JP2005140785A - 負荷を利用してsパラメータを求めるためのシステム及び方法 - Google Patents

負荷を利用してsパラメータを求めるためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路網のSパラメータの測定を容易にする。
【解決手段】回路網(12)のSパラメータを求めるためのSパラメータ測定システム(20)は、単一端子対測定結果から求められる波形パラメータに基づいて、回路網のSパラメータを計算するSパラメータ計算器(30)を具備し、前記単一端子対測定結果の少なくとも1つは複数端子対(P1,P2)の一つ(P1)における測定結果に対応し、前記測定結果は前記複数端子対の前記一つとは異なる少なくとも一つの端子対(P2)に整合負荷(ZM2)が加えられている間に求められる。
【選択図】図2

Description

本発明は回路網の測定に関し、特に回路網のSパラメータを求める技術に関する。なお、本発明は2003年11月5日に提出された「Sパラメータを求めるためのシステム及び方法」と題するYang他の米国特許出願第10/701,864号に開示の発明にも関連したものである。
集積回路(IC)等の電子回路網を用いて、マイクロ波または無線周波信号の濾波といった、さまざまな電子機能が実施される。特定の回路網の性能を評価する場合、その電気的確度を測定するのが望ましい場合がある。回路網の電気的確度を測定可能な方法の1つは、回路網の散乱パラメータ(Sパラメータ)を求めることによるものである。回路網のSパラメータは、回路網の端子対における信号の透過度合及び反射度合を表わしている。
一般に、回路網のSパラメータを求めるには、回路網解析器等の解析ツールを用いて、回路網の入力端子対と出力端子対における波形パラメータが同時に測定される。例えば、回路網の端子対における波形パラメータを測定するため、プローブを利用して、端子対と回路網解析器を電気的に接触させる。
しかし、プローブと電気的に接触させるのは、回路網の端子対が、そのピッチが250μm以下といった、極めて小さい導電性パッドである可能性があるため、問題になる可能性がある。この問題は、ICダイ、パッケージ基板、または、プリント回路基板の両面にパッドが配置されている回路網の場合、悪化する可能性がある。従って、パッドとの問題のない、信頼性の高い接続を行うには、高い精度が要求される。したがって、本発明はこのような精度要求を緩和しSパラメータの測定を容易にすることを目的とする。
本発明の実施態様の1つには、単一端子対測定から求められる波形パラメータに基づいて、回路網のSパラメータを計算するSパラメータ計算器を備えるシステムを含むことが可能である。単一端子対測定の少なくとも1つは、複数端子対の少なくとも別の1つに整合負荷が加えられている間に行われる、複数端子対の1つにおける測定に対応する。
本発明のもう1つの実施態様には、多端子対回路網の端子対に関連した部分集合をなす2n−1の反射係数を求める反射係数エンジンを備えるシステムを含むことも可能である。反射係数の部分集合は、多端子対回路網の端子対で実施されるのがどういうタイプの測定かに応じて選択することが可能である。測定タイプの少なくとも1つが、整合負荷がn個ある端子対の少なくとも別の1つに加えられている間に行われる、n個ある端子対の1つにおける測定に対応する。Sパラメータ計算器は、反射係数の部分集合に基づいて、n端子対回路網についてSパラメータを計算する。
本発明のさらにもう1つの実施態様には、回路網の複数端子対で実施される単一端子対測定に基づいて、波形パラメータを求めるステップが含まれる方法を含むことが可能である。単一端子対測定の少なくとも1つは、複数端子対の少なくとも別の1つに整合負荷が加えられている間に行われる、複数端子対の1つにおける測定に対応する。回路網のSパラメータが、波形パラメータに基づいて求められる。
本発明のさらにもう1つの実施態様には、その少なくとも1つが、複数端子対の少なくとも別の1つに整合負荷が加えられている間に行われる、複数端子対の1つにおける測定に対応する、回路網の複数端子対で実施される単一端子対測定の結果に基づく波形パラメータを受信し、その波形パラメータに基づいて回路網のSパラメータを求めるためのコンピュータ実行可能命令を備えるコンピュータ可読媒体を含むことが可能である。
本発明のさらにもう1つの実施態様には、その少なくとも1つが、複数端子対の少なくとも別の1つに整合負荷が加えられている間に行われる、複数端子対の1つにおける測定に対応する、回路網の複数端子対で実施される単一端子対測定の結果に基づいて反射係数を求め、その反射係数に基づいて回路網のSパラメータを求めるためのコンピュータ実行可能命令を備えるコンピュータ可読媒体を含むことが可能である。
本開示は、一般に、2つ以上の端子対を備えることが可能な電子回路網のSパラメータを求めるためのシステム及び方法に関するものである。波形パラメータに基づいて、回路網に関する反射係数の集合を導き出すことが可能である。例えば、波形パラメータは、単一端子対測定を利用して、回路網解析器または他の試験装置によって測定することが可能である。回路網のSパラメータは、反射係数の部分集合から求めることが可能である。本発明の実施態様の1つによれば、Sパラメータは、その少なくとも1つが、ある端子対を除く他の端子対に整合負荷が接続されている間に実施される、該ある端子対に係る回路網の単一端子対測定に基づいて求めることが可能である。
図1には、被測定物(DUT)12を含むSパラメータ測定回路10が例示されている。図1の例では、DUT12は、受動2端子対電子回路網であると仮定されている。従って、DUT12は、4つのSパラメータS11、S12、S21、及び、S22によって特性を明らかにすることが可能である。Sパラメータは、端子対における信号の透過と反射との関係を決める、DUT12について求められた反射係数Γに基づいて求めることが可能である。DUT12に関する反射係数は、DUTの波形パラメータの単一端子対測定結果に基づいて求めることが可能である。例えば、波形パラメータは、例えば、特定の単一端子対を除く他の端子対が開放のままか、短絡しているか、または、それに整合負荷が加えられている場合に、特定の単一端子対において測定することが可能である。単一端子対測定は、とりわけ、端子対が、ICダイ、パッケージ基板、または、プリント回路基板の両面等の、DUT12のほぼ背中合わせの表面に配置される可能性のある場合に有用である。次に、反射係数を利用して、例えば、DUTの特性を明らかにするSパラメータ行列(またはモデル)を再構成することによって、DUT12のSパラメータを求めることが可能になる。
DUT12の特性を明らかにする場合、S11パラメータが、DUTの入力インピーダンスの関数として変動する入力端子対P1における信号反射と関連づけられて、DUTによる入力信号V1の反射の仕方がモデル化される。DUT12のS22パラメータが、負荷Z0のインピーダンスに関連したDUTの出力インピーダンスの関数である出力端子対P2における信号反射と関連づけられて、出力端子対P2における信号反射がモデル化される。S12パラメータによって、DUT12の逆利得がモデル化される。S21パラメータは、DUT12の挿入利得または順利得に相当する。
回路10の動作を例示するため、回路10には、電圧Vを有する入力信号(例えば、所望の周波数の正弦波)をDUT12の入力端子対P1に供給する信号源14を含むことが可能である。DUT12の出力端子対P2は、入力信号V1に基づく出力信号V2を送り出す。図1の例では、DUT12は、約50オームといった特性インピーダンスZ0を有する負荷16に出力信号V2を供給する。
DUT12の波形パラメータ(例えば、振幅または電圧)は、入力端子対P1及び出力端子対P2において測定することが可能である。波形パラメータには、入力信号V1の透過部分V1mすなわち、信号源14からDUT12に伝達される入力信号V1の部分が含まれている。波形パラメータには、入力信号V1の反射部分V1pすなわち、DUTから反射されて、信号源14に向かって戻される入力信号V1の部分も含まれている。波形パラメータには、出力信号V2の透過部分V2m、すなわち、DUT12から負荷Z0に伝達される出力信号V2の部分と、出力信号V2の反射部分V2pすなわち、負荷Z0から反射されて、DUTに向かって戻される出力信号の部分を含むことも可能である。
1pの振幅は、信号源14の出力インピーダンスとDUT12の入力インピーダンスとの間における不整合の量によって決まる。V1pの振幅は、信号源14の出力インピーダンスとDUT12の入力インピーダンスとの間における不整合に応じて増大する。例えば、DUT12の入力インピーダンスと信号源14の出力インピーダンスが整合し、出力インピーダンスと負荷Z0が整合すると、入力信号V1の反射は生じなくなる、すなわち、信号源14の直列抵抗が50オームと仮定すると、V1p=0及びV1m=V1/2になる。
同様に、V2pの振幅は、DUT12の出力インピーダンスと負荷Z0のインピーダンスとの間における不整合の量によって決まる。V2pの振幅は、DUT12の出力インピーダンスと負荷Z0のインピーダンスとの間における不整合に応じて増大する。負荷Z0のインピーダンスとDUT12の出力インピーダンスが整合し、信号源14の入力インピーダンスと出力インピーダンスが整合すると、出力信号V2の反射は生じなくなる、すなわち、信号源14の直列抵抗が50オームと仮定すると、V2p=0及びV2m=V2/2になる。
DUT12のSパラメータは、波形パラメータV1m、V1p、V2m、及び、V2pに関係している。例えば、2端子対回路網の場合、Sパラメータ行列は、下記のように表わすことが可能である。
Figure 2005140785
本発明の態様の1つによれば、DUT12の反射係数Γは、DUTの波形パラメータの単一端子対測定によって求めることが可能である。次に、反射係数を利用して、DUT12のSパラメータを求め、方程式1のSパラメータ行列を再構成することが可能である。上述のように、波形パラメータは、例えば、特定の単一端子対を除く他の端子対が開放のままか、短絡しているか、または、こうした他の端子対に整合負荷が加えられている間に、特定の端子対の1つにおいて測定される。次に、測定結果に基づいて対応するSパラメータを導き出すことが可能である。
後述するように、2端子対回路網の例に関して、3つの単一端子対測定結果から、Sパラメータ行列全体を再構成することが可能である。実施態様の1つでは、ある端子対の端子対に整合負荷が加えられている間に、該ある端子対において少なくとも1つの測定が行われる。整合負荷は、それが接続される端子対のインピーダンスと整合するインピーダンスを備えている。端子対インピーダンスに対する負荷の整合がより正確になると、Sパラメータの確度が向上する。以下では、単一端子対測定を通じて反射係数及びSパラメータを求めるために用いることが可能な、方程式の導出例について述べることにする。
例えば、後述の第1のシナリオは、端子対P2に整合負荷が加えられている間に、端子対P1において測定の1つを実施し、端子対P2が開放している間に、端子対P1においてもう1つの測定を実施する状況に対応する。整合負荷が端子対P1に接続されている間に、端子対P2において第3の測定が実施される。従って、端子対P1における測定中に、出力端子対P2に整合負荷が加えられると、
Γ2match=V1m/V1p=S11 方程式2
出力端子対P2が開放のままの場合、次のようになる。
2m=V2p 方程式3
これが事実であれば、方程式1のSパラメータは、下記のように変形することが可能である。
1m=S11・V1p+S12・V2p 方程式4
2p=S21・V1p+S22・V2p 方程式5
2pは、V1pの関数として解くことが可能であり、方程式5は、下記のように書き直すことが可能である。
2p=S21・V1p/(1−S22) 方程式6
方程式6は方程式4に代入することが可能であり、方程式4は下記のように書き直すことが可能である。
1m=S11・V1p+S12・S21・V1p/(1−S22) 方程式7
方程式7は、下記のように、出力端子対P2が開放状態の場合の透過対反射比を表わした反射係数(Γ2open)を表わすように書き直すことが可能である。
1m/V1p=Γ2open=S11+S12・S21/(1−S22) 方程式8
端子対P2における測定中に、入力端子対P1に整合負荷が加えられると、
Γ1match=V2m/V2p=S22 方程式9
これが事実であれば、方程式3及び9を方程式8に代入することが可能であり、対称性により、下記が得られる。
12=S21=√(Γ2open−Γ2match)/(1−Γ1match) 方程式10
残りのSパラメータは、次の通りである。
11=Γ2match 方程式11
22=Γ1match 方程式12
さらにもう1つの例として、第2のシナリオは、端子対P2に整合負荷が加えられている間に、端子対P1において測定の1つを実施し、端子対P2が短絡している間に、P1においてもう1つの測定を実施する状況に対応する。整合負荷が端子対P1に接続されている間に、端子対P2において第3の測定が実施される。すなわち、出力端子対P2が短絡している場合、下記の条件が存在する。
2m=−V2p 方程式13
これが事実であれば、方程式1のSパラメータは、下記のように変形することが可能である。
1m=S11・V1p+S12・V2p 方程式14
−V2p=S21・V1p+S22・V2p 方程式15
2pは、V1pの関数として解くことが可能であり、方程式15は、下記のように書き直すことが可能である。
2p=−S21・V1p/(1+S22) 方程式16
方程式16は方程式14に代入することが可能であり、方程式14は下記のように書き直すことが可能である。
1m=S11・V1p−S12・S21・V1p/(1+S22) 方程式17
方程式17は、下記のように、出力端子対P2が短絡した状態の場合の透過対反射比を表わした反射係数(Γ2short)を表わすように書き直すことが可能である。
1m/V1p=Γ2short=S11−S12・S21/(1+S22) 方程式18
もう一度上記方程式9を参照すると、端子対P2における測定中に、入力端子対P1に整合負荷が加えられると、下記の条件が存在することになる。
Γ1match=S22 方程式19
これが事実であれば、方程式13及び9を方程式18に代入することが可能であり、対称性により、下記が得られる。
12=S21=√(Γ2match−Γ2short)・(1+Γ1match) 方程式20
残りのSパラメータ、S11及びS22は、方程式11及び12に表わした状態のままである。
図1の例におけるDUTは、受動装置であるため、DUT12を表す方程式は簡単になる。「受動」の意味するところは、回路網によって、入力信号V1にほとんど利得が加えられず、従って、S12=S21になるということである。端子対P1及びP2には、それぞれの測定中に、整合負荷が用いられるので、方程式はさらに簡単になる。簡単になった方程式によって、結果に伝搬していく誤差が軽減され、そのため、結果得られるSパラメータの確度が向上する。
図2〜図5には、単一端子対測定を利用して、Sパラメータを求めるために利用可能なSパラメータ測定システム20の構成例が例示されている。システム20は、入力端子対P1または出力端子対P2等の、単一端子対における波形パラメータを測定する働きをする。
回路網解析器22等の測定装置は、24で略示された、プローブ等の電気接続手段によって、DUT12の入力端子対P1に電気的に接続されている。当該技術者には明らかなように、さまざまなタイプ及び構造のプローブが存在しており、例えば、DUT12のタイプ及び構造に従って、任意のこうしたプローブを用いることが可能である。信号源14は、図2に示すように、回路網解析器22から独立させることもできるし、あるいは、回路網解析器に一体化するか、または、別様に組み込むことも可能である。上述のように、測定は、一般に、1対のプローブを用いて、端子対P1及びP2で同時に実施される。こうした端子対におけるプローブのアライメントは、一般に、高い精度を必要とする。本明細書に解説の単一端子対測定を用いて、Sパラメータを求めると、例えば、1つ以上のプローブを用いて、端子対P1及び端子対P2で個別測定を実施することができるので、プローブ24による物理的測定を容易にすることが可能になる(例えば、より少ない複雑さで安価な装置)。
Sパラメータ計算器30は、回路網解析器22と有効に関連づけられている。Sパラメータ計算器30は、端子対P1及びP2における単一端子対測定から導き出された、可能性のある反射係数の部分集合に基づいて、DUT12のSパラメータを確認するようにプログラムされ及び/または構成されている。例えば、Sパラメータ計算器30は、回路網解析器22によって測定された、または、別様に得られた値に基づいて、選択された方程式(例えば、上掲のような)を実施することによって、Sパラメータを計算することが可能である。
計算器30は、回路網解析器22内のコンピュータ実行可能命令として、または、関連するコンピュータまたは解析ツールとして実施することが可能である。Sパラメータ計算器30は、例えば、PC等のホスト・コンピュータ、または、測定値に基づいて、専らSパラメータの計算だけを実施する回路網解析器の一部の形態をとることが可能である。さらに、Sパラメータ計算器30は、回路網解析器22によって測定される値に基づいてSパラメータを手動計算するものとして実施することさえ可能である。
図2に示すシステム20の特定の構成において、DUT12は、DUTの入力端子対P1に入力信号V1を供給する信号源14に有効に接続されている。ZM2で表示のインピーダンスを有する整合負荷23は、出力端子対P2に接続されている。整合負荷ZM2は、インピーダンスが出力端子対P2におけるDUTのインピーダンスに等しくなるように設定されている。例えば、出力端子対P2におけるDUTのインピーダンスが50オームの場合、整合負荷ZM2のインピーダンスは、50オームである。結果得られるSパラメータの確度は、非測定端子対によりぴったりと整合するインピーダンスを用いることによって、向上させることが可能である。この構成の場合、回路網解析器22は、プローブ24を介して、入力端子対P1においてV1m及びV1pを測定することが可能である。Sパラメータ計算器30は、出力端子対P2に整合負荷ZM2が加えられている間に、端子対P1で行われる単一端子対測定から求められたV1m及びV1pに基づいて、反射係数Γ2matchを求めることが可能である(例えば、方程式2を実施することによって)。
図2のシステム20は、図3に示すように再構成することが可能であり、出力端子対P2が開放しているか、または、短絡している間に用いて、測定結果を得ることが可能になる。出力端子対P2が開放している例の場合、上述のように、V2m=V2pになる。出力端子対P2が開放している場合、回路網解析器22は、プローブ24を介して、入力端子対P1においてV1m及びV1pを測定することが可能である。Sパラメータ計算器30は、P2が開放している間に、端子対P1で行われる単一端子対測定結果に基づいて、反射係数Γ2openを求めることが可能である(例えば、方程式8を実施することによって)。
図3では、出力端子対P2が短絡すると、V2m=−V2pになる。出力端子対P2の短絡は、図3の点線26で略示された電気結合手段を介して実施可能である。結合手段26は、出力端子対P2で端子を短絡させるのに適した任意の導電性装置または部材とすることが可能である。手段26は、例えば、出力端子対P2の端子を短絡させるために用いられる一片の金属箔またはワイヤ(例えば、銅またはアルミニウム)とすることが可能である。
出力端子対P2が短絡すると、回路網解析器22は、プローブ24によって入力端子対P1におけるV1m及びV1pを測定することが可能になる。Sパラメータ計算器30は、P2が短絡している間に端子対P1で行われた単一端子対測定結果に基づいて、反射係数Γ2shortを求めることが可能である(例えば、方程式18を実施することによって)。次に、方程式10、11、12、及び、20を実施することによって、DUTのSパラメータを求めることが可能である。
図4には、DUT12のSパラメータを求めるために利用可能なシステム20のもう1つの実施態様が例示されている。図4に示すシステム20の構成例の場合、DUT12は、DUTの出力端子対P2に入力信号V2を供給する信号源14に有効に接続されている。ZM2で表示のインピーダンスを有する整合負荷25が、入力端子対P1に接続されている。整合負荷ZM2は、インピーダンスが入力端子対P1におけるDUTのインピーダンスに等しい。整合負荷ZM2は、DUT12の特定の構成に従って、入力端子対P1に関する整合負荷ZM2と同じか、または、異なるようにすることが可能である。例えば、入力端子対P1におけるDUTのインピーダンスが50オームの場合、整合負荷ZM2のインピーダンスも50オームになる。回路網解析器22は、プローブ24によってDUT12の出力端子対P2に電気的に接続されている。
図4の例に示すシステム20の構成の場合、整合負荷ZM2が入力端子対P1に加えられる。この構成の場合、回路網解析器22は、プローブ24によって出力端子対P2におけるV2m及びV2pを測定することが可能である。Sパラメータ計算器30は、出力端子対P1に整合負荷ZM2が加えられている間に端子対P2で行われた単一端子対測定結果から求められたV2m及びV2pに基づいて、反射係数Γ1matchを求めることが可能である(例えば、方程式9を実施することによって)。
図5には、Sパラメータを求める際に利用可能なシステム20のもう1つの構成が描かれている。すなわち、図5には、入力端子対P1が開放しているか、または、短絡しており、入力信号V2がP2に加えられている間に、端子対P2において測定を実施することが可能な構成が描かれている。入力端子対P1が開放している例の場合、V1m=V1pになることが分る。入力端子対P1が開放している場合、回路網解析器22は、プローブ24を介して出力端子対P2におけるV2m及びV2pを測定することが可能である。Sパラメータ計算器30は、P2が開放している間に、端子対P1で行われた単一端子対測定結果に基づいて、反射係数Γ1openを求めることが可能である。例えば、方程式8と同様の方程式を導き出して、反射係数Γ1openを求めることが可能である。
図5では、端子対P1が短絡している場合、V1m=−V1pになる。端子対P1の短絡は、本明細書に解説のような電気結合手段26によって実施可能である。入力端子対P1が短絡すると、回路網解析器22は、プローブ24によって端子対P2におけるV2m及びV2pを測定することが可能である。Sパラメータ計算器30は、端子対P1が短絡している間に、端子対P2において行われた単一端子対測定結果に基づいて、反射係数Γ1shortを求めることが可能である。例えば、方程式18と同様の方程式を導き出して、反射係数Γ1shortを求めることが可能である。
もちろん、明らかなように、反射係数Γは波形パラメータの関数として変動するので、Sパラメータを定めるために用いられる方程式(例えば、方程式10、11、12、及び、20)は、反射係数ではなく、測定された波形パラメータを用いて書き直すことが可能である。結果として、Sパラメータは、はっきりと反射係数を求めることなく、測定された波形パラメータの関数として直接求めることが可能になる。
従って、図2〜図5の上述の実施態様に鑑みて、本発明では、DUT12の入力端子対P1及び出力端子対P2における単一端子対波形パラメータ測定によって、Sパラメータを求めることが可能になる。
ここまで、本発明の説明は、ほとんど、2端子対回路網のSパラメータを求めることに関して行われてきた。しかし明らかなように、本発明のシステム及び方法は、3端子対以上を備える回路網のSパラメータを求めるために実施することが可能である。これは、順利得Sパラメータと逆利得Sパラメータが等しい多端子対回路網の場合、反射係数、従って、回路網のSパラメータを求めるための方程式を決めることが可能であるためである。こうした方程式の決定には、複雑な代数演算または他の数学演算が必要になる可能性があるが、それにもかかわらず、その方程式は、本明細書に含まれる教示に基づいて確定可能である。
さらに、Sパラメータ計算器30は、少なくとも、図2〜図5に関連して識別された単一端子対測定の部分集合に基づいて、DUT12のSパラメータS11、S12、S21、及び、S22を計算または別様に求めるようにプログラム及び/または構成することが可能である。例えば、Sパラメータ計算器30は、方程式9〜12を用いることにより、反射係数Γ1match、Γ2open、及び、Γ2matchを利用して、DUTのSパラメータを求めることが可能である。
図6には、Sパラメータを求めるためのSパラメータ測定システム40のもう1つの実施態様が例示されている。システム40には、DUTの反射係数及びSパラメータを求めるためのアルゴリズム(例えば、方程式)を実施するSパラメータ計算器42が含まれている。Sパラメータ計算器42は、例えば、コンピュータ、ワークステーション、回路網解析器、または、他の試験装置において実行される、コンピュータ実行可能命令として実施することが可能である。
システム40には、グラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI)等のSパラメータ計算器42に関連したユーザ・インターフェイス44を含むことも可能である。ユーザ・インターフェイス44によって、Sパラメータ計算器42に関連した動作パラメータを設定するためのユーザ入力46を受信するプログラマブル機構が得られる。例えば、ユーザ入力46によって、Sパラメータを求めるべきDUTに関連した構造特性及び/または機能特性、及び、波形パラメータの測定に用いられる測定タイプを定義することが可能になる。ユーザ入力によって、Sパラメータの結果を検証するための手順を確立することも可能になる。
Sパラメータ計算器42は、多端子対回路網に関する測定情報を含むデータ源50に有効に接続されている。例えば、データ50には、多端子対回路網についてどの反射係数を計算することが可能であるかに基づく測定データ(例えば、測定波形パラメータ)が含まれている。データ50は、揮発性記憶装置(例えば、RAM、DRAM等)または不揮発性記憶装置(例えば、ハードディスク・ドライブ、CD−ROM等)等のコンピュータ可読媒体に記憶することが可能である。データは、例えば、回路網解析器によって実施される測定によってリアルタイムに供給することもできるし、あるいはまた、Sパラメータ計算器42による後続処理に備えて記憶することも可能である。Sパラメータ計算器42は、DUTに関するSパラメータ行列を作成し、測定データ50に基づいて、52として表示されたSパラメータを指示する働きをする。
Sパラメータ計算器42には、Sパラメータ行列作成エンジン60と、反射係数エンジン62が含まれている。Sパラメータ計算器42には、反射係数エンジン62によって実施される操作を定義するパラメータを選択するためのセレクタ64も含まれている。セレクタ64は、行列作成エンジン60の操作を定義するパラメータも選択することが可能である。例えば、セレクタ64は、ユーザ・インターフェイス44によって供給されるユーザ入力46に基づいて、適切な方程式66の集合を選択することが可能である。例えば、セレクタ64は、利用可能な方程式66の集合から、上述のような、データ50に基づいてDUTの反射係数を求めるための方程式(例えば、方程式2、8、9、及び、18)を選択することが可能である。さらに、または、代わりに、セレクタは、利用可能な方程式68の集合(例えば、方程式10、11、12及び20)から、Sパラメータの計算に適した方程式を選択することも可能である。例えば、方程式66及び68は、セレクタ64が、ユーザ入力46に基づいて必要な方程式にアクセスすることが可能な所定の方程式のライブラリとして、記憶することが可能である。
もう1つの例として、図6に示すように、セレクタ64は、反射係数エンジン62に供給する、いくつかの(例えば、1、2、...N、ここで、Nは方程式の数を表わす)反射係数方程式66にアクセスすることが可能である。反射係数エンジン62に供給される反射係数方程式66の数及びタイプは、さまざまな要素によって左右される可能性がある。こうした要素には、例えば、波形パラメータを得るために利用される測定タイプ(例えば、回路網構成)、DUTの端子対数、及び/または、所望の冗長レベル、または、Sパラメータ52を求める際に実施されることになる検証を含むことが可能である。例えば、2端子対DUTに関して、4つのSパラメータを求めるには、可能性のある4つの反射係数方程式のうちの3つで十分である。こうした反射係数は、本明細書に解説のように、DUTにおける3つの対応する単一端子対測定結果に基づいて求めることが可能である。ある端子対を除く他の端子対に整合負荷が加えられている間に、測定の少なくとも1つが該ある端子対で実施される場合、計算はさらに単純になる。
2端子対回路網のより保守的なアプローチでは、反射係数方程式66の4つを用いて、Sパラメータの複数集合が得られ、これらの相関または比較によって、誤り検出及び/または平均値算出を行うことが可能になる。方程式セレクタ64は、上述のような、計算された反射係数に基づいてSパラメータ52を求めるための他の方程式68を選択する働きも可能である。行列作成エンジン60は、従って、測定データ50に対する方程式66及び68の選択集合の適用に基づいて、Sパラメータを計算する。
DUTのSパラメータを求めるための方法80については、上述の構造的及び機能的特徴を考慮して、図7及び図8を参照することにより、さらに理解が深まることになるであろう。説明を簡単にするため、図7及び図8の方法80は、順次実施されるものとして示され、解説されるが、もちろん明らかなように、他の態様では、異なる順序で、及び/または、他の動作と同時に行われるといった場合もあり得る。さらに、例示の全ての特徴が、同じ方法を実施しなければならないというわけではない可能性もある。さらに云うまでもないが、方法80は、ハードウェア、ソフトウェア(例えば、コンピュータまたは試験装置で実行されるコンピュータ実行可能命令)、手動、または、それらの組み合わせによって実施可能である。
図7を参照すると、方法80は、82から開始される。これには、DUT属性(例えば、端子対数、測定のタイプ及び量等)の定義を含むことが可能である。この結果として、関連ソフトウェアにおける開始値及びインスタンス生成オブジェクトに対する変数の初期設定が可能になる。84において、反射係数方程式が選択される。2端子対回路網の場合、例えば、反射係数の全集合には、Γ1match、Γ1open、Γ1short、Γ2match、Γ2open、Γ2shortを含むことが可能である。反射係数は、DUT(例えば、図1のDUT12)のSパラメータの決定に用いるために選択される。上述のように、DUTの端子対数、測定データを供給するために実施される測定タイプ、及び、計算の所望の平均値算出レベル及び/または検証といった要素に従って、異なる数の反射係数方程式を選択することが可能である。例えば、2端子対回路網の場合、反射係数を求めるための3つの方程式を利用して、検証または平均値算出を行わずに、DUTのSパラメータを求めることが可能である。確度の向上のため、Sパラメータの検証または平均値算出が所望される場合、2端子対例について、反射係数を求めるための追加方程式も選択することが可能である。
86では、上述のように、波形パラメータを利用して、84で選択された方程式に基づいて、反射係数が求められる。あるいはまた、86において、選択を必要とすることなく、システムに利用可能な波形パラメータに基づいて、全ての、または、選択された数の反射係数を求めることも可能である。しかし、3つの反射係数を求めるのに十分な波形パラメータの部分集合だけしか利用できない場合には、86において、3つの反射係数だけを求めることも可能である。
88では、Sパラメータ方程式が選択される。Sパラメータ方程式によって、DUTのSパラメータ(例えば、S11、S12、S21、S22)を求めることが可能になる。上述のように、Sパラメータは、86で求められるような、反射係数の異なる組み合わせを組み込んださまざまな方程式によって求めることが可能である。従って、選択されるSパラメータ方程式の数は、DUTの端子対数及び86で求められる利用可能な反射係数といった要素に応じて変動する可能性がある。
90では、88で選択された方程式に基づいて、Sパラメータが求められる。あるいはまた、90では、88におけるSパラメータの選択を必要とすることなく、例えば、方法80で利用可能な反射係数に基づいて自動的に適切な方程式にアクセスすることによって、Sパラメータを求めることも可能である。実施態様の1つによれば、90では、ある端子対を除く他の端子対で整合負荷を用いている間に、該ある端子対で行われた測定結果に関連したデータに基づいて、Sパラメータが求められる。整合負荷を用いると、方程式が簡単になり、そのため、計算に誤差が伝搬する確率が軽減される。
例えば、上述のように、2端子対DUTについてSパラメータを求める場合、利用可能な反射係数に応じて変化する可能性のある、いくつかのSパラメータまたは全てのSパラメータ方程式の部分集合を利用することが可能である。結果として、必要とされるよりも多くの反射係数が利用可能である場合、90において、Sパラメータを求めることによって、結果の平均値算出や冗長性による結果の検証を行うことが可能になる。全反射係数より少ないその部分集合が利用可能である状況の場合、やはり、より少ないSパラメータ方程式を利用して、全Sパラメータ行列を確認することが可能である。92では、90で実施された方程式から求められたSパラメータ(S11、S12、S21、S22)が、設定される。92では、さらに、反射係数の異なる集合に基づいて計算することができたSパラメータの比較を実施した後で、Sパラメータを提供することが可能である。この比較を利用して、結果の確度を示すことが可能になる。次に、94において、この方法は終了する。
図8には、回路網のSパラメータを求めるための方法が示されている。この方法には、100で示すように、回路網の複数端子対で実施される単一端子対測定に基づいて波形パラメータを求めるステップが含まれている。単一端子対測定の少なくとも1つは、複数端子対の少なくとも別の1つに整合負荷が加えられている間に行われた、複数端子対の1つにおける測定に対応する。この方法には、110で示すように、波形パラメータに基づいて回路網のSパラメータを求めるステップも含まれている。
以上の説明は、本発明の例である。もちろん、本発明の解説のために、コンポーネントまたは方法の考えられるあらゆる組み合わせについて述べることは不可能であるが、通常の当該技術者であれば明らかなように、本発明についてさらに多くの組み合わせと置換が可能である。従って、本発明は、付属の請求項の精神及び範囲内に含まれるこうした全ての改変、修正、及び、変更を包含することを意図したものである。
回路網を含む回路の略ブロック図である。 回路網のSパラメータを求めるのに用いられる、第1の構成をなすシステムの実施態様の1つに関する略ブロック図である。 回路網のSパラメータを求めるのに用いられる、第2の構成をなす図2のシステムの略ブロック図である。 回路網のSパラメータを求めるのに用いられる、第3の構成をなす図2のシステムの略ブロック図である。 回路網のSパラメータを求めるのに用いられる、第4の構成をなす図2のシステムの略ブロック図である。 回路網のSパラメータを求めるのに用いられるシステムの略ブロック図である。 回路網のSパラメータを求めるための方法を例示した流れ図である。 回路網のSパラメータを求めるためのもう1つの方法を例示した流れ図である。
符号の説明
10 Sパラメータ測定システム
12 回路網
20 Sパラメータ測定システム
22 回路網解析器
30 Sパラメータ計算器
40 Sパラメータ測定システム
42 Sパラメータ計算器
52 Sパラメータ
60 コンピュータ実行可能命令
66 コンピュータ実行可能命令
68 コンピュータ実行可能命令
P1、P2 端子対

Claims (10)

  1. 回路網のSパラメータを求めるためのSパラメータ測定システムであって、
    単一端子対測定結果から求められる波形パラメータに基づいて、回路網のSパラメータを計算するSパラメータ計算器を具備し、前記単一端子対測定結果の少なくとも1つは複数端子対の一つにおける測定結果に対応し、前記測定結果は前記複数端子対の前記一つとは異なる少なくとも一つの端子対に整合負荷が加えられている間に求められるSパラメータ測定システム。
  2. 前記波形パラメータに、前記単一端子対で得られる、信号の透過及び反射の少なくとも一方に関連した情報が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
  3. 前記Sパラメータ計算器が、前記波形パラメータに基づいて反射係数を求め、さらに該反射係数に基づいてSパラメータを求めることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
  4. 前記反射係数に、前記単一端子対で得られる、信号の透過及び反射に関数的に関連した値が含まれることを特徴とする、請求項3に記載のSパラメータ測定システム。
  5. 前記回路網が、第1の端子対と第2の端子対を具備する2端子対回路網であることと、前記単一端子対測定に、
    前記第2の端子対に整合負荷が加えられている間の、前記第1の端子対、
    前記第2の端子対が短絡状態と開放状態の一方である間の、前記第1の端子対、
    前記第1の端子対に整合負荷が加えられている間の、前記第2の端子対、及び、
    前記第1の端子対が短絡状態と開放状態の一方である間の、前記第2の端子対
    のうちの少なくとも3つの端子対において実施される測定が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
  6. 前記Sパラメータ計算器が、前記波形パラメータに基づいて反射係数を求めることと、前記反射係数に、
    第1の端子対を除く複数端子対のそれぞれに整合負荷が加えられている間の、第1の端子対の第1の反射係数、
    第1の端子対を除く複数端子対が短絡状態と開放状態の一方である間の、第1の端子対の第2の反射係数、
    第2の端子対を除く複数端子対のそれぞれに整合負荷が加えられている間の、第2の端子対の第3の反射係数、及び、
    第2の端子対を除く複数端子対が短絡状態と開放状態の一方である間の、第2の端子対の第4の反射係数
    のうちの少なくとも3つの反射係数が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
  7. 前記Sパラメータ計算器が、前記回路網について可能性のある全反射係数より少ないその部分集合に基づいて、前記回路網のSパラメータを計算することを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
  8. さらに、前記単一端子対測定を実施するための回路網解析器を具備することを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
  9. 前記回路網が受動多端子対回路網であることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
  10. コンピュータによって回路網のSパラメータを求めるためのコンピュータ実行可能命令を備えたコンピュータ可読媒体であって、
    該コンピュータ実行可能命令は
    前記回路網の複数端子対の少なくとも一つにおいて、該一つとは別の端子対に整合負荷が加えられている間に行われる測定、に対応する少なくとも1つの単一端子対測定の結果に基づく波形パラメータを受信させ、
    前記波形パラメータに基づいて前記回路網のSパラメータを求めさせる
    ことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
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