JP2005142100A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒燃焼器に対する反応ガスの供給を、燃料ガスの消費効率を良好に維持すると共に、触媒の劣化を抑制して行う燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
【解決手段】触媒燃焼器21への水素ガスの供給量を調節する水素流量調節弁25と、触媒燃焼器21への空気の供給量を調節するエアポンプ4と、触媒燃焼器21の温度を検出する触媒温度センサ22と、触媒燃焼器21の起動時は、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度をエアポンプ4及び水素流量調節弁25により第1の濃度に制御し、触媒燃焼器21の起動後、触媒温度センサ22の検出温度Tcatが所定温度以上となったときに、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度をエアポンプ4及び水素流量調節弁25により前記第1の濃度よりも低い第2の濃度に制御する燃料ガス濃度制御手段51とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低温度下において燃料電池を始動する際に、燃料電池の予熱を行う燃料電池発電システムに関し、特に熱交換媒体を循環させて燃料電池と熱交換媒体との間で熱交換を行うことによって、燃料電池を予熱する燃料電池発電システムに関する。
燃料電池においては、燃料となる水素等の還元性ガスと空気等の含酸素ガスとを電気化学反応させて電子を取り出す際に、反応生成水が生じる。そして、この反応生成水が反応ガスの供給路内で結露した状態で燃料電池の作動を停止したときに、燃料電池の温度が氷点下まで低下したときには、反応ガスの供給路に結露した水が凍結して反応ガスの供給が妨げられ、燃料電池が始動し難くなる。
ここで、図4(a)に示したように、燃料電池発電システムにおいては、一般に、燃料電池100の作動時に燃料電池100を冷却するために、燃料電池100と接続されて熱交換媒体である水をポンプ102により循環させる循環路101と、循環路101中の水を冷却するための放熱器103とが備えられている。
そこで、循環路101の途中に熱交換器104を設け、また、水の循環径路を放熱器103側の101aと放熱器103をバイパスする101b側とに切替える切替え弁105,106を設けて、低温時に燃料電池100を始動させるときには、触媒燃焼器107を作動させて熱交換器104により循環路101中の水を加熱することによって、燃料電池100を予熱するようにした燃料電池発電システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
なお、触媒燃焼器107は、空気供給手段108から供給される空気と水素供給手段109により供給される水素とを触媒燃焼させるものである。また、燃料電池100の予熱時には、切替え弁105,106により、放熱器103側の循環路103aが閉じられて、循環路101bを経由して水が循環する。
特開2003−243009号公報
ところで、図4(a)に示した触媒燃焼器107に用いられる触媒(例えばPt系の貴金属触媒)は、常温域では十分な活性を示すが、低温域(特に氷点下環境)においては活性が低下し、触媒燃焼反応が進行し難くなる。そのため、氷点下環境における触媒燃焼の状況を踏まえて触媒燃焼器に供給する燃料ガスの量を設定しないと、触媒燃焼が速やかに進行せず未反応の燃料ガスが無駄に排出されることになって、触媒燃焼器における燃料ガスの消費効率が悪化する。
また、図4(b)は、縦軸を触媒燃焼器107における触媒燃焼温度(T)に設定し、横軸を触媒燃焼器107に供給される反応ガス中の水素濃度(D)に設定したグラフであり、水素濃度が高いほど触媒燃焼温度が高くなることを示している。そして、触媒燃焼により耐熱温度を超える高温まで触媒が加熱されると、触媒の劣化を生じる場合がある。そのため、触媒が耐熱温度を超えることを抑制して、触媒燃焼器107を作動させる必要がある。
本発明は、かかる背景を鑑みてなされたものであり、触媒燃焼器に対する反応ガスの供給を、燃料ガスの消費効率を良好に維持すると共に、触媒の劣化を抑制して行う燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、燃料電池と、該燃料電池と熱交換する熱交換媒体の循環路と、該循環路中の途中に設けられて該循環路を循環する熱交換媒体との間で熱交換する熱交換器と、含酸素ガスと燃料ガスとを触媒燃焼させて該熱交換器を加熱する触媒燃焼器と、該触媒燃焼器に含酸素ガスを供給する含酸素ガス供給手段と、該触媒燃焼器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、前記燃料電池を始動する際の該燃料電池温度検出手段の検出温度が所定の下限温度以下であるときに、前記触媒燃焼器を作動させて前記熱交換媒体を介して前記燃料電池を予熱する燃料電池予熱制御手段とを備えた燃料電池発電システムの改良に関する。
そして、本発明の第1の態様は、前記含酸素ガス供給手段による前記触媒燃焼器への含酸素ガスの供給量と、該燃料ガス供給手段による前記触媒燃焼器への燃料ガスの供給量とのうちの少なくともいずれか一方を調節するガス供給量調節手段と、前記触媒燃焼器の温度を検出する触媒温度検出手段と、前記触媒燃焼器の起動時は、前記触媒燃焼器に供給されるガス中の燃料ガスの濃度を前記ガス供給量調節手段を介して第1の濃度に制御し、前記触媒燃焼器の起動後、前記触媒温度検出手段の検出温度が所定温度以上となったときに、前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度を前記ガス供給量調節手段を介して前記第1の濃度よりも低く設定された第2の濃度に制御する燃料ガス濃度制御手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記燃料ガス濃度制御手段は、前記触媒燃焼器の起動時は前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度を第1の濃度に制御すると共に、前記触媒燃焼器の起動後、前記触媒温度検出手段の検出温度が前記所定温度以上となったときに、前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度を該第1の濃度よりも低い第2の濃度に制御する。
この場合、前記触媒燃焼器の起動時は、前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度が高く設定され、これにより、前記触媒燃焼器の燃焼開始を容易にすると共に、前記触媒燃焼機器の燃焼温度を速やかに上昇させて触媒の活性を促すことができる。そのため、前記触媒燃焼器の燃料開始の遅れや触媒の活性の遅れにより、未反応の燃料ガスが排出されること抑制して、前記触媒燃焼器における燃料ガスの消費効率を高めることができる。また、前記触媒温度検出手段の検出温度が所定温度以上となったときには、前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度が低下して触媒燃焼温度の上昇が抑制されるため、過熱により前記触媒燃焼器の劣化が生じることを抑制することができる。
また、前記燃料ガス濃度制御手段は、前記触媒燃焼器の起動時における前記触媒温度検出手段の検出温度に応じて、前記第1の濃度を変更することを特徴とする。
かかる本発明において、前記触媒燃焼器の温度が変化し、それに応じて触媒の活性度合が変化すると、ある濃度で前記触媒燃焼器に燃料ガスを供給したときに、触媒燃焼で消費される燃料ガスの割合が変化する。そのため、前記触媒温度検出手段の検出温度に応じて、前記第1の濃度を変更することによって、触媒燃焼に供しない無駄な燃料ガスが前記触媒燃焼器に供給されることを抑制して、前記触媒燃焼器における燃料ガスの消費効率を高めることができる。
また、本発明の第2の態様は、前記含酸素ガス供給手段による前記触媒燃焼器への含酸素ガスの供給量と該燃料ガス供給手段による前記触媒燃焼器への燃料ガスの供給量とのうちの少なくともいずれか一方を調節するガス供給量調節手段と、前記触媒燃焼器の起動時は、前記ガス供給量調節手段により前記触媒燃焼器に供給されるガス中の燃料ガスの濃度を第1の濃度とし、前記触媒燃焼器の起動後、前記触媒燃焼器の温度が所定温度上昇するのに要する時間を想定して予め設定された所定時間が経過したときに、前記ガス供給量調節手段により前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度を前記第1の濃度よりも低く設定された第2の濃度とする燃料ガス濃度制御手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記第2の態様と同様に、前記触媒燃焼器の起動時における燃料ガスの消費効率を高めることができる。そして、前記燃料ガス濃度制御手段は、前記触媒燃焼器の起動後、前記触媒燃焼器の温度が所定温度上昇するのに要する時間を想定して予め設定された所定時間が経過したときに、前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度を前記第2の濃度に低下させる。そのため、前記触媒燃焼器の温度検出する手段を備えることなく、コストダウンを図って過熱による前記触媒燃焼器の劣化を抑制することができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図6を参照して説明する。図1は本発明の燃料電池発電システムの全体構成図、図2は図1に示した燃料電池発電システムにおける燃料電池の予熱処理のフローチャート、図3は予熱処理実行時の触媒温度、反応ガス中の水素濃度、排気ガス中の未燃水素濃度、空気の供給流量、及び水素の供給流量の時間推移を示したグラフである。
図1を参照して、本発明の燃料電池発電システム1には、水素と空気を反応ガスとした電気化学反応を生じさせて電流を出力する燃料電池2、燃料電池2に水素(本発明の燃料ガスに相当する)を供給する水素タンク3(本発明の燃料ガス供給手段に相当する)、燃料電池1に空気(本発明の含酸素ガスに相当する)を供給するエアポンプ4(本発明の含酸素ガス供給手段に相当する)、未反応の水素を燃料電池1の水素極に戻す水素ポンプ5、燃料電池1と接続されて熱交換媒体としての水が流通する循環路6、循環路6中に水を循環させるための水ポンプ7、水の循環径路を6a側と6b側とに切替える切替え弁8a,8b、循環路6aの途中に設けられて流通する水から吸熱する放熱器9、及び燃料電池1の温度(Tstk)を検出する燃料電池温度センサ10が備えられている。
さらに、燃料発電システム1には、循環路6の途中に設けられて流通する水との間で熱交換を行う熱交換器20、熱交換器20を加熱する触媒燃焼器21、触媒燃焼器21の温度を検出する触媒温度センサ22、水素タンク3から触媒燃焼器21への水素の供給/遮断を切替える水素遮断弁23、触媒燃焼器21に供給される水素の流量を検出する水素流量計24、触媒燃焼器21に供給される水素の流量を調節する水素流量調節弁25(本発明のガス供給量調節手段に相当する)、及び燃料電池システム1の全体的な作動を制御する電子ユニットであるコントローラ30が備えられている。
そして、コントローラ30から出力される制御信号により、エアポンプ4のモータ40、水素ポンプ5のモータ41、水ポンプ7のモータ42、切替え弁8a,8b、水素遮断弁23、及び水素流量調節弁25の作動が制御される。また、燃料電池温度センサ10の検出温度Tstk、触媒温度センサ22の検出温度Tcat、水素流量計24の検出流量、及びエアポンプ4のモータ40に備えられた回転数センサ45の検出回転数の各検出信号が、コントローラ30に入力される。
触媒燃焼器21は、低温時に燃料電池2を始動させる際に、燃料電池2の予熱するためのものであり、触媒(例えばPt系の貴金属触媒)を用いて水素と酸素の触媒反応を生じさせ、このとき発生する熱により熱交換器20を加熱する。
そして、このように燃料電池2を予熱することにより、燃料電池2の反応ガス(水素及びは空気)の流路中で生じ得る結露の凍結を除去して燃料電池2への反応ガスの供給を良好な状態に回復させ、燃料電池2の始動を容易にすることができる。そこで、コントローラ30に備えられた燃料電池予熱制御手段50は、低温時に燃料電池2を始動させるときには、触媒燃焼器21を作動させて燃料電池2の予熱処理を行う。
なお、コントローラ30は、燃料電池2の予熱処理を行うときには、切替え弁8a,8bにより放熱器9をバイパスする6b側に水の循環径路を設定する。また、通常の燃料電池2の運転時には、コントローラ30は、水素遮断弁23を閉弁して触媒燃焼器21の作動を停止し、切替え弁8a,8bにより放熱器9が設けられた6a側に水の循環径路を設定して、循環路6中の水を放熱器9を経由して循環させる。そして、これにより、電気化学反応に伴って発熱する燃料電池2を冷却する。
以下、図2に示したフローチャートに従って、燃料電池予熱制御手段50による燃料電池2の予熱処理の実行手順について説明する。
燃料電池予熱制御手段50は、先ず、STEP1で燃料電池温度センサ10により燃料電池2の温度Tstkを検出する。そして、次のSTEP2で燃料電池2の温度Tstkが所定の下限温度T1(例えば0℃,燃料電池2の性能に応じて設定される)以下であるか否かを判断し、TstkがT1以下であるときはSTEP3に進む。一方、TstkがT1を超えているときには、STEP13に進んで燃料電池2の予熱は行わない。
STEP3で、燃料電池予熱制御手段50は、予め設定された初期値で触媒燃焼器21に空気が供給されるように、エアポンプ4のモータ40の回転数を制御する。次のSTEP4及びSTEP5は、コントローラ30に備えられた燃料ガス濃度制御手段51による処理である。燃料ガス濃度制御手段51は、STEP4で、STEP3における前記初期値に応じて、触媒燃焼器21に供給されるガス中の水素濃度が第1の濃度(例えば14%)となる水素の供給量を算出し、STEP5で、水素遮断弁23を開弁すると共に該供給量が得られるように水素流量調節弁25の開度を制御する。これにより、触媒燃焼器21には、水素の濃度が高い反応ガスが供給される。
ここで、触媒燃焼器21の起動時には、水素の濃度が高い反応ガスを供給した方が、触媒燃焼器21における触媒燃焼が進行し易く、燃焼せずに無駄に排出される水素の量が少なくなる。そのため、触媒燃焼器21における水素の消費効率を向上させて、速やかに触媒燃焼を進行させることができる。
そして、燃料電池予熱制御手段50は、STEP6で触媒温度センサ22により触媒燃焼器21の温度Tcatを検出し、STEP7でTcatが予め定められた所定温度T2(例えば25℃,触媒の性能に応じて、触媒の劣化が抑制される温度に設定される)以上となるまで、第1の濃度による反応ガスの供給を継続する。
STEP7で、触媒燃焼器21の温度Tcatが所定温度T2以上となったときに、STEP8に進む。STEP8〜STEP10は、燃料ガス濃度制御手段51による処理である。燃料ガス濃度制御手段51は、STEP8で、エアポンプ4のモータ40の回転数を上げて触媒燃焼器21への空気の供給量を増加させる。そして、次のSTEP9で、燃料ガス濃度制御手段51は、増加した空気の供給量に応じて、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度が、前記第1の濃度よりも低く設定された第2の濃度(例えば8%)となる水素の供給量を算出し、STEP10で、該供給量が得られるように水素流量調節弁25の開度を制御する。
これにより、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度が、前記第1の濃度よりも低い第2の濃度となるように制御される。そして、供給される反応ガス中の水素濃度を低くすると、触媒燃焼器107における燃焼温度が下がる(上述した図4(b)のグラフ参照)ため、過熱による触媒の劣化を抑制することができる。
燃料電池予熱制御手段50は、STEP11で、燃料電池温度センサ10により燃料電池2の温度Tstkを検出し、次のSTEP12で、TstkがT1を超えるまでSTEP8に戻る。そのため、燃料電池2の温度TstkがT1を超えるまで、STEP8〜STEP11の処理が繰り返し実行され、これにより、触媒燃焼器21に対する反応ガスの供給量が、反応ガス中の水素の濃度が第2の濃度に維持された状態で次第に増加する。その結果、触媒燃焼器21における燃焼量が増加し、熱交換器20に対する加熱量が増加するため、循環路6中の水を介して燃料電池2を速やかに予熱することができる。
以上説明した図2のフローチャートによる燃料電池2の予熱処理を行ったときの、触媒温度と反応ガス中の水素濃度の時間推移を図3(a)に示す。また、水素と空気の供給流量の時間推移を図3(b)に示す。
図3(a)は、左側の縦軸を触媒温度(T)、右側の縦軸を触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度、横軸を時間(t)にそれぞれ設定したものであり、図中aが触媒温度、bが反応ガス中の水素濃度、cが触媒燃焼器21からの排気中の水素濃度である。
図中t10で予熱が開始されると、先ず反応ガス中の水素濃度が第1の濃度(14%)に制御される(図2のSTEP3〜STEP5の処理)。これにより、触媒燃焼器21が起動して、触媒温度が次第に上昇する。そして、触媒温度Tcatが所定温度T2以上まで上昇したt11(図2のSTEP7の判断処理)で、反応ガス中の濃度が第2の濃度(8%)に下げられる(図2のSTEP8〜STEP10の処理)。
これにより、触媒温度Tcatは、若干のオーバーシュートを生じた後、Ts付近に維持され、過熱による触媒劣化が抑制される。また、触媒燃焼器21からの排気中の水素濃度(c)は、反応ガス中の水素濃度を第1の濃度とした初期段階で若干増加するものの、反応ガス中の水素濃度が第2の濃度に切替えられるt11以降はほぼ0%となり、触媒燃焼器21における水素の消費効率が良好に保たれていることがわかる。
また、図3(b)は、縦軸を触媒燃焼器21に供給されるガスの供給(F)、横軸を時間(t)にそれぞれ設定したものであり、図中dが空気の供給、eが水素の供給である。
図中t20で予熱が開始されると、先ず空気の供給流量が初期値に制御され(図2のSTEP3の処理)、該初期値に応じて、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素の濃度が第1の濃度となるように、水素の供給流量が制御される(図2のSTEP4〜STEP5の処理)。
そして、触媒燃焼器107の温度TcatがT2以上となるまで空気の供給流量が初期値に維持され、それに応じて水素の供給流量も一定に維持される(図中t21〜t22,図2のSTEP6〜STEP7の処理)。触媒燃焼器107の温度TcatがT2以上となったt22から、空気の供給流量が増加し、それに応じて、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度が第2の濃度となるように、水素の供給も次第に増加する(図2のSTEP8〜STEP12のループ処理)。
これにより、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度を第2の濃度に維持して、触媒の過熱を抑制しつつ、反応ガスの供給流量を増加させて触媒燃焼器21による発熱量を増大させることができる。
なお、本実施の形態では、図2のSTEP4において、第1の濃度を固定値としたが、、触媒の活性度合は触媒の温度に依存して変化するため、触媒温度センサ22の検出温度Tcatに応じて第1の濃度を変更するようにしてもよい。これにより、触媒燃焼器21における水素の消費効率を一層高めることができる。この場合、触媒温度と第1の濃度との関係をマップ化したデータを予めコントローラ30のメモリに記憶し、該マップを参照して触媒温度センサ22の検出温度Tcatに応じた第1の濃度を決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、図2のSTEP7で触媒温度センサ22の検出温度TcatがT2以上となったときに、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度を第2の濃度に切替えるようにしたが、触媒燃焼器21の起動後、触媒温度が所定温度上昇してT2以上となる時間を予め想定し、該時間が経過したときに第2の濃度に切替えるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、図2のSTEP4〜STEP5、及びSTEP9〜STEP10において、水素の供給を調節することによって、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度を制御したが、水素の供給量を一定とし、空気の供給量を調節することによって、触媒燃焼器21に供給される反応ガス中の水素濃度を制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、燃料ガスとして水素を使用した燃料電池発電システムを示したが、改質器を備えて炭化水素系の燃料ガス(メタンガス、ブタンガス等)から水素を生成する燃料電池発電システムにおいて、該炭化水素系の燃料ガスと含酸素ガスとを触媒燃焼器で触媒燃焼させる場合にも、本発明の適用が可能である。
本発明の燃料電池発電システムの全体構成図。 燃料電池の予熱処理のフローチャート。 予熱処理実行時の触媒温度、反応ガス中の水素濃度、排気ガス中の未燃水素濃度、空気の供給流量、及び水素の供給流量の時間推移を示したグラフ。 従来の燃料電池発電システムの全体構成図。
符号の説明
1…燃料電池発電システム、2…燃料電池、3…水素タンク、4…エアポンプ、6…循環路、20…熱交換器、21…触媒燃焼器、22…触媒温度センサ、30…コントローラ、50…燃料電池余熱制御手段、51…燃料ガス濃度制御手段

Claims (3)

  1. 燃料電池と、該燃料電池と熱交換する熱交換媒体の循環路と、該循環路中の途中に設けられて該循環路を循環する熱交換媒体との間で熱交換する熱交換器と、含酸素ガスと燃料ガスとを触媒燃焼させて該熱交換器を加熱する触媒燃焼器と、該触媒燃焼器に含酸素ガスを供給する含酸素ガス供給手段と、該触媒燃焼器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、前記燃料電池を始動する際の該燃料電池温度検出手段の検出温度が所定の下限温度以下であるときに、前記触媒燃焼器を作動させて前記熱交換媒体を介して前記燃料電池を予熱する燃料電池予熱制御手段とを備えた燃料電池発電システムにおいて、
    前記含酸素ガス供給手段による前記触媒燃焼器への含酸素ガスの供給量と、該燃料ガス供給手段による前記触媒燃焼器への燃料ガスの供給量とのうちの少なくともいずれか一方を調節するガス供給量調節手段と、
    前記触媒燃焼器の温度を検出する触媒温度検出手段と、
    前記触媒燃焼器の起動時は、前記触媒燃焼器に供給されるガス中の燃料ガスの濃度を前記ガス供給量調節手段を介して第1の濃度に制御し、前記触媒燃焼器の起動後、前記触媒温度検出手段の検出温度が所定温度以上となったときに、前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度を前記ガス供給量調節手段を介して前記第1の濃度よりも低く設定された第2の濃度に制御する燃料ガス濃度制御手段とを備えたことを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 前記燃料ガス濃度制御手段は、前記触媒燃焼器の起動時における前記触媒温度検出手段の検出温度に応じて、前記第1の濃度を変更することを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電システム。
  3. 燃料電池と、該燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、該燃料電池を加熱するための熱交換媒体を循環させる循環路と、該循環路中に設けられた熱交換器と、含酸素ガスと燃料ガスとを触媒燃焼させて該熱交換器を加熱する触媒燃焼器と、該触媒燃焼器に含酸素ガスを供給する含酸素ガス供給手段と、該触媒燃焼器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料電池を始動する際の前記燃料電池温度検出手段の検出温度が所定の下限温度以下であるときに、前記触媒燃焼器を作動させて前記熱交換媒体を介して前記燃料電池を予熱する燃料電池予熱制御手段とを備えた燃料電池発電システムにおいて、
    前記含酸素ガス供給手段による前記触媒燃焼器への含酸素ガスの供給量と該燃料ガス供給手段による前記触媒燃焼器への燃料ガスの供給量とのうちの少なくともいずれか一方を調節するガス供給量調節手段と、
    前記触媒燃焼器の起動時は、前記ガス供給量調節手段により前記触媒燃焼器に供給されるガス中の燃料ガスの濃度を第1の濃度とし、前記触媒燃焼器の起動後、前記触媒燃焼器の温度が所定温度上昇するのに要する時間を想定して予め設定された所定時間が経過したときに、前記ガス供給量調節手段により前記触媒燃焼器に供給される燃料ガスの濃度を前記第1の濃度よりも低く設定された第2の濃度とする燃料ガス濃度制御手段とを備えたことを特徴とする燃料電池発電システム。
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