JP2005135763A - 燃料電池および燃料電池用セパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 エネルギー効率に優れた水管理機能を有する固体高分子型燃料電池および燃料電池用セパレータを提供する。
【解決手段】 イオン透過性を有する電解質膜11と、この電解質膜11を挟んで対向する各ガス拡散層12a,12cと、この各電解質膜11と各ガス拡散層12a,12cの間に介在する各触媒層9a,9cと、この各触媒層9a,9cに燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給する各ガス流路15,17と、各ガス流路15,17を画成する各セパレータ13a,13cと、冷却媒体が流れる冷媒流路16とを備える燃料電池のセル10において、セパレータ13cに設けた対流室18と、この対流室18とガス拡散層12cを連通する毛細管構造体19とを備え、セル10が水分濃度勾配および温度勾配を小さくする自己制御を行う構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池およびこの燃料電池に用いられるセパレータの改良に関するものである。
固体高分子型燃料電池のセルは、イオン透過性を有する電解質膜と、この電解質膜を挟んで対向するアノード側とカソード側の各電極と、この各電極と各電解質膜の間に介在する各触媒層と、各触媒層に燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給する各ガス流路とを備える。この燃料電池のスタックは複数のセルを積層して形成される。
この種の燃料電池は、アノード側電極に燃料ガスとして例えば水素ガスが供給される一方、カソード側電極に酸化剤ガスとして例えば酸素が供給される。アノード側電極では水素ガスが電極のガス拡散層を介して触媒に導かれ、触媒を介してH2→2H++2e-の電気化学反応が行われる。カソード側電極では触媒を介してO2+4H++4e-→2H2Oの電気化学反応が行われて水が生成される。これにより、各電極に起電力が生じ、直流の電気エネルギーとして取り出される。
イオン透過性を有する電解質膜は、プロトン(水素イオン)の導電性を保つため、十分に加湿させておく必要がある。このため、一般的には、燃料電池の外部に設けられているガス加湿装置を用いて酸化剤ガスと燃料ガスをそれぞれ加湿し、加湿された反応ガスを燃料電池に供給することにより、電解質膜を加湿するように構成されている。
ところで、固体高分子型燃料電池は、作動温度が例えば100℃以下と比較的低温であるため、加湿用に供給された水分のなかで電解質膜に吸収されなかった水分や、反応によって生成された水分が、液体(水)の状態で存在することがある。この水は、電極となるガス拡散層のガス流路を塞いでしまう可能性があった。
特に、電気化学反応によって水が生成されるカソード側では、この反応水によってガスの相対湿度が、ガス入口近傍、セル中央部、ガス出口近傍の順で高くなる。このため、電解質膜はガス入口近傍で乾き気味、ガス出口近傍では水没気味となり、セル全面が有効に発電に寄与できない状態となる可能性があった。
また、液体として存在する水がガス拡散層内におけるガスの流れを塞ぐフラッディングが生じる可能性がある。フラッディングが生じた場合には、反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスが触媒層へ十分に拡散することができず、セルの発電性能が低下するとともに、触媒層のカーボンが腐食するなどの劣化が進行する。このため、固定高分子型燃料電池においては、ガス流路における水分濃度を適切に管理する必要がある。
この対策として、例えば、特許文献1に開示されたものは、ガス流路を画成するガスセパレ一夕を導電性を有する親水性多孔質体によって形成し、このガスセパレ一夕の内部に冷却水供給通路を設けている。これにより、冷却水供給通路を流れる冷却水は、親水性多孔体が有する毛細管作用によってガスセパレータを浸透し、電解質膜に到達して加湿する。そして、カソード電極に生じる反応水は同じく毛細管作用によってガスセパレータを浸透して排出される。
特開平6−231793号公報
しかしながら、ガスセパレ一夕を親水性多孔質体によって形成した燃料電池にあっては、カソード側から酸化剤ガスがガスセパレータの細孔を通って冷却水供給通路に侵入し、冷却水中に混入した酸化剤ガスがアノード側へと到達し、酸化剤ガスと燃料ガスの混合気を形成する可能性がある。
この対策として、冷却水をアノード側とカソード側に分けて供給し、冷却水中に混入した酸化剤ガスがアノード側へと到達しないように構成する必要がある。このため、セル構造が複雑化し、部品点数も増加せざるを得ない。
また、カソード側から酸化剤ガスがガスセパレータの細孔を通って冷却水供給通路に侵入することによって、カソード側電極の圧力が低下すると、ガスセパレータ内の冷却水がカソード側へと流れるため、カソード側電極に対する酸化剤ガスの供給量が減少する可能性があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、エネルギー効率に優れた水管理機能を有する固体高分子型燃料電池および燃料電池用セパレータを提供することを目的とする。
本発明では、イオン透過性を有する電解質膜と、この電解質膜を挟んで対向するアノード側とカソード側の各ガス拡散層と、各電解質膜とこの各ガス拡散層の間に介在するアノード側とカソード側の各触媒層と、この各触媒層に燃料ガスまたは酸化剤ガスをそれぞれ供給する各ガス流路を形成したアノード側とカソード側のセパレータとを備える燃料電池において、少なくともカソード側のセパレータに設けた対流室と、ガス拡散層または触媒層の一方をこの対流室に連通し毛細管作用によって水を運ぶ毛細管構造体とを備える。
本発明によると、電気化学反応によって生成される水分が毛細管構造体における毛細管作用と対流室における自然対流によって循環し、水分濃度勾配および温度勾配を小さくする自己制御が行われる。水分濃度の分布が均一化されることにより、フラッディングを抑制するとともに、電解質膜の乾燥を防止し、セルの全面が有効に発電に寄与できる。さらに、水分が過剰になることによって触媒層のカーボンなどが劣化することを防止できる。また、ガス流路に供給される反応ガスの加湿量を減らすことができ、外部加湿システムの小型化や省力化がはかれ、エネルギー効率に優れたシステムとなる。
本発明の第1の実施形態の燃料電池の構成を説明する。
図1に示すように、この燃料電池のセル10は、イオン透過性を有する電解質膜11と、この電解質膜11を挟んで対向するアノード側とカソード側の電極として設けられる各ガス拡散層(GDL)12a,12cと、この各電解質膜11と各ガス拡散層12a,12cの間に介在する各触媒層(CCM)9a,9cと、この各触媒層9a,9cに燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給するアノード側とカソード側の各ガス流路15,17と、各ガス流路15,17を画成する各セパレータ13a,13cと、冷却媒体が流れる冷媒流路16と、水分が熱によって対流する空間を画成する対流室18と、この対流室18とガス拡散層12cまたは触媒層9cを連通する毛細管構造体19と、冷媒流路16と対流室18を仕切るソリッドプレート14とを主体として構成される。
図2に示すように、燃料電池は複数のセル10を積層して形成される。燃料電池は各セル10が鉛直方向に延び、かつ上下方向を向く部位を限定して設置される。
触媒層9a,9cはこの電解質膜11のアノード側とカソード側の両面に白金などの触媒を担持したカーボン粒子などの導電性粒子を敷き詰めたコーティングによって形成する。なお、これに限らず、触媒層9a,9cは電解質膜11に対峙する各ガス拡散層12a,12cの電極面にコーティングして形成してもよい。
各セパレータ13a,13cは各ガス拡散層12a,12cを介して電解質膜11を挟持するとともに、ソリッドプレート14を挟持している。
セル10を流れる冷却媒体と燃料ガスと酸化剤ガスはいずれもセル10の上方から下方に向けて流れる構成とする。
冷媒流路16には冷却媒体として例えば冷却水が循環する。図3の(a)に示すように、冷媒流路16の入口16iはセパレータ13aの上部に開口する。冷媒流路16の出口16oはセパレータ13aの下部に開口する。冷媒流路16は、この入口16iから出口16oへと蛇行して延び、冷却水を蛇行させながら図中矢印で示すように鉛直方向下向きに導くようになっている。
アノード側のガス流路15には燃料ガスとして例えば水素ガスが供給される。図3の(b)に示すように、ガス流路15の入口15iはセパレータ13aの上部に開口する。ガス流路15の出口15oはセパレータ13aの下部に開口する。ガス流路15は、この入口15iから出口15oへと蛇行して延び、燃料ガスを蛇行させながら図中矢印で示すように鉛直方向下向きに導くようになっている。
カソード側のガス流路17には酸化剤ガスとして例えば空気が供給される。図4に示すように、ガス流路17の入口17iはセパレータ13cの上部に開口する。ガス流路17の出口17oはセパレータ13aの下部に開口する。ガス流路17は、この入口17iから出口17oへと蛇行して延び、酸化剤ガスを蛇行させながら図中矢印で示すように鉛直方向下向きに導くようになっている。
カソード側のセパレータ13cは略水平方向に延びる複数のリブ7を有し、このリブ7によって蛇行して延びるガス流路17を画成している。毛細管構造体19を板状に形成し、このリブ7内に介装する。毛細管構造体19はリブ7とともに略水平方向に延びている。
図5に示すように、毛細管構造体19はセパレータ13cのリブ7を貫通している。毛細管構造体19はその一端をガス拡散層12cに面し、その他端を対流室18に面して設け、このガス拡散層12cと対流室18を連通する構成とする。
なお、これに限らず、毛細管構造体19はその一端を触媒層9cに面して設け、この触媒層9cと対流室18を連通する構成としてもよい。
セパレータ13cは気体および液体が透過しない緻密材によって形成する。セパレータ13cは毛細管構造体19のまわりを密封し、毛細管構造体19の両端部をその外側に臨ませている。これにより、ガス流路17の酸化剤ガスがセパレータ13cを透過して毛細管構造体19に入らないようになっている。
毛細管構造体19は、例えば親水性多孔質カーボンなどの親水性多孔体によって形成し、毛細管作用によって水を運ぶ構成とする。
ソリッドプレート14も気体および液体が透過しない緻密材によって形成する。これにより、対流室18のガスがソリッドプレート14を透過して冷媒流路16に入らないようになっている。
以上のように構成されて、次に作用について説明する。
セル10は各触媒層9a,9cにて行われる電気化学反応によって発電する。これについて詳述すると、アノード側のガス流路15を通して供給される燃料ガスはガス拡散層12aを介して触媒層9aに導かれる。この触媒層9aにおいて、燃料ガス中の水素がプロトンに変換される(H2→2H++2e-)。このプロトンは水和状態で電解質膜11を透過(拡散)してカソード側の触媒層9cに至る。カソード側のガス流路17を通して供給される酸化剤ガスはガス拡散電極7を介して触媒層9cに導かれる。この触媒層9cにおいて、電解質膜11を透過したプロトンと酸化剤ガス中の酸素が結びつくことにより、水が生成される(O2+4H++4e-→2H2O)。このようにして、各触媒層9a,9cにて電気化学反応が進行することで、各ガス拡散層12a,12cに起電力が生じ、各ガス拡散層12a,12cから外部回路に直流電気エネルギーとして取り出される。
図4、図6に矢印で示すように、酸化剤ガスはセル10の上部側から供給され、蛇行しながら下部側に向かって流れる。触媒層9cにて行われる電気化学反応によって水が生成されることにより、酸化剤ガスの相対湿度は出口17o側、つまりセル10下部側ほど高くなる。
このため、酸化剤ガス出口17oに近い部位の触媒層9cおよびガス拡散層12cにて存在する水分が多くなって対流室18との水分濃度差が生じると、図6に矢印で示すように、この水分が毛細管作用によって各毛細管構造体19を通って対流室18へと流出する。
一方、酸化剤ガス入口17iに近い部位の触媒層9cおよびガス拡散層12cにて存在する水分が少なくなって対流室18との水分濃度差が生じると、図6に矢印で示すように、対流室18の水分が毛細管作用によって各毛細管構造体19を通って触媒層9cおよびガス拡散層12cに流入する。
図3の(a)、図6に矢印で示すように、冷却媒体はセル10の上部側から供給され、蛇行しながら下部側に向かって流れる。冷却媒体は、触媒層9cにて行われる電気化学反応によって生じる熱を受けるため、冷却媒体の温度は流れ方向に進むにつれて上昇する。このため、酸化剤ガス流路17の上流側であり水分量の少ないセル10の上部側が低温となり、酸化剤ガス流路17の下流側であり水分量の多いセル10の下部側が高温となる。
こうしてセル10の温度勾配が生じると、対流室18に存在する水分は、水の蒸発と自然対流による移動ならびに水蒸気の凝縮が行われ、図6に矢印で示すように、セル10の鉛直面方向について水が循環する。これにより水分が各毛細管構造体19と対流室18を介してセル10を循環することが促され、セル10の鉛直面方向について生じる水分濃度勾配を小さくする自己制御が行われる。
こうしてセル10の水分濃度が均一化されることにより、酸化剤ガス出口17o側で起こりやすいフラッディングを抑制するとともに、酸化剤ガス入口17i側で起こりやすい電解質膜11の乾燥を防止し、セル10の全面が有効に発電に寄与できる。さらに、水分が過剰になることによって触媒層9a,9cのカーボンが腐食するなどの劣化が進行することを防止できる。また、供給される反応ガスの加湿量を減らすことができ、外部加湿システムの小型化や省力化がはかれ、エネルギー効率に優れたシステムとなる。
セル10は各毛細管構造体19と対流室18を介して行われる水の移動によって熱の移動も同時に行われ、セル10の鉛直面方向の温度分布を均一化する。
毛細管構造体19はその周囲がセパレータ13cによって包囲されてガス流路17に直接露出することがなく、かつガス拡散層12cまたは電解質膜表面の触媒層9a,9cと接する端部が生成水や凝縮水によってシールされるため、ガス流路17の酸化剤ガスが毛細管構造体19に入らない。このため、カソード側から酸化剤ガスが冷媒流路16に侵入することを防止し、酸化剤ガスと燃料ガスの混合気が形成されることを回避できる。
さらに、ソリッドプレート14を介して冷媒流路16と対流室18を仕切ることにより、カソード側から酸化剤ガスが冷媒流16路に侵入することを防止し、酸化剤ガスと燃料ガスの混合気が形成されることを回避できる。
次に図7に示す第2の実施形態を説明する。なお、前記実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
対流室18内において毛細管作用によって水を運ぶ毛細管輸送手段として、毛細管構造体21を設ける。この毛細管構造体21はセパレータ13cの毛細管構造体19が臨む壁面に沿って設ける。
この場合、対流室18内の水は、自然対流するとともに、毛細管作用によって毛細管構造体21を通って移動するため、水分の移動をより効率的にすることが可能となる。特に、重力と垂直方向となる横方向について水分の移動が促進される。
なお、これに限らず、対流室18内において毛細管作用によって水を移動する毛細管輸送手段として、親水性コーティングを施してもよく、同様の作用効果が得られる。
次に図8に示す第3の実施形態を説明する。なお、前記実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
冷媒流路16と対流室18を仕切る隔壁部22をセパレータ13cに一体形成してもよい。この場合、前記実施形態において冷媒流路16と対流室18を仕切るソリッドプレート14を廃止して構造の簡素化がはかれる。
さらに第4の実施形態として、カソード側のセパレータを親水性多孔質カーボンなどの親水性多孔質材によって形成し、セパレータ自体を毛細管作用によって水を運ぶ毛細管構造体としてもよい。
図示しないが、この燃料電池のセルは、イオン透過性を有する電解質膜と、この電解質膜を挟んで対向するアノード側とカソード側の電極として設けられる各ガス拡散層と、この各電解質膜と各ガス拡散層の間に介在する各触媒層と、この各触媒層に燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給するアノード側とカソード側の各ガス流路と、冷却媒体が流れる冷媒流路と、自然対流によって水分が移動する対流室と、この対流室と各ガス流路を画成する各セパレータと、冷媒流路と対流室を仕切るソリッドプレートとを主体として構成する。
この場合、セパレータが毛細管構造体として対流室とガス拡散層を連通することにより、水分が対流室を介してセルを循環することが促され、セルの鉛直面方向について生じる水分濃度勾配および温度勾配を小さくする自己制御が行われる。
ソリッドプレートを介して冷媒流路と対流室を仕切ることにより、カソード側から酸化剤ガスが冷媒流路に侵入することを防止し、酸化剤ガスと燃料ガスの混合気が形成されることを回避できる。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、燃料電池、燃料電池を構成するセパレータなどに適用できる。
本発明の第1の実施形態を示す燃料電池のセルの概略断面図。 同じく燃料電池の概略断面図。 同じく(a)は冷媒流路の概略断面図、(b)は酸化剤ガス流路の概略断面図。 同じく燃料ガス流路の概略断面図。 同じく燃料電池のセルの概略断面図。 同じく燃料電池のセルの作用を示す図。 第2の実施形態を示す燃料電池のセルの概略断面図。 第3の実施形態を示す燃料電池のセルの概略断面図。
符号の説明
10 セル
11 電解質膜
12a アノード側ガス拡散層
12c カソード側ガス拡散層
13a アノード側セパレータ
13c カソード側セパレータ
14 ソリッドプレート
15 燃料ガス流路
16 冷媒流路
17 酸化剤ガス流路
18 対流室
19 毛細管構造体
21 毛細管構造体
22 隔壁部

Claims (8)

  1. イオン透過性を有する電解質膜と、
    この電解質膜を挟んで対向するアノード側とカソード側の各ガス拡散層と、
    前記各電解質膜とこの各ガス拡散層の間に介在するアノード側とカソード側の各触媒層と、
    この各触媒層に燃料ガスまたは酸化剤ガスをそれぞれ供給する各ガス流路を形成したアノード側とカソード側のセパレータとを備える燃料電池において、
    少なくとも前記カソード側のセパレータに設けた対流室と、
    前記ガス拡散層または前記触媒層の一方をこの対流室に連通し毛細管作用によって水を運ぶ毛細管構造体とを備えことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記対流室を前記ガス流路の上流から下流に沿って形成し、
    前記セパレータに複数の前記毛細管構造体を配置したことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記対流室を前ガス流路の上流から下流に沿って形成し、
    前記セパレータを多孔質材によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  4. 前記カソード側のガス流路は酸化剤ガスを流入させる入口を酸化剤ガスを流出させる出口より上方に配置して酸化剤ガスを鉛直方向下向きに導く構成としたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の燃料電池。
  5. 冷却媒体が流れる冷媒流路を備え、
    この冷媒流路は冷却媒体を流入させる入口を冷媒流路を流出させる出口より上方に配置して冷却媒体を鉛直方向下向きに導く構成としたことを特徴とする請求項1から4に記載の燃料電池。
  6. 前記対流室内において毛細管作用によって水を運ぶ毛細管輸送手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の燃料電池。
  7. 前記セバレータに冷却媒体が流れる冷媒流路を備え、
    この冷媒流路と前記対流室とを仕切るソリッドプレートを備えたことを特徴とする請求項1から6に記載の燃料電池。
  8. イオン透過性を有する電解質膜と、
    この電解質膜を挟んで対向するアノード側とカソード側の各ガス拡散層と、
    前記各電解質膜とこの各ガス拡散層の間に介在するアノード側とカソード側の各触媒層とを備える燃料電池に用いられる燃料電池用セパレータにおいて、
    この各触媒層に燃料ガスまたは酸化剤ガスをそれぞれ供給するアノード側とカソード側の各ガス流路を一面に形成し
    水の対流が行われる対流室を他面に形成し、
    前記ガス拡散層または前記触媒層の一方をこの対流室に連通し毛細管作用によって水を運ぶ毛細管構造体を備えたことを特徴とする燃料電池用セパレータ。
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