JP2005140037A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005140037A
JP2005140037A JP2003378281A JP2003378281A JP2005140037A JP 2005140037 A JP2005140037 A JP 2005140037A JP 2003378281 A JP2003378281 A JP 2003378281A JP 2003378281 A JP2003378281 A JP 2003378281A JP 2005140037 A JP2005140037 A JP 2005140037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
oil
pressure
bearing member
main bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003378281A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Morimoto
敬 森本
Hiroyuki Kono
博之 河野
Hirofumi Yoshida
裕文 吉田
Akira Iwashida
鶸田  晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003378281A priority Critical patent/JP2005140037A/ja
Publication of JP2005140037A publication Critical patent/JP2005140037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】近年、高差圧冷媒の使用が増えてきており、固定スクロールと主軸受部材の接合面のシール部のシール性低下に伴う漏れの増大で圧縮損失が増大し、スクロール圧縮機の性能が低下する傾向が多かった。
【解決手段】固定スクロール12と主軸受部材11の接合面100にオイル溜まり溝101が主軸受部材11のおおよそ全周わたって形成する。オイル溜まり溝101は単独の溝であっても良いし、複数の溝により形成されていても良い。本構成によりオイル溜まり溝101に滞留するオイル6により接合面100のオイルシール性が高められ、圧縮損失の低減が図れ高効率なスクロール圧縮機を提供することが出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は、業務用または家庭用、あるいは乗り物用の冷凍空調、あるいはヒートポンプ式の給湯システムなどに用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
従来、この種のスクロール圧縮機は、固定スクロールと主軸受部材の接合面近傍に柔構造物を形成し、この柔構造物の弾性変形により固定スクロールと主軸受部材の接合面が面接合し、有効なシールを確保する構成を採っているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機を示すものである。図6に示すように、固定スクロール201と主軸受部材(フレーム204)の接合面近傍に固定スクロール柔構造部201bが形成され、接合時の変形により接合面のシール性を向上させていた。
特開平5−187365号公報
しかしながら、前記従来の構成では、固定スクロール201に固定スクロール柔構造部201bを構成する必要があり、作用を考慮すると、固定スクロール201の外周径方向から加工を施し固定スクロール柔構造部201bを構成しなければならなかった。本加工により加工工数が増大するのに加えて、固定スクロール201に加工の影響により歪が発生することも十分想定することができ、圧縮時の漏れ増大につながる可能性がある。
さらに、作動冷媒を高圧冷媒、例えば二酸化炭素等を用いた場合、接合時の柔構造部201bの変形に加え高差圧による構造物の圧力変形が非常に大きなものとなり、圧縮時の漏れ増大につながるスクロールラップの大幅変形を引き起こしてしまう可能性が考えられる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、比較的容易な加工で固定スクロールと主軸受部材の接合面のシール性を向上し、高圧の吐出ガスが前記接合面から中間圧が作用する背圧室へ流入するのを抑制し、ガス漏れによる圧縮機性能の低下を防止したスクロール圧縮機を提供することができる。さらに今後の適用が増加する二酸化炭素等の高圧冷媒使用時においても性能良好なスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、接合する主軸受部材の接合面と固定スクロールの接合面のどちらか一方の接合面にオイル溜まり溝を設けたものである。
これによって、接合時の歪や圧縮機運転時の圧力歪等により生じた微小隙間を通してオイル溜まり溝にはオイルが流入、滞留し、接合面でのオイルシール性が向上する。結果、高圧の吐出ガスが中間圧力の背圧室へ流入するのを抑制でき、圧縮損失を低減した高効率スクロール圧縮機を提供することができる。
また、オイル溜まり溝に積極的にオイルを流入させる構成とすることで、この効果はさらに高めることができる。
本発明のスクロール圧縮機は、比較的容易な加工で固定スクロールと主軸受部材の接合面のシール性を向上し、高圧冷媒使用時においても圧縮損失を低減することができることから、スクロール圧縮機の低コスト化、冷凍空調機器等の高効率化を実現することができる。
第1の発明は、接合する主軸受部材の接合面と固定スクロールの接合面のどちらか一方の接合面にオイル溜まり溝を設けることにより、主軸受部材と固定スクロールの接合時の歪や、圧縮機運転時の高圧吐出ガスと低圧の吸入圧力等の差圧に起因する微小隙間を通して、オイル溜まり溝にはある程度のオイルが流入する。溝として構成されているためオイルは滞留し、接合面ではオイルシール性が向上することにより、吐出ガスの高圧と背圧室の中間圧力との差圧によって発生するガスの流入を抑制することができ圧縮損失の低減を実現することができる。また、オイル溜まり溝自体の加工は比較的容易であり、加工工数の大幅な増加は見られない。
さらに、高圧と低圧の差圧により構成要素に大きな圧力変形が生じても、オイル溝に滞留したオイルによりシール性は確保され圧縮損失の低減が可能である。
第2の発明は、特に第1の発明で、オイル溜まり溝が接合面で略閉空間となっている構成としたもので、接合面の微小隙間から流入し、滞留したオイルが逃げにくく、運転、停止を繰り返し行った場合においても、適切なオイルシールを確保することが可能である。
第3の発明は、特に第1の発明で、オイル溜まり溝と背圧室とを連通するオイル溜まり溝連通路を設けた構成としたもので、背圧室内に滞留する中間圧力が作用するオイルを積極的にオイル溜まり溝に導く構成としたものである。本構成により、オイル溝には常時オイルが滞留することとなり、接合面でのオイルシール効果を高められ、さらに圧縮損失を低減することができる。
第4の発明は、特に第3の発明で、背圧室への開口方向が、主軸受部材の中心方向より旋回スクロールの反旋回方向に角度を持って配置された構成としたものである。本構成により、旋回スクロールが背圧室内で旋回する際の旋回運動によるオイルポンピング作用で、オイル溝に強制的にオイルが供給されることなり、第3の発明の効果をさらに高めることができる。
第5の発明は、特に第1〜4のいずれか1つの発明で、冷媒を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とすることを特徴とするスクロール圧縮機であって、高圧の吐出圧力と背圧室の中間圧力との差圧が非常に増大する傾向にあるスクロール圧縮機においても、圧縮損失の増加を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるスクロール圧縮機の要部である主軸受部材11の平面図を示すものである。
図1において、固定スクロールと主軸受部材11の接合面100にオイル溜まり溝101が形成されている。オイル溜まり溝101は主軸受部材11のおおよそ全周わたって形
成されており、単独の溝であっても良いし、複数の溝により形成されていても良い。また、オイル溜まり溝101は加工によって形成されても良いし、加工対象が鋳物等の場合には、素材の段階で鋳抜きにより形成されていれば、加工工数の増加等コストアップにつながることも抑えることができる。実施の形態1においてはオイル溜まり溝101は主軸受部材11に形成しているが、固定スクロールに形成しても効果としては同等のものが得られる。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図を示すものであり、図5は、本発明の第1の実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図である。本実施の形態のスクロール圧縮機は図1、図2、図5に示すように、鏡板12a、13aからラップ12b、13bが立ち上がる固定スクロール12および旋回スクロール13を噛み合わせて双方間に圧縮室15を形成し、旋回スクロール13を自転規制機構14による自転の規制のもとに円軌道に沿って旋回させたとき圧縮室15が容積を変えながら移動することで吸入、圧縮、吐出を行う。このとき、旋回スクロール13はその背面の背圧室29から、特に外周部に所定の背圧が印加されて、固定スクロール12から離れて転覆するようなことなく、前記吸入、圧縮、吐出を安定に行うように構成されている。
圧縮室15は図示の場合、複数形成され固定スクロール12、旋回スクロール13の外周側から中央に移動しながら容積が小さくなり、固定スクロール12の外周部に設けられている吸入口17から冷媒を吸入して中央に移動しながら次第に圧縮し、固定スクロール12の中央部に設けられた吐出口18を通じて密閉容器1内に吐出された後、外部吐出口39を通して密閉容器1外に吐出される。
吐出口18にはリード弁19が設けられ、圧縮される冷媒が所定の圧力以上になる都度開いて吐出させることにより冷媒の吐出圧を保証している。
背圧は、冷凍空調機や冷凍機にスクロール圧縮機を用いる場合の一例として、旋回スクロール13の中央部背面に設けた背圧室29に供給する潤滑用のオイル6の供給圧によって印加するようにしている。しかしながら本発明はこれに限られることはない。スクロール圧縮機の用途や動作形式などの違いによって他の背圧流体を用いることができる。
上記背圧を保証するため、固定スクロール12と旋回スクロール13のスラスト面には必要最低限のシール長が確保されている。
上記構成によると、スクロール圧縮機が前記吸入、圧縮、吐出を行う際には常に、背圧室29は接合面100を介して高圧の吐出圧力雰囲気と接していることになる。この接合面100のシール性が低下した場合には、背圧室29へ高温高圧の冷媒ガス27が流入することなり、圧縮機の圧縮効率が大幅に低下する結果となる。本実施の形態においては固定スクロール12と主軸受部材11の接合面100にオイル溜まり溝101が形成されているため、主軸受部材11と固定スクロール12の接合時の歪や、圧縮機運転時の高圧吐出ガスと低圧の吸入圧力等の差圧に起因する微小隙間を通して、オイル溜まり溝101にはある程度のオイルが流入する。溝として構成されているためオイルは滞留し、接合面ではオイルシール性が向上することにより、吐出ガスの高圧と背圧室29の中間圧力との差圧によって発生するガスの流入を抑制することができ圧縮損失の低減を実現することができる。
以下で、本実施の形態におけるその他の構成、作用について説明する。
固定スクロール12に設けられた前記背圧側と圧縮室15の低圧側との間を繋ぐ連絡路10の途中に、背圧側が所定の中間圧を越えたときに前記低圧側に逃がす背圧調整機構9を有し、連通路10は凹部105にて背圧側に開口している。これにより、連絡路10は背圧側に対して凹部105を介し常時通じるので、背圧調整機構9による背圧の調整が中断しないし、背圧流体は所定より高圧になる都度圧縮室15の低圧側に逃がされるので、背圧流体がオイル6であると圧縮室15まわりの摺動部の潤滑とシールに役立ち、スクロール圧縮機の性能が向上しかつ安定する。
本実施の形態の図示するスクロール圧縮機はさらに、冷凍サイクル機器と接続されて密閉容器1内に設けたいわゆる密閉型スクロール圧縮機の場合の一例であり、主としてメンテナンスフリーな使用がなされる。また、縦向きに設置される場合を示しているが、横向きに設置される場合もある。
スクロール圧縮機は図5に示すように密閉容器1内の上部に設けられ、クランク軸4の上向きな一端部を支持する主軸受部材11によって固定されている。主軸受部材11は密閉容器1の内周に焼き嵌めや溶接によって取り付けられ、これに固定スクロール12がボルト止めなどして固定されている。旋回スクロール13は主軸受部材11と固定スクロール12との間に挟み込まれて固定スクロール12と噛み合い、相互間に圧縮室15を形成している。旋回スクロール13と主軸受部材11との間にオルダムリングが自転規制機構14として設けられ、主軸受部材11との間で旋回スクロール13の自転を拘束する。しかし、自転規制機構14は既に知られまた以降提供される他の形式の部材や機構を採用することができる。
密閉容器1内には電動機3も設けられ、スクロール圧縮機を駆動するようにしている。電動機3は密閉容器1の内周に焼き嵌めや溶接などして固定された固定子3aと、固定子3aの内側に位置する回転子3bとを備え、回転子3bはクランク軸4に固定されている。クランク軸4はその固定子3aを固定した部分の下方に伸びた他端を密閉容器1の内周に溶接などして固定された副軸受部材21により軸受されている。
クランク軸4の上向きの一端にある偏心した偏心軸部4aが旋回スクロール13に嵌合しており、クランク軸4が電動機3により駆動されると、自転規制機構14と協働して、旋回スクロール13を所定の円軌道に沿って旋回させる。
クランク軸4の下向きの他端にはポンプ25が設けられ、スクロール圧縮機と同時に駆動される。これによりポンプ25は密閉容器1の底部に設けられたオイル溜め20にあるオイル6を吸い上げてクランク軸4内を通縦しているオイル供給穴26を通じて背圧室29に供給する。このときの供給圧は、スクロール圧縮機の吐出圧とほぼ同等であり、旋回スクロール13の外周に対する背圧源ともする。これにより、旋回スクロール13は前記圧縮によっても固定スクロール12から離れたり転覆したりするようなことはなく、所定の圧縮機能を安定して発揮する。
背圧室29に供給されたオイル6の一部は、前記供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部4aと旋回スクロール13の嵌合部、クランク軸4と主軸受部材11との間の軸受部66に進入してそれぞれの部分を潤滑した後落下し、オイル溜め20へ戻る。背圧室29に供給されたオイル6の別の一部は通路54を通って固定スクロール12と旋回スクロール13との噛み合せによる摺動部と、旋回スクロール13の外周部まわりにあって自転規制機構14が位置している環状空間8とに分岐して進入し、前記噛み合せによる摺動部および自転規制機構14の摺動部を潤滑するのに併せ、環状空間8にて旋回スクロール13の背圧を印加する。
環状空間8に進入するオイル6は絞り57での絞り作用によって前記背圧と圧縮室15の低圧側との圧力の中間となる中圧に設定される。環状空間8は背圧室29の高圧側との間が環状仕切帯78によってシールされていて、進入してくるオイルが充満するにつれて圧力を増し所定の圧力を越えると、背圧調整機構9が作用して圧縮室15の低圧側に戻され進入する。このオイル6の進入は所定の周期で繰り返され、この繰り返しのタイミングは前記吸収、圧縮、吐出の繰り返しサイクル、絞り57による減圧設定と背圧調整機構9での圧力設定との関係、の組み合わせによって決まり、固定スクロール12と旋回スクロール13との噛み合せによる摺動部への意図的な潤滑となる。この意図的な潤滑は前記したように連絡路10の凹部105への開口によって常時保証される。吸入口17へと供給されたオイル6は旋回スクロール13の旋回運動とともに圧縮室15へと移動し、圧縮室15間の漏れ防止に役立っている。
圧縮機構2から吐出される冷媒は圧縮機構2上にボルト止めなどされたマフラー77内に入って後、圧縮機構連通路32を通じてスクロール圧縮機構2の下に回り、電動機3の回転子3b部を通って旋回しながら電動機3の下に至り、オイル6を遠心分離して振り落としオイル溜め20に戻す。オイル6を分離した冷媒は電動機3の固定子3aを通って電動機3上に達した後、圧縮機構連通路43を通じてマフラー77上に至り外部吐出口39から密閉容器1外に吐出され冷凍サイクルに供給される。冷凍サイクルを経た冷媒は密閉容器1の吸入パイプ16に戻り吸入口17から圧縮室15に吸入され、以降同じ動作を繰り返す。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態の説明を行う。第2の実施の形態は第1の実施の形態におけるオイル溜まり溝101が接合面100で略閉空間となっている構成としたものである。固定スクロール12と主軸受部材11の接合面100には、接合時の歪や密閉容器1との固定時の歪を回避するためにテーパ状の加工等が施されている場合もある。このような場合、接合面100には微少隙間ではなくある程度の隙間が確保され、オイル溜まり溝101にオイル6が滞留しても隙間が大きいためオイルシール効果が低下する可能性がある。しかしながらオイル溜まり溝101が接合面100で略閉空間で構成された場合は、微小隙間から流入したオイル6は滞留した状態で維持され、適度なオイルシール効果を発揮することができる。また一度オイル溜まり溝101に流入したオイル6は逃げにくく、運転、停止を繰り返し行った場合においても、適度なオイルシール効果を確保することが可能である。
(実施の形態3)
図3を用いて、本発明の第3の実施の形態の説明を行う。図3に示すように、オイル溜まり溝101にはオイル溜まり溝101と背圧室29とを連通するオイル溜まり溝連通路102を設けた構成としている。本構成により背圧室29内に滞留する中間圧力が作用するオイル6を積極的にオイル溜まり溝101に導くことが可能となり、オイル溜まり溝6には常時オイル6が滞留し接合面100でのオイルシール効果をさらに高めることが出来る。よって圧縮損失はさらに低減することができ、高効率なスクロール圧縮機を提供可能である。
(実施の形態4)
図4を用いて、本発明の第4の実施の形態の説明を行う。図4に示すように、第3の実施の形態におけるオイル溜まり溝連通路102を効果的に配置したものである。オイル溜まり溝連通路102の背圧室29への開口方向が、主軸受部材11の中心方向より旋回スクロール13の反旋回方向に角度を持って配置されている。旋回スクロール13は背圧室29内でオイル6とともに旋回運動を行っている状態で本構成を採用した場合、旋回スクロール13が背圧室29内で旋回する際のオイル6の撹拌およびポンピング作用で、オイ
ル溜まり溝101に強制的にオイルが供給されることなる。結果、第3の実施の形態でのオイル溜まり溝101へのオイル6の供給効果に撹拌およびポンピング作用が加わり、より高い接合面100でのオイルシール効果が得られる。
(実施の形態5)
本発明の第5の実施の形態のスクロール圧縮機は、冷媒を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としたものである(図示せず)。
冷媒が二酸化炭素である場合は、例えば高圧の吐出圧力が11Mpa以上、背圧室29の中間圧力として3MPa以下という運転状態が容易に発生し、接合面100でのシール必要差圧として8MPa以上となる。また、圧縮機運転中の差圧による構成要素の非常に大きな変形を伴うことも想定される。このような使用環境下で高差圧をシールしようとした場合、オイル溜まり溝101にオイル6を滞留させ接合面100でのオイルシール効果を高めることは非常に有効である。また、高差圧冷媒用の特殊設計も必要なく大きなコストアップも生じないため、高効率、低コストの高圧、高差圧冷媒用スクロール圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明に係るスクロール圧縮機は、比較的容易な加工で固定スクロールと主軸受部材の接合面のシール性を向上し、高圧冷媒使用時においても圧縮損失を低減することができることから、スクロール圧縮機の低コスト化、冷凍空調機器等の高効率化を実現することができ、将来使用される新たな代替冷媒、新冷媒、自然冷媒等への適応も期待できる。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の要部である主軸受部材の平面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の要部である主軸受部材の平面図 本発明の実施の形態4におけるスクロール圧縮機の要部である主軸受部材の平面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図 従来のスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図
符号の説明
1 密閉容器
2 圧縮機構
3 電動機
3a 固定子
3b 回転子
4 クランク軸
6 オイル
9 背圧調整機構
11 主軸受部材
12 固定スクロール
12a 鏡板
12b ラップ
13 旋回スクロール
13a 鏡板
13b ラップ
17 吸入口
20 オイル溜め
27 冷媒ガス
29 背圧室
57 絞り
78 環状仕切帯
100 接合面
101 オイル溜まり溝
102 オイル溜まり溝連通路
201 固定スクロール
201b 固定スクロール柔構造物
204 フレーム

Claims (5)

  1. 渦巻き状のラップを有する固定スクロールと鏡板および渦巻き状のラップを有する旋回スクロールとは、主軸受部材を介して互いにラップを内側にして噛み合うとともに、前記旋回スクロールは自転を阻止された状態で旋回運動し、前記旋回スクロールが旋回運動する際のスラスト力は、前記旋回スクロールの背圧室から吐出圧力と吸入圧力の中間圧力によって支持され、前記固定スクロールと前記旋回スクロールとの間で形成された圧縮室で流体を圧縮し吐出させる圧縮機構を有し、前記圧縮機構と電動機を密閉容器内に収納し、前記密閉容器内は吐出圧力空間としたスクロール圧縮機において、接合する前記主軸受部材の接合面と前記固定スクロールの接合面のどちらか一方の接合面にオイル溜まり溝を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. オイル溜まり溝が接合面で略閉空間となっている請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. オイル溜まり溝と背圧室とを連通するオイル溜まり連通路を設けた請求項1記載のスクロール圧縮機。
  4. 背圧室への開口方向が、主軸受部材の中心方向より旋回スクロールの反旋回方向に配置された請求項3記載のスクロール圧縮機。
  5. 作動冷媒を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
JP2003378281A 2003-11-07 2003-11-07 スクロール圧縮機 Pending JP2005140037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003378281A JP2005140037A (ja) 2003-11-07 2003-11-07 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003378281A JP2005140037A (ja) 2003-11-07 2003-11-07 スクロール圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005140037A true JP2005140037A (ja) 2005-06-02

Family

ID=34688722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003378281A Pending JP2005140037A (ja) 2003-11-07 2003-11-07 スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005140037A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023915A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023915A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4892238B2 (ja) スクロール圧縮機
KR100554910B1 (ko) 방출밸브를 갖춘 스크롤 머신
RU2592153C1 (ru) Спиральный компрессор
US20120148434A1 (en) Scroll Fluid Machine
JP4638762B2 (ja) スクロール圧縮機
JP5455763B2 (ja) スクロール圧縮機,冷凍サイクル装置
JP6715722B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2008309078A (ja) スクロール圧縮機
JP3560901B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2005140037A (ja) スクロール圧縮機
JP3593083B2 (ja) スクロール圧縮機
JP5999922B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4848859B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2008115767A (ja) スクロール圧縮機
JP2016156297A (ja) スクロール圧縮機
JPWO2019043741A1 (ja) 圧縮機
JP2010121577A (ja) スクロール圧縮機
JP2008121623A (ja) スクロール圧縮機
JP2008121482A (ja) スクロール圧縮機
JP2012052494A (ja) 密閉型圧縮機
JP2008232048A (ja) スクロール圧縮機
JP6749183B2 (ja) スクロール圧縮機
KR100608868B1 (ko) 스크롤 압축기의 조립구조
JP2006077663A (ja) スクロール圧縮機
KR101069498B1 (ko) 밀폐형 스크롤 압축기의 진공방지부 누설방지 장치