JP2005137980A - 塗布装置と塗布材混合方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
例えば主剤と硬化剤のように二種類以上の塗布材成分を混合して成る塗布材を回転霧化頭で霧化させる場合に、洗浄の際には僅かな洗浄液で、短時間で確実に洗浄することができ、洗浄時に廃棄すべき混合塗料がほとんど残存しないようにする。
【解決手段】
塗布材成分供給系(9A、9B)により混合比率に応じて個別に供給された主剤及び硬化剤等の塗布材成分を回転霧化頭(4)の背面側に形成された塗布材室(7)まで個別に導く塗布材成分供給ノズル(5A、5B)を備え、各ノズル(5A、5B)から各塗布材成分をその噴流が回転霧化頭(4)に達するまでの間に互いに衝突する方向に噴射することにより、または、その噴流が互いに衝突することなく回転霧化頭(4)に個別に衝突する方向に噴射することにより、各塗布材成分を回転霧化頭(4)内で混合させるようにした。
【選択図】図1
例えば主剤と硬化剤のように二種類以上の塗布材成分を混合して成る塗布材を回転霧化頭で霧化させる場合に、洗浄の際には僅かな洗浄液で、短時間で確実に洗浄することができ、洗浄時に廃棄すべき混合塗料がほとんど残存しないようにする。
【解決手段】
塗布材成分供給系(9A、9B)により混合比率に応じて個別に供給された主剤及び硬化剤等の塗布材成分を回転霧化頭(4)の背面側に形成された塗布材室(7)まで個別に導く塗布材成分供給ノズル(5A、5B)を備え、各ノズル(5A、5B)から各塗布材成分をその噴流が回転霧化頭(4)に達するまでの間に互いに衝突する方向に噴射することにより、または、その噴流が互いに衝突することなく回転霧化頭(4)に個別に衝突する方向に噴射することにより、各塗布材成分を回転霧化頭(4)内で混合させるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、二種類以上の塗布材成分を混合して成る塗布材を回転霧化頭で霧化させて被塗物に噴霧する塗布装置と混合方法に関し、特に、主剤と硬化剤が混合される二液混合型塗料の塗布装置に用いて好適なものである。
図7は従来の二液混合型塗料の塗装装置を示す説明図で、主剤と硬化剤をその混合比に応じてプレミックスしたものを貯留する塗料タンク51から塗装機52に至る配管53に、定量ポンプ54を介装し、これを塗装機52に供給する塗料供給系55が形成されている。
この場合、二液混合型塗料は主剤と硬化剤を混合した時点から硬化反応が開始されるため、塗料タンク51内に入れた混合塗料を一定の使用時間(ポットライフ)内に使い切るようにしており、また、使用時間が経過した場合には、塗料供給系55全体を洗浄するようにしている。
この場合、二液混合型塗料は主剤と硬化剤を混合した時点から硬化反応が開始されるため、塗料タンク51内に入れた混合塗料を一定の使用時間(ポットライフ)内に使い切るようにしており、また、使用時間が経過した場合には、塗料供給系55全体を洗浄するようにしている。
しかしながら、この種の塗料供給系55は、塗料タンク51内の塗料を全て使い切ったとしてもポンプ54から塗装機52に至る配管53内には塗料が残存することとなり、これを全て廃棄しなければならないので、塗料の無駄が多いという問題があった。
また、塗料タンク51から塗装機52に至る配管53の全経路を混合塗料が流れるため、タンク51、ポンプ54、塗装機52と配管53を全て洗浄しなければならず、洗浄に時間と手間がかかるだけでなく、大量の洗浄液を必要とし、その廃液処理にコストが嵩むという問題があった。
また、塗料タンク51から塗装機52に至る配管53の全経路を混合塗料が流れるため、タンク51、ポンプ54、塗装機52と配管53を全て洗浄しなければならず、洗浄に時間と手間がかかるだけでなく、大量の洗浄液を必要とし、その廃液処理にコストが嵩むという問題があった。
このため、図8に示すように、主剤と硬化剤をその混合比に応じて定量供給ポンプ61A、61Bで別々に供給し、塗装機62の直近に配されたスタティックミキサ63等の混合装置で混合した後、その混合塗料を塗装機62に供給する塗料供給系64も提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−244744
この場合、主剤及び硬化剤はスタティックミキサで供給されながら混合され、混合された塗料は塗装機から噴霧されるので、主剤と硬化剤をプレミックスして貯留したタンク51から供給するときのように使用時間が経過するたびごとに洗浄する必要はない。
しかしながら、スタティックミキサ63は、管路内を流れる主剤及び硬化剤の流れの方向を変えてこれらを攪拌混合する攪拌エレメントを多数配した構成であるから、そのエレメントの凹部や角部などに主剤及び硬化剤の混合液が滞留して硬化すると、これが剥がれて塗装機に供給されるとブツと称する塗装不良を生ずる。
しかしながら、スタティックミキサ63は、管路内を流れる主剤及び硬化剤の流れの方向を変えてこれらを攪拌混合する攪拌エレメントを多数配した構成であるから、そのエレメントの凹部や角部などに主剤及び硬化剤の混合液が滞留して硬化すると、これが剥がれて塗装機に供給されるとブツと称する塗装不良を生ずる。
したがって、ある程度の時間間隔で洗浄する必要があるが、スタティックミキサ63はその構造上、極めて洗浄しにくい形状をしているため、これをきれいに洗浄しようとすると、やはり大量の洗浄液を必要とする。
また、スタティックミキサ63から下流の部分を洗浄すれば足りるので、供給系全てを洗浄する必要はないが、それでも、ミキサ63の内部に残存する塗料は廃棄しなければ成らないので、その分が無駄になる。
また、スタティックミキサ63から下流の部分を洗浄すれば足りるので、供給系全てを洗浄する必要はないが、それでも、ミキサ63の内部に残存する塗料は廃棄しなければ成らないので、その分が無駄になる。
なお、いずれの場合も、万一、二液混合型塗料を放置して硬化させたときは、塗料供給系55全体あるいはスタティックミキサ63から先の部分を交換しなければならないので、その復旧作業に何時間〜何日もかかるという問題が残る。
そこで本発明は、僅かな洗浄液で確実に洗浄することができ、洗浄時に廃棄すべき混合塗料がほとんど残存しないようにすることを技術的課題としている。
この課題を解決するために、本発明に係る塗布装置は、夫々の塗布材成分供給系により混合比率に応じて個別に供給された各塗布材成分を回転霧化頭の背面側に形成された塗布材室まで個別に導く塗布材成分供給ノズルを備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る塗布材混合方法は、回転霧化頭の背面側に形成された塗布材室に向って塗布材成分供給ノズルから各塗布材成分を個別に噴射させ、ノズル先端から噴射された各塗料成分同士の流れが、回転霧化頭に達するまでの間に互いに衝突させることにより混合させ、または、回転霧化頭に衝突させることにより霧化頭内で各塗布材成分同士を混合させることを特徴としている。
また、本発明に係る塗布材混合方法は、回転霧化頭の背面側に形成された塗布材室に向って塗布材成分供給ノズルから各塗布材成分を個別に噴射させ、ノズル先端から噴射された各塗料成分同士の流れが、回転霧化頭に達するまでの間に互いに衝突させることにより混合させ、または、回転霧化頭に衝突させることにより霧化頭内で各塗布材成分同士を混合させることを特徴としている。
本発明に係る塗布装置で主剤と硬化剤を塗布材成分とする2液混合型塗料を塗布する場合について説明すると、塗布装置には、回転霧化頭の背面側に形成された塗布材室に主剤と硬化剤を個別に導く塗布材成分供給ノズルが配されているので、主剤供給系と硬化剤供給系により主剤と硬化剤をその混合比に応じて個別に供給すれば、回転霧化頭の塗布材室内で主剤と硬化剤が混合される。
このとき、ノズル同士が近ければ、ノズル先端から噴射された各塗料成分同士の流れが回転霧化頭に達するまでの間に互いに衝突して混合し、ノズル同士が離れていれば、主剤と硬化剤が個別に回転霧化頭に衝突し、回転霧化頭内で混合される。
このように、主剤及び硬化剤は回転霧化頭に達するまで混合されないので、配管内で塗料が硬化することはなく、したがって、主剤供給系及び硬化剤供給系の洗浄を行う必要がないというメリットがある。
このように、主剤及び硬化剤は回転霧化頭に達するまで混合されないので、配管内で塗料が硬化することはなく、したがって、主剤供給系及び硬化剤供給系の洗浄を行う必要がないというメリットがある。
そして、主剤と硬化剤の供給を停止した後も、回転霧化頭を回転させて混合塗料を最後まで噴霧させれば、回転霧化頭内は空になって廃棄すべき残存塗料はほとんどない。
また、回転霧化頭内はその表面に混合塗料が僅かに付着しているのみであるから、僅かな洗浄液で簡単に、且つ、短時間で洗浄することができ、万一、混合塗料を放置して硬化させたときでも、回転霧化頭のみを交換すれば足りるというメリットがある。
また、回転霧化頭内はその表面に混合塗料が僅かに付着しているのみであるから、僅かな洗浄液で簡単に、且つ、短時間で洗浄することができ、万一、混合塗料を放置して硬化させたときでも、回転霧化頭のみを交換すれば足りるというメリットがある。
本発明に係る塗布剤混合方法で、主剤と硬化剤を混合する場合について説明すると、上述と同様に、回転霧化頭の背面側に形成された塗布材室に向って主剤及び硬化剤を個別に噴射させて、回転霧化頭内で混合させるようにしているので、主剤及び硬化剤の供給系を洗浄する必要がなく、回転霧化頭のみを洗浄すれば足りる。
本例は、洗浄時に廃棄すべき混合塗料をほとんど残存させずに、僅かな洗浄液で確実に洗浄できるようにするという目的を、各塗布材成分を回転霧化頭で混合させることにより実現した。
図1は本発明に係る塗布装置の一例を示す説明図、図2は塗布材成分供給ノズルのレイアウトを示す説明図、図3は回転霧化頭の他の例を示す説明図、図4は塗布装置の他の例を示す説明図、図5は塗布装置の他の例を示す説明図、図6はその塗布材成分供給ノズルのレイアウトを示す説明図である。
図1は本発明に係る塗布装置の一例を示す説明図、図2は塗布材成分供給ノズルのレイアウトを示す説明図、図3は回転霧化頭の他の例を示す説明図、図4は塗布装置の他の例を示す説明図、図5は塗布装置の他の例を示す説明図、図6はその塗布材成分供給ノズルのレイアウトを示す説明図である。
図1に示す塗布装置1は、エアモータ2の管状回転軸3の先端に取り付けられた回転霧化頭4を12000〜36000rpmで高速回転駆動させて、塗布材成分である主剤及び硬化剤を混合した塗料(塗布材)を回転霧化させると共に、回転霧化頭4に−数十〜百数十kVの高電圧を印加して、塗料粒子を帯電させ、接地された被塗物(図示せず)に静電塗着させるものである。
管状回転軸3内には、主剤供給ノズル5Aと硬化剤供給ノズル5Bが回転軸3に対して非接触状態で挿通され、各ノズル5A及び5Bの先端が、仕切板6により正面側と背面側に仕切られた回転霧化頭4の背面側に形成された塗布材室7内に達している。
各ノズル5A及び5Bは、図1に示すように、夫々のノズル5A及び5Bから噴射された主剤及び硬化剤が個別に仕切板6の背面に衝突されるように所定の間隔をもって配設されている場合にかぎらず、図2(a)に示すように、流量の少ない硬化剤が流量の多い主剤に引き寄せられ、夫々が仕切板6に衝突する前に合流するように配設されている場合や、図2(b)に示すように、主剤及び硬化剤を仕切板6の手前で強制的に衝突させるようにその衝突点に向って先端が曲げられている場合でも良い。
各ノズル5A及び5Bには、主剤及び硬化剤をギアポンプ等の定量ポンプ8A及び8Bにより所定の混合比(例えば、主剤:硬化剤=5.5:1)に応じた流量で個別に供給する主剤供給系9A及び硬化剤供給系9Bが接続され、主剤及び硬化剤を混合させることなく回転霧化頭4まで個別に供給できるようになっている。
なお、主剤供給系9A及び硬化剤供給系9Bは、主剤及び硬化剤を混合比に応じた一定流量で連続して供給する場合に限らず、混合比の多い主剤を連続的に供給しながら、混合比の少ない硬化剤を間欠的に供給したり、双方を交互に間欠的に供給するようにしても良い。
なお、主剤供給系9A及び硬化剤供給系9Bは、主剤及び硬化剤を混合比に応じた一定流量で連続して供給する場合に限らず、混合比の多い主剤を連続的に供給しながら、混合比の少ない硬化剤を間欠的に供給したり、双方を交互に間欠的に供給するようにしても良い。
また、洗浄液及び洗浄エア等の洗浄流体を回転霧化頭4の塗布材室7内に直接供給する洗浄流体ノズル5Cを備えた洗浄流体供給系9Cが形成されている。
本例では、硬化剤供給ノズル5Bが洗浄流体ノズル5Cを兼用し、切換弁装置CVを介して、硬化剤供給系9Bと洗浄流体供給系9Cが切換可能に形成されている。
なお、図示は省略するが、主剤供給ノズル5Aを洗浄流体ノズル5Cと兼用させたり、各主剤及び硬化剤供給ノズル5A及び5Bとは別個に洗浄流体ノズル5Cを配しても良いことはもちろんである。
本例では、硬化剤供給ノズル5Bが洗浄流体ノズル5Cを兼用し、切換弁装置CVを介して、硬化剤供給系9Bと洗浄流体供給系9Cが切換可能に形成されている。
なお、図示は省略するが、主剤供給ノズル5Aを洗浄流体ノズル5Cと兼用させたり、各主剤及び硬化剤供給ノズル5A及び5Bとは別個に洗浄流体ノズル5Cを配しても良いことはもちろんである。
回転霧化頭4と仕切板6との嵌め合い部分には、回転霧化頭4を回転させたときに、その遠心力により塗布材室7内の塗料を正面側に押し出す小径の貫通流路10…となる細溝が形成されている。
この仕切板6は、その背面が、図1に示すように、中心部から外周に向ってなだらかに傾斜する円錐面に形成されている場合に限らず、図3(a)に示すように、半径方向断面の中心部と、その中心部から外周に至る間の中間部の2ヶ所に、外周に向って徐々に低くなるピークP1,P2を有する山型に形成し、最外周部分に貫通流路10を形成しても良い。
この場合、各ノズル5A及び5Bから噴射された主剤及び硬化剤が、二つのピークP1及びP2の間に形成される環状の谷間を形成する斜面11,12に沿って流れて渦流F1を形成するので、両者が確実に混合される。
この仕切板6は、その背面が、図1に示すように、中心部から外周に向ってなだらかに傾斜する円錐面に形成されている場合に限らず、図3(a)に示すように、半径方向断面の中心部と、その中心部から外周に至る間の中間部の2ヶ所に、外周に向って徐々に低くなるピークP1,P2を有する山型に形成し、最外周部分に貫通流路10を形成しても良い。
この場合、各ノズル5A及び5Bから噴射された主剤及び硬化剤が、二つのピークP1及びP2の間に形成される環状の谷間を形成する斜面11,12に沿って流れて渦流F1を形成するので、両者が確実に混合される。
また、図3(b)に示すように、仕切板6の背面にW状の凹部13を形成し、その谷底部分P3から貫通流路10を形成してもよい。
この場合も、各ノズル5A及び5Bから噴射された主剤及び硬化剤が、谷底部分P3を挟む斜面14,15に沿って流れて渦流F2を形成するので、両者が確実に混合される。
この場合も、各ノズル5A及び5Bから噴射された主剤及び硬化剤が、谷底部分P3を挟む斜面14,15に沿って流れて渦流F2を形成するので、両者が確実に混合される。
以上が本発明に係る塗布装置の一例であって、次にこれを用いた塗布材混合方法について説明する。
回転霧化頭4をエアモータ2で高速回転駆動させながら、主剤供給系9A及び硬化剤供給系9Bから主剤及び硬化剤を供給すると、主剤及び硬化剤は、各ノズル5A及び5Bの先端から回転霧化頭4の塗料室7内に個別に吐出される。
したがって、各供給系9A及び9Bにより供給された主剤及び硬化剤は途中で互いに混合することがない。
回転霧化頭4をエアモータ2で高速回転駆動させながら、主剤供給系9A及び硬化剤供給系9Bから主剤及び硬化剤を供給すると、主剤及び硬化剤は、各ノズル5A及び5Bの先端から回転霧化頭4の塗料室7内に個別に吐出される。
したがって、各供給系9A及び9Bにより供給された主剤及び硬化剤は途中で互いに混合することがない。
次いで、塗料室7内に吐出された主剤及び硬化剤は、回転霧化頭4の回転と、塗料室7内で混合される。
ここで、図1に示すように、夫々のノズル5A及び5Bが離れて配設されている場合、主剤供給ノズル5Aから吐出された主剤が回転する仕切板6に当って膜状に拡がっていき、回転霧化頭4が180°回転したときに、硬化剤供給ノズル5Bから吐出された硬化剤が仕切板6に当って主剤の膜の上に膜状に拡がっていく。
すなわち,主剤と硬化剤は、仕切板6上でぶつかって合流し、仕切板6の外周に向って膜状に重なって流れながら混合され、これが貫通流路10を通って噴霧されるので、主剤と硬化剤が混合した状態で噴霧されることとなる。
ここで、図1に示すように、夫々のノズル5A及び5Bが離れて配設されている場合、主剤供給ノズル5Aから吐出された主剤が回転する仕切板6に当って膜状に拡がっていき、回転霧化頭4が180°回転したときに、硬化剤供給ノズル5Bから吐出された硬化剤が仕切板6に当って主剤の膜の上に膜状に拡がっていく。
すなわち,主剤と硬化剤は、仕切板6上でぶつかって合流し、仕切板6の外周に向って膜状に重なって流れながら混合され、これが貫通流路10を通って噴霧されるので、主剤と硬化剤が混合した状態で噴霧されることとなる。
また、図2(a)に示すように、夫々のノズル5A及び5Bが近接して配設されている場合は、硬化剤供給ノズル5Bから吐出された流量の少ない硬化剤が、主剤供給ノズル5Aから吐出された流量の多い主剤に引き寄せられて、主剤と硬化剤は互いに合流した後、仕切板6に衝突する。
したがって、仕切板6には両者が合流した2液混合型塗料が膜状になって、その外周に向って流れながら混合され、これが、貫通流路10を通って噴霧されるので、主剤と硬化剤は混合した状態で噴霧されることとなる。
したがって、仕切板6には両者が合流した2液混合型塗料が膜状になって、その外周に向って流れながら混合され、これが、貫通流路10を通って噴霧されるので、主剤と硬化剤は混合した状態で噴霧されることとなる。
さらに、図2(b)に示すように、夫々のノズル5A及び5Bから吐出された主剤及び硬化剤が仕切板6の手前で強制的に衝突するようにその先端が衝突点に向って先端が曲がっている場合も、主剤と硬化剤が互いに合流した後、仕切板6に衝突する。
したがって、上述と同様に仕切板6には両者が合流した2液混合型塗料が膜状になって、その外周に向って流れながら混合され、これが、貫通流路10を通って噴霧されるので、主剤と硬化剤は混合した状態で噴霧されることとなる。
したがって、上述と同様に仕切板6には両者が合流した2液混合型塗料が膜状になって、その外周に向って流れながら混合され、これが、貫通流路10を通って噴霧されるので、主剤と硬化剤は混合した状態で噴霧されることとなる。
なお、いずれの場合も、仕切板6の背面に、図3(a)及び(b)に示すような斜面11及び12、14及び15を形成して、各ノズル5A及び5Bから吐出された主剤及び硬化剤の勢いで、その斜面に沿って流れる渦流F1、F2を形成すればより良好な混合状態が得られる。
図4はさらに他の実施形態を示し、本例の塗布装置21は、塗布材成分供給ノズル22が内管23を外管24内に挿通した二重管構造で形成され、主剤又は硬化剤の一方が内管23を通って供給され、他方が内管23と外管24との隙間を通って供給されようになっている。
なお、内管23が外管24よりわずかに長く形成され、これによりノズル22先端で液ダレを生じない限り主剤と硬化剤が混合しないようになっている。
また、外管24の先端には、主剤又は硬化剤を回転霧化頭4の回転方向にねじりながら吐出させる螺旋吐出ガイドを兼用する内管固定用のスペーサ25が配されている。
このスペーサ25は、フィンをスパイラルに配したり、スパイラル状の溝を形成したり、多数の細管をスパイラルに束ねた細管束が配されている。特に細管束は、毛管現象により液ダレしにくくなるというメリットがある。
また、内管23の先端にも、必要に応じて細管束26が充填され、先端からの液ダレを防止している。
なお、内管23が外管24よりわずかに長く形成され、これによりノズル22先端で液ダレを生じない限り主剤と硬化剤が混合しないようになっている。
また、外管24の先端には、主剤又は硬化剤を回転霧化頭4の回転方向にねじりながら吐出させる螺旋吐出ガイドを兼用する内管固定用のスペーサ25が配されている。
このスペーサ25は、フィンをスパイラルに配したり、スパイラル状の溝を形成したり、多数の細管をスパイラルに束ねた細管束が配されている。特に細管束は、毛管現象により液ダレしにくくなるというメリットがある。
また、内管23の先端にも、必要に応じて細管束26が充填され、先端からの液ダレを防止している。
この塗布装置21によれば、回転霧化頭4をエアモータ2で高速回転駆動させながら、主剤供給系9A及び硬化剤供給系9Bから主剤及び硬化剤を供給すると、例えば、主剤は二重管構造に形成された塗布材成分供給ノズル22の内管23から吐出され、硬化剤は外管24から吐出されて、夫々個別に塗料室7内に供給される。
したがって、主剤及び硬化剤の供給経路中で両者が混合することがない。
また、ノズル22から吐出された主剤及び硬化剤は、仕切板6にぶつかる前に合流し、または、仕切板6上でぶつかって合流し、仕切板6の外周に向って膜状に流れながら混合される。
なお、必要に応じて、例えば、内管23及び外管24のいずれか一方又は双方を洗浄流体ノズルに兼用させたり、別途洗浄流体ノズルを配することにより、洗浄流体供給系を設けることもできる。
したがって、主剤及び硬化剤の供給経路中で両者が混合することがない。
また、ノズル22から吐出された主剤及び硬化剤は、仕切板6にぶつかる前に合流し、または、仕切板6上でぶつかって合流し、仕切板6の外周に向って膜状に流れながら混合される。
なお、必要に応じて、例えば、内管23及び外管24のいずれか一方又は双方を洗浄流体ノズルに兼用させたり、別途洗浄流体ノズルを配することにより、洗浄流体供給系を設けることもできる。
図5及び図6はさらに他の実施形態を示す説明図及び塗布材成分供給ノズルのレイアウト図であって、本例の塗布装置31は、内管32と外管33を同心状に配した二重管構造の塗布材成分供給ノズル34〜36が、管状回転軸3内に配されたノズル収容管37内に挿通されて束ねられている。
各塗布材成分供給ノズル34〜36は、外管33の先端には螺旋吐出ガイドを兼用する内管固定用のスペーサ38が配され、内管32の先端にも、必要に応じて液ダレ防止用の細管束39が充填されている。
各塗布材成分供給ノズル34〜36は、外管33の先端には螺旋吐出ガイドを兼用する内管固定用のスペーサ38が配され、内管32の先端にも、必要に応じて液ダレ防止用の細管束39が充填されている。
そして、各塗布材成分供給ノズル34〜36は、例えば、白色、青色、赤色など種類の異なる二液混合型塗料の主剤と硬化剤を個別に供給する主剤供給系40A〜42Aと硬化剤供給系40B〜42Bが接続されている。
また、洗浄エアがノズル収容管37の中心に配されたエア供給ノズル43から供給されると共に、洗浄液が各ノズル34〜36及び43とノズル収容管37の隙間44から供給されるようになされて洗浄流体供給系45が形成されている。
また、洗浄エアがノズル収容管37の中心に配されたエア供給ノズル43から供給されると共に、洗浄液が各ノズル34〜36及び43とノズル収容管37の隙間44から供給されるようになされて洗浄流体供給系45が形成されている。
これによれば、例えば白色塗料を塗る場合は、主剤供給系40A及び硬化剤供給系40Bから白色塗料の主剤及び硬化剤を供給すると、主剤は二重管構造に形成された塗布材成分供給ノズル34の内管32から吐出され、硬化剤は外管33から吐出されて、夫々個別に塗料室7内に供給される。
したがって、主剤及び硬化剤の供給経路中で両者が混合することがない。
また、ノズル34から吐出された主剤及び硬化剤は、仕切板6にぶつかる前に合流し、または、仕切板6上でぶつかって合流し、仕切板6の外周に向って膜状に流れながら確実に混合される。
これらは、他の色の塗料を塗る場合も同様である。
したがって、主剤及び硬化剤の供給経路中で両者が混合することがない。
また、ノズル34から吐出された主剤及び硬化剤は、仕切板6にぶつかる前に合流し、または、仕切板6上でぶつかって合流し、仕切板6の外周に向って膜状に流れながら確実に混合される。
これらは、他の色の塗料を塗る場合も同様である。
そして色替えを行う場合は、エア供給ノズル43及びノズル収容管37の隙間44からエア及びシンナを供給することにより、回転霧化頭4内を洗浄できるので、色混じりを起こすこともない。
なお上述の説明では、主剤と硬化剤を混合する2液混合型塗料について説明したが、複数の塗布剤成分を混合して塗布するものであれば塗布材の種類は問わない。
また、2種類の塗布材成分を混合する場合に限らず、複数種類の塗布材成分を混合する場合について適用できる。
さらに、上述の説明は、いずれも各塗布材成分供給ノズル5A及び5B他を回転霧化頭4の管状回転軸3内に挿通したセンターフィードタイプの塗布装置について説明したが、本発明は、各塗布材成分供給ノズル5A及び5B他が、回転霧化頭7を支持する中軸回転軸の外側にオフセットされて配されているいわゆるサイドフィードタイプの塗布装置にも適用できる。
また、2種類の塗布材成分を混合する場合に限らず、複数種類の塗布材成分を混合する場合について適用できる。
さらに、上述の説明は、いずれも各塗布材成分供給ノズル5A及び5B他を回転霧化頭4の管状回転軸3内に挿通したセンターフィードタイプの塗布装置について説明したが、本発明は、各塗布材成分供給ノズル5A及び5B他が、回転霧化頭7を支持する中軸回転軸の外側にオフセットされて配されているいわゆるサイドフィードタイプの塗布装置にも適用できる。
このように本発明によれば、いずれの場合も、各塗布材成分が回転霧化頭まで個別に供給され、供給管路の途中で両者が混合されないので、供給系の洗浄は一切不要になり、洗浄する部分は混合された塗布材が付着する回転霧化頭だけなので、洗浄作業が簡単で短時間で済み、廃棄すべき無駄な塗料もなく、洗浄液の使用量を極端に少なくすることができるという効果がある。
本発明は、主剤と硬化剤など二種類以上の塗布材成分を混合して成る塗布材を回転霧化頭で霧化させて被塗物に噴霧する用途に用いることができる。
1 塗布装置
2 エアモータ
3 管状回転軸
4 回転霧化頭
5A 主剤供給ノズル(塗布材成分供給ノズル)
5B 硬化剤供給ノズル(塗布材成分供給ノズル)
7 塗布材室
9A 主剤供給系(塗布材成分供給系)
9B 硬化剤供給系(塗布材成分供給系)
2 エアモータ
3 管状回転軸
4 回転霧化頭
5A 主剤供給ノズル(塗布材成分供給ノズル)
5B 硬化剤供給ノズル(塗布材成分供給ノズル)
7 塗布材室
9A 主剤供給系(塗布材成分供給系)
9B 硬化剤供給系(塗布材成分供給系)
Claims (9)
- 二種類以上の塗布材成分を混合して成る塗布材を回転霧化頭で霧化させて被塗物に噴霧する塗布装置であって、
夫々の塗布材成分供給系により混合比率に応じて個別に供給された各塗布材成分を回転霧化頭の背面側に形成された塗布材室まで個別に導く塗布材成分供給ノズルを備えたことを特徴とする塗布装置。 - 前記塗布材成分が、混合した時点より硬化反応を開始する2液混合型塗料の主剤及び硬化剤である請求項1記載の塗布装置。
- 前記各塗布材成分供給ノズルが、回転霧化頭の管状回転軸内に挿通された請求項1記載の塗布装置。
- 前記各塗布材成分供給ノズルが、回転霧化頭を支持する回転軸の外側にオフセットされて配されている請求項1記載の塗布装置。
- 洗浄流体を回転霧化頭内に直接供給する洗浄流体ノズルを備えた洗浄流体供給系が形成されてなる請求項1記載の記載の塗布装置。
- 前記塗布材成分供給ノズルの一が、前記洗浄流体ノズルを兼用してなる請求項5記載の塗布装置。
- 前記塗布材成分供給ノズルが、各塗布材成分を個別に供給する配管を同心状に配した多重管構造に形成されてなる請求項1記載の塗布装置。
- 前記多重管構造に形成された塗布材成分供給ノズルが複数本配され、夫々に異なる組み合わせの塗布材成分が個別に供給されるようになされた請求項7記載の塗布装置。
- 塗布材を回転霧化頭で霧化させる直前に、その塗布材を構成する二種類以上の塗布材成分を混合させる塗布材混合方法であって、
各塗布材成分を回転霧化頭の背面側に形成された塗布材室に向って個別に噴射する塗布材成分供給ノズルを備え、
各ノズルから各塗布材成分をその噴流が回転霧化頭に達するまでの間に互いに衝突する方向に噴射し、または、その噴流が互いに衝突することなく回転霧化頭に個別に衝突する方向に噴射することにより、各塗布材成分を回転霧化頭内で混合させることを特徴とする塗布材混合方法。
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JP2003374909A JP2005137980A (ja) | 2003-11-04 | 2003-11-04 | 塗布装置と塗布材混合方法 |
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2003
- 2003-11-04 JP JP2003374909A patent/JP2005137980A/ja active Pending
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