JP2005140879A - 英語学習装置及び英語学習用具 - Google Patents

Abstract

【課題】 英単語と、その英単語の発音に関する情報と、を視覚的に表示することにより、学習者が英単語の綴りと、その発音と、を関連付け得る英語学習装置及び英語学習用具を提供する。
【解決手段】 英単語を表示する英語学習装置であって、表示する英単語の発音すべき音に基づき、英単語を構成する各英文字を所定の色彩で表示する英語学習装置である。また、表記する英単語の発音すべき音に基づき、英単語を構成する各英文字を所定の色彩で表記する英語学習用具である。
【選択図】 図１

Description

本発明は、英語を学習する際に使用する英語学習装置及び英語学習用具に関するものである。

英語をコミュニケーションツールとして活用するには、英単語の綴りを見て正確に発音できるようになることが必要である。しかしながら、英語の発音は日本語の発音と大きく異なるうえに、英単語を構成する英文字のなかに、発音しない英文字が含まれる場合もあるため、上記英単語の綴りと、発音と、を関連付けることは困難となる場合がある。このため、学習者が、その英単語の発音を容易に想到できるように、発音記号が用いられる場合がある。しかし、発音記号は、学習者、特に幼児等の低年齢層の学習者や初学者等にとっては、覚えることは容易ではない場合がある。

また、下記特許文献１では、所定の英単語において、アクセントに相当する活字を太字で大きく表記することにより、学習者が英単語におけるアクセントの位置を視覚的に容易に認識できる英単語学習教材が開示されている。

特開２００３−００５６２５号公報

しかしながら、上記特許文献１の英単語学習教材では、その英単語におけるアクセントを強調しているのみなので、上記英単語の発音の強弱については視覚的に認識できるが、具体的にどのような音を発音すべきかという特別な情報は与えられない。

英単語を発音する際には、発音すべき音は重要である。このため、このようなこの発音すべき音を、幼児等の低年齢層の学習者や初学者等にも分かりやすいように、視覚的に表現することが望まれている。また、英語を学習する際には、英単語の綴りと、発音と、を関連付けることも重要となる。

本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、英単語と、その英単語の発音に関する情報と、を視覚的に表示することにより、学習者が英単語の綴りと、その発音と、を関連付け得る英語学習装置及び英語学習用具を提供することを目的とする。

本発明者等は、上記課題を解決するために、英単語を構成する英文字が、発音すべき音に基づき、母音に相当する英文字グループと、子音に相当する英文字グループと、黙字に相当する英文字グループと、に分類できることに着目した。以下、この分類を「発音すべき音の分類」と呼ぶ。

そこで、本発明者等は、上記「発音すべき音の分類」に基づいて、英単語を構成する英文字を異なる色彩で表示することにより、学習者が英単語の綴りと、発音と、を関連付け得る英語学習装置、及び英語学習用具を提案する。

第１の発明は、英単語を表示する英語学習装置であって、前記英単語及び所定の色彩を記憶する記憶手段と、前記色彩を付した前記英単語を表示する表示手段と、を備え、前記英単語を構成する英文字は、母音に相当する前記英文字に暖色が割り当てられ、子音に相当する前記英文字に寒色が割り当てられることを特徴とする英語学習装置である。

第２の発明は、英単語が表記されている英語学習用具であって、前記英単語を構成する英文字について、母音に相当する前記英文字が暖色で表記され、子音に相当する前記英文字が寒色で表記されている表記部材、を備えていることを特徴とする英語学習用具である。

第３の発明は、英単語を表示する英語学習装置であって、前記英単語及び所定の色彩を記憶する記憶手段と、前記色彩を付した前記英単語を表示する表示手段と、を備え、前記英単語を構成する英文字は、発音しない黙字に相当する英文字に灰色が割り当てられることを特徴とする英語学習装置である。

なお、上記第１及び第３の発明における典型的な英語学習装置としては、コンピュータを英語学習装置として動作させるプログラムをコンピュータにインストールし、このプログラムを起動することによって実現することが望ましいと考えられる。具体的な構成は、実施の形態において後述するが、スタンドアローンのコンピュータだけでなく、インターネット等を介した構成を採用することももちろん好ましい。

第４の発明は、英単語が表記されている英語学習用具であって、前記英単語を構成する英文字について、発音しない黙字に相当する前記英文字が灰色で表記されている表記部材、を備えていることを特徴とする英語学習用具である。

このような構成により、本発明の英語学習装置等は、「発音すべき音の分類」に基づき、英単語を構成する各英文字を異なる色彩で表示することが可能となる。

上記の通り、本発明の英語学習装置等は、所定の英単語を表示する際に、その英単語を構成する英文字について、母音に相当する英文字を暖色で表示し、子音に相当する英文字を寒色で表示し、発音しない黙字に相当する英文字を灰色で表示する。このため、本発明の英語学習装置等を用いれば、学習者は、その英単語の発音に関する情報を視覚的に得ることができ、英単語の綴りと、その発音と、を関連付けることが可能となる。

『実施の形態１』
図１には、本実施の形態におけるコンピュータ学習装置１０の機能ブロック図が示されている。このコンピュータ学習装置１０は、一般のコンピュータと同様の構成である。すなわち、このコンピュータ学習装置１０は、この図に示すように、ディスプレイ１２と、本体２４と、から構成される。また、このコンピュータ学習装置１０は、入力手段としてキーボード２０やマウス２２を備えている。なお、上記コンピュータ学習装置１０は、特許請求の範囲に記載の英語学習装置の一例に相当する。その他、英単語及び所定の色彩を記憶し、英単語を表示手段で表示する際に、英単語を構成する英文字を所定の色彩で表示するものであれば、特許請求の範囲の英語学習装置の例に相当する。例えば、英語の電子辞書、翻訳装置、電子的な手段を用いた各種の英語学習装置等が該当する。また、ディスプレイ１２は、特許請求の範囲に記載の表示手段の一例に相当する機能を含んでいる。

コンピュータ学習装置１０の本体２４は、ハードディスク１４と、ＣＰＵ１６と、インターフェース１８と、から構成されている。なお、このハードディスク１４は、特許請求の範囲に記載の記憶手段の一例に相当する機能を含むものである。また、ハードディスク１４は、英単語を表示するための所定のプログラムを格納しており、ＣＰＵ１６は、このプログラムを実行する。

本実施の形態において、上記プログラムには、予め複数の英単語が格納されており、これらの英単語を構成する英文字には、上記「発音すべき音の分類」に基づき、所定の色彩が割り当てられている。具体的には英単語を構成する各英文字について、母音に相当する英文字３０には暖色が割り当てられ、子音に相当する英文字３２には寒色が割り当てられ、発音しない黙字に相当する英文字３４には灰色が割り当てられている。

ここで、暖色とは、赤色、ピンク色、橙色、黄色、茶色等のように、一般的に暖かい印象を与える色である。また、寒色とは、青色、紫色のように、一般的に冷たい印象を与える色である。

ＣＰＵ１６は、このプログラムの内容をインターフェース１８に送信し、インターフェース１８は、ディスプレイ１２に所定の英単語を表示させる。以下、ディスプレイ１２に表示される英単語について、具体的に説明する。

図１に示すように、コンピュータ学習装置１０のディスプレイ１２には、例えば、“ｍａｐｌｅ”、“ａｐｐｌｅ”、及び“ｓａｍｐｌｅ”のように、それぞれ綴りが類似している３個の英単語が同時に表示される。ディスプレイ１２が同時に表示する英単語の種類、及びその個数には特に制限はなく、例えばディスプレイ１２には、アルファベット順に英単語を表示することも好ましいし、英単語を１個ずつ表示することも好ましい。

図１に示すように、ディスプレイ１２に表示された３個の英単語は、それらの英単語を構成する各英文字に、上記「発音すべき音の分類」に基づいて所定の色彩が割り当てられている。具体的には、“ｍａｐｌｅ”の場合には、母音に相当する“ａ（３０ａ）”は赤色で表示され、子音に相当する“ｍ（３２ａ）”、“ｐ（３２ｂ）”及び“ｌ（３２ｃ）”は、青色で表示され、発音しない黙字に相当する“ｅ（３４ａ）”は灰色で表示されている。

また、“ａｐｐｌｅ”の場合には、母音に相当する“ａ（３０ａ）”は赤字で表示されて、子音に相当する“ｐ（３２ｂ）”及び“ｌ（３２ｂ）”は青字で表示され、発音しない黙字に相当する“ｅ（３４ａ）”は灰色で表示されている。また、“ｓａｍｐｌｅ”の場合には、母音に相当する“ａ（３０ａ）”は赤字で表示され、子音に相当する“ｓ（３２ｄ）”、“ｍ（３２ａ）”、“ｐ（３２ｂ）”及び“ｌ（３２ｃ）”は青字で表示され、発音しない黙字に相当する“ｅ（３４ａ）”は灰色で表示されている。

このように、本実施の形態のコンピュータ学習装置１０では、ディスプレイ１２は、上記「発音すべき音の分類」に基づいて、英単語を構成する各英文字を所定の色彩で表示する。学習者は、このディスプレイ１２が表示する英単語を参照する際に、これらの英単語の各英文字に付された色彩に基づいて、英単語中の英文字をどのように発音すべきか、想像することが容易となる。

上記の通り、本実施の形態のコンピュータ学習装置１０は、上記「発音すべき音の分類」に基づき、英単語中の各英文字に所定に色彩を付すことにより、英単語を表示する際に、その英単語の発音すべき音に関する情報も同時に表示することとなる。このため、学習者は、英単語の発音すべき音に関する情報を視覚的に得ることができるとともに、英語の綴りと、その発音すべき音と、を関連づけることが可能となる。もって、学習者の学習効率を向上させることが可能となるのである。

『実施の形態２』
図２には、本実施の形態における英語学習用テキスト４０の説明図が示されている。この英語学習用テキスト４０は、上記実施の形態１と同様の態様の英単語が表記された複数の紙を含んでいる。すなわち、本実施の形態２においても、上記英単語を構成する各英文字には、「発音すべき音の分類」に基づき、所定の色彩が付されている。

なお、英語学習用テキスト４０は、特許請求の範囲に記載の英語学習用具の一例に相当し、上記英単語が表記された紙は、特許請求の範囲に記載の表記部材の一例に相当する。その他に、英単語カードや、英習字帳等、英語の学習に用いられ、英単語が表記される種々の学習用具が、特許請求の範囲の英語学習用具の例に相当する。

本実施の形態２における英語学習用テキスト１０は、全体が紙から構成されている。このため、上記コンピュータ学習装置１０と比較して、軽量で携帯性に優れている。英語学習用テキスト４０の各頁には、例えば、図２に示すように、英単語が表記されている。この図に示す英単語は、上記実施の形態１と同様に、それらの英単語を構成する各英文字に、上記「発音すべき音の分類」に基づいて所定の色彩が割り当てられている。

具体的には、図２の左側の頁に示す“ｅａｔ”の場合には、母音に相当する“ｅ（３０ｂ）”及び“ａ（３０ａ）”は赤色で表記され、子音に相当する“ｔ（３２ｅ）”は青色で表記されている。また、図２の右側の頁に示す“ｅｖｅ”の場合には、母音に相当する“ｅ（３０ｂ）”は赤色で表記され、子音に相当する“ｖ（３２ｆ）”は青色で表記され、黙字に相当する“ｅ（３４ａ）”は灰色で表記されている。

このように、本実施の形態２の英語学習用テキスト４０には、上記「発音すべき音の分類」に基づいて、英単語を構成する各英文字が所定の色彩で表記されている。このため、学習者が、例えば、上記“ｅｖｅ”中の２個の“ｅ”が異なる異なる色彩で表記されていることから、これらの“ｅ”は全く異なる発音であることを視覚的に確認することができる。

このように、本実施の形態２における英語学習用テキスト４０においても、英単語を表記する際に、その英単語の発音すべき音に関する情報を同時に表記することができる。このため、学習者は、英単語の発音すべき音に関する情報を視覚的に得ることができるとともに、英語の綴りと、その発音すべき音と、を関連づけることが可能となる。もって、学習者の学習効率を向上されることが可能となるのである。

本実施の形態における英語学習用コンピュータの機能ブロック図である。 本実施の形態における英語学習用テキストの説明図である。

符号の説明

１０ コンピュータ学習装置
１２ ディスプレイ
１４ ハードディスク
１６ ＣＰＵ
１８ インターフェース
２０ キーボード
２２ マウス
２４ 本体
３０ 母音に相当する英文字
３２ 子音に相当する英文字
３４ 黙字に相当する英文字
４０ 英語学習用テキスト

Claims (4)

1. 英単語を表示する英語学習装置であって、
   前記英単語及び所定の色彩を記憶する記憶手段と、
   前記色彩を付した前記英単語を表示する表示手段と、
   を備え、
   前記英単語を構成する英文字は、母音に相当する前記英文字に暖色が割り当てられ、子音に相当する前記英文字に寒色が割り当てられることを特徴とする英語学習装置。
2. 英単語が表記されている英語学習用具であって、
   前記英単語を構成する英文字について、母音に相当する前記英文字が暖色で表記され、子音に相当する前記英文字が寒色で表記されている表記部材、
   を備えていることを特徴とする英語学習用具。
3. 英単語を表示する英語学習装置であって、
   前記英単語及び所定の色彩を記憶する記憶手段と、
   前記色彩を付した前記英単語を表示する表示手段と、
   を備え、
   前記英単語を構成する英文字は、発音しない黙字に相当する英文字に灰色が割り当てられることを特徴とする英語学習装置。
4. 英単語が表記されている英語学習用具であって、
   前記英単語を構成する英文字について、発音しない黙字に相当する前記英文字が灰色で表記されている表記部材、
   を備えていることを特徴とする英語学習用具。
   

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