JP2005144013A - 食品加熱用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 再加熱した際に食材内部の温度が不均一とはなり難いように効率よく加温することができる食品加熱用容器を提供しようとするもの。
【解決手段】 この発明の食品加熱用容器は、食材1を収容する容器部2と蓋部3とを具備し外方から加熱せしめられ、前記容器部2又は/及び蓋部3の少なくとも一部は食材側に向けて延在せしめられ、前記容器部2又は/及び蓋部3と食材1との接触面積が増大せしめられた。この食品加熱用容器によると、容器部又は/及び蓋部の少なくとも一部は食材側に向けて延在せしめられ、前記容器部又は/及び蓋部と食材との接触面積が増大せしめられたので、本容器の外方の熱量をより効率よく食材に伝導することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばクックチルなどに好適に使用することができる食品加熱用容器に関するものである。
近年、病院、老人ホーム、社員食堂、学校などで、急速冷蔵して保管された調理済みの料理を配膳前に再加熱して提供するクックチルシステムの導入が検討されてきている。
前記クックチルとは、調理で加熱殺菌した食品を急速に冷却し、正確に温度コントロールされた冷蔵庫で3℃以下で保管し、必要なとき再加熱し提供する調理システムである。食品の保管方法として、この方法を採用することにより、食品の調理をセントラルキッチン方式で行い、必要な場所に配送し、サテライトキッチンで再加熱し提供できる、合理的なシステムである。この、クックチルを使用すれば特殊な食品添加物を使用しないでも、保管が可能であり、味も良いという利点がある(非特許文献1参照)。
ところで、調理済みの食品を再加熱するために次のような方法がある。すなわち、調理済みの食品を食品加熱用容器に収容して温風加熱カート内に複数個配設し、約120〜140℃の熱風で一定時間再加熱する方法である。
しかし、前記のようにして加熱した場合、食材内部の加温が不均一となっており中心部までうまく温まっていないことがあるという問題があった。例えばお粥などは加熱時に対流が生じにくく中心部まで温まり難かった。なお、加熱時間をあまり長く設定し過ぎると処理時間の延長や食材の乾燥その他の別の問題が発生するおそれがある。
SAYKO CORPORATIONホームページ、"月間厨房 今、ユーザーが求めるファーストフードの厨房設計 シリーズ第6回 クックチル"、[online]、[2003/8/27検索]、インターネット<URL:http://www.sayko.co.jp/article/cyubou/94-02.html>
そこでこの発明は、再加熱した際に食材内部の温度が不均一とはなり難いように効率よく加温することができる食品加熱用容器を提供しようとするものである。
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明の食品加熱用容器は、食材を収容する容器部と蓋部とを具備し外方から加熱せしめられる食品加熱用容器であって、前記容器部又は/及び蓋部の少なくとも一部は食材側に向けて延在せしめられ、前記容器部又は/及び蓋部と食材との接触面積が増大せしめられたことを特徴とする。
この食品加熱用容器によると、容器部又は/及び蓋部の少なくとも一部は食材側に向けて延在せしめられ、前記容器部又は/及び蓋部と食材との接触面積が増大せしめられたので、本容器の外方の熱量をより効率よく食材に伝導することができる。
ここで、前記食品加熱用容器の代表例として、食品加熱用の食器を挙げることができる。また、食品加熱用容器の素材は、例えばポリエーテルサルホン(PES)等の熱可塑性樹脂や、メラミン樹脂などの熱硬化製樹脂、その他磁器や金属、木などで構成することができる。
(2)前記蓋部には食材に接触する凹陥部が形成されたこととしてもよい。
このように構成すると、粥などの食材に容器部だけでなく蓋部の凹陥部も接触することとなるので、容器部のみならず蓋部を介しても外方から加温されることとなり加熱効率に優れ、本容器の外方の熱量を更に効率よく食材に伝導することができる。また、食材に蓋部の凹陥部が接触することにより、食材自体の厚みが減るので全体が均一に加熱されることともなる。
(3)前記容器部が食材側に向けた凹陥部を有し容器部と食材との接触面積が増大せしめられたこととしてもよい。
このように構成すると、容器部の食材側に向けた凹陥部を介して外方から加温されることとなり容器部と食材との接触面積が増大して加熱効率に優れ、本容器の外方の熱量を更に効率よく食材に伝導することができる。
(4)前記容器部又は/及び蓋部には食材に接触する突起部が形成されたこととしてもよい。
このように構成すると、粥などの食材に接触した突起部からの熱伝導によっても加熱されるので加熱効率に優れ、本容器の外方の熱量を更に効率よく食材に伝導することができる。また、突起部が食材に浸漬される体積を少なく設定することにより、満容量の食材を収容した場合にも溢れ難くすることができる。
(5)前記突起部を蓋部から下方に向けて筒状に延在する形状に設定すると共に前記筒状の一部に空気抜きの切欠箇所を形成したこととしてもよい。
このように構成すると、筒状の突起部の一部に形成した空気抜きの切欠箇所により、筒状の突起部内に空気が溜まることを防止することができる。
(6)前記容器部の底の糸尻(接地する部分)には通風し得る大きさの開口部が形成されたこととしてもよい。
このように構成すると、糸尻内にも通風し底全体から加熱されることとなるので均一に素早く加熱される。ここで、温風の向きは食品加熱用容器を載置する加熱トレー上で様々であることが多いため、少なくとも三方向以上に開口部があることが好ましい。
なお、従来の一部の食器には洗浄時の水切れ性の向上を目的として切り込みを形成しているものもあるが、その大きさは小さく加熱には殆ど寄与しない構成のものであった。
この発明の食品加熱用容器は、次の利点を有する。
本容器の外方の熱量をより効率よく食材に伝導することができるので、再加熱した際に食材内部の温度が不均一とはなり難いように効率よく加温することができる食品加熱用容器を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、この実施形態の食品加熱用容器は食材1を収容する容器部2と蓋部3とを具備し、外方から加熱せしめられるクックチル用のものである。
このクックチル用食品加熱用容器は食品加熱用の「食器」であり、食材1として例えば調理済みのお粥やシチューその他を収容することができる。そして、急速冷蔵(乃至冷凍)して保管された調理済みの料理を、病院、老人ホーム、社員食堂、学校などで配膳前に再加熱して提供する。調理済みの食品・食材1は、この食品加熱用容器に盛り付け収容して加熱トレーに載置し、クックチル用の温風加熱カート内に複数個配設し、約120〜140℃の熱風で一定時間再加熱する。
食品加熱用容器の素材は、例えばポリエーテルサルホン(PES)等の熱可塑性樹脂や、メラミン樹脂などの熱硬化製樹脂、その他磁器や金属、木などで構成することができる。
クックチル用食品加熱用容器の蓋部3の底の中央は食材1側(容器の内方側で下側)に向けて変形され延在せしめられており、通常は接触しない蓋部3と食材1とが接触するようにしており、前記蓋部3と食材1との接触面積は「0」ではなく大きく増大せしめられている。すなわち、前記蓋部3の底の中央には食材1に接触する凹陥部4が形成されるように成形している。したがって、加熱時に熱風は凹陥部4の凹部5にまで進入し、蓋部3の肉厚を介して食材1へと直接(熱伝導率が低い空気層を介することなく)熱伝導する。なお、蓋部3の上面には把手6が形成されている。
ここで蓋部3の凹陥部4の直径を約2cm以上に設定すると、凹陥部4の内部まで熱風乃至温風が行き渡り効率よく加熱される。また凹陥部4の下端部は、容器部2の内部の高さの半分以下の高さとなるように設定することが好ましい。このように設定すると食材1が少ない場合でも食材1内に凹陥部4が十分に入り込み接触することができるので、効率よく均一に加熱されることとなる。
ところで、容器部2の満容量に対して食材1は一般的に約70%程度まで盛ることが多いが、凹陥部4の容積を容器部2の満容量の約30%に設定すると共に容器部2の満容量に対して食材1を約70%盛り付けると、蓋をしたときに食材1が溢れることを防止しつつ円滑に加熱することができ、また、食事時に食器の内部容量に対し実際に盛り付けられた食材1の量が少な過ぎて見栄えが悪くなることを防止することができる。
前記食品加熱用容器部2の底の糸尻7(接地する部分)には、温風が通風し得る大きさの切欠状の開口部8が形成されている。糸尻7は、容器の底が持ち上がるような高さに設定した。そして、糸尻7に容器部2の底面中心と繋がる三方向以上に開口部8を形成すると、加熱トレー上での温風の向きが様々であっても、加熱時に糸尻7内にも熱風が十分に入り込み効率よく加温することができる。
次に、この実施形態の食品加熱用容器の使用状態を説明する。
この食品加熱用容器によると、蓋部3の中央は食材1側(下側)に向けて延在せしめられ、前記蓋部3と食材1との接触面積が増大せしめられたので、本容器の外方の熱量をより効率よく食材1に伝導することができ、再加熱した際に食材1内部の温度が不均一とはなり難いように効率よく加温することができ、中心部までうまく温まるという利点がある。
すなわち、前記蓋部3には食材1に接触する凹陥部4が形成されており、粥などの食材1は容器部2だけでなく蓋部3の凹陥部4も接触することとなるので、加熱時に食材1は容器部2から加熱されるのみならず、蓋部3の凹陥部4からもその肉厚を介し直接(熱伝導率が低い空気層を介することなく)加熱されることとなり、本容器の外方の熱量を効率よく食材1に伝導することができるという利点がある。
また、食材1に蓋部3の凹陥部4が接触することにより、食材1自体の厚みが減るので全体が均一に加熱されることともなる。さらに、加熱効率に優れることにより処理時間をあまり長くとり過ぎる必要がなく、食材1の過蒸発・過乾燥を防止することもできる。
そして、前記容器部2の底の糸尻7には通風し得る大きさの開口部8が形成されているので、糸尻7内にも通風し底全体から加熱されることとなるので均一に素早く加熱されるという利点がある。
(実施形態2)
実施形態2の食品加熱用容器は、食材1側(容器の内方側)に向けた凹陥部4を蓋部3ではなく容器部2に形成した点で前記実施形態1と異なる。
図2に示すように、この実施形態の食品加熱用容器は実施形態1と同様に食材1を収容する容器部2と蓋部3とを具備し、外方から加熱せしめられるクックチル用のものである。
このクックチル用食品加熱用容器は、食材1として例えば調理済みのお粥やシチューその他を収容することができる。そして、急速冷蔵(乃至冷凍)して保管された調理済みの料理を、病院、老人ホーム、社員食堂、学校などで配膳前に再加熱して提供する。調理済みの食品・食材1は、この食品加熱用容器に収容して加熱トレーに載置し、クックチル用の温風加熱カート内に配設し、約120〜140℃の熱風で一定時間再加熱する。
食品加熱用容器の素材は、例えばポリエーテルサルホン(PES)等の熱可塑性樹脂や、メラミン樹脂などの熱硬化製樹脂、その他磁器や金属、木などで構成することができる。
この食品加熱用容器部2の底の糸尻7(接地する部分)には、温風が通風し得る大きさの切欠状の開口部8が形成されている。糸尻7は、容器の底が持ち上がるような高さに設定した。そして、糸尻7に容器部2の底面中心と繋がる三方向以上に開口部8を形成すると、加熱トレー上での温風の向きが様々であっても、加熱時に糸尻7内にも熱風が十分に入り込み効率よく加温することができる。
前記食品加熱用容器の容器部2の底の中央は食材1側(上側)に向けて変形され延在せしめられており、前記容器部2と食材1との接触面積は増大せしめられている。すなわち、前記容器部2の底の中央には凹陥部4が形成されるように成形している。したがって、加熱時に熱風は容器部2の底の糸尻7の開口を介して凹陥部4の凹部5にまで進入し、容器部2の肉厚を介してより大きな面積で食材1へと熱伝導する。ここで容器部2の凹陥部4の直径を約2cm以上に設定すると、凹陥部4の内部まで熱風乃至温風が行き渡り効率よく加熱される。なお、蓋部3の上面には把手6が形成されている。
次に、この実施形態の食品加熱用容器の使用状態を説明する。
この食品加熱用容器によると、容器部2の底の中央は食材1側(上側)に向けて延在せしめられ、前記容器部2と食材1との接触面積が増大せしめられたので、本容器の外方の熱量をより効率よく食材1に伝導することができ、再加熱した際に食材1内部の温度が不均一とはなり難いように効率よく加温することができ、中心部までうまく温まるという利点がある。
すなわち、容器部2の食材1側に向けた凹陥部4を介しても外方から加温されることとなり、容器部2と粥などの食材1との接触面積が増大して加熱効率に優れ、本容器の外方の熱量を効率よく食材1に伝導することができる。また、加熱効率に優れることにより処理時間をあまり長くとり過ぎる必要がなく、食材1の過蒸発・過乾燥を防止することもできる。
そして、前記容器部2の底の糸尻7には通風し得る大きさの開口部8が形成されているので、糸尻7内にも通風し底全体から加熱されることとなるので均一に素早く加熱されるという利点がある。
(実施形態3)
実施形態3の食品加熱用容器は、蓋部3に凹陥部4ではなく突起部9を形成した点で実施形態1と異なる。
図3に示すように、この実施形態の食品加熱用容器は食材1を収容する容器部2と蓋部3とを具備し、外方から加熱せしめられるクックチル用のものである。
このクックチル用食品加熱用容器は食品加熱用の「食器」であり、食材1として例えば調理済みのお粥やシチューその他を収容することができる。そして、急速冷蔵(乃至冷凍)して保管された調理済みの料理を、病院、老人ホーム、社員食堂、学校などで配膳前に再加熱して提供する。調理済みの食品・食材1は、この食品加熱用容器に盛り付け収容して加熱トレーに載置し、クックチル用の温風加熱カート内に複数個配設し、約120〜140℃の熱風で一定時間再加熱する。
食品加熱用容器の素材は、例えばポリエーテルサルホン(PES)等の熱可塑性樹脂や、メラミン樹脂などの熱硬化製樹脂、その他磁器や金属、木などで構成することができる。
クックチル用食品加熱用容器の蓋部3の底の中央には食材1に接触する突起部9(蓋部3から下方に向けて柱状に3本延在する形状に設定した)が形成されており、通常は接触しない蓋部3と食材1とが接触するようにしており、前記蓋部3と食材1との接触面積は「0」ではなく大きく増大せしめられている。したがって、加熱時に熱風により加温された蓋部3の熱は突起部9を介しても食材1へと伝導する。なお、蓋部3の上面には把手6が形成されている。
また食材1がお粥などの汁物の場合、蓋部3には食材1が入り込む部分に浮力がかかるので、前記蓋部3は、前記浮力により蓋部3が浮き上がって隙間ができたりずれたりしないような重量に設定している。さらに食材1がお粥などの汁物の場合、蓋部3の突起部9が汁に入り込むとその分汁の水位が上昇するが、水位の上昇によって容器部2から汁が溢れてこぼれることを防止するため、蓋部3による水位の上昇を見越した食材1の満容量の位置を容器部2の内側に表示しておいてもよい。
前記食品加熱用容器部2の底の糸尻7(接地する部分)には、温風が通風し得る大きさの切欠状の開口部8が形成されている。糸尻7は、容器の底が持ち上がるような高さに設定した。そして、糸尻7に容器部2の底面中心と繋がる三方向以上に開口部8を形成すると、加熱トレー上での温風の向きが様々であっても、加熱時に糸尻7内にも熱風が十分に入り込み効率よく加温することができる。
次に、この実施形態の食品加熱用容器の使用状態を説明する。
この食品加熱用容器によると、蓋部3の中央は食材1側(下側)に向けて延在せしめられ、前記蓋部3と食材1との接触面積が増大せしめられたので、本容器の外方の熱量をより効率よく食材1に伝導することができ、再加熱した際に食材1内部の温度が不均一とはなり難いように効率よく加温することができ、中心部までうまく温まるという利点がある。
すなわち、前記蓋部3には食材1に接触する3本の柱状の突起部9が形成されており、粥などの食材1に接触した突起部9からの熱伝導によっても加熱されるので加熱効率に優れ、本容器の外方の熱量を効率よく食材1に伝導することができるという利点がある。また、突起部9が食材1に浸漬される体積を少なく設定すると、満容量の食材1を収容した場合にも加熱時に溢れ難くすることができる。さらに、実施形態1のような蓋部3に凹陥部4ではなく突起部9を形成したので、食材1に入り込む体積が少なくより多くの量の食材1を容器に盛ることができる。
このように加熱効率に優れることにより処理時間をあまり長くとり過ぎる必要がなく、食材1の過蒸発・過乾燥を防止することもできる。
そして、前記容器部2の底の糸尻7には通風し得る大きさの開口部8が形成されているので、糸尻7内にも通風し底全体から加熱されることとなるので均一に素早く加熱されるという利点がある。
(実施形態4)
実施形態4の食品加熱用容器は、蓋部3に凹陥部4ではなく突起部9を形成した点で実施形態1と異なる。
図3に示すように、この実施形態の食品加熱用容器は食材1を収容する容器部2と蓋部3とを具備し、外方から加熱せしめられるクックチル用のものである。
このクックチル用食品加熱用容器は食品加熱用の「食器」であり、食材1として例えば調理済みのお粥やシチューその他を収容することができる。そして、急速冷蔵(乃至冷凍)して保管された調理済みの料理を、病院、老人ホーム、社員食堂、学校などで配膳前に再加熱して提供する。調理済みの食品・食材1は、この食品加熱用容器に盛り付け収容して加熱トレーに載置し、クックチル用の温風加熱カート内に複数個配設し、約120〜140℃の熱風で一定時間再加熱する。
食品加熱用容器の素材は、例えばポリエーテルサルホン(PES)等の熱可塑性樹脂や、メラミン樹脂などの熱硬化製樹脂、その他磁器や金属、木などで構成することができる。
クックチル用食品加熱用容器の蓋部3の底の中央には食材1に接触する突起部9(蓋部3から下方に向けて筒状に延在する形状に設定した)が形成されており、通常は接触しない蓋部3と食材1とが接触するようにしており、前記蓋部3と食材1との接触面積は「0」ではなく大きく増大せしめられている。したがって、加熱時に熱風により加温された蓋部3の熱は突起部9を介しても食材1へと伝導する。前記筒状の突起部9の一部には、空気抜きの切欠箇所10を形成している。なお、蓋部3の上面には把手6が形成されている。
また食材1がお粥などの汁物の場合、蓋部3には食材1が入り込む部分に浮力がかかるので、前記蓋部3は、前記浮力により蓋部3が浮き上がって隙間ができたりずれたりしないような重量に設定している。さらに食材1がお粥などの汁物の場合、蓋部3の突起部9が汁に入り込むとその分汁の水位が上昇するが、水位の上昇によって容器部2から汁が溢れてこぼれることを防止するため、蓋部3による水位の上昇を見越した食材1の満容量の位置を容器部2の内側に表示しておいてもよい。
前記食品加熱用容器部2の底の糸尻7(接地する部分)には、温風が通風し得る大きさの切欠状の開口部8が形成されている。糸尻7は、容器の底が持ち上がるような高さに設定した。そして、糸尻7に容器部2の底面中心と繋がる三方向以上に開口部8を形成すると、加熱トレー上での温風の向きが様々であっても、加熱時に糸尻7内にも熱風が十分に入り込み効率よく加温することができる。
次に、この実施形態の食品加熱用容器の使用状態を説明する。
この食品加熱用容器によると、蓋部3の中央は食材1側(下側)に向けて延在せしめられ、前記蓋部3と食材1との接触面積が増大せしめられたので、本容器の外方の熱量をより効率よく食材1に伝導することができ、再加熱した際に食材1内部の温度が不均一とはなり難いように効率よく加温することができ、中心部までうまく温まるという利点がある。
すなわち、前記蓋部3には食材1に接触する筒状の突起部9が形成されており、粥などの食材1に接触した突起部9からの熱伝導によっても加熱されるので加熱効率に優れ、本容器の外方の熱量を効率よく食材1に伝導することができるという利点がある。また、突起部9が食材1に浸漬される体積を少なく設定すると、満容量の食材1を収容した場合にも加熱時に溢れ難くすることができる。さらに、実施形態1のような蓋部3に凹陥部4ではなく突起部9を形成したので、食材1に入り込む体積が少なくより多くの量の食材1を容器に盛ることができる。
このように加熱効率に優れることにより処理時間をあまり長くとり過ぎる必要がなく、食材1の過蒸発・過乾燥を防止することもできる。
前記突起部9は筒状の一部に空気抜きの切欠箇所10を形成したので、前記切欠箇所10により筒状の突起部9内に空気が溜まることを防止することができる。
そして、前記容器部2の底の糸尻7には通風し得る大きさの開口部8が形成されているので、糸尻7内にも通風し底全体から加熱されることとなるので均一に素早く加熱されるという利点がある。
(実施形態5)
実施形態5の食品加熱用容器は、容器部2に凹陥部4ではなく突起部9を形成した点で実施形態2と異なる。
図3に示すように、この実施形態の食品加熱用容器は食材1を収容する容器部2と蓋部3とを具備し、外方から加熱せしめられるクックチル用のものである。
このクックチル用食品加熱用容器は食品加熱用の「食器」であり、食材1として例えば調理済みのお粥やシチューその他を収容することができる。そして、急速冷蔵(乃至冷凍)して保管された調理済みの料理を、病院、老人ホーム、社員食堂、学校などで配膳前に再加熱して提供する。調理済みの食品・食材1は、この食品加熱用容器に盛り付け収容して加熱トレーに載置し、クックチル用の温風加熱カート内に複数個配設し、約120〜140℃の熱風で一定時間再加熱する。
食品加熱用容器の素材は、例えばポリエーテルサルホン(PES)等の熱可塑性樹脂や、メラミン樹脂などの熱硬化製樹脂、その他磁器や金属、木などで構成することができる。
クックチル用食品加熱用容器の容器部2の底の中央には食材1に接触する突起部9(容器部2の底から上方に向けて1本柱状に立設する形状とした)が形成されており、前記容器部2と食材1との接触面積は増大せしめられている。したがって、加熱時に熱風により加温された容器部2の熱は突起部9を介しても食材1へと伝導する。なお、蓋部3の上面には把手6が形成されている。
前記食品加熱用容器部2の底の糸尻7(接地する部分)には、温風が通風し得る大きさの切欠状の開口部8が形成されている。糸尻7は、容器の底が持ち上がるような高さに設定した。そして、糸尻7に容器部2の底面中心と繋がる三方向以上に開口部8を形成すると、加熱トレー上での温風の向きが様々であっても、加熱時に糸尻7内にも熱風が十分に入り込み効率よく加温することができる。
次に、この実施形態の食品加熱用容器の使用状態を説明する。
この食品加熱用容器によると、容器部2の底の中央は食材1側(上側)に向けて延在せしめられ、前記容器部2と食材1との接触面積が増大せしめられたので、本容器の外方の熱量をより効率よく食材1に伝導することができ、再加熱した際に食材1内部の温度が不均一とはなり難いように効率よく加温することができ、中心部までうまく温まるという利点がある。
すなわち、前記容器部2には食材1に接触する1本の柱状の突起部9が形成されており、粥などの食材1に接触した突起部9からの熱伝導によっても加熱されるので加熱効率に優れ、本容器の外方の熱量を効率よく食材1に伝導することができるという利点がある。また、突起部9が食材1に浸漬される体積を少なく設定すると、満容量の食材1を収容した場合にも加熱時に溢れ難くすることができる。さらに、実施形態2のような容器部2に凹陥部4ではなく突起部9を形成したので、食材1に入り込む体積が少なくより多くの量の食材1を容器に盛ることができる。
このように加熱効率に優れることにより処理時間をあまり長くとり過ぎる必要がなく、食材1の過蒸発・過乾燥を防止することもできる。
そして、前記容器部2の底の糸尻7には通風し得る大きさの開口部8が形成されているので、糸尻7内にも通風し底全体から加熱されることとなるので均一に素早く加熱されるという利点がある。
この食品加熱用容器は、例えばクックチルの冷蔵食品や冷凍食品、その他の食品加熱用の用途に好適に適用することができる。
この発明の食品加熱用容器の実施形態1を説明する断面図。 この発明の食品加熱用容器の実施形態2を説明する断面図。 この発明の食品加熱用容器の実施形態3を説明する断面図。 この発明の食品加熱用容器の実施形態4を説明する断面図。 この発明の食品加熱用容器の実施形態5を説明する断面図。
符号の説明
1 食材
2 容器部
3 蓋部
4 凹陥部
7 糸尻
8 開口部
9 突起部
10 切欠箇所

Claims (6)

  1. 食材1を収容する容器部2と蓋部3とを具備し外方から加熱せしめられる食品加熱用容器であって、前記容器部2又は/及び蓋部3の少なくとも一部は食材1側に向けて延在せしめられ、前記容器部2又は/及び蓋部3と食材1との接触面積が増大せしめられたことを特徴とする食品加熱用容器。
  2. 前記蓋部3には食材1に接触する凹陥部4が形成された請求項1記載の食品加熱用容器。
  3. 前記容器部2が食材1側に向けた凹陥部4を有し容器部2と食材1との接触面積が増大せしめられた請求項1又は2記載の食品加熱用容器。
  4. 前記容器部2又は/及び蓋部3には食材1に接触する突起部9が形成された請求項1記載の食品加熱用容器。
  5. 前記突起部9を蓋部3から下方に向けて筒状に延在する形状に設定すると共に前記筒状の一部に空気抜きの切欠箇所10を形成した請求項4記載の食品加熱用容器。
  6. 前記容器部2の底の糸尻7には通風し得る大きさの開口部8が形成された請求項1乃至5のいずれかに記載の食品加熱用容器。
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