JP2005140784A - Sパラメータ測定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】回路網のSパラメータの測定を容易にする。
【解決手段】回路網(12)のSパラメータ(52)を求めるためのシステム(20)は、回路網(12)の複数端子対のそれぞれにおいて実施される単一端子対測定に基づいて求められる波形パラメータに基づいて、前記回路網のSパラメータ(52)を計算するSパラメータ計算器(30、42)を具備する。
【選択図】図2
【解決手段】回路網(12)のSパラメータ(52)を求めるためのシステム(20)は、回路網(12)の複数端子対のそれぞれにおいて実施される単一端子対測定に基づいて求められる波形パラメータに基づいて、前記回路網のSパラメータ(52)を計算するSパラメータ計算器(30、42)を具備する。
【選択図】図2
Description
本発明はSパラメータの測定に係り、2003年11月5日に提出された、「整合負荷を利用してSパラメータを求めるためのシステム及び方法」と題する米国特許出願第10/701,903号にも関連するものである。
集積回路(IC)等の電子回路網を用いて、マイクロ波または無線周波信号の濾波といった、さまざまな電子機能が実施される。特定の回路網の性能を評価する場合、その電気的確度を測定するのが望ましい場合がある。回路網の電気的確度を測定可能な方法の1つは、回路網の散乱パラメータ(Sパラメータ)を求めることによるものである。回路網のSパラメータは、回路網の端子対における信号の透過度合及び反射度合を表わしている。
一般に、回路網のSパラメータを求めるには、回路網解析器等の解析ツールを用いて、回路網の入力端子対と出力端子対における波形パラメータが同時に測定される。例えば、回路網の端子対における波形パラメータを測定するため、プローブを利用して、端子対と回路網解析器を電気的に接触させる。
しかし、プローブと電気的に接触させるのは、回路網の端子対が、そのピッチが250μm以下といった、極めて小さい導電性パッドである可能性があるため、問題になる可能性がある。この問題は、ICダイ、パッケージ基板、または、プリント回路基板の両面にパッドが配置されている回路網の場合、悪化する可能性がある。従って、パッドとの問題のない、信頼性の高い接続を行うには、高い精度が要求される。したがって、本発明はこのような精度要求を緩和しSパラメータの測定を容易にすることを目的とする。
本発明の実施態様の1つによれば、回路網のSパラメータを求めるためのSパラメータ測定システムには、回路網の複数端子対のそれぞれにおける単一端子対測定を通じて求められた波形パラメータに基づいて、回路網のSパラメータを計算するSパラメータ計算器が含まれている。
本発明のもう1つの実施態様によれば、多端子対回路網のSパラメータを求めるためのシステムには、多端子対回路網の端子対に関連した、利用可能な反射係数の部分集合を与える反射係数エンジンが含まれている。このシステムには、反射係数エンジンによって与えられる利用可能な反射係数の部分集合に基づいて、多端子対回路網に関するSパラメータの集合を計算するSパラメータ計算器も含まれている。
本発明のさらにもう1つの実施態様によれば、回路網のSパラメータを求めるための方法には、回路網の複数端子対において実施される単一端子対測定に基づいて波形パラメータを求めるステップと、波形パラメータに基づいて回路網のSパラメータを求めるステップが含まれている。
本発明のさらにもう1つの実施態様によれば、コンピュータ実行可能命令を備えたコンピュータ可読媒体が、回路網の複数端子対において実施される単一端子対測定に基づく波形パラメータを受信して、その波形パラメータに基づく回路網のSパラメータを求めることが可能である。
本発明のもう1つの実施態様によれば、コンピュータ実行可能命令を備えたコンピュータ可読媒体が、回路網の端子対において実施される単一端子対測定に基づいて反射係数を求め、その反射係数に基づいて回路網のSパラメータを求めることが可能である。
本開示は、一般に、2つ以上の端子対を備えることが可能な電子回路網のSパラメータを求めるためのシステム及び方法に関するものである。回路網のために、波形パラメータに基づいて、反射係数の集合が導き出される。波形パラメータは、例えば、回路網解析器、または、単一端子対測定を利用する他の試験装置によって測定可能である(例えば、ある端子対以外の他の端子対が開放状態にあるか、または、短絡している間に、該ある端子対におけるパラメータを測定する)。回路網のSパラメータは、反射係数の部分集合から求めることが可能である。本発明の実施態様の1つによれば、Sパラメータは、回路網の単一端子対測定から得られる反射係数に基づいて求められる。
図1には、被測定物(DUT)12を含む回路10が例示されている。図1の例では、DUT12は、受動ツー端子対電子回路網であると仮定されている。従って、DUT12は、4つのSパラメータS11、S12、S21、S22によって特性を明らかにすることが可能である。Sパラメータは、DUT12について求められた反射係数に基づいて求めることが可能である。本発明の態様の1つによれば、DUT12に関する反射係数「Γ」は、DUTの波形パラメータの単一端子対測定結果に基づいて求めることが可能である。例えば、波形パラメータは、例えば、特定の単一端子対以外の他の端子対が開放のままか、または、短絡している場合に、特定の単一端子対において測定することが可能である。単一端子対測定は、とりわけ、端子対が、ICダイ、パッケージ基板、または、プリント回路基板の両面等の、DUT12のほぼ背中合わせの表面に配置される可能性のある場合には有用である。次に、反射係数を利用して、例えば、DUTの特性を明らかにするSパラメータ行列(またはモデル)を再構成することによって、DUT12のSパラメータを求めることが可能になる。
DUT12の特性を明らかにする場合、S11パラメータが、DUTの入力インピーダンスの関数として変動する入力端子対P1における信号反射と関連づけられて、DUTによる入力信号V1の反射の仕方がモデル化される。DUT12のS22パラメータが、負荷Z0のインピーダンスに関連したDUTの出力インピーダンスの関数である出力端子対P2における信号反射と関連づけられて、出力端子対P2における信号反射がモデル化される。S12パラメータによって、DUT12の逆利得がモデル化される。S21パラメータは、DUT12の挿入利得または順利得に相当する。
回路10の動作を例示するため、回路10には、電圧Vを有する入力信号(例えば、所望の周波数の正弦波)をDUT12の入力端子対P1に供給する信号源14を含むことが可能である。DUT12の出力端子対P2は、入力信号V1に基づく出力信号V2を送り出す。図1の例では、DUT12は、約50オームといった特性インピーダンスZ0を有する負荷16に出力信号V2を供給する。
DUT12の波形パラメータ(例えば、振幅または電圧)は、入力端子対P1及び出力端子対P2において測定することが可能である。波形パラメータには、入力信号V1の透過部分V1mすなわち、信号源14からDUT12に伝達される入力信号V1の部分が含まれている。波形パラメータには、入力信号V1の反射部分V1pすなわち、DUTから反射されて、信号源14に向かって戻される入力信号V1の部分も含まれている。波形パラメータには、出力信号V2の透過部分V2m、すなわち、DUT12から負荷Z0に伝達される出力信号V2の部分と、出力信号V2の反射部分V2pすなわち、負荷Z0から反射されて、DUTに向かって戻される出力信号の部分を含むことも可能である。
V1pの振幅は、信号源14の出力インピーダンスとDUT12の入力インピーダンスとの間における不整合の量によって決まる。V1pの振幅は、信号源14の出力インピーダンスとDUT12の入力インピーダンスとの間における不整合に応じて増大する。例えば、DUT12の入力インピーダンスと信号源14の出力インピーダンスが整合し、出力インピーダンスと負荷Z0が整合すると、入力信号V1の反射は生じなくなる、すなわち、信号源14の直列抵抗が50オームと仮定すると、V1p=0及びV1m=V1/2になる。
同様に、V2pの振幅は、DUT12の出力インピーダンスと負荷Z0のインピーダンスとの間における不整合の量によって決まる。V2pの振幅は、DUT12の出力インピーダンスと負荷Z0のインピーダンスとの間における不整合に応じて増大する。負荷Z0のインピーダンスとDUT12の出力インピーダンスが整合し、信号源14の入力インピーダンスと出力インピーダンスが整合すると、出力信号V2の反射は生じなくなる、すなわち、信号源14の直列抵抗が50オームと仮定すると、V2p=0及びV2m=V2/2になる。
DUT12のSパラメータは、波形パラメータV1m、V1p、V2m、及び、V2pに関係している。例えば、2端子対回路網の場合、Sパラメータ行列は、下記のように表わすことが可能である。
以下では、単一端子対測定によって、反射係数及びSパラメータを求めるために用いることが可能な、方程式の導出例について述べることにする。
出力端子対P2が開放したままの場合、V2m=V2pになる。これが事実であれば、方程式1のSパラメータ行列は、下記のように変形することが可能である。
V1m=S11・V1p+S12・V2p 方程式2
V2p=S21・V1p+S22・V2p 方程式3
V2pは、V1pの関数として解くことが可能であり、方程式3は、下記のように書き直すことが可能である。
V2p=S21・V1p+S22・V2p 方程式3
V2pは、V1pの関数として解くことが可能であり、方程式3は、下記のように書き直すことが可能である。
V2p=S21・V1p/(1−S22) 方程式4
方程式4は方程式2に代入することが可能であり、方程式2は下記のように書き直すことが可能である。
方程式4は方程式2に代入することが可能であり、方程式2は下記のように書き直すことが可能である。
V1m=S11・V1p+S12・S21・V1p/(1−S22) 方程式5
方程式5は、下記のように、出力端子対P2が開放状態の場合の透過対反射比を表わした反射係数(Γ2open)を表わすように書き直すことが可能である。
方程式5は、下記のように、出力端子対P2が開放状態の場合の透過対反射比を表わした反射係数(Γ2open)を表わすように書き直すことが可能である。
V1m/V1p=Γ2open=S11+S12・S21/(1−S22) 方程式6
出力端子対P2が短絡している場合、V2m=−V2pになる。出力端子対P2が短絡状態にある場合、方程式1のSパラメータ行列は、下記のように変形することが可能である。
出力端子対P2が短絡している場合、V2m=−V2pになる。出力端子対P2が短絡状態にある場合、方程式1のSパラメータ行列は、下記のように変形することが可能である。
V1m=S11・V1p+S12・V2p 方程式7
−V2p=S21・V1p+S22・V2p 方程式8
V2pは、V1pの関数として解くことが可能であり、方程式8は、下記のように書き直すことが可能である。
−V2p=S21・V1p+S22・V2p 方程式8
V2pは、V1pの関数として解くことが可能であり、方程式8は、下記のように書き直すことが可能である。
V2p=−S21・V1p/(1+S22) 方程式9
方程式9を方程式7に代入すると、次のようになる。
方程式9を方程式7に代入すると、次のようになる。
V1m=S11・V1p−S12・S21・V1p/(1+S22) 方程式10
方程式10は、さらに、出力端子対P2が短絡状態の場合の透過対反射比を表わした反射係数(Γ2short)を表わすように書き直すことが可能である。Γ2shortは、下記のように表わすことが可能である。
方程式10は、さらに、出力端子対P2が短絡状態の場合の透過対反射比を表わした反射係数(Γ2short)を表わすように書き直すことが可能である。Γ2shortは、下記のように表わすことが可能である。
V1m/V1p=Γ2short=S11−S12・S21/(1+S22) 方程式11
入力端子対P1が開放したままの場合、V2m=V2pになる。入力端子対P1が開放状態の反射係数を求める方程式は、上述の方程式6の導出と同様のやり方で、導き出すことが可能である。図1の例におけるDUTは、受動装置であるため、DUT12を表す方程式は簡単になる。「受動」の意味するところは、回路網によって、入力信号V1にほとんど利得が加えられず、従って、S12=S21になるということである。DUT12は受動装置であるため、対称性により、入力端子対P1の開いた端子対状態にある場合の透過対反射比として反射係数(Γ1open)を表わす方程式が認められる。従って、方程式6から反射係数Γ1openを表わした方程式の変数置換をすると、次のようになる。
入力端子対P1が開放したままの場合、V2m=V2pになる。入力端子対P1が開放状態の反射係数を求める方程式は、上述の方程式6の導出と同様のやり方で、導き出すことが可能である。図1の例におけるDUTは、受動装置であるため、DUT12を表す方程式は簡単になる。「受動」の意味するところは、回路網によって、入力信号V1にほとんど利得が加えられず、従って、S12=S21になるということである。DUT12は受動装置であるため、対称性により、入力端子対P1の開いた端子対状態にある場合の透過対反射比として反射係数(Γ1open)を表わす方程式が認められる。従って、方程式6から反射係数Γ1openを表わした方程式の変数置換をすると、次のようになる。
V2m/V2p=Γ1open=S22+S12・S21/(1−S11) 方程式12
出力端子対P2が短絡している場合、V1m=−V1pになる。入力端子対P1が短絡状態にある場合の透過対反射比である反射係数(Γ1short)求めるための方程式は、上述の方程式11の導出と同様のやり方で導き出すことが可能である。DUT12は、上述のように受動装置であるため、対称性により、次のように、方程式11から下記の方程式(方程式13)を変数置換で得ることが可能である。
出力端子対P2が短絡している場合、V1m=−V1pになる。入力端子対P1が短絡状態にある場合の透過対反射比である反射係数(Γ1short)求めるための方程式は、上述の方程式11の導出と同様のやり方で導き出すことが可能である。DUT12は、上述のように受動装置であるため、対称性により、次のように、方程式11から下記の方程式(方程式13)を変数置換で得ることが可能である。
V2m/V2p=Γ1short=S22−S12・S21/(1+S11) 方程式13
さらに、DUT12は、2端子対回路網であるため、順利得または逆利得がなく、S12=S21になる。従って、SパラメータS11、S12、S21、及び、S22を有する2端子対回路網の場合、任意の3つの未知のSパラメータを用いて、残りのSパラメータを解くことが可能である。すなわち、DUT12のSパラメータの計算に必要なのは、4つの方程式6、11、12、及び、13のうちの3つだけである。従って、明らかに、2端子対DUT12のSパラメータは、上述の4つの単一端子対測定のうちの3つの部分集合に基づいて求めることが可能である。すなわち、こうした単一端子対測定から導き出される4つの反射係数Γ1open、Γ1short、Γ2open、及び、Γ2shortのうち任意の3つを用いて、DUT12の完全なSパラメータモデルを計算することが可能である。
さらに、DUT12は、2端子対回路網であるため、順利得または逆利得がなく、S12=S21になる。従って、SパラメータS11、S12、S21、及び、S22を有する2端子対回路網の場合、任意の3つの未知のSパラメータを用いて、残りのSパラメータを解くことが可能である。すなわち、DUT12のSパラメータの計算に必要なのは、4つの方程式6、11、12、及び、13のうちの3つだけである。従って、明らかに、2端子対DUT12のSパラメータは、上述の4つの単一端子対測定のうちの3つの部分集合に基づいて求めることが可能である。すなわち、こうした単一端子対測定から導き出される4つの反射係数Γ1open、Γ1short、Γ2open、及び、Γ2shortのうち任意の3つを用いて、DUT12の完全なSパラメータモデルを計算することが可能である。
もう1つの例として、下記には、求められた4つの反射係数のうちの3つ、すなわち、Γ1open、Γ2open、及び、Γ2shortを利用してSパラメータを求めるための方程式の導出が例示される。例えば、方程式6、11、及び、12を利用して、SパラメータS11、S12、S21、及び、S22のそれぞれについて方程式1のSパラメータ行列が解かれる。しかし、4つの反射係数Γ1open、Γ1short、Γ2open、及び、Γ2shortのうち任意の3つ、従って、方程式6、11、12、及び、13のうち任意の対応する3つを利用して、方程式1のSパラメータ行列を解くことができるのは明らかである。同様に、3つの反射係数の異なる組み合わせを利用して、Sパラメータを求めることができるのも明らかであり、これによって、求められたSパラメータの平均値算出及び検証を行えるようにすることが可能になる。
方程式6、11、及び、12を利用して、S22について方程式1のSパラメータ行列を解くと、下記の方程式が得られる。
S22=(−2・Γ1open+Γ2short・Γ1open+Γ2open・Γ1open+Γ2open−Γ2short)/(−Γ2short・Γ1open+Γ2open・Γ1open−2+Γ2short+Γ2open) 方程式14
方程式11と方程式12を組み合わせると、次のようになる。
方程式11と方程式12を組み合わせると、次のようになる。
(Γ2short−S11)/(Γ1open−S22)=−(1−S11)/(1+S22) 方程式15
S11について方程式15を解くと、次のようになる。
S11について方程式15を解くと、次のようになる。
S11=(Γ2short+Γ2short・S22+Γ1open−S22)/(Γ1open+1) 方程式16
方程式16に方程式14を代入すると、下記のように、方程式17が得られる。
方程式16に方程式14を代入すると、下記のように、方程式17が得られる。
S11=(−Γ2short・Γ1open+Γ2open・Γ1open−Γ2short+2・Γ2short・Γ2open−Γ2open)/(−Γ2short・Γ1open+Γ2open・Γ1open−2+Γ2short+Γ2open) 方程式17
DUT12は受動2端子対回路網であるため(例えば、S12=S21)、方程式12は、次のように書き直すことが可能である。
DUT12は受動2端子対回路網であるため(例えば、S12=S21)、方程式12は、次のように書き直すことが可能である。
Γ1open−S22=(S12)2/(1−S11) 方程式18
S12について方程式18を解くことが可能であり、次のようになる。
S12について方程式18を解くことが可能であり、次のようになる。
S12=(Γ1open−S11・Γ1open−S22+S11・S22)1/2 方程式19
S22及びS11の代わりに、それぞれ、方程式19に方程式14及び17を代入すると、次のように、方程式20が得られる。
S22及びS11の代わりに、それぞれ、方程式19に方程式14及び17を代入すると、次のように、方程式20が得られる。
S12=S21=√2・(−(Γ2short−1)・(Γ1open 2−1)・(Γ2short−Γ2short・Γ2open+Γ2open 2−Γ2open)/(−Γ2short・Γ1open+Γ2open・Γ1open−2+Γ2short+Γ2open)2)1/2
従って、上記導出例を考慮すると明らかなように、選択された方程式(例えば、方程式14、17、及び、20)を用いて、それぞれの端子対P1及びP2における単一端子対波形パラメータ測定結果に基づく、DUT12のSパラメータS11、S12、S21、及び、S22を求めることが可能である。さらに、求められたSパラメータを利用して、方程式1のSパラメータ行列を作成することが可能である。
従って、上記導出例を考慮すると明らかなように、選択された方程式(例えば、方程式14、17、及び、20)を用いて、それぞれの端子対P1及びP2における単一端子対波形パラメータ測定結果に基づく、DUT12のSパラメータS11、S12、S21、及び、S22を求めることが可能である。さらに、求められたSパラメータを利用して、方程式1のSパラメータ行列を作成することが可能である。
図2には、本発明の態様の1つに従って実施することが可能なDUT12のSパラメータを求めるためのSパラメータ測定システム20が例示されている。システム20は、本発明の実施態様の1つに従って、入力端子対P1または出力端子対P2等の単一端子対において、波形パラメータを測定する働きをする。図2に示すシステム20の構成において、DUT12は、DUT12の入力端子対P1に入力信号V1を供給する信号源14に有効に接続されている。回路網解析器22は、概略が24で表示されたプローブ等の電気的接続手段によって、DUT12の入力端子対P1に電気的に接続されている。
当該技術者には明らかなように、さまざまなタイプ及び構造のプローブが存在しており、例えば、DUT12のタイプ及び構造に従って、任意のこうしたプローブを用いることが可能である。信号源14は、図2に示すように、回路網解析器22から独立させることもできるし、あるいは、回路網解析器に一体化するか、または、別様に組み込むことも可能である。上述のように、測定は、一般に、1対のプローブを用いて、端子対P1及びP2で同時に実施される。こうした端子対におけるプローブのアライメントは、一般に、高い精度を必要とする。本明細書に解説のアプローチを用いて、Sパラメータを求めると、例えば、1つ以上のプローブを用いて、端子対P1及び端子対P2で個別測定を実施することができるので、プローブ24による物理的測定を容易にすることが可能になる。
Sパラメータ計算器30は、回路網解析器22と有効に関連づけられている。Sパラメータ計算器30は、端子対P1及びP2における単一端子対測定から導き出された、可能性のある反射係数の部分集合に基づいて、DUT12のSパラメータを確認するようにプログラムされ及び/または構成されている。例えば、Sパラメータ計算器30は、回路網解析器22によって測定された、または、別様に得られた値に基づいて、選択された方程式(例えば、上掲のような)を実施することによって、Sパラメータを計算することが可能である。
計算器30は、回路網解析器22内のコンピュータ実行可能命令として、または、関連するコンピュータまたは解析ツールとして実施することが可能である。Sパラメータ計算器30は、例えば、PC等のホスト・コンピュータ、または、測定値に基づいて、専らSパラメータの計算だけを実施する回路網解析器の一部の形態をとることが可能である。さらに、パラメータ計算器30は、回路網解析器22によって測定される値に基づいてSパラメータを手動計算するものとして実施することさえ可能である。
図2の例に示すシステム20の初期構成において、出力端子対P2は開放したままであるので、V2m=V2pになる。この構成の場合、回路網解析器22は、プローブ24を介して入力端子対P1におけるV1m及びV1pを測定することが可能である。Sパラメータ計算器30は、P2が開放している間に、端子対P1で行われた単一端子対測定から求められたV1m及びV1pに基づいて、反射係数Γ2openを求めることが可能である(例えば、方程式6を実施することによって)。
図2のシステム20は、出力端子対P2が短絡するように再構成することが可能であり、V2m=−V2pになる。出力端子対P2の短絡は、点線として図2の26で略示された、電気結合手段を介して実施される。結合手段26は、出力端子対P2において端子を短絡させるのに適した任意の導電性素子または部材とすることが可能である。手段26は、例えば、出力端子対P2の端子を短絡させるために用いられる一片の金属箔(例えば、銅またはアルミニウム)とすることが可能である。
出力端子対P2が短絡すると、回路網解析器22は、プローブ24によって入力端子対P1におけるV1m及びV1pをを測定することが可能になる。Sパラメータ計算器30は、P2が短絡している間に端子対P1で行われた単一端子対測定に基づいて、反射係数Γ2shortを求めることが可能である(例えば、方程式11を実施することによって)。
図3には、本発明の態様の1つに従って端子対P2における単一端子対測定を可能にするように再構成されたシステム20が例示されている。図3の例20の場合、DUT12の出力端子対P2は、V1で表示された入力信号を供給する信号源14に有効に接続されている。回路網解析器22は、プローブ24を介してDUT12の出力端子対P2に接続されている。プローブ24は、端子対P1の測定を実施するために利用されたものと同じかまたは異なるプローブとすることが可能である。さらに、入力端子対P1は開放したままであり、従って、V1m=V1pになる。この構成の場合、回路網解析器22は、出力端子対P2において、プローブ24を介してV2m及びV2pを測定することが可能である。Sパラメータ計算器30は、これらの測定パラメータV2m及びV2pを用いて、反射係数Γ1openを求めることが可能である(例えば、方程式12を実施することによって)。
図3のシステム20の構成は、P1を短絡させるのに利用された電気結合手段26と同じかまたは異なるものとすることが可能な電気結合手段を介して、入力端子対P1において端子を短絡させるように再構成することが可能である。P1が短絡すると、上記数学的考察によって、V1m=−V1pになる。入力端子対P1が短絡すると、回路網解析器22は、出力端子対P2において、プローブ24を介してV2m及び/またはV2pを測定することが可能になる。Sパラメータ計算器30は、これらの測定結果を用いて、反射係数Γ1shortを求めることが可能である(例えば、方程式13を実施することによって)。
さらに、Sパラメータ計算器30は、少なくとも、図2及び図3に関して識別された単一端子対測定結果の部分集合に基づいて、DUT12のSパラメータS11、S12、S21、及び、S22を計算するか、または、別様に求めるようにプログラム及び/または構成することが可能である。例えば、Sパラメータ計算器30は、方程式14、17、及び、20を用いて、反射係数Γ1open、Γ1short、Γ2open、及び、Γ2shortを求めることが可能である。回路網解析器22またはSパラメータ計算器30は、さらに、Sパラメータを求めることができるようにするに十分な反射係数Γ1open、Γ1short、Γ2open、及び、Γ2shortを求めることが可能である。
もちろん、明らかなように、反射係数Γは、波形パラメータの関数として変動するので、Sパラメータを決めるために用いられる方程式(例えば、方程式14、17,及び、20)は、反射係数ではなく、測定された波形パラメータを用いて書き直すことが可能である。結果として、Sパラメータは、反射係数を陽に求めることなく、測定された波形パラメータの関数として直接求めることが可能になる。
従って、図2及び図3の上記実施態様に鑑みて、本発明では、DUT12の入力端子対P1及び出力端子対P2における単一端子対波形パラメータ測定によって、Sパラメータを求めることが可能になる。システム20によれば、信号源14に対置する端子対に接続された負荷の使用を必要とせずに、DUT12のSパラメータを求めることも可能になる。さらに、端子対P1及びP2のそれぞれにおける開放状態及び短絡状態は、高い信頼度で容易に実現することが可能であり、同時に、プローブとDUT12の複数端子対を同時に接触させるといった、多端子対測定結果の取得に付随する可能性のある困難を回避することが可能になる。さらに、本発明では、波形パラメータの測定時に、整合負荷を用いる必要がないので、回路網解析器の較正手順を大幅に単純化することが可能になる。
ここまで、本発明の説明は、ほとんど、2端子対回路網のSパラメータを求めることに関して行われてきた。しかし明らかなように、本発明のシステム及び方法は、3端子対以上を備える回路網のSパラメータを求めるために実施することが可能である。これは、順利得Sパラメータと逆利得Sパラメータが等しい多端子対回路網の場合、反射係数、従って、回路網のSパラメータを求めるための方程式を決めることが可能であるためである。こうした方程式の決定には、複雑な代数演算または他の数学演算が必要になる可能性があるが、それにもかかわらず、その方程式は、本明細書に含まれる教示に基づいて確定可能である。
図4には、本発明の態様の1つに従ってSパラメータを求めるためのSパラメータ測定システム40が例示されている。システム40には、DUTの反射係数及びSパラメータを求めるためのアルゴリズム(例えば、方程式)を実施するSパラメータ計算器42が含まれている。Sパラメータ計算器42は、例えば、コンピュータ、ワークステーション、回路網解析器、または、他の試験装置において実行される、コンピュータ実行可能命令として実施することが可能である。システム40には、グラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI)等のSパラメータ計算器42に関連したユーザ・インターフェイス44を含むことも可能である。ユーザ・インターフェイス44によって、Sパラメータ計算器42に関連した動作パラメータを設定するためのユーザ入力46を受信するプログラマブル機構が得られる。例えば、ユーザ入力46によって、Sパラメータを求めるべきDUTに関連した構造特性及び/または機能特性が定義される。ユーザ入力によって、Sパラメータの結果を検証するための手順も確立される。
Sパラメータ計算器42は、多端子対回路網に関する測定情報を含むデータ源50に有効に接続されている。例えば、データ50には、多端子対回路網についてどの反射係数を計算することが可能であるかに基づく測定データ(例えば、測定波形パラメータ)が含まれている。データS0は、揮発性記憶装置(例えば、RAM、DRAM等)または不揮発性記憶装置(例えば、ハードディスク・ドライブ、CD−ROM等)等のコンピュータ可読媒体に記憶することが可能である。データは、例えば、回路網解析器によって実施される測定によってリアルタイムに供給することもできるし、あるいはまた、Sパラメータ計算器42による後続処理に備えて記憶することも可能である。Sパラメータ計算器42は、DUTに関するSパラメータ行列を作成し、測定データ50に基づいて、52として表示されたSパラメータを指示する働きをする。
Sパラメータ計算器42には、Sパラメータ行列作成エンジン60と、反射係数エンジン62が含まれている。Sパラメータ計算器42には、反射係数エンジン62によって実施される操作を定義するパラメータを選択するためのセレクタ64も含まれている。セレクタ64は、行列作成エンジン60の操作を定義するパラメータも選択することが可能である。例えば、セレクタ64は、ユーザ・インターフェイス44によって供給されるユーザ入力46に基づいて、適切な方程式66の集合を選択することが可能である。例えば、セレクタ64は、利用可能な方程式66の集合から、上述のような、データ50に基づいてDUTの反射係数を求めるための方程式(例えば、方程式6、11、12、及び、13)を選択することが可能である。さらに、または、代わりに、セレクタは、利用可能な方程式68の集合から、Sパラメータの計算に適した方程式を選択することも可能である。例えば、方程式66及び68は、セレクタ64が、ユーザ入力46に基づいて必要な方程式にアクセスすることが可能な所定の方程式のライブラリとして、記憶することが可能である。
もう1つの例として、図4に示すように、セレクタ64は、反射係数エンジン62に供給する、いくつかの(1、2、...N)反射係数方程式66にアクセスすることが可能である。反射係数エンジンに供給される反射係数方程式66の数及びタイプは、DUTの端子対数、及び/または、所望の冗長レベル、または、Sパラメータ52を求める際に実施されることになる検証といった、さまざまな要素によって左右される可能性がある。例えば、2端子対DUTに関して、4つのSパラメータを求めるには、4つの反射係数方程式(例えば、方程式6、11、12、及び、13)のうちの3つで十分である。
2端子対回路網のより保守的なアプローチでは、反射係数方程式66(例えば、方程式6、11、12、及び、13)の4つを用いて、Sパラメータの複数集合が得られ、これらの相関または比較によって、誤り検出及び/または平均値算出を行うことが可能になる。方程式セレクタ64は、上述のような、計算された反射係数に基づいてSパラメータ52を求めるための他の方程式68(例えば、方程式14、17、及び、20)を選択する働きも可能である。行列作成エンジン60は、従って、測定データ50に対する方程式66及び68の選択集合の適用に基づいて、Sパラメータを計算する。
本発明によるDUT12のSパラメータを求めるための方法80については、上述の構造的及び機能的特徴を考慮して、図5を参照することにより、さらに理解が深まることになるであろう。説明を簡単にするため、図5の方法80は、順次実施されるものとして示され、解説されるが、もちろん明らかなように、態様によっては、本発明に従って、図示及び解説されるものとは異なる順序で、及び/または、同時に行われるといった場合もあり得るので、本発明は、例示の順序に制限されるものではない。さらに、例示の全ての特徴が、本発明のある態様に従って、方法80を実施しなければならないというわけではない可能性もある。さらに云うまでもないが、方法80は、ハードウェア、ソフトウェア(例えば、コンピュータまたは試験装置で実行されるコンピュータ実行可能命令)、手動、または、それらの組み合わせによって実施可能である。
方法80は、82から開始される。これには、DUT属性(例えば、数、測定のタイプ及び量等)の定義を含むことが可能である。この結果として、関連ソフトウェアにおける開始値及びインスタンス生成オブジェクトに対する変数の初期設定が可能になる。84において、反射係数方程式が選択される。2端子対回路網の場合、例えば、反射係数には、Γ1open、Γ1short、Γ2open、Γ2shortを含むことが可能である。反射係数は、DUT(例えば、図1のDUT12)のSパラメータの決定に用いるために選択される。上述のように、DUTの端子対数、及び、計算の所望の平均値算出レベル及び/または検証といった要素に従って、異なる数の反射係数方程式を選択することが可能である。例えば、2端子対DUTの場合、反射係数Γ1open、Γ2open、及び、Γ2shortを求めるための方程式を利用して、検証または平均値算出を行わずに、DUTのSパラメータを求めることが可能である。確度の向上のため、Sパラメータの検証または平均値算出が所望される場合、2端子対例について、反射係数Γ1shortを求めるための方程式も選択することが可能である。
86では、上述のように、波形パラメータを利用して、84で選択された方程式に基づいて、反射係数が求められる。あるいはまた、86において、選択を必要とすることなく、システムに利用可能な波形パラメータに基づいて、全ての、または、選択された数の反射係数を求めることも可能である。例えば、上述の2端子対DUTについて反射係数を求める際、反射係数Γ1open、Γ1short、Γ2open、及び、Γ2shortを求めるのに十分な波形パラメータが利用可能であれば、86において、これら4つの反射係数を全て求めることが可能である。しかし、3つの反射係数を求めるのに十分な波形パラメータの部分集合だけしか利用できない場合には、86において、3つの反射係数だけを求めることも可能である。
88では、Sパラメータ方程式が選択される。Sパラメータ方程式によって、DUTのSパラメータ(例えば、S11、S12、S21、S22)を求めることが可能になる。上述のように、Sパラメータは、86で求められるような、反射係数の異なる組み合わせを組み込んださまざまな方程式によって求めることが可能である。従って、選択されるSパラメータ方程式の数は、DUTの端子対数及び86で求められる利用可能な反射係数といった要素に応じて変動する可能性がある。
90では、88で選択された方程式に基づいて、Sパラメータが求められる。あるいはまた、88におけるSパラメータの選択を必要とすることなく、例えば、方法80で利用可能な反射係数に基づいて自動的に適切な方程式にアクセスすることによって、90でSパラメータを求めることも可能である。例えば、上述のように、2端子対DUTについてSパラメータを求める場合、利用可能な反射係数に応じて変化する可能性のある、いくつかのSパラメータまたは全てのパラメータの部分集合を利用することが可能である。結果として、必要とされるよりも多くの反射係数が利用可能である場合、90において、Sパラメータを求めることによって、結果の平均値算出や結果の冗長性による検証を行うことが可能になる。利用可能な全反射係数より少ないその部分集合が存在する状況の場合、やはり、より少ないSパラメータ方程式を利用して、全Sパラメータ行列を確認することが可能である。92では、90で実施された方程式から求められたSパラメータ(S11、S12、S21、S22)が、提供される。92では、さらに、反射係数の異なる集合に基づいて計算することができたSパラメータの比較を実施した後で、Sパラメータを提供することが可能である。この比較を利用して、結果の確度を示すことが可能になる。次に、94において、この方法は終了する。
図6には、回路網のSパラメータを求めるための方法が示されている。この方法には、100で示すように、回路網の複数端子対で実施される単一端子対測定に基づいて波形パラメータを求めるステップが含まれている。この方法には、110で示すように、波形パラメータに基づいて回路網のSパラメータを求めるステップも含まれている。
以上の説明は、本発明の例である。もちろん、本発明の解説のために、コンポーネントまたは方法の考えられるあらゆる組み合わせについて述べることは不可能であるが、通常の当該技術者であれば明らかなように、本発明についてさらに多くの組み合わせと置換が可能である。従って、本発明は、付属の請求項の精神及び範囲内に含まれるこうした全ての改変、修正、及び、変更を包含することを意図したものである。
12 回路網
20 Sパラメータ測定システム
22 回路網解析器
30 Sパラメータ計算器
40 Sパラメータ測定システム
42 Sパラメータ計算器
52 Sパラメータ
60 Sパラメータ測定手段
62、66 波形パラメータ及び反射係数測定手段
68 Sパラメータ測定手段
P1 第1の端子対
P2 第2の端子対
20 Sパラメータ測定システム
22 回路網解析器
30 Sパラメータ計算器
40 Sパラメータ測定システム
42 Sパラメータ計算器
52 Sパラメータ
60 Sパラメータ測定手段
62、66 波形パラメータ及び反射係数測定手段
68 Sパラメータ測定手段
P1 第1の端子対
P2 第2の端子対
Claims (10)
- 回路網のSパラメータを求めるためのSパラメータ測定システムであって、
回路網の複数端子対のそれぞれにおいて実施される単一端子対測定に基づいて求められる波形パラメータに基づいて、前記回路網のSパラメータを計算するSパラメータ計算器を具備するSパラメータ測定システム。 - 前記波形パラメータに、前記単一端子対で得られる、信号の透過及び反射の少なくとも一方に関連した情報が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
- 前記Sパラメータ計算器が、前記波形パラメータに基づいて反射係数を求めることと、前記Sパラメータ計算器が、前記反射係数に基づいてSパラメータを求めることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
- 前記反射係数に、前記単一端子対で得られる、信号の透過及び反射に関数的に関連した値が含まれることを特徴とする、請求項3に記載のSパラメータ測定システム。
- 前記回路網が、第1の端子対と第2の端子対とを具備する2端子対回路網であることと、前記単一端子対測定に、
前記第2の端子対が開放している間の、前記第1の端子対、
前記第2の端子対が短絡している間の、前記第1の端子対、
前記第1の端子対が開放している間の、前記第2の端子対、及び、
前記第1の端子対が短絡している間の、前記第2の端子対
のうちの少なくとも3つの端子対において実施される測定が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。 - 前記Sパラメータ計算器が、前記波形パラメータに基づいて反射係数を求めることと、前記反射係数に、
第1の端子対を除く他の複数端子対のそれぞれが開放している間の、第1の端子対の第1の反射係数、
第1の端子対を除く他の複数端子対のそれぞれが短絡している間の、第1の端子対の第2の反射係数、
第2の端子対を除く他の複数端子対のそれぞれが開放している間の、第2の端子対の第3の反射係数、及び、
第2の端子対を除く他の複数端子対のそれぞれが短絡している間の、第2の端子対の第4の反射係数
のうちの少なくとも3つの反射係数が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。 - 前記Sパラメータ計算器が、前記回路網に関して可能性のある全ての反射係数より少ないその部分集合に基づいて前記回路網の前記Sパラメータを計算することを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
- さらに、前記単一端子対測定を実施するための回路網解析器を具備することを特徴とする、請求項1に記載のSパラメータ測定システム。
- 前記回路網が受動多端子対回路網であることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
- 回路網のSパラメータを求めるためのシステムであって、
回路網の単一端子対測定に基づいて、波形パラメータ及び反射係数の少なくとも一方を求めるための手段と、
波形パラメータと反射係数の前記少なくとも一方に基づいて、前記回路網のSパラメータを求めるための手段とを有するSパラメータ測定システム。
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