JP2005143140A - 画像処理装置、処理方法および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 X方向とY方向に2次元的に配列された画像データを、2つのCPUを用いた並列処理で誤差拡散法により多値化する。第1のCPUは画像データのX方向に沿って画素列を順に誤差拡散法で多値化する。第1のCPUが処理する画素列に隣接する画素列上には、第1のCPUによる処理の進展に応じて拡散される誤差が完全に確定した誤差確定画素が現れる。第2のCPUはこの誤差確定画素について、第1のCPUによる処理と並行して誤差拡散法による多値化を行う。かかる並列処理により誤差拡散法による多値化を高速に行うことができる。第2のCPUによる処理の進展に応じてさらに隣接する画素列に誤差確定画素が現れるようになるため、3つ以上の処理を並行して実行するものとしてもよい。
【選択図】 図15
Description
本発明の画像処理装置は、
各画素を多値化した際に生じる濃度誤差を未だ多値化されていない周辺の画素に拡散する誤差拡散法により、入力された画像データの多値化を行う画像処理装置であって、
未だ多値化されていない未処理の画素のうち、他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定した複数の画素について、誤差拡散法による多値化を並行して行うことを特徴とする。
前記画像データは、第1の方向および第2の方向に2次元的に配列されたデータであり、
前記誤差拡散法は、前記第1の方向に並ぶ画素列に沿って各画素ごとに、少なくとも前記第2の方向に隣接する画素列に前記濃度誤差を拡散しつつ行われる場合には、
前記並行して多値化が行われる複数の画素は、互いに隣接する画素列上の画素となる。
各画素を多値化した際に生じる濃度誤差を未だ多値化されていない周辺の画素に拡散する誤差拡散法により、入力された画像データの多値化を行う画像処理装置であって、
第1の方向および第2の方向に2次元的に配列された画像データを入力する入力手段と、
未だ多値化されていない未処理の画素を、前記第1の方向に並ぶ画素列に沿って順に、少なくとも前記第2の方向に隣接する画素列に濃度誤差を拡散する誤差拡散法により多値化を行う第1の多値化手段と、
前記第1の多値化手段により多値化が行われる画素列に対し、前記第2の方向に隣接する画素列上の画素のうち、他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定した画素について、第1の多値化手段による多値化と並行して誤差拡散法による多値化を行う第2の多値化手段とを備える画像処理装置である。
各画素を多値化した際に生じる濃度誤差を未だ多値化されていない周辺の画素に拡散する誤差拡散法により、入力された画像データの多値化を行う画像処理方法であって、
(a)第1の方向および第2の方向に2次元的に配列された画像データを入力する工程と、
(b)未だ多値化されていない未処理の画素を、前記第1の方向に並んだ画素列に沿って順に誤差拡散法により多値化を行う工程と、
(c)前記工程(b)で多値化が行われる画素列に対し前記第2の方向に隣接する画素列上に他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定した画素が現れた後に、前記工程(b)と並行して、該隣接する画素列上の画素を誤差拡散法により多値化する工程とを備える画像処理方法である。
前記第2の多値化手段は、多値化を行う画素について、他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定したか否かを判定する判定手段を備えるものとすることができる。かかる判定は、例えば第1の多値化手段により処理が実行されている画素との間隔に基づいて判断するものや、第1の多値化処理に伴って各画素に拡散される濃度誤差を所定の期間だけ観察して判断するものとすることができる。こうすれば、第2の多値化手段が誤差確定画素ではない画素を謝って処理する可能性を低減することができ、高画質な多値化が行われる確実性が増す。
例えば、前記第1の多値化手段により多値化が行われている着目画素と前記第2の多値化手段により多値化が行われている着目画素とは、前記第1の方向に前記画素列の幅の約半分の間隔を有している位置関係にあるものとできる。
つまり、2つの画素についての並列処理を行う画像処理装置において、
前記画像データは前記第1の方向にNx個(Nxは2以上の整数)の画素を有するデータであり、
前記第1の多値化手段は、Y番目からY+n−1番目(Y,nは自然数)までのn本の画素列上の未処理の画素に濃度誤差を拡散する手段であり、
前記第2の多値化手段は、
Y+1番目からY+n番目までのn本の画素列上の未処理の画素に濃度誤差を拡散し、かつ、前記第1の多値化手段によりY番目の画素列に濃度誤差が拡散される領域と前記Y+n番目の画素列に濃度誤差が拡散される領域との前記第1の方向の位置が重複しない画素を処理する手段であり、
前記第1の方向にNx個、前記第2の方向にn個ずつ2次元的に配列された画素に対応したメモリと、
前記Y+1番目からY+n−1番目までのn−1本の画素列に拡散された濃度誤差を、前記第1の方向および前記第2の方向について画素とメモリの位置関係を一義的に保ちつつ、n−1本の画素に対応したメモリに記憶し、
かつ、
残余の1本の画素列に対応したメモリには、前記Y番目の画素列に拡散された濃度誤差と前記Y+n番目の画素列に拡散された濃度誤差とを、前記第1の方向について画素とメモリの位置関係を一義的に保ちつつ記憶する記憶手段とを備える画像処理装置である。
つまり、2つの画素についての並列処理を行う画像処理装置において、
前記画像データは前記第1の方向にNx個(Nxは2以上の整数)の画素を有するデータであり、
前記第1の多値化手段は、Y番目からY+n−1番目(Y,nは自然数)までのn本の画素列上の未処理の画素に対し、処理対象である第1の着目画素から第1の方向に最大m画素(mは自然数)に亘って濃度誤差を拡散する手段であり、
前記第2の多値化手段は、Y+1番目からY+n番目までのn本の画素列上の未処理の画素に対し、処理対象である第2の着目画素から第1の方向に最大m画素に亘って濃度誤差を拡散する手段であり、
前記第1の方向にNx個、前記第2の方向にn−1個ずつ2次元的に配列された画素に対応した第1のメモリと、
2m個の画素に対応した第2のメモリとを備え、
前記Y+2番目からY+n番目までのn−1本の画素列に拡散された濃度誤差を、前記第1の方向および前記第2の方向について画素とメモリの位置関係を一義的に保ちつつ、n−1本の画素に対応した第1のメモリに記憶し、
かつ、
前記Y番目の画素列において前記第1の着目画素から前記第1の方向にm個の画素に拡散された誤差、および前記Y+1番目の画素列において前記第2の着目画素から前記第1の方向にm個の画素に拡散された誤差を、前記第2のメモリに記憶する記憶手段とを備える画像処理装置である。
各画素を多値化した際に生じる濃度誤差を未だ多値化されていない周辺の画素に拡散する誤差拡散法により、入力された画像データの多値化を行うためのプログラムをコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、
第1の方向および第2の方向に2次元的に配列された画像データを入力する機能と、
未だ多値化されていない未処理の画素を、前記第1の方向に並んだ画素列に沿って順に誤差拡散法により多値化を行う第1の多値化機能と、
前記第1の多値化機能により多値化が行われる画素列に対し前記第2の方向に隣接する画素列上の画素のうち、他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定した画素を特定する機能と、
該特定された画素について、前記第1の多値化機能と並行して誤差拡散法による多値化を行う第2の多値化機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体である。
(1)装置の構成
図1は、本発明の一実施例としての画像処理装置を適用した印刷装置の構成を示すブロック図である。図示するように、コンピュータ90にスキャナ12とカラープリンタ22とが接続されている。コンピュータ90が本実施例の画像処理装置として機能する。このコンピュータ90は、プログラムに従って画像処理に関わる各種演算処理を実行する演算装置としてCPU81A、81Bの2つを備える。また、これらのCPU81A,81Bを中心に、バス80により相互に接続された次の各部を備える。ROM82は、CPU81A,81Bで各種演算処理を実行するのに必要なプログラムやデータを予め格納している。
次に本実施例の画像処理装置における画像処理内容について説明する。図5に本実施例の画像処理装置による画像処理ルーチンのフローチャートを示す。この処理は、コンピュータ90内のCPU81A,81Bにより実行される。本実施例ではCPU81Aが主として処理を実行し、CPU81BはCPU81Aとともに後述するハーフトーン処理を実行する。
kx2−Nx/2 < kx1 < kx2 ・・・(1)
kx1−Nx/2 < kx2 < kx1 ・・・(2)
14…キーボード
15…CD−ROMドライブ
16…ハードディスク
18…モデム
21…カラーディスプレイ
22…カラープリンタ
80…バス
81…CPU
82…ROM
83…RAM
84…入力インターフェイス
85…出力インタフェース
86…CRTC
87…ディスクコントローラ(DDC)
88…シリアル入出力インタフェース(SIO)
90…パーソナルコンピュータ
100…プリンタドライバ
102…入力部
104…レンダリング部
106…色補正部
110…ハーフトーン処理部
112…第1誤差拡散部
114…第2誤差拡散部
116…誤差バッファ
120…出力部
Claims (9)
- 各画素を多値化した際に生じる濃度誤差を未だ多値化されていない周辺の画素に拡散する誤差拡散法により、入力された画像データの多値化を行う画像処理装置であって、
未だ多値化されていない未処理の画素のうち、他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定した複数の画素について、誤差拡散法による多値化を並行して行うことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、
前記画像データは、第1の方向および第2の方向に2次元的に配列されたデータであり、
前記誤差拡散法は、前記第1の方向に並ぶ画素列に沿って各画素ごとに、少なくとも前記第2の方向に隣接する画素列に前記濃度誤差を拡散しつつ行われ、
前記並行して多値化が行われる複数の画素は、互いに隣接する画素列上の画素である画像処理装置。 - 各画素を多値化した際に生じる濃度誤差を未だ多値化されていない周辺の画素に拡散する誤差拡散法により、入力された画像データの多値化を行う画像処理装置であって、
第1の方向および第2の方向に2次元的に配列された画像データを入力する入力手段と、
未だ多値化されていない未処理の画素を、前記第1の方向に並ぶ画素列に沿って順に、少なくとも前記第2の方向に隣接する画素列に濃度誤差を拡散する誤差拡散法により多値化を行う第1の多値化手段と、
前記第1の多値化手段により多値化が行われる画素列に対し、前記第2の方向に隣接する画素列上の画素のうち、他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定した画素について、第1の多値化手段による多値化と並行して誤差拡散法による多値化を行う第2の多値化手段とを備える画像処理装置。 - 請求項3記載の画像処理装置であって、
前記第2の多値化手段は、多値化を行う画素について、他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定したか否かを判定する判定手段を備える画像処理装置。 - 請求項3記載の画像処理装置であって、
前記第1の多値化手段により多値化が行われている着目画素と前記第2の多値化手段により多値化が行われている着目画素とは、前記第1の方向に前記画素列の幅の約半分の間隔を有している位置関係にある画像処理装置。 - 前記第1の多値化手段と第2の多値化手段とは異なる演算回路によって構成されることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 請求項3記載の画像処理装置であって、
前記画像データは前記第1の方向にNx個(Nxは2以上の整数)の画素を有するデータであり、
前記第1の多値化手段は、Y番目からY+n−1番目(Y,nは自然数)までのn本の画素列上の未処理の画素に濃度誤差を拡散する手段であり、
前記第2の多値化手段は、
Y+1番目からY+n番目までのn本の画素列上の未処理の画素に濃度誤差を拡散し、かつ、前記第1の多値化手段によりY番目の画素列に濃度誤差が拡散される領域と前記Y+n番目の画素列に濃度誤差が拡散される領域との前記第1の方向の位置が重複しない画素を処理する手段であり、
前記第1の方向にNx個、前記第2の方向にn個ずつ2次元的に配列された画素に対応したメモリと、
前記Y+1番目からY+n−1番目までのn−1本の画素列に拡散された濃度誤差を、前記第1の方向および前記第2の方向について画素とメモリの位置関係を一義的に保ちつつ、n−1本の画素に対応したメモリに記憶し、
かつ、
残余の1本の画素列に対応したメモリには、前記Y番目の画素列に拡散された濃度誤差と前記Y+n番目の画素列に拡散された濃度誤差とを、前記第1の方向について画素とメモリの位置関係を一義的に保ちつつ記憶する記憶手段とを備える画像処理装置。 - 各画素を多値化した際に生じる濃度誤差を未だ多値化されていない周辺の画素に拡散する誤差拡散法により、入力された画像データの多値化を行う画像処理方法であって、
(a)第1の方向および第2の方向に2次元的に配列された画像データを入力する工程と、
(b)未だ多値化されていない未処理の画素を、前記第1の方向に並んだ画素列に沿って順に誤差拡散法により多値化を行う工程と、
(c)前記工程(b)で多値化が行われる画素列に対し前記第2の方向に隣接する画素列上に他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定した画素が現れた後に、前記工程(b)と並行して、該隣接する画素列上の画素を誤差拡散法により多値化する工程とを備える画像処理方法。 - 各画素を多値化した際に生じる濃度誤差を未だ多値化されていない周辺の画素に拡散する誤差拡散法により、入力された画像データの多値化を行うためのプログラムをコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、
第1の方向および第2の方向に2次元的に配列された画像データを入力する機能と、
未だ多値化されていない未処理の画素を、前記第1の方向に並んだ画素列に沿って順に誤差拡散法により多値化を行う第1の多値化機能と、
前記第1の多値化機能により多値化が行われる画素列に対し前記第2の方向に隣接する画素列上の画素のうち、他の画素から拡散される濃度誤差が完全に確定した画素を特定する機能と、
該特定された画素について、前記第1の多値化機能と並行して誤差拡散法による多値化を行う第2の多値化機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体。
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