JP2005143425A - 微生物集落の検査方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像を用いて微生物集落を検査する微生物検査装置において、解析をおこなうため、撮像系の汚れや培地に混入する残滓物など画像上のノイズを除去した画像とするための画像処理方法を得る。
【解決手段】撮像系の汚れなどのノイズを除去する目的の場合は培地などを設置せずに撮像系のみの画像を、培地に混入する残滓物などのノイズを除去する目的の場合は菌を播種した直後で微生物集落が発育する前の画像を撮像し、ノイズの座標を記録する。所定の培養後に撮像した画像について、ノイズの座標の画素にのみフィルター処理を行い、ノイズの無い画像を得る。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像系の汚れなどのノイズを除去する目的の場合は培地などを設置せずに撮像系のみの画像を、培地に混入する残滓物などのノイズを除去する目的の場合は菌を播種した直後で微生物集落が発育する前の画像を撮像し、ノイズの座標を記録する。所定の培養後に撮像した画像について、ノイズの座標の画素にのみフィルター処理を行い、ノイズの無い画像を得る。
【選択図】 図1
Description
本発明は培地に育成する微生物集落の検査方法およびその装置に関するものである。
培地を撮像し、画像から集落数を計数するなど検査を行う装置に平板寒天培地におけるコロニーカウンターなどがある。これらの装置は画像を構成する画素の輝度値に注目し、その値に変化が見られる部位を輪郭として抽出するなどして、培地部分などの背景から微生物コロニーの画素を抽出している。
しかし、レンズや照明など撮像系に付着するゴミがある場合、やはりその輪郭が抽出される。また、培地に試料の残滓物が混入する場合もその輪郭が抽出され、誤計数の原因となっている。従って撮像前に撮像系を十分に清掃したり、残滓物が混入しないようろ過したりする必要があるが、高頻度の清掃は使用者の負担となる、物理的にろ過しきれない残滓物が存在するなどの問題がある。
これらの画像上のノイズを見分けるため、集落候補の輪郭形状を評価する発明がある(特許文献1参照。)。あるいは色や明るさなどの情報を評価する発明がある(特許文献2参照。)。しかし、混釈播種による培地では集落の形状は不定であること、残滓物の種類によっては色、大きさとも似ているものも多いことなどにより、その評価方法は検査対象に制約を受ける。
残滓物を見分ける、あるいはカウントから除外する方法として、培養開始前後の画像を比較する方法がある。すなわち、培養前の画像で残滓物をカウントし、培養後の画像からの集落数から減算する方法が提案されている(特許文献3参照。)。しかし、培養中に培地自体の色も変化するため、培養前後で残滓物と判断される個数が一致しないことも予想される。また、画像には残滓物などのノイズが含まれている。
特開平9−140397号公報
特開平11−221070号公報
特開平9−187270号公報
本案は前記事情を鑑みてなされたもので、微生物集落を計数する集落計数装置、微生物集落の種類を判定する微生物検査装置、及びこれらに用いることができる画像処理方法を提供することを目的としている。
撮像系のノイズを除去する目的の場合は培地などを設置せずに撮像系のみの画像を撮像する。培地に混入する残滓物などのノイズを除去する目的の場合は菌を播種した直後で微生物集落が発育する前の培地を設置して、撮像を行う。
撮像した画像から輝度や色に対し、所定の閾値や分布などの条件に該当する画素をノイズとして抽出し、その座標を求める。
培養を終了した目的の培地を撮像し、前記により事前に得ている座標部分にのみ中央値フィルターなどのフィルター処理を行い、ノイズ部分の画素を周囲画素情報に基づき加工、または置き換える。このようにして、検体の撮像を行い、撮像系の汚れや培地に混入する残滓物などのノイズを除去した検査に適する画像を得ることができることとなるのである。
従来、被写体である検体は装置に頻繁に出し入れされるため、撮像系が汚れぬよう十分に注意する必要があり、使用者にとっては負担になっていた。しかし、この発明によると、撮像系由来の汚れを気にせず、撮像することができ、汚れが写っていない理想的な画像を得ることができる。また、汚れが検査に影響を与える状態である場合は使用者に清掃を促すことができる。
また検査を困難なものとしていた残滓物の混入した培地であっても残滓物の部分を除去した画像を得ることができる。
培地を撮像するための照明、カメラと撮像した画像を補正、解析するための処理部により構成される。
図1は本実施の形態による微生物検査装置を示すブロック図である。図2、図3は処理部の動作の一例を示すフローチャートである。
撮像装置3は照明2によりシャーレ1の透過光を撮像し、画像データを処理部4へ送る構成となっている。しかし、撮像系のノイズ情報を得るため、シャーレ1の無い状態で画像を撮像する。照明2は1つまたは2つ以上であってよい。装置が色により微生物種を判定するものであれば、光の波長が安定した光源を選択することが望ましい。撮像装置3は2次元CCDカメラであるが、1次元イメージセンサなど任意の撮像装置であっても良い。処理部4へ送られる画像データは様々な種類が考えられるが、以下(x,y,R,G,B)の座標情報で示すことのできるビットマップにて説明する。
図2はノイズ画素の座標を得るためのフローチャートである。処理部4はステップS1で取り込んだ画像データを、画像データの補正ステップS2で補正する。一般に画像周辺ほど暗くなる現象が見られるため、必要であればシェディング補正を行う。本実施例では先に出願した特願2002−369437の方法に基づき補正を行っている。すなわち、画像を約400画素程度の大きさの小領域に分割し、その小領域中最も明るい画素が例えば200など所定の輝度値となるよう周囲の画素に輝度値を加算または減算する。先願では正方形の小領域について補正していたが、本実施例では正方形をさらに4つの三角形に分割、補正を実施しており、隣接する画素の輝度値が不連続にならないよう配慮している。小領域は多角形、あるいは扇形状などの他の形状であってもよい。
処理部4はステップS3でノイズに該当する画素を抽出する。前述の補正によると本実施例の装置では、NTSC方式のCCDカメラによる汚れていない撮像系のみの画像について全ての画素の輝度値を195〜200とすることができた。例えば閾値を193として輝度値193以下の画素をノイズとして抽出し、その座標を記録する。
本実施例の装置では約10万画素の画像中、100画素以上がノイズとして抽出された場合、清掃し、再度撮像を実施するよう表示させている。
図3は培養を完了した検体のノイズを除去した画像を得、微生物の評価を行うフローチャートである。
試料より採取し、培地に播種し培養したシャーレ1を装置所定の位置に置く。撮像装置3は照明2によりシャーレ1の透過光を撮像し、画像データを処理部4へ送る。培地は人間が目視検査するために所定の培養温度および時間が決められているが、本装置では更に短時間培養での判定も可能であるため、これに拠らない。また、培地の種類はシャーレ上の寒天培地に限定されるものではなく、液体培地やシート状の培地などであっても良い。
処理部4はステップS'2においてステップS'1で取り込んだ画像データについてノイズ除去のためのフィルター処理を実施する。
本実施例では、ノイズが存在する部位として記録された座標について7×7の中央値フィルター処理を実施している。すなわち、目標の座標を中心とする7×7の正方形の升目状に画素49ヶの輝度値を抽出し、明るさの順に並べ、真中にあたる25番目の輝度値を目標の座標の輝度値に置き換える。順次これを実施することで、結果としてノイズは周囲の培地部分の輝度値に置き換わる。本実施例では7×7のマトリックスを使用したが、これに限るものではない。また、中央値フィルターを使用したが、最大値で置き換えるフィルターなど他のノイズ除去手段を用いても良い。
処理部4はステップS'3で図2におけるステップS2と同様の処理により画像の補正処理を実施し、微生物集落の背景が均一となる画像とする。ステップS'2のノイズ処理とステップS'3の補正処理はステップS'2と手順が前後しても差し支えないが、目視確認にはステップS'2処理後、ステップS'3処理前の画像が適している。
処理部4はステップS'4で明るさ、色などの特徴から微生物の集落に該当する画素を抽出し、ステップS'5以降で抽出した画素を、画素同士が隣接し塊となっている集団単位で評価し、微生物種類と集落数を算出する。
残滓物の混入する培地については、菌の播種直後、培養開始前の培地を撮像し、図2のフローチャートに従い、残滓物や汚れなどをノイズとして抽出、座標を保存する。
培養後、培地を再度設置し、培地を撮像する。培養前後の画像はノイズ画素の座標が一致することが望ましい。
物理的に一致させるには図4のようにシャーレとシャーレ台の形状を工夫する。図4ではシャーレ1に突起を付着せしめ、シャーレ台はシャーレに勘合するくぼみ42を設け、シャーレ1を設置した後、シャーレ1の突起を位置決めのための棒42に当てる。これにより、シャーレの位置、方向を固定することができる。このほか、シャーレの形状そのものを四角形にするなど、シャーレ台との勘合や位置決めのための構造により位置、方向を固定する方法はこれに限らない。
画像処理により、座標を一致させることもできる。図5は検査に用いるシャーレである。シャーレ1の底面に例えばマーク51を印刷しておく。培養前の画像のマーク位置が一致するよう培養後の画像を移動、回転など処理を行ってから後、図3のステップS'2のノイズ処理に移行しても良い。ここで、マーク51は検査に差し支えない位置、大きさで、微生物集落と全く異なる色であることが望ましい。マークの形状、個数は図5に限らない。
図3のステップS'2では前述の実施例と同様に残滓物や汚れなどをノイズとして除去した画像を得る。このとき、培養前後の画像に数画素程度のずれが生じるようであれば、ノイズとして保存されている座標の周囲数画素の範囲の画素についてもフィルター処理を行っても良い。
図3のステップS'3以降の処理を行い、微生物種類と集落数を算出する。
1 シャーレ(培養済み)
2 照明
3 撮像装置
4 処理部
5 データベース
6 入力部
7 表示部
41 シャーレ設置台のくぼみ
42 シャーレ設置台の位置決めのための棒
51 シャーレ底面に印刷したマーク
2 照明
3 撮像装置
4 処理部
5 データベース
6 入力部
7 表示部
41 シャーレ設置台のくぼみ
42 シャーレ設置台の位置決めのための棒
51 シャーレ底面に印刷したマーク
Claims (2)
- 培地を撮像する装置にあって、画像上ノイズの載る座標の画素について選択的にフィルター処理を行い、ノイズを除去した画像を得る方法
- 請求項1記載の方法によりノイズを除去した画像より微生物特徴を示す画素情報を抽出する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003387599A JP2005143425A (ja) | 2003-11-18 | 2003-11-18 | 微生物集落の検査方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003387599A JP2005143425A (ja) | 2003-11-18 | 2003-11-18 | 微生物集落の検査方法および装置 |
Publications (1)
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JP2005143425A true JP2005143425A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34694910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003387599A Pending JP2005143425A (ja) | 2003-11-18 | 2003-11-18 | 微生物集落の検査方法および装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005143425A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011055791A1 (ja) | 2009-11-05 | 2011-05-12 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 細菌コロニー釣菌装置及びその方法 |
JP2011103786A (ja) * | 2009-11-13 | 2011-06-02 | Hitachi High-Technologies Corp | 細菌コロニー釣菌装置及びその方法 |
JP2017104077A (ja) * | 2015-12-11 | 2017-06-15 | 大日本印刷株式会社 | 細胞容器載置ユニット及びそれを用いた載置方法 |
-
2003
- 2003-11-18 JP JP2003387599A patent/JP2005143425A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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