JP2005141378A - 口蓋プレート用センサ - Google Patents

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Abstract

【構成】 口蓋プレート用センサ10は、表面部14と裏面部16とを貼り合わせて1枚のセンサとし、表面部14に共通電極24を形成し、裏面部16に個別電極40を形成し、各個別電極40を感圧インク層を介在させた状態で、共通電極に対面させる。そして、表面部14と裏面部16との間に離型紙78を介挿して、表面部14と裏面部16とが一部に貼り合わされていない状態で保持する。口腔モデルの曲面に沿わせた状態でこの離型紙を除去して表面部14と裏面部16とを完全に貼り合せる。
【効果】 個別電極を1つの共通電極に同時に対面させればよいので、表面部と裏面部とを重ね合わせる際の電極の位置ずれを気にする必要がない。しかも、離型紙の存在によって、表面部と裏面部とが比較的自由に動くので、口腔モデルの曲面に沿わせるときに応力が発生せず、電極の剥離などの不都合が生じない。
【選択図】 図8

Description

この発明は口蓋プレート用センサに関し、特にたとえば口蓋プレートの曲面に沿って配置され、舌によって操作(接触または押圧)される複数のセンサを保持した、口蓋プレート用センサに関する。
本件出願人等は、特許文献1によって口蓋プレートを用いたデータ入力装置を提案した。この入力装置を用いれば、口蓋プレート上に設けられた複数のセンサに加えられた舌による圧力のデータが外部機器に送信される。したがって、外部機器は、送信されたデータに応じた処理または動作を実行することができる。
このような口蓋プレート用センサは、口腔内での挿入違和感をなくすためには、口蓋プレートの曲面にできるだけ沿わせて配置することが望ましい。そのために、口蓋プレート用センサを柔軟なフィルムシートで形成することが行なわれる。
その場合、2枚のシート上に互いに対応する位置にそれぞれ複数の電極を形成し、その2枚のシートを、位置的に対応する電極どうしが重なり合うように貼り合わせる。このとき、重なり合う電極間に舌圧検知のための感圧インクを挟み込めるように、一方のフィルムシート側で各電極上に感圧インクを印刷しておく。そして、この2枚のフィルムシートを、電極が内向きになるように粘着材で張り合わせた後、型抜きして1枚のセンサを得る。このセンサを口蓋プレートの曲面に沿わせて変形させながら、口腔内に装着する。
特開2001−117699号公報[G06F3/00]
従来の製造方法では、2枚のシートを貼り合わせるときに電極どうしがうまく重なるように、すなわち電極どうしが位置ずれを生じないように、フィルムを貼り合わせなければならず、したがって、貼り合わせに細心の注意が必要であった。
さらに、従来のセンサでは、2枚のフィルムシートを貼り合せた後に曲げて装着するため、曲げるときに応力がかかり、その応力によって、粘着材で貼り合わされた電極がフィルムシートから剥離することがある。このような剥離が生じると、電極の位置がずれ、本来接触すべきでない電極間に不所望な接触が発生する。このような不所望な電極どうしの接触が生じると、誤った信号をこの口蓋プレートセンサから発生する原因となる。
上記特許文献1に開示されているように、口蓋プレート用センサからの信号で外部機器を制御することを考えれば、誤った信号がそのような外部機器に誤動作を生じさせてしまうことも考えられる。たとえば、外部機器が電動車椅子の場合であれば、誤動作によって、その電動車椅子に乗っている者の身体に相当な危険を及ぼすことが容易に想到され得る。
それゆえに、この発明の主たる目的は、電極どうしの位置ずれが生じない、口蓋プレート用センサを提供することである。
この発明の他の目的は、口腔内への装着時に応力による電極の剥離や電極どうしの不所望な接触が生じることがない、口蓋プレート用センサやその製造方法を提供することである。
請求項1の発明は、第1電極が形成された第1フィルムおよび第2電極が形成された第2フィルムを含み、第1フィルムと第2フィルムとを貼り合わせる口蓋プレート用センサにおいて、第1電極を共通電極として形成し、第2電極をそれぞれが共通電極に対面する複数の個別電極として形成し、さらに第1フィルムと第2フィルムとの間に離型紙を設け、第1フィルムと第2フィルムとが貼り合わされるとき、少なくとも一部の第2電極が第1電極には接触しない状態で保持するようにしたことを特徴とする、口蓋プレート用センサである。
請求項1の発明では、第2電極(個別電極)のそれぞれに共通に第1電極(共通電極)が対面するようにしたので、2枚のフィルムを貼り合わせるときに個別電極と共通電極とが位置ずれをおこすことがない。したがって、フィルムの貼り合わせの作業が容易に行なえる。しかも、個別電極の少なくとも一部が第1電極と接触した状態ではないので、その部分では、第1フィルムおよび第2フィルムは互いに自由に動き得る。したがって、口腔モデルの曲面に沿わせるときに、フィルムに応力が生じることがない。そして、口蓋プレートの曲面に完全に沿った状態で離型紙を除去すれば、応力がかからない状態で第1フィルムと第2フィルムとを完全に貼り合せることができる。
請求項2の発明は、離型紙には切り欠部分が形成され、第1フィルムと第2フィルムとは切り欠部分を通して貼り合わされる、請求項2記載の口蓋プレート用センサである。
請求項2の発明では、切り欠部分、たとえばスリットを通して第1フィルムと第2フィルムとが部分的に粘着または接着されるので、第1フィルムと第2フィルムとがばらばらの状態になることはない。
請求項3の発明は、第1電極と第2電極との間に感圧材を介在させるようにした、請求項1ないし3のいずれかに記載の口蓋プレート用センサである。
請求項3の発明では、この口蓋プレート用センサを感圧センサ(舌圧センサ)として機能させることができる。
請求項4の発明は、第1電極が形成された第1フィルムおよび第2電極が形成された第2フィルムを準備する準備ステップと、第1フィルムと第2フィルムとの間に離型紙を介在させて第1フィルムと第2フィルムとを部分的に貼り合わせる仮貼付ステップと、第1フィルムおよび第2フィルムを口腔モデルの曲面に沿わせるとき離型紙を除去して第1電極と第2電極とが対向するように第1フィルムと第2フィルムとを貼り合せる貼付ステップとを含む、口蓋プレート用センサの製造方法である。
請求項4の発明では、仮貼付ステップで第1フィルムと第2フィルムとを仮に部分的に貼り合わせておき、貼付ステップで、口腔モデルの曲面に沿った状態で離型紙を除去するので、第1フィルムや第2フィルムを曲面に沿わせるときに応力が発生せず、したがって、電極剥離などの問題が生じない。
請求項5の発明は、準備ステップで第1フィルムおよび第2フィルムは1枚の基材フィルムに間隔を隔てて形成し、仮貼付ステップでは基材フィルムを折り畳んで第1フィルムと第2フィルムとを部分的に貼り合わせる、請求項4記載の口蓋プレート用センサの製造方法である。
請求項6の発明では、1枚の基材フィルムに第1フィルムおよび第2フィルムを形成するので、たとえば1回の工程で第1電極や第2電極等を同時に形成することができる。しかも、第1フィルムおよび第2フィルムが離散せず、貼り合せるときに基材フィルムを折り畳むだけでよい。
この発明によれば、2枚のフィルムを貼り合わせるときに個別電極と共通電極とが位置ずれをおこすことがないので、フィルムの貼り合わせの作業が容易に行なえる。また、離型紙によって少なくとも一部の個別電極が共通電極には貼り合わされない状態で保持するようにしているので、口腔モデルの曲面に沿わせるときにフィルムに応力が生じず、電極が剥離したりする不都合が生じることがない。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この発明の一実施例に従った図7に示す口蓋プレート用センサユニット10Aを製造する第1工程では、まず、たとえばポリエステル、PENあるいはポリイミドなどからなる柔軟な基材フィルム12を準備する。そして、この基材フィルム12の同一面上に、間隔を隔てて、センサ表面部14とセンサ裏面部16とを印刷によって形成する。ただし、図1に図示されている表面部14および裏面部16の外形線14aおよび16aならびに14bおよび16bは、各部の領域を明確化するとともに、表面部14と裏面部16とを重ね合わせる際の目安となる。
センサ表面部14は、くびれ部18で2分される上部20と下部22とを含み、上部20には比較的広い面積を有しかつアース電極(第1電極)として機能する共通電極24が、たとえば銀ペーストの印刷によって、形成される。口腔内に装着するとき、このアース電極すなわち共通電極24の波形の縁部24aが口蓋プレートの前方、つまり、歯茎側となる。このアース電極24の下方に同様にたとえば銀ペーストによって引出し電極26が形成され、この引出し電極26と共通電極24とが同じく銀ペーストの印刷配線として形成される接続線28によって接続される。
センサ表面部14の下部22には多数のテスト電極30が同様に銀ペーストの印刷で形成され、共通電極24がたとえば銀ペーストの印刷配線からなる接続線32によって、引出し電極26を介してそのテスト電極30の1つに接続される。
なお、上述した共通電極24や引出し電極26など、銀ペーストなどの同一材料の印刷で形成するものは、当然、1回の印刷で同時に形成され得るものである。このことは、後述のセンサ裏面部の個別電極等についても同様である。
センサ裏面部16も、くびれ部34で2分される上部36と下部38とを含む。上部36には、表面部14の共通電極24の面または領域内に収まる位置に、複数の個別電極40が互いに間隔を隔てて形成される。この実施例の場合、上部の左右中央に1つの個別電極が形成され、それを挟んで左右にそれぞれ7個ずつ、合計15個の個別電極40(第2電極)が形成される。各個別電極40に対応して引出し電極42が形成され、各個別電極40と各引出し電極42とが接続線44によって接続される。
なお、裏面部16の上部36には、引出し電極42が形成されている位置に個別電極40とは接続されない電極46が形成される。この電極46は表面部14の上部20に形成された引出し電極26と対応する位置に形成され、表面部14と裏面部16とを互いに貼り合せるとき接続される。
センサ裏面部16の下部38にも多数のテスト電極48が形成され、それらが接続線50によって引出し電極42すなわち個別電極40にそれぞれ接続される。
センサ表面部14と裏面部16とは、図7で後述するように、上述の各電極が形成された面を内向きにして貼り合わされて1枚のセンサとして完成されるのであるが、口腔内に装着するときは、図1の1点鎖線52で示す位置で切断され、その線52より上(図1中で)の部分だけが口蓋プレート上に装着されるものである。したがって、下部22や下部38は本来は不要である。これらの下部22および38を設けた理由は、そこにテスト電極30,48を設け、線52の位置でセンサとして切り離す前に各個別電極40が舌圧センサとして機能するかどうかをテストするためである。
図1に示すようにセンサ表面部14とセンサ裏面部16とに銀ペーストの印刷によって必要な電極24や40等が形成された後、図2に示す工程に進む。
図2の工程では、図1のセンサ表面部14およびセンサ裏面部16の電極や接続線の上に、絶縁インク層54および56を印刷によって形成する。右側のセンサ裏面部上に形成される絶縁インク層56は、図1のセンサ裏面部16の形状とほぼ同じ形状とされ、したがって、この絶縁インク層56はセンサ裏面部の電極等の銀ペーストインク層を全面的にカバーする。これに対して、左側のセンサ表面部に相当する絶縁インク層54の形状は、上部が一部切除された形状とされている。したがって、この絶縁インク層54は図1に示すアース電極24をカバーしない。その理由は、センサを口腔内に装着する際に位置ずれが生じるが、そのときアース電極24上を絶縁インク層54で完全にカバーしているとすると、位置ずれが生じたとき、その絶縁インク層に邪魔されて個別電極40がアース電極24とが完全に(全面的に)対面できない部分が生じるからである。個別電極がアース電極に完全に対面できない場合には、それらの間に形成される感圧インク層(後述)の機能する面積が小さくなり、感度の低下を招来する。
なお、絶縁インク層54では引出し電極26(図1)に相当する位置に孔58が形成され、テスト電極30に相当する位置にはそれぞれ孔60が形成される。
同様に、絶縁インク層56では、個別電極40に相当する位置にそれぞれ孔62が形成され、引出し電極42に相当する位置にそれぞれ孔64が形成され、テスト電極48に相当する位置にそれぞれ孔66が形成される。
図2に示す絶縁インク層54および56に比較的大きい開口または切り欠き61および65を形成する理由は、図1の第1フィルム14と第2フィルム16とを貼り合せるとき、相手方のテスト電極48および30を露出させるためである。つまり、テスト電極30(図1)は切り欠き65を通して露出し、テスト電極48(図1)は切り欠き61を通して露出する。
その後、図3に示す工程に進む。
図3の工程では、図1に示す共通電極24の上および個別電極40の上に、それぞれ、感圧インク層68および70をたとえば印刷によって形成する。センサ表面部14と裏面部16(図1)を内向きに貼り合わせたとき、これら感圧インク層68および70が、各個別電極40とアース電極24との間に挟み込まれることになる。このように、感圧インク層68および70を1回の印刷工程で形成した後は、図4の工程に進む。
図4の工程では、図3までの工程で銀電極、絶縁インク層、感圧インク層が形成された基材フィルム12上に、粘着インク層72、74および76を形成する。この粘着インク層72と74および76とはともに、センサ表面部14とセンサ裏面部16(図1)を貼り合わせるためのものである。表面部14に対応する粘着インク層72は、図1に示すアース電極24や引出し電極26、さらにはテスト電極30の上には形成されない。裏面部16のための粘着インク層74および76は、図1に示す個別電極40の上やテスト電極48の上には形成されない。図1から図4までの工程が準備ステップを形成することになる。その後、図5の工程に進む。
図5の工程に進んだ状態では、センサ表面部14において、最上層には図4の工程で形成された粘着インク層72が存在するが、この粘着インク層72にカバーされない絶縁インク層54の一部が露出するとともに、絶縁インク層54にも粘着インク層72にもカバーされない共通電極24および引出し電極26が露出する。センサ裏面部16において、最上層に粘着インク層74および76が存在する。そして、粘着インク層74および76にカバーされない絶縁インク層56の一部が露出し、さらに、絶縁インク層56にも粘着インク層74にもカバーされない個別電極40や引出し電極42が露出される。
そして、図5の工程では、離型紙78を準備する。この離型紙78の外形78aは概ね図1の1点鎖線52より上の形状に合致する形状またはほぼ合致する形状に形成され、その左右方向中央にはかなり深いスリット80が形成される。そして、離型紙78が、白抜き矢印で示すように、裏面部16の粘着インク層74の上に貼り付けられる。このとき、スリット80によって粘着インク層74のこの部分だけは露出することになる。
離型紙78を粘着インク層74上に貼付した状態で、この図5に示す破線で示す折れ線82で、印刷面を内向きにして、センサ表面部14と裏面部16とを貼り合わせるが、このとき、上述のように、スリット80の位置の粘着インク層74は露出しているために、このスリット80の位置で粘着インク層74によって、表面部14と裏面部16とが貼り合わされる。つまり、離型紙78のスリット(切り欠部分)80を通して表面部14と裏面部16とが貼り合わされる。このように、スリット80を通して表面部14と裏面部16とが部分的に粘着または接着されるので、表面部14と裏面部16とがばらばらの状態になることはない。その後、図6の工程に進む。
図6の工程では、図6に示す形状を有する刃型84で、図5で貼り合せた基材フィルム12を打ち抜く。
そうすると、図7に示すセンサユニット10Aが得られる。この状態では各部14および16の下部22および38(図1)はまだ切り離されていないので、テスト電極を用いて圧力検知動作や接触状態などのテストができる。テストでOKになれば、センサユニット10Aの完成である。図7に示すように、センサユニット10Aの上部において表面部14(これは第1フィルムに相当する)と裏面部16(これは第2フィルムに相当する)との間には離型紙78が残されているために、この状態は、各個別電極40が感圧インク層68および70(図3)を介在してアース電極24に完全に接触した状態ではない。つまり、個別電極40は、左右方向中央の1つを除いて、自由に動き得るいわばフリーの状態である。換言すれば、この離型紙78のために、個別電極40の少なくとも一部が共通電極24と接触していない状態で保持することができる。
そして、センサ10を口蓋プレート(図示せず)に実際に装着する際には、図7で示す線52の位置でセンサユニット10Aの下部を切り離す。そうすると、図8に示すセンサ10が得られる。図5から図8までの工程が仮貼付ステップを形成することになる。
図9に示す口腔モデル84の曲面に沿わせた状態で、このセンサ10から離型紙78を、スリット80(図5)で分断された左右とも、取り除き、第1フィルムに相当する表面部14と第2フィルムに相当する裏面部16とを先に塗布している粘着インクによって貼り合わせる。ただし、粘着インクだけでは粘着力が不足する場合には、補助的に接着材を塗布するようにしてもよい。図9の工程が、第1フィルムと第2フィルムと を完全に貼り合わせる貼付ステップである。
また、図8では、図解の明確化のために、操作検知材である感圧インク層の図示は省略していることに留意されたい。
このとき、センサ表面部14にはアース電極が面積の大きい面電極または共通電極として形成されているため、各個別電極40はそれぞれがアース電極24と対向または対面できるので、個別電極のような小さい電極どうしを重ね合わせるときのような位置ずれは生じない。したがって、表面部14と裏面部16とを貼り合わせるときに位置ずれをさほど気にすることなく、比較的簡単かつ容易に両者を貼り合わせることができる。
さらに、離型紙78の存在によって、口腔モデル84の曲面に沿わせる段階では表面部14と裏面部16とは未だ完全には貼り合わされていないため、曲面に沿わせるように曲げたとしても、表面部14や裏面部16は互いに自由に動き得る状態であるため、従来のように完全に貼り合わせた状態で曲面に沿わせるときに生じた応力が生じることがない。そのため、電極の剥離やそれに起因する不所望の電極どうしの接触による誤信号の発生を抑制できる。そして、口腔モデル84の曲面にうまく沿わせた状態になったら離型紙78を除去して表面部(第1フィルム)14と裏面部(第2フィルム)16とを完全に貼り合せることができる。
そして、実際に人間の口腔内に装着したときには、各引出し電極26および42(図8)を用いて、このセンサ10が必要な機器や素子(図示せず)に適宜接続される。口蓋プレート(図示せず)上に装着して、人間の舌で各個別電極40を押すことによって、抵抗変化信号が得られるので、このセンサ10が舌圧センサとして機能する。
ただし、そのような舌の接触を検出するために、操作検知材として感圧インクを用いた感圧センサとしたが、このような操作検知材としては、オン/オフセンサ(舌が触ったときオン、そうでないときオフとなるセンサ)や他の部材が用いられてもよい。
なお、上述の実施例では各電極を銀ペーストのスクリーン印刷で形成するものとした。しかしながら、他の金属、たとえば金などが用いられてもよく、さらに形成方法としては、他に、たとえば低温スパッタリングなどの利用の可能性がある。
さらに、上述の実施例は、個別電極を共通電極に対面させる構造のセンサであったが、離型紙を2枚のフィルム間に介在させる考え方は、両方のフィルムに個別電極をそれぞれ複数形成し、対応する個別電極どうしを対面させる場合にも有効である。つまり、一方の電極を共通電極とすれば電極どうしの位置ずれに関しては比較的容易に防げるというメリットがあるが、このメリットを受ける必要がなければ、個別電極どうしを1対1で重ね合わせるようにすればよい。この場合でも、離型紙によって一部の電極どうしが未だ貼り合わされていない状態で保持することは、口腔モデルの曲面に沿わせる際のストレス(応力)の発生を回避する上では有効である。
この実施例を実現するためには、図1で示す裏面部16の個別電極40のような個別電極を表面部14に形成しておき、その表面部側個別電極をアースに共通接続するようにすればよい。つまり、上の実施例でいえば、表面部14上に15個の個別電極を形成し、されを裏面部16の個別電極40と1対1で重ね合わせるようにすればよい。そして、表面部の個別電極をアースに接続する。
この発明の口蓋ブレート用センサを使用すれば、口腔中でセンサを舌で操作することによって、操作信号または制御信号を出力することができるので、先に挙げた従来技術と同様に、手足が不自由でも、車椅子やその他の機器を運転または制御したり、コンピュータを操作したりすることができる。
図1はこの発明の一実施例の口蓋プレート用センサユニット(図7)の第1の製造工程を示す図解図である。 図2は第2の製造工程を示す図解図である。 図3は第3の製造工程を示す図解図である。 図4は第4の製造工程を示す図解図である。 図5は第5の製造工程を示す図解図である。 図6は第6の製造工程で用いる刃型を示す図解図である。 図7はこの実施例の口蓋プレート用センサユニットを示す図解図である。 図8は図7のセンサを実際に装着するためにセンサユニットを切断して得られるセンサを示す図解図である。 図9は図8のセンサを口腔モデルに沿わせて曲げた状態を示す図解図である。
符号の説明
10 …口蓋プレート用センサ
10A …センサユニット
12 …基材フィルム
14 …センサ表面部
16 …センサ裏面部
24 …共通電極
26,42 …引出し電極
40 …個別電極
54,56 …絶縁インク層
68,70 …感圧インク層
72,74,76 …粘着インク層
78 …離型紙
80 …スリット

Claims (5)

  1. 第1電極が形成された第1フィルムおよび第2電極が形成された第2フィルムを含み、前記第1フィルムと前記第2フィルムとを貼り合わせる口蓋プレート用センサにおいて、
    前記第1電極を共通電極として形成し、前記第2電極をそれぞれが前記共通電極に対面する複数の個別電極として形成し、さらに
    前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に離型紙を設け、前記第1フィルムと前記第2フィルムとが貼り合わされるとき、少なくとも一部の前記第2電極が前記第1電極には接触しない状態で保持するようにしたことを特徴とする、口蓋プレート用センサ。
  2. 前記離型紙には切り欠部分が形成され、前記第1フィルムと前記第2フィルムとは前記切り欠部分を介して貼り合わされる、請求項1記載の口蓋プレート用センサ。
  3. 前記第1電極と前記第2電極との間に感圧材を介在させるようにした、請求項1または2記載の口蓋プレート用センサ。
  4. 第1電極が形成された第1フィルムおよび第2電極が形成された第2フィルムを準備する準備ステップと、
    前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に離型紙を介在させて前記第1フィルムと前記第2フィルムとを部分的に貼り合わせる仮貼付ステップと、
    前記第1フィルムおよび前記第2フィルムを口腔モデルの曲面に沿わせた状態で前記離型紙を除去して前記第1電極と前記第2電極とが対向するように前記第1フィルムと前記第2フィルムとを貼り合せる貼付ステップとを含む、口蓋プレート用センサの製造方法。
  5. 前記準備ステップで前記第1フィルムおよび前記第2フィルムは1枚の基材フィルムに間隔を隔てて形成し、
    前記仮貼付ステップでは前記基材フィルムを折り畳んで前記第1フィルムと前記第2フィルムとを部分的に貼り合わせる、請求項4記載の口蓋プレート用センサの製造方法。
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