JP2005134941A - 緊急車両の走行支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 緊急車両が通行する道路上の違法駐車を排除して、目的地までの経路を確保する緊急車両の走行支援システムを提供する。
【解決手段】 路上を撮像するカメラと、緊急車両が通過する旨の信号を受信する受信手段と、その受信手段によって緊急車両が通過することを認識した場合に、前記カメラで撮像された映像から、当該緊急車両の通行を妨害する位置に路上駐車があるか判別する違法駐車判別手段と、その判別の結果、違法駐車があると判別された場合に、その違法駐車車両の移動を喚起させる旨の報知をする警告手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、緊急車両が通行する経路上に、予め当該緊急車両が通行する旨を通知することによって、その緊急車両の円滑な通行を図るための走行支援システムに関するものである。
救急車や消防車などの緊急車両は、急病人の発生や災害の際に、一刻も早く目的地へ到着することが望まれる。しかしながら、その緊急を要する旨の情報が一般車両に報知されるのは、当該緊急車両のサイレンによってなされるため、道路が混雑しているようなときには、一般車両の対応が遅れる場合もある。このため、かかる問題を少しでも解決すべく、従来から、当該緊急車両の通行を支援するシステムが各種提案されている。
例えば、特許文献1では、通報者から災害状況の通知を受けたオペレータが、その災害状況をシステムに入力すると、目的地までの経路が探索されて、緊急車両の走行対象道路に設置された表示器や音声警告器によって、当該緊急車両が通過する旨の報知をするようになっている。また、特許文献2では、緊急車両の画像認識と、その緊急車両の警報音の認識によって、当該緊急車両の走行方向などを認識し、その認識情報を道路情報板やVICSビーコンにて、一般車両に報知している。
このような支援システムの他、公知技術として、特許文献3には、衝突音やタイヤのきしみ音等を検出することにより、事故の発生を検出して交通管制センターへ通報し、警告表示器にその旨の表示をするものがある。また、特許文献4には、駐停車禁止区域を撮像して、その区域内に駐車している車両のナンバープレートを認識し、同一車両の停車時間が所定値を超えると、警告情報を音声出力するものが知られている。
特開2000−163699号公報 特開2002−245588号公報 特開平10−162277号公報 特許第26446754号公報
しかしながら、上述の各システムでは、緊急車両が通行する道路上の違法駐車を排除して、目的地までの経路を確保しようとする思想はない。特許文献4に記載された技術についても、その構成として、停車時間が所定時間を超えたことを要求しており、専ら駐車違反車両を取り締まることのみを目的としている。従って、上述の各種従来技術では、緊急車両の進行を妨害する路上駐車(違法駐車)があった場合には、迅速に目的地へと到達することができないという問題があった。特に都心部の住宅街では、道幅の狭い道路が散在し、最短の経路が探索できたとしても、違法駐車によって実際には通行できない場合があるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、緊急車両が通行する道路上の違法駐車を排除して、目的地までの経路を確保する緊急車両の走行支援システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明は、路上を撮像するカメラと、緊急車両が通過する旨の信号を受信する受信手段と、その受信手段によって緊急車両が通過することを認識した場合に、前記カメラで撮像された映像から、当該緊急車両の通行を妨害する位置に路上駐車があるか判別する違法駐車判別手段と、その判別の結果、違法駐車があると判別された場合に、その違法駐車車両の移動を喚起させる旨の報知をする警告手段と、を備えたことを特徴としたものである。
これにより、緊急車両が通行する経路上に、当該緊急車両の通行を妨害する違法駐車があったとしても、その違法駐車車両の存在を報知することにより、その車両の所有者に対して、車両の移動を喚起することができるので、目的地までの経路が確保されるという効果を奏する。
[第1の実施の形態]
(システムの全体構成)
上述の解決手段を踏まえ、本発明の基本的な実施形態について、図1乃至図5に基づき詳細に説明する。まず、本実施形態のシステム全体の構成であるが、図1に示すように、報知ユニットである複数の街路灯ポール1が、それぞれ通信線2を介して接続されており、その通信線2はネットワーク3と接続されている。このネットワーク3には、さらに監視センター4が接続されており、また当該監視センター4と情報の授受ができる緊急車両5が存在している。
各部について説明すると、街路灯ポール1は、道路沿いに所定間隔で設置されるものであり、当該ポール周辺の音を取得するためのマイク10と、緊急車両の通過予定等を報知するためのスピーカ11と、当該ポール周辺の映像を撮像するためのカメラ12とを備えている。ここで、カメラ12は、主として路上を撮像するようになっており、撮像された映像は、異常の認識又は、違法駐車の判断に用いられるようになっている。
また、同ポール1は、赤色灯やLEDサインなどから構成され、上述の緊急車両通過の報知や、違法駐車に対して移動を喚起させる旨の警告等を与えるための警告表示部13と、当該ポール周辺の道路を照らす照明灯14とを備えている。尚、上述の違法駐車に対して警告を与える警告手段は、赤色灯ないしLEDサイン等の警告表示部13に限らず、スピーカ11によって報知する構成としても良いものである。
通信線2及びネットワーク3は、各防犯灯ポール1と監視センター4との間で、データの送受信を行うための通信手段であって、一例として、ツイストペアケーブル、メタル線、光ファイバなどが媒体として用いられ、当該光ファイバによる光通信をはじめ、xDSLなどの有線通信が用いられる。これらは専用線として敷設しても良いが、インターネット網や電話回線網により構築しても良い。また、有線通信に限らず、赤外光通信、無線LAN、携帯電話網などを利用した無線通信であっても良いものである。
監視センター4は、街路灯ポール1との情報の授受を行う管理装置であって、一般には、消防署や警察署などの防災、防犯機関内に設置される。緊急車両5は、当該消防署等に待機している緊急車両であって、監視センター4と情報の授受ができる装置を具備している。
(街路灯ポールの構成)
次に、街路灯ポール1の構成について、図1に加え、図2のブロック図を参照して、さらに詳しく説明すると、当該街路灯ポール1は、既に説明したマイク10等の他、音声処理認識部15、異常音データベース151、画像処理認識部16、異常画像データベース161、車両画像データベース162、制御部17、送受信部18を備えている。
音声処理認識部15は、マイク10、スピーカ11、異常音データベース151、制御部17と接続されており、マイク10によって取得された音と、異常音データベース151に格納された音声データとを比較したり、緊急車両5の通過予定等を音声合成処理して、スピーカ11により出力したりするようになっている。
より詳しく説明すると、異常音データベース151には、車両の急ブレーキ音、衝突音等が格納されており、具体的には、これらの音をサンプリングした時系列データをフーリエ変換して周波数関数に変換し、当該関数の複数のピーク値を固有スペクトルのパターンであるフォルマントとして格納している。また、フォルマントに限らず、当該ピーク値の対数値をさらにフーリエ変換したケプストラムとして格納しても良い。そして、音声処理認識部15では、当該格納されたデータの形式に合わせて、マイク10によって取得された音を処理して、異常音データベース151に格納されたデータとの相関値を算出し、一定値以上に達した場合に、異常と認識するようになっている。
画像処理認識部16は、カメラ12、異常画像データベース161、車両画像データベース162、制御部17と接続されており、カメラ12で撮像された映像を2値化して背景差分することにより、撮像範囲内にある物体を認識して、当該認識した物体の画像と、異常画像データベース161や車両画像データベース162に格納された画像データとを比較し、異常の認識や違法駐車車両の認識を行うようになっている。
より詳しく説明すると、異常画像データベース161には、車両同士が衝突した状態や、車両と壁面等が衝突した状態のテンプレートをはじめ、停止表示板(三角形状をした赤色の反射鏡)のテンプレート等が格納されており、画像処理認識部16は、上述した背景差分によって認識した物体の画像と、各テンプレートを比較して、パターンマッチングを行うようになっている。また、画像処理認識部16は、背景差分によって認識した物体の画像と、車両画像データベース162に格納された通常状態の車両のテンプレートとのパターンマッチングを行うことで、違法駐車車両があるかを判断したり、同一車両のベクトル方向の変化や速度変化を認識して、スリップをしたか急ブレーキをかけたか等を判断したりするようになっている。
尚、上述のように、画像処理認識部16は、車両画像データベース162のデータを参照することで、違法駐車車両の判別をしているので、これら画像処理認識部16と車両画像データベース162とで、違法駐車判別手段を構成している。
制御部17は、警告表示部13、音声処理認識部15、画像処理認識部16、送受信部18と接続され、警告表示部13への表示の制御や、音声処理認識部15等の認識結果を、送受信部18を介して、監視センター4へと送信するようになっている。ここで、送受信部18は、認識結果を送信するだけでなく、緊急車両5の通過する旨の信号、例えば緊急車両5が通過する旨、並びに予想通行時間の情報を受信する受信手段としての役割も果たしている。
(監視センター4の構成)
次に、管理装置である監視センター4の構成について、図1に加え、図3のブロック図を参照して、さらに詳しく説明すると、同図に示すように、当該監視センター4は、送受信部41、制御部42、位置データベース43、最適経路探索部44、地図情報記憶部45、監視用モニタ46、操作部47とを備えている。
各部について説明すると、送受信部41は、ネットワーク3と接続され、街路灯ポール1と情報の送受信をする一方、緊急車両5と無線通信を行うためのインターフェースである。制御部42は、送受信部41、位置データベース43、最適経路探索部44、監視用モニタ46、操作部47と接続されており、これら各部の制御を行っている。また、位置データベース43には、各街路灯ポール1の設置場所(緯度、経度等)が格納されている。
最適経路探索部44は、送受信部41、制御部42を介して、ネットワーク3上に接続されたサーバより(図示せず)、天候、交通規制、渋滞等の交通情報を取得する一方、複数の経路を地図情報記憶部45から取得して、その中より、緊急車両の現在位置から目的地までの最適経路を求めるものである。監視用モニタ46は、異常を検出した街路灯ポール1から送信された画像や音声を出力するものである。また、操作部47は、当該街路灯ポール1のカメラ12の撮像方向の制御や、緊急車両5の手配処理を中止等するための入力手段を備えている。
(緊急車両5に具備される装置の構成)
次に、緊急車両5に具備される装置の構成について、図1に加え、図4のブロック図を参照して、さらに詳しく説明すると、同図に示すように、当該装置は、送受信部51、制御部52、位置演算部53、GPS受信部54、アンテナ55、モニタ56、操作部57とを備えている。
各部について説明すると、送受信部51は、監視センター4と無線通信を行うためのインターフェースである。制御部52は、送受信部51、位置演算部53、モニタ56、操作部57と接続されており、これら各部の制御を行っている。位置演算部53は、4個以上のGPS衛星までの距離及び時刻を計測することにより、3個の衛星を中心とする球面の交点を求めるようになっている。より詳しく説明すると、航法メッセージのエフェメリスに含まれる軌道情報から衛星の位置を計算しつつ、GPS衛星から緊急車両5までの距離を求め、GPS衛星の時計と制御部51の計時手段とのずれから距離を修正して、真の距離(緊急車両5の3次元上の位置)を算出している。
GPS受信部54は、アンテナ55で受信した信号を中間周波数にダウンコンバートし、そのダウンコンバートした信号を、キャリア信号によって直交周波数に変換して相関を取り、その相関値が高くなるように制御することで、データを受信しようとするGPS衛星と同期を取るようになっている。アンテナ55は、GPS衛星からの航法メッセージを受信するためのアンテナであって、平面型のマイクロストリップアンテナ、いわゆるパッチアンテナからなる。 また、モニタ56は、目的地までの経路を表示するための表示手段であり、操作部57はそのモニタ56の操作等をする入力手段である。
(システムの動作)
以上の構成を踏まえ、本実施形態の動作を図1乃至図5を参照して説明する。まず、報知ユニットである街路灯ポール1は、所定のサンプリング時間毎に、マイク10及びカメラ12により、当該ポール周辺の音声データと道路を撮像した画像データを取得する。そして、取得した音声データについては、音声処理認識部15にて異常がないか認識処理される。一方、撮像された画像については、画像処理認識部16へと出力され、同画像処理認識部16では、背景差分を行うことにより、侵入物体があるかどうかを判別している。
ここで、音声処理認識部15、画像処理認識部16(以下、異常認識手段という)により、異常が認識された場合には(ステップS1)、当該異常認識手段から制御部17へ、異常が発生した旨の出力がなされ、制御部17は送受信部18、通信線2、ネットワーク3を介して、監視センター4へ異常が発生した旨に自己のIDを含めた緊急通報を送信する(ステップS2)。監視センター4では、その緊急通報を送受信部41にて受信すると(ステップS10)、その通報を制御部42へと出力し、制御部42では、当該緊急通報に含まれる街路灯ポール1のIDから、位置データベース43を参照して、当該通報のあった街路灯ポール1の位置を求め、最適経路探索部44へと出力する。
最適経路探索部44では、消防署等から通報のあった街路灯ポール1までの最適経路と、緊急車両5が当該経路の各ポイント(経路上の街路灯ポール1)を通過する予想時間とを求め、それらの情報を制御部42へと出力する。当該制御部42では、送受信部41を介して、その経路上に存在する街路灯ポール1に対して、緊急車両5が通過する旨、並びに予想通行時間の情報を出力する一方、緊急車両5へと当該最適経路情報を含む出動要請信号を出力する(ステップS20)。
緊急車両5では、その出動要請信号を送受信部51にて受信すると、その信号を制御部52によって処理して、モニタ56に出動要請があった旨を表示する(ステップS101)。そして、同モニタ56には、最適経路も併せて表示されるので、緊急車両5の運転者等は、そのモニタに表示された最適経路に従って、車両を進行させて、目的現場へと向かう(ステップS102)。
一方、緊急車両5が通行する旨等の通報があった街路灯ポール1の制御部17では、音声処理認識部15により、「○時○分前後に、緊急車両が通過します」という内容の音声合成をさせ、スピーカ11から出力させる。また、必要に応じて、警告表示部13にも、その旨の表示をさせるようになっている(ステップS3)。さらに、同制御部17は、画像処理認識部16に道路を塞いでいる路上駐車がないかを判別させる。
具体的に説明すると、画像処理認識部16は、カメラ12で撮像し背景差分処理した画像から侵入物体を認識して、その侵入物体の画像と、車両画像データベース162に格納された各テンプレートを比較して、パターンマッチングを行う。そして、マッチングした場合には、当該車両が道路を塞いでいるかどうか、緊急車両5の通行を妨害する位置に駐車しているかを判別するようになっている。
この判別については、まず道路と路上駐車とが重なる領域を求め、当該領域の左右に道路領域がある(道路の真ん中に駐車している)場合には、当該重なる領域につき、道形に所定間隔をおいて道幅方向の距離を求めて、それぞれ左右の道路領域について最小となる長さを求め、その長さにつき、緊急車両5が通過できる幅であるか求めている。一方、一般的な駐車形態である路側駐車の場合には、重なる領域のうち、駐車している路側から計測して、道幅方向に最大となるポイントを定め(複数ある場合は最先端など任意)、次に他方の路側から当該ポイントまでの長さを求めて、当該長さにつき、緊急車両5が通過できる幅であるかを求めるようにしている。
ところで、駐車にあたっては、他の交通の妨害とならないように駐車しなければならない旨、定められているから、通行を妨害するような路上駐車は違法駐車である(道路交通法第47条等)。よって、当該画像処理認識部16では、判別をした結果、違法駐車であると判断した場合には(ステップS31)、制御部17に対して、違法駐車がある旨の出力をする。その出力を受けた制御部17では、警告表示部13や、音声処理認識部15を介してスピーカ11により、「緊急車両通過につき、違法駐車車両は移動をして下さい」という内容の警告をさせるようになっている(ステップS32)。
尚、緊急車両5は、定期的に自己位置を監視センター4へと送信しており、同センターでは、緊急車両5の位置情報を取得して、既に通過した経路上の街路灯ポール1を検索し、当該街路灯ポール1に対して、通過した旨の情報を送信するようになっている(ステップS30)。そして、その通過した旨の情報を受信した街路灯ポール1の制御部17では、音声処理認識部15等へ出力していた緊急車両が通行する旨等の報知を終了する(ステップS4)。また、緊急車両5が現場に到着すると(ステップS103)、監視センター4では、当該緊急車両5から定期的に受信する位置情報によって現場到着を確認し、監視用モニタ46にその旨の情報を表示するようになっている(ステップS40)。
以上に説明したように、本実施形態によれば、緊急車両が通行する経路上に、当該緊急車両の通行を妨害する違法駐車があったとしても、その違法駐車車両の存在を報知することにより、その車両の所有者に対して、車両の移動を喚起することができるので、目的地までの経路が確保されるという効果を奏するものである。尚、緊急車両の通過の報知により、同様の目的が達せられる場合もありえるが、駐車車両の運転者が、自車の駐車によってもなお道路に十分な間隔があると誤認している時には、当該運転者にあっては移動をさせようとの注意は働かないため、より確実に経路を確保できるという点で、従来技術とは明らかに一線を画するものである。
[第2の実施の形態]
次に、より好ましい実施の形態について、図1、図6を参照して説明する。本実施形態が上述の実施形態と異なり、特徴を有するのは、街路灯ポール1が違法駐車の存在を認識したときに、単に違法駐車車両は移動をされたいとの警告のみを行うのではなく、当該車両のナンバーや色、その形状を読み上げて警告を行う点にある。具体的に説明すると、同図に示すように、画像処理認識部16が違法駐車であると判断した場合(ステップS31)、同部はさらに、マッチングした車両の画像のうち、ナンバープレート部分の画像を切り出して、車両画像データベース162に予め格納した数字のテンプレートとのマッチングを行い、当該違法駐車車両のナンバーを検出するようになっている。
ところで、ナンバープレート部分の認識については、車両のテンプレートに当該プレート位置が割り当ててあるので、車両のテンプレートとのマッチングがされた際に、ナンバープレートの位置も認識することができる。また、当該画像処理認識部16は、マッチングした車両の画像のRGBを検出して、制御部17に対して、違法駐車車両のナンバー、色、マッチングしたテンプレートに応じた車体形状(例えば、セダン、ワゴン、トラック)の出力をする。
そして、その出力を受けた制御部17では、警告表示部13や、音声処理認識部15を介してスピーカ11により、「緊急車両通過につき、大阪123、わの4567、青のトラックは移動をして下さい」という内容の報知を行うようになっている(ステップS32’)。尚、その他の構成及び動作については、上述の実施形態と同様であるので、ここでは同一の符号を付して説明を省略することとする。
以上に説明したように、本実施形態によれば、画像処理認識部16がナンバー検出手段としても機能し、違法駐車車両の特定まで行うので、上述の実施形態にも増して、当該車両の運転者に対して、注意を喚起することができるという効果を奏する。
[第3の実施の形態]
次に、より好ましい別の形態について、図1、図7、図8を参照して説明する。本実施形態が上述の実施形態と異なり、特徴を有するのは、街路灯ポール1が違法駐車の存在を認識したときに、単に違法駐車車両のナンバー等の報知のみを行うのではなく、認識した当該車両のナンバーから、車両ナンバーと電話番号とを関連づけたデータベースを検索することにより、当該車両を保有する運転者の電話番号を求め、その運転者に移動を求めるための電話連絡をする点にある。
具体的に説明すると、図7に示すように、本実施形態の監視センター4は、上述の実施形態の構成に加え、車両ナンバーと電話番号とを関連づけた車両ナンバーデータベース48と、公衆電話網6と接続され、移動を報知するための音声合成を行う音声合成/電話接続処理部49とを備えたものである。そして、その動作については、図8に示すように、画像処理認識部16が、違法駐車車両のナンバー等を制御部17へ出力して、当該制御部17が音声処理認識部15に移動の報知をさせる際に(ステップS32’)、同制御部17は、送受信部18等を介して監視センター4へ、その違反駐車車両のナンバーを送信する。
監視センター4では、送受信部41にて、そのナンバーを受信して(ステップS301)、制御部42へと出力し、当該制御部42では、当該ナンバーから車両ナンバーデータベース48を参照して、当該車両を保有する運転者の電話番号を求める(ステップS302)。次に、制御部42では、音声合成/電話接続処理部49に電話番号データを出力し、当該音声合成/電話接続処理部49では、受信した電話番号に従って電話をかけ、公衆電話網6を介して、違法駐車車両の運転者に対し、「こちらは○○署の自動報知システムです。あなたの駐車車両によって緊急車両が通過できません。直ぐに移動をして下さい」という内容の報知を行うようになっている(ステップS303)。尚、その他の構成及び動作については、上述の実施形態と同様であるので、ここでは同一の符号を付して説明を省略することとする。
以上に説明したように、本実施形態によれば、車両ナンバーと電話番号とを関連づけた車両ナンバーデータベース48を備え、制御部42は、ナンバー検出手段としての画像処理認識部16によって検出されたナンバーから、前記データベースを参照して、当該車両を保有する運転者の電話番号を求めるナンバー検索手段として機能し、音声合成/電話接続処理部49では、その検索された電話番号に従って電話をかけ、違法駐車車両の移動を喚起させる旨の報知をする電話警告手段として機能するので、当該車両の運転者が街路灯ポール1から離れた場所にいても、注意を喚起することができるという効果を奏する。
[第4の実施の形態]
次に、より好ましい別の実施形態について、図1、図9を参照して説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なり、特徴を有するのは、緊急車両5の通過等の通知を受けた街路灯ポール1が、緊急車両が通過する道路に敷設された道路標識7の標示を変化させて、一例として、当該道路に一般車両が進入することを防止すること等を行う点にある。
具体的に説明すると、道路標識7は、通信線2との接続を行うためのインターフェースである送受信部と、道路標示をする標示部と、これらの各部を統括する制御部とを備えている(図示せず)。ここで、標示部は、標示内容を可変できる標識であれば良く、特に限定されるものではないが、例えば、LEDサインや機械式の可変標識が用いられる。
次に、本実施形態の動作について、図9に基づいて説明する。同図に示すように、街路灯ポール1が監視センター4から、緊急車両5が通過等する旨の情報を受信すると(ステップS21)、同街路灯ポールの制御部17は、送受信部18を介して、通信線2と接続された周辺の道路標識7に対して、標示変更信号を出力する。当該標示変更信号を受信した道路標識7は、一例として、その信号の受信前の「時速60km」との標示を(ステップN1)、「進入禁止」の標示に変更する(ステップN2)。
そして、緊急車両5が通過した旨の情報を受信した街路灯ポール1の制御部17では、緊急車両が通行する旨等の報知を終了するに際し(ステップS4)、道路標識7に対して標示変更信号を出力する。これに対し、道路標識7では、「進入禁止」の標示を元の「時速60km」との標示に変更するようになっている(ステップN3)。尚、その他の構成及び動作については、上述の実施形態と同様であるので、ここでは同一の符号を付して説明を省略することとする。また、第1の実施形態の構成のみならず、第2、3の実施形態に適用しても良いものである。
以上に説明したように、本実施形態にあっては、制御部17が標示制御手段として、道路標識7に対して標示変更信号を出力し、緊急車両が通過する道路の標示を変えることにより、当該道路に一般車両が進入することを防止等できるので、緊急車両の進行妨害を未然に防ぐことができるという効果を奏する。
[第5の実施の形態]
次に、別の実施形態について、図1、図10乃至図13に基づいて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、街路灯ポール1が異常認識を行うのではなく、緊急車両5の能動的な出動行為に基づいてシステムが動作し始める点、及び最適経路の探索を監視センター4が行うのではなく、緊急車両5に行わせる点である。
具体的に説明すると、図10に示すように、本実施形態の街路灯ポール1は、異常認識を行う必要がないので、第1の実施形態のものと比較して(図2参照)、異常音データベース151と異常画像データベース161とが存在しておらず、音声処理認識部15の代わりに、緊急車両5の通過予定等を音声合成処理して、スピーカ11により出力等のみを行う音声処理部15’が備えられている。また、図11に示すように、本実施形態の緊急車両5に具備される装置は、第1の実施形態のものと比べて(図4参照)、制御部52と接続された最適経路探索部58と、その探索部に接続される地図情報記憶部59とが新たに設けられている。
当該新たに設けられた最適経路探索部58等は、第1の実施形態における監視センター4に備えられていた最適経路探索部44と、地図情報記憶部45に相当するものであり、最適経路探索部58は、送受信部51、制御部52を介して、ネットワーク3上に接続されたサーバより(図示せず)、天候、交通規制、渋滞等の交通情報を取得する一方、複数の経路を地図情報記憶部59から取得して、その中より、緊急車両5の現在位置から目的地までの最適経路を求めるものである。尚、本実施形態における監視センター4は、図12に示すように、緊急車両5に経路探索機能を持たせた関係上、最適経路探索部44が存在していない。
ここで、以上の構成を踏まえ、本実施形態の動作について、図13に基づいて説明する。緊急車両5の運転者が目的地へ急行する必要があると認識すると、操作部57により目的地の選択入力がなされる。その選択入力を受けた制御部52では、地図情報記憶部59から地図情報を読み出して、モニタ56へと出力し、運転者はそのモニタ56に表示された地図情報を基に、操作部57にて目的地と出動する旨の入力を行うようになっている。
目的地と出動する旨の入力がなされると、その情報は制御部52へと出力され、同制御部52は、目的地情報を最適経路探索部58へと出力すると共に、位置演算53に自己位置を算出させ、その取得した自己位置の情報も最適経路探索部58へと出力する。最適経路探索部58では、地図情報記憶部59を参照して、現在位置から目的地までの最適経路を求め、その経路情報を制御部52へと出力する。また、制御部52では、モニタ56に最適経路を表示させる一方、送受信部51を介して、当該経路情報を監視センター4へと送信するようになっている(ステップS1)。
これにより、緊急車両5の運転者は、モニタ56に表示された最適経路に従って、車両を発車させることができ(ステップS2)、当該経路情報を受信した監視センター4の制御部45では、その経路情報から地図情報記憶部45を参照して、その経路が示された地図情報を取得し、当該地図情報(緊急車両5の通行予定経路)を監視用モニタ46に表示させる(ステップS10)。同センターの制御部42では、まず経路情報に基づいて位置データベース43を参照して、その経路上に街路灯ポール1が存在するかどうかを検索し、存在する場合には、位置データベース43に対して、該当する街路灯ポール1のデータの保持要求を出力しつつ、緊急車両5が各ポイント(経路上の街路灯ポール1)を通過する予想時間を求め、当該街路灯ポール1に対して、緊急車両5が通過する旨、並びに予想通行時間の情報を出力する(ステップS20)。
そして、緊急車両5が通行する旨等の通報があった街路灯ポール1の制御部17では、音声処理15’により、「○時○分前後に、緊急車両が通過します」という内容の音声合成をさせ、スピーカ11から出力させる。また、必要に応じて、警告表示部13にも、その旨の表示をさせるようになっている(ステップS102)。さらに、同制御部17は、画像処理認識部16に道路を塞いでいる違法駐車がないかを判別させ、その結果、違法駐車であると判断した場合には(ステップS103)、制御部17に対して、違法駐車がある旨の出力をする。その出力を受けた制御部17では、警告表示部13や、音声処理部15’を介してスピーカ11により、「緊急車両通過につき、違法駐車車両は移動をして下さい」という内容の警告をさせるようになっている(ステップS104)。
ところで、緊急車両5の運転者等は、モニタ56に表示された最適経路に従って、車両を進行させて目的現場へと向かうこととなるが、この間、緊急車両5は、定期的に自己位置を監視センター4へと送信しており(ステップS3)、保持要求を出力した位置データベース43を検索して、既に通過した経路上の街路灯ポール1を検索し、当該街路灯ポール1に対して、通過した旨の情報を送信するようになっている(ステップS30)。
そして、その通過した旨の情報を受信した街路灯ポール1の制御部17では、音声処理部15’等へ出力していた緊急車両が通行する旨等の報知を終了する(ステップS105)。また、緊急車両5が現場に到着すると(ステップS4)、監視センター4では、当該緊急車両5から定期的に受信する位置情報によって現場到着を確認し、監視用モニタ46にその旨の情報を表示するようになっている(ステップS40)。尚、その他の構成や違法駐車の認識については、上述の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略することとする。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様にして、緊急車両が通行する経路上に、当該緊急車両の通行を妨害する違法駐車があったとしても、その違法駐車車両の存在を報知することにより、その車両の所有者に対して、車両の移動を喚起することができるので、目的地までの経路が確保されるという効果を奏するものである。
[第6の実施の形態]
次に、別の実施の形態について、図14乃至図16に基づいて説明する。本実施形態が第1の実施の形態と異なるのは、街路灯ポール1が異常認識を行うのではなく、緊急車両5のサイレン等を検知することによりシステム全体が動作し始める点である。具体的に説明すると、図14に示すように、本実施形態の街路灯ポール1は、異常認識を行う必要がないので、第1の実施形態のものと比較して(図2参照)、異常音データベース151と異常画像データベース161とが存在していない。また、図15に示すように、本実施形態の監視センター4は、第1の実施形態のものと比較して(図3参照)、最適経路探索部44と地図情報記憶部45とが存在しない一方、新たに制御部42と接続され、周辺の一群の街路灯ポール1が関連づけて格納された関連ユニットデータベース410が備えられている。
ここで、以上の構成を踏まえ、本実施形態の動作について、図16に基づいて説明する。ある街路灯ポール1(以下、街路灯ポールAという)の周辺に、緊急車両5が近づいて来ると、当該街路灯ポールAでは、マイク10を介して、その緊急車両5のサイレンを集音して、音声処理認識部15へと出力する。音声処理認識部15では、予めサイレンのパターン(音の周波数、振幅)が記憶されており、当該パターンと比較することにより、緊急車両5の到来を認識する(ステップS1)。次に、当該街路灯ポールAは、監視センター4及び周辺の街路灯ポール1(以下、街路灯ポールBという)に対し、自己のIDと緊急車両5の到来を検出した旨の信号を出力する(ステップ2)。
監視センター4では、その信号を受信すると(ステップS101)、取得したIDから関連ユニットデータベース410を参照して、関連の街路灯ポール1を求め(ステップS102)、その求めた街路灯ポール1に対して、緊急車両5が近辺を通行していることを通知し、その通知を受けた街路灯ポール1の制御部17では、音声処理認識部15を介して、緊急車両5が通行する旨をスピーカ11により報知させたり、必要に応じて、警告表示部13にも、その旨の表示をさせたりするようになっている(ステップN1)。
尚、街路灯ポールA、Bでも、同様にして緊急車両5が通行する旨がスピーカ11等により報知され(ステップS3、S20)、画像処理認識部16により、違法駐車車両が存在していないかどうかが判別され、その結果、違法駐車であると判断した場合には(ステップS4、S30)、制御部17に対して、違法駐車がある旨の出力をする。その出力を受けた制御部17では、警告表示部13や、音声処理認識部15を介してスピーカ11により、「緊急車両通過につき、違法駐車車両は移動をして下さい」という内容の警告をさせるようになっている(ステップS5、S40)。
ところで、本実施形態における緊急車両5も、目的現場へ向かう途中、定期的に自己位置を監視センター4へと送信しており(ステップN10)、監視センター4では、位置データベース43を検索して、既に通過した経路上の街路灯ポール1を検索し、当該街路灯ポール1に対して、通過した旨の情報を送信するようになっている(ステップS103)。そして、その通過した旨の情報を受信した街路灯ポール1の制御部17では、音声処理認識部15等へ出力していた緊急車両が通行する旨等の報知を終了する(ステップS6、S50)。
また、緊急車両5が現場に到着すると(ステップN20)、監視センター4では、当該緊急車両5から定期的に受信する位置情報によって現場到着を確認し、監視用モニタ46にその旨の情報を表示するようになっている(ステップS104)。尚、その他の構成や違法駐車の認識については、上述の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略することとする。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様にして、緊急車両が通行する経路上に、当該緊急車両の通行を妨害する違法駐車があったとしても、その違法駐車車両の存在を報知することにより、その車両の所有者に対して、車両の移動を喚起することができるので、目的地までの経路が確保されるという効果を奏するものである。
[第7の実施の形態]
次に、別の実施の形態について、図17乃至図19に基づいて説明する。本実施形態が上述した第6の実施形態と異なり、特徴を有するのは、音源の進行方向を認識する機能を具備することにより、緊急車両5の通過を検出しようとする点にある。具体的に説明すると、本実施形態の街路灯ポール1は、第6の実施形態のものと比較して(図14参照)、マイク10からの音声を取得して音源方向を推定し、その結果を制御部17へと出力する音源方向推定部152を備えている。また、本実施形態におけるマイク10は、単体で構成されたものではなく、複数のマイクが一定の距離を介して配置されたものである。そして、音源方向推定部152では、ドップラー効果による周波数の変化により、緊急車両5の遠近を判断すると共に、複数のマイクの入力の時差、すなわち同じ周波数の音が、複数あるマイクの中で、どれが一番遅く検出されるかにより、移動方向を検出するようになっている。
次に、システム全体の動作について説明すると、ある街路灯ポール1(以下、街路灯ポールAという)の周辺に、緊急車両5が近づいて来ると、当該街路灯ポールAでは、マイク10を介して、その緊急車両5のサイレンを集音して、音声処理認識部15へと出力する。音声処理認識部15では、予めサイレンのパターン(音の周波数、振幅)が記憶されており、当該パターンと比較することにより、緊急車両5の到来を認識する(ステップS1)。次に、当該街路灯ポールAの制御部17では、音源方向推定部152に対して、緊急車両5がどちらへ向かっているのかを推定させ(ステップS2a)、推定できなかった場合には、当該街路灯ポールAは、予め定められた他の街路灯ポール1に対して、緊急車両5の到来を検出した旨の信号を出力する(ステップ2b)。
一方、推定ができた場合には、当該街路灯ポールAは、その進行方向に位置する他の街路灯ポール1に対して、緊急車両5の到来を検出した旨の信号を出力し(ステップS3、S10、N1)、街路灯ポールA及びその信号を受信した他の街路灯ポール1(以下、街路灯ポールBという)では、音声処理認識部15を介して、緊急車両5が通行する旨をスピーカ11により報知させたり、必要に応じて、警告表示部13にも、その旨の表示をさせたりするようになっている(ステップS4、S20)。
次に、画像処理認識部16により、違法駐車車両が存在していないかどうかが判別され、その結果、違法駐車であると判断した場合には(ステップS5、S30)、制御部17に対して、違法駐車がある旨の出力をする。その出力を受けた制御部17では、警告表示部13や、音声処理認識部15を介してスピーカ11により、「緊急車両通過につき、違法駐車車両は移動をして下さい」という内容の警告をさせるようになっている(ステップS6、S40)。そして、音源方向推定部152により、緊急車両5の通過を認識すると、音声処理認識部15等へ出力していた緊急車両が通行する旨等の報知を終了するようになっている(ステップS7、S50)。
尚、その他の構成や違法駐車の認識については、上述の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略することとする。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様にして、緊急車両が通行する経路上に、当該緊急車両の通行を妨害する違法駐車があったとしても、その違法駐車車両の存在を報知することにより、その車両の所有者に対して、車両の移動を喚起することができるので、目的地までの経路が確保されるという効果を奏するものである。
本願発明に係るシステム構成を示す図である。 第1の実施形態における街路灯ポール1の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における監視センター4の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における緊急車両5に備えられた機器の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のフローチャートである。 第2の実施形態のフローチャートである。 第3の実施形態における監視センター4の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態のフローチャートである。 第4の実施形態のフローチャートである。 第5の実施形態における街路灯ポール1の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態における緊急車両5に備えられた機器の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態における監視センター4の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態のフローチャートである。 第6の実施形態における街路灯ポール1の構成を示すブロック図である。 第6の実施形態における監視センター4の構成を示すブロック図である。 第6の実施形態のフローチャートである。 第7の実施形態における街路灯ポール1の構成を示すブロック図である。 第7の実施形態のフローチャートである。
符号の説明
11 スピーカ(警告手段)
12 カメラ
13 警告表示部(警告手段)
18 送受信部(受信手段)
16 画像処理認識部(違法駐車判別手段、ナンバー検出手段)
17 制御部(標示制御手段)
162 車両画像データベース(違法駐車判別手段)
42 制御部(ナンバー検索手段)
48 車両ナンバーデータベース(データベース)
49 音声合成/電話接続処理部(電話警告手段)

Claims (4)

  1. 路上を撮像するカメラと、緊急車両が通過する旨の信号を受信する受信手段と、その受信手段によって緊急車両が通過することを認識した場合に、前記カメラで撮像された映像から、当該緊急車両の通行を妨害する位置に路上駐車があるか判別する違法駐車判別手段と、その判別の結果、違法駐車があると判別された場合に、その違法駐車車両の移動を喚起させる旨の報知をする警告手段と、を備えたことを特徴とする緊急車両の走行支援システム。
  2. 路上を撮像するカメラと、緊急車両が通過する旨の信号を受信する受信手段と、その受信手段によって緊急車両が通過することを認識した場合に、前記カメラで撮像された画像から、当該緊急車両の通行を妨害する位置に路上駐車があるか判別する違法駐車判別手段と、その判別の結果、違法駐車があると判別された場合に、当該違法駐車車両のナンバープレートのナンバーを検出するナンバー検出手段と、その検出されたナンバーと共に、その違法駐車車両の移動を喚起させる旨の報知をする警告手段と、を備えたことを特徴とする緊急車両の走行支援システム。
  3. 路上を撮像するカメラと、車両ナンバーと電話番号とを関連づけたデータベースと、緊急車両が通過する旨の信号を受信する受信手段と、その受信手段によって緊急車両が通過することを認識した場合に、前記カメラで撮像された画像から、当該緊急車両の通行を妨害する位置に路上駐車があるか判別する違法駐車判別手段と、その判別の結果、違法駐車があると判別された場合に、当該違法駐車車両のナンバープレートのナンバーを検出するナンバー検出手段と、その検出されたナンバーから前記データベースを参照して、当該車両を保有する運転者の電話番号を求めるナンバー検索手段と、その検索された電話番号に従って電話をかけ、違法駐車車両の移動を喚起させる旨の報知をする電話警告手段と、を備えたことを特徴とする緊急車両の走行支援システム。
  4. 緊急車両が通過する道路に敷設され、標示変更信号の受信により標示内容を可変とした道路標識と、緊急車両が通過することを認識した場合に、前記道路標識に対して当該標示変更信号を出力する標示制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の緊急車両の走行支援システム。
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