JP2005137134A - 電動工具 - Google Patents

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健二 阪本
Yukihiko Okamura
幸彦 岡村
Hiroshi Miyazaki
博 宮崎
Sunao Arimura
直 有村
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Abstract

【課題】負荷が急激に増加する場合でも駆動可能な電動工具を提供することにある。
【解決手段】電動工具の負荷の大きさに応じたインバータ回路20に入力する電流で検出する電流検出回路21の電流検出信号を取り込む制御回路24内の電流検出回路241は検出電流を平均化し、その平均電流信号S4を最小速度設定回路243へ出力する。最小速度設定回路243は平均電流信号S4が示す平均電流値が所定値以上ならば最小速度を指令速度以上に設定し、指令速度補正回路24はこの最小速度により指令速度設定回路240が設定する指令速度以上の補正指令速度を速度制御回路24に出力する。速度制御回路24は補正指令速度に基づいた指令電圧を示す指令電圧信号S9’を切換回路24を通じてインバータ回路20へ出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定子の電機子巻線の誘起電圧から回転子の位置を検出するようにしたブラシレス電動機を用いた手持ち式の電動工具に関するものである。
手持ち式電動工具としては例えば図17に示すように3相の電機子巻線1bを持つブラシレス電動機を用いたものが提供されている。この図17に示す電動工具は3相の電機子巻線1bを巻装した固定子を有するブラシレス電動機(以下電動機という)1と、この電動機1の出力をトルクリミット概能付き減速機(或いはハンマーと出力軸6に設けたアンビルとの係合を衝撃的に繰り返し行うことにより回転力を生み出すインパクト発生機能付き減速機)5を介して、チャックを備えた出力軸6に伝達する動力伝達部と、トリガボリューム4で電動機1のオンオフ及びその操作量で出力軸6の回転数、つまり電動機1の回転数(回転速度)を調整する駆動回路2と、2次電池のような電池電源3とから構成されている。
駆動回路2は図18に示すようにトリガボリューム4の操作量で設定された回転数(回転速度)となるように電動機1ヘの印加電圧の調整と3相の電機子巻線1bへの通電切換をインバータ回路20を通じて行うもので、インバータ回路20のドライブ回路23に指令電圧信号を出力する制御回路24と永久磁石を有する回転子1aの位置検出を行う位置検出回路22とを備えている。
ここで、インバータ回路20は6個のスイッチング素子Q1〜Q6がブリッジ結線されており、上記指令電圧信号に基づいてドライブ回路23でオンオフ制御して転流することにり電動機1の電機子巻線1bに所定のタイミングで電流が流れて回転子1aが回転する。さらにドライブ回路23はスイッチング素子Q1〜Q6をPWM制御して電機子巻線1bへの印加電圧を調整する。位置検出回路22は、通電されていない開放相の電機子巻線1bの誘起電圧を基準電圧と比較してから回転子1aの磁極位置を検出して位置検出信号を制御回路24へ出力する。制御回路24は、位置検出信号に基づいて所定の電機子巻線1bに所定の電圧を印加するようにドライブ回路23に指令電圧信号を与える。ブラシレス運転時には、電圧が印加されていない端子電圧(Vu,Vv,Vwの何れか)と基準電圧との比較結果が変化したタイミングで回転子1aの位置を検出し、所定位相遅延させて転流することで回転子1aを回転させる機能と、回転子1aの位置検出間隔から求めた実際の回転速度とトリガボリューム4の操作量で設定される指令速度が一致するように速度制御演算を行って印加電圧を求める機能とを備えている。
一方ブラシレス電動機を用いた電動工具において、電池電源の電圧値及び電流値に関する各指標に基づいてブラシレス電動機の駆動を制御する制御手段を備えたものが提供されている(例えば特許文献1)。
特開2003−200363号公報(段落番号0030)
上述の図17に示す電動工具のようにトルクリミット機能付き減速機(或いはインパクト発生機能付き減速機)5を用いている場合、電動機1から見た負荷(トルク)が周期毎に図19(a)に示すように変化し、例えば負荷(トルク)が増加した時に速度制御の応答遅れから図19(b)のa点で示すように回転速度がゼロ、つまり一瞬停止してしまうと、電機子巻線1bの誘起電圧から回転子1aの磁極位置を位置検出回路22が検出できなくなり、そのため脱調してしまうという課題があった。尚図19(a)(b)の横軸方向は時間経過、縦軸方向はそれぞれの大きさ方向を示している。
また上記特許文献1に示される制御手段は、電機子巻線の誘起電圧に対して相電流(巻線電流)の位相が遅れた場合に、誘起電圧と相電流との位相を合致或いは接近させる制御を行う際に使用する制御値は、電池電源の電圧と電流値とに基づいて予め設けた制御値マップから読み出すものであるため、工具作動状況を示す指標データを準備しなければならなかった。また電池電源の電圧値と電流値に基づいて制御値を決めるため、その都度算出する場合にも電池電源の特性に影響を受けるという課題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、予め工具作動状況の指標データを準備する必要がなく、負荷(トルク)が急激に増加する場合でも駆動可能な電動工具を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明では、永久磁石を有した回転子と電機子巻線を有した固定子からなる電動機と、操作量に応じて前記電動機の回転速度を設定するトリガボリュームと、該トリガボリュームの操作量で定まる回転速度を指令速度に変換する指令速度設定手段と、前記電動機の開放相の端子電圧と基準電圧とを比較して前記回転子の位置を検出する位置検出手段と、駆動電圧を前記電動機に印加するインバータ回路と、前記位置検出手段の検出出力から回転速度を検出する速度検出手段と、前記指令速度と前記速度検出手段の検出速度が一致するように指令電圧を演算する速度制御手段と、前記位置検出手段の位置検出出力と前記指令電圧に基づいて前記インバータ回路を構成するスイッチング素子を制御して前記電動機に印加電圧を制御する電圧制御手段と、前記電動機の出力を減速機を介して出力軸に伝達する動力伝達部と、前記出力軸の負荷の大きさを検出する負荷検出手段とを備え、該負荷検出手段が検出する負荷の大きさが所定値以上ならば前記指令速度設定手段が設定する指令速度を所定の最小速度以上とすることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、負荷(トルク)が所定値以上のときに電動機の回転速度(回転数)を上昇させることができ、そのため低速駆動時に負荷(トルク)が増加した場合に速度制御特性の遅れから電動機の回転速度(回転数)が低下して誘起電圧による回転子の位置を検出できなくなって電動機が脱調するのを防止することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記負荷の大きさに応じて前記最小速度を変化させることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、負荷(トルク)の大きさに応じた低速での電動機の駆動が可能となる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記最小速度の増加方向の変化を所定の増加率で行うことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、指定速度の急激な上昇による過電流や脱調を防止できる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記最小速度の増加率を負荷の大きさに応じて変化させることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、設定速度を上昇させる際に、負荷(トルク)の大きさに応じた率で上昇させることができ、過電流や脱調を防止しながら円滑に電動機の回転速度(回転数)を上昇させることが可能となる。
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れかの発明において、前記負荷の大きさが所定値以下となれば前記最小速度を初期設定へ復帰させることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、再び負荷(トルク)が小さくなった時に低速での電動機の駆動が可能となる。
請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、前記電動機が加速中には前記負荷検出手段による負荷の大きさの検出を行わないことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、加速による電流増加による負荷の誤検出を防止できる。
請求項7の発明では、請求項1乃至6の何れかの発明において、前記負荷検出手段は前記電動機の起動から所定時間経過するまで負荷の大きさの検出を行わないことを特徴とする。
請求項7の発明によれば、起動処理中等電動機の電流と負荷(トルク)の関係が一致しない状態での誤検知を防止できる。
請求項8の発明では、請求項7の発明において、起動時に電機子巻線への通電を強制的に切り換えた後に前記位置検出手段の検出出力と前記指令電圧に基づいた印加電圧制御へ移行させる手段を備えていることを特徴とする。
請求項8の発明によれば、起動時の同期制御中は、負荷(トルク)の大小判定を行わないことで、電動機の電流が負荷(トルク)の大小を表さず且つ検出する速度が不正なことによる誤検知を防止できる。
本発明は、負荷(トルク)が所定値以上のときに電動機の回転速度(回転数)を上昇させることができ、そのため低速駆動時に負荷(トルク)が増加した場合に速度制御特性の遅れから電動機の回転速度(回転数)が低下して誘起電圧による回転子の位置を検出できなくなって電動機が脱調するのを防止することができるという効果がある。
以下本発明を実施形態により説明する。
(実施形態1)
本実施形態の電動工具は、図2に示すように図18に示す従来例と同様に3相の電機子巻線1bを巻装した固定子を有するブラシレス電動機(以下電動機と略す)1と、電動機1の駆動のオン/オフと操作量によって回転速度(回転数)を設定するトリガボリューム4と、回転子1aの永久磁石の磁極位置を検出する位置検出手段たる位置検出回路22と、インバータ回路20のドライブ回路23に指令電圧信号を与える制御回路24を設けた構成に加え、インバータ回路20の入力電流の大きさに基づいて電動機1の負荷電流の大きさ、つまり負荷(トルク)の大きさを検出する負荷検出手段たる電流検出回路21を設け、この電流検出回路21が検出する電流値の大きさにより後述する最小速度Zの設定を行うようにした点に特徴がある。尚電動機1,インバータ回路20及び位置検出回路22の構成及び動作は上述した従来例と同じであるので、ここでは説明は省略し、同じ符号を付す。また電動工具の構成は図17に示す従来例の構成と同じであるので、図17を参照し、ここでは図示しない。尚電流検出回路21を過電流保護用の電流検出回路と兼用しても良い。
本実施形態の制御回路24は図1に示すようにトリガボリューム4の操作量信号S1を取り込んで操作量に応じた指令速度Xを設定する指令速度設定信号S2を出力する指令速度設定手段たる指令速度設定回路240と、電流検出回路21からの負荷電流の大きさを示す電流検出信号S3を取り込んで平均化処理を行い、その平均電流値を示す平均電流信号S4を出力する電流検出回路241と、位置検出回路22から出力される回転子1aの位置検出信号S6の間隔に基づいて回転子1aの回転数を検出し、その回転数から求まる回転速度(以下速度と略す)を示す速度検出信号S7を出力する速度検出手段たる速度検出回路242と、指令速度設定回路240からの指令速度設定信号S2と電流検出回路241からの平均電流信号S4とを取り込み、指令速度Xの最小値を制限する最小速度Zを設定する最小速度設定信号S5を出力する最小速度設定回路243と、指令速度設定回路240からの指令速度設定信号S2と最小速度設定回路243からの最小速度設定信号S5とを取り込み、指令速度設定信号S2の示す指令速度Xが最小速度設定信号S5の示す最小速度Z以下の時に最小速度Zに固定した指令速度(以下補正指令速度と言う)Yを求め、その補正指令速度Yを示す補正指令速度設定信号S8を出力する指令速度補正回路244と、指令速度設定回路240からの指令速度設定信号S2を取り込み指令速度Xがゼロから増加したことを検出したときに起動と判断して電動機1の三相の電機子巻線1bに順次通電を切り替えるように指令電圧信号S9を出力する同期制御回路245と、補正指令速度Yと検出速度との偏差がゼロ、つまり一致するように電動機1への指令電圧を指令電圧信号S9’を演算して出力する速度制御手段たる速度制御回路246と、指令速度設定信号S2が示す指令速度Xがゼロからの増加で且つ同期速度ωs以下のときには同期制御回路245からの指令電圧信号S9を、また同期速度ωs以上の場合には速度制御回路246からの指令電圧信号S9’をインバータ回路20へ切り換え出力させる切換回路247とから成る。
ここで最小速度設定回路243は図3に示すように負荷電流の大きさに対応した最小速度データを格納している最小速度データテーブル2431a、指令速度Xの大きさに対応した最小速度データを格納している最小速度テーブル2431b、選択回路243、起動タイマ243、加速判定回路243、同期判定回路243、増加制限回路243から構成される。
ここで最小速度データテーブル2431aは予め設定されている平均電流信号に対応した最小速度を求めるためのものであり、最小速度データテーブル2431bは予め設定されている指令速度に対応した最小速度を求めるためのものである。
増加制限回路243は平均電流に対応して予め設定されている変化率以下となるように最小速度Zの変化を制限するためのものである。
起動タイマ243は指令速度Xがゼロから増加(起動)するときに所定の起動時間tsの間、最小速度Zの出力を停止させる制御信号を選択回路243に出力するもので、トリガボリューム4の操作量で限時時間(起動時間ts)が設定されるようになっている。
加速判定回路243は指令速度設定信号S2から指令速度Xの増加の有無を検出して加速状態ならば最小速度データテーブル2431bから最小速度Zを選択するように指示する判定信号を選択回路243に出力する。
同期判定回路243は同期制御状態ならばその判定信号を選択回路243に出力して最小速度Zを設定する最小速度設定信号S5の出力を停止させる。
選択回路243は同期制御期間tc及び所定の起動時間tsが経過するまで最小速度選択信号S5の出力を停止し、その後加速状態ならば最小速度データテーブル2431bの最小速度Zを平均電流信号が示す平均電流値に応じて選択し、その他の状態(一定速度状態、減速状態)ならば最小速度データテーブル2431aの最小速度Zを増加制限回路243を介して選択し、その最小速度Zを設定する最小速度設定信号S5を出力する。
ここで、本実施形態では、電動機1に印加する印加電圧を制御する電圧制御手段は、インバータ回路20内のドライブ回路23と、駆動回路2内の速度制御回路246、同期制御回路245及び切換回路247により構成される。
次に本実施形態の動作を図4乃至図6により説明する。尚図4乃至図6の横軸方向は時間経過を、縦軸方向はそれぞれの大きさ方向を示す。
而して図4(a)に示すように指令速度設定回路240から出力される指令速度設定信号S2が示す指令速度Xがゼロから増加(起動)したならば、同期速度ωsまで同期制御回路245による指令電圧信号S9が切換回路246を開始してインバータ回路20へ出力され、電動機1は同期制御により駆動される(同期制御期間tc)。
そして起動から起動時間tsが経過するまでは指令速度補正回路244による補正指令速度Yによって指令速度Xの補正を行わないので、図4(b)に示すように設定される最小速度Zはゼロとなり、指令速度Xに補正指令速度Yは一致する。この指令速度Xと一致する補正指令速度Yに基づいた指令電圧信号S9’が切換回路247を通じてインバータ回路20へ出力され、電動機1は加速駆動される。
次に起動時間tsが終了した時点Tsから時点T2までの加速期間Ta中は最小速度設定回路243により最初速度データテーブル2431bから指令速度Xに基づいて出力される最小速度Zaに基づいた選択回路243を通じて最初速度設定信号S5として出力される。ここで時点Tsから時点T1までは、最小速度設定回路243により設定される最小速度Zaは図4(b)に示すように指令速度Yより大きいので、指令速度補正回路244で設定される補正指令速度Yは図4(a)に示すように指令速度Xより大きくなり、この補正指令速度Yに基づいた指令電圧信号S9’が速度制御回路246から切換回路247を通じてインバータ回路20へ出力され、電動機1は更に加速駆動される。
次いで時点T2から定速駆動に以降した後、電流検出回路241の平均電流信号S4が示す平均電流値が所定Ir以下となっている間は、最小速度設定回路243の最小速度データテーブル2431aからは図4(b)に示す一定の最小速度Zbが出力され、この最小速度Zbに基づいた最小速度信号S5が選択回路243を通じて出力される。この最小速度Zbは指令速度Xより小さいため、指令速度補正回路224で設定される補正指令速度Yは図4(a)に示すように指令速度Xと一致することになり、速度制御回路246から指令速度Xに対応した指令電圧信号S9’が切換回路247を介してインバータ回路20へ出力される。これにより電動機1は定速で駆動される。
さて出力軸6の負荷が増加して、時点T3で電流検出回路242から出力される平均電流信号S4が示す平均電流値が図4(c)に示すように所定値Irより大きくなると、最小速度設定回路243では最小速度データテーブル2431aから出力される最小速度Zは増加制限回路243により変化率の制限を受けながら図4(b)に示すようにZcと増加して指令速度Xより大きくなる。その結果、指令速度補正回路244で設定される補正指令速度Yは図4(a)に示すように指令速度Xより大きくなり、この補正指令速度Yによる指令電圧信号S9’が切換回路247を通じてインバータ回路20へ出力される。これにより電動機1は負荷の増加に対応した印加電圧によって駆動されることになる。
ここで図5(a)及び図6(a)に示すように電流検出回路21で検出する負荷電流が周期的に変化しながら徐々に増加すると、速度制御特性の遅れから実速度vの最小値も図5(d)及び図6(d)に示すようにゼロに近づく。一方電流検出回路241で求める平均電流値は図5(b)及び図6(b)に示すように所定値Irより大きくなる。そして平均電流値が所定値Irより大きくなった後の平均電流値に応じて最小速度設定回路243で設定される最小速度Zが変化して指令速度Xより大きくなり、その結果指令速度補正回路244で設定される補正指令速度Yが指令速度Xより図5(c)、図6(c)に示すように大きくなる。そのため実速度vの平均速度も増加して実速度vの最小値も大きくなる。尚図5(c)、図6(c)に示すΔ1、Δ2は補正指令速度Yの変化率を示し、図5,図6での変化率はΔ1<Δ2の関係がある。
さて、平均電流値が図4(c)に示すように時点T4で所定値Irを下回ると、最小速度設定回路24では最小速度データテーブル2431aからは指令速度Xより小さいZbが出力される。これにより指令速度Xと補正指令速度Yとが一致することになり、上述と同様に電動機1は定速で駆動される。
以上の本実施形態では、起動タイマ243で設定される起動時間tsはトリガボリューム4の操作量に応じて変化させることができるため、起動時の低速状態などにおいて、負荷が増加した時に電動機1の速度(回転数)が小さくなって脱調してしまうのを防止できる。
(実施形態2)
上記実施形態1では最小速度設定回路243に指令速度Xに対応する最小速度データテーブル2431b及び起動タイマ243を設けているが、本実施形態では、図7に示すように最小速度データテーブル2431b及び起動タイマ243を設けていない点で実施形態1と相違する。尚最小速度設定回路243以外の他の構成は実施形態1と同じであるので、図示及び説明は省略する。
次に本実施形態における最小速度設定回路243の動作を図8に示すタイミングチャートにより説明する。尚図8中横軸方向は時間経過を、縦軸はそれぞれの大きさ方向を示す。
まず時点T0で起動すると、図8(a)に示すように指令速度Xが同期速度ωsに至るまでの間tc、同期判定回路243からは同期制御中を示す判定信号が出力される。この同期制御状態では、選択回路243は最小速度データテーブル2431aからの最小速度Zを出力しない。つまり指令速度補正回路244へ出力する最小速度Zがゼロとなる。
そして同期制御回路245からの指令速度信号S9による電動機1の駆動状態が終わり、更に指令速度Xが増加している状態では加速判定回路243から加速状態を示す判定信号が選択回路243に出力される。選択回路243はこの加速状態を示す判定信号が入力している間、つまり前記期間tcを含め、図8(a)に示すように指令速度Xが一定となるまでの加速期間(時点T0〜T2)中は、図8(b)に示すように最小速度データテーブル2431aからの最小速度Zを出力せず、最小速度Zをゼロのままとする。従って速度制御回路S8に入力される補正指令速度設定信号S8が示す補正指令速度Yは指令速度Xと一致し、それに応じて速度制御回路S8は電動機1を加速駆動する指令電圧信号S9’を切換回路247を通じインバータ回路20に出力する。
次に時点T2以降から指令速度Xが一定となると、加速判定回路243の判定信号が加速状態を示さなくなるため、最小速度データテーブル2431aから平均電流信号S4に対応した図8(b)に示す最小速度Zdが図8(b)に示すように出力され、選択回路243から最小速度設定信号S5として指令速度補正回路244に出力される。この場合指令速度Xより最小速度Zdが小さいため、指令速度補正回路244により設定される補正指令速度Yは指令速度Xと一致する(時点T2〜T3)。この補正指令速度Yを示す補正指令速度設定信号S8を受け取った速度制御回路246はこれに応じた指令電圧信号S9’を切換回路247を通じてインバータ回路20へ出力する。これにより電動機1は定速駆動される。
次に平均電流値が時点T3で図8(c)に示すように時点所定電流値Irを越えると、最小速度データテーブル2431aから出力される最小速度Zは増加制限回路243によって変化率の制限を受けながら増加して最終的にZeとなる。従ってこの最小速度Zeを示す最小速度信号S5が最小速度設定回路243から入力すると指令速度補正回路244は、指令速度Xより大きな補正指令速度Yを示す補正指令速度設定信号S8を出力することになる。速度制御回路246は補正指令速度Yに応じた指令電圧信号S9’を切換回路247を介してインバータ回路20へ出力する。これにより電動機1は負荷の増加に応じた印加電圧により駆動されることになる。
次に上記平均電流値が所定電流値Irを下回ると、最小測道データテーブル2431aから出力される最小速度Zは図8(b)に示すようにZeから指令速度Xより小さいZdとなる。従って指令電圧補正回路224は補正指令電圧Yを指令電圧Xと一致させる。これより速度制御回路242は補正指令速度Yに応じ指令電圧信号S9’を切換回路247を通じてインバータ回路20へ出力し、電動機1は電動機1は定速で駆動される。
(実施形態3)
本実施形態は、図9に示すように最小速度設定回路243内の起動タイマ243を無くし、また最小速度データテーブルとして、定速、減速状態に対応する最小速度データテーブル2431cと、加速状態に対応する最小速度データテーブル2431dとを設け、選択回路243の出力側に、平均電流値に対応して予め設定されている変化率以下となるように最小速度の変化を制限する増加制限回路243を設けた点で実施形態1と相違する。
尚最小速度設定回路243以外の他の構成は実施形態1と同じであるので、図示及び説明は省略する。
ここで本実施形態の最小速度設定回路243に設ける最小速度データテーブル2431cは予め設定されている平均電流信号に対応した最小速度Zを求めるためのものであり、また最小速度データテーブル2431dは予め設定されている指令速度Xに対応した最小速度Zを求めるためのものである。
次に本実施形態における最小速度設定回路243の動作を図10に基づいて説明する。尚図10の横軸方向は時間経過を、縦軸方向はそれぞれの大きさ方向を示す。
先ず図10(a)に示すように起動時点T0から指令速度Xが同期速度ωsに至るまでの間tcは同期判定回路243から同期制御中を示す判定信号が選択回路243へ出力され、選択回路243はこの同期制御状態において図10(b)に示すように最小速度Zの選択を停止する。つまり増加制限回路243を介して指令速度補正回路244へ出力される最小速度設定信号S5はゼロと示す。この同期制御期間tcは同期制御回路245による指令電圧信号S9が切換回路247を介してインバータ回路20へ出力され、電動機1は同期制御により駆動される。
次に同期制御期間tcが経過しても指令速度Xが増加する加速度状態であるため、加速判定回路243が加速状態を示す判定信号を出力しており、この判定信号を受けて選択回路243は最小速度データテーブル2431dから最小速度Zfを選択し、増加制限回路243を介して指令速度補正回路244に最初速度設定信号S5として出力する。この場合最小速度Zfが指令速度Xより小さいため指令速度Xと一致する補正指令速度Yを示す補正指令速度設定信号S8を指令速度補正回路244は出力する。指令速度補正回路224で設定される補正指令速度Yに応じて速度制御回路246は指令電圧信号S9を切換回路247を通じてインバータ回路20へ出力する。これにより電動機1は加速駆動される。
そして加速状態で平均電流値が図10(c)に示すように所定電流値Irより大きくなるとその時点T1から最小速度Zfよりも大きな最小速度を選択してZgまで上昇させ、増加制限回路243により変化率の制限を受けながら指令速度補正回路244へ出力する。これにより指令速度補正回路224は最小速度Zが指令速度Xを上回る期間中、設定する補正指令速度Yを指令速度X以上とする。そして指令速度Xが最小速度Zgを越えると補正指令速度Yを指令速度Xと一致させ、指令速度Xの上昇とともに上昇させる。
そのため速度制御回路246は補正指令速度Yの変化に応じてインバータ回路20へ出力される指令電圧信号S9’を変化させる。
やがて指令速度Xが時点T2で一定となり、加速判定回路243の判定信号が加速状態を示さなくなると、選択回路243は、最小速度データテーブルを2431dから2431cに切り換えて当該テーブル2431cから最小速度Zgよりも大きな最小速度を選択してZhまで上昇させ、増幅制限回路243により変化率の制限を受けながら最小速度設定信号S5として出力する。このときの最小速度が指令速度Xを上回ると、指令速度補正回路244から出力される補正指令速度Yは指令速度X以上となる。これにより速度制御回路246が補正指令速度Yに応じて一定の指令電圧を示す指令電圧信号S9’をインバータ回路20へ出力し、電動機1は負荷の増加に応じた印加電圧により駆動される。
次に平均電流値が図10(c)に示すように所定電流値Irを下回ると、選択回路243は最小速度データテーブル2431cの最小速度データから最小速度Zfを図10(b)に示すように選択して出力する。このときの最小速度Zfは指令速度Xより小さいため指令速度補正回路244から出力される補正指令速度設定信号が示す補正指令速度Yは指令速度Xと一致することになり、電動機1は指令速度Xによって定速で駆動される。
(実施形態4)
本実施形態は、実施形態1の電流検出回路21と制御回路24内の電流検出回路241とに替えて、図11に示すように制御回路24内に速度検出回路242が検出する速度から速度変動を検出する速度変動検出回路248を設け、この速度変動検出回路246から出力される制御信号を最小速度設定回路243の最小速度設定の制御に用いるようにし、また最小速度検出回路243では図12に示すように最小速度データテーブル2431a,2431bに替えて制御信号に基づいて最小速度データを選択回路243へ出力する最小速度選択回路243を設け、また起動タイマ243を無くした点で実施形態1と相違する。
ここで速度変動検出回路248は補正指令速度設定信号S2が示す補正指令速度Yより所定値ω1以上小さくなれば最小速度設定回路243に後述する所定の大きさの最小速度Zjを示す最小速度設定信号S5を出力させる制御信号S4’を出力し、実速度vが補正指令速度Yより所定値ω2以上大きくなると最小速度Zjを示す最小速度設定信号S5の出力を停止させる制御信号S4’を出力するもので、速度検出回路242の検出を負荷の大きさを検知する手段として用いてる。
最小速度選択回路243は、速度変動検出回路248からの制御信号S4’に応じて選択回路243へ出力する最小速度ZのデータをZiとZjに切り換えるようになっている。
次に本実施形態の最小速度設定回路243の動作を図13のタイミングチャートにより説明する。尚図13の横軸方向は時間経過を、横軸方向はそれぞれの大きさを示す。
先ず図13(a)に示すように時点T0で起動し、同期速度ωsを指令速度Xが越えるまでの同期制御期間tc中と、指令速度Xが上昇中の加速状態の期間中は同期判定回路243と加速判定回路243の判定信号に基づいて選択回路243が最小速度選択回路243からの最小速度データを取り込まず、図13(b)に示すように設定する最小速度Zをゼロのままとする。これにより指令速度補正回路224は設定する補正指令速度Yを指令速度Xと一致させる。これにより同期制御期間tcは同期制御回路245による指令電圧信号9が、また同期制御期間tc後は上記補正指令速度Yに基づく速度制御回路246からの指令電圧信号6が切換回路247を介してインバータ回路20へ出力され、電動機1は同期制御による駆動を経て、加速駆動される。
そして指令速度Xが一定となると加速判定回路243からの判定信号が加速を示さなくなるため、選択回路243は最初速度選択回路243から指令速度Xより小さい図13(b)に示す最小速度Ziのデータを取り込み、この最小速度Ziに対応する最小速度設定信号S5を増加制限回路243を介して指令速度補正回路244へ出力する。指令速度補正回路244は最小速度Ziが指令速度Xより小さいため、補正指令速度Yを指令速度Xに一致させた状態を維持する。従って速度制御回路246からは指令速度Xに基づく指令電圧信号S9’を切換回路247を介してインバータ回路20へ出力する。これにより電動機1は定速駆動される。
ここで図13(a)に示すように定速状態に移ったときに実速度vが補正指令速度Y(指令速度X)より上昇するが、この上昇分は予め設定している所定値ω2よりも小さいため、速度変動検出回路248は最小速度データの切り換えの制御信号S4’を出力しない。
しかし、電動機1の負荷が図13(c)に示すように増加すると実速度vは低下し、負荷が所定値Lを越える時点T5では、実速度vの低下分が補正指令速度Y(指令速度X)よりも所定値ω1以上となる。これを検出した速度変動検出回路248は最小速度選択回路243に対して出力する最小速度データを図13(b)に示すようにZiからZjに切り換えを指示する制御信号S4’を出力する。これにより最小速度選択回路243からは選択回路243にZjの最小速度データが出力され、選択回路243はこの最小速度データにより最小速度Zjを示す最小速度設定信号S5を増加制限回路243を介して指令速度補正回路244に出力する。指令速度補正回路244は最小速度Zjに対応して指令速度X以上の補正指令速度Yを設定し、補正指令速度設定信号S8として図13(a)に示すように速度制御回路246へ出力する。速度制御回路246はこの補正指令速度Yに基づく指令電圧信号S9’を切換回路247を介してインバータ回路20へ出力する。これにより電動機1は負荷の増加に応じた印加電圧により駆動sされる。
さて負荷の大きさが小さくなると実速度vが上昇し、時点T6で負荷が所定値Lを下回ると実速度vの上昇分が補正指令速度Yよりも所定値ω2以上となる。これを検出した速度変動検出回路248は最小速度選択回路243に対して最小速度データをZjからZiに切り換えを指示する制御信号S4’を出力する。これにより最小速度選択回路243からはZiの最小速度データが選択回路243に出力され、図13(b)に示すように選択回路243はこの最小速度データにより最小速度Ziを示す最小速度設定信号S5を増加制限回路243を介して指令速度補正回路244に出力する。指令速度補正回路244は指令速度Xと一致する補正指令速度Yを示す補正指令速度設定信号S8を図13(a)に示すように出力し、電動機1を定速駆動する。
このようにして本実施形態では実速度vの変動に応じて最小速度設定回路243は設定する最小速度Zの大きさを切り換えため、負荷の大きさが変化しても電動機1を駆動することができることになる。
(実施形態5)
本実施形態は図14に示すように電動工具の出力軸6と電動機1の間の減速機5に振動検出器25を負荷の大きさを検知する手段として設け、この振動検出器23の振動検出信号S9を図15に示すように制御回路24内に設けた振動周波数検出回路249へ出力し、この振動周波数検出回路249では振動周波数を検出してその検出周波数に基づいた制御信号S4”を最小速度設定回路24へ出力するようにした点で実施形態4と相違する。最小速度設定回路24は図12に示す構成のものを使用するものとする。
振動検出器25は減速機5のトルクリミット動作或いはインパクト発生動作のように、電動機1から見た負荷(トルク)が周期に変化する時に発生する振動を検出するものであり、振動周波数検出回路249は、振動検出器25の検出信号を取り込み図16(c)に振動周波数fが指令速度Xに対応した振動周波数f0に対して所定値ω3以上小さくなれば最小速度設定回路243内の最小速度選択回路243に対して最小速度Ziを示す最小速度設定信号S5を出力するように指示する制御信号S4”を出力し、振動周波数fが補正指令速度Yに対応した振動周波数より所定値ω4以上大きくなったときに最小速度Zjを示す最小速度設定信号S6を出力するように指示する制御信号S4”を上記最小速度選択回路243へ出力する。
ここで本実施形態の動作を図16により説明する。尚図16の横軸方向は時間経過を、縦軸方向はそれぞれの大きさを示す。
先ず図16(a)に示すように時点T0で起動し、同期速度ωsを指令速度Xが越えるまでの同期制御期間中と、指令速度Xが上昇中の加速状態の期間中は同期判定回路243と加速判定回路243の判定信号に基づいて選択回路243が最小速度選択回路243からの最小速度データを取り込まず、図16(b)に示すように出力する最小速度Zをゼロのままとする。これにより指令速度補正回路224で設定される補正指令速度Yは指令速度Xと一致している状態にある。そして指令速度Xが一定となると加速判定回路243からの判定信号が加速を示さなくなるため、選択回路243は最小速度選択回路243からの最小速度Ziのデータを取り込み、増加制限回路243を介して指令速度補正回路244に最小速度Ziを示す最小速度設定信号S5を出力する。
指令速度補正回路244は最小速度Ziが指令速度Xより小さいため、補正指令速度Yを指令速度Xに一致させた状態を維持する。この起動から定速へ移行するまでの振動周波数fは図16(c)に示すように上昇し、定速へ移行したときに振動周波数fは補正指令速度Y(指令速度X)に対応した振動周波数f0に対して上昇するが、この上昇分は予め設定している所定値ω3以上とならないため、振動周波数検出回路249は最小速度ZiをZjに切り換えることを指示する制御信号S4”を出力しない。
しかし、電動機1の負荷が図16(d)に示すように増加すると、検出される振動周波数fは振動周波数f0よりも低下し、負荷(トルク)が所定値Lを越える時点T5では、図16(c)に示すように振動周波数fの低下分が振動周波数f0に対する所定値ω3以上となる。これを検出した速度変動検出回路248’は最小速度選択回路243に対して出力する最小速度データをZiからZjに切り換えを指示する制御信号S4’を出力する。これにより最小速度選択回路243から選択回路243にZjの最小速度データが出力され、図16(b)に示すように選択回路243はこの最小速度データにより最小速度Zjを示す最小速度設定信号S5を増加制限回路243を介して指令速度補正回路244に出力する。これに対応して指令速度補正回路244は図16(a)に示すように指令速度X以上の補正指令速度Yを示す補正指令速度設定信号S8を速度制御回路246へ図16(a)に示すように出力する。
さて負荷(トルク)の大きさが小さくなると振動周波数fが上昇し、図15(d)で示すように時点T6で負荷(トルク)が所定値Lを下回ると、振動周波数fの上昇分が図16(c)に示すように振動周波数f0に対応する所定値ω4以上となる。これを検出した速度変動検出回路248’は最小速度選択回路243に対して最小速度データをZjからZiに切り換えを指示する制御信号S4’を出力する。これにより最小速度選択回路243からはZiの最小速度データが選択回路243に出力され、図16(b)に示すように選択回路243はこの最小速度データにより最小速度Ziを示す最小速度設定信号S5を増加制限回路243を介して指令速度補正回路244に出力する。指令速度補正回路244は図15(a)に示すように指令速度Xと一致する補正指令速度Yを示す補正指令速度設定信号S8を速度制御回路246へ出力する。
このようにして本実施形態では電動機1からみた負荷(トルク)が周期的変化する振動周波数に応じて最小速度設定回路243は設定する最小速度Zの大きさを切り換えため、負荷(トルク)の大きさが変化しても電動機1を駆動することができることになる。
尚同期制御期間中tcは指令電圧信号9を切換回路247を介してインバータ回路20へ、また同期制御期間中tc以外は指令速度補正回路244からの補正指令信号Yに基づいて速度制御回路246から出力される指令電圧信号9が切換回路247を介してインバータ回路20へ出力され、それぞれの指令電圧も基づいた印加電圧により電動機1が駆動されるのは上記実施形態1乃至4と同じである。
尚ハンマーと出力軸に取り付けるアンビルとの係合を衝撃的に繰り返すことにより回転力を得る減速機5を用いる電動工具の場合には、ハンマーとアンビルとの衝撃的係合の時間当たりの回数を検出する打撃回数検出手段を設け、検出される打撃回数から出力軸6の負荷状態を検出するようにしても良い。つまり打撃回数検出手段を負荷検出手段として設けるのである。
実施形態1の制御回路の構成図である。 同上の全体の回路構成図である。 同上の最小速度設定回路の回路構成図である。 同上の動作説明用タイミングチャートである。 同上の負荷が大きい場合の動作説明用タイミングチャートである。 同上の負荷が小さい場合の動作説明用タイミングチャートである。 実施形態2の最小速度設定回路の回路構成図である。 同上の動作説明用タイミングチャートである。 実施形態3の最小速度設定回路の回路構成図である。 同上の動作説明用タイミングチャートである。 実施形態4の制御回路の回路構成図である。 同上の最小速度設定回路の回路構成図である。 同上の動作説明用タイミングチャートである。 実施形態5の電動工具の構成図である。 同上の全体回路構成図である。 同上の動作説明用タイミングチャートである。 従来例の電動工具の構成図である。 同上の全体回路構成図である。 同上の動作説明用タイミングチャートである。
符号の説明
4 トリガボリューム
20 インバータ回路
21 電流検出回路
22 位置検出回路
24 制御回路
240 指令速度設定回路
241 電流検出回路
242 速度検出回路
243 最小速度設定回路
244 指令速度補正回路
245 同期制御回路
246 速度制御回路
247 切換回路
S1 操作量信号
S2 指令速度設定信号
S3 電流検出信号
S4 平均電流信号
S5 最小速度設定信号
S6 位置検出信号
S7 速度検出信号
S8 補正指令速度設定信号
S9、S9’指令電圧信号

Claims (8)

  1. 永久磁石を有した回転子と電機子巻線を有した固定子からなる電動機と、操作量に応じて前記電動機の回転速度を設定するトリガボリュームと、該トリガボリュームの操作量で定まる回転速度を指令速度に変換する指令速度設定手段と、前記電動機の開放相の端子電圧と基準電圧とを比較して前記回転子の位置を検出する位置検出手段と、駆動電圧を前記電動機に印加するインバータ回路と、前記位置検出手段の検出出力から回転速度を検出する速度検出手段と、前記指令速度と前記速度検出手段の検出速度が一致するように指令電圧を演算する速度制御手段と、前記位置検出手段の位置検出出力と前記指令電圧に基づいて前記インバータ回路を構成するスイッチング素子を制御して前記電動機に印加電圧を制御する電圧制御手段と、前記電動機の出力を減速機を介して出力軸に伝達する動力伝達部と、前記出力軸の負荷の大きさを検出する負荷検出手段とを備え、該負荷検出手段が検出する負荷の大きさが所定値以上ならば前記指令速度設定手段が設定する指令速度を所定の最小速度以上とすることを特徴とする電動工具。
  2. 前記負荷の大きさに応じて前記最小速度を変化させることを特徴とする請求項1記載の電動工具。
  3. 前記最小速度の増加方向の変化を所定の増加率で行うことを特徴とする請求項2記載の電動工具。
  4. 前記最小速度の増加率を負荷の大きさに応じて変化させることを特徴とする請求項3記載の電動工具。
  5. 前記負荷の大きさが所定値以下となれば前記最小速度を初期設定へ復帰させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の電動工具。
  6. 前記電動機が加速中には前記負荷検出手段による負荷の大きさの検出を行わないことを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の電動工具。
  7. 前記負荷検出手段は前記電動機の起動から所定時間経過するまで負荷の大きさの検出を行わないことを特徴とする請求項1乃至6の何れか記載の電動工具。
  8. 起動時に前記電機子巻線への通電を強制的に切り換えた後に前記位置検出手段の検出出力と前記指令電圧に基づいた印加電圧制御へ移行させる手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の電動工具。
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