JP2005136715A - 露出制御装置および露出制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 露出制御装置1においては、露出目標値がPGA12の出力ダイナミックレンジの中央付近に設定されている。したがって、撮像画像の輝度を計測する場合に、撮像画像のS/Nが高いことから精度良く計測を行うことができる。また、撮像画像の色合いを計測する場合に、イメージセンサ11の出力が線形な領域を使用することから正確な色合いを計測することが可能となる。
【選択図】 図3
Description
具体的には、撮影画像から色あるいは輝度等を数値化して取得することにより、対象物の状態が認識される。
通常、露出制御を行う場合、撮影画像の明るさを測定して数値化し、明るさの評価値とする。そして、その評価値を、外部から設定された明るさの基準値(露出目標値)と比較し、両者がほぼ一致するように、撮像装置の電子シャッタ速度やアンプの利得を制御する。その結果、光源の明るさの変動等によらず、撮影画像全体の明るさが、露出目標値とほぼ一致する値となる。
即ち、CCD等のイメージセンサにおいては、高輝度レベル側に広いダイナミックレンジが割り当てられ、低輝度レベル側には狭いダイナミックレンジが割り当てられている。
一方、特定の対象を計測するために用いられるカメラにおいては、被写体の状態を正確に検出する必要があることから、撮影された画像のS/Nが高いことが望まれる。
さらに、イメージセンサからの出力は通常後段の増幅器で増幅される。この増幅器は通常S字特性を示すことから、非線形領域で映像信号が取り扱われると、RGBのレベルの相対関係に変化が生じ、色合いのバランスが崩れる事態が生ずる。
ところが、従来のように、露出目標値をイメージセンサの出力ダイナミックレンジの約18%という低いレベルに設定したのでは、被写体の輝度のダイナミックレンジは、その低輝度レベル側において線形領域を逸脱することとなり、上述のように色合いのバランスが崩れるという事態を招きかねない。
本発明の課題は、電子カメラにおいて、計測に適する制御を行うことである。
電子シャッタを備え、かつ所定の色信号に対応するカラーフィルタを備えたイメージセンサ(例えば、図1のイメージセンサ11)と、該イメージセンサの出力信号を所定利得で増幅する増幅手段(例えば、図1のPGA12)とを含み、前記イメージセンサの電子シャッタ速度と前記増幅手段の利得との少なくともいずれかを変化させることにより、撮影された画像の明るさを、明るさの基準となる露出目標値に調整する露出制御を行う露出制御装置であって、前記増幅手段の出力特性における線形領域の中央部(例えば、図3における線形領域の中央付近)に前記露出目標値が設定されていることを特徴としている。
電子シャッタを備え、かつ所定の色信号に対応するカラーフィルタを備えたイメージセンサと、該イメージセンサの出力信号を所定利得で増幅する増幅手段とを含み、前記イメージセンサの電子シャッタ速度と前記増幅手段の利得との少なくともいずれかを変化させることにより、撮影された画像の明るさを、明るさの基準となる露出目標値に調整する露出制御方法であって、前記増幅手段の出力特性における線形領域の中央部に前記露出目標値を設定することを特徴としている。
したがって、撮像画像の輝度を計測する場合に、撮像画像のS/Nが高いものとなることから、精度良く計測を行うことができる。また、撮像画像の色合いを計測する場合に、増幅手段の出力が線形な領域を使用することから正確な色合いを計測することが可能となる。
まず、構成を説明する。
図1は、本実施の形態に係る露出制御装置1の機能構成を示す図である。
図1において、露出制御装置1は、アナログ・デジタル映像信号本線部(以下、「本線部」と言う。)10と、露出制御ブロック20と、マイクロコントローラ30とを含んで構成される。
イメージセンサ11は、電子シャッタを備えており、露出制御ブロック20によって設定されるシャッタ速度で、レンズから入力される光を受光する。また、イメージセンサ11は、受光した光(レンズの結像)を光電変換して、被写体の画像を表す信号を出力する。また、イメージセンサ11の各受光素子は、R、G、B何れかのカラーフィルタを備えており、受光素子(画素)毎にR、G、B何れかに対応するレベルが出力される。
ADC13は、PGA12の出力信号をデジタル信号に変換し、本線映像信号として出力する。
次に、露出制御ブロック20について説明する。
露出制御ブロック20は、輝度測光ブロック21と、露出誤差検出器22と、利得設定部23とを含んで構成される。
輝度測光ブロック21は、ADC13から本線映像信号が入力されると、1画面分の画像について、各画素の輝度を積分し、積分結果を輝度評価値とする。そして、輝度測光ブロック21は、輝度評価値を露出誤差検出器22に出力する。
利得設定部23は、露出誤差検出器22から入力される露出誤差に基づいて、露出誤差が所定範囲に収まるように、例えば誤差が零に近づくように、イメージセンサ11のシャッタ速度およびPGA12の利得を調整する。
図1に戻り、マイクロコントローラ30は、露出制御ブロック20の管理を行う。例えば、マイクロコントローラ30は、予め指定された値に露出目標値を設定したり、あるいは、利得の初期値を設定するといった各種初期設定を行ったりする。
図3は、イメージセンサ11とPGA12の総合的な出力ダイナミックレンジにおける露出目標値を示す図である。
図3において、計測を目的とする撮像装置の場合、S/Nが良好な線形領域(即ち、ノイズの少ない領域)を使用して撮像することが望ましい。また、イメージセンサ11およびPGA12自体に起因するノイズは、露光時間によらず一定であることから、より長い露光時間を確保することが望ましい。さらに、計測を目的とする撮像装置の場合、被写体が特定のものに限定され、被写体の特性(例えば反射率)を予め把握することが可能である。つまり、光源等極端に明るい部分は白とびさせても問題無い。
即ち、本発明においては、露出目標値を電子回路におけるバイアスととらえ、図3においては、そのバイアス点を中心に、光学的には、被写体の反射率に応じてX軸の左右に振れ、電気的には、Y軸の上下に振れるものと考える。
このバイアス点(ダイナミックレンジの約50%)は、従来の露出目標値(ダイナミックレンジの約18%)に比べ、長い露出時間を確保できるものであり、S/Nが良好となる。
次に、動作を説明する。
上述のような構成の下、露出制御装置1は、本線部10によって撮影画像の映像信号を増幅してデジタル化する。
このとき、露出目標値は、イメージセンサ11およびPGA12の出力ダイナミックレンジの線形領域における中央付近に設定されていることから、撮像画像に含まれるノイズは少ないものとなり、撮像画像の輝度に対し、十分なダイナミックレンジが確保される。また、R、G、Bのレベル比も線形領域を使用しているので、変化は起きず、被写体の色合いを忠実に計測できる。
したがって、撮像画像の輝度を計測する場合に、撮像画像のS/Nが高いことから精度良く計測を行うことができる。また、撮像画像の色合いを計測する場合に、イメージセンサ11の出力が線形な領域を使用することから正確な色合いを計測することが可能となる。
これにより、被写体の輝度レベル(反射率)や色合いを正確に計測する目的を達成することが可能となる。
このように、本実施の形態に係る露出制御装置1によれば、電子カメラにおいて計測に適する制御を行うことが可能となる。
Claims (2)
- 電子シャッタを備え、かつ所定の色信号に対応するカラーフィルタを備えたイメージセンサと、該イメージセンサの出力信号を所定利得で増幅する増幅手段とを含み、前記イメージセンサの電子シャッタ速度と前記増幅手段の利得との少なくともいずれかを変化させることにより、撮影された画像の明るさを、明るさの基準となる露出目標値に調整する露出制御を行う露出制御装置であって、
前記増幅手段の出力特性における線形領域の中央部に前記露出目標値が設定されていることを特徴とする露出制御装置。 - 電子シャッタを備え、かつ所定の色信号に対応するカラーフィルタを備えたイメージセンサと、該イメージセンサの出力信号を所定利得で増幅する増幅手段とを含み、前記イメージセンサの電子シャッタ速度と前記増幅手段の利得との少なくともいずれかを変化させることにより、撮影された画像の明るさを、明るさの基準となる露出目標値に調整する露出制御方法であって、
前記増幅手段の出力特性における線形領域の中央部に前記露出目標値を設定することを特徴とする露出制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003370798A JP2005136715A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 露出制御装置および露出制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003370798A JP2005136715A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 露出制御装置および露出制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005136715A true JP2005136715A (ja) | 2005-05-26 |
Family
ID=34647698
Family Applications (1)
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JP2003370798A Withdrawn JP2005136715A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 露出制御装置および露出制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005136715A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009057478A1 (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-07 | Konica Minolta Opto, Inc. | 画像処理装置、画像処理方法、及び撮像装置 |
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2003
- 2003-10-30 JP JP2003370798A patent/JP2005136715A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009057478A1 (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-07 | Konica Minolta Opto, Inc. | 画像処理装置、画像処理方法、及び撮像装置 |
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