JP2005143561A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技者が離席している間に盗難に遭うことを防止できる遊技機を提供する。
【解決手段】 パチスロ機1に、所定のタイミングで、乱数を用いて遊技の内部抽選を行う主制御回路71と、遊技者の手荷物を載置するための載置台と、載置台に手荷物が載置されているか否かを検出する重量センサ106Sと、重量センサ106Sの検出情報の変動により、手荷物に関する異常を報知するスピーカ21と、を設ける。ここで、遊技者が載置台に手荷物を載置したまま離席した後、重量センサ106Sの検出情報が変動すると、スピーカ21から所定の音響を出力する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、手荷物などの重量を検出する重量検出手段とスピーカなどの報知手段とを備えた遊技機に関するものである。
従来の遊技機は、ハンドル下方に、フック状に曲がった棒状部材からなる小物保持具を備え、この小物保持具に遊技者の手荷物を掛けて保持するようにしている(例えば、特許文献1参照)。この構成により、遊技中に遊技者が盗難に遭い、あるいは遊技者が手荷物を忘れて帰ることを防止しようとしている。
特開平10‐229935号公報(第3頁左中段〜第4頁左下段、第1図)
しかしながら、従来の遊技機においては、遊技者が遊技中に盗難に遭うおそれは少なくなるものの、遊技者が離席している間に盗難に遭うおそれがあった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、遊技者が離席している間に盗難に遭うことを防止できる遊技機を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の遊技機は、所定のタイミングで、乱数を用いて遊技の内部抽選を行う内部抽選手段(例えば主制御回路71)と、物体(例えば遊技者の手荷物)を載置するための載置台(例えば天板106)と、該載置台に物体が載置されているか否かを検出する物体検出手段(例えば重量センサ106S、サブCPU74)と、該物体検出手段の検出情報(例えば遊技者の手荷物の重量情報)の変動により、異常を報知する報知手段(例えばスピーカ21)と、を備えた構成を有している。
また、本発明の遊技機は、前記物体検出手段に、物体の重量を検出する重量検出手段(例えば重量センサ106S)と、該重量検出手段で検出された重量を記憶する重量記憶手段(例えばワークRAM76)と、該記憶手段に記憶された重量と、該重量が記憶された後に、重量検出手段で検出された重量とを比較する重量比較手段(例えばサブCPU74)と、該重量比較手段の比較結果により、異常を報知する報知手段(例えばスピーカ21、液晶表示装置5)と、備えた構成を有している。
また、本発明の遊技機は、前記重量検出手段が物体の重量を検出し、該重量を第1の重量情報として前記重量記憶手段が記憶した後、前記重量検出手段が前記物体の重量を検出して該重量を第2の重量情報とし、前記重量比較手段が第1の重量情報と第2の重量情報とを比較し、比較した結果により前記報知手段が異常を報知するように設定又は解除する設定解除手段(例えば設定スイッチ101S、決定スイッチ102S、サブCPU74)を備えた構成を有している。
また、本発明の遊技機は、前記報知手段が、所定の音響を出力するか、所定の画像を表示するか、又は所定の音響を出力すると共に所定の画像を表示するようにした構成を有している。
本発明は、物体を載置するための載置台と、該載置台に物体が載置されているか否かを検出する物体検出手段と、該物体検出手段の検出情報の変動により、物体に関する異常を報知する報知手段と、を設けることにより、遊技者が離席したときでも、物体に関する異常を報知して手荷物の盗難防止を図れるという効果を有する遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の一形態に係る遊技機について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る遊技機を「パチスロ機」に適用した実施形態を示している。ここでは、矩形20インチの液晶表示画面を有する液晶表示装置5の奥側に配置されたリール3が透過表示されている。
まず、構成を説明する。図1において、遊技機としてのパチスロ機1は、コイン、メダル又はトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
パチスロ機1の全体を形成しているキャビネット(「筐体」に相当する)の天板106上には、手荷物を載置可能なスペースがある。この天板106は、遊技者の手荷物を載置する載置台として使用される。また、この天板106に載置された手荷物の重量を検知する機械式又は電気式の重量センサ(図5の106Sに相当する)が、キャビネット内部又は外部に設けられている。また、キャビネット正面(手前側)の台座部10より上側には、略垂直面としての前面パネル表示部1aが形成され、その略全面にわたって矩形の液晶表示画面(以下、「表示画面」ともいう)が設けられている。ここでは、表示画面の全面にわたって画像を表示できるようにしている。例えば、BETボタン11の操作又はコインの投入で設定されたBET数を示すBETランプなどの各種ランプ、アニメーションなどによる各種の演出などが表示されるようにしている。また、キャビネット前面には、開閉可能な扉が設けられ、ドアキー104を操作して開閉するようにしている。
上述の表示画面を有する液晶表示装置5は、図2に示す構成を有してる。図2において、液晶表示装置5の前面には透明なアクリル板501が設けられ、これが液晶表示画面を形成している。次いで、リールガラスベース502、ベゼル金属枠503、液晶504、液晶ホルダ505、拡散シート506、導光板507、リアホルダ508、帯電防止シート509が順に重ねて取り付けられている。ここで、導光板507は、アクリル板などの裏面に、光を均一反射するための特殊な加工(レーザ加工を含む)が施された板材であり、光源としての冷陰極管511a、511bの光を端面から入光し、その板材の裏面で反射して均一に面発光させるものである。また、導光板507およびリアホルダ508には、縦長矩形の表示窓(図1の4L、4C、4Rに相当する)が設けられている。この表示窓4L、4C、4Rは、液晶表示装置5を透してリール3が目視可能なように形成されている。表示ドライバ512は、液晶表示装置5の上部に配設され、液晶504を表示させるものである。帯電防止シート509は、表示窓に、塵、埃などが付着するのを防止するためのものである。蛍光管510は、表示窓用のバックライトとして用いられる。ここで、表示窓4L、4C、4Rは、蛍光管510からの光、この光がリール3の表面に反射した反射光、およびリール3に設けられたリールバックライト513の光を受けることとなる。これらの光により、液晶504が認識可能となる。なお、リールバックライト513は、リールごとにLEDが縦に3個ずつ配列されたものであり、リール裏面側からリールの図柄を照明するようにしている。
また、図1において、表示窓4L、4C、4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン、センターラインおよびボトムライン、斜め方向にクロスダウンラインおよびクロスアップラインが設けられている。これらの入賞ラインは、BETボタン11を操作すること、あるいはメダル投入口22にメダルを投入することにより、1本、3本、5本のいずれかが有効化される。
上述のキャビネットの内部には、各々の外周面に複数種類の図柄を配置した図柄列が描かれた、3個のリール(左リール3L、中リール3C、右リール3R)が回転自在に横一列に設けられ、各リールの図柄が表示窓4L、4C、4Rを通して目視できるようにしている。また、各リールが、定速回転(例えば、80回転/分)で回転するようにしている。なお、1つのゲームは、全てのリールが停止したときに終了する。
上述の表示画面下方には、台座部10が形成され、台座部10の略水平な面には、BETボタン11(「1‐BETボタン」、「最大BETボタン」を含む)、メダル投入口22およびLED表示器103が設けられている。このLED表示器103は、7セグメントLEDから成り、後述のRBゲーム可能回数、RBゲーム入賞可能回数などのボーナス遊技情報を表示するように構成されている。
上記1‐BETボタンを1回押下する操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、最大BETボタンを1回押下する操作により、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられるようにしている。BETボタン11を操作することで、上述の入賞ラインのいずれかが有効化されることとなる。
台座部10の略垂直な前面部には、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pボタン14が設けられている。このC/Pボタン14の切り換えにより、キャビネット前面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルがメダル受け部16に溜められるようにしている。
さらに、C/Pスイッチ14の左側には、遊技者の手荷物の重量による異常報知に関する情報を選択するための選択ボタン101と、選択ボタン101による選択内容を決定するための決定ボタン102と、が設けられている。ここでは、遊技者が液晶表示装置5の表示画面を見ながら、選択ボタン101、決定ボタン102を操作することにより、所望の情報を選択できるようにしている。
また、選択ボタン101の図中左側(前面部中央)には、3個のリール3L、3C、3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン(左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、右停止ボタン7R)が設けられている。本実施形態では、全てのリールが回転しているときに行われる第1停止ボタンの押下による停止操作を「第1停止操作」、次に行われる第2停止ボタンの押下による停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる第3停止ボタンの押下による停止操作を「第3停止操作」という。ここで、左停止ボタン7Lを「左」、中停止ボタン7Cを「中」、右停止ボタン7Rを「右」とすると、これらの操作順序は「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」および「右中左」の"6種類"ある。
また、左停止ボタン7Lの図中左側には、遊技者の操作により上記リールを回転させ、表示窓4L、4C、4R内での図柄の変動表示を開始(ゲームを開始)するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
上述のキャビネット上部の左右には、中音用のスピーカ21L、21R、高音用のスピーカ21L、21Rが設けられ、キャビネット下部の左右には、低音用のスピーカ21L、21Rが設けられている。これらからなるスピーカ21は、遊技者の手荷物の盗難を報知するためにも用いられる。
図3は、各リール3L、3C、3Rに表わされた複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には"00〜20"のコードナンバーが付され、データテーブルとして後述のROM32(図5に示す)に記憶されている。
各リール3L、3C、3R上には、"青7(図柄91)"、"赤7(図柄92)、"BAR(図柄93)"、"ベル(図柄94)"、"プラム(図柄95)"、"Replay(図柄96)"および"チェリー(図柄97)"の図柄で構成される図柄列が表わされている。各リール3L、3C、3Rは、図柄列が図3の矢印方向に移動するように回転駆動される。
図4は、各遊技状態における入賞図柄組合せに対応する役および払出枚数を示している。ここで、遊技状態とは、一般に、BB又はRBに内部当選しているか否か、あるいはBB又はRBが作動しているか否かによって区別するものである。なお、内部当選する可能性のある役の種類は、所謂、確率抽選テーブル(図示せず)によって定まるものであるが、一般に、確率抽選テーブルは、遊技状態毎に設けられている。
すなわち、同一の遊技状態のゲームでは、内部当選する可能性のある役の種類が同一となる。ただし、「BB遊技状態」は、「BB中一般遊技状態」および「RB遊技状態」を含むものであり、内部当選する可能性のある役の種類が異なる状態を含む。
図4に示すように、一般遊技状態において、有効ラインに沿って"青7‐青7‐青7"、又は"赤7‐赤7‐赤7"が並んだときは、BBの入賞が成立して15枚のメダルが払出されると共に、次のゲームの遊技状態が「BB遊技状態」となる。
「RB遊技状態」は、「一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが"BAR‐BAR‐BAR"であるとき、又は「BB中一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが"Replay‐Replay‐Replay"であるとき(所謂「JAC IN」)に発生する。このとき、15枚のメダルが払出される。
「RB遊技状態」は、メダルを1枚賭けることにより所定の図柄組合せ"Replay‐Replay‐Replay"が揃い、15枚のメダルを獲得できる役物に当たりやすい遊技状態である。
1回の「RB遊技状態」において可能な最大のゲーム数(これを「RBゲーム可能回数」という)は、12回である。また、このRB遊技状態において、入賞できる回数(これを「RBゲーム入賞可能回数」という)は、8回までである。すなわち、この「RB遊技状態」は、ゲーム数が12回に達するか、又は入賞回数が8回に達した場合に終了する。
なお、BB遊技状態は、所定のゲームで第3停止操作が行われたとき、終了する。例えば、3回目のRB遊技状態の最後のゲームにおいて第3停止操作が行われたとき、BB遊技状態が終了する。
一般遊技状態において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが"Replay‐Replay‐Replay"であるときは、再遊技の入賞が成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者は、メダルを消費することなく遊技を行うことができる。
また、一般遊技状態又はBB中一般遊技状態において、有効ラインに沿って図柄組合せ"ベル‐ベル‐ベル"が並ぶことにより、「ベルの小役」の入賞が成立する。「ベルの小役」に内部当選したとき、入賞が成立するか否かは、確率抽選テーブルを示す所定のテーブル番号と、遊技者の停止ボタン7L、7C、7Rの操作順序により決定される。
具体的には、上述の6種類の操作順序のうち、テーブル番号に対応した一の操作順序で停止操作を行った場合にのみ、"ベル‐ベル‐ベル"が有効ラインに沿って並び、ベルの小役の入賞が成立する。その他の5種類の操作順序のいずれかで停止操作を行った場合には、ベルの小役の入賞が不成立となる。
また、一般遊技状態およびBB中一般遊技状態では、「プラムの小役」、「BARの小役」、および「チェリーの小役」の入賞成立を実現することが可能であるが、その払出枚数は図4に示す通りである。
図5は、パチスロ機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信されるコマンドに基づいて液晶表示装置5およびスピーカ21を制御する副制御回路72と、を含む回路構成を示している。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、ROM32およびRAM33を含む。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34および分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36およびサンプリング回路37とが接続されている。
なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36およびサンプリング回路37は省略可能であり、あるいは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判断に用いられる確率抽選テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止制御テーブル、副制御回路72へ送信するための各種コマンドなどが記憶されている。
このコマンドには、「スタートコマンド」などがある。なお、副制御回路72が主制御回路71ヘコマンド、情報などを入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。
図5の回路において、マイクロコンピュータ30からのコマンドにより動作が制御される主要なアクチュエータとしては、ボーナス遊技情報などを表示するLED表示器103と、メダルを収納すると共にホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L、3C、3Rを回転駆動するステッピングモータ49L、49C、49Rとがある。
さらに、ステッピングモータ49L、49C、49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、およびLED表示器103を駆動制御する表示部駆動回路48が、I/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動コマンドなどのコマンドを受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30がコマンドを発生するために必要な入力信号を発生する主な手段としては、スタートスイッチ6S、BETスイッチ11S、C/Pスイッチ14S、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。これらも、I/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出し、CPU31がレバー押下を検知するための信号を発生する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出し、CPU31がメダル投入を検知するための信号を発生する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L、7C、7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L、3C、3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、CPU31がメダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図5の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数およびROM32内に記憶されている確率抽選テーブルに基づいて、CPU31は内部当選役を決定する。したがって、CPU31は、乱数抽選によって遊技の入賞態様、すなわち、内部当選役を決定するように構成されている。
リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L、49C、49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L、3C、3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が"0"にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L、3C、3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が記憶される。
リール3L、3C、3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブル(図示せず)がROM32内に記憶されている。この図柄テーブルでは、上述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
さらに、ROM32内には、入賞図柄組合せテーブル(図示せず)が記憶されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表わす入賞判断コードとが対応づけられている。上記入賞図柄組合せテーブルは、左リール3L、中リール3Cおよび右リール3Rの停止制御時、および全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L、7C、7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られる操作信号、および選択された停止制御テーブルに基づいて、リール3L、3C、3Rを停止制御するコマンドをモータ駆動回路39に送る。CPU31は、リール3L、3C、3Rの停止制御を行うように構成されている。上記停止制御テーブルは、遊技者によって停止ボタン7L、7C、7Rが押されたときに参照され、リールの停止位置の決定に用いられる。
一方、内部当選した役の入賞成立を示す停止態様となれば、CPU31は、払出しコマンドをホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、「メダルの払出し処理」を終了する。
図6は、副制御回路72の構成を示す。副制御回路72は、主制御回路71からのコマンドに基づいて液晶表示装置5の表示制御およびスピーカ21からの音響出力制御を行う。この副制御回路72は、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御に係る画像制御回路81、スピーカ21により出力される音響を制御する音源IC78、サウンドデータが記憶されたサウンドROM105、および増幅器としてのパワーアンプ79で構成されている。
サブマイクロコンピュータ73は、主制御回路71から送信されたコマンドに従って制御動作を行うサブCPU74、プログラムROM75、ワークRAM76などを有し、主制御回路71、選択スイッチ101S、決定スイッチ102S、重量センサ106Sからのコマンドは、INポート77を介して入力し、画像制御回路81に対するコマンドはOUTポート80を介して出力するようにしている。
また、サブマイクロコンピュータ73の選択スイッチ101Sは、選択ボタン101の操作を検出し、サブCPU74が選択ボタン押下を検知するための信号を発生する。同じく、決定スイッチ102Sは、決定ボタン102の操作を検出し、サブCPU74が決定ボタン押下を検知するための信号を発生する。重量センサ106Sは、遊技機1の天板106上に載置された遊技者の手荷物の重量を検出し、サブCPU74がその手荷物の重量を判断するための信号を発生する。
副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器およびサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。この乱数サンプリングにより、補助期間の発生などが決定される。
サブCPU74は、主制御回路71からのコマンドにより、所定のコマンドを音源IC78、画像制御回路81に対して送信する。
プログラムROM75は、サブCPU74で実行する制御プログラムを記憶する。ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として用いられる。
画像制御回路81は、画像制御CPU82、画像制御ワークRAM83、画像制御プログラムROM84、画像ROM86、ビデオRAM87および画像制御IC88で構成される。画像制御CPU82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムROM84内に記憶された画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。なお、サブCPU74からのコマンドは、INポート85を介して入力される。
画像制御プログラムROM84は、液晶表示装置5での表示に関する画像制御プログラムや各種選択テーブルを記憶する。画像制御ワークRAM83は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU82で実行するときの一時記憶手段として用いられる。画像制御IC88は、画像制御CPU82で決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶表示装置5に出力する。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを記憶する。ビデオRAM87は、画像制御IC88で画像を形成するときの一時記憶手段として用いられる。
一方、サブCPU74は、CPU31からのコマンドに基づいて、液晶表示装置5に画像を表示させると共に、スピーカ21に音響を出力させるように構成されている。
例えば、サブCPU74は、スタートレバー6、停止ボタン7L、7C、7Rの操作によりリール停止信号回路46から停止信号が入力される度に、画像制御CPU82にコマンドを送信して液晶表示装置5の表示画面に画像を表示させるように構成されている。また、サブCPU74は、重量センサ106Sからの信号(「重量情報」に相当する)が入力される度に、先にワークRAM76に記憶されている重量情報(図12の説明で後述する)と比較し、比較結果により音源IC76にコマンドを送信して、スピーカ21に遊技者の手荷物の盗難を報知する所定の音響を出力させるように構成されている。
以上のように構成されたパチスロ機1について、図7〜図9を用い、主制御回路71のCPU31の主たる制御動作を説明する。
最初に、CPU31は、遊技開始時の初期化を行う(ステップ「以下STと表記する」1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化などを行う。次いで、ゲーム終了時のRAM33の記憶内容を消去する(ST2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアヘの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定などを行う。
次いで、CPU31は、メダルの自動投入の要求があるか、すなわち前回のゲームで再遊技(リプレイ)の入賞が成立したか否かを判断する(ST3)。この判断が"YES"のときは、投入要求分のメダルを自動投入し(ST4)、この判断が"NO"のときは、メダル投入口22へのメダル投入又はBETボタン11の操作を受け付ける(ST5)。
次いで、CPU31は、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判断する(ST6)。この判断が"YES"のときは前回のゲームが開始されてから"4.1"秒経過しているか否かを判断し(ST7)、この判断が"NO"のときには「遊技開始待ち時間消化処理」を行う(ST8)。具体的には、前回のゲームが開始してから"4.1"秒経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。
次いで、CPU31は、遊技状態に応じた確率抽選テーブルをRAM33にセットするのと同時に抽選用の乱数を抽出した後(ST9)、1ゲーム監視用タイマをセットする(ST10)。ST9でセットされる確率抽選テーブルとしては、例えば、BB中一般遊技状態の最中の場合は、一般遊技状態においてセットされる確率抽選テーブルより小役に内部当選し易い確率抽選テーブルが設定されており、また、RB遊技状態中の場合は、役物に入賞しやすいように設定されている。
ST9の処理で抽出した乱数は、後で説明する確率抽選処理において使用される。ST10の処理でセットされる1ゲーム監視用タイマには、遊技者の停止ボタンの停止操作によらずに自動的にリールを停止させるための自動停止タイマが含まれる。
図8のST11の処理では、CPU31は、上記ST9の処理においてRAM33にセットされた確率抽選テーブルを参照し、上記ST9の処理において抽出した乱数値に基づいて確率抽選処理を行う。この確率抽選処理は、乱数値が、確率抽選テーブルにおけるどの乱数値範囲に属するか否かを判断することによって内部当選役を決定するものである。
次いで、CPU31は、リール3L、3C、3Rの回転処理を行った後(ST12)、停止ボタンが押下されたか否かを判断し(ST13)、この判断が"NO"の場合には、次いで自動停止タイマの値が"0"であるか否かを判断する(ST14)。ST14で判断が"YES"のときは、ST15の処理に移り、"NO"のときは、ST13の処理に移る。
ST15では、CPU31により図柄の当選要求および図柄位置などから滑りコマ数を決定する「滑りコマ数決定処理」を行い、決定された滑りコマ数分だけ滑らせてリールを停止させる(ST16)。次いで、CPU31は、副制御回路72にリール停止コマンドを送信する(ST17)。
次いで、CPU31は、全リールが停止したか否かを判断し(ST18)、この判断が"YES"の場合には、ST19に移り、"NO"の場合には、ST13に移る。
ST19では、CPU31により入賞検索を行う。入賞検索とは、表示窓4L、4C、4Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)を識別するための入賞フラグをセットすることである。具体的には、センターラインに沿って並ぶ図柄のコードナンバーおよび入賞判断テーブルに基づいて入賞役を識別する。
次いで、入賞フラグが正常であるか否かを判断する(ST20)。この判断が"NO"のときはイリーガル異常の表示を行う(ST21)。この場合、遊技は中止となる。ST20の判断が"YES"の場合、CPU31は、遊技状態に応じてメダルのクレジット、又は払出しを行わせる(ST22)。
次いで、CPU31は、遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判断する(ST23)。この判断が"YES"のときは、BB又はRBの「遊技数チェック処理」を行う(ST24)。この「遊技数チェック処理」では、RB遊技状態が発生した回数、BB中一般遊技状態のゲーム数、RB遊技状態における入賞回数、およびRB遊技状態におけるゲーム数をチェックする。
次いで、CPU31は、BB遊技状態又はRB遊技状態の終了時であるか否かを判断する(ST25)。具体的には、RB遊技状態において入賞回数が所定回数又はゲーム数が所定回数であるか、又はBB中一般遊技状態においてゲーム数が所定回数であるか否かを判断する。
ST25の判断が"YES"のときは、BB遊技状態又はRB遊技状態の終了時のRAM33をクリアし(ST26)、図7のST2に移る。
次に、図10を用いて、副制御回路72のサブCPU74のサブ処理によるボタン選択動作について説明する。
最初に、サブCPU74は、非遊技中であるか否かを判断する(ST31)。この判断が"YES"のときはST32に移り、"NO"のときはST31に移る。ここで、非遊技中とは、副制御回路72が第3リール停止コマンドを受信してからスタートコマンドを受信するまでの間であって、主にリールが停止しているときをいう。
ST32では、サブCPU74は選択ボタン101が押下されたか否かを判断する。具体的には、選択スイッチ101Sがオンであれば、選択ボタン101が押下されたと判断する。この判断が"YES"のときはST33に移り、"NO"のときはサブ処理を終了する。
次いで、サブCPU74は液晶表示器5にガイドメニュー画面を表示させる。具体的には、ガイドメニュー画面(図13の5aに相当する)に複数の選択項目「第1メニュー」〜「第nメニュー」を表示させる。この複数の選択項目には、遊技者の手荷物の盗難を防止するための「セキュリティメニュー」が含まれる。
ST34では、サブCPU74は、複数の選択項目から「セキュリティメニュー」が選択されたか否かを判断する。具体的には、選択ボタン101が操作されたか否かを判断する。この判断が"YES"のときはST35に移り、"NO"のときはST36に移る。ここで、サブCPU74は、選択ボタン101の操作により選択された選択項目を所定の色で表示させる。
ST35では、サブCPU74は、セキュリティ画面(図14に示す)を液晶表示装置5に表示させ、遊技者のボタン操作によりセキュリティ処理を実行する。なお、セキュリティ画面には、複数の選択項目が表示され、この選択項目には上記ガイドメニュー画面に戻るための選択項目「戻り」が含まれ、「戻り」は選択項目の最下位に表示される。
次いで、サブCPU74は、セキュリティ画面からいずれかの選択項目が選択され、さらに遊技機データが決定されたか否かを判断する(ST36)。具体的には、決定スイッチ102Sがオンか否かを判断する。この判断が"YES"のときはST37に移り、"NO"のときはST38に移る。
ST37では、サブCPU74は、遊技機データを更新する。なお、ST35でセキュリティ画面および暗証番号入力画面(図15に示す)が表示され、選択項目およびテンキーが選択されたとき、遊技者が入力した暗証番号により、重量記憶処理を行うか否か、又は既に設定されている重量記憶処理を解除するか否かを示す情報(「遊技機データ」に相当する)の更新がなされる。
次いで、サブCPU74は、選択項目「戻り」が選択された状態で、決定ボタン102が押下されたか否かを判断する(ST38)。この判断が"NO"のときはST39に移り、"YES"のときはサブ処理を終了する。
ST39では、サブCPU74は、CPU31からの遊技データを受信したか否かを判断する。具体的には、スタートコマンド、メダル投入情報などの遊技データを受信したか否かを判断する。この判断が"YES"のときはST31に移り、"NO"のときはサブ処理を終了する。
次に、図11を用いて、副制御回路72のサブCPU74のセキュリティ処理による設定動作について説明する。これは、図10のST34でセキュリティメニューが選択されたときに実行されるものである。
まず、サブCPU74は、セキュリティ画面(図14に示す)を液晶表示装置5に表示させる(ST41)。
次いで、サブCPU74は、上記セキュリティ画面の表示中における選択ボタン101の操作により、選択項目「重量記憶」が選択されたか否かを判断する(ST42)。この判断が"YES"のときは、「重量記憶」が選択されたことをワークRAM76の所定領域に記憶してST43に移り、"NO"のときはST45に移る。
ST43では、サブCPU74は、上記暗証番号入力画面を液晶表示装置5に表示させ、表示中に選択ボタン101、決定ボタン102が操作されて、予め指定された桁数の暗証番号が選択され、選択項目「登録」が決定されたとき、選択、決定された暗証番号をワークRAM76の所定領域に記憶する。
次いで、サブCPU74は、重量センサ106Sからの信号を入力し、この信号が示す重量情報(「遊技者が天板106に載置した手荷物の重量」に相当する)をワークRAM76の所定領域に記憶させる(ST44)。
一方、ST45では、サブCPU74は、上記セキュリティ画面の表示中に選択ボタン101が操作されて、選択項目「重量記憶解除」が選択されたか否かを判断する。この判断が"YES"のときは、「重量記憶解除」が選択されたことをワークRAM76の所定領域に記憶してST46に移り、"NO"のときはST49に移る。
ST46では、サブCPU74は、上記暗証番号入力画面を液晶表示装置5に表示させ、表示中に選択ボタン101、決定ボタン102が操作されて、予め指定された桁数の暗証番号が選択され、選択項目「登録」が決定されたとき、選択、決定された暗証番号をワークRAM76の所定領域に一時記憶する。
次いで、サブCPU74は、ST46で入力された暗証番号が正しいか否かを判断する(ST47)。具体的には、ST46で入力され、ワークRAM76の所定領域に一時記憶された暗証番号と、それ以前にワークRAM76の所定領域に登録済みの暗証番号とを比較し、双方が一致するか否かを判断する。この判断が"YES"のときは、ST48に移り、"NO"のときはST46に移る。
ST48では、既にワークRAM76の所定領域に記憶された「重量記憶」の情報、上記登録済みの暗証番号を消去し、重量記憶処理を解除する。
一方、ST49では、上記セキュリティ画面の表示中に「戻り」が選択されたか否かを判断する。この判断が"YES"のときは、図10のST33に移り、"NO"のときはST41に移る。
なお、上記重量記憶が選択、決定されている場合に、液晶表示装置5又はLED表示器103の画面にその旨を常時表示してもよい。
次に、図12を用いて、副制御回路72のサブCPU74の重量検出処理による重量検出動作について説明する。これは、図11のセキュリティ処理で重量記憶が設定され、暗証番号が登録されたときに実行されるものである。本実施形態では、上述した「重量記憶」が選択、決定されると、サブCPU74は重量センサ106Sからの信号を入力し、この信号が示す重量情報(「遊技者が天板106に載置した手荷物の重量」に相当する)をワークRAM76の所定領域に記憶させる。この状態で、図12に示すST51、ST52が実行される。
ST51では、サブCPU74が、重量センサ106Sからの信号によりワークRAM76の所定領域に先に記憶された「第1の重量情報」と、次いで重量センサ106Sからの信号により取得された「第2の重量情報」と、を比較し、双方の重量情報が略一致するか否かを判断する。この判断が"YES"のときは重量検出処理を終了し、"NO"のときはST52に移る。ここで、第1の重量情報とは、重量記憶処理の設定時に検出された手荷物の重量であり、第2の重量情報とは、第1の重量情報が記憶された後に所定のタイミングで検出された上記手荷物の重量である。例えば、サブCPU74は、予め設定された時間ごとに重量センサ106Sから上記第2の重量情報を取得し、比較処理を実行するようにしてもよい。
ST52では、サブCPU74が異常報知処理を行う。この異常報知処理は、遊技者の手荷物が天板106上から持ち出されたことを報知するものである。例えば、サブCPU74は、音源IC78に対して所定の音響を出力するようにコマンドを送信する。このコマンドにより、音源IC78は、サウンドROM105に記憶されている所定の音響のサウンドデータを読み出し、パワーアンプ79を介してスピーカ21に送信し、スピーカ21は音響を出力する。この音響には、所定の楽曲や合成音声による音声メッセージの音響が含まれる。
なお、ST35で表示される画面には、図14に示すセキュリティ画面5b、図15に示す暗証番号入力画面5cが含まれる。セキュリティ画面5bにおいては、選択項目「重量記憶」、「重量記憶解除」、「戻り」が表示され、選択ボタン101の操作により選択された選択項目が、所定の色で表示される。暗証番号入力画面5cにおいては、選択項目「登録」および「テンキー」が表示されている。ここでも、選択ボタン101の操作により選択された選択項目およびテンキーが、所定の色で表示される。
このような本発明の実施の一形態に係るパチスロ機1によれば、所定のタイミングで、乱数を用いて遊技の内部抽選を行う主制御回路71と、遊技者の手荷物を載置するための天板106と、天板106に手荷物が載置されているか否かを検出する重量センサ106Sと、重量センサ106Sが検出した重量情報の変動(「上記第1の重量情報と上記第2の重量情報とが不一致である場合」に相当する)により、手荷物に関する異常を報知するスピーカ21と、を設けることにより、遊技者が天板106に手荷物を載置したまま離席したとき、重量センサ106Sの検出情報の変動により、スピーカ21が手荷物の盗難を報知するので、遊技者が離席している間に盗難にあうことを防止できる。これは、請求項1に係る本発明の一実施形態である。
また、本実施形態によれば、所定のタイミングで、乱数を用いて遊技の内部抽選を行う主制御回路71と、遊技者の手荷物の重量を検出する重量センサ106Sと、重量センサ106Sで検出された重量を記憶するワークRAM76と、ワークRAM76に記憶された重量と、重量センサ106Sで再び検出された重量とを比較するサブCPU74と、異常を報知するスピーカ21と、を設け、重量センサ106Sが手荷物の重量を検出し、その重量を第1の重量としてワークRAM76に記憶した後、再び重量センサ106Sが手荷物の重量を検出してその重量を第2の重量とし、サブCPU74が第1の重量と第2の重量とを比較し、比較した結果によりスピーカ21が手荷物の重量に関する異常を報知するようにしたので、該当する遊技者又は周囲の遊技者が報知音を聴くことにより、離席している間に盗難にあうことを防止できる。これは、請求項2に係る本発明の一実施形態である。
また、本実施形態によれば、重量センサ106S、ワークRAM76、サブCPU74、スピーカ21による一連のセキュリティ動作(図11、図12の処理による動作)を設定又は解除するための選択スイッチ101S、決定スイッチ102Sなどを備えた構成を有しているので、遊技者が必要に応じて任意に手荷物の異常報知を行うか否かを設定できる。また、遊技者が上記一連のセキュリティ動作を設定した後、手荷物を持って一時離席するとき、上記一連のセキュリティ動作の設定を解除することにより、誤報知を回避できる。これは、請求項3に係る本発明の一実施形態である。
なお、上述した実施形態では、報知手段としてスピーカ21からの音響出力を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、液晶表示装置5による警告メッセージやアニメーションの表示、ランプの点滅表示などを用いても同様の効果が得られるものである。これは、請求項4に係る本発明の一実施形態である。このように、遊技者の手荷物の重量の変動によって異常を報知するとき、スピーカ21が所定の音響を出力するか、液晶表示装置5が例えば、「盗難」という文字(「所定の画像」に相当する)を表示するか、又はスピーカ21が所定の音響を出力すると共に液晶表示装置5が「盗難」という文字を表示することにより、遊技機1の設置環境に応じて確実に離席時の盗難を防止できる。
また、上述した実施形態では、液晶表示装置5にガイドメニュー画面、メニュー画面(セキュリティ画面を含む)を表示し、選択ボタン101、決定ボタン102を操作するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、セキュリティ画面5bおよび暗証番号入力画面5cを表示する専用の液晶表示装置、タッチパネル表示装置などを設け、ここにセキュリティ画面5bおよび暗証番号入力画面5cを表示して選択、決定するようにしても同様の効果が得られるものである。ここで、セキュリティ画面5b、暗証番号入力画面5cを一画面に表示し、重量記憶処理の選択、解除とパスワードの入力とを一度に行うようにしてもよい。さらに、セキュリティ画面5b、暗証番号入力画面5の選択項目を選択、決定するための専用選択ボタン(図1の101に相当する)、専用決定ボタン(図1の102に相当する)を設けてもよい。
また、上述した実施形態では重量センサ106Sで手荷物の重量の変動を検出して報知するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、手荷物掛けのフックにかかる荷重の変動によりオン、オフする機械的スイッチ(「物体検出手段」に相当する)を設け、あるいは手荷物の移動を光センサ(例えば、反射型フォトセンサなど)にて光学的に検出する機構(「物体検出手段」に相当する)を設けるようにしても同様の効果が得られるものである。さらに、キー付きの収納部(例えば、遊技機ごとに設けたロッカーなど)を設け、この収納部に遊技者の手荷物を収納するようにしてもよい。なお、キーの開閉に、遊技者が設定したパスワードなどを用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、重量センサ106Sの検出した重量情報が変動したとき、スピーカ21で盗難を報知するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、重量センサ106Sの検出した重量情報が変動したとき、主制御回路71が遊技を中断させるようにしても同様の効果が得られるものである。
本発明の実施の一形態に係るパチスロ機の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の一形態に係る液晶表示画面周辺の要部構成を示す断面図である。 本発明の実施の一形態に係るリールの外周面に描かれた図柄列を示す図である。 本発明の実施の一形態に係る入賞図柄組合せに対応する役および払出枚数を示す図である。 本発明の実施の一形態に係る主制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る副制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る主制御回路のメイン処理の手順を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の一形態に係る主制御回路のメイン処理の手順を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の一形態に係る主制御回路のメイン処理の手順を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の一形態に係る副制御回路のサブ処理の手順を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の一形態に係る副制御回路の重量記憶、重量記憶解除処理の手順を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の一形態に係る副制御回路の重量検出処理の手順を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の一形態に係るガイド画面を示す図である。 本発明の実施の一形態に係る重量記憶選択/解除のメニュー画面を示す図である。 本発明の実施の一形態に係る暗証番号入力のメニュー画面を示す図である。
符号の説明
1 パチスロ機
3C 中リール
3L 左リール
3R 右リール
4(4C、4L、4R) 表示窓
5 液晶表示装置
6 スタートレバー
7C 中停止ボタン
7L 左停止ボタン
7R 右停止ボタン
10 台座部
11 BETボタン
14 C/Pボタン
15 メダル払出口
16 受け部
21(21L、21R、21L、21R、21L、21R) スピーカ
22 メダル投入口
101 選択ボタン
102 決定ボタン
103 LED表示器
104 ドアキー
106 天板

Claims (4)

  1. 所定のタイミングで、乱数を用いて遊技の内部抽選を行う内部抽選手段と、物体を載置するための載置台と、該載置台に物体が載置されているか否かを検出する物体検出手段と、該物体検出手段の検出情報の変動により、異常を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記物体検出手段に、物体の重量を検出する重量検出手段と、該重量検出手段で検出された重量を記憶する重量記憶手段と、該記憶手段に記憶された重量と、該重量が記憶された後に、重量検出手段で検出された重量とを比較する重量比較手段と、該重量比較手段の比較結果により、異常を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記重量検出手段が物体の重量を検出し、該重量を第1の重量情報として前記重量記憶手段が記憶した後、前記重量検出手段が前記物体の重量を検出して該重量を第2の重量情報とし、前記重量比較手段が第1の重量情報と第2の重量情報とを比較し、比較した結果により前記報知手段が異常を報知するように設定又は解除する設定解除手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記報知手段が、所定の音響を出力するか、所定の画像を表示するか、又は所定の音響を出力すると共に所定の画像を表示するようにしたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2017000837A (ja) * 2016-09-28 2017-01-05 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2017184942A (ja) * 2016-04-04 2017-10-12 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

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