する撹拌部と、前記処理槽内に温風を供給する温風供給部とが備えられ、前記温風供給部は、前記処理槽内に配置されて温風を送風させて供給口から温風を前記処理槽内に供給する送風管と、その送風管内に回転駆動自在に配置されて、前記送風管の長さ方向で前記供給口側への搬送作用力を付与自在なスクリュー部とが備えられている点にある。
本構成によれば、処理槽内に送風管を配置することで、温風を処理槽内に導いて供給口から処理槽内に供給することができる。この場合、処理槽内で撹拌される処理物が供給口に侵入する可能性がある。しかしながら、送風管内にはスクリュー部が備えられ、送風管の長さ方向で供給口側への搬送作用力が付与されているので、供給口から処理物が侵入しても、スクリュー部による搬送作用力によって処理物を供給口側に搬送することができ、供給口から処理槽内に排出することができる。これにより、温風供給部における温風の供給経路途中や供給口での詰まりの発生を防止して、処理槽内に温風を適切に供給することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記スクリュー部は、前記送風管の長さ方向において、前記供給口に対応する位置を含む一部の領域に配置されている点にある。
本構成によれば、スクリュー部が供給口に対応する位置を含む領域に配置されているので、供給口から侵入する処理物に対しては、スクリュー部による搬送作用力を適切に作用させることができ、詰まりの発生を適切に防止することができる。しかも、スクリュー部は、送風管の長さ方向の全長ではなく、一部の領域に配置されているので、構成の簡素化を図りながら、スクリュー部が送風管にて温風を送風させるときの大きな抵抗となるのを抑制することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記送風管は、その周方向の少なくとも一部が前記処理槽内の処理物に埋設される状態で配置されている点にある。
本構成によれば、送風管は、周方向の少なくとも一部が処理槽内の処理物に埋設されているので、温風は、送風管の供給口から処理物に対して直接的に供給されることになる。これにより、処理物に対して温風を混ぜ込むように供給することができ、処理物の発酵を効果的に促進することができる。このように送風管を配置することで、供給口から処理物が侵入し易くなるので、送風管内にスクリュー部を備えることで、スクリュー部による搬送作用により処理物を供給口から排出することが有効なものとなる。
本発明の第4特徴構成は、前記撹拌部は、複数の撹拌羽を有する撹拌軸が一方側と他方側との両側に回転駆動自在に備えられ、前記スクリュー部は、一方側のみ回転駆動自在に備えられている点にある。
本構成によれば、撹拌部は、撹拌軸が一方側と他方側との両側に回転駆動自在であるので、所定のタイミングにて撹拌軸の回転方向を切り替えることで、処理槽内で処理物が偏って位置してしまうことを抑制して、処理物全体を効率よく処理することができる。スクリュー部は、一方側のみ回転駆動自在であるので、誤ってスクリュー部が他方側に回転駆動されることがなく、スクリュー部による供給口側への搬送作用力を安定して付与することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記撹拌軸を一方側と他方側との両側に回転駆動させる駆動部と、前記撹拌軸における一方側の回転駆動力のみ前記スクリュー部に伝達して前記スクリュー部を回転駆動させる回転駆動力伝達部とが備えられている点にある。
本構成によれば、回転駆動力伝達部は、撹拌軸における一方側の回転駆動力をスクリュー部に伝達してスクリュー部を回転駆動させるので、スクリュー部を回転駆動させるための駆動部を備えなくてもよい。しかも、回転駆動力伝達部は、例えば、一方側の回転駆動力を伝達するワンウェイクラッチ等を備えるだけで、撹拌軸における一方側の回転駆動力のみスクリュー部に伝達して、スクリュー部を一方側のみ回転駆動させることができる。これにより、簡易な構成によって、スクリュー部を一方側のみ回転駆動させることができる。
本発明の第6特徴構成は、前記送風管は、前記処理槽の一端側から他端側に延びる状態で備えられ、前記供給口は、前記送風管において、前記処理槽の中央側に対応する中央側供給口と前記処理槽の他端側に対応する他端側供給口とが備えられ、前記他端側供給口は、前記中央側供給口よりも開口面積が大きくなるように構成されている点にある。
本構成によれば、送風管は、処理槽の一端側から他端側に温風を送風させるので、温風の送風方向の手前側となる中央側供給口から多くの温風を処理槽内に供給することができ、残りの温風を他端側供給口から処理槽内に供給することができる。これにより、処理槽の全体に亘って効率よく温風を供給することができる。しかも、中央側供給口は、他端側供給口よりも開口面積が小さいので、中央側供給口に処理物が侵入するのを抑制しながら、多量の温風を供給することができる。スクリュー部は、他端側供給口側に搬送作用力を付与することができるので、他端側供給口の大きな開口面積を利用して、送風管内に侵入した処理物を効率よく排出して、詰まりの発生を効果的に防止することができる。
本発明の第7特徴構成は、前記送風管は、前記処理槽の一端側から他端側に延びる状態で備えられ、前記送風管内における前記処理槽の他端側には、前記処理槽の他端側への処理物の侵入を防止する侵入防止部が備えられている点にある。
本構成によれば、送風管内に侵入した処理物が処理槽の他端側に侵入しようとしても、侵入防止部によってその侵入を防止することができる。これにより、送風管において処理槽の他端側に存在する部材に悪影響を及ぼすことを抑制できるとともに、処理槽の他端側の壁部等に処理物が付着するのを抑制することができる。
有機物処理装置の全体概略構成を示す正面視での断面図 有機物処理装置の全体概略構成を示す左側面視での断面図 有機物処理装置の全体概略構成を示す右側面視での断面図 処理槽の一部を切り欠いた斜視図 撹拌部、及び、掻取羽を示す側面図 撹拌部、及び、掻取羽を示す斜視図 撹拌羽、及び、中央側掻取羽を示す斜視図 端部側掻取羽を示す斜視図 図8におけるIX−IXの断面図 端部側掻取羽を撹拌軸に取り付けた状態を示す斜視図 温風供給部を示す断面図 図11におけるXIIa−XIIaの断面図、及び、図11におけるXIIb−XIIbの断面図 侵入防止部を示す図 別実施形態における送風管を示す図
本発明に係る有機物処理装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
この有機物処理装置は、生ゴミや馬糞等の有機物を減容及び分解するためのものであり、例えば、処理後の処理物を肥料等に用いることで、資源の循環を図るようにしている。
図1〜図4に示すように、有機物処理装置1は、処理物を処理する処理槽2と、処理槽2内の処理物を撹拌する撹拌部3と、処理槽2内に温風Cを供給する温風供給部4とが備えられている。有機物処理装置1は、処理槽2内の処理物を撹拌部3にて撹拌しながら、温風供給部4にて供給される温風Cによって処理物の発酵を促進させている。処理物は、例えば、有機物そのものや、有機物の分解や発酵を促す促進剤を有機物に混合させたものとすることができる。
有機物処理装置1では、図1に示すように、左右方向(横幅方向、図中X方向)の中央部及び左側端部に亘って処理槽2が配置されており、処理槽2よりも右側に各種の機器を収納する機器収納空間Dが配置されている。機器収納空間Dには、各種の機器として、駆動モータ5、給気ファン6(図3参照)、加熱部7、フィルター部8、排出ファン9等が配置されている。
撹拌部3は、図1、図2及び図4に示すように、処理槽2内で回転駆動自在な撹拌軸31と、撹拌軸31に取り付けられた複数の撹拌羽32とが備えられている。有機物処理装置1は、図1、図3及び図4に示すように、撹拌部3の撹拌軸31を回転駆動させる駆動モータ5(駆動部に相当する)を備えており、駆動モータ5にて撹拌軸31を回転駆動させることで、複数の撹拌羽32にて処理物を撹拌させている。
温風供給部4は、図1及び図11に示すように、処理槽2内に配置された送風管61が備えられている。送風管61は、処理槽2の左右方向(図中X方向)において、右外側の導入部63から導入される温風Cを送風させて供給口64、65から処理槽2内に供給するように構成されている。有機物処理装置1は、温風供給部4にて供給する温風Cを生成するために、給気ファン6(図3参照)、及び、ヒータ等の加熱部7が備えられている。温風供給部4は、給気ファン6からの空気が加熱部7にて加熱されて温風Cが生成されると、その温風Cを処理槽2内に導いて、処理槽2内に供給するように構成されている。
有機物処理装置1は、図1及び図4に示すように、処理槽2内の空気を外部に排気するのではなく、処理槽2内の空気を処理槽2と各種の機器(給気ファン6や加熱部7等)との間で循環させながら、処理槽2での処理を行うようにしている。有機物処理装置1は、処理槽2から排出される空気に含まれる異物を除去するフィルター部8と、処理槽2内の空気を処理槽2から排出するための排出ファン9とが備えられている。
処理槽2の上壁部22には、処理槽2内の空気を排出する排出部10が備えられ、排出部10とフィルター部8との間が接続管11にて接続されている。これにより、処理槽2内の空気は、排出部10及び接続管11を通して、フィルター部8に供給可能に構成されている。ちなみに、図示は省略するが、排出部10は、処理槽2の上壁部22に形成された開口部から処理槽2内の空気を排出するように構成されている。その開口部は、処理槽2の左右方向(図中、X方向)に延びる細幅形状に形成されており、開口部の横幅を小さくすることで、処理槽2内の大きな異物が空気とともに排出されるのを抑制している。
処理槽2内の空気の循環について説明する。
処理槽2内の空気は、図1に示すように、排出ファン9によって、処理槽2から排出されてフィルター部8に供給されて異物が除去される。フィルター部8を通過した空気は、排出ファン9、給気ファン6(図3参照)の順に供給され、給気ファン6によって加熱部7に供給されて加熱される。加熱部7を通過して生成された温風Cは、温風供給部4の送風管61によって処理槽2内に供給される。
給気ファン6と加熱部7との間、フィルター部8と排出ファン9との間、及び、排出ファン9と給気ファン6との間等には、空気を流通可能な接続管等が接続されているが、それらの接続構成については図示を省略する。機器収納空間Dにおいて、駆動モータ5や給気ファン6等の各種の機器をどのように配置するかについては、あくまで一例を図示しており、適宜変更が可能である。
以下、有機物処理装置1の各部の構成について説明を加えるが、まず、処理槽2について説明する。
処理槽2は、図1及び図2に示すように、底壁部21、上壁部22、前壁部23、後壁部24、右壁部25、左壁部26の夫々にてその周囲が囲まれた空間にて構成されている。底壁部21は、図2に示すように、撹拌部3における撹拌軸31の軸心Pを中心とする円弧状に形成された後方側部位21aと、その後方側部位21aの前端部から後方側部位21aの接線方向の前方側に沿って延びる前方側部位21bとを備えている。底壁部21は、前方側部位21bの分だけ前方側に膨出するU字状に形成されている。上壁部22は、後端部から前方側に前後方向(図中、Y方向)に沿って延びる直線状の後方側部位22aと、その後方側部位22aの前端部から下方側に傾斜する傾斜状の前方側部位22bとを備えている。前壁部23、後壁部24、右壁部25、及び、左壁部26の夫々は、上下方向(図中、Z方向)に沿う起立壁状に形成されている。
処理槽2には、図1及び図2に示すように、処理物を投入する投入部12と、処理物を排出する排出部(図示省略)とが備えられている。投入部12は、処理槽2の上壁部22の前方側部位22bに配置されている。図示は省略するが、投入部12は、作業者等の人為操作により開閉自在な開閉式に構成されている。排出部は、処理槽2の左壁部26に配置されており、投入部12と同様に開閉式に構成されている。
次に、撹拌部3について説明する。
撹拌部3の撹拌軸31は、図1に示すように、その軸心方向と処理槽2の左右方向(図中、X方向)とを同一方向として、処理槽2の左右方向(図中、X方向)の全長に亘る状態で備えられている。撹拌軸31は、処理槽2の左右方向の両端部よりも外側に突出されており、撹拌軸31の両端部が軸受け33にて回転自在に支持されている。ちなみに、撹拌軸31が処理槽2の壁部25、26を貫通する部分は、シール部材等でシールされている。
図1、図3及び図4に示すように、撹拌軸31の右端部側には、駆動スプロケット71が備えられ、駆動スプロケット71と駆動モータ5の出力部5aとに駆動チェーン72が掛け渡されている。これにより、駆動モータ5の出力部5aの回転駆動力が駆動チェーン72によって撹拌軸31に伝達され、撹拌軸31を回転駆動させるようにしている。駆動モータ5は、正逆回転駆動自在であり、撹拌軸31を一方側と他方側との両側に回転駆動自在に構成されている。
撹拌軸31には、図1、図5及び図6に示すように、その軸心方向(図中、X方向)に一定間隔を隔てて複数の撹拌羽32が備えられている。この実施形態では、5つの撹拌羽32が備えられており、撹拌軸31の回転駆動によって複数の撹拌羽32が回転することで、処理槽2内の処理物を撹拌するようにしている。複数の撹拌羽32は、図6に示すように、回転方向で同一位置に配置されるのではなく、撹拌軸31の軸心方向に隣接するもの同士が回転方向に所定角度(例えば、45度)だけ位相をずらせた位置に存在するように配置されている。これにより、複数の撹拌羽32によって処理槽2内の処理物を効率よく撹拌している。
撹拌軸31には、図1、図5及び図6に示すように、撹拌羽32に加えて、掻取羽41、51が取り付けられている。掻取羽としては、撹拌羽32と一体的に備えられた中央側掻取羽41と、撹拌羽32とは別に備えられた端部側掻取羽51との2種類がある。中央側掻取羽41は、処理槽2の左右方向(図中、X方向)において処理槽2の中央側(撹拌軸31の軸心方向の中央側)に配置されている。中央側掻取羽41は、図2に示すように、撹拌軸31の径方向外側に位置する処理槽2の底壁部21に近接する状態で回転自在に備えられている。これにより、中央側掻取羽41は、処理槽2の底壁部21に処理物が付着すると、その処理物に接触して掻き取るようにしている。端部側掻取羽51は、図1、図5及び図6に示すように、処理槽2の左右方向(図中、X方向)において処理槽2の両端部側(撹拌軸31の軸心方向の両端部側)に配置されている。端部側掻取羽51は、図1及び図4に示すように、撹拌軸31の軸心方向(図中、X方向)の両端部に位置する右壁部25及び左壁部26に近接する状態で回転自在に備えられている。これにより、端部側掻取羽51は、処理槽2の右壁部25及び左壁部26に処理物が付着すると、その処理物に接触して掻き取るようにしている。
撹拌羽32と中央側掻取羽41について説明を加える。
撹拌羽32と中央側掻取羽41は、図5〜図7に示すように、一体的に構成されて撹拌軸31に取り付けられている。撹拌羽32と中央側掻取羽41は、共通の中央用羽本体42と、撹拌軸31に取り付けられて中央用羽本体42を連結支持する共通の中央用支持体43とが備えられている。中央用支持体43は、その長手方向の中央部に孔部が形成された板状体にて構成されており、その孔部に撹拌軸31を貫通させる状態で撹拌軸31に取り付けられている。これにより、中央用支持体43は、撹拌軸31の径方向の内側から外側に延びる部位が撹拌軸31を中心として対称に位置するように配置されている。中央用支持体43の両端部の夫々には、図6及び図7に示すように、ボルトナット等の連結具Eにより中央用羽本体42が連結支持されている。この実施形態では、連結具Eによる中央用支持体43と中央用羽本体42との連結箇所を4箇所としているが、連結箇所の位置や数については適宜変更が可能である。
中央用羽本体42には、図5〜図7に示すように、その先端部(撹拌軸31の径方向外側端部)に中央用一方側傾斜部44及び中央用他方側傾斜部45が備えられ、中央用一方側傾斜部44及び中央用他方側傾斜部45よりも基端側(撹拌軸31の径方向内側)に中央用補強部46が備えられている。
中央用一方側傾斜部44は、図2に示すように、中央側掻取羽41が一方側に回転する場合に、回転方向の上手側ほど処理槽2の底壁部21に接近する傾斜状に構成されている。中央用他方側傾斜部45は、中央側掻取羽41が他方側に回転する場合に、回転方向の上手側ほど処理槽2の底壁部21に接近する傾斜状に構成されている。中央用一方側傾斜部44及び中央用他方側傾斜部45における傾斜角度は、適宜変更が可能であるが、設定の範囲内になるようにしている。
中央用一方側傾斜部44と中央用他方側傾斜部45は、図5〜図7に示すように、中央用羽本体42の先端部において、撹拌軸31の軸心方向(回転方向に対して直交する方向)を横幅方向として、その横幅方向に延びる板状体を折り曲げて構成されている。ここで、中央用一方側傾斜部44と中央用他方側傾斜部45は、回転方向の上手側ほど処理槽2の底壁部21に接近する傾斜面を備えるものであればよく、板状体を折り曲げて構成するものに限らず、例えば、三角形状の棒状体等にて構成することもできる。
中央用一方側傾斜部44と中央用他方側傾斜部45は、横幅方向の中央部をその横幅方向の一方側に偏位させた状態で中央羽本体42の先端部に備えられている。これにより、中央用一方側傾斜部44と中央用他方側傾斜部45は、中央羽本体42に対する連結箇所を中心として、横幅方向(撹拌軸31の軸心方向)での長さが一方側に延びる長さと他方側に延びる長さが異なるように備えられている。中央用一方側傾斜部44と中央用他方側傾斜部45は、中央側掻取羽41の回転方向で対称な形状に形成されており、撹拌軸31の軸心方向の中央側部位ほど回転方向の上手側に突出する三角形状に形成されている。
中央用補強部46は、図5〜図7に示すように、中央用羽本体42から撹拌軸31の軸心方向に突出する三角形状の板状体にて構成されている。中央用補強部46は、撹拌軸31の軸心方向において、中央用一方側傾斜部44と中央用他方側傾斜部45が延びる長さが長い側に配置されている。これにより、中央用補強部46にて中央用羽本体42の中央用一方側傾斜部44と中央用他方側傾斜部45が延びる長さが長い側を適切に補強することができ、中央側掻取羽41の補強を適切に行うことができる。中央用補強部46は、三角形状に形成されているので、中央側掻取羽41の補強を行うだけでなく、処理物を撹拌する撹拌羽32としても機能するように構成されている。
上述の如く、1つの中央用支持体43には、一端部と他端部との夫々に中央用羽本体42が連結されており、2つの中央用羽本体42が連結されている。2つの中央用羽本体42は、1つの中央用支持体43に対して、撹拌軸31の軸心方向において、中央用一方側傾斜部44と中央用他方側傾斜部45が延びる長さが長い側と中央用補強部46が配置される側とが反対側となるように備えられている。
中央側掻取羽41は、図2に示すように、一方側に回転するときも、他方側に回転するときも、処理槽2の底壁部21に接近する状態で回転している。これにより、処理槽2の底壁部21に処理物が付着すると、中央側掻取羽41が、その付着した処理物に接触して、処理物を掻き取ることができる。中央側掻取羽41にて処理物を掻き取る作用を発揮されるためには、撹拌軸31の径方向において、処理槽2の底壁部21に対して所望位置に中央側掻取羽41を配置させることが好ましい。
そこで、中央側掻取羽41には、図6及び図7に示すように、中央用羽本体42に当接して中央用支持体43に対する中央用羽本体42の位置を所望位置に位置決めする中央用位置決め体47が備えられている。上述の如く、中央用羽本体42と中央用支持体43との連結は連結具Eを用いて行う。この場合、中央用羽本体42に形成された孔部と中央用支持体43に形成された孔部とを位置合わせして、それら孔部に連結具Eを挿通させて締結することで、中央用羽本体42と中央用支持体43とを連結する。中央用羽本体42及び中央用支持体43における孔部の径を連結具Eよりも多少大きく形成することから、連結具Eにて中央用羽本体42と中央用支持体43とを連結した場合に、多少の融通が生じる可能性がある。これにより、中央用位置決め体47が、中央用羽本体42に当接することで、中央用支持体43に対する中央用羽本体42の位置を所望位置に位置決めして、処理槽2の底壁部21(図2参照)に対する所望位置に中央側掻取羽41を配置させるようにしている。
中央用位置決め体47は、図6及び図7に示すように、中央用羽本体42に当接する当接位置に着脱自在なボルトにて構成されている。これにより、中央用支持体43と中央用羽本体42とを連結具Eにて連結した後、中央用位置決め体47を中央用支持体43における当接位置に装着することができ、連結作業及び位置決め作業を簡易に行うことができる。
次に、端部側掻取羽51について説明を加える。
端部側掻取羽51は、図1に示すように、処理槽2の左側端部と右側端部との夫々に備えられているが、同一の構成をしている。よって、以下、処理槽2の左側端部に備えられる端部側掻取羽51についてのみ説明を加え、処理槽2の右側端部に備えられる端部側掻取羽51については説明を省略する。
端部側掻取羽51も、中央側掻取羽41と同様に、図5、図6及び図8に示すように、端部用羽本体52と、撹拌軸31に取り付けられて端部用羽本体52を連結支持する端部用支持体53とが備えられている。端部用支持体53は、処理槽2の左右方向の端部側で撹拌軸31の軸部同士を連結するために用いるフランジにて構成されている。端部用羽本体52は、撹拌軸31から径方向外側に延びる板状体にて構成されている。端部用羽本体52の基端部(撹拌軸31の径方向内側端部)には、図8に示すように、円弧状に形成された湾曲部52aが形成されている。端部用羽本体52は、図10に示すように、湾曲部52aが撹拌軸31の外周部に当接する状態で端部用支持体53としてのフランジに連結支持されている。端部用羽本体52と端部用支持体53との連結は、端部用羽本体52に形成された孔部52b(図8参照)及び端部用支持体53としてのフランジに形成された孔部に連結具Eを挿通させて締結することで、端部用羽本体52と端部用支持体53とが連結されている。
端部用羽本体52には、図5、図6及び図8に示すように、その先端側部位(撹拌軸31の径方向外側部位)に端部用一方側傾斜部54及び端部用他方側傾斜部55が備えられ、その先端部(撹拌軸31の径方向外側端部)から基端部(撹拌軸31の径方向内側端部)に亘って端部用補強部56が備えられている。
端部用一方側傾斜部54は、端部側掻取羽51が一方側に回転する場合に、回転方向の上手側ほど処理槽2の左壁部26(図4参照)に接近する傾斜状に構成されている。端部用他方側傾斜部55は、端部側掻取羽51が他方側に回転する場合に、回転方向の上手側ほど処理槽2の左壁部26(図4参照)に接近する傾斜状に構成されている。端部用一方側傾斜部54及び端部用他方側傾斜部55における傾斜角度は、適宜変更が可能であるが、設定の範囲内になるようにしている。端部用一方側傾斜部54と端部用他方側傾斜部55は、端部側掻取羽51の回転方向に延びる板状体を折り曲げて構成されており、端部用一方側傾斜部54と端部用他方側傾斜部55との間に平面状の中間部57が備えられている。
端部用一方側傾斜部54と端部用他方側傾斜部55は、図8及び図9に示すように、回転方向を横幅方向として、その横幅方向に延びる板状体を折り曲げて構成されている。ここで、端部用一方側傾斜部54と端部用他方側傾斜部55は、回転方向の上手側ほど処理槽2の左壁部26(図4参照)に接近する傾斜面を備えるものであればよく、板状体を折り曲げて構成するものに限らず、例えば、台形形状の棒状体等にて構成することもできる。
端部用一方側傾斜部54と端部用他方側傾斜部55は、図8に示すように、端部側掻取羽51の回転方向での幅W1よりも回転半径方向での幅W2を幅広とするように構成されている。端部用一方側傾斜部54と端部用他方側傾斜部55は、端部側掻取羽51の回転方向で対称な形状に形成されており、中間部57から端部側掻取羽51の回転方向に突出する矩形状に形成されている。
端部用補強部56は、図9に示すように、端部用一方側傾斜部54及び端部用他方側傾斜部55とは反対側に備えられている。端部用補強部56は、端部用羽本体52から撹拌軸31の軸心方向に突出する三角形状の板状体にて構成されている。端部用補強部56は、端部用一方側傾斜部54に連なる状態で傾斜する一方側傾斜補強部56aと、端部用他方側傾斜部55に連なる状態で傾斜する他方側傾斜補強部56bとが備えられている。ちなみに、端部用一方側傾斜部54の傾斜角度と一方側傾斜補強部56aの傾斜角度とは、同一の角度ではなく、その角度差が所定範囲内にあればよい。端部用他方側傾斜部55と他方側傾斜補強部56bとの傾斜角度も同様とする。
端部用羽本体52は、図8及び図9に示すように、撹拌軸31の径方向に延びる板状体と、端部用一方側傾斜部54及び端部用他方側傾斜部55を有する板状体と、端部用補強部56となる板状体との3つの板状体を溶接等により一体的に連結して構成されている。
端部側掻取羽51にて処理物を掻き取る作用を発揮させるためには、撹拌軸31の軸心方向において、処理槽2の左壁部26に対して所望位置に端部側掻取羽51を配置させることが好ましい。そこで、端部側掻取羽51にも、図10に示すように、中央側掻取羽41と同様に、端部用羽本体52に当接して端部用支持体53に対する端部用羽本体52の位置を所望位置に位置決めする端部用位置決め体58が備えられている。
端部用位置決め体58は、端部用羽本体52に当接する当接位置に着脱自在なボルトにて構成されている。これにより、端部用支持体53と端部用羽本体52とを連結具Eにて連結した後、端部用位置決め体58を端部用支持体53における当接位置に装着することができ、連結作業及び位置決め作業を簡易に行うことができる。端部用位置決め体58を当接位置に装着すると、端部用羽本体52に当接して端部用支持体53に対する端部用羽本体52の位置を所望位置に位置決めし、処理槽2の左壁部26(図4参照)に対して所望位置に端部側掻取羽51を配置させている。
次に、温風供給部4について説明を加える。
温風供給部4は、図1及び図11に示すように、温風Cを送風させる送風管61を備えており、その送風管61内に回転駆動自在に配置されたスクリュー部62が備えられている。送風管61は、処理槽2内に配置されており、導入部63から導入される温風Cを送風させて供給口64、65から処理槽2内に供給するように構成されている。スクリュー部62は、送風管61内で回転駆動することで、送風管61の長さ方向で供給口64、65側への搬送作用力を付与自在に構成されている。
送風管61は、その長さ方向を処理槽2の左右方向(図中、X方向)と同一方向として、処理槽2の右側端部から左側端部に延びるように処理槽2の左右方向の全長に亘る状態で備えられている。送風管61は、処理槽2の左右方向の両端部よりも外側に突出されており、送風管61が処理槽2の壁部25、26を貫通する部分は、シール部材等でシールされている。
送風管61は、撹拌羽32、中央側掻取羽41及び端部側掻取羽51と接触しない位置に配置することが求められる。そこで、図2に示すように、送風管61は、撹拌羽32、中央側掻取羽41及び端部側掻取羽51の回転軌跡よりも処理槽2の前方側に外れた位置に配置されている。送風管61は、処理槽2の前後方向で処理槽2の底壁部21における前方側部位21bと重複する位置で、且つ、処理槽2の上下方向で撹拌軸31よりも少し上方側に配置されている。これにより、処理槽2の底壁部21の形状を利用したスペースに効率よく送風管61を配置することができるとともに、処理物に対してより近い位置に送風管61を配置して、送風管61からの温風Cを処理物に適切に供給することができ、処理物の発酵を促進させることができる。
ここで、処理槽2内への処理物の投入量について説明する。
処理槽2内への処理物の投入量が少ない場合には、一度に処理可能な処理物の量が少なくなり、処理物の処理を効率よく行うことができない。逆に、処理槽2内への処理物の投入量が多量になると、処理物を適切に撹拌できない等の問題が生じる。そこで、処理槽2内への処理物の投入量は、図2に示すように、処理槽2内の撹拌軸31よりも少し上方側が処理物の上端部Bとなるように適切な量が設定されている。よって、撹拌軸31よりも少し上方側に配置される送風管61は、その周方向の少なくとも一部が処理槽2内の処理物に埋設される状態となる。よって、送風管61の下方側に備えられる供給口64、65は、処理槽2内の処理物に埋設される状態で配置されることになる。これにより、送風管61から供給される温風Cは、処理物に対して直接的に送風されるので、送風管61は、処理物に混ぜ込むように温風Cを供給することができ、処理物の発酵を効果的に促進させることができる。
送風管61には、図1及び図11に示すように、その長さ方向の一部にだけ供給口64、65が備えられている。送風管61において処理槽2の左側端部から中央側に至るまでの領域には、供給口64、65が形成されておらず閉塞しており、温風Cを送風させるための通風路となっている。供給口64、65は、送風管61の周方向において、下方側に相当する部位に備えられている。これにより、供給口64、65は、処理物が送風管61内に侵入しても、その自重により処理物が落下して、送風管61外に処理物が排出されるようにしている。よって、供給口64、65は、送風管61内に処理物が侵入したままとなるのを防止しながら、処理物に対して直接的に温風Cを供給できるように構成されている。供給口としては、送風管61の送風方向において手前側(導入部63が位置する側)の中央側供給口64と、送風管61の送風方向において奥側(導入部63が位置する側とは反対側)の奥側供給口65(本願の他端側供給口に相当する)とが備えられている。
中央側供給口64は、図1及び図11に示すように、処理槽2の左右方向において、処理槽2の中央側に対応する領域に配置されている。奥側供給口65は、処理槽2の左右方向において、処理槽2の左端側に対応する領域に配置されている。中央側供給口64と奥側供給口65は、送風管61の長さ方向に延びる一連の開口部にて構成されている。その開口部は、図11及び図12に示すように、送風管61の長さ方向で開口面積が一定ではなく、その開口面積を変更させることで、中央側供給口64と奥側供給口65を構成している。図12(a)が、送風管61において奥側供給口65が備えられている部位の断面図を示している。図12(b)が、送風管61において中央側供給口64が備えられている部位の断面図を示している。奥側供給口65は、中央側供給口64よりも開口面積が大きくなるように構成されている。ちなみに、この実施形態では、中央側供給口64が、送風管61の周方向の全長の約1/4程度を開口させた開口部にて構成されており、奥側供給口65が、送風管61の周方向の全長の約半分程度を開口させた開口部にて構成されている。中央側供給口64及び奥側供給口65について、どのような開口面積とするかは適宜変更可能である。
図1及び図11に戻り、スクリュー部62は、送風管61内で回転駆動されるスクリュー軸66の外周部に備えられ、スクリュー軸66から径方向外側に突出する螺旋状の羽にて構成されている。スクリュー軸66は、その軸心方向の両端部が軸受け部67にて回転自在に支持され、送風管61の長さ方向の全長に亘る状態で備えられている。
スクリュー部62は、送風管61の長さ方向(図中、X方向)において、全長に亘る状態で備えられておらず、中央側供給口64に対応する位置を含む一部の領域に配置されている。この実施形態では、スクリュー部62が配置される領域は、送風管61の長さ方向において、中央側供給口64が配置されている領域だけでなく、それよりも所定距離だけ送風管61の長さ方向の両側に広げた領域となっている。これにより、送風管61では、温風Cの送風方向において、中央側供給口64の右側端部よりも手前側の閉塞された部位から、中央側供給口64の左側端部よりも奥側の奥側供給口65が存在する部位までの領域に、スクリュー部62が配置されている。
スクリュー部62が回転駆動することで、送風管61内で供給口64、65側への搬送作用力が作用される。送風管61の供給口64、65から処理物が侵入しても、スクリュー部62による搬送作用力により処理物を供給口64、65に搬送させることができ、供給口64、65から処理槽2内に排出することができる。このようにして、送風管61の供給口64、65から処理物が侵入しても、送風管61内での詰まりを防止することができる。上述の如く、奥側供給口65は、中央側供給口64よりも開口面積が大きくなるように構成されており、スクリュー部62が上述の領域に備えられているので、例えば、中央側供給口65から処理物が侵入しても、その処理物を奥側供給口65に搬送させて、開口面積が大きな奥側供給口65を利用して、処理物を適切に排出することができる。よって、中央側供給口64から処理槽2の中央側に多量の温風Cを供給しながら、送風管61の詰まりを適切に防止することができる。
送風管61内における処理槽2の左端側には、図1及び図11に示すように、処理槽2の左端側への処理物の侵入を防止する侵入防止部68が備えられている。送風管61の長さ方向において左端側には、奥側供給口65が配置されているので、処理物が送風管61内に侵入しても、その自重により処理物が落下して、送風管61内に侵入したままとなるのを防止している。しかしながら、送風管61内に処理物が侵入した際に、奥側供給口65よりも処理槽2の左端側に処理物が侵入してしまう可能性がある。送風管61では、奥側供給口65よりも処理槽2の左端側にシール部や軸受け部67が配置されていることから、侵入防止部68を備えることで、シール部や軸受け部67まで処理物が侵入するのを防止している。
侵入防止部68は、奥側供給口65の左側端部に配置されており、奥側供給口65の左側端部よりも処理槽2の左端側への処理物の侵入を防止している。侵入防止部68は、図13に示すように、例えば、半円弧状の半割体68aの2つを連結することで、スクリュー軸66に外嵌する環状に形成されている。侵入防止部68は、径方向内側がスクリュー軸66の外周部に当接しており、径方向外側が送風管61の内壁部に当接している。これにより、送風管61内において、スクリュー軸66と送風管61の内壁部との間が侵入防止部68にて閉塞され、処理物の侵入を適切に防止することができる。
スクリュー部62の回転駆動について説明する。
上述の如く、撹拌部3の撹拌軸31は、図3及び図4に示すように、駆動モータ5の回転駆動力が伝達されて、一方側と他方側との両側に回転駆動自在に備えられている。それに対して、スクリュー部62のスクリュー軸66は、一方側のみ回転駆動自在に備えられており、スクリュー部62が、一方側のみ回転駆動自在に構成されている。スクリュー部62は、回転駆動力伝達部73により撹拌軸31の回転駆動力がスクリュー軸66に伝達されることで、回転駆動自在に構成されている。
回転駆動力伝達部73は、図4〜図6に示すように、撹拌軸31に配置されたワンウェイクラッチ74と、そのワンウェイクラッチ74にて伝達される軸部に備えられた撹拌側スプロケット75と、スクリュー軸66に取り付けられたスクリュー側スプロケット76と、撹拌側スプロケット75とスクリュー側スプロケット76とに掛け渡された伝達チェーン77とが備えられている。
撹拌軸31には、軸心方向の中央側から、駆動スプロケット71、ワンウェイクラッチ74、撹拌側スプロケット75の順に配置されている。撹拌軸31は、駆動スプロケット71により駆動モータ5からの回転駆動力の入力を受けて回転駆動する。撹拌軸31の回転駆動力は、ワンウェイクラッチ74を介して、撹拌側スプロケット75に伝達される。ワンウェイクラッチ74は、撹拌軸31の一方側と他方側との両側の回転駆動力を伝達するのではなく、撹拌軸31の一方側のみ回転駆動力を伝達するので、撹拌側スプロケット75は、撹拌軸31の回転駆動力によって一方側のみ回転駆動される。撹拌側スプロケット75の回転駆動力は、伝達チェーン77にてスクリュー側スプロケット76に伝達されるので、スクリュー側スプロケット76も一方側のみ回転駆動される。このようにして、回転駆動力伝達部73は、撹拌軸31における一方側の回転駆動力のみスクリュー軸66に伝達して、スクリュー部62を一方側のみ回転駆動させるように構成されている。
次に、有機物処理装置1の運転について説明する。
有機物処理装置1は、図示は省略するが、作業者等が操作自在な操作部と、その操作部による指令に基づいて、有機物処理装置1の運転を制御する制御部とが備えられている。処理槽2内に処理物が投入された状態で、操作部により有機物処理装置1の運転開始が指令されると、制御部は、駆動モータ5、給気ファン6等の各種の機器を作動させ、撹拌部3にて処理槽2内の処理物を撹拌しながら、温風供給部4にて処理槽2内に温風Cを供給し、処理物に対する処理を開始させる。操作部により有機物処理装置1の運転開始が指令されると、制御部は、駆動モータ5、給気ファン6等の各種の機器を停止させ、処理物に対する処理を停止する。
制御部は、有機物処理装置1の運転中に、回転方向切替タイミングになると、駆動モータ5の回転方向を一方側から他方側に又は他方側から一方側に切り替える。これにより、回転方向切替タイミングになるごとに、撹拌軸31の回転方向が切り替えられるので、処理槽2内で処理物が偏って位置すること等を防止して、処理物の全体を効率よく撹拌することができる。回転方向切替タイミングについては、例えば、操作部により回転方向の切替が指令されたタイミングや、回転方向を切り替えてから所定時間が経過したタイミングとすることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、送風管61に中央側供給口64と奥側供給口65を備えるに当たり、中央側供給口64と奥側供給口65とを一連に連なる開口部としているが、例えば、図14に示すように、送風管61の長さ方向において、中央側供給口64と奥側供給口65との間に繋ぎ部69を備え、中央側供給口64と奥側供給口65とを別々の開口部にて構成することもできる。この場合には、繋ぎ部69にて送風管61を補強することができる。
(2)上記実施形態では、撹拌羽32と中央側掻取羽41とを一体的に構成しているが、撹拌羽32と中央側掻取羽41とを別々に備えることもできる。
(3)上記実施形態では、送風管61の長さ方向において、中央側供給口64に対応する位置を含む一部の領域にスクリュー部62を備えているが、例えば、送風管61の長さ方向の全長に亘ってスクリュー部62を備える等、送風管61の長さ方向においてスクリュー部62をどのような位置に備えるかは適宜変更が可能である。
(4)上記実施形態では、送風管61を周方向の少なくとも一部が処理物に埋設される状態で配置しているが、送風管61を処理物の上端部に近接する状態で処理物よりも上方側に配置することもでき、送風管61をどのような位置に配置するかは適宜変更が可能である。
(5)上記実施形態では、送風管61に備えられる中央側供給口64と奥側供給口65の開口面積について、奥側供給口65の方が中央側供給口64よりも大きくなるようにしているが、例えば、中央側供給口64と奥側供給口65の開口面積を同じ又は略同一の開口面積とすることもでき、中央側供給口64と奥側供給口65の開口面積について、どのような大きさの開口面積とするかは適宜変更が可能である。
(6)上記実施形態では、撹拌軸31を一方側と他方側との両側に回転駆動するようにしているが、撹拌軸31を一方側のみ回転駆動するようにすることもできる。
1 有機物処理装置
2 処理槽
3 攪拌部
4 温風供給部
5 駆動モータ(駆動部)
31 攪拌軸
32 攪拌羽
61 送風管
62 スクリュー部
64 中央側供給口
65 奥端側供給口(端部側供給口)
68 侵入防止部
73 回転駆動力伝達部
C 温風

Claims (6)

  1. 処理槽内に回転駆動自在に配置されて、その回転駆動により前記処理槽内の処理物を撹拌する撹拌部と、
    前記処理槽内に温風を供給する温風供給部とが備えられ、
    前記温風供給部は、前記処理槽内に配置されて温風を送風させて供給口から温風を前記処理槽内に供給する送風管と、その送風管内に回転駆動自在に配置されて、前記送風管の長さ方向で前記供給口側への搬送作用力を付与自在なスクリュー部とが備えられており、
    前記撹拌部は、複数の撹拌羽を有する撹拌軸が一方側と他方側との両側に回転駆動自在に備えられ、
    前記撹拌軸を一方側と他方側との両側に回転駆動させる駆動部と、前記撹拌軸における一方側の回転駆動力のみ前記スクリュー部に伝達して前記スクリュー部を回転駆動させる回転駆動力伝達部とが更に備えられている有機物処理装置。
  2. 前記スクリュー部は、前記送風管の長さ方向において、前記供給口に対応する位置を含む一部の領域に配置されている請求項1に記載の有機物処理装置。
  3. 前記送風管は、その周方向の少なくとも一部が前記処理槽内の処理物に埋設される状態で配置されている請求項1又は2に記載の有機物処理装置。
  4. 記スクリュー部は、一方側のみ回転駆動自在に備えられている請求項1〜3の何れか1項に記載の有機物処理装置。
  5. 前記送風管は、前記処理槽の一端側から他端側に延びる状態で備えられ、前記供給口は、前記送風管において、前記処理槽の中央側に対応する中央側供給口と前記処理槽の他端側に対応する他端側供給口とが備えられ、前記他端側供給口は、前記中央側供給口よりも開口面積が大きくなるように構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の有機物処理装置。
  6. 前記送風管は、前記処理槽の一端側から他端側に延びる状態で備えられ、前記送風管内における前記処理槽の他端側には、前記処理槽の他端側への処理物の侵入を防止する侵入防止部が備えられている請求項1〜5の何れか1項に記載の有機物処理装置。
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