JP2005136161A - 電界効果トランジスタ素子 - Google Patents

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重雄 吉井
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信之 大塚
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紘一 水野
Chiyoujitsuriyo Suzuki
朝実良 鈴木
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Abstract

【課題】 高い周波数領域においても信号劣化の無い高出力のヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子を提供する。
【解決手段】ヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子100において、第1次ゲート配線105と第2次ゲート配線106の交点A:110と、複数のゲート電極102において一方の端をなすゲート電極102aと第1次ゲート配線105との交点B:116の間の距離は10μm以下となるよう配置されている。また第1次ドレイン配線107と第2次ドレイン配線108との交点C:111と、複数のゲート電極102において前述のゲート電極102aに対して他方の端をなすゲート電極102hと対向するドレイン電極103dと第1次ドレイン配線107との交点D:117の間の距離は10μm以下となるよう配置されている。上記構成により、従来になく高い周波数領域においても信号劣化の無い高出力のヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電界効果トランジスタ素子に関し、特に高周波領域で動作するヘテロ接合型の電界効果トランジスタ素子に関する。
ヘテロ接合型の電界効果トランジスタ素子(HFET)は高移動度の電子を利用することにより、現在利用できる最も高周波領域で動作することができる能動素子のひとつである。特にInP基板上のHFETではゲート構造の微細化等により動作周波数の向上が可能で、ミリ波・サブミリ波領域(数百GHz)での動作が報告されている。
一方HFETの利得はゲート電極とチャネル層間の距離等によりゲート幅あたりの利得率が規定されており、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)に比較して面積あたりの出力密度が低い。このため、例えば無線送信装置の最終段増幅器等の高出力用途のHFETでは、図2(特許文献1を参照)に示されるように複数のゲート電極を平行に並べ、それらをソース・ドレイン電極で挟んで同時に並列動作させるマルチフィンガーと呼ばれる構成が用いられる。
特開2001-93914号公報
上記従来技術であるマルチフィンガータイプの高出力HFET素子は、現状の動作周波数領域では問題なく動作する。しかし将来においてさらに高周波領域でHFETを利用しようとすると、その周波数特性を劣化させてしまうという課題がある。マルチフィンガータイプの構造では高周波信号の経路が複数に渡っており、各経路の状態や経路間の電気的条件の差異が、通過する高周波信号に影響を及ぼしその伝達特性を劣化させるためである。前述の影響は信号周波数が高くなるとともに増大する。
本発明は従来技術の課題を軽減し、高い周波数領域においても信号劣化の無い高出力のヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子を提供することを目的とする。
目的を達成するため、本発明の電界効果トランジスタ素子は、基板上に形成され、複数のゲート電極と、各ゲート電極と電気的に接続した第1次ゲート配線と第1次ゲート配線と電気的に接続された第2次ゲート配線と、複数のドレイン電極と、各ドレイン電極と電気的に接続した第1次ドレイン配線と、第1次ドレイン配線と電気的に接続した第2次ドレイン配線と、複数のソース電極を備えたヘテロ接合型の電界効果トランジスタ素子であって、 第1次ゲート配線と第2次ゲート配線の交点Aと、複数のゲート電極において一方の端をなすゲート電極と第1次ゲート配線との交点Bの間の距離が10μm以下となるよう配置され、かつ第1次ドレイン配線と第2次ドレイン配線との交点Cと、複数のゲート電極において他方の端をなすゲート電極と対向するドレイン電極と第1次ドレイン配線との交点Dの間の距離が10μm以下となるよう配置されているという構成を備えている。
以上説明した通り、本発明の電界効果トランジスタ素子は、基板上に形成され、複数のゲート電極と、各ゲート電極と電気的に接続した第1次ゲート配線と第1次ゲート配線と電気的に接続された第2次ゲート配線と、複数のドレイン電極と、各ドレイン電極と電気的に接続した第1次ドレイン配線と、第1次ドレイン配線と電気的に接続した第2次ドレイン配線と、複数のソース電極を備えたヘテロ接合型の電界効果トランジスタ素子であって、 第1次ゲート配線と第2次ゲート配線の交点Aと、複数のゲート電極において一方の端をなすゲート電極と第1次ゲート配線との交点Bの間の距離が10μm以下となるよう配置され、かつ第1次ドレイン配線と第2次ドレイン配線との交点Cと、複数のゲート電極において他方の端をなすゲート電極と対向するドレイン電極と第1次ドレイン配線との交点Dの間の距離が10μm以下となるよう配置されているという構成により、従来になく高い周波数領域においても信号劣化の無い高出力のヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子を実現できる。
本発明は上記構成を備えることにより、高い周波数領域においても信号劣化の無い高出力のヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子を提供する。
また本発明の半導体発光素子を構成する半導体としては、InGaAs, InAlAs, InP, InGaAsP, GaAs, AlAs, InAs, GaP, AlP, InP, GaN, AlN, InN等の3-5族化合物半導体材料および混晶材料を用いることができる。
以下、具体的な例をあげて説明する。
図2の従来技術によるマルチフィンガータイプのヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子の構成においては、ゲート電極201を束ねる第1次ゲート配線202へ第2次ゲート配線203から信号が入力される交点A204(信号入力部)から、ドレイン電極を束ねるドレイン配線からの信号出力部までの経路が多数あり、しかも各経路の電気的経路長が異なっている。例として特開2001-93914では第1次ゲート配線202の長さが150μm程度であるので、最短経路と最長経路の間の経路長差も150μm近い値となる。
動作周波数が10GHz以下と低い場合、信号の真空中での波長は30mm以上と長い。ここで通常の化合物半導体の誘電率が12程度であるので、信号線の実効誘電率は通常7〜9程度、信号波に対する実効屈折率は2.5〜3程度となる。半導体基板上の導波路や信号線における信号波長は、導波路構造や形状の影響を受けるので若干変化するが、上記経路長差が信号の位相に与える影響は0.03π未満でありほとんど無視できる。
これに対し、100GH以上の高周波信号の波長は真空中で3000μm以下と短い。このため100GHz以上の信号を上記ヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子で増幅しようとする際の、上記経路差による位相差は、0.3π以上にもなる。図5の周波数依存性131に、従来技術による150μmの経路差を有するマルチフィンガータイプのヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子の出力を、位相差の無い状態に対して比較した相対強度を図示する。100GHz以上の高周波数領域において、その増幅率は急激に劣化し、160GHzでは位相差の無い場合に比較して1/10以下となることがわかる。
またさらに、従来技術によるHFET素子では、分岐において高周波信号が反射・散乱されるという課題があった。信号の周波数が高くなるとともに、直進性が高まって反射・散乱されやすくなり、特に信号線の分岐部では信号の伝播方向が大きく変化するのでその影響を受けやすくなる。
これに対して、本実施の形態によるHFET素子100を基板上面から見た電極・配線形状を図1に示す。なお実際にはこれらの構造の上にはSiO2絶縁層(後述する図3の128)が設けられているが、図1には絶縁層を透過して観察される電極・配線の形状を示す。
本例は半絶縁性InP基板上にエピタキシャル成長されたInGaAs/InAlAs系半導体の多層膜で構成されたヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子100である。点線で囲まれた領域109が素子機能部であり、この内側に後述するInGaAs/InAlAs系半導体の多層膜が設けられている。素子機能領域109および配線の周囲を除く基板上面は、接地電極104により覆われている。なお図1の各電極および配線間には下層の半導体層112が観察される。半導体層112は機能領域109の内部においては後述するコンタクト層127あるいはバリア層126であり、外部においては後述する半絶縁性のInP基板121である。
素子は通常のマルチフィンガータイプのヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子と同様、接地電極104と電気的に接続された複数のソース電極101a〜eを備える。また複数のゲート電極102a〜hと、各ゲート電極102と接続されたゲート配線105・106を備える。ここで本明細書ではゲート配線105・106のうち複数のゲート電極と直接接続されたゲート配線の領域を第1次ゲート配線105とし、それ以外の領域を第2次ゲート配線106と呼称する。
したがって、本素子はゲート電極102と電気的に接続された第1次ゲート配線105と、第1次ゲート配線105と電気的に接続され第一次ゲート配線に入力信号を供給する第2次ゲート配線106とを備える。
また本素子は、複数のドレイン電極103a〜dと、各ドレイン電極103と電気的に接続されたドレイン配線107・108を備える。ここで本明細書ではドレイン配線107・108のうち複数のドレイン電極と直接接続されたドレイン配線の領域を第1次ドレイン配線107とし、それ以外の領域を第2次ドレイン配線108と呼称する。したがって、本素子は各ドレイン電極103と電気的に接続された第1次ドレイン配線107と、第1次ドレイン配線107と電気的に接続され第一次ドレイン配線107からの出力信号を外部に伝達する第2次ドレイン配線108とを備える。
なお接地電極104および複数のソース電極101の一部は、ゲート配線(105および106)の一部の上部を越えて交差するように立体的に配線されている(図1の左下参照)。交差部でも両者の間には絶縁層(図示せず)が設けられているので直接には接続されていない。
本素子100の、図1の領域113における断面構造を図3に示す。半絶縁性InP基板121上に、エピタキシャル成長された無添加InAlAsバッファ層122、無添加InGaAsチャネル層123、無添加InAlAsスペーサ層124、n型InAlAsキャリア供給層125、無添加InAlAsバリア層126、n型InGaAsコンタクト層127が設けられている。これらエピタキシャル成長層の上部には、ソース電極101dとドレイン電極103bが設けられ、さらにその間の領域ではコンタクト層127が除去されており、ここにゲート電極102cが設けられている。これらの電極構造は、さらにSiO2絶縁層128により埋め込まれている。
ここで本実施例の第1の特徴として、図1に示されるように、第1次ゲート配線105と第2次ゲート配線106の交点A:110と、複数のゲート電極102において一方の端をなすゲート電極102aと第1次ゲート配線105との交点B:116の間の距離は8μmとなるよう配置されている。
また第1次ドレイン配線107と第2次ドレイン配線108との交点C:111と、複数のゲート電極102において前述のゲート電極102aに対して他方の端をなすゲート電極102hと対向するドレイン電極103dと第1次ドレイン配線107との交点D:117の間の距離は8μmとなるよう配置されている。
上記構成により、交点A:110から交点C:111までの間で信号が伝送・増幅される複数の経路において、その経路長ばらつきを低く抑制することができる。
またさらに本実施の形態においては、同一のドレイン電極をはさんで隣り合う2つのゲート電極(例えばドレイン電極103aをはさむゲート電極102aとゲート電極102b)の間の距離はいずれも18μmである。これにより同一ドレインに流入する信号の経路長ばらつきをも抑制できる。結果として全経路における経路差は9μm以下に抑制される。
特に交点Aと交点Bの間の距離、および交点Cと交点Dの間の距離がいずれも10μm以下であり、また同時に、同一のドレイン電極をはさんで隣り合う2つのゲート電極の間の距離がいずれも20μm以下であることにより、各信号伝達経路の間の経路長ばらつきをいずれも20μm以下とすることができる。これにより500GHz以上の周波数領域でも利用可能となるので好ましい。
本実施の形態におけるヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子の位相差に伴う出力の第1の周波数依存性を図5の132に示す。100GHz以上の周波数領域においても出力強度の劣化は抑制され、500GHzにおいても80%以上の相対出力が得られている。
また前述の交点Aと交点Bの間の距離、および交点Cと交点Dの間の距離がいずれも5μm以下であり、また同時に、同一のドレイン電極103をはさんで隣り合う2つのゲート電極102の間の距離がいずれも10μm以下であることにより、各信号伝達経路の間の経路長ばらつきがいずれも10μm以下となる。これにより1000GHzを超える高周波数領域でも利用可能となるのでさらに望ましい。この場合、位相差に伴う出力劣化は図5の第2の周波数依存性133に示すように抑制され1000GHzにおいても80%以上の相対出力が得られる。
ここで図2のような従来素子において、単に上述のように第2次ゲート配線203を、第1次ゲート配線202の端部付近に接続すると、高い周波領域では複数のゲート電極201に対する信号入力が均一でなくなり、またその入力効率が低下するという新たな問題が発生する。これは高周波領域において、信号線を伝送する信号の直進性が増し、また分岐部および折れ曲がり部における反射・損失が増大するためである。このため第2次ゲート配線203と第1次ゲート配線201の接続点Aに近いゲート電極には大きな信号が入力されるのに対して、離れたゲート電極への信号入力は小さくなり、入力信号に対する各ゲートの閾値が見かけ上ずれることなる。結果として素子全体の増幅特性はなだらかになり、すなわちその利得は劣化する。
本実施例においては第2の特徴として、図1に示されるように、信号の伝達方向を正とすると、第1次ゲート配線105の信号伝達方向114とゲート電極102の信号伝達方向115とがなす角度は60°となっている。同様に、信号伝達方向を正として第2次ゲート配線106と第1次ゲート配線105がなす角度は60°、第2次ドレイン配線108と第1次ドレイン配線107がなす角度は60°、第1次ドレイン配線107とドレイン電極103がなす角度は60°である。
このように、第2次ゲート配線106と第1次ゲート配線105がなす角度、第1次ゲート配線105と複数のゲート電極102がなす角度、第2次ドレイン配線108と第1次ドレイン配線107がなす角度、および第1次ドレイン配線107と複数のドレイン電極103がなす角度が、各々信号の伝達方向を正として、いずれも90°未満であることにより、各接続点における信号の反射・損失を低減でき、また接続点を曲がる信号成分の強度劣化を抑制できるので望ましい。
ただし、第1次ゲート配線107と複数のゲート電極102がなす角度、および第1次ドレイン配線105と複数のドレイン電極103がなす角度があまり小さくなると基板上における素子の占める領域が増大してしまう。これを防ぐためには第1次ゲート配線105と複数のゲート電極102がなす角度、および第1次ドレイン配線107と複数のドレイン電極103がなす角度はいずれも45°〜70°の範囲にあることが望ましい。
また複数のゲート電極102と複数のドレイン電極103の方向が結晶方向に対して斜め方向となると電子移動度が低下し、素子の高周波特性が劣化してしまう。したがってこれらは基板の結晶方位における<110>方向、あるいは<101>方向に平行あるいは反平行に保たれていることが好ましい。
本実施の形態では上記構成をとることにより、反射・損失が低減し、また複数のゲート電極102に対する信号入力強度が均等化されるので、結果として前述の高周波領域における利得劣化を抑制できる。
上述のように本発明の構成を用いることにより、従来に比較して高い周波数領域においても信号劣化の無い高出力のヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子を実現できる。
またさらに、本実施の形態で示されるヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子を構成単位として、これを複数並列に接続することによって、さらに高利得の素子を構成することもできる。
なお本実施形態においてはInGaAs/InAlAs系の材料系による構成の例をあげたが、他の材料系あるいは異なる材料系の組み合わせによるヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子に適用することも可能である。
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
図4に本実施の形態の変例にかかわる第1の素子の形状を示す。本変例においても基本的な構造は図1に示される実施例と同様であるが、以下のような相違点を有する。本変例においては図4に示されるように、第1次ゲート配線105と第2次ゲート配線106の交点A:110は、複数のゲート電極102において一方の端をなすゲート電極102aと第1次ゲート配線105との交点B:116と一致するよう配置されている。
また第1次ドレイン配線107と第2次ドレイン配線108との交点C:111は、複数のゲート電極102において前述のゲート電極102aに対して他方の端をなすゲート電極102hと対向するドレイン電極103dと第1次ドレイン配線107との交点D:117と一致するよう配置されている。
また本変例においては、図4に示されるように、信号伝達方向を正として第2次ゲート配線と第1次ゲート配線がなす角度は0°、第2次ドレイン配線と第1次ドレイン配線がなす角度は0°である。
本変例においても実施例と同様の機能効果を有するが、上記の結果、本変例においては交点A:110から交点C:111までの複数の経路において、その経路長ばらつきを実施例に比較してさらに低く抑制できる利点がある。また交点Aおよび交点Cでの信号経路の折れ曲がりによる信号の反射・散乱を実施例に比較してさらに低く抑制できる利点もある。
なお図1の実施例は上記の点では図4の変例に劣るが、第2次ゲート配線と第2次ドレイン配線をいずれも基板の結晶方位<110>方向、あるいは<101>方向に平行あるいは反平行に保つことができるので、図4の変例に比較して素子を集積する際の素子配置設計が容易となる利点を有する。
図6に本実施の形態の変例にかかわる第2から第4の素子118の形状を示す。ここでは簡単のためにソース電極を省略し、ゲート電極、第1次ゲート配線105、第2次ゲート配線106、ドレイン電極、第1次ドレイン配線107および第2次ドレイン配線108の配置形状のみ示している。
図6(a)はゲート電極102と第1次ゲート配線105、第1次ゲート配線105と第2次ゲート配線106、ドレイン電極103と第1次ドレイン配線107、第1次ドレイン配線107と第2次ドレイン配線108がいずれも90°で交差したものである。この形状では前述のように信号入力が均質でなく、接続点での反射・散乱損失が大きいという欠点があるが、一方図1の実施例に比較して素子の基板上に占める面積を縮小できる、また素子および回路の設計が容易であるという利点がある。
図6(b)は、2個の図1の素子100を第2次ゲート配線が接近する方向で線対称に配置し、並列に接続したものである。この形状は、一見従来のマルチフィンガー型素子の形状(図2)に類似しているように見える。しかし本変例においては各素子の間の中央部領域141で、第1次ドレイン配線107同士が互いに接続していない。この効果により、例えば左側の素子のゲート電極に入力された信号が増幅後、中央部141を経由して右側のドレイン配線を通って伝達されていく経路を遮断することができる。結果として全ての信号経路において位相差を図1の単体素子と同様に抑制でき、高い周波数領域においても動作が可能となる。またさらにゲート電極とゲート配線、ドレイン電極とドレイン配線のなす角度が45°〜70°の範囲であることにより、従来素子に比較して損失が抑制され入力が均質化されている。
図6(c)は、2個の図1の素子100を第2次ドレイン配線が接近する方向で線対称に配置し、並列に接続したものである。本変例においても各素子の間の中央部領域142で、第1次ゲート配線105同士が互いに接続していない。この効果により、例えば左側の素子の第2次ゲート配線に入力された信号が、中央部142を経由して右側の素子に伝達され、右側のゲート電極に入力される経路を遮断することができる。結果として全ての信号経路において位相差を図1の単体素子と同様に抑制でき、高い周波数領域においても動作が可能となる。またさらにゲート電極とゲート配線、ドレイン電極とドレイン配線のなす角度が45°〜70°の範囲であることにより、従来素子に比較して損失が抑制され入力が均質化されている。
本発明に係るヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子は、例えば、携帯電話を中心とする携帯情報端末等に組み込まれ得る。
実施形態に係るヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子の形状を示す図 従来技術に係るヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子の形状を示す図 実施形態に係るヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子の断面構造を示す図 実施形態の変例に係る第1の素子の形状を示す図 従来技術および実施形態に係る素子の位相差による出力低下の周波数依存性を示す図 実施形態の変例に係る第2から第4の素子のゲート電極、ゲート配線、ドレイン電極およびドレイン配線の配置形状を示す図
符号の説明
100 実施形態に係わるヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子
101 ソース電極
102 ゲート電極
103 ドレイン電極
104 接地電極
105 第1次ゲート配線
106 第2次ゲート配線
107 第1次ドレイン配線
108 第2次ドレイン配線
109 機能領域
110 交点A
111 交点C
112 半導体表面
113 図3の断面領域
114 第1次ゲート配線105の信号伝達方向
115 ゲート電極102の信号伝達方向
116 交点B
117 交点D
118 実施形態の変例に係わる第1の素子

121 基板
122 バッファ層
123 チャネル層
124 スペーサ層
125 キャリア供給層
126 バリア層
127 コンタクト層
128 絶縁層

131 従来技術に係る素子の出力の周波数依存性(位相差による出力低下)
132 実施形態に係る素子の出力の第1の周波数依存性
133 実施形態に係る素子の出力の第2の周波数依存性

141 実施形態の変例に係る第3の素子の中央部領域
142 実施形態の変例に係る第4の素子の中央部領域

200 従来技術に係わるヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子
201 従来技術に係わるゲート電極
202 従来技術に係わる第1次ゲート配線
203 従来技術に係わる第2次ゲート配線
204 従来技術に係わる交点A

Claims (6)

  1. 基板上に形成され、複数のゲート電極と、前記各ゲート電極と電気的に接続した第1次ゲート配線と前記第1次ゲート配線と電気的に接続された前記第2次ゲート配線と、複数のドレイン電極と、前記各ドレイン電極と電気的に接続した第1次ドレイン配線と、前記第1次ドレイン配線と電気的に接続した第2次ドレイン配線と、複数のソース電極を備えたヘテロ接合型の電界効果トランジスタ素子であって、 前記第1次ゲート配線と前記第2次ゲート配線の交点Aと、前記複数のゲート電極において一方の端をなすゲート電極と前記第1次ゲート配線との交点Bの間の距離が10μm以下となるよう配置され、かつ前記第1次ドレイン配線と前記第2次ドレイン配線との交点Cと、前記複数のゲート電極において他方の端をなすゲート電極と対向するドレイン電極と前記第1次ドレイン配線との交点Dの間の距離が10μm以下となるよう配置されている電界効果トランジスタ素子。
  2. 同一のドレイン電極をはさんで隣り合う複数のゲート電極の間の距離がいずれも20μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子。
  3. 前記第1次ゲート配線と前記第2次ゲート配線の交点Aと、前記複数のゲート電極において一方の端をなすゲート電極と前記第1次ゲート配線との交点Bが一致し、かつ前記第1次ドレイン配線と前記第2次ドレイン配線との交点Cと、前記複数のゲート電極において他方の端をなすゲート電極と対向するドレイン電極と前記第1次ドレイン配線との交点Dが一致していることを特徴とする請求項1に記載のヘテロ接合型電界効果トランジスタ素子。
  4. 前記第2次ゲート配線と前記第1次ゲート配線がなす角度、前記第1次ゲート配線と前記複数のゲート電極がなす角度、前記第2次ドレイン配線と前記第1次ドレイン配線がなす角度、および前記第1次ドレイン配線と前記複数のドレイン電極がなす角度が、各々信号の伝達方向を正として、いずれも90°未満であることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ素子。
  5. 前記複数のゲート電極がいずれも基板上で結晶方位<110>あるいは<101>のいずれかと平行である請求項4に記載の電界効果トランジスタ素子。
  6. 請求項1に記載の電界効果トランジスタ素子をさらに2個組み合わせた電界効果トランジスタ素子であり、両者の前記複数のゲート電極の方向が一致しており、かつ両者の前記第一次ゲート配線と前記複数のゲート電極のなす角度が互いに逆方向であって、さらに前記第1次ゲート配線と前記第1次ドレイン配線のいずれか一方が、2個の電界効果トランジスタの中央部において電気的に分離されていることを特徴とする電界効果トランジスタ素子。
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