JP2005142326A - コンタクトホールの形成方法、コンタクトホール、液晶パネル、半導体装置および電子機器 - Google Patents

コンタクトホールの形成方法、コンタクトホール、液晶パネル、半導体装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 良好な形状のコンタクトホール形成を可能とする、コンタクトホールの形成方法を提供する。
【解決手段】 第1導電部11上のコンタクトホール14の形成領域にマスク材12を設けるマスク材形成工程と、基板10上の少なくとも第1導電部11を形成した位置に、マスク材の形成位置を除いた第1導電部11上を覆った状態で、かつマスク材12に接した状態に、絶縁膜形成用の液状体13を配する液状体配置工程と、液状体配置工程で基板10上に配置した液状体13を乾燥し、絶縁膜13aを形成する絶縁膜形成工程と、マスク材12を除去して絶縁膜13aにコンタクトホール14を形成するマスク材除去工程と、を有してなるコンタクトホール14の形成方法である。絶縁膜形成用の液状体13として、マスク材12に対する接触角が90°以上であるものを用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンタクトホールの形成方法とこれによって得られたコンタクトホール、およびこのコンタクトホールを備えた電子デバイス、液晶パネル、電子機器に関する。
近年、電子デバイスである半導体装置では、高集積化を実現するために配線の多層化が行なわれている。多層配線を有する半導体装置では、層間絶縁膜を介して配設される上下の配線パターンを電気的に接続する場合、通常は層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールに導電性材料を埋め込んでプラグを形成することにより、このプラグを介して電気的接続をなすようにしている。このようなコンタクトホールは、従来では例えば特許文献1に記載されているように、次のようにして形成されている。
まず、基板上に金属などの導電性材料を成膜し、これをエッチングして下層配線層を形成する。次に、下層配線層の上に層間絶縁膜を形成する。次いで、層間絶縁膜の上にフォトレジスト膜を塗布し、これをフォトリソグラフィー法によって露光、現像し、コンタクトホールと対応した部分を開口させたレジスト膜を形成する。次に、レジスト膜をマスクとして層間絶縁膜をドライエッチングし、層間絶縁膜に貫通した開口を設けることにより、コンタクトホールを形成する。そして、このようにしてコンタクトホールを形成した後、レジスト膜を除去し、コンタクトホールに導電性材料を埋め込んでプラグを形成し、さらにこのプラグに接するようにして前記層間絶縁膜上に上層配線層を形成することにより、前記コンタクトホール内のプラグを介して下層配線層と上層配線層とを電気的に接続させている。
特開2001−267320号公報
前記したように従来では、絶縁膜の上にフォトレジストを塗布してパターニングし、パターニングしたレジスト膜をマスクとして絶縁膜をドライエッチングし、絶縁膜に貫通孔を設けることによってコンタクトホール形成していた。したがって、従来のコンタクトホールの形成方法では、絶縁膜をドライエッチングするために高価な真空装置を必要とすることから、製造にあたってのイニシャルコストが高く、しかも真空装置を用いた処理であるためコンタクトホール形成に多くの時間と手間およびエネルギーを必要とし、真空装置の保守も容易でないなどの理由でランニングコストも高いといった課題があった。
また、ドライエッチング時には、荷電粒子の基板への衝撃や基板表面の電荷蓄積などによるプラズマダメージが発生し、例えば基板に形成された半導体素子の電気的特性を劣化させるといった課題があった。
さらに、ドライエッチングでは絶縁膜と下層の導電膜とのエッチングにおける選択比を十分確保することが難しいことから、下層の導電膜がエッチングされ、良好な電気的導通が得られなくなるといった課題もあった。また、ドライエッチング時にフォトレジストが硬化し、エッチング後フォトレジストが除去しにくくなるといった課題もあった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたもので、ドライエッチングを不要にすることによって真空装置も不要にし、これによりコスト低減化を可能にするとともに、良好な形状のコンタクトホール形成を可能とする、コンタクトホールの形成方法とこれによって得られたコンタクトホール、およびこのコンタクトホールを備えた電子デバイス、液晶パネル、電子機器を提供することを目的としている。
前記目的を達成するため本発明者等は、第1導電部と第2導電部とを導通させるためのコンタクトホールの形成方法として、特にドライエッチングを必要とせず、したがって真空装置を不要とする形成方法を考えた。
この形成方法は、図10(a)に示すように基板1上の第1導電部2上にマスク材3を形成し、次に、図10(b)に示すように前記マスク材3の部分を除いた基板1上に、第1導電部2上を覆った状態で、かつ前記マスク材に接した状態に絶縁膜形成用の液状体4を配し、続いて液状体4を乾燥して絶縁膜4aとした後、図10(c)に示すようにマスク材3を除去することにより、コンタクトホール5を形成する方法である。
この方法によれば、従来のようにコンタクトホール形成するために絶縁膜をドライエッチングする必要がなく、したがって高価な真空装置を必要としないため、コンタクトホールの形成を安価にしかも迅速に行なうことができるなど効果を奏する。
ところが、前記の方法では、図10(b)に示したように液状体4を配してこれの薄膜を形成した際、特に膜厚が比較的小さい膜(薄い膜)を形成した場合に、形成される膜が図11(a)に示すようにマスク材3と接する部分において外側(上側)に盛り上がったメニスカス形状となってしまう。したがって、そのまま乾燥して絶縁膜4aとし、マスク材3を除去してコンタクトホール5を形成すると、図11(b)に示すようにコンタクトホール5の周辺部にメニスカス形状がそのまま残ってしまい、尖鋭な(鋭角の)縁部6が外表面側に盛り上がってしまうことがある。
すると、(1)均一な厚さの絶縁膜4aの形成が困難になる。(2)前記縁部6によってこれの上に積層される他の膜が損傷を受ける。(3)この積層される膜との間の密着性が低下する。(4)上層配線(膜)との間で短絡が起こる。(5)前記縁部6が欠けてパーティクルとなり、特性低下をもたらす。などの問題が生じてしまう。
そこで、前記目的を達成すると同時にこのような問題も解消するため、本発明のコンタクトホールの形成方法は、絶縁膜を介して設けられる第1導電部と第2導電部とを導通させる導電性材料を、埋設するためのコンタクトホールの形成方法であって、
前記第1導電部上のコンタクトホールの形成領域にマスク材を設けるマスク材形成工程と、
前記基板上の少なくとも前記第1導電部を形成した位置に、前記マスク材の形成位置を除いた前記第1導電部上を覆った状態で、かつ前記マスク材に接した状態に、絶縁膜形成用の液状体を配する液状体配置工程と、
前記液状体配置工程で基板上に配置した液状体を乾燥し、絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
前記マスク材を除去して前記絶縁膜にコンタクトホールを形成するマスク材除去工程と、を有してなり、
前記絶縁膜形成用の液状体として、前記マスク材に対する接触角が90°以上であるものを用いることを特徴としている。
このコンタクトホールの形成方法によれば、コンタクトホールの形成領域にマスク材を設け、その周囲に絶縁膜を形成した後、マスク材を除去してコンタクトホールを形成するので、従来のようにコンタクトホール形成するために絶縁膜をドライエッチングする必要がなくなり、したがって高価な真空装置を必要としないため、コンタクトホールの形成を安価にしかも迅速に行なうことが可能になる。
また、絶縁膜形成用の液状体として、前記マスク材に対する接触角が90°以上であるものを用いるので、この液状体を配した際に該液状体のマスク材への接触部分が外側(上側)に大きく盛り上がることなく、ほぼ平坦な状態で接するようになる。したがって、この状態で乾燥し、絶縁膜を形成した後マスク材を除去してコンタクトホールを形成することにより、得られたコンタクトホールの周辺部は尖鋭な(鋭角の)縁部となって外表面側に盛り上がることがなく、絶縁膜の表面に沿ってほぼ平坦に形成される。よって、尖鋭な(鋭角の)縁部が形成されることによる前記の(1)〜(5)に挙げたような問題が解消される。
また、前記コンタクトホールの形成方法においては、前記液体配置工程における雰囲気温度が0〜400℃であるのが好ましい。
このようにすれば、絶縁膜形成工程において熱処理が必要な場合であっても、コンタクトホールの周辺部が尖鋭な(鋭角の)縁部となるのをより効果的に防止することができる。
また、前記コンタクトホールの形成方法においては、前記マスク材形成工程の後、得られたマスク材の表面部を撥液処理する撥液処理工程を有しているのが好ましい。
このようにすれば、液状体のマスク材に対する接触角が大きくなってこれが90°以上になり易くなることから、コンタクトホールの周辺部が尖鋭な(鋭角の)縁部となるのをより効果的に防止することができるとともに、液状体の選択自由度が大きくなる。
また、前記コンタクトホールの形成方法においては、前記マスク材は、前記液状体と接触する表面部の表面自由エネルギーが20mN/m以下のものであるのが好ましい。
このようにすれば、液状体のマスク材に対する接触角が大きくなってこれが90°以上になり易くなることから、コンタクトホールの周辺部が尖鋭な(鋭角の)縁部となるのをより効果的に防止することができるとともに、液状体の選択自由度も大きくなる。
また、前記コンタクトホールの形成方法においては、前記マスク材が、芯部と、該芯部の表面側に設けられた表面層とを有してなるものであってもよい。
このようにすれば、芯部の構成材料の特性を生かしつつ、コンタクトホールの周辺部が尖鋭な(鋭角の)縁部となるのを防止することができる。
なお、このコンタクトホールの形成方法においては、前記表面層が、含フッ素化合物及び/又はシリコン系化合物を主成分として形成された撥液膜であるのが好ましい。
このようにすれば、コンタクトホールの周辺部が尖鋭な(鋭角の)縁部となるのをより効果的に防止することができるとともに、マスク材の安定性および信頼性が向上する。
また、このコンタクトホールの形成方法においては、前記撥液膜が、プラズマ重合により形成されたものであってもよい。
このようにすれば、芯部と表面層との密着性が特に優れたものとなり、マスク材の安定性および信頼性がより向上する。
また、このコンタクトホールの形成方法においては、前記撥液膜が、気相成膜法により形成されたものであってもよい。
このようにしても、芯部と表面層との密着性が特に優れたものとなり、マスク材の安定性および信頼性がより向上する。
また、このコンタクトホールの形成方法においては、前記撥液膜が、塗布法により形成されたものであってもよい。
このようにすれば、マスク材の形成が容易になる。
また、前記コンタクトホールの形成方法においては、前記液状体が溶液あるいは分散液であり、該溶液あるいは分散液を形成する溶媒あるいは分散媒が、50mN/m以上の表面張力を有するものであるのが好ましい。
このようにすれば、コンタクトホールの周辺部が尖鋭な(鋭角の)縁部となるのをより効果的に防止することができる。
なお、このコンタクトホールの形成方法においては、前記溶媒あるいは分散媒が水であるのが好ましい。
このようにすれば、液状体がより安価で取り扱い易いものとなる。
また、本発明のコンタクトホールは、前記の方法によって得られたことを特徴としている。
このコンタクトホールによれば、前述したように安価にしかも迅速に形成されたものとなり、さらに、その周辺部に尖鋭な(鋭角の)縁部が形成されないことにより、前記の(1)〜(5)に挙げたような問題が生じないものとなる。
また、本発明の電子デバイスは、前記のコンタクトホールを備えたことを特徴としている。
この電子デバイスによれば、安価にかつ迅速に形成され、しかも前記(1)〜(5)に挙げたような問題が生じないコンタクトホールを備えているので、コストの低減化および信頼性の向上が図られたものとなる。
また、本発明の液晶パネルは、前記のコンタクトホールを備えたことを特徴としている。
この液晶パネルによれば、安価にかつ迅速に形成され、しかも前記(1)〜(5)に挙げたような問題が生じないコンタクトホールを備えているので、コストの低減化および信頼性の向上が図られたものとなる。
また、本発明の電子機器は、前記のコンタクトホールを備えたことを特徴としている。
この電子機器によれば、安価にかつ迅速に形成され、しかも前記(1)〜(5)に挙げたような問題が生じないコンタクトホールを備えているので、コストの低減化および信頼性の向上が図られたものとなる。
以下、本発明を詳しく説明する。
まず、本発明のコンタクトホールの形成方法の一実施形態を、図1(a)〜(e)を参照して説明する。
まず、図1(a)に示すように基板10を用意し、この基板10上に金属やシリコン等の導電性材料による第1導電部11を形成しておく。基板10の形成材料としては、特に限定されることなく任意のものが使用可能である。具体的には、石英ガラス、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、各種低誘電率材料(いわゆる、low−K材)等の各種絶縁材料(誘電体)や、シリコン(例えば、アモルファスシリコン、多結晶シリコン等)、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO)、アンチモンティンオキサイド(ATO)、インジウムジンクオキサイド(IZO)、Al、Al合金、Cr、Mo、Ta等の導電性材料を用いることができる。また、このような基板10の上に、各種の絶縁膜等からなる下地膜を形成して用いてもよい。
「マスク材形成工程」
次に、前記第1導電部11上の所定位置、すなわちコンタクトホールの形成領域に、図1(b)に示すようにマスク材12を設ける。このマスク材12は、目的とするコンタクトホールに対応した寸法・形状のもので、特にこのコンタクトホールを有した状態に形成される層間絶縁膜の厚さより十分に高い高さに形成される。このようなマスク材12の形成方法としては、特に限定されることなく任意の方法が採用可能であるが、例えばマスク材12の形成材料としてレジスト等の感光性材料を用いた場合では、この感光性材料を第1導電部11を覆った状態に設け、続いて遮光マスクを用いてこれを露光処理し、さらにアルカリ液などの現像液によって現像することにより、図1(b)に示したように柱状のマスク材12を得る。
ここで、このマスク材12としては、後述するようにこのマスク材12に接した状態に配置され、さらに乾燥によって絶縁膜とされる液状体が、このマスク材12に対してその接触角が90°以上となるように、その表面が比較的大きな撥液性を有したものとなるように形成される。なお、マスク材12に対する液状体の接触角とは、図12に示すように、マスク材12の表面と同じ表面を有する水平面Xを形成し、この水平面Xに対して対象となる液状体の液滴Yを配したときの、液滴Yの水平面Xに対する静的接触角θが、本発明でいうところの接触角とされる。そして、本発明では、この接触角θが90°以上となるように規定されているのである。
マスク材12と液状体との接触角は、液状体の組成、マスク材12の組成およびその表面形状(表面性状)や、これらの温度等、各種条件に依存するものであり、これらを適宜選択することにより、前述したような関係(接触角θ≧90°)を満足するようになる。そして、前記関係を満足させるためのマスク材12側の条件としては、特に、後述する液体配置工程において液状体と接触する表面部の表面自由エネルギーが20mN/m以下であるのが好ましく、15mN/m以下であるのがより好ましい。
このような条件を満足する材料としては、含フッ素化合物やシリコン系化合物からなる撥液性材料、具体的にはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等の含フッ素系樹脂、含フッ素系界面活性剤(炭化水素系界面活性剤の疎水基の水素原子をフッ素原子で全部あるいは一部置換したもの。)等の含フッ素化合物、アルキル系シランカップリング剤(一般式:Y−SiX[ただし、Y:有機官能基全般、特にアルキル基 CH−(CH−、X:加水分解性基(−OR、−Cl、−NR等)]、含フッ素シランカップリング剤(シランカップリング剤を形成する有機官能基の水素原子をフッ素原子で全部あるいは一部置換したもの。)等のシリコン系化合物、など撥液性材料が挙げられる。このような撥液性材料によってマスク材12の少なくとも表層部を形成すれば、前述したような関係(接触角θ≧90°)がより得易くなる。
すなわち、前述した関係を得るためには、マスク材12として、特にその表層部のみを撥液性にしておけば、このマスク材12に接する液状体の接触角がより大きくなり、結果として90°以上になり易くなる。そこで、マスク材12の形成方法としては、前述したように感光性材料を露光・現像することでパターニングし、この感光性材料パターンをそのままマスク材12とする以外にも、図1(b)に示すように芯部12aを形成し、その後、この芯部12aに対して撥液処理を施し、芯部12aの表面側に撥液性の表面層12b、すなわち撥液膜を形成するといった方法を採用することもできる。
芯部12aの形成材料としては、特に限定されないものの、例えばノボラック系樹脂や、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリスルホン系樹脂、エポキシ系樹脂等が好適に用いられ、特に一般的なレジスト材料としての感光性樹脂が好適に用いられる。なお、アルミニウムやクロム、銅、銀、金、タンタル、タングステン、インジウム、スズ、亜鉛等の金属材料、前記金属材料の酸化物、窒化物、合金等を用いることもできる。
撥液処理としては、例えば前記の撥液性材料によって表面層12bを形成する方法が好適に採用される。このような方法によれば、芯部12aを形成した後、これに撥液処理を施すことにより、芯部12aの形成材料の特性、例えば機械的強度や加工性(加工のし易さ)、第1導電部11との密着性等を十分に活かされるようになる。また、表面層12bが前記撥液性材料によって形成されることにより、この表面層12bは含フッ素化合物及び/又はシリコン系化合物を含む材料で形成されたものとなり、したがって前述したような関係(接触角θ≧90°)がより得やすくなる。
また、撥液膜となる表面層12bの形成方法としては、前記の撥液性材料を用いた撥液処理方法を含め、従来公知の各種の手法が採用可能である。具体的には、電解めっき、浸漬めっき、無電解めっき等の湿式めっき法、真空蒸着、スパッタリング、熱CVD、プラズマCVD、レーザーCVD等の化学蒸着法(CVD)、イオンプレーティング等の気相成膜法(乾式めっき法)、ディップコート、ドクターブレード、スピンコート、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、ロールコーター等の各種塗布法、溶射、金属箔の接合や、表面層12bの形成材料に対応する前駆体(モノマー、ダイマー、トリマー、オリゴマー、プレポリマー等)を芯部12a上で重合反応(特に、プラズマ重合)させる方法等が挙げられる。
中でも、気相成膜法(特に、各種化学蒸着法や真空蒸着法)で表面層62を形成した場合、芯部12aと表面層12bとの密着性が特に優れたものとなり、得られるマスク材12の信頼性が向上する。また、塗布法(特に、スピンコート、ディップコート)で表面層12bを形成した場合には、比較的容易にマスク材12を形成することができる。また、プラズマ重合によって表面層12bを形成した場合、芯部12aと表面層12bとの密着性が特に優れたものとなり、マスク材12の信頼性を向上することができる。
なお、プラズマ重合を採用する場合、より詳しくは、以下のような方法によって表面層12bを形成することができる。すなわち、四フッ化炭素等のフッ素原子を含むガスを大気圧プラズマにより分解して活性なフッ素原子(フッ素単原子)やフッ素イオン(以下、これらを総称して「活性フッ素」とも言う)を発生させ、この活性フッ素に、芯部12aを晒すことにより、芯部12a上に表面層12bを形成することができる。
このような表面層12bの形成は、第1導電部11上に芯部12aを形成した後に行うものであり、したがって芯部12aの外表面、すなわち側面および上面に表面層12bが形成される。ここで、芯部12aの上面に形成される表面層12bは、後工程において液状体を配した際、液状体がこの芯部12aの上に載ってしまうのを防ぐものとして機能する。
なお、表面層12bの形成材料(またはその前駆体)としては、芯部12aとの親和性に優れ、かつ、基板10や第1導電部11との親和性に劣るもの、例えば、フッ素プラズマ重合膜を用いるのが好ましい。このように芯部12aに対して選択的に親和する材料および手法を採用することにより、芯部12aの外表面に選択的に表面層12bを形成することができるとともに、基板10の外表面や第1導電部11の外表面に表面層12aの形成材料による被膜が形成されるのを防止することができる。
ただし、芯部12aの外表面と、基板10の外表面および第1導電部11の外表面に、表面層12bの形成材料による被膜を形成し、その後、基板10の外表面および第1導電部11の外表面に形成された被膜を選択的にエッチングすることで除去し、芯部12aの外表面にのみ前記被膜を残してこれを表面層12bとしてもよい。
また、マスク材12の形成方法としては、前記した方法以外にも、例えば一般的なフォトリソグラフィー法による手法を採用することもできる。すなわち、マスク材12の形成材料を前述したような各種の成膜法で成膜し、さらにこの上にレジスト層を形成し、このレジスト層をフォトリソグラフィー法、エッチング法によってパターニングしてレジストパターンを形成し、その後、このレジストパターンを用いて前記のマスク材12の形成材料からなる膜をパターニングすることにより、マスク材12を形成することができる。このような形成方法によれば、特に微細形状のマスク材12を容易かつ確実に形成することができる。
さらに、マスク材12の形成方法としては、マスク材12の形成材料を前述したような各種の成膜法で成膜した後、得られた膜の一部を除去することによって所望のパターンからなるマスク材12としてもよい。膜の一部を除去する方法としては、例えば前記膜の除去したい部位に、紫外線やNe−Heレーザー、Arレーザー、COレーザー、ルビーレーザー、半導体レーザー、YAGレーザー、ガラスレーザー、YVOレーザー、エキシマレーザー等の各種レーザーを照射する方法が挙げられる。
「液状体配置工程」
このようにしてマスク材12を形成したら、図1(c)に示すように前記基板10上の、前記マスク材12の形成位置を除いた位置、すなわちマスク材12の形成位置を除いた基板10上の全面に、層間絶縁膜形成用の液状体13を配する。この層間絶縁膜形成用の液状体13としては、前記マスク材12に対する接触角(表層部12bを形成した場合にはこの表層部12bに対する接触角)が90°以上、すなわち、前述したように図12に示した状態での接触角θが90°以上であるものを用いる。
このような接触角で液状体13がマスク材12に接触すると、マスク材12に接する部分の液状体13の液面形状が、マスク材12の側面に沿って盛り上がることなく、図2(a)に示すようにマスク材12の側面に沿って凹んだ形状となったり、あるいは図2(b)に示すようにほぼ水平な状態となる。すなわち、図12に示した状態で接触角θが90°以上、好ましくは90°以上120°以下であれば、図2(a)または図2(b)では液状体13はその自重によって接触部分が、図12に示した状態に比べさらに下方に向かうようになり、その結果、マスク材12に接する部分の液状体13の液面形状はマスク材12の側面に沿って盛り上がることなく、むしろ図2(a)に示したように凹む傾向となるのである。
なお、接触角θの好ましい範囲の上限値を120°としたのは、これより大きくなると、図2(a)に示したような液状体13の液面形状の、マスク材12の側面に接する部分の凹みが大きくなり、得られる層間絶縁膜の平坦性が損なわれるおそれがあるからである。ただし、マスク材12の側面に接する部分がある程度の凹みを形成することは、後述するようにマスク材12を除去してコンタクトホールを形成した際、このコンタクトホールの開口部が前記凹みによって拡がっていることで、内部への導電性材料の埋め込み性を良好にするといった作用を奏するため、好ましい。
このような液状体13としては、少なくとも、これから形成される層間絶縁膜の形成材料またはその前駆体(以下、これらを総称して「層間絶縁膜の形成材料」とも言う。)を含むものであれば、特に限定されることはないものの、層間絶縁膜の形成材料が溶媒中に溶解した溶液、あるいは層間絶縁膜の形成材料が分散媒中に分散した分散液であるのが好ましい。このような溶液あるいは分散液とすることにより、溶媒あるいは分散媒を適宜選択することによって液状体13の粘度や表面張力(表面自由エネルギー)等の特性を容易に調整することができるからである。
このように液状体13が溶液あるいは分散液である場合、その溶媒あるいは分散媒としては、液状体13を基板10上に配する条件下において、表面張力(表面自由エネルギー)が50mN/m以上であるのが好ましく、50〜75mN/mであるのがより好ましい。このようなものを用いることにより、液状体13のマスク材12に接する部分での液面形状が、マスク材12の側面に沿ってメニスカス状に盛り上がることがより確実に抑えられるからである。
また、このような液状体13の溶媒あるいは分散媒としては、水を用いるのが好ましい。このようにすれば、マスク材12に対する接触角を90°以上に調整し易くなり、また、液状体13がより安価で取り扱い易いものとなるからである。
また、水を分散媒として用いる場合、例えば層間絶縁膜の形成材料として絶縁材料のナノ微粒子(5nm〜100nm)を用い、これを水中に分散させた分散液を用いることができる。この分散媒は、例えばレジストからなるマスク材に対して、その接触角が110°であった。
液状体13を基板10上に配置する方法としては、例えばディッピング、ドクターブレード、スピンコート、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、ロールコーター等の各種塗布法が挙げられるが、いわゆるインクジェットプリンタのプリンタヘッドのような定量吐出装置によって行うこともできる。この定量吐出装置を用いれば、所望の部分にだけ塗布することが可能であるので、材料を節減することができる。
また、本工程における雰囲気温度としては、0〜400℃とするのが好ましく、20〜350℃とするのがより好ましい。このようにすれば、絶縁膜形成工程において熱処理が必要な場合であっても、液状体13のマスク材12に接する部分での液面形状が、マスク材12の側面に沿ってメニスカス状に盛り上がることが抑えられるからである。
また、本工程は、酸化性雰囲気、還元性雰囲気、不活性雰囲気等、いかなる雰囲気下で行うものであってもよい。
「絶縁膜形成工程(液状体13の薄膜化(固化)工程)」
次いで、前記液状体13を乾燥し、図1(d)に示すようにその固形分である層間絶縁膜の形成材料を固化して層間絶縁膜13aを形成する。
このような層間絶縁膜13aの形成方法としては、液状体13が配置された基板10を加熱処理することによって行うが、必要に応じて基板10を減圧(真空)下に置き、加熱処理と減圧乾燥処理とを併用するようにしてもよい。
基板10上の液状体13の加熱処理温度としては、液状体13の材料やその組成によっても異なるものの、25〜900℃程度とするのが好ましく、60〜500℃程度とするのがより好ましい。また、加熱処理の処理時間としては、やはり液状体13の材料やその組成によっても異なるものの、1〜90分程度とするのが好ましく、2〜60分程度とするのがより好ましい。
また、前記の加熱熱処理は、異なる条件で2回以上に分けて行うようにしてもよい。例えば、液状体13中に含まれる溶媒あるいは分散媒の除去を主目的とする、比較的低温(例えば25〜150℃程度)での第1の熱処理を行い、その後、非酸化性雰囲気下(不活性雰囲気下)で、焼成、焼結を主目的とする、比較的高温(例えば、200〜500℃程度)での第2の熱処理を行ってもよい。このように複数回の熱処理を行うことにより、例えば層間絶縁膜13aの形成材料が高温での加熱処理を必要とする場合に、高温によるマスク材12の変形を抑えることができ、したがって得られるコンタクトホールの形状変化を防止することができる。
「マスク材除去工程」
次いで、前記マスク材12を除去し、図1(e)に示すように前記層間絶縁膜13aにコンタクトホール14を形成する。マスク材12の除去方法としては、特に限定されることなく従来公知の種々の方法が採用可能である。具体的には、酸素プラズマやオゾンを用いた大気圧下または減圧下でのアッシング法、紫外線やNe−Heレーザー、Arレーザー、COレーザー、ルビーレーザー、半導体レーザー、YAGレーザー、ガラスレーザー、YVOレーザー、エキシマレーザー等の各種レーザーの照射法、有機溶剤あるいは無機溶液を用いたマスク材12の溶解または分解による方法などが採用可能である。
このようにしてマスク材12を除去すると、基板10上の層間絶縁膜13aには、マスク材12の大きさ・形状に対応したコンタクトホール14が、第1導電部11の表面に通じた状態で形成される。すると、前述したように液状体13を配した際に、これのマスク材12に接する部分での液面形状が、マスク材12の側面に沿ってメニスカス状に盛り上がることなく配置され、さらにその状態で乾燥されて固化され、層間絶縁膜13aが形成されているので、この層間絶縁膜13aに形成されたコンタクトホール14は、その周辺部が尖鋭な(鋭角の)縁部となって外表面側に盛り上がることがなく、層間絶縁膜13aの表面に沿ってほぼ平坦に形成される。よって、尖鋭な(鋭角の)縁部が形成されることによる前記の(1)〜(5)に挙げたような問題が解消されたものとなる。
また、コンタクトホール14の形成のために、従来のように層間絶縁膜13aをドライエッチングする必要がないことから、特に高価な真空装置が必須とならず、したがってコンタクトホール14の形成を安価にしかも迅速に行なうことができる。
このようにしてコンタクトホール14を形成したら、従来と同様にしてコンタクトホール14内に導電性材料を埋め込んでプラグを形成し、さらにこのプラグに接するようにして前記層間絶縁膜13a上に上層配線層を形成することにより、前記コンタクトホール14内のプラグを介して下層配線層(第1導電層11)と上層配線層(第2導電層)とを電気的に接続させる。
次に、前述したような本発明のコンンタクトホールの形成方法を適用して得られる電子デバイスとしての液晶パネルと、この液晶パネルの製造方法(液晶パネルを構成するTFT(薄膜トランジスタ)の形成方法)について説明する。
図3は、本発明の液晶パネルの一実施形態を示す模式的な縦断面図、図4は、図3に示した液晶パネルの薄膜トランジスタ近傍の拡大断面図である。
図3に示すように、液晶パネル(TFT液晶パネル)100は、TFT基板(液晶駆動基板)20と、TFT基板20に接合された配向膜21と、液晶パネル用対向基板40と、液晶パネル用対向基板40に接合された配向膜41と、配向膜21と配向膜41との空隙に封入された液晶よりなる液晶層60と、TFT基板(液晶駆動基板)20の外表面側(配向膜21と対向する面とは反対の面側)に接合された偏光膜22と、液晶パネル用対向基板40の外表面側(配向膜41と対向する面とは反対の面側)に接合された偏光膜42とを有している。
液晶層60は、主として液晶分子で構成されている。この液晶層60を構成する液晶分子としては、ネマチック液晶、スメクチック液晶など配向し得るものであればいかなる液晶分子を用いても構わないが、TN型液晶パネルの場合、ネマチック液晶を形成させるものが好ましく、例えば、フェニルシクロヘキサン誘導体液晶、ビフェニル誘導体液晶、ビフェニルシクロヘキサン誘導体液晶、テルフェニル誘導体液晶、フェニルエーテル誘導体液晶、フェニルエステル誘導体液晶、ビシクロヘキサン誘導体液晶、アゾメチン誘導体液晶、アゾキシ誘導体液晶、ピリミジン誘導体液晶、ジオキサン誘導体液晶、キュバン誘導体液晶等が挙げられる。さらに、これらネマチック液晶分子にモノフルオロ基、ジフルオロ基、トリフルオロ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基などのフッ素系置換基を導入した液晶分子も含まれる。
液晶層60の両面には、配向膜21、41が配置されている。これら配向膜21、41は、液晶層2を構成する液晶分子の(電圧無印加時における)配向状態を規制する機能を有したものである。このような配向膜21、41は、通常、主にポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリビニルアルコール、ポリテトラフルオロエチレン等の高分子材料で構成されたものである。前記高分子材料の中でも特に、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂が好ましい。配向膜21、41が、主にポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂で構成されたものであれば、製造工程において簡便に高分子膜を形成できるとともに、耐熱性、耐薬品性などに優れた特性を有するものとなる。
また、配向膜21、41としては、通常、前記のような材料で構成された膜に、液晶層60を構成する液晶分子の配向を規制する配向機能を付与するための処理が施されたものが用いられる。配向機能を付与するための処理法としては、例えば、ラビング法、光配向法等が挙げられる。
ラビング法は、ローラ等を用いて、膜の表面を一定の方向に擦る(ラビングする)方法である。このような処理を施すことにより、膜はラビングした方向に異方性を有するものとなり、液晶層を構成する液晶分子の配向方向を規制することが可能となる。
光配向法は、直線偏光紫外線等の光を膜の表面付近に照射することにより、膜を構成する高分子のうち、特定方向を向いている分子のみを選択的に反応させる方法である。このような処理を施すことにより、膜は異方性を有するものとなり、液晶層を構成する液晶分子の配向方向を規制することが可能となる。
前記のような配向処理は、通常、基板(マイクロレンズ基板50とブラックマトリックス43との接合体、TFT基板20)上に形成された電極(透明導電膜44、画素電極23)の表面に、前記材料で構成された膜を形成した後、該膜に対して施される。電極上に成膜を行う方法としては、例えばディッピング、ドクターブレード、スピンコート、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、ロールコーター等の各種塗布法、溶射法、電解めっき、浸漬めっき、無電解めっき等の湿式めっき法、真空蒸着、スパッタリング、熱CVD、プラズマCVD、レーザーCVD等の化学蒸着法(CVD)、イオンプレーティング等の乾式めっき法等が挙げられるが、中でもスピンコート法が好ましい。スピンコート法を用いることにより、均質で均一な厚さの膜を、容易かつ確実に形成することができる。
このような配向膜は、その平均厚さが20〜120nmであるのが好ましく、30〜80nmであるのがより好ましい。
配向膜の平均厚さが前記下限値未満であると、配向膜に十分な配向機能を付与するのが困難になる可能性がある。一方、配向膜の平均厚さが前記上限値を超えると、駆動電圧が高くなり、消費電力が大きくなる可能性がある。
液晶パネル用対向基板40は、マイクロレンズ基板50と、このマイクロレンズ基板50の表層51上に設けられ、開口52が形成されたブラックマトリックス43と、表層51上にブラックマトリックス43を覆うように設けられた透明電極(共通電極)44とを有している。
マイクロレンズ基板50は、凹曲面を有する複数(多数)の凹部(マイクロレンズ用凹部)53が設けられたマイクロレンズ用凹部付き基板54と、このマイクロレンズ用凹部付き基板54の凹部53が設けられた面に樹脂層(接着剤層)55を介して接合された表層51とを有しており、また、樹脂層55では、凹部53内に充填された樹脂によりマイクロレンズ56が形成されている。
マイクロレンズ用凹部付き基板54は、平板状の母材(透明基板)より製造され、その表面には、複数(多数)の凹部53が形成されている。凹部53は、例えば、マスクを用いた、ドライエッチング法、ウェットエッチング法等により形成することができる。
このマイクロレンズ用凹部付き基板54は、例えば、石英ガラス等のガラスやポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料等で構成されている。
前記母材の熱膨張係数は、後述するガラス基板24の熱膨張係数とほぼ等しいもの(例えば両者の熱膨張係数の比が1/10〜10程度)であることが好ましい。これにより、得られる液晶パネルでは、温度が変化したときに二者の熱膨張係数が違うことにより生じるそり、たわみ、剥離等が防止される。
このような観点からは、マイクロレンズ用凹部付き基板54とガラス基板24とは、同種類の材質で構成されているのが好ましい。これにより、温度変化時の熱膨張係数の相違による反り、撓み、剥離等が効果的に防止される。
特に、マイクロレンズ基板50を高温ポリシリコンTFT液晶パネル(HTPS)に用いる場合には、マイクロレンズ用凹部付き基板54は、石英ガラスで構成されているのが好ましい。TFT液晶パネルは、液晶駆動基板としてTFT基板を有している。このようなTFT基板には、製造時の環境により特性が変化しにくい石英ガラスが好適に用いられている。このため、これに対応させて、マイクロレンズ用凹部付き基板54を石英ガラスで形成することにより、反り、撓み等の生じにくい、安定性に優れたTFT液晶パネルを得ることができる。
マイクロレンズ用凹部付き基板54の上面には、凹部53を覆う樹脂層(接着剤層)55が設けられている。凹部53内には、樹脂層55の形成材料が充填されることにより、マイクロレンズ56が形成されている。
樹脂層55は、例えば、マイクロレンズ用凹部付き基板54の形成材料の屈折率より高い屈折率の樹脂(接着剤)で形成することができ、例えばアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリルエポキシ系のような紫外線硬化樹脂等で好適に形成することができる。
樹脂層55の上面には、平板状の表層51が設けられている。
表層(ガラス層)51は、例えばガラスで構成することができる。この場合、表層114の熱膨張係数は、マイクロレンズ用凹部付き基板54の熱膨張係数とほぼ等しいもの(例えば両者の熱膨張係数の比が1/10〜10程度)とすることが好ましい。これにより、マイクロレンズ用凹部付き基板54と表層51との熱膨張係数の差により生じる反り、撓み、剥離等が防止される。このような効果は、マイクロレンズ用凹部付き基板54と表層51とを同種類の材料で構成すると、より効果的に得られる。
表層51の厚さは、マイクロレンズ基板50が液晶パネルに用いられる場合、必要な光学特性を得る観点からは、通常、5〜1000μm程度とされ、より好ましくは10〜150μm程度とされる。なお、この表層51は、例えばセラミックスで形成することもできる。セラミックスとしては、例えば、AlN、SiN、TiN、BN等の窒化物系セラミックス、Al、TiO等の酸化物系セラミックス、WC、TiC、ZrC、TaC等の炭化物系セラミックスなどが挙げられる。表層51をセラミックスで構成する場合、表層51の厚さは、特に限定されないが、20nm〜20μm程度とすることが好ましく、40nm〜1μm程度とすることがより好ましい。なお、このような表層51は、必要に応じて省略することができる。
ブラックマトリックス43は、遮光機能を有し、例えばCr、Al、Al合金、Ni、Zn、Ti等の金属、カーボンやチタン等を分散した樹脂等で構成されている。
透明電極44は、導電性を有し、例えば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO)、アンチモンティンオキサイド(ATO)、インジウムジンクオキサイド(IZO)等で構成されている。
TFT基板20は、液晶層60の液晶を駆動する基板であり、ガラス基板24と、ガラス基板24上に設けられた下地絶縁膜25と、かかる下地絶縁膜25上に設けられ、マトリックス状(行列状)に配設された複数(多数)の画素電極23と、各画素電極23に対応する複数(多数)の薄膜トランジスタ(TFT)30とを有している。なお、図3では、シール材、配線等の記載は省略した。
ガラス基板24は、前述したような理由から、石英ガラスで構成されていることが好ましい。
下地絶縁膜25の形成材料は、特に限定されないものの、例えばSiO、TEOS(ケイ酸エチル)、ポリシラザン、ポリイミド、Low−K材等を用いることができる。この下地絶縁膜25は、シロキサン結合を有するSOG(Spin On Glass)などの液体絶縁材料をガラス基板24に塗布し、これを焼成して加熱分解させて形成することができる。これにより、高価な真空装置などを使用する必要がなく、成膜に必要な投入エネルギーや時間などを節減することができる。液体絶縁材料の塗布は、例えば、スピンコート、ディップコート、液体ミスト化学堆積法(Liquid Source Misted Chemical Deposition:LSMCD)、スリットコートなどにより行うことができる。また、液体絶縁材料の塗布は、いわゆるインクジェットプリンタのプリンタヘッドのような定量吐出装置によって行うこともできる。この定量吐出装置を用いれば、所望の部分にだけ塗布することが可能であるので、材料を節減することができる。
画素電極23は、透明電極(共通電極)44との間で充放電を行うことにより、液晶層2の液晶分子を駆動する(液晶の配向を変化させる)。この画素電極23は、例えば前述した透明電極44と同様の材料で構成されている。
薄膜トランジスタ30は、近傍の対応する画素電極23に接続されている。また、薄膜トランジスタ30は、図示しない制御回路に接続され、画素電極23へ供給する電流を制御する。これにより、画素電極23の充放電が制御される。
この薄膜トランジスタ30は、図4に示すように、下地絶縁膜25上に設けられ、チャネル領域31aとソース領域31bとドレイン領域31cとを備える半導体層31と、半導体層31を覆うように設けられたゲート絶縁膜32、絶縁層33と、ゲート絶縁膜32を介してチャネル領域31aと対向するように設けられたゲート電極34と、ゲート電極34上方の絶縁層33上に設けられた導電部35と、ソース領域31b上方の絶縁層33上に設けられ、ソース電極として機能する導電部36と、ドレイン領域31c上方の絶縁層33上に設けられ、ドレイン電極として機能する導電部37と、ゲート電極(第1導電部)34と導電部(第2導電部)35とを電気的に接続するプラグ38aと、ソース領域(第1導電部)31bと導電部(第2導電部)36とを電気的に接続するプラグ38bと、ドレイン領域(第1導電部)31cと導電部(第2導電部)37とを電気的に接続するプラグ38cとを有している。
本実施形態では、下地絶縁膜25上に、半導体層31が設けられている。この半導体層31は、例えば多結晶シリコン、アモルファスシリコン等のシリコン、ゲルマニウム、ヒ素化ガリウム等の半導体材料で構成されている。この半導体層31には、チャネル領域31aとソース領域31bとドレイン領域31cとが形成されている。図4に示すように、半導体層31は、チャネル領域31aの一方の側にソース領域31aが形成され、チャネル領域31aの他方の側にドレイン領域31cが形成されている。
チャネル領域31aは、例えば真性半導体材料で構成されている。ソース領域31bおよびドレイン領域31cは、例えばリン等のn型不純物が導入(ドープ)された半導体材料で形成される。なお、半導体層31はこのような構成に限定されることなく、例えばソース領域31bおよびドレイン領域31cは、p型不純物が導入された半導体材料で形成されていてもよい。また、チャネル領域31aは、例えばp型またはn型不純物が導入された半導体材料で形成されていてもよい。
このような半導体層31は、絶縁膜(ゲート絶縁膜32、絶縁層33)で覆われている。このような絶縁膜のうち、チャネル領域31aと導電部35との間に介在している部分は、チャネル領域9320と導電部9356との間に生じる電界の経路となるゲート絶縁層として機能する。
ゲート絶縁膜32、絶縁層33の形成材料としては、特に限定されず、例えばSiO、TEOS(ケイ酸エチル)、ポリシラザン等のケイ素化合物が用いられるが、これら以外にも、例えば樹脂やセラミックス等を用いることもできる。
絶縁層33上には、導電部35、導電部36、および導電部37が設けられている。
絶縁層33のゲート電極34が形成された領域内には、ゲート電極34に連通するコンタクトホール39aが形成されており、導電部35は、このコンタクトホール39a内のプラグ38aを介して、ゲート電極34に電気的に接続している。
また、ゲート絶縁膜32および絶縁層33のソース領域31bが形成された領域内には、ソース領域31bに連通するコンタクトホール39bが形成されており、導電部36は、このコンタクトホール39b内のプラグ38bを介して、ソース領域31bに電気的に接続している。同様に、ゲート絶縁膜32および絶縁層33のドレイン領域31cが形成された領域内には、ドレイン領域31cに連通するコンタクトホール39cが形成されており、導電部37は、このコンタクトホール39c内のプラグ38cを介して、ドレイン領域31cに電気的に接続している。
なお、前記のコンタクトホール39a、39b、39cは、後述するように、本発明のコンタクトホールの形成方法によって形成されたものである。
本実施形態の液晶パネル100では、導電部37は画素電極23に電気的に接続されている。また、導電部36は、図示しない部分において互いに電気的に接続されている。さらに、導電部35は、他の回路に並列に接続可能となっている。
これら導電部36、導電部37、および導電部35は、例えば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO)、アンチモンティンオキサイド(ATO)、インジウムジンクオキサイド(IZO)、Al、Al合金、Cr、Mo、Ta等の導電性材料で構成されている。なお、これらの導電部上には、例えばSiO、SiN等の材料で形成されたパッシベーション膜(図示せず)が必要に応じて形成される。
図3に示したように、TFT基板(液晶駆動基板)20の外表面側(配向膜21と対向する面とは反対の面側)には、偏光膜(偏光板、偏光フィルム)22が配置されている。同様に、液晶パネル用対向基板40の外表面側(配向膜41と対向する面とは反対の面側)には、偏光膜(偏光板、偏光フィルム)42が配置されている。
偏光膜22、42の形成材料としては、例えばポリビニルアルコール(PVA)や、これにヨウ素をドープしたものなどが用いられる。
偏光膜としては、例えば、前記材料で構成された膜を一軸方向に延伸したものを用いることができる。このような偏光膜22、42を配置することにより、通電量の調節による光の透過率の制御をより確実に行うことができる。偏光膜22、42の偏光軸の方向は、通常、配向膜21、41の配向方向に応じて決定される。
このような液晶パネル100では、通常、1個のマイクロレンズ56と、このマイクロレンズ56の光軸Qに対応したブラックマトリックス43の1個の開口52と、1個の画素電極23と、この画素電極23に接続された1個の薄膜トランジスタ30とが、1画素に対応している。
液晶パネル用対向基板40側から入射した入射光Lは、マイクロレンズ用凹部付き基板54を通り、マイクロレンズ56を通過する際に集光されつつ、樹脂層55、表層51、ブラックマトリックス43の開口52、透明電極44、液晶層60、画素電極23、ガラス基板24を透過する。このとき、マイクロレンズ基板50の入射側に偏光膜42が設けられているため、入射光Lが液晶層60を透過する際に、入射光Lは直線偏光となっている。その際、この入射光Lの偏光方向は、液晶層60の液晶分子の配向状態に対応して制御される。したがって、液晶パネル100を透過した入射光Lを偏光膜22に透過させることにより、出射光の輝度を制御することができる。
このように、液晶パネル100は、マイクロレンズ56を有しており、しかもマイクロレンズ56を通過した入射光Lは、集光されてブラックマトリックス43の開口52を通過する。一方、ブラックマトリックス43の開口52が形成されていない部分では、入射光Lは遮光される。したがって、液晶パネル100では、画素以外の部分から不要光が漏洩することが防止され、かつ、画素部分での入射光Lの減衰が抑制される。このため、液晶パネル100は、画素部で高い光の透過率を有する。
この液晶パネル100は、後述するような方法によって製造されたTFT基板20と、液晶パネル用対向基板40とにそれぞれ配向膜21、41を接合し、続いてシール材(図示せず)を介して両者を接合し、次いで、これにより形成された空隙部の封入孔(図示せず)から液晶を空隙部内に注入し、その後、前記封入孔を塞ぐことによって製造することができる。
次に、本発明のコンタクトホールの形成方法を適用した前記薄膜トランジスタ30の形成方法の一例について、図5〜図8を参照して説明する。なお、以下の説明では、図5〜図8の上側を「上」、図5〜図8の下側を「下」として説明する。
まず、下地絶縁膜25の上に半導体層(多結晶シリコン膜)31を次のようにして形成する。下地絶縁膜25の上に例えばフッ素樹脂膜などの撥液性の膜を形成する。そして、この撥液膜の素子形成領域に紫外線などを照射し、素子形成領域の撥液膜を分解除去してパターニングし、図5(a)に示すようにマスク(パターン形状制御マスク)70を形成する。
次に、素子形成領域に液体水素化ケイ素(膜形成用の液体)を塗布して乾燥させ、さらに乾燥させた水素化ケイ素の膜を焼成して熱分解し、図5(b)に示すようにマスク70、70間にアモルファスシリコン膜31dを設ける。次いで、ガラス基板24の全体に紫外線を照射してマスク(撥液バンク)70を分解し、図5(c)に示すようにこれを除去した後、アモルファスシリコン膜31dにXeClなどのエキシマレーザーを照射してアニールし、アモルファスシリコン膜31dを多結晶化して半導体層(多結晶シリコン膜)31とする。
その後、半導体層(多結晶シリコン膜)31のチャネルドープを行う。すなわち、全面に適宜の不純物(例えば、n型導電層を形成する場合はPHイオン)を打ち込んで拡散させる。この半導体層(多結晶シリコン膜)31は、本発明における第1導電部となる。次に、半導体層(多結晶シリコン膜)31を覆うようにして、液体有機材料であるフォトレジストを塗布する。そして、塗布したフォトレジストを70〜90℃の温度で乾燥(プレベーク)し、図5(d)中2点鎖線に示すようにレジスト膜(マスク材膜)71を形成する。なお、液体有機材料は、感光性の樹脂(例えば、ポリイミド)であってもよい。また、液体有機材料の塗布法としては、前記の液体絶縁材料の塗布法と同様に、スピンコート、ディップコート、LSMCD、スリットコート、定量吐出装置による塗布法などを用いることができる。
次に、フォトリソグラフィー法によりレジスト膜71を露光、現像し、第1導電部となる半導体層(多結晶シリコン膜)31のソース領域31b、ドレイン領域31cとなるべき領域上の、コンタクトホールの形成領域にのみレジストパターンを残す。そして、このレジストパターンに撥液処理を施し、図5(d)中実線で示すようにコンタクトホール形成用のマスク材71aを形成する。
撥液処理としては、例えば四フッ化炭素などのフッ素原子を含むガスを大気圧プラズマによって分解して活性なフッ素単原子やイオンを生成し、この活性なフッ素に前記レジストパターンを晒すことによって行うことができる。なお、レジストパターンを、フッ素原子を含む撥液性のフォトレジストによって形成した場合には、その撥液処理は不要である。このようにして得られるマスク材71aとしては、図5(e)に示すゲート絶縁膜32を形成するための液状体、すなわちゲート絶縁膜32の形成材料を含有する溶液または分散液の塗布厚と同等もしくは高く形成しておく。
また、これらマスク材71aについては、必要に応じて以下のような硬化処理を行ってもよい。
まず、マスク材71aを形成したガラス基板24を図示しない真空チャンバに搬入し、真空チャンバ内を例えば1333kPa(10Torr)以下に減圧する。そして、マスク材71aを所定の温度、例えば100〜130℃程度の、通常のフォトレジストのポストベーク温度に加熱するとともに、マスク材71aに紫外線を照射する。これにより、マスク材71aは、溶存している水分が脱水されるとともに、紫外線により架橋反応が促進される。しかも、マスク材71aは、脱水されて水分の影響を受けないため、架橋反応が進んで緻密となり、耐熱性、耐薬品性が向上する。さらに、マスク材71aの硬化処理は、必要に応じてマスク材71aをポストベーク温度以上に加熱する熱処理を行う。この熱処理は、例えば300℃〜450℃の温度で10分間程度行う。これにより、非常に耐熱性、耐薬品性に優れたマスクとすることができ、各種の液体成膜材料(膜形成用の液体)の使用が可能となる。
その後、図5(e)に示すように、マスク材71aが被覆された領域を除く半導体層31上、および下地絶縁層25上に、ゲート絶縁膜32を形成する。このゲート絶縁膜32の形成については、前述した液体絶縁材料による下地絶縁膜25形成と同様にして行うことができる。ただし、ゲート絶縁膜32の形成材料を含有する液状体(溶液あるいは分散液)については、マスク材71aに対してその接触角が90°以上となるようなものを選択し、用いる。このような液状体を用いることにより、前述したようにマスク材71aに接する部分の液状体の液面形状が、マスク材71aの側面に沿って盛り上がることなく、マスク材71aの側面に沿って凹んだ形状となったり、あるいはほぼ水平な状態となる。したがって、形成されたゲート絶縁膜32には、マスク材71aと接する部分に尖鋭な(鋭角の)縁部が形成されなくなる。
次いで、マスク材71aをアッシングして除去し、図6(a)に示すようにゲート絶縁膜32を貫通してなる下部コンタクトホール39d、39eを形成する。マスク材71aのアッシングについては、大気圧下または減圧下における酸素プラズマやオゾン蒸気によって行うことができる。
次に、ゲート絶縁膜32を覆って撥液膜(図示せず)を形成する。さらに、該撥液膜にマスクを介して紫外線を照射し、チャネル領域31aと対応した位置にゲート電極用トレンチ39fを形成し、開口部を有するマスク(パターン形状制御マスク)72とする(5b)。そして、有機金属化合物を主成分とする液状体パターン材料(膜形成用の液状体)をゲート電極用トレンチ39fに配し、これを熱処理して図6(c)に示すようにゲート電極34を形成する。その後、マスク72に紫外線を照射し、これを分解して図6(d)に示すように除去する。
なお、液状体パターン材料については、LSMCDやスピンコート、スリットコートなどによってゲート電極用トレンチ39fに配してもよいが、例えばインクジェットプリンタにおけるプリンタヘッドのような定量吐出装置により、ゲート電極用トレンチ39fに選択的に配してもよい。これにより、液状体パターン材料の節約が図れるとともに、トレンチ周辺への液状体パターン材料の付着を防止することができ、また所望の厚さのゲート電極34を容易に形成することができる。このゲート電極34は、半導体層31(ソース領域31b、ドレイン領域31c)とともに第1導電部となる。
次に、ゲート電極34をマスクとして、ソース領域31bとドレイン領域31cとに不純物(例えば、p型導電層を形成する場合にはBイオン)の打ち込みを行う。これにより、図6(e)に示すようにゲート電極34の下部をチャネル領域31aとするTFT素子が得られる。その後、図7(a)に示すようにゲート絶縁膜32上にマスク材であるレジスト膜73を形成する。
さらに、フォトリソグラフィー法を用いてレジスト膜73を露光、現像し、図7(b)に示すようにコンタクトホール形成領域となる下部コンタクトホール39d、39eと対応した位置、およびゲート電極34上の所定位置に、レジスト膜73からなるコンタクトホール形成用のマスク材73aを形成する。これらのマスク材73aのうち、半導体層(多結晶シリコン膜)31のソース領域31bに対応した位置のものは、下端部が下部コンタクトホール39dを通ってソース領域31bの上面に接している。同様に、マスク材73aのうち、半導体層(多結晶シリコン膜)31のドレイン領域31cに対応した位置のものは、下端部が下部コンタクトホール39eを通ってドレイン領域31cの上面に接している。マスク材73aには、必要に応じて前記マスク材71aと同様に、撥液処理や硬化処理を行う。
さらに、マスク材73aは、図7(b)の右側に示してあるように、ゲート絶縁膜32の上の部分が下部コンタクトホール39eより大きくなるように形成してもよい。これにより、後述するように73aを除去して形成したコンタクトホールに段差が形成され(図7(d)参照)、コンタクトホールのステップカバレッジが向上してコンタクトホール内での断線が防止されるからである。
次に、マスク73aが被覆された領域を除く、ゲート絶縁膜32上およびゲート電極32上に、図7(c)に示すように二酸化ケイ素などからなる絶縁層33を形成する。この絶縁層33は、下地絶縁膜25などと同様に、液状体絶縁材料(膜形成用の液状体)をLSMCDやスピンコート、スリットコートなどによって塗布し、それを熱処理して形成することができる。これにより、形成される絶縁層33の表面をより平坦なものとすることができる。なお、この液状体絶縁材料については、前述したゲート絶縁膜32の形成材料を含有する液状体の場合と同様に、マスク材73aに対してその接触角が90°以上となるようなものを選択し、用いる。このような液状体を用いることにより、前述したようにマスク材73aに接する部分の液状体の液面形状が、マスク材73aの側面に沿って盛り上がることなく、マスク材73aの側面に沿って凹んだ形状となったり、あるいはほぼ水平な状態となる。したがって、形成された絶縁層33には、マスク材73aと接する部分に尖鋭な(鋭角の)縁部が形成されなくなる。
その後、マスク73aをアッシングして除去し、図7(d)に示すように絶縁層33に上部コンタクトホール(図示せず)を形成する。これにより、前記下部コンタクトホール39dに上部コンタクトホールが連通してコンタクトホール39bとなり、前記下部コンタクトホール39eに上部コンタクトホールが連通してコンタクトホール39cとなる。また、ゲート電極34に通じる上部コンタクトホールが、コンタクトホール39aとなる。
次に、図示しない定量吐出装置を用いてコンタクトホール39a、39b、39c内に有機金属化合物を主成分とした導電性液状体材料を供給する。その後、コンタクトホール39a、39b、39c内の導電性液状体材料を焼成して固化する。これにより、図7(e)に示すようにソース領域31bに接続するプラグ38bと、ドレイン領域31cに接続するプラグ38cと、チャネル領域31aに接続するプラグ38aとがそれぞれ形成される。コンタクトホール39a、39b、39cをそれぞれ完成させた後に、基板10全体に紫外線を照射し、第1導電部となるソース領域31b、ドレイン領域31c、ゲート電極31aのプラグ形成領域を親液処理してもよい。このような親液処理を施すことにより、プラグ38a、38b、38cとの密着性、接合性を向上して電気抵抗を小さくすることができる。
さらに、図8(a)に示すように絶縁層33を覆って撥液膜74を形成する。そして、撥液膜74に図示しないマスクを介して紫外線を照射し、図8(b)に示すように開口部としての導電部用溝(配線溝)75を有するマスク76とする。その後、例えば透明導電膜となるITOを溶解または分散させた液状体配線材料(膜形成用の液体)を、定量吐出装置を用いて導電部用溝(配線溝)75に配し、さらにこれを熱処理して図8(c)に示すように導電部(第2導電部)35、36、37を形成する。これにより、ソース領域(第1導電部)31bがコンタクトホール39b内のプラグ38bを介して導電部(第2導電部)36と電気的に接続し、ドレイン領域(第1導電部)31cがコンタクトホール39c内のプラグ38cを介して導電部(第2導電部)37と電気的に接続し、ゲート電極(第1導電部)34がコンタクトホール39a内のプラグ38aを介して導電部(第2導電部)38aと電気的に接続する。なお、導電部37は画素電極23に接続される。
さらに、マスク76に紫外線を照射し、図8(d)に示すようにこれを分解、除去する。その後、導電部35、36、37を覆って二酸化ケイ素、窒化ケイ素(SiN)等からなるパッシベーション膜(図示せず)を形成する。
このように本実施形態では、前述した本発明のコンタクトホールの形成方法を用いて、電子デバイスの一種である薄膜トランジスタ30を形成している。したがって、得られた薄膜トランジスタ30は、特にコンタクトホール39a、39b、39cの形成が安価でかつ迅速になされ、しかも前記の(1)〜(5)に挙げたような問題が解消された信頼性の高いものとなっているので、この薄膜トランジスタ30自体が安価でしかも特性についての信頼性が高いものとなる。
なお、マスク材71a、73aについては、図1に示した実施形態におけるマスク材12と同様のものを用いることができ、もちろんこれを芯部12aと表面層12bとによって構成することもできる。
次に、本発明の電子機器の一例として、前記液晶パネル100を用いた投射型表示装置(液晶プロジェクター)について説明する。
図9は、本発明の電子機器(投射型表示装置)の光学系を模式的に示す図である。
図9に示すように、投射型表示装置300は、光源301と、複数のインテグレータレンズを備えた照明光学系と、複数のダイクロイックミラー等を備えた色分離光学系(導光光学系)と、赤色に対応した(赤色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)84と、緑色に対応した(緑色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)85と、青色に対応した(青色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)86と、赤色光のみを反射するダイクロイックミラー面211および青色光のみを反射するダイクロイックミラー面212が形成されたダイクロイックプリズム(色合成光学系)81と、投射レンズ(投射光学系)82とを有している。
また、照明光学系は、インテグレータレンズ302および303を有している。色分離光学系は、ミラー304、306、309、青色光および緑色光を反射する(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー(または青色光を反射するミラー)308、集光レンズ310、311、312、313および314とを有している。
液晶ライトバルブ85は、前述した液晶パネル100を備えている。液晶ライトバルブ84および86も、液晶ライトバルブ85と同様の構成となっている。これら液晶ライトバルブ84、85および86を備えている液晶パネル100は、図示しない駆動回路にそれぞれ接続されている。
なお、投射型表示装置300では、ダイクロイックプリズム81と投射レンズ82とで、光学ブロック20が構成されている。また、この光学ブロック80と、ダイクロイックプリズム81に対して固定的に設置された液晶ライトバルブ84、85および86とで、表示ユニット83が構成されている。
以下、投射型表示装置300の作用を説明する。
光源301から出射された白色光(白色光束)は、インテグレータレンズ302および303を透過する。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグレータレンズ302および303により均一にされる。光源301から出射される白色光は、その光強度が比較的大きいものであるのが好ましい。これにより、スクリーン320上に形成される画像をより鮮明なものとすることができる。
インテグレータレンズ302および303を透過した白色光は、ミラー304で図9中左側に反射し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光(G)は、それぞれダイクロイックミラー305で図9中下側に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラー305を透過する。
ダイクロイックミラー305を透過した赤色光は、ミラー306で図9中下側に反射し、その反射光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液晶ライトバルブ84に入射する。
ダイクロイックミラー305で反射した青色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイックミラー307で図9中左側に反射し、青色光は、ダイクロイックミラー307を透過する。
ダイクロイックミラー307で反射した緑色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液晶ライトバルブ85に入射する。
また、ダイクロイックミラー307を透過した青色光は、ダイクロイックミラー(またはミラー)308で図9中左側に反射し、その反射光は、ミラー309で図9中上側に反射する。前記青色光は、集光レンズ312、313および314により整形され、青色用の液晶ライトバルブ86に入射する。
このように、光源301から出射された白色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバルブに導かれ、入射する。
この際、液晶ライトバルブ84が有する液晶パネル100の各画素(薄膜トランジスタ30とこれに接続された画素電極23)は、赤色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイッチング制御(オン/オフ)、すなわち変調される。
同様に、緑色光および青色光は、それぞれ、液晶ライトバルブ85および86に入射し、それぞれの液晶パネル100で変調され、これにより緑色用の画像および青色用の画像が形成される。この際、液晶ライトバルブ85が有する液晶パネル100の各画素は、緑色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッチング制御され、液晶ライトバルブ86が有する液晶パネル100の各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッチング制御される。
これにより赤色光、緑色光および青色光は、それぞれ、液晶ライトバルブ84、85および86で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用の画像がそれぞれ形成される。
前記液晶ライトバルブ84により形成された赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ84からの赤色光は、面213からダイクロイックプリズム81に入射し、ダイクロイックミラー面211で図9中左側に反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出射面216から出射する。
また、前記液晶ライトバルブ85により形成された緑色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ85からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム21に入射し、ダイクロイックミラー面211および212をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。 また、前記液晶ライトバルブ86により形成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ86からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム21に入射し、ダイクロイックミラー面212で図9中左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過して、出射面216から出射する。
このように、前記液晶ライトバルブ84、85および86からの各色の光、すなわち液晶ライトバルブ84、85および86により形成された各画像は、ダイクロイックプリズム81により合成され、これによりカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ82により、所定の位置に設置されているスクリーン320上に投影(拡大投射)される。
以上、本発明のコンタクトホールの形成方法、コンタクトホール、電子デバイス、液晶パネルおよび電子機器を、その実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、前述した実施形態では、薄膜トランジスタを構成するコンタクトホールを形成する方法について説明したが、本発明の方法はこれに限定されず、他の電子デバイス(半導体装置)におけるコンタクトホールの形成方法に適用してもよい。
また、前述した実施形態では、液晶パネルを構成する液晶駆動基板として、TFT基板を用いる構成について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、構造上コンタクトホールを有するいかなる液晶駆動基板を用いてもよい。
「実施例」
[TFT基板の製造]
以下のようにして、図3、図4に示すような液晶パネルを構成するTFT基板を製造した。
まず、石英ガラス製のガラス基板24を用意し、このガラス基板24の表面に、SOGで構成される液状体絶縁材料をスピンコートにより塗布し、その後、焼成することにより、下地絶縁層25を形成した。
次に、下地絶縁層25の表面に、図5〜図8に示した実施形態での方法に従い、薄膜トランジスタ30を形成することにより、TFT基板20を得た。
ここで、コンタクトホール形成用のマスク材71aとしては、ノボラック樹脂で形成したi線用フォトレジストに対し乾燥、露光、現像の各処理を施した後、四フッ化炭素ガス、大気圧プラズマを用いて発生させた活性フッ素に晒すことにより撥液処理を行って表面層を形成し、その後、10Torr以下の真空チャンバ内で100〜130℃に加熱するとともに、紫外線を照射して硬化処理を施したものを用いた。このようにして形成したマスク材71aは、高さが0.5μmであり、ポリシラザンで構成される液状体絶縁材料(ゲート絶縁膜32形成用の材料、膜形成用の液状体)との接触角が93°であった。
また、マスク材73aについても、マスク材71aと同様にして形成し、その膜厚を1.0μmとした。このマスク材73aに対して、ポリシラザンで構成される液状体絶縁材料(絶縁層33形成用の材料、膜形成用の液状体)との接触角が93°であった。
このようにして得られたTFT基板20における薄膜ランジスタ30にあっては、特にマスク材71a、73aを用いて形成されたコンタクトホールが、尖鋭な(鋭角の)縁部を形成せず、ほぼ平坦な形状を有するものとなっているのが確認された。
本発明のコンタクトホール形成方法の好適な実施形態を示す断面図である。 (a)、(b)はマスク材に接する部分の液状体の液面形状を示す図である。 本発明の液晶パネルの好適な実施形態を示す模式的な縦断面図である。 図3に示す液晶パネルの薄膜トランジスタ付近の拡大断面図である。 薄膜トランジスタの形成方法の一実施形態を示す断面図である。 薄膜トランジスタの形成方法の一実施形態を示す断面図である。 薄膜トランジスタの形成方法の一実施形態を示す断面図である。 薄膜トランジスタの形成方法の一実施形態を示す断面図である。 本発明の電子機器(投射型表示装置)の光学系を模式的に示す図である。 本発明に係るコンタクトホール形成方法を説明するための断面図である。 図10の方法における課題を示す図である。 マスク材に対する液状体の接触角を模式的に説明するための図である。
符号の説明
10…基板、11…第1導電部、12…マスク材、12a…芯材、12b…表面層、
13…液状体、13a…層間絶縁膜(絶縁膜)、14…コンタクトホール、
20…TFT基板、30…薄膜トランジスタ、31…半導体層、
31a…チャネル領域、31b…ソース領域、31c…ドレイン領域、
32…ゲート絶縁膜、33…絶縁膜、34…ゲート電極、35、36、37…導電部、
38a、38b、38c…プラグ、39a、39b、39c…コンタクトホール、
39d、39e…下部コンタクトホール、71a、73a…マスク材、
100…液晶パネル

Claims (15)

  1. 絶縁膜を介して設けられる第1導電部と第2導電部とを導通させる導電性材料を、埋設するためのコンタクトホールの形成方法であって、
    前記第1導電部上のコンタクトホールの形成領域にマスク材を設けるマスク材形成工程と、
    前記基板上の少なくとも前記第1導電部を形成した位置に、前記マスク材の形成位置を除いた前記第1導電部上を覆った状態で、かつ前記マスク材に接した状態に、絶縁膜形成用の液状体を配する液状体配置工程と、
    前記液状体配置工程で基板上に配置した液状体を乾燥し、絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記マスク材を除去して前記絶縁膜にコンタクトホールを形成するマスク材除去工程と、を有してなり、
    前記絶縁膜形成用の液状体として、前記マスク材に対する接触角が90°以上であるものを用いることを特徴とするコンタクトホールの形成方法。
  2. 前記液体配置工程における雰囲気温度が0〜400℃であることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトホールの形成方法。
  3. 前記マスク材形成工程の後、得られたマスク材の表面部を撥液処理する撥液処理工程を有したことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンタクトホールの形成方法。
  4. 前記マスク材は、前記液状体と接触する表面部の表面自由エネルギーが20mN/m以下のものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンタクトホールの形成方法。
  5. 前記マスク材は、芯部と、該芯部の表面側に設けられた表面層とを有してなるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンタクトホールの形成方法。
  6. 前記表面層は、含フッ素化合物及び/又はシリコン系化合物を主成分として形成された撥液膜であることを特徴とする請求項5記載のコンタクトホールの形成方法。
  7. 前記撥液膜は、プラズマ重合により形成されたものであることを特徴とする請求項6記載のコンタクトホールの形成方法。
  8. 前記撥液膜は、気相成膜法により形成されたものであることを特徴とする請求項6記載のコンタクトホールの形成方法。
  9. 前記撥液膜は、塗布法により形成されたものである請求項6記載のコンタクトホールの形成方法。
  10. 前記液状体が溶液あるいは分散液であり、該溶液あるいは分散液を形成する溶媒あるいは分散媒が、50mN/m以上の表面張力を有するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンタクトホールの形成方法。
  11. 前記溶媒あるいは分散媒が水であることを特徴とする請求項10記載のコンタクトホールの形成方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法によって得られたことを特徴とするコンタクトホール。
  13. 請求項12記載のコンタクトホールを備えたことを特徴とする電子デバイス。
  14. 請求項12記載のコンタクトホールを備えたことを特徴とする液晶パネル。
  15. 請求項12記載のコンタクトホールを備えたことを特徴とする電子機器。
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