JP2005142778A - 電力線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 PSKやFSKに比べて安価に、通信対象外のコンピュータ等の故障や通信バスの競合による通信障害を回避し得る電力線通信装置を提供する。
【解決手段】 本実施形態に係るマスターノードの受信部20では、入力された電源ラインLの消費電流の電流値を比較部23によりASK復調し、それをスペクトラム拡散復調部25により逆拡散してスペクトラム拡散復調し逆拡散復調信号を出力する一方で、差分値検出部26により電源ラインLの当該電流値の平均値に対する電源ラインLの当該電流値の差分値を求めて、重み付け演算部27により逆拡散復調信号に対して差分値に基づいた重み付けを行い、さらにこの重み付け後逆拡散復調信号を送信データ、1シンボル分単位で積算部28により積算してこの積算値をデータ判定部29により2値判定して受信データを出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載される複数のコンピュータ間または当該コンピュータとセンサ(以下、これらを単に「ノード」という)との間を接続する電力供給線を伝送線路として情報通信を行う電力線通信装置に関するものである。
複数のノード、例えばマスターノードとスレーブノードを接続する電力供給線を伝送線路として情報通信を行うものとして、例えば、下記特許文献1〜3に開示されるものがある。これらは、いずれもマスターノードからスレーブノードに供給される電源電圧を変動させることによりマスターノードからスレーブノードへの情報伝送を行い、スレーブノードはその消費電流量を可変させることによりスレーブノードからマスターノードへの情報伝送を行う。これにより両ノード間の情報通信を可能にしている。
特に、車両に搭載されるノード(例えばECU(Electronic Control Uint))間においては、それらを電気的に接続するハーネスの布線距離の増加によるコスト高や重量増大の問題を解決する観点から配線本数を極力削減する要請がある。そのため、2本の配線、例えばバッテリからの電源ライン(電力供給線)に複数のノードを並列接続して通信を行う方式(以下「2線通信方式」という)を採用することがある。
特開平6−69911号公報(第1頁〜第5頁、図1〜図10) 特許第2928970号公報(第1頁〜第3頁、図1) 特許第3136020号公報(第1頁、第2頁、図1〜図3) 特開平7−288494号公報(第1頁〜第15頁、図1〜図29)
しかしながら、前述したような2線通信方式によると、スレーブノードからマスターノードへの通信の場合には、複数のスレーブノードが同時に通信を行うと、どの通信信号が特定のスレーブノードのものであるか等をマスターノードでは判別することができなくなるため、いわゆる通信バスの調停を行うことによって通信可能なスレーブノードを切り替えて両ノード間の通信を行っている。
このように時分割によりスレーブノードとの通信を切り替えるTDMA(Time Division Multiple Access )通信方式の場合、その通信バスに接続されている1つのノードが常時通信状態を継続するような故障を生じたときには、他の正常なノードに通信障害を与えるおそれがある。そのため、ノード間の伝送線路を冗長構成にする必要から、通信バスの配線を二重化構成にした場合にはコスト高になるという課題がある。
このような課題は、例えば、上記特許文献4に開示されるように、スペクトラム拡散変調した送信データを大地(GND)を含む2線の電力線で信号注入し、受信側ではそれを抽出し、復調したものと同じ拡散符号で逆拡散することによりデータを復号するといったスペクトラム拡散技術による多元接続方式(CDMA;Code Division Multiple Access )によってスレーブノードの情報信号を多重化することで解決し得るように考えられる。
即ち、CDMAによる通信方式では、複数のノードが同時に通信しても復号する際に、情報信号を拡散符号ごとに分離できるため、例えば、スレーブノードが故障して異常な通信信号を継続して出力したとしても、他の正常なノードにとってはノイズが増えたに過ぎず、正常なノードの通信はS/N比に余裕があれば所定の誤り率の範囲内で保証される。
ところが、前述したような特許文献1〜3による2線通信方式の技術に、特許文献4によるスペクトラム拡散技術を取り入れた通信方式では、エラーレイト向上のため、PSK(Phase Shift Keying)を採用していることが多く、位相変調をかけるための発振回路等が必要となる。そのため、回路規模の大型化やコスト高を招いたり、また交流信号を電力供給線に注入することによるノイズの増加といった新たな技術的な課題が生じ得る。またこのような課題は、変調方式をPSKからFSK(Frequency Shift Keying)に変更しても同様に生じ得る。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、PSKやFSKに比べて安価に、通信対象外のコンピュータ等の故障や通信バスの競合による通信障害を回避し得る電力線通信装置を提供することにある。また、本発明の別の目的は、符号誤り率を改善し得る電力線通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1記載の手段を採用する。この手段によると、電流検出部により電力供給線を流れる電流値を検出し、平均電流値出力部により電力供給線を流れる電流値の平均値を出力し、比較部により平均値に対する電流値の大小比較の結果を出力する。そして、拡散信号発生部により所定の拡散符号に基づいた拡散信号を発生させ出力し、拡散復調部によってこの拡散信号により比較部による比較結果出力を逆拡散し、積算部よって拡散復調部により逆拡散復調された復調信号を所定周期単位で積算して出力し、判定部により積算部による積算出力を所定の閾値に基づいて2値判定して受信した情報信号を復号し出力する。
つまり、電力供給線を流れる電流値の平均値に対する電力供給線を流れる電流値の大小比較の結果を、拡散信号により逆拡散してスペクトラム拡散復調し、この復調された復調信号を所定周期単位で積算し、この積算出力を2値判定して受信した情報信号を復号し出力する。これにより、電流値によりASK(Amplitude Shift Keying)変調されたスペクトラム拡散信号を、ASK復調しさらにコード復号して出力することができるので、PSKやFSKで必要であった発振回路等を設けることなくスペクトラム拡散技術によるCDMAを2線通信方式に適用することが可能となる。
また、上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項2記載の手段を採用する。この手段によると、電流検出部により電力供給線を流れる電流値を検出し、平均電流値出力部により電力供給線を流れる電流値の平均値を出力し、比較部により平均値に対する電流値の大小比較の結果を出力する。また差分値出力部により平均値に対する電流値の差分値を出力し、重み付け処理部によって拡散復調部により逆拡散復調された復調信号に対して差分値に基づいた重み付けを行う。そして、拡散信号発生部により所定の拡散符号に基づいた拡散信号を発生させ出力し、拡散復調部によってこの拡散信号により比較部による比較結果出力を逆拡散し、積算部によって重み付け処理部により重み付けられた重み付け後復調信号を所定周期単位で積算して出力し、判定部により積算部による積算出力を所定の閾値に基づいて2値判定して受信した情報信号を復号し出力する。
つまり、電力供給線を流れる電流値の平均値に対する電力供給線を流れる電流値の大小比較の結果を拡散信号により逆拡散してスペクトラム拡散復調する一方で、電力供給線を流れる電流値の平均値に対する電力供給線を流れる電流値の差分値を求め、この復調された復調信号に対してこの差分値に基づいた重み付けを行い、この重み付け後復調信号を所定周期単位で積算し、この積算出力を2値判定して受信した情報信号を復号し出力する。これにより、電流値によりASK変調されたスペクトラム拡散信号を、ASK復調しさらにASK復調前の電流信号レベルに基づいてコード復号して出力することができるので、PSKやFSKで必要であった発振回路等を設けることなくスペクトラム拡散技術によるCDMAを2線通信方式に適用することが可能となる。
さらに、上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項3記載の手段を採用する。この手段によると、拡散信号発生部により所定の拡散符号に基づいた拡散信号を発生させ出力し、この拡散信号によって送信すべき情報信号を拡散変調部によりスペクトラム拡散し、この拡散変調された変調信号に基づいて電力供給線を流れる電流値を電流制御部により制御する。これにより、電流値によりASK変調されたスペクトラム拡散信号を電力供給線に送出することができる。つまり、特許請求の範囲に記載の請求項1または2に記載の電力線通信装置によって受信可能なASK変調されたスペクトラム拡散信号を送信することができる。
請求項1の発明では、電流値によりASK変調されたスペクトラム拡散信号を、ASK復調しさらにコード復号することができるので、PSKやFSKで必要であった発振回路等を設けることなくスペクトラム拡散技術によるCDMAを2線通信方式に適用することが可能となる。したがって、PSKやFSKに比べて安価に、通信対象外のコンピュータ等の故障や通信バスの競合による通信障害を回避することができ、信頼性の高い情報通信を可能にすることができる。
請求項2の発明では、電流値によりASK変調されたスペクトラム拡散信号を、ASK復調しさらにASK復調前の電流信号レベルに基づいてコード復号して出力するので、当該電流信号レベルによって確からしい信号のときには大きな振幅情報を得ることができる。そのため、逆拡散後の逆拡散復調信号による単なる「1」と「0」の出現比率によって受信データを復号する場合に比べて、ノイズや符号多重に対する強度を向上することができる。したがって、符号誤り率を改善することができ、信頼性の高い情報通信を可能にすることができる。またPSKやFSKで必要であった発振回路等を設けることなくスペクトラム拡散技術によるCDMAを2線通信方式に適用することが可能となる。したがって、PSKやFSKに比べて安価に、通信対象外のコンピュータ等の故障や通信バスの競合による通信障害を回避でき、これによっても信頼性の高い情報通信を可能にすることができる。
請求項3の発明では、電流値によりASK変調されたスペクトラム拡散信号を電力供給線に送出することができる。つまり、特許請求の範囲に記載の請求項1または2に記載の電力線通信装置によって受信可能なASK変調されたスペクトラム拡散信号を送信することができる。したがって、このような電力線通信装置により送信されたスペクトラム拡散信号を請求項1に記載の電力線通信装置が受信することによって、PSKやFSKに比べて安価に、通信対象外のコンピュータ等の故障や通信バスの競合による通信障害を回避可能な情報通信網を構築することができる。また請求項2に記載の電力線通信装置が受信することによって、符号誤り率を改善可能な情報通信網を構築することができる。
以下、本発明の電力線通信装置の実施形態について図を参照して説明する。まず本発明の電力線通信装置を適用した電力線通信システムの構成概要を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る電力線通信システムは、図略の車両に搭載される1台のマスターノード(以下、本実施形態において「マスター」という。)Mと3台のスレーブノード(以下、本実施形態において「スレーブ」という。)A、B、Cとの間を接続する電源ラインLを伝送線路としてこれらのノード間における情報通信を2線通信方式により実現するものである。例えば、マスターMとしてECU、またスレーブA、B、Cとしてセンサユニットや他のECU等が挙げられる。なお、当該センサユニットには、例えば、車両の速度情報を取得して出力する車速センサ、スロットルバルブの開度情報を取得して出力するスロットルセンサや、ステアリングホイールによる操舵角情報を取得して出力する操舵角センサの各ユニット等がある。
マスターMは、スレーブA、B、Cから送信されてくる送信データを受信データとして受信する機能やスレーブA、B、Cに対して駆動電力を供給する機能等を有するもので、電源部10と受信部20とを備えている。この電源部10は、例えば、定格直流電圧12Vを発生可能なバッテリで、プラス端子(+)とマイナス端子(−)とを備えており、このプラス端子(+)は受信部20を介して電源ラインLのVcc側に、またマイナス端子(−)は電源ラインLのGND側にそれぞれ接続されている。
また、この電源部10は、電源ラインLによる2線通信方式を可能にするため、同期信号発生回路を備えており、Vcc側の電線とGND側の電線とからなる電源ラインLに所定の同期信号を出力している。具体的には、マスターノードMが供給する電圧値を同期信号に合わせて変化させ、スレーブノードA、B、Cがその変動を検出することで同期をとる。これにより、マスターノードMで各スレーブノードA、B、Cとの同期をとる回路を大幅に簡素化することができる。また、後述するように、各スレーブノードA、B、Cがそれぞれ完全に直交する拡散符号a、b、cを用いて通信をするように設定していれば、互いの拡散符号の影響を最小限に抑えることが可能となる。
マスターMの受信部20は、その詳細構成が図1に示されているので、ここでは図1を参照しながら受信部20の構成を説明する。図1に示すように、受信部20は、主に、電流検出部21、平均値検出部22、比較部23、PN符号発生部24、スペクトラム拡散復調部25、差分値検出部26、重み付け演算部27、積算部28、データ判定部29から構成されている。
電流検出部21は、電源ラインLを流れる電流の値、つまり電源ラインLの電流値を検出して出力する機能を有するもので、例えば、シャント抵抗の両端に発生する電位差をそのまま出力したり、あるいはこのような電位差を電流値に換算して出力する電流値換算処理等を行うロジック回路により求められる。この電流検出部21により検出された電流値信号(電流値)は、平均値検出部22および比較部23に出力される。
平均値検出部22は、電源ラインLを流れる電流値の平均値を求めて出力する機能を有するもので、例えば電流検出部21によって出力される電流値信号を所定期間にサンプリングしてその平均を演算処理するロジック回路により構成されている。この平均値検出部22により演算された平均値情報(電流の平均値)は比較部23および差分値検出部26に出力される。
比較部23は、平均値検出部22により出力された平均値情報に対する電流検出部21により検出された電流値信号による電流値の大小を比較し、その結果をASK復調信号として出力する機能、つまりASK復調機能を有する。例えば、コンパレータによって構成され、平均値検出部22による平均値情報を基準値として当該基準値以上の電流値信号が入力されると「1」を出力し、当該基準値未満の電流値信号が入力されると「0」を出力する。この比較部23により復調されたASK復調信号(比較結果出力)はスペクトラム拡散復調部25に出力される。
PN符号発生部24は、所定の拡散符号に基づいた拡散信号を発生させ出力する機能を有するもので、スレーブの拡散符号と同じ拡散符号を発生させてスペクトラム拡散復調部25に出力するロジック回路により構成されている。これにより、当該スペクトラム拡散復調部25による逆拡散を可能にする。本実施形態では、各スレーブA、B、Cの拡散符号a、b、cをそれぞれ発生可能にPN符号発生部24を構成している。例えば、送信データ(受信データ)、1シンボル分の16チップの「1010110010010011」からなる拡散符号aや「1010010110100110」からなる拡散符号bを出力する。なお、これらの拡散符号は、それぞれのスレーブノード間において完全に直交するものであることが望ましく、これにより互いの拡散符号について相関を低くできるため、スレーブ間の影響を最小限に抑えることが可能となる。
スペクトラム拡散復調部25は、比較部23によるASK復調信号をPN符号発生部24の拡散信号により逆拡散する機能を有するもので、PN符号発生部24により入力される拡散符号(各スレーブA、B、Cの拡散符号に対応するもの)に基づいて比較部23から入力されるASK復調信号を逆拡散処理するロジック回路により構成されている。このスペクトラム拡散復調部25により逆拡散された逆拡散復調信号(復調信号)は重み付け演算部27に出力される。
差分値検出部26は、平均値検出部22により出力された平均値情報に対する電流検出部21により出力された電流値信号の差分値を求めて出力する機能を有するもので、例えば、平均値検出部22による平均値情報を基準値として当該基準値に対する電流値信号の絶対偏差を演算処理するロジック回路により構成されている。この差分値検出部26により演算された差分値情報(電流値の差分値)は重み付け演算部27に出力される。
重み付け演算部27は、スペクトラム拡散復調部25により逆拡散復調された逆拡散復調信号に対して差分値検出部26により出力された差分値情報に基づいた重み付けを行う機能を有するもので、例えば、このような重み付けを演算処理するロジック回路により構成されている。この重み付け演算部27により重み付け演算された重み付け後逆拡散復調信号(重み付け後復調信号)は積算部28に出力される。
積算部28は、重み付け演算部27により重み付けられた重み付け後逆拡散復調信号を所定周期単位で積算して出力する機能を有するもので、例えば、所定周期単位として、スレーブからの送信データ、1シンボル分単位で重み付け後逆拡散復調信号を積算(積分)する演算処理を行うロジック回路により構成されている。この積算部28により積算処理された積算値情報(積算出力)は、データ判定部29に出力される。
データ判定部29は、積算部28による積算値情報を所定の閾値に基づいて2値判定して受信データ(受信した情報信号)を出力する機能を有するもので、例えば、所定の閾値以上の積算値情報が入力されると「1」を出力し、当該所定の閾値未満の積算値情報が入力されると「0」を出力するような判定演算処理を行うロジック回路により構成されている。このデータ判定部29により判定された結果は、スレーブA、B、Cから送信されてきた送信データを受信したもの、つまり受信データとして復号されて受信部20の出力データ(受信した情報信号)となる。
ここで図2に戻ると、上述したようなマスターノードMの電源ラインLには、スレーブA、B、Cがそれぞれ並列に接続されている。これらスレーブノードA、B、Cは、マスターノードMの電源部10から駆動電力の供給を受けるとともに、当該電源ラインLを伝送線路としてマスターノードMに対して送信データを送信する機能を有するもので、例えば、前述したようなセンサユニットやECU等がこれらに相当する。そして、このような送信機能は、スレーブノードA等を構成する送信部50により実現されている。
ここで、スレーブノードA等の送信部50を図3および図4を参照して説明する。なおここではスレーブノードAの送信部50について説明するが、スレーブノードB、Cの送信部50の構成もスレーブノードAと同様であるので、これらの説明は省略する。図3に示すように、送信部50は、主に、PN符号発生部51、スペクトラム拡散変調部52、送信制御部53、スイッチング素子55、電流源57から構成されている。
PN符号発生部51は、所定の拡散符号に基づいた拡散信号を発生させ出力する機能を有するもので、所定の拡散符号を発生させてスペクトラム拡散変調部52に出力するロジック回路により構成されている。これにより、当該スペクトラム拡散変調部52によるスペクトラム拡散を可能にする。所定の拡散符号とは、例えば、所定の疑似乱数符号(PN符号)であり、本実施形態では、送信データ1シンボル分の16チップの「1010110010010011」からなる拡散符号aや「1010010110100110」からなる拡散符号bを出力する(図4参照)。なお、スレーブノードAの送信部50では拡散符号aを発生させ、スレーブノードBの送信部50では拡散符号bを発生させ、スレーブノードCの送信部50では拡散符号cを発生させる。
スペクトラム拡散変調部52は、送信部50に入力される送信データ(送信すべき情報信号)をPN符号発生部51により発生させた拡散信号によりスペクトラム拡散する機能を有するもので、送信部50に入力される、「0」、「1」の2値によるバイナリ表現による送信データを、PN符号発生部51により入力される拡散符号(スレーブノードAの場合は拡散符号a、スレーブノードBの場合は拡散符号b、スレーブノードCの場合は拡散符号c)に基づいてスペクトラム拡散処理するロジック回路により構成されている。このスペクトラム拡散変調部52により拡散された拡散変調信号(変調信号)は、送信制御部53に出力される。
送信制御部53は、スペクトラム拡散変調部52により拡散変調された拡散変調信号に基づいてスイッチング素子55をオンオフ制御する機能を有するもので、これにより電源ラインLを流れる電流値を消費電流源57として可変制御すること、つまり電流値の大小により符号変調を行うASK変調を可能にしている。消費電流源57は、スレーブノードA、B、Cごとに電流値が異なるように設定されている。例えば、本実施形態では、スレーブノードAの通信時に使用する消費電流を10mA、スレーブノードBの通信時に使用する消費電流を20mA、にそれぞれ設定している(図4参照)。なお、スレーブノードA、Bのいずれも非通信時には80mAを消費する。
また、スイッチング素子55をオンオフ制御は、図略の同期信号検出回路によって検出されるマスターノードMによる前述の所定の同期信号に同期して行われている。これにより、電源ラインLの長さが長くなり、消費電流の伝搬遅延や波形なまりが発生しても、マスターノードMの定期的な電圧変動によって生成される同期信号を全てのスレーブノードA、B、Cに通知することによって、スレーブノード間の通信の同期が外れないようにすることが可能となる。
このように送信部50を構成することにより、マスターノードMが接続されている電源ラインLに、スレーブノードA、Bが接続されると、図4の最下段に示すように、電源ラインLを流れる電流(消費電流)の波形は、最小値160mA、最大値190mAとなる。即ち、スレーブノードA、Bがともに非通信である場合には、80mA+80mA=160mA(最小値)となり、スレーブノードA、Bがともに通信中である場合には、90mA+100mA=190mA(最大値)となる。またスレーブノードAが通信中でスレーブノードBが非通信である場合には、90mA+80mA=170mAになり、スレーブノードAが非通信でスレーブノードBが通信中である場合には、80mA+100mA=180mAになる。
このようなスレーブノードA、BによりASK変調された消費電流が電源ラインL上を流れることによって、CDMAによる当該電源ラインLを伝送線路とした2線通信方式に適用することが可能となる。ここで図4に示したような電源ラインLの電流波形(図4の最下段に示す波形)をマスターノードMの受信部20が受信した場合における受信部20の動作を図5に基づいて詳述する。
図5に示すように、マスターノードMに、図4に示す電流波形が入力されると、まず受信部20では、電流検出部21による電流値検出が行われる。即ち、電流検出部21では、電源ラインLから入力された消費電流の電流値を検出し、平均値検出部22および比較部23に出力する。例えば、スレーブノードA、Bにより図4に示す電流波形が出力された場合には、図5の最上段に示すように、図4の電流波形と同様のものが電流検出部21によって検出されて出力信号として、平均値検出部22、比較部23に出力される。
平均値検出部22では、電流検出部21により検出された電流値信号に基づいてその平均値を求め、その平均値情報を比較部23および差分値検出部26に出力する。図5に示す例では、電流検出部21により検出された電流値信号は160mA〜190mAであるので、その平均値として175mAが算出されてその内容の平均値情報が比較部23、差分値検出部26に出力される。
比較部23では、電流検出部21により検出された電流値信号を、平均値検出部22により算出された平均値情報に基づいてASK復調し、ASK復調信号をスペクトラム拡散復調部25に出力する。図5に示す例では、最上段の電流値信号をその平均値175mA(図5に示す点線)で大小比較、即ち、基準値である175mA以上の電流値信号が入力されたときには「1」を出力し、175mA未満の電流値信号が入力されたときには「0」を出力することでASK復調したASK復調信号が、同図の上から2段目に示されている。
一方、差分値検出部26では、平均値検出部22により算出された平均値情報に基づいて、電流検出部21による電流値信号の差分値の絶対値を求め、その差分値情報を重み付け演算部27に出力する。この差分値検出部26による差分値の演算では、電流検出部21の分解能に応じた量子化が行われる。本実施形態では、例えば、電流検出部21による電流値信号(160mA〜190mA)を「160mA〜165mA」、「165mA〜170mA」、「170mA〜175mA」、「175mA〜180mA」、「180mA〜185mA」、「185mA〜190mA」の6つの領域に分割して、「170mA〜175mA」および「175mA〜180mA」に対して0.5を、「165mA〜170mA」および「175mA〜180mA」に対して1.0を、「160mA〜165mA」および「185mA〜190mA」に対して1.5を、それぞれ付与してこれら3値による量子化を行っている。これにより、図5の上から3段目に示すような差分値情報を数値により出力している。
スペクトラム拡散復調部25では、比較部23によりASK復調されたASK復調信号を、PN符号発生部24により発生させた拡散信号により逆拡散する。図5に示す例では同図の上から2段目に示すASK復調信号が図4に示すスレーブAの拡散符号aによって逆拡散されると、図5の上から4段目に示す逆拡散復調信号がスペクトラム拡散復調部25から出力される。なお、図5には図示していないが、同図のASK復調信号を図4に示すスレーブBの拡散符号bによって逆拡散すれば、これとは異なる逆拡散復調信号がスペクトラム拡散復調部25から出力される。
重み付け演算部27では、スペクトラム拡散復調部25から出力された逆拡散復調信号に差分値検出部26により出力された差分値情報に基づいた重み付けを行って積算部28に出力する。図5に示す例では、同図の上から4段目に示す逆拡散復調信号(「1」のときは+1、「0」のときは−1)に、同図の上から3段目に示す差分値情報の数値が乗算されることによって重み付け演算を行い、同図の上から5段目に示す重み付け後逆拡散復調信号が重み付け演算部27から出力される。例えば、本実施形態では、逆拡散復調信号が「1」の場合には、差分値情報の数値が1.5であれば+1.5に、差分値情報の数値が1.0であれば+1.0に、差分値情報の数値が0.5であれば+0.5に、それぞれ重み付けされる。また、逆拡散復調信号が「0」の場合には、差分値情報の数値が1.5であれば−1.5に、差分値情報の数値が1.0であれば−1.0に、差分値情報の数値が0.5であれば−0.5に、それぞれ重み付けされる。
積算部28では、重み付け演算部27から出力された重み付け後逆拡散復調信号をスレーブからの送信データ、1シンボル分単位で積算してその積算値情報をデータ判定部29に出力する。図5に示す例では、同図の上から5段目に示す重み付け後逆拡散復調信号を、図4に示す送信データの1シンボル(本実施形態では16チップ)分単位で、符号を含めて総和をとることによって積算演算を行う。これにより、第1番目の1シンボル相当については、+1.5+1.5+1.5+1.5+(−0.5)+1.5+1.5+(−0.5)+1.5+1.5+(−0.5)+(−0.5)+1.5+(−0.5)+1.5+(−0.5)=12.0の積算値が得られる。また第2番目の1シンボル相当については、+0.5+0.5+0.5+0.5+(−1.5)+0.5+0.5+(−1.5)+0.5+0.5+(−1.5)+(−1.5)+0.5+(−1.5)+0.5+(−1.5)=−4.0の積算値が得られる。
データ判定部29では、積算部28から出力された積算値情報を所定の閾値に基づいて2値判定して受信データを復号し出力する。図5に示す例では、重み付け演算部27による重み付けを、0(ゼロ)を中心に−1.5〜+1.5までの符号付きで行っているため、本実施形態においては、このデータ判定部29による所定の閾値を0(ゼロ)に設定し、積算部28の積算値情報による積算値が0(ゼロ)を超えている場合には受信データ「1」を出力し、当該積算値が0(ゼロ)以下の場合には受信データ「0」を出力する。これにより、図5の最下段に示すように、第1番目の1シンボル相当は、積算値が12.0であることから受信データとして「1」が復号され、また第2番目の1シンボル相当は、積算値が−4.0であることから受信データとして「0」が復号される。なおこの復号された受信データ「1,0」は、図4に示すスレーブノードAによる送信データ「1,0」と同じであることが同図よりわかるため、この例の場合には、マスターノードMによる受信データに符号誤りのないことが確認できる。
このように、本実施形態に係る受信部20では、入力された電源ラインLの消費電流の電流値を比較部23によりASK復調し、それをスペクトラム拡散復調部25により逆拡散してスペクトラム拡散復調し逆拡散復調信号を出力する一方で、差分値検出部26により電源ラインLの当該電流値の平均値に対する電源ラインLの当該電流値の差分値を求めて、重み付け演算部27により逆拡散復調信号に対して差分値に基づいた重み付けを行い、さらにこの重み付け後逆拡散復調信号を送信データ、1シンボル分単位で積算部28により積算してこの積算値をデータ判定部29により2値判定して受信データを出力する。
これにより、電流値によりASK変調されたスペクトラム拡散信号を、ASK復調しさらにASK復調前の電流信号レベルに基づいてコード復号して出力するので、当該電流信号レベルによって確からしい信号のときには大きな振幅情報を得ることができる。そのため逆拡散後の逆拡散復調信号による単なる「1」と「0」の出現比率によって受信データを復号する場合に比べて、ノイズや符号多重に対する強度が向上するため、符号誤り率を改善することができ、信頼性の高い情報通信を可能にすることができる。また、PSKやFSKで必要であった発振回路等を設けることなくスペクトラム拡散技術によるCDMAを2線通信方式に適用することが可能となり、PSKやFSKに比べて安価に、通信対象外のコンピュータ等の故障や通信バスの競合による通信障害を回避することができる。そのためこれによっても信頼性の高い情報通信を可能にすることができる。
なお、図1に示すマスターノードMの受信部20から、差分値検出部26および重み付け演算部27を除いてスペクトラム拡散復調部25から積算部28に直接、逆拡散復調信号を出力するようにマスターノードの受信部を構成しても良い。このような受信部を備えたマスターノードM’では、図6に示すような信号処理が行われる。
即ち、図6に示すように、マスターノードM’による信号処理では、図5に示すマスターノードMによる信号処理に比べて、差分値検出部26の出力信号(差分値情報)と重み付け演算部27の出力信号(重み付け後逆拡散復調信号)が存在しないことから、スペクトラム拡散復調部25の出力信号(逆拡散復調信号)に対して積算部28による積算処理が行われる。そのため、このマスターノードM’による積算部28では、スペクトラム拡散復調部25により逆拡散復調された逆拡散復調信号を、例えば、スレーブA等からの送信データ、1シンボル分単位で積算して出力することになる。
例えば、図6に示す例では、逆拡散復調信号による1シンボル分単位において、符号「1」の出現を「+1」、符号「0」の出現を「−1」として積算し、この積算値を積算値情報としてデータ判定部29に出力する。図6に示す例では、同図の上から3段目に示す逆拡散復調信号を、図4に示す送信データの1シンボル(本実施形態では16チップ)分単位で、符号「1」を「+1」、符号「0」を「−1」として符号を含めて総和をとることによって積算演算を行う。これにより、第1番目の1シンボル相当については、+1+1+1+1+(−1)+1+1+(−1)+1+1+(−1)+(−1)+1+(−1)+1+(−1)=+4の積算値が得られる。また第2番目の1シンボル相当については、+1+1+1+1+(−1)+1+1+(−1)+1+1+(−1)+(−1)+1+(−1)+1+(−1)=+4の積算値が得られる。
データ判定部29では、積算部28から出力された積算値情報を所定の閾値に基づいて2値判定して受信データを復号し出力する。図6に示す例では、マスターノードMのように特に重み付けを行うことがないため、1シンボル区間における「1」と「0」の出現比率によって受信データの復号を行う。そのため、本実施形態においては、このデータ判定部29による所定の閾値を0(ゼロ)に設定し、積算部28の積算値情報による積算値が0(ゼロ)を超えている場合には受信データ「1」を出力し、当該積算値が0(ゼロ)以下の場合には受信データ「0」を出力する。これにより、図6の最下段に示すように、第1番目の1シンボル相当は、積算値が+4であることから受信データとして「1」が復号され、また第2番目の1シンボル相当も積算値が+4.0であることから受信データとして「1」が復号される。
この図6による例では、マスターノードM’による受信データは、「1,1」となるため、図4に示すスレーブノードAによる送信データ「1,0」とは第2番目のシンボルが異なり、受信データに符号の誤りが存在することがわかる。これは、図4に示すスレーブノードAの拡散符号a「1010110010010011」とスレーブノードBの拡散符号b「1010010110100110」との間に比較的強い相関関係があったことによる。即ち、両拡散符号a、bは、各チップを比較すると、第1チップ〜第4チップ、第6チップ、第7チップ、第9チップ、第10チップ、第13チップ、第15チップの合計10箇所において同一の符号が出現するため、比較的大きな相関値を得ることになり、このような符号誤りが発生したものを考察される。
そこで、マスターノードM’のような差分値検出部26および重み付け演算部27を除いた構成であっても、例えば、拡散符号が16チップの場合には、同一の符号が8箇所において出現するような関係にある拡散符号をスレーブノードA、BやマスターノードM’等において使用することによって相関値を比較的小さな値にすることができるため、符号誤りを抑制した電力線通信システムを実現することができる。つまり、それぞれ直交する関係にある拡散符号をスレーブノードのスペクトラム拡散に用いることによって、差分値検出部26および重み付け演算部27を除いた構成でも、電流値によりASK変調されたスペクトラム拡散信号を、ASK復調しさらにコード復号することができるので、PSKやFSKで必要であった発振回路等を設けることなくスペクトラム拡散技術によるCDMAを2線通信方式に適用することが可能となる。したがって、PSKやFSKに比べて安価に、通信対象外のコンピュータ等の故障や通信バスの競合による通信障害を回避することができ、信頼性の高い情報通信を可能にすることができる。
以上説明したように、スレーブノードA、B、CとマスターノードMやマスターノードM’を構成することによって、例えば、複数のセンサユニット(スレーブノードA、B、C)から同時にサンプリングしたセンサ信号を同時にECU(マスターノードM、M’)に通信することが可能となり、ECUは複数のセンサユニットの通信遅れによる処理遅延を最小限に留めることができる。また、センサユニット(例えばスレーブノードA)の通信機能が故障しても、他の正常なセンサユニット(例えばスレーブノードB、C)とECU(マスターノードM、M’)間の通信を阻害するような事態を防止することができる。これにより、車両に搭載されたセンサユニットとECU間の通信において、ECUは主にセンサユニットの通信制御に必要な情報を、またセンサユニットはそのセンサ出力値とフェール情報等を確実に通信することができる。
本発明の一実施形態に係る電力線通信システムを構成するマスターノードMの受信部の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る電力線通信システムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る電力線通信システムを構成するスレーブノードA、B、Cの送信部の構成例を示すブロック図である。 図2に示すスレーブノードA、Bにより処理される信号波形および電源ラインLを流れる電流波形の例を示す波形図である。 図2に示すマスターノードMにより処理される信号波形の例を示す波形図である。 図2に示すマスターノードMの他の例であるマスターノードM’により処理される信号波形の例を示す波形図である。
符号の説明
10…電源部
20…受信部(電力線通信装置)
21…電流検出部
22…平均値検出部(平均電流値出力部)
23…比較部
24…PN符号発生部(拡散信号発生部)
25…スペクトラム拡散復調部(拡散復調部)
26…差分値検出部(差分値出力部)
27…重み付け演算部(重み付け処理部)
28…積算部
29…データ判定部(判定部)
50…送信部(電力線通信装置)
51…PN符号発生部(拡散信号発生部)
52…スペクトラム拡散変調部(拡散変調部)
53…送信制御部(電流制御部)
55…スイッチング素子(電流制御部)
57…消費電流(電流制御部)
A…スレーブノード(コンピュータ)
B…スレーブノード(コンピュータ)
C…スレーブノード(コンピュータ)
L…電源ライン(電力供給線)
M…マスターノード(コンピュータ)
M’…マスターノード(コンピュータ)

Claims (3)

  1. 車両に搭載される複数のコンピュータ間または当該コンピュータとセンサとの間を接続する電力供給線を伝送線路として情報通信を行う電力線通信装置であって、
    前記電力供給線を流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記電力供給線を流れる電流値の平均値を出力する平均電流値出力部と、
    前記平均値に対する前記電流値の大小比較の結果を出力する比較部と、
    所定の拡散符号に基づいた拡散信号を発生させ出力する拡散信号発生部と、
    前記比較部による比較結果出力を前記拡散信号により逆拡散する拡散復調部と、
    前記拡散復調部により逆拡散復調された復調信号を所定周期単位で積算して出力する積算部と、
    前記積算部による積算出力を所定の閾値に基づいて2値判定して受信した情報信号を復号し出力する判定部と、を備えることを特徴とする電力線通信装置。
  2. 車両に搭載される複数のコンピュータ間または当該コンピュータとセンサとの間を接続する電力供給線を伝送線路として情報通信を行う電力線通信装置であって、
    前記電力供給線を流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記電力供給線を流れる電流値の平均値を出力する平均電流値出力部と、
    前記平均値に対する前記電流値の大小比較の結果を出力する比較部と、
    所定の拡散符号に基づいた拡散信号を発生させ出力する拡散信号発生部と、
    前記比較部による比較結果出力を前記拡散信号により逆拡散する拡散復調部と、
    前記平均値に対する前記電流値の差分値を出力する差分値出力部と、
    前記拡散復調部により逆拡散復調された復調信号に対して前記差分値に基づいた重み付けを行う重み付け処理部と、
    前記重み付け処理部により重み付けられた重み付け後復調信号を所定周期単位で積算して出力する積算部と、
    前記積算部による積算出力を所定の閾値に基づいて2値判定して受信した情報信号を復号し出力する判定部と、を備えることを特徴とする電力線通信装置。
  3. 車両に搭載される複数のコンピュータ間または当該コンピュータとセンサとの間を接続する電力供給線を伝送線路として情報通信を行う電力線通信装置であって、
    所定の拡散符号に基づいた拡散信号を発生させ出力する拡散信号発生部と、
    送信すべき情報信号を前記拡散信号によりスペクトラム拡散する拡散変調部と、
    前記拡散変調部により拡散変調された変調信号に基づいて前記電力供給線を流れる電流値を制御する電流制御部と、
    を備えることを特徴とする電力線通信装置。
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