JP2006109623A - インバータ制御装置および密閉型電動圧縮機 - Google Patents

インバータ制御装置および密閉型電動圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】同期モードの発生を防ぐことで、消費電力の増加や、保護回路によるDCブラシレスモータの停止を防ぐ。
【解決手段】複数個の駆動用スイッチング素子110〜115により構成されるパワー部104と、DCブラシレスモータ109のロータの位置を検出する位置検出回路108と、位置検出回路108からの出力によりパワー部104のスイッチング素子110〜115を動作させるドライブ回路105と、位置検出回路108によるロータの位置情報よりDCブラシレスモータ109の回転数を演算する回転数演算回路107と、パワー部104を構成するスイッチング素子(110〜115)の切り替え周波数を生成するキャリア周波数生成回路106とを備え、第1のキャリア周波数におけるロータの位置を検出する時間とキャリア周期のn倍(nは整数)が一致する運転回転数において、第2のキャリア周波数に切り替え同期モードの発生を防ぐ。
【選択図】図1

Description

本発明は、PWM制御されるスイッチング素子によりモータを駆動するインバータ制御装置に関するもので、特に冷蔵庫用密閉型電動圧縮機の駆動に好適なものである。
従来、この種のインバータ制御装置において比較的低回転領域ではキャリア周波数を大きくし、1周期中の通電OFF時間を短くすることで電流の落ち込みが低減でき、電流リップルによる振動、騒音を低減できる。また、それ以外の回転数領域ではキャリア周波数を小さく設定して漏洩電流を小さくするというものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来のインバータ回路について説明する。
図4は、特許文献1に記載された従来のインバータ制御装置のブロック図、図5はキャリア周波数の制御パターンの一例を表す図である。
図4において、1は直流電源部、2は主回路部、3は制御回路部である。直流電源部1は、電解コンデンサ、ダイオードブリッジ回路、などにより構成(図示せず)されており、交流電力を直流電力に変換して主回路部2へ直流電力を供給する。
主回路部2は、6個のスイッチング素子Ua、Ub、Va、Vb、Wa、Wbと6個の環流ダイオードD1、D2・・・D6を備え、それぞれの環流ダイオードは、スイッチング素子と並列に接続されている。そして、スイッチング素子UaとUbを直列に接続してアーム部Uabを、スイッチング素子VaとVbを直列に接続しアーム部Vabを、同様にスイッチング素子WaとWbを直列に接続し、アーム部Wabを形成し、これら3つのアーム部Uab、Vab、Wabをそれぞれ並列に接続することで、3相のブリッジが形成される。3相の各アーム部Uab、Vab、Wabが有するスイッチング素子の共通節点U0、V0、W0は、それぞれに対応するモータの端子U、端子V、端子Wに接続される。
また、制御回路部3は、誘起電圧検出部4、ロータ位置演算部5、転流制御回路部6、速度制御回路部7、PWMキャリア周波数生成回路部8、Duty制御部9、PWMキャリア周波数切替指令回路部10、及び通電波形切替指令部11より構成され、120°通電のPWM制御のインバータであり、ロータの位置を検出する時間は電気角で60°である。
以下、制御回路部3の動作原理について説明する。
まず、主回路部2の出力端子U、V、Wに接続された誘起電圧検出部4より、モータの回転駆動によって発生した各相の誘起電圧を検出する。誘起電圧検出部4により検出した誘起電圧波形を基に、ロータ位置演算部5により、誘起電圧のゼロクロス点によりロータの位置の演算を行う。次に、ロータ位置演算部5で算出したロータ位置情報に基づき、転流制御回路部6により、主回路部2の各スイッチング素子Ua、Ub、Va、Vb、Wa、WbのON/OFF信号を生成し、主回路部2に設けられたスイッチング素子を駆動する。
一方、ロータ位置演算部5と並列に接続された速度制御回路部7は、誘起電圧検出部4の信号を受けて、モータの回転速度を算出し、モータの回転数が指令値と等しくなるようにPWM(パルス幅変調)制御により電圧値の制御を行う。
また、速度制御回路部7の回転速度情報を受けて、PWMキャリア周波数切替指令回路部10は、PWMキャリアのDuty制御におけるON時間時の電流増とOFF時間時の電流減による電流変動、すなわち電流リップルの振幅を小さくし、振動、騒音を抑制するために適切なキャリア周波数の選定を行う。キャリア周波数選定は、予め、回転数に対する最適なキャリア周波数の特性を実験的に求め、PWMキャリア周波数切替回路内にデータベース化して持っておくことにより、容易に抽出することができる。
図5において、横軸は回転数、縦軸はキャリア周波数を表す。
図5より、比較的低回転数領域ではキャリア周波数を大きくし、それ以外の回転数領域ではキャリア周波数を小さく設定している。
従って、比較的低回転数領域でキャリア周波数を大きくしたので、1周期中の通電OFF時間が短くなり電流の落ち込みも低減でき、電流リップルによる振動、騒音を低減できる。
特開2001−186787号公報
しかしながら、特許文献1に示す上記従来の構成では、図5の制御パターンでキャリア周波数を切り替えた場合、転流タイミングのずれが連続して発生し(この現象を同期モードと呼ぶ)、その結果、過大なモータ電流が流れ続けてしまい、消費電力が増加してしまう、更には保護回路が働きDCブラシレスモータが停止してしまうことがあるといった課題を有していた。
今回、この同期モードの発生原因を解明できたので以下、詳述する。
図6は位置検出のタイムチャート、図7は同期モードの原理図である。
図6において、VU、VV、VWはDCブラシレスモータのステータの端子電圧であり、CVU、CVV、CVWは、端子電圧VU、VV、VWの1/2である仮想中性点の電圧を基準電圧とし、端子電圧VU、VV、VWと前記基準電圧とをコンパレータにより比較した信号である。なお、図6はPWM制御を省略して表現している。
従来のインバータ制御装置では、電流を流すステータの相を切り替えるための転流のタイミングを以下のように決定している。
まずVU、VV、VWの未通電区間における誘起電圧と基準電圧を比較し、これらが交差する点(以後、ゼロクロス点と呼ぶ)を検出し、この点からDCブラシレスモータのロータの位置を検出する。そして、このゼロクロス点から電気角で30°遅延したタイミングで転流する。つまりロータの位置検出は電気角60°にあたる無通電時間Tの間に行われ、転流までの遅延時間はちょうどT/2に相当する。
次に図7に基づいて同期モードが発生する原理を説明する。
図7は図6において位置検出区間の電気角240°分を拡大したもので縦軸は電圧、横軸は時間である。モータの極数は6極と仮定する。端子電圧はPWM制御されており、運転回転数は55.6r/s、キャリア周波数は3kHz、Dutyは48%である。従ってロータの位置を検出する、電気角60°にあたる無通電時間Tは1000μSEC、キャリア周期Cが333.3μSECであり、時間Tとキャリア周期Cの3倍とが一致している。Dutyが48%なのでON時間は160μSEC、OFF時間は173.3μSECとなる。
図7のVU相の初めの電気角60°の位置検出区間において、本来検出されるべき正しいゼロクロス点はA点であるが、A点ではスイッチング素子がOFF状態であり、端子電圧が0Vであるのでゼロクロス点を検出することができない。その結果、ゼロクロス点は次にスイッチング素子がONした瞬間(B点)で検出されてしまう。この場合転流タイミングは時間Rだけ遅れることになる。そして次の無通電区間においても全く同様のことが繰り返されることで、転流タイミングの遅れが安定的、連続的に発生する。以上が今回解明できた、同期モードが発生するメカニズムである。
ここで、同期モードは、位置検出時間、すなわち電気角60°分に相当する時間Tとキャリア周期のn倍(nは整数)が粗一致した場合に起こるので、Dutyが小さいほど起こる確率は高くなる。
同期モードが発生して転流タイミングが遅れると、モータの発生トルクが落ち、かつブレーキトルクが働く。そのために、モータを駆動するために必要なトルクを補うために、余分な電流が流れることとなる。この余分な電流は転流タイミングの遅れる時間Rが大きいほど大きくなる。
そしてこの状態においてモータが連続運転されると、転流タイミングが時間Rだけ遅れた状態が連続して発生続けることになり、異常なモータ電流が流れ続けることになる。
その結果、過剰な電力を消費してしまう。また実際のインバータ装置においては異常電流が流れた場合には一般的に保護回路が動作し、モータが停止してしまうことがあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、省エネで信頼性の高いインバータ制御装置を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のインバータ制御装置は第1のキャリア周波数におけるロータの位置を検出する時間とキャリア周期のn倍(nは整数)が一致する運転回転数において、第2のキャリア周波数に切り替えるもので、同期モードの発生を防ぐことができる。
本発明のインバータ制御装置は、同期モードの発生を防ぐことで、省エネで信頼性の高いインバータ制御装置を提供するものである。
請求項1に記載の内容は、複数個の駆動用スイッチング素子により構成されるパワー部と、DCブラシレスモータのロータの位置を検出する位置検出回路と、前記位置検出回路からの出力により前記パワー部のスイッチング素子を動作させるドライブ回路と、前記位置検出回路によるロータの位置情報よりDCブラシレスモータの回転数を演算する回転数演算回路と、パワー部を構成するスイッチング素子の切り替え周波数を生成するキャリア周波数生成回路とを備え、第1のキャリア周波数におけるロータの位置を検出する時間とキャリア周期のn倍(nは整数)が一致する運転回転数において、第2のキャリア周波数に切り替えるもので同期モードの発生を防ぐことができるので、省エネで信頼性の高いインバータ制御装置を提供することができる。
請求項2に記載の内容は、請求項1に記載の発明において、nを4以下としたもので、同期モードは発生しにくい高次のnにおける第2のキャリア周波数への切り替えを省くことで、請求項1に記載の発明の効果に加え、インバータ回路の仕様を簡略化することができる。
請求項3に記載の内容は、請求項1に記載の発明において、DCブラシレスモータの極数を6極以上としたもので、極数が多いほど同期モードが発生しやすくなるため、より省エネで信頼性の高いインバータ制御装置を提供することができる。
請求項4に記載の内容は、請求項1に記載の発明において、第1のキャリア周波数と第2のキャリア周波数との差を0.2kHz以下としたもので、請求項1に記載の発明の効果に加え、キャリア周波数を切り替えたときの音色の変化色の変化はほとんど認識されないので、不快な騒音の発生を防ぐことができる。
請求項5に記載の内容は、請求項1に記載の発明において、Dutyが60%以下の時のみ第2のキャリア周波数へ替えるもので、キャリア周波数の切り替え頻度が下がるため、CPUへの負荷を低減できるといった効果が得られる。
請求項6に記載の内容は、請求項1に記載の発明において、請求項1から6のいずれか1項に記載のインバータ制御装置で密閉型電動圧縮機を駆動するもので共振による異常電流を防ぐことができる省エネで信頼性の高い密閉型電動圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるインバータ制御装置のブロック図、図2は同期モード回避の原理図である。
図1において、インバータ制御装置102は商用電源101に接続され、商用交流電圧を直流電圧に変換するAC/DC変換部103と、DCブラシレスモータ109を駆動するパワー部104と、パワー部104を駆動するドライブ回路105と、パワー部104のスイッチング周波数を生成するキャリア周波数生成回路106と、パワー部104の出力からDCブラシレスモータ109のロータ位置を検出する位置検出回路108と、位置検出回路108のロータ位置情報より回転数を算出する回転数演算回路107より構成されている。
DCブラシレスモータ109は6極の突極集中巻IPM(Interior Permanent Magnet)モータである。
パワー部104は、6つの三相ブリッジ接続されたIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)と言われるスイッチング素子110、111、112、113、114、115より構成されている。
位置検出回路108は、コンパレータ116、117、118などから構成されておりDCブラシレスモータ109の端子電圧と基準電圧をコンパレータ116、117、118により比較して結果を出力する。
ドライブ回路105は、位置検出回路108の出力より転流のタイミングを計算し、Dutyの加減制御を行い、パワー部104のスイッチング素子110、111、112、113、114、115をON/OFFさせる。
回転数演算回路107は、位置検出回路108の出力信号を一定期間カウントしたり、パルス間隔を測定することによりDCブラシレスモータ109の回転速度を検出する。
キャリア周波数生成回路106は、回転数演算回路107より得られるDCブラシレスモータ109の回転数を監視して、予め設定された同期モードが発生する回転数が検出された場合にそれまでの第1のキャリア周波数を変更し、同期モードが発生しない第2のキャリア周波数を生成してドライブ回路105に出力する。
本実施の形態では、従来技術と同様に、120°通電のPWM制御のインバータであり、ロータの位置を検出する時間は電気角で60°である。そして、ロータの位置を検出する時間Tと第1のキャリア周期の、4以下のn倍(nは整数)が粗一致する運転回転数において、一致しない第2のキャリア周波数へと切り替えるものである。
すなわち、第1のキャリア周波数が3kHzに設定されており、55.6±2r/s(n=3)、41.7±2r/s(n=4)の回転速度において、第2のキャリア周波数3.2kHzへと切り替わるようにしている。
なお、キャリア周波数の切り替えはドライブ回路105にて加減制御されるDutyが60%以下の場合にのみ行うようにしている。
以上のように構成されたインバータ回路について、以下その動作、作用を説明する。
商用電源101から供給された交流電圧はAC/DC変換部103において直流化され、パワー部104を構成する6つのスイッチング素子110〜115がドライブ回路105の出力信号によって動作し、直流から三相交流に変換された電圧がDCブラシレスモータ109を駆動する。
そして、運転回転数が55.6±2r/s(n=3)、41.7±2r/s(n=4)の回転速度において、第2のキャリア周波数3.2kHzへと切り替わる。
次に図2を用いて同期モードを回避する原理を説明する。
図2には55.6r/s(n=3)、Dutyが48%における、同期モードを抜け出す様子を示している。一旦、転流のタイミングがVUのB−Aの時間分遅れたとしても、次のゼロクロス点の認識はB−Aの時間が小さくなり、ほぼ正確なゼロクロス点の認識ができている。そしてさらに次のゼロクロス点の認識は、電流がONの時にできているので、正確な値を認識できたことになる。
このように、同期モードが起こる運転回転数において、キャリア周波数を僅かに変化させることによって正確なゼロクロス点を認識できるチャンスが増え、連続して安定的に転流タイミングが遅れる、といった同期モードを抜け出すことができるのである。
ここで、本実施の形態においては通常時のキャリア周波数が3kHzに設定されており、このキャリア周波数で同期モードが発生する運転回転数は55.6r/s(n=3)、41.7r/s(n=4)、33.3r/s(n=5)、27.8r/s(n=6)、・・・となる。
これら、同期モードが発生する運転回転数において、運転回転数が低くなるほど時間Tは長くなるがキャリア周期が一定であり、時間Tとキャリア周期のn倍(nは整数)が粗一致する時のnは大きくなり、スイッチング素子のOFF時間の割合が小さくなるため、同期モードの発生確率は低くなる。または起こっても転流の遅れが小さく、影響が出なくなってくる。nが5以上であれば同期モードはほとんど発生しないことが実験的に確認できた。本実施の形態ではnが4以下の場合にキャリア周波数を切り替えるようにしており、その結果、nを記憶する回転数を減らすことができ、インバータ回路の仕様を簡略化することができる。
また、例えば運転回転数の切り替え時等に過渡的に同期モードが発生する運転回転数を通過する場合等に、若干の制御の遅れが生じ、同期モードが発生する運転回転数が多少ずれることがあるが、本実施の形態においてはキャリア周波数を切り替えるDCブラシレスモータ109の運転回転数の範囲を±2r/sにすることで、同期モードの発生を回避することができる。
なお、第2のキャリア周波数にて運転するDCブラシレスモータ109の運転回転数の範囲は、第2のキャリア周波数にて同期モードが発生しない範囲で任意に決めることができる。
また、DCブラシレスモータの極数が多くなると、ロータを1回転させるのにより多くの回数の転流が必要になる。そのため電気角60°に相当する時間Tは半分になる。
時間Tが小さくなると時間Tの間に入力するキャリアのパルス数が少なくなるので運転回転数が高くなるのと同様に、同期モードが発生しやすくなる。同期モードが顕著に発生するのはDCブラシレスモータ109の極数が6極以上の場合であり、この場合に、キャリア周波数切り替えによる同期モード回避の効果がより顕著に得られる。
また、一般にキャリア周波数を大きく変化させるとPWM制御によるON/OFF時間の変化により高調波による磁気騒音の音色が大きく変化する。人間は変化する騒音を不快な騒音と認識するので、好ましくない。
本実施の形態においては切り替え後のキャリア周波数との差を、0.2kHz以下としており、可聴域での音色の変化はほとんど認識されないので、不快な騒音の発生を防ぐことができる。
また、キャリア周波数の切り替えはドライブ回路105にて加減制御されるDutyが60%以下の場合にのみ行うようにしている。これは、同期モードはDutyが小さいほど発生しやすく、実験よりDutyが60%を超えると起こらないことを確認したからであり、その結果、同期モードを回避するやめのキャリア周波数の切り替え頻度が低くなることで、CPUへの負荷を低減できるといった効果が得られる。
以上のように本実施の形態によれば同期モードの発生を防ぐことができるので、消費電力が増加してしまったり、保護回路が働きDCブラシレスモータが停止してしまうといったことがなく、省エネで信頼性の高いインバータ制御装置を提供することができる。
なお、本実施の形態において、第2のキャリア周波数は1種類に限定して説明したが、任意の複数のキャリア周波数を設定してもよい。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における密閉型電動圧縮機駆動方法のブロック図である。
以下、図3に基づいて本実施の形態について説明する(なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する)。
図3において、インバータ回路は実施の形態1に用いたインバータ制御装置102であり商用電源101に接続され、密閉型電動圧縮機219を駆動する。
密閉型電動圧縮機219は、密閉容器220と、密閉容器220内にステータとロータとからなる電動要素221と、圧縮要素222より構成される。
以上のような構成において実施の形態1インバータ制御装置102で密閉型電動圧縮機219を運転することにより同期モードの発生を回避できるので、省エネで信頼性の高い密閉型電動圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかるインバータ制御装置及び密閉型電動圧縮機は同期モードの発生を回避できるので、消費電力が増加してしまったり、保護回路が働きDCブラシレスモータが停止してしまうといったことがなく、自動販売機用・エアコン用密閉型電動圧縮機のインバータ駆動装置としても有用である。
本発明の実施の形態1におけるインバータ制御装置のブロック図 同実施の形態における同期モード回避の原理図 本発明の実施の形態2における密閉型電動圧縮機駆動方法のブロック図 従来のインバータ制御装置のブロック図 従来のキャリア周波数の制御パターンの一例を表す図 従来の位置検出のタイムチャート 従来の同期モードの原理図
符号の説明
102 インバータ制御装置
104 パワー部
105 ドライブ回路
106 キャリア周波数生成回路
107 回転数演算回路
108 位置検出回路
109 DCブラシレスモータ
110、111、112、113、114、115 スイッチング素子
219 密閉型電動圧縮機

Claims (6)

  1. 複数個の駆動用スイッチング素子により構成されるパワー部と、DCブラシレスモータのロータの位置を検出する位置検出回路と、前記位置検出回路からの出力により前記パワー部のスイッチング素子を動作させるドライブ回路と、前記位置検出回路によるロータの位置情報よりDCブラシレスモータの回転数を演算する回転数演算回路と、パワー部を構成するスイッチング素子の切り替え周波数を生成するキャリア周波数生成回路とを備え、第1のキャリア周波数におけるロータの位置を検出する時間とキャリア周期のn倍(nは整数)が一致する運転回転数において、第2のキャリア周波数に切り替えるインバータ制御装置。
  2. nを4以下とした請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. DCブラシレスモータの極数が6極以上である請求項1に記載のインバータ制御装置。
  4. 第1のキャリア周波数と第2のキャリア周波数との差を0.2kHz以下とした請求項1に記載のインバータ制御装置。
  5. Dutyが60%以下の時のみ第2のキャリア周波数へ替える請求項1に記載のインバータ制御装置。
  6. 請求項1から6のいずれか1項に記載のインバータ制御装置を用いた密閉型電動圧縮機。
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