JP2005134474A - 半透過反射基板の製造方法、電気光学装置の製造方法、半透過反射基板、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

半透過反射基板の製造方法、電気光学装置の製造方法、半透過反射基板、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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俊裕 大竹
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英樹 金子
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Tomoyuki Nakano
智之 中野
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Abstract

【課題】 電気光学装置に設けられる半透過反射基板の製造時に、その下地層の部分的な剥離を防止する。
【解決手段】 半透過反射基板の製造工程において、まず、図5(a)に示すように第2基板120上に感光性樹脂132を塗布する。続いて、図5(b)に示すように第1のレチクル145にて一回目の露光をした後、図5(c)に示すように第2のレチクル148にて二回目の露光を行う。二回の露光を行った後、現像を行い下地層130を形成する。このうち、露光処理においては、開口部125の側壁面に段部130aが形成されるように、開口用透光部146aと開口用透光部149aの面積を異ならせて露光する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電気光学装置に関し、特に、観察側からの入射光を反射させて画像の表示を行う反射型表示と、背面側からの入射光を観察側に透過させて画像の表示を行う透過型表示とが可能な半透過反射型の電気光学装置に関する。
電気光学装置の一種である半透過反射型の液晶装置は、液晶層とバックライトユニットとの間に、バックライトユニットの光を透過させると共に、外光を反射させる半透過反射層を有している。この半透過反射層は、バックライトの光を透過させるための開口部を有する一方、観察者が視認する画面に写り込みが生じるのを防ぐために、外光を散乱させるための凹凸状の反射面を有している。
この種の半透過反射層を形成する技術としては、例えば、特許文献1に記載されている技術がある。具体的には、まず、基板500上に、ポジ型の感光性樹脂を塗布し、図18に示したようなフォトマスク550にて、塗布された感光性材料を露光する。このフォトマスク550のうち、略中央に位置する透光部552は、下地層510の開口部512を形成するためのものである。また、このフォトマスク550のうち、透光部552の周辺にランダムに配置された微少な透光部554は、下地層510の凹凸面を形成するためのものである。このようなフォトマスク550にて感光性樹脂を露光した後、現像処理を施すと、図19に示すような開口部512および凹凸面を有する下地層510が形成される。その後、下地層510の凹凸面のみに、アルミニウムなどの光反射性を有する材料が積層され、反射層520が形成される。
特開2002−98955号公報
ところで、フォトマスク550においては、透光部552の縁に凹凸面用の透光部554が近接配置されており、図18中の拡大図に示すように、透光部552と連なった状態で光を透過させるものも含まれている。これにより、開口部512の側壁面512eは、図19の平面図に示すように襞状に形成されることとなるが、このように側壁面512eが襞状となるように感光性材料が露光されると、その現像工程において、側壁面512eの凸部が剥離しやすくなる。剥離した樹脂片が現像液中に混合してしまうと、剥離した樹脂片が樹脂層に再付着してしまい、液晶パネルの品質を低下させる要因となっていた。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、剥離を生じさせることなく下地層を形成することを可能とする半透過反射基板の製造方法、該半透過反射基板の製造方法を含む電気光学装置の製造方法、半透過反射基板、該半透過反射基板を用いた電気光学装置、および電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係わる半透過反射基板の製造方法は、光を透過させるための開口部を有すると共に、凹凸状の光反射部を有する半透過反射基板の製造方法であって、基板にポジ型の感光性材料を塗布する塗布工程と、前記開口部と、前記光反射部における凹部に対応した領域とを、前記塗布工程により塗布された感光性材料に形成するべく、該感光性材料の膜厚の深さより浅い深さまで光が作用するように露光する第1の露光工程と、前記第1の露光工程において開口部を形成するべく露光された領域内であって該領域より狭い領域に対して、前記塗布工程により塗布された感光性材料の膜厚の深さ以上に光が作用するように露光する第2の露光工程と、露光が行われた前記感光性材料を現像し、露光時に感光された領域を除去する現像工程と、前記現像工程により現像された感光性材料のうち、前記現像工程により形成された凹凸面上に光反射性を有する反射層を形成する反射層形成工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係わる半透過反射基板の製造方法は、光を透過させるための開口部を有すると共に、凹凸状の光反射部を有する半透過反射基板の製造方法であって、基板にポジ型の感光性材料を塗布する塗布工程と、前記開口部を前記塗布工程により塗布された感光性材料に形成するべく、該感光性材料の膜厚の深さ以上に光が作用するように露光する第1の露光工程と、前記塗布工程により塗布された感光性材料に、前記光反射部における凹部に対応した領域と、前記開口部とを形成するべく、前記第1の露光工程において前記開口部を形成するために露光された領域より広く且つ該領域を含む領域と、前記光反射部における凹部に対応した領域とに対して、該感光性材料の膜厚より浅い深さまで光が作用するように露光する第2の露光工程と、露光が行われた前記感光性材料を現像し、露光時に感光された領域を除去する現像工程と、前記現像工程により現像された感光性材料のうち、前記現像工程により形成された凹凸面上に光反射性を有する反射層を形成する反射層形成工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係わる半透過反射基板の製造方法は、光を透過させるための開口部を有すると共に、凹凸状の光反射部を有する半透過反射基板の製造方法であって、基板にネガ型の感光性材料を塗布する塗布工程と、前記開口部と前記光反射部における凹部に対応した領域とを、前記塗布工程により塗布された感光性材料に形成するべく、該感光性材料の膜厚の深さより浅い深さまで光が作用するように露光する第1の露光工程と、前記第1の露光工程において開口部を形成するべく遮光された領域内であって該領域より狭い領域を遮光し、前記塗布工程により塗布された感光性材料の膜厚の深さ以上に光が作用するように露光する第2の露光工程と、露光が行われた前記感光性材料を現像し、露光時に遮光された領域を除去する現像工程と、前記現像工程により現像された感光性材料のうち、前記現像工程により形成された凹凸面上に光反射性を有する反射層を形成する反射層形成工程と、を有することを特徴とする。
この半透過反射基板の製造方法によれば、第1の露光工程と第2の露光工程とで、開口部を形成するために露光する領域を異ならせているため、開口部の側壁面に段部が形成され、側壁面に略平坦となる部分が形成される。この結果、該側壁面の密着強度が増し、感光性材料の現像処理時に、下地層の一部が剥離、再付着するといった不具合が解消される。
上記半透過反射基板の製造方法においては、第1の露光工程により開口部を形成すべく露光された領域の縁端と、前記第2の露光工程により開口部を形成すべく露光された領域の縁端との間の距離が、0.5μm以上となるように露光することが望ましく、さらに、前記第1の露光工程により開口部を形成すべく露光された領域の縁端と、前記第2の露光工程により露光された領域の縁端との間の距離が、3μm以下となるように露光することが望ましい。
このような態様によれば、感光性材料の現像処理時に、下地層の一部が剥離、再付着するといった不具合を解消することができると共に、半透過反射基板の散乱反射性を十分に確保することができる
また、本発明は、上記半透過反射基板の製造方法を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法を提供する。この電気光学装置の製造方法によれば、その製造工程において、下地層の一部が剥離、再付着するといった不具合が解消される。
また、本発明は、光を透過させるための透光部を有すると共に、凹凸状の光反射層を有する半透過反射基板であって、凹凸面と、前記透光部となる開口部であって、その側壁面に、前記凹凸面が形成されている部分より層の厚さが小である段部を有する開口部とを含む下地層と、前記下地層のうち前記凹凸面上に位置するように設けられ、光反射性を有する光反射層と、を具備することを特徴とする半透過反射基板を提供する。
係る半透過反射基板によれば、下地層において開口部を除いた面を全て反射層として使用できるため、散乱反射性を十分に確保することができる
さらに、本発明は、上記半透過反射基板を含む電気光学装置、および該電気光学装置を表示装置として備えることを特徴とする電子機器を提供する。上述した半透過反射基板は、その製造工程において、下地層の一部が剥離、再付着するといった不具合が生じないため、歩留まりに優れ、製造コストが安価になる。これにより、この半透過反射基板を含む電気光学装置、および該電気光学装置を表示装置として備える電子機器の製造コストを安価にすることが可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜に異ならせてある。
[液晶装置の構成]
まず、本発明の実施形態に係わる液晶装置100の構成について説明する。図1は、本実施形態に係わる液晶装置100の断面図であり、図2は、同液晶装置100の大略構成を示す分解斜視図である。なお、図1は、図2におけるA−A’線から見た断面に相当する。図1および図2に示したように、液晶装置100は、電気光学物質の一種である液晶180(図2においては図示略)を第1基板110および第2基板120により狭持する液晶パネル102と、当該液晶パネル102の第2基板側に配設されたバックライトユニット104とを具備している。なお、以下の説明においては、便宜上、図1に示したように、液晶180に対して第1基板110側を、液晶装置100による表示画像を視認する観察者が位置する側という意味で「観察側」と表記し、液晶180からみて第2基板120側を「背面側」と表記する。
バックライトユニット104は、例えば、導光板106と、冷陰極管などの光源105とを具備しており、この光源105は、板状部材である導光板106の側端面に対して光を照射する。導光板106のうち、液晶パネル102と対向する面には、導光板106からの光を液晶パネル102に対して一様に拡散させる拡散板(図示略)が貼着されている。また、この反対側の面には、導光板106から背面側に出射しようとする光を液晶パネル102側に反射させる反射板(図示略)が貼着されており、その側端面から入射した光を、液晶パネル102の第2基板120に対して一様に導く。
液晶パネル102の第1基板110は、ガラスなどの光透過性材料からなる板状部材である。第1基板110の観察側の面には、コントラストを改善するための位相差板111(図2では図示略)と、入射光を偏光させるための偏光板112(図2では図示略)が、第1基板110側からこの順で積層されており、第1基板110の液晶180側(背面側)の面には、ITO(Indium Tin Oxide)膜などの画素電極114がマトリックス状に配置されている。この各画素電極114の間隙には、一方向(図2に示すY方向)に延在する複数の走査線116が形成されており、各画素電極114と各画素電極に隣接する走査線116は、非線形な電流−電圧特性を有する二端子型スイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)素子115を介して接続されている。そして、図1に示すように、画素電極114、走査線116およびTFD素子115が形成された第1基板110の表面は、配向膜118(図2では図示略)により覆われている。この配向膜118は、ポリイミドなどの有機薄膜であり、電圧が印加されていないときの液晶180の配向状態を規定するためのラビング処理が施されている。
第2基板120は、ガラスなどの光透過性材料からなる板状部材であり、その背面側の面には、第1基板110と同様に、位相差板121(図2では図示略)および偏光板122(図2では図示略)が、第2基板側からこの順で積層されている。一方、第2基板120の液晶180側(観察側)の面には、下地層130、半透過反射層140と、3色のカラーフィルタ150R、150G、150Bのうちいずれか一と、データ線152と、配向膜154(図2では図示略)とが第2基板側からこの順で積層されている。このうち配向膜154は、配向膜118と同様の有機薄膜であり、ラビング処理が施されている。
複数のデータ線152の各々は、ITOなどの光透過性導電材料により形成された帯状の電極であり、カラーフィルタ150R、150G、150Bの面上に形成されている。図2に示すように、データ線152は、上述した走査線116と交差する方向(図2中X方向)に延在し、第1基板110上に列をなす複数の画素電極114と対向するように位置する。かかる構成の下、第1基板110と第2基板120とにより狭持された液晶180は、画素電極114とこれに対向するデータ線152との間に電圧が印加されることにより、その配向方向が変化する。図2に示すように、この印加電圧に応じて液晶180の配向方向が変化する領域の最小単位160はマトリックス状に配列されており、その各々がサブ画素(ドット)として機能する。
カラーフィルタ150R、150G、150Bは、各ドット160に対応して設けられた樹脂層である。各カラーフィルタは、顔料などにより赤色(R)、緑色(G)および青色(B)のいずれかにそれぞれ着色されており、その色に対応する波長の光を選択的に透過させる。なお、図2における「R」、「G」および「B」は、ドット160の各々が、いずれのカラーフィルタ150R、150G、150Bが配置されるドット160かを示している。
遮光層151は、例えば、カーボンブラックが分散された黒色樹脂材料や、クロム(Cr)といった金属材料などにより形成されており、隣接するカラーフィルタ150R、150G、150の側面を遮光するように、各カラーフィルタ150R、150G、150Bの間隙を埋めるように格子状に形成されている。なお、遮光層151は、特定の材料によって形成されることに限定されず、例えば、着色層を構成するカラーフィルタ150R,150G,150Bの各着色層を二色または三色重ねること、すなわち積層することによっても形成することができる。
次に、半透過反射層140について説明する。図3は、ひとつのドット160に対応する半透過反射層140の上面図と、その部分に対応する第2基板120、下地層130および半透過反射層140の部分断面とを示す図である。半透過反射層140は、例えばアルミニウムまたは銀などの光反射性を有する材料が、図3の平面図および断面図に示したように、下地層130のうち観察側の面上に略一定の膜厚にて薄膜形成されたものであり、その表面形状は下地層130の凹凸状の表面形状が反映されたものとなっている(以下、この凹凸状の表面形状を有する面を「散乱反射面」と称する)。下地層130は、感光性材料を露光・現像処理することにより造形されたものであり、ドット160の中央付近に位置する光透過用の開口部125と、観察側に設けられた滑らかな凹凸状の面130b(以下、「凹凸面」と称する)とを有している。開口部125の縁端(側壁面130e)には、側壁面130eに沿って、幅dが一定(例えば、「1μm」)である段部130aが形成されている。なお、下地層130において、開口部125を形成する側壁面130eは平坦性を有しているが、この点については後ほど詳述する。
このような構成のもと、半透過反射層140においては、バックライトユニット104(図1参照)から出射された光は、下地層130および半透過反射層140の開口部125を透過して観察側に出射する。一方、観察側から入射した外光は、散乱反射面140bで、散乱されつつ反射する。なお、説明の便宜上、以降の説明においては、第2基板120と、下地層130と、半透過反射層140とを含む半透過反射性を有する機能性基板を「半透過反射基板124」と称する。
以上説明した構成の第1基板110および第2基板120は、図1に示すように、シール材170を介して貼り合わされるとともに、両基板上の構造物と、シール材170とによって囲まれた領域に、例えばTN(Twisted Nematic)型などの液晶180が封止される。かかる構成のもと、観察側から液晶パネル102に外光が入射すると、外光は、半透過反射基板124により観察側に向けて散乱反射し、これにより反射型表示が実現される。一方、液晶パネル102の背面側から入射したバックライトユニット104の光は、下地層130および半透過反射層140の開口部125を通過して観察側に出射し、これにより透過型表示が実現される。
[製造方法]
次に、本発明の実施形態に係わる半透過反射基板124の製造方法について説明する。図4は、半透過反射基板124の製造工程を示すフローチャートであり、図5および図6は、同製造工程における第2基板120の部分断面図である。なお、図5および図6においては第2基板120のうち1つのドット160に対応する部分が示されている。この製造工程においては、まず、第2基板120を洗浄した後、洗浄した基板を乾燥させる(図4:プロセスP1)。次に、図5(a)に示すように、第2基板120のうち観察側となる面に、例えばスピンコート法などにより、感光性材料の一種であるポジ型の感光性樹脂132を塗布する(図4:プロセスP2)。この感光性樹脂132としては、例えばPC405G(JSR株式会社製)などを用いることができる。その後、第2基板120に塗布した感光性樹脂132を減圧環境下において乾燥させ(図4:プロセスP3)、乾燥した感光性樹脂132を85℃から105℃の範囲にてプリベークする(図4:プロセスP4)。
次に、プリベークした感光性樹脂132を、ステッパにより、図7に示したパターンのレチクル145を用いて露光する(図4:プロセスP5)。図7に示されるように、レチクル145は、ガラスなどの光透過性を有する基板146に、クロムなどの遮光層147(図中斜線で示す)が設けられたものである。レチクル145においては、液晶パネル102におけるドット160の各々に対応して、同一のパターンがマトリックス状に設けられている。したがって、以下、レチクル145のうち1つのドット160に対応する領域に着目して説明する。
図7の拡大図に示されるように、レチクル145のうち1つのドット160に対応する領域には、下地層130を形成するための2種類の透光部(遮光層147が設けられていない部分)が含まれる。すなわち、中央に設けられた略長方形の開口用透光部146aと、その周辺に設けられる複数の凹凸用透光部146bとである。このうち開口用透光部146aは、下地層130の開口部125を形成するためのものである。また、複数の凹凸用透光部146bの各々は、下地層130の凹凸面130bを形成するための微小な透過領域である。なお、感光性樹脂132はポジ型であるため、光が照射されると、その部分は、後述の現像工程において現像液に溶解し除去される。
このようなレチクル145にて、例えば、露光時間を1,600msecとして露光すると、レチクル145の開口用透光部146aと各凹凸用透光部146bを透過した光は、図5(b)に示すように、感光性樹脂132上面のうち図中破線で示される面まで作用する。なお、感光性樹脂132において、開口用透光部146aおよび凹凸用透光部146bを透過した光が作用する深さは、感光性樹脂132の材質や、露光時の光の強度に応じて異なるので、露光時間を替えることにより制御することができる。
以上のようなレチクル145を用いた露光処理の後、次に、レチクル148を用いて露光を行う(図4:プロセスP6)。図8は、この二回目の露光に用いられるレチクル148のパターンを示す図である。この図に示されるように、レチクル148は、レチクル145と同様に、ガラスなどの光透過性を有する基板146に、遮光層147(図中斜線で示す)が設けられている。
レチクル148においては、液晶パネル102におけるドット160の各々に対応して、同一のパターンがマトリックス状に設けられており、図8の拡大図に示されるように、レチクル148のうち1つのドット160に対応する領域には、開口部125を形成するための開口用透光部149aが設けられている。なお、開口用透光部149aの面積は、開口用透光部146aより小となっており、レチクル145における開口用透光部146が縦「aμm」、横「bμm」とすると(図中点線の領域)、縦「a’μm」(a>a’)、横「b’μm」(b>b’)となっている。このようなレチクル148にて、一回目の露光時間と露光時間を異ならせ、例えば、露光時間を4,000msecとして二回目の露光を行うと、レチクル148の開口用透光部149aを透過した光は、感光性樹脂132のうち開口部125に対応する部分に到達し、その光は感光性樹脂132の最下部にまで作用する。そして、開口用透光部149aは、開口用透光部146aより面積が小となっているため、図5(c)に示したように、開口用透光部146aを透過した光が作用した部分と、開口用透光部149aを透過した光が作用した部分との間に、幅が「dμm」の段部130aが生じる。
ここで、感光性樹脂132(下地層130)において、段部130aの幅をどの程度設けるかについて説明する。側壁面132eと凹凸面130b間の距離、即ち段部130aの幅dは、側壁面132eの平坦性を確保し、樹脂片が剥離するのを防ぐという観点から見ると広い方が好ましいが、一方、半透過反射層140における散乱反射性を確保するために、散乱反射面140bの面積をより広く確保するという観点から見ると狭い方が好ましい。本発明者によれば、距離dがおおよそ「0.5μm」以上であれば、側壁面132eの平坦性を十分に確保できることが確認されており、さらに、距離dがおおよそ「3μm」以下であれば、半透過反射層140の散乱反射性を十分に確保できることが確認されている。したがって、半透過反射層140の散乱反射性と、側壁面132eの平坦性との両方を確保するという観点からいうと、距離dはおおよそ「0.5〜3μm」の範囲内であることが望ましい。なお、距離dおよび開口部125の面積は、レチクル145における開口用透光部146aの寸法と、レチクル148における開口用透光部149aの寸法を調整することにより容易に変更することができる。
以上のようなレチクル145とレチクル148を用いた露光処理の後、感光性樹脂132に現像処理を施すと(図4:プロセスP7)、図5(d)に示すような、段部130aを有する開口部125の他、凹凸を有する凹凸面130bを含む感光性樹脂132(下地層130)が形成される。なお、二回目の露光工程で使用したレチクル148には、開口部125および段部130aを形成するための開口用透光部149aが設けられていたため、現像された感光性樹脂132においては、凹凸面130bは、開口部125を形成する側壁面132eから離間するように位置し、該側壁面132eは平坦性を有するように形成される。
このように本実施形態によれば、感光性樹脂132のうち開口部125の側壁面132eが略平坦となるように露光されるため、従来技術と比較して、現像時に側壁面132eの一部が剥離するといった問題が生じない。したがって、半透過反射基板124の品質が向上し、ひいては液晶装置100の品質を向上させることが可能となる。
さて、感光性樹脂132の現像工程が終了すると、次いで、感光性樹脂132に、例えば、i線などの紫外線(ultraviolet rays:以下、UVと称する)を照射する。本実施形態で用いた感光性樹脂132(PC405G)は、黄色味を帯びており、UVを照射することにより黄色味が除去され光透過性が向上する。これは、もし仮に下地層130が着色されていたとすると、半透過反射基板124における外光の反射時に、その色が反射光に反映されてしまうため、その改善を目的としている。なお、この工程は、本実施形態で用いた感光性樹脂132についての特有の工程であり、半透過反射基板124の製造において必須の工程ではない。この後、感光性樹脂132を、例えば「220℃」にて50分間焼成する(図4:プロセスP8)。これにより、開口部125と、凹凸面130bとを有する下地層130が形成される。
次いで、図6(a)に示すように、第2基板120のうち下地層130が形成された面に、例えばスパッタリングなどにより、半透過反射層140となるアルミニウムまたはアルミニウム合金を略一定の厚みにて、下地層130を覆うように形成する(図4:プロセスP9)。次に、図6(b)に示すように、アルミニウム層のうち開口部分を除去すべく、マスク142形成する。具体的には、下地層130の開口部125に対応する部分以外の領域をマスク142で覆う。そして、アルミニウム層のうちマスク142で覆われていない部分をエッチングした後、マスク142を除去すると、図6(c)に示すように開口部125と、凹凸状の散乱反射面140bとを有する散乱反射型の半透過反射基板124が製造される。
引き続き、半透過反射層140が形成された第2基板120上に構造物を形成する方法について前掲図1を参照して説明する。以上のようにして半透過反射層140が形成されると、続いて、第2基板120の反射面側(観察側)に、例えばクロムからなる薄膜を、例えばスパッタリング法などにより形成する。この後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて当該薄膜をパターニングすることにより、格子状の遮光層151を得る。また、遮光層151は、特定の材料によって形成されることに限られず、例えば、着色層を構成するカラーフィルタ150R,150G,150Bの各着色層を二色または三色重ねること、すなわち積層することによっても形成することができる。
続いて、第2基板120における半透過反射層140上に赤色、緑色および青色のカラーフィルタ150R、150Gおよび150Bの各々を、マトリックス状に形成する。これらのカラーフィルタ150R、150G、150Bの形成方法としては、例えば、顔料により着色された感光性樹脂により形成することができる。次に、カラーフィルタ150R、150G、150Bおよび遮光層151を覆うようにITOからなる薄膜を形成し、これをパターニングすることによってデータ線152を形成する。そして、これらのデータ線152を覆うように配向膜154を形成し、配向膜154の表面にラビング処理を施す。
以上が第2基板120上に設けられる各構造物の製造方法である。この製造方法により得られた第2基板120と、画素電極114、走査線116、TFD素子115および配向膜118が形成された第1基板110とを、互いの配向膜118、154を対向させた状態でシール材170を介して貼り合わせる。次いで、両基板110、120とシール材170とによって囲まれた空間に液晶180を注入し、その後、図示せぬ封止材により液晶180が注入された空間を封止する。そして、一体化された第1基板110および第2基板120の各々の外側の面に、位相差板111、121と偏光板112、122とを貼着することによって、液晶表示パネルが完成する。
以上説明したように、本実施形態に係る製造方法によれば、段部130aを設けたことにより、下地層130(感光性樹脂132)の現像処理時に樹脂片が剥離するおそれがなくなるため、現像工程において、感光性樹脂132の側壁面132eの一部が剥離するといった問題や、一旦剥離した樹脂片が感光性樹脂132に再付着するといった問題などの不具合を解消することができる。この結果、下地層130の剥離を起因として、液晶装置100の品質低下や、不具合などが生じることがなくなる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した実施形態においては、下地層130(半透過反射層140)に形成された開口部125は、各ドット160の略中央に位置するように形成されていたが、これに限らない。例えば、図9(a)に示すように、ドット160の四隅に、開口部125を1つずつ形成しても良いし、また、図9(b)に示すように、ドット160の両側に沿って開口部125を1列ずつ形成しても良い。このように開口部125がいずれの位置に形成された場合であっても、段部130aが形成されるように露光することにより、下地層130は、その側壁面130eが略平坦となるように不溶化される。これにより、上記実施形態と同様に、現像工程において、下地層130(感光性材料)の剥離が生じるおそれがない。
また、上記実施形態にかかる半透過反射基板124は、第2基板120、下地層130および半透過反射層140の3層構造のものを示したがこれに限定されるものではない。例えば、図10は、4層構造の半透過反射基板126を示す部分断面図である。この図において、下地層130と、半透過反射層140との間に設けられた中間層135は、下地層130の凹凸面130bの傾斜変化を吸収する役割を果たす。このような中間層135を設けることにより、下地層130の凹凸面130bが急峻である場合に、その凹凸形状をなだらかにしつつ、下地層130の凹凸形状を半透過反射層140の散乱反射面140bに反映させることができる。これにより、半透過反射基板126における散乱反射面の形状を、散乱特性に応じて形成することができる。
上述した実施形態においては、露光により溶解するポジ型の感光性材料を用いて半透過反射基板124を製造したが、露光により不溶化するネガ型の感光性材料を用いることも可能である。図11は、ネガ型の感光性材料を用いた場合の、半透過反射基板の製造工程における第2基板120の部分断面図である。なお、図11においては第2基板120のうち1つのドット160に対応する部分が示されている。まず、図11(a)に示すように、感光性材料の一種であるネガ型の感光性樹脂132Aが塗布された第2基板120を、ステッパにより、レチクル145Aを用いて露光する。図12は、この露光に用いられるレチクル145Aのパターンを示す図である。ネガ型の感光性樹脂においては、露光された部分がパターンとして残るため、図12の拡大図に示したように、開口部125を形成するための遮光部147aと、凹凸面を形成するための遮光部147bとを設け、樹脂を除去したい部分を遮光する。このレチクル145Aを用いて一回目の露光を行うと、図11(b)に示すように、遮光されていない部分を透過した光は、感光性樹脂132Aの上面のうち図中破線で示される面まで作用する。
次に、レチクル148Aを用いて二回目の露光を行う。図13は、この二回目の露光に用いられるレチクル148Aのパターンを示す図である。この図に示されるように、レチクル148Aには、開口部125を形成するための遮光部147cが設けられており、この遮光部147cの面積は、遮光部147aより小となっている。このようなレチクル148Aにて、一回目の露光時間と露光時間を異ならせ、二回目の露光を行うと、図11(c)に示したようにレチクル148Aの遮光部147cを除いた部分において、感光性樹脂の最下部まで光が作用する。以上のようなレチクル145Aとレチクル148Aを用いた露光処理の後、感光性樹脂132に現像処理を施すと、図11(d)に示すような、段部130aを有する開口部125の他、凹凸を有する凹凸面130bを含む感光性樹脂132(下地層130)が形成される。このようにネガ型の感光性樹脂を用いた態様でも、感光性樹脂132のうち開口部125の側壁面132eが略平坦となるように露光されるため、従来技術と比較して、現像時に側壁面132eの一部が剥離するといった問題が生じない。したがって、半透過反射基板124の品質が向上し、ひいては液晶装置100の品質を向上させることが可能となる。
上述した実施形態では、露光の時間により、光が感光性材料に作用する深さを制御しているが、光の強度により光が感光性材料に作用する深さを制御するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、二回の露光が行われた後、現像工程が行われるようになっているが、一回目の露光の後に現像工程を行い、この後に二回目の露光と現像を行うようにしてもよい。また、一回目の露光と二回目の露光を行う順番を逆にしてもよい。
図7に例示したレチクル145においては、凹凸面130bを形成するために、微少な透過領域である、複数の凹凸用透光部146bが設けられていたが、ポジ型の感光性材料に凹凸面130bを形成するために、図14に示したように遮光領域と透過領域とを設けてもよい。図14の拡大図に示されるように、レチクル145Bには、下地層130を形成するための凹凸用遮光部147d(図中ハッチングで示した領域)と、開口部125を形成するための開口用透光部146a(図中点線で示した領域)が設けられている。複数の凹凸用遮光部147dは、下地層130の凹凸面130bを形成するための微小な遮光領域である。このようなレチクル145Bにて、感光性樹脂の膜厚の深さより浅い深さまで光が作用するように一回目の露光工程で露光を行うと、複数の凹凸用遮光部147dにて遮光された部分のみが遮光される。そして、二回目の露光を行った後、この露光された感光性材料を現像すると、遮光された部分が現像工程において凸部として残り、凹凸面が形成される。
図12に例示したレチクル145Aにおいては、凹凸面130bを形成するために、微少な遮光領域である、複数の凹凸用遮光部147aが設けられていたが、ネガ型の感光性材料に凹凸面130bを形成するために、図15に示したように遮光領域と透過領域とを設けてもよい。図15の拡大図に示されるように、レチクル145Cには、下地層130を形成するための凹凸用透光部146cと、開口部125を形成するための開口用遮光部147e(図中点線で示した領域)が設けられている。複数の凹凸用透光部146cは、下地層130の凹凸面130bを形成するための微小な透光領域である。このようなレチクル145Cにて、感光性樹脂の膜厚の深さより浅い深さまで光が作用するように一回目の露光工程で露光を行うと、複数の凹凸用透光部146cを透過した光のみが感光性材料に作用し、この微少な透光部を透過した光が当たった部分が不溶化する。そして、二回目の露光を行った後、この露光された感光性材料を現像すると、凹凸用透光部146cを透過した光が作用した部分が現像工程において凸部として残り、凹凸面が形成される。
上述した実施形態では、図6(c)に示したように、凹凸面130bにのみ、アルミニウム層が形成されたが、段部130aにもアルミニウム層を形成するようにしてもよい。具体的には、図16(a)に示したように、第2基板120のうち下地層130が形成された面に、例えばスパッタリングなどにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金を略一定の厚みにて、下地層130を覆うように形成する。次に、図16(b)に示すように、アルミニウム層のうち、開口部125の最下部と、側壁面130eに対応する部分以外の領域をマスク142で覆う。そして、アルミニウム層のうちマスク142で覆われていない部分をエッチングした後、マスク142を除去すると、図16(c)に示すように、凹凸状の散乱反射面140bに加え、段部130aも反射面として利用できる散乱反射型の半透過反射基板124が製造される。このような態様によれば、反射に使用できる領域を増加させることが可能となり、コントラストを向上させることができる。
最後に、以上説明した液晶装置100を搭載した電子機器について説明する。図17は、液晶装置100を表示部として有する携帯電話機300の外観図である。この図において、携帯電話機300は、複数の操作ボタン310の他、受話口320、送話口330とともに、電話番号などの各種情報を表示する表示部として、上記液晶装置100を備えている。また、携帯電話機300以外にも、液晶装置100(電気光学装置)は、コンピュータや、プロジェクタ、デジタルカメラ、ムービーカメラ、車載機器、複写機、オーディオ機器などの各種電子機器の表示部として用いることができる。
本発明の実施形態にかかる液晶装置の断面図である。 同液晶装置の分解斜視図である。 同液晶装置に含まれる半透過反射基板の平面および断面を示す図である。 同半透過反射基板の製造方法を示す工程図である。 同製造方法における各工程の様子を示す図である。 同製造方法における各工程の様子を示す図である。 同半透過反射基板の製造に用いられるレチクルを示す平面図である。 同半透過反射基板の製造に用いられるレチクルを示す平面図である。 同実施形態の変形例にかかる下地層の形状を示す図である。 同実施形態の変形例にかかる半透過反射基板の部分断面図である。 同実施形態の変形例にかかる製造方法の工程の様子を示す図である。 同変形例にかかる製造方法に用いられるレチクルを示す平面図である。 同変形例にかかる製造方法に用いられるレチクルを示す平面図である。 同実施形態の変形例に係わるレチクルを示す平面図である。 同実施形態の変形例に係わるレチクルを示す平面図である。 同実施形態の変形例にかかる製造方法の工程の様子を示す図である。 同液晶装置を搭載した電子機器の一例を示す図である。 従来の半透過反射層およびその周辺構成の図である。 従来の半透過反射層の下地層の形成に用いられるフォトマスクを示す平面図である。
符号の説明
100 液晶装置(電気光学装置)、102 液晶パネル、104 バックライトユニット、110 第1基板、114 画素電極、115 TFD素子、116 走査線、118,154 配向膜、120 第2基板、124 半透過反射基板、125 開口部、130 下地層、130a 段部、130b 凹凸面、130e 側壁面、140 半透過反射層、140b 散乱反射面、145,145A,145B,145C,148、148A レチクル、146a,149a 開口用透光部、146b,146c 凹凸用透光部、147,147a,147b,147c,147d 遮光部、150R、150G、150B カラーフィルタ、152 データ線、160 ドット、180 液晶、300 携帯電話機

Claims (10)

  1. 光を透過させるための開口部を有すると共に、凹凸状の光反射部を有する半透過反射基板の製造方法であって、
    基板にポジ型の感光性材料を塗布する塗布工程と、
    前記開口部と、前記光反射部における凹部に対応した領域とを、前記塗布工程により塗布された感光性材料に形成するべく、該感光性材料の膜厚の深さより浅い深さまで光が作用するように露光する第1の露光工程と、
    前記第1の露光工程において開口部を形成するべく露光された領域内であって該領域より狭い領域に対して、前記塗布工程により塗布された感光性材料の膜厚の深さ以上に光が作用するように露光する第2の露光工程と、
    露光が行われた前記感光性材料を現像し、露光時に感光された領域を除去する現像工程と、
    前記現像工程により現像された感光性材料のうち、前記現像工程により形成された凹凸面上に光反射性を有する反射層を形成する反射層形成工程と、
    を有することを特徴とする半透過反射基板の製造方法。
  2. 光を透過させるための開口部を有すると共に、凹凸状の光反射部を有する半透過反射基板の製造方法であって、
    基板にポジ型の感光性材料を塗布する塗布工程と、
    前記開口部を前記塗布工程により塗布された感光性材料に形成するべく、該感光性材料の膜厚の深さ以上に光が作用するように露光する第1の露光工程と、
    前記塗布工程により塗布された感光性材料に、前記光反射部における凹部に対応した領域と、前記開口部とを形成するべく、前記第1の露光工程において前記開口部を形成するために露光された領域より広く且つ該領域を含む領域と、前記光反射部における凹部に対応した領域とに対して、該感光性材料の膜厚より浅い深さまで光が作用するように露光する第2の露光工程と、
    露光が行われた前記感光性材料を現像し、露光時に感光された領域を除去する現像工程と、
    前記現像工程により現像された感光性材料のうち、前記現像工程により形成された凹凸面上に光反射性を有する反射層を形成する反射層形成工程と、
    を有することを特徴とする半透過反射基板の製造方法。
  3. 前記現像工程は、
    前記第2の露光工程より前の工程であって、前記第1の露光工程で感光された領域を除去する第1の現像工程と、
    前記第2の露光工程の後の工程であって、前記第2の露光工程で感光された領域を除去する第2の現像工程と
    を有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の半透過反射基板の製造方法。
  4. 光を透過させるための開口部を有すると共に、凹凸状の光反射部を有する半透過反射基板の製造方法であって、
    基板にネガ型の感光性材料を塗布する塗布工程と、
    前記開口部と前記光反射部における凹部に対応した領域とを、前記塗布工程により塗布された感光性材料に形成するべく、該感光性材料の膜厚の深さより浅い深さまで光が作用するように露光する第1の露光工程と、
    前記第1の露光工程において開口部を形成するべく遮光された領域内であって該領域より狭い領域を遮光し、前記塗布工程により塗布された感光性材料の膜厚の深さ以上に光が作用するように露光する第2の露光工程と、
    露光が行われた前記感光性材料を現像し、露光時に遮光された領域を除去する現像工程と、
    前記現像工程により現像された感光性材料のうち、前記現像工程により形成された凹凸面上に光反射性を有する反射層を形成する反射層形成工程と、
    を有することを特徴とする半透過反射基板の製造方法。
  5. 前記第1の露光工程により開口部を形成すべく露光された領域の縁端と、前記第2の露光工程により開口部を形成すべく露光された領域の縁端とが離間し、両縁端間の距離が0.5μm以上になるように露光すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の半透過反射基板の製造方法。
  6. 前記第1の露光工程により開口部を形成すべく露光された領域の縁端と、前記第2の露光工程により露光された領域の縁端とが離間し、両縁端間の距離が3μm以下になるように露光すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の半透過反射基板の製造方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の半透過反射基板の製造方法を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  8. 光を透過させるための透光部を有すると共に、凹凸状の光反射層を有する半透過反射基板であって、
    凹凸面と、前記透光部となる開口部であって、その側壁面に、前記凹凸面が形成されている部分より層の厚さが小である段部を有する開口部とを含む下地層と、
    前記下地層のうち前記凹凸面上に位置するように設けられ、光反射性を有する光反射層と、
    を具備することを特徴とする半透過反射基板。
  9. 相互に対向して電気光学物質を挟持する一対の基板と、前記一対の基板のうち一方の基板に設けられ、一方の基板側からの入射光を透過させるための透光部を有すると共に、他の基板側からの入射光を反射する凹凸状の光反射層を有する半透過反射基板と、を有する電気光学装置であって、
    前記半透過反射基板は、凹凸面と、前記透光部となる開口部であって、その側壁面に、前記凹凸面が形成されている部分より層の厚さが小である段部を有する開口部とを含む下地層と、
    前記下地層のうち前記凹凸面上に位置するように設けられ、光反射性を有する光反射層と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項9に記載の電気光学装置を表示装置として備えることを特徴とする電子機器。
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