JP2005133727A - 希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置 - Google Patents

希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置に関し、リーン運転時におけるNOx浄化を効果的に行なえるようにする。
【解決手段】 希薄燃焼式内燃機関の排気系に、希薄燃焼状態で運転すると時間経過とともにNOx浄化効率が低下するが理論空燃比または理論空燃比よりも過濃側空燃比での運転状態に切り替えるとNOx浄化効率が回復するような特性を有するNOx浄化部材をそなえるとともに、NOx浄化部材のNOx浄化効率の低下を検出して、内燃機関の空燃比を希薄側空燃比状態と理論空燃比状態または過濃側空燃比状態との間で、該内燃機関から変速機へ伝達される駆動力を急変させないように切り替える内燃機関用制御手段25を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所要の運転条件下では理論空燃比よりも希薄側空燃比での希薄燃焼運転を行なう希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置に関する。
近年、所要の運転条件下では理論空燃比(ストイキオ)よりも希薄側空燃比(リーン)での希薄燃焼運転を行なう希薄燃焼式内燃機関(所謂リーンバーンエンジン)が提供されている。
そして、かかるリーンバーンエンジンでは、排ガス対策として、排気系に三元触媒を設置している
しかしながら、このような従来のリーンバーンエンジンにおける排ガス対策では、加速時等、ストイキオで運転する場合は、三元触媒が機能して排ガスを浄化するが、定常走行時等、リーン状態で運転する場合は、三元触媒が機能せず、特に排ガス中のNOx成分が増加する。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、リーン運転時におけるNOx浄化を効果的に行なえるようにした、希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
このため、本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置は、所要の運転条件下では理論空燃比よりも希薄側空燃比での希薄燃焼運転を行なう希薄燃焼式内燃機関において、その排気系に、希薄燃焼状態で運転すると時間経過とともにNOx浄化効率が低下するが該理論空燃比または該理論空燃比よりも過濃側空燃比での運転状態に切り替えるとNOx浄化効率が回復するような特性を有するNOx浄化部材をそなえるとともに、該NOx浄化部材のNOx浄化効率の状態を検出するNOx浄化効率検出手段と、該NOx浄化効率検出手段により検出されたNOx浄化効率状態に基づき、NOx浄化効率が所定状態まで低下していると判定した場合に、該内燃機関の空燃比を希薄側空燃比状態と理論空燃比状態または過濃側空燃比状態との間で、該内燃機関から変速機へ伝達される駆動力を急変させないように切り替える内燃機関用制御手段とが設けられたことを特徴としている(請求項1)。
また、請求項2記載の排ガス浄化装置は、請求項1記載の装置において、該NOx浄化効率検出手段が、排ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段を含み、該酸素濃度検出手段により検出された酸素濃度情報に基づいて該NOx浄化部材のNOx浄化効率を検出することを特徴としている。
また、請求項3記載の排ガス浄化装置は、請求項1記載の装置において、該NOx浄化効率検出手段が、排ガス中のNOx濃度を検出するNOx濃度検出手段を含み、該NOx濃度検出手段により検出されたNOx濃度情報に基づいて該NOx浄化部材のNOx浄化効率を検出することを特徴としている。
また、請求項4記載の排ガス浄化装置は、請求項1記載の装置において、該内燃機関用制御手段によって、該空燃比を上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態へ切り替える際に、該内燃機関の出力軸に連結されたクラッチを非直結状態に制御するクラッチ制御手段が設けられたことを特徴としている。
また、請求項5記載の排ガス浄化装置は、請求項1記載の装置において、該内燃機関用制御手段が、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるのに先立って、該内燃機関への吸入空気量を徐々に減少させることを特徴としている。
また、請求項6記載の排ガス浄化装置は、請求項4記載の装置において、該内燃機関用制御手段が、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、該クラッチ制御手段の切り替え制御を徐々に行うように構成されていることを特徴としている。
また、請求項7記載の排ガス浄化装置は、請求項1記載の装置において、該内燃機関への吸気量を制御する吸気量制御弁開度を制御する吸気量制御弁開度制御手段を有し、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、該吸気量制御弁開度を徐々に変化させるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項8記載の排ガス浄化装置は、請求項1記載の装置において、該内燃機関用制御手段が、点火時期を制御する点火時期制御手段を有し、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、該点火時期を徐々に変化させるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項9記載の排ガス浄化装置は、請求項1記載の装置において、該内燃機関用制御手段が、排ガス循環量を制御する排ガス再循環量制御手段を含み、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるのに先立って、該排ガス再循環量の切り替え制御を開始することを特徴としている。
また、請求項10記載の排ガス浄化装置は、請求項1記載の装置において、該内燃機関用制御手段が、該空燃比を上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態から該希薄側空燃比状態に切り替えるときに、該内燃機関への吸入空気量を増加させる手段を有すると共に、該空燃比を上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態から該希薄側空燃比状態に切り替えるのに先立って、該吸入空気量を増加させる手段の制御を開始することを特徴としている。
本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置(請求項1〜3)によれば、希薄燃焼運転中において、NOx浄化効率検出手段により排気ガス中の所定成分の濃度情報に基づきNOx浄化効率の低下が検出されると、それに応じて一時的に理論空燃比または過濃側空燃比での運転状態に切り替えるので、NOx浄化効率を回復せしめられ、その結果、該NOx浄化部材による浄化効率を十分に保持できるという効果を奏する。
また、本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置(請求項4)によれば、内燃機関用制御手段によって、上記の混合割合を理論空燃比状態又は過濃側空燃比状態に切り替えるときに、内燃機関の出力軸に連結されたクラッチを非直結状態に制御するクラッチ制御手段が設けられているので、切替時のトルク変動を変速機等の動力伝達系へ伝えずに済み、エンジン出力変化を抑制することが可能となる。
また、本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置(請求項5)によれば、内燃機関用制御手段により、上記の混合割合を希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるのに先立って、内燃機関への吸入空気量を徐々に減少させるので、更に確実な切替時のトルク変動抑制が可能となる。また、NOxスパイクの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置(請求項6)によれば、内燃機関用制御手段により、上記の混合割合を希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、クラッチ制御手段の切り替え制御を徐々に行なうので、切替ショック感を招かないようにすることが可能となる。
また、本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置(請求項7)によれば、内燃機関用制御手段が有する吸気量制御弁開度制御手段により、上記の混合割合を希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、吸気量制御弁の開度を徐々に変化させるので、更に確実に切替時のトルク変動を抑制でき、切替ショック感を低減させることが可能となる。
また、本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置(請求項8)によれば、内燃機関用制御手段が有する点火時期制御手段により、上記の混合割合を希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、点火時期を徐々に変化させるので、更に確実に切替時のトルク変動を抑制でき、切替ショック感を低減させることが可能となる。
また、本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置(請求項9)によれば、内燃機関用制御手段が含む排ガス再循環量制御手段により、上記の混合割合を希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるのに先立って、排ガス再循環量の切り替え制御を開始するので、更に確実な切替時のトルク変動抑制が可能となる。また、EGRがEGR以外の吸気よりも先に内燃機関へ導入されることになるため、NOxスパイクの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置(請求項10)によれば、内燃機関用制御手段により、上記の混合割合を上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態から該希薄側空燃比状態に切り替えるのに先立って、内燃機関への吸入空気量を変化させる制御を開始するので、更に確実な切替時のトルク変動抑制が可能となる。
以下、図面により、本発明の一実施形態としての希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置について説明すると、図1は本装置の制御ブロック図、図2は本装置を有するエンジンシステムの全体構成図、図3は本装置を有するエンジンシステムのダンパクラッチ制御系に着目した構成図、図4は本装置を有するエンジンシステムの制御系を示すハードブロック図、図5は本装置の動作を説明するためのフローチャート、図6は本装置の動作を説明するためのタイムチャート、図7はNOx浄化部材の特性図、図8は10モード,15モード走行時の特性図であり、図9は本装置の他の例を有するエンジンシステムを模式的に示す全体構成図、図10は図9に示すものの動作を説明する図であり、図11はドライブバイワイヤ方式のエンジンのスロットル弁配設部近傍の構成を模式的に示す図であり、図12は本装置の他の例の動作を説明するためのタイムチャートである。
[構成]
さて、本装置を装備する自動車用のエンジンは、所要の運転条件下では理論空燃比(ストイキオ)よりも希薄側空燃比(リーン)での希薄燃焼運転(リーンバーン運転)を行なうリーンバーンエンジンとして構成されているが、このエンジンシステムは、図2に示すようになる。すなわち、この図2において、エンジン(内燃機関)1は、その燃焼室2に通じる吸気通路3および排気通路4を有しており、吸気通路3と燃焼室2とは吸気弁5によって連通制御されるとともに、排気通路4と燃焼室2とは排気弁6によって連通制御されるようになっている。
また、吸気通路3には、その上流側から順に、エアクリーナ7,スロットル弁8および電磁式燃料噴射弁(インジェクタ)9が設けられており、排気通路4には、その上流側から順に、NOx浄化部材100,三元触媒10および図示しないマフラ(消音器)が設けられている。なお、インジェクタ9は、エンジン1の各気筒毎に設けられている。また、吸気通路3には、サージタンク3aが設けられている。
ここで、NOx浄化部材100は、希薄燃焼状態で運転すると時間経過とともにNOx浄化効率が低下するがストイキオまたはストイキオよりも過濃側空燃比(リッチ)での運転状態に切り替えるとNOx浄化効率が回復するような特性(図7参照)を有するもので、このNOx浄化部材100は、上記のような特性を得るために次のような特徴を有している。
すなわち、NOx浄化部材100は、一般的には、ハニカム担体に触媒活性成分と耐火性無機酸化物とを含有してなるものを担持して構成される。例えば、触媒活性成分は、白金,パラジウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の貴金属およびカリウム,ナトリウム,ルビジウム,セシウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種のアルカリ金属からなる触媒活性成分とジルコニア,チタニア,アルミナ,アルミナ−チタニア,アルミナ−ジルコニア,チタニア−ジルコニアよりなる群から選ばれた少なくとも1種の耐火性無機酸化物とを含有するものである。
また、NOx浄化部材100の形態としては、ハニカム状のコージェライト質担体に上記の構成成分を担持したものである。
さらに、白金,パラジウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の貴金属量は、担体1リットル当たり0.1〜10gである。カリウム,ナトリウム,ルビジウム,セシウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種のアルカリ金属の使用量は、担体1リットル当たり1〜30gである。上記の耐火性無機酸化物は、通常、粉末状であり、そのBET比表面積は、50〜300m2/gであり、その使用量は、担体1リットル当たり100〜300gである。
NOx浄化部材100の調製としては、通常の調製方法でもできるが、例えば以下の方法がある。貴金属を含有する水溶液と耐火性無機酸化物とを混合した後、乾燥および焼成し、貴金属担持耐火性酸化物の粉体を得る。この粉体を湿式粉砕し、水性スラリーを得、このスラリーを担体に被覆した後、乾燥および焼成する。さらに、スラリーを被覆した担体をアルカリ金属の水溶液に浸漬した後、乾燥および焼成する。
なお、上記のようなNOx浄化部材100の特性は、希薄燃焼状態で運転中は、NOxを吸着していき、時間経過とともにNOxの吸着能力が飽和していくため、NOx浄化効率が低下するが、ストイキオまたはストイキオよりも過濃側空燃比(リッチ)での運転状態に切り替えると、吸着していたNOxを放出あるいは自浄するため、NOx浄化効率が回復するものと考えられる。
また、三元触媒10は、ストイキオ運転状態で、CO,HC,NOxを浄化するもので、公知のものである。
さらに、スロットル弁8は、ワイヤケーブルを介してアクセルペダル(図示せず)に連結されており、このアクセルペダルの踏込み量に応じて開度を調整されるようになっている。
また、吸気通路3には、スロットル弁8をバイパスする第1バイパス通路11Aが設けられ、この第1バイパス通路11Aには、ISC弁として機能するステッパモータ弁(以下、STM弁という)12が介装されている。なお、この第1バイパス通路11Aには、エンジン冷却水温に応じて開度が調整されるワックスタイプのファーストアイドルエアバルブ13もSTM弁12に併設されている。
ここで、STM弁12は、第1バイパス通路11A中に形成された弁座部に当接しうる弁体12aと、この弁体位置を調整するためのステッパモータ(ISC用アクチュエータ)12bと、弁体を弁座部に押圧する方向(第1バイパス通路11Aを塞ぐ方向)へ付勢するバネ12cとから構成されている。
そして、ステッパモータ12bにより、弁座部に対する弁体12aの位置の段階的な調整(ステップ数による調整)を行なうことで、弁座部と弁体12aとの開度つまりSTM弁12の開度が調整されるようになっている。
従って、このSTM弁12の開度を後述する制御ユニット(コンピュータ)25にて制御することにより、運転者によるアクセルペダルの操作とは関係なく、第1バイパス通路11Aを通して吸気をエンジン1に供給することができ、その開度を変えることでスロットルバイパス吸気量を調整することができるようになっている。
なお、ISC用アクチュエータとしては、ステッパモータ12bの代わりに、DCモータを用いてもよい。
さらに、吸気通路3には、スロットル弁8をバイパスする第2バイパス通路11Bが設けられ、この第2バイパス通路11Bには、エアバイパス弁14が介装されている。
ここで、このエアバイパス弁14は、第2バイパス通路11B中に形成された弁座部に当接しうる弁体14aと、この弁体位置を調整するためのダイアフラム式アクチュエータ14bとから構成されており、ダイアフラム式アクチュエータ14bのダイアフラム室には、スロットル弁下流側の吸気通路と連通するパイロット通路141が設けられており、このパイロット通路141に、エアバイパス弁制御用電磁弁142が介装されている。
従って、このエアバイパス弁制御用電磁弁142の開度を後述する制御ユニット25にて制御することにより、この場合も、運転者によるアクセルペダルの操作とは関係なく、第2バイパス通路11Bを通して吸気をエンジン1に供給することができ、その開度を変えることでスロットルバイパス吸気量を調整することができるようになっている。なお、このエアバイパス弁制御用電磁弁142は、リーンバーン運転時には開状態にされ、それ以外で閉状態にされるのが基本動作である。
また、排気通路4と吸気通路3との間には、排気を吸気系へ戻す排気再循環通路(EGR通路)80が介装されていて、このEGR通路80には、EGR弁81が介装されている。
ここで、このEGR弁81は、EGR通路80中に形成された弁座部に当接しうる弁体81aと、この弁体位置を調整するためのダイアフラム式アクチュエータ81bとから構成されており、ダイアフラム式アクチュエータ81bのダイアフラム室には、スロットル弁下流側の吸気通路と連通するパイロット通路82が設けられており、このパイロット通路82に、ERG弁制御用電磁弁83が介装されている。
従って、このEGR弁制御用電磁弁83の開度を後述する制御ユニット25にて制御することにより、EGR通路80を通して、排気を吸気系へ戻すことができるようになっている。
なお、図2において、15は燃料圧調節器で、この燃料圧調節器15は、吸気通路3中の負圧を受けて動作し、図示しないフュエルポンプからフュエルタンクへ戻る燃料量を調節することにより、インジェクタ9から噴射される燃料圧を調節するようになっている。
ところで、本装置を装備したエンジン1には、図3に示すように、トルクコンバータ220を介して自動変速機の歯車変速装置230が設けられている。すなわち、このエンジン1のクランク軸1Aにフライホイール1Bが取り付けられており、更に駆動力伝達装置としてのトルクコンバータ220における駆動軸221の一端が、フライホイール1Bを介しクランク軸1Aに連結されている。
ここで、トルクコンバータ220は、ケーシング、ポンプ、ステータおよびタービンをそなえており、ポンプは、トルクコンバータ220のケーシングを介して駆動軸221の他端に連結され、ステータはワンウェイクラッチを介して、ケーシングに連結されている。また、タービンは、歯車変速装置230の入力軸230Aに接続されている。
さらに、トルクコンバータ220は、スリップ式の直結クラッチ228(このクラッチ228をダンパクラッチと呼ぶ)をそなえており、このダンパクラッチ228は、トルクコンバータ220の入力側と出力側とを剛連結しうるように付設されている。すなわち、ダンパクラッチ228は、ダンパクラッチ入力用ケーシングとタービンとの間に介装され、係合時(直結時)においても所要のスリップを許容して、トルクコンバータ220のポンプとタービンとを機械的に直結させるように構成されている。
そして、トルクコンバータ220およびダンパクラッチ228を制御する制御装置が設けられており、ダンパクラッチ228のスリップ量およびダンパクラッチ228を介して伝達されるトルクは、ダンパクラッチ油圧制御回路250により、外部から制御されるようになっている。
ダンパクラッチ油圧制御回路250は、ダンパクラッチコントロールバルブ252およびダンパクラッチコントロールソレノイドバルブ254をそなえており、ダンパクラッチコントロールソレノイドバルブ254は常閉型のオンオフ弁として構成され、そのソレノイド254aが後述の制御ユニット25に電気的に接続されている。
ダンパクラッチコントロールバルブ252は、ダンパクラッチ228に供給される作動油の油路を切り換えるとともに、ダンパクラッチ228に作用する油圧を制御できるように構成されている。
従って、油圧が油路257を介して入力用ケーシングとダンパクラッチ228との間に形成される油圧室に供給されると、ダンパクラッチ228の係合が解除される一方、油圧が油路259を介してダンパクラッチ228とタービンとの間に形成される油圧室に供給されると、ダンパクラッチ228をケーシングに摩擦係合させるようになっている。
また、このエンジンシステムを制御するために、種々のセンサが設けられている。まず、図2に示すように、エアクリーナ7を通過した吸気が吸気通路3内に流入する部分には、吸入空気量をカルマン渦情報から検出するエアフローセンサ(吸気量センサ)17や吸気温センサ18,大気圧センサ19がそなえられている。
また、吸気通路3におけるスロットル弁8の配設部分には、スロットル弁8の開度を検出するポテンショメータ式のスロットルポジションセンサ20のほかに、アイドルスイッチ21がそなえられている。
さらに、排気通路4側におけるNOx浄化部材100の上流側部分に、排気ガス中の酸素濃度(O2濃度)を空燃比リーン側において線形に検出するリニア酸素濃度センサ(以下、単に「リニアO2センサ」という)22がそなえられるほか、その他のセンサとして、エンジン1用の冷却水の温度を検出する水温センサ23や、図4に示すクランク角度を検出するクランク角センサ24(このクランク角センサ24はエンジン回転数Neを検出する回転数センサとしての機能も兼ねている)や車速センサ30などがそなえられている。
そして、これらのセンサやスイッチからの検出信号は、図4に示すような制御ユニット25へ入力されるようになっている。
ここで、この制御ユニット25のハードウェア構成は、図4に示すようになるが、この制御ユニット25は、その主要部としてCPU(演算装置)26をそなえたコンピュータとして構成されており、CPU26には、吸気温センサ18,大気圧センサ19,スロットルポジションセンサ20,リニアO2センサ22,水温センサ23等からの検出信号が、入力インタフェース28およびアナログ/ディジタルコンバータ29を介して入力されるようになっている。
また、CPU26には、エアフローセンサ17,アイドルスイッチ21,クランク角センサ24,車速センサ30等からの検出信号が、入力インタフェース35を介して直接入力されるようになっている。
さらに、CPU26は、バスラインを介して、プログラムデータや固定値データのほか各種データを記憶するROM(記憶手段)36や更新して順次書き替えられるRAM37との間でデータの授受を行なうようになっている。
また、CPU26による演算の結果、制御ユニット25からは、エンジン1の運転状態を制御するための信号、例えば、燃料噴射制御信号,点火時期制御信号,ISC制御信号,バイパスエア制御信号,EGR制御信号等の各種制御信号が出力されるようになっている。なお、制御ユニット25からは、ダンパクラッチ制御信号も出力されるようになっている。
ここで、燃料噴射制御(空燃比制御)信号は、CPU26から噴射ドライバ39を介して、インジェクタ9を駆動させるためのインジェクタソレノイド9a(正確にはインジェクタソレノイド9a用のトランジスタ)へ出力されるようになっており、点火時期制御信号は、CPU26から点火ドライバ40を介して、パワートランジスタ41へ出力され、このパワートランジスタ41から点火コイル42を介しディストリビュータ43により各点火プラグ16に順次火花を発生させるようになっている。
また、ISC制御信号は、CPU26からISCドライバ44を介して、ステッパモータ12bへ出力され、バイパスエア制御信号は、CPU26からバイパスエア用ドライバ45を介して、エアバイパス弁制御用電磁弁142のソレノイド142aへ出力されるようになっている。
さらに、EGR制御信号は、CPU26からEGRドライバ46を介して、ERG弁制御用電磁弁83のソレノイド83aへ出力されるようになっている。
なお、ダンパクラッチ制御信号は、CPU26からダンパクラッチ用ドライバ47を介して、ダンパクラッチコントロールソレノイドバルブ254のソレノイド254aへ出力されるようになっている。
ところで、上記の制御ユニット25は、図1に示すように、燃料噴射制御手段(空燃比制御手段)51,点火時期制御手段53,ISC制御手段55,バイパスエア制御手段57,EGR制御手段59,ダンパクラッチ制御手段61の各機能を有している。
ここで、燃料噴射制御手段51は、エンジン運転状態を各種のセンサから検出して、最適な燃料噴射量(空燃比)に相当するインジェクタ駆動時間を演算するもので、ストイキオまたはリッチ運転状態に応じた空燃比KAFSを設定するストイキオ/リッチ運転時空燃比設定手段51A,リーン運転状態に応じた空燃比KAFLを設定するリーン運転時空燃比設定手段51B,リーン運転時に一時的にリッチ化する際の空燃比KAFRを設定するリッチ化制御用空燃比設定手段51C,過渡時の空燃比を設定する過渡時空燃比設定手段51Dの機能をそなえるとともに、エンジン運転状態に応じて上記のいずれかの手段を選択する選択手段51Eの機能をそなえている。
また、点火時期制御手段53は、エンジン運転状態を各種のセンサから検出して、最適な点火時期を演算するもので、ストイキオまたはリッチ運転状態に応じた点火時期SAFSを設定するストイキオ/リッチ運転時点火時期設定手段53A,リーン運転状態に応じた点火時期SAFLを設定するリーン運転時点火時期設定手段53B,リーン運転時に一時的にリッチ化する際の点火時期SAFRを設定するリッチ化制御用点火時期設定手段53C,過渡時の点火時期を設定する過渡時点火時期設定手段53Dの機能をそなえるとともに、エンジン運転状態に応じて上記のいずれかの手段を選択する選択手段53Eの機能をそなえている。
さらに、ISC制御手段55は、エンジン運転状態を各種のセンサから検出して、最適なISC目標ポジションを演算するもので、ストイキオまたはリッチ運転状態に応じたISC目標ポジションPAFSを設定するストイキオ/リッチ運転時ISC目標ポジション設定手段55A,リーン運転状態に応じたISC目標ポジションPAFLを設定するリーン運転時ISC目標ポジション設定手段55B,リーン運転時に一時的にリッチ化する際のISC目標ポジションPAFRを設定するリッチ化制御用ISC目標ポジション設定手段55C,過渡時のISC目標ポジションを設定する過渡時ISC目標ポジション設定手段55Dの機能をそなえるとともに、エンジン運転状態に応じて上記のいずれかの手段を選択する選択手段55Eの機能をそなえている。
また、バイパスエア制御手段57は、エンジン運転状態を各種のセンサから検出して、エンジン運転状態に応じてエアバイパス弁14を開閉するもので、エアバイパス弁開制御手段57A,エアバイパス弁閉制御手段57Bの機能をそなえるとともに、エンジン運転状態に応じて上記のいずれかの手段を選択する選択手段57Cの機能をそなえている。
さらに、EGR制御手段59は、エンジン運転状態を各種のセンサから検出して、最適なEGR駆動デューティを演算するもので、ストイキオまたはリッチ運転状態に応じたEGR駆動デューティDAFSを設定するストイキオ/リッチ運転時EGR駆動デューティ設定手段59A,リーン運転状態に応じたEGR駆動デューティDAFLを設定するリーン運転時EGR駆動デューティ設定手段59B,リーン運転時に一時的にリッチ化する際のEGR駆動デューティDAFRを設定するリッチ化制御用EGR駆動デューティ設定手段59C,過渡時のEGR駆動デューティを設定する過渡時EGR駆動デューティ設定手段59Dの機能をそなえるとともに、エンジン運転状態に応じて上記のいずれかの手段を選択する選択手段59Eの機能をそなえている。
また、ダンパクラッチ制御手段61は、エンジン運転状態を各種のセンサから検出して、エンジン運転状態に応じてダンパクラッチ228を直結(オン)状態(すべり状態を含む)又は非直結状態(オフ状態)にするもので、特に本発明との関係で言えば、混合割合をリーン空燃比状態とストイキオ状態またはリッチ状態との間で切り替える際に、ダンパクラッチ228を非直結状態(オフ状態)に制御するように構成されており、このために、このダンパクラッチ制御手段61は、ダンパクラッチオン制御手段61A,ダンパクラッチオフ制御手段61Bの機能をそなえるとともに、エンジン運転状態に応じて上記のいずれかの手段を選択する選択手段61Cの機能をそなえている。なお、このダンパクラッチ制御手段61は、上記の混合割合切替後は、直結禁止状態を解除する。
これにより、この制御ユニット25は、エンジン1に供給される燃料空気の混合割合をリーン状態とストイキオまたはリッチ状態との間で、エンジン1の出力に変化を与えないようにして切り替える制御手段の機能を有することになる。
また、この制御手段は、リーン状態での運転継続中にエンジン1の出力に変化を与えないようにして一時的に上記の混合割合をストイキオ状態またはリッチ状態へ切り替える手段を有していることになるが、更に混合割合をリーン状態から上記のストイキオ状態またはリッチ状態に切り替えるときに、エンジン1への吸入空気量を減少させる手段を有していることにもなる。
そして、この吸入空気量を減少させる手段は、混合割合をリーン状態から上記のストイキオ状態またはリッチ状態に切り替えるときに、スロットル弁8をバイパスするバイパス通路11A,11Bへの開度を減少させる手段(ISC制御手段55,バイパスエア制御手段57)として構成されるほか、この吸入空気量を減少させる手段が、混合割合をリーン状態から上記のストイキオ状態またはリッチ状態に切り替えるときに、EGR通路80の開度を増大させる手段(EGR制御手段59)としても構成されている。
また、リーン状態での運転継続中にエンジン1の出力に変化を与えないようにするべく、一時的に燃料増量を行なう燃料増量手段(燃料噴射制御手段(空燃比制御手段)51)と、この燃料増量手段による燃料増量時に該燃料増量手段と協働して他の手段によりエンジン1の出力を低減させるエンジン出力低減手段とを有していることにもなる。
ここで、エンジン出力低減手段は、点火時期を制御する点火時期制御手段53,エンジン1への吸気量を制御する吸気量制御弁開度を制御する吸気量制御弁開度制御手段55,57,EGR量を制御するEGR量制御手段59で構成されている。
さらに、混合割合をリーン状態と上記のストイキオ状態またはリッチ状態との間で切り替える際に、この切替を除々に行なう手段(51D,53D,55D,59D)も有していることになる。
また、上記の混合割合を上記のストイキオ状態またはリッチ状態へ切り替える際に、エンジン1に連結されたダンパクラッチ228を非直結状態(オフ状態)に制御するクラッチ制御手段61も設けられていることになる。
[フローチャート]
次に、上記のようにNOx浄化部材100や三元触媒10を排気系に有するリーンバーンエンジン1の制御要領を、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップA1で、A/N(エンジン1回転当たりの吸気量)やエンジン回転数Neや冷却水温Tw等を読み込んで、ステップA2で、リーン運転条件が成立したかどうかを判定する。最初は、リーン運転条件が成立していないので、ステップA3で、ストイキオまたはリッチ運転状態に応じた空燃比係数KAFS,点火時期SAFS,ISC目標ポジションPAFS,EGR駆動デューティDAFSをそれぞれ設定する。
その後は、ステップA4で、タイマ値TBを0にし、ステップA5で、リッチ化フラグをリセットし、ステップA6で、リーン運転条件非成立直後かどうかを判定し、もしそうであれば、ステップA7で、過渡補正実行用の空燃比係数,点火時期,ISC目標ポジション,EGR駆動デューティを設定して、空燃比,点火時期,ISC弁開度,EGR弁開度を設定するとともに(ステップA7,A33)、ステップA8で、エアバイパス弁14を開く。
また、リーン運転条件非成立直後でない場合は、ステップA3で設定した空燃比係数KAFS,点火時期SAFS,ISC目標ポジションPAFS,EGR駆動デューティDAFSをそれぞれKAF,SAF,PAF,DAFとおき、この設定した値に応じて、空燃比,点火時期,ISC弁開度,EGR弁開度を設定するとともに(ステップA9,A33)、ステップA10で、エアバイパス弁14を閉じる。
なお、これらの制御は、燃料噴射制御手段51のストイキオ/リッチ運転時空燃比設定手段51A,点火時期制御手段53のストイキオ/リッチ運転時点火時期設定手段53A,ISC制御手段55のストイキオ/リッチ運転時ISC目標ポジション設定手段55A,バイパスエア制御手段57のエアバイパス弁閉制御手段57B,EGR制御手段59のストイキオ/リッチ運転時EGR駆動デューティ設定手段59A等によって行なわれる。
これにより、リーン運転条件の非成立直後は過渡補正が実行され、その後は、エンジン運転状態に応じて、ストイキオまたはリッチにするための燃料噴射制御のほか、点火時期制御,ISC制御,EGR制御が実行される。
次に、ステップA2で、リーン運転条件が成立したとすると、ステップA2でYESルートをとって、ステップA11で、リーン運転状態に応じた空燃比係数KAFL,点火時期SAFL,ISC目標ポジションPAFL,EGR駆動デューティDAFLをそれぞれ設定するとともに、ステップA12で、リッチ化制御用の空燃比係数KAFR,点火時期SAFR,ISC目標ポジションPAFR,EGR駆動デューティDAFRをそれぞれ設定する。なお、空燃比係数KAFR,点火時期SAFR,ISC目標ポジションPAFR,EGR駆動デューティDAFRは体積効率Ev,エンジン回転数Neに応じて決められる。
そして、次のステップA13で、リッチ化フラグセットかどうかを判定する。リーン運転条件成立前に、ステップA5でリッチ化フラグリセットにされるから、最初はNOルートをとって、ステップA14で、A/Nやエンジン回転数Neに応じたNOx浄化部材性能低下時間tbを設定し、ステップA15で、タイマ値TBが設定時間tbを越えたかどうかを判定する。
もし、越えていない場合は、ステップA15で、NOルートをとって、ステップA11で設定したリーン運転状態に応じた空燃比係数KAFL,点火時期SAFL,ISC目標ポジションPAFL,EGR駆動デューティDAFLをそれぞれKAF,SAF,PAF,DAFとおき、この設定した値に応じて、空燃比,点火時期,ISC弁開度,EGR弁開度を設定するとともに(ステップA16,A33)、ステップA17で、エアバイパス弁14を開く。
なお、これらの制御は、燃料噴射制御手段51のリーン運転時空燃比設定手段51B,点火時期制御手段53のリーン運転時点火時期設定手段53B,ISC制御手段55のリーン運転時ISC目標ポジション設定手段55B,バイパスエア制御手段57のエアバイパス弁開制御手段57A,EGR制御手段59のリーン運転時EGR駆動デューティ設定手段59B等によって行なわれる。
これにより、リーン運転状態に応じて、燃料噴射制御のほか、点火時期制御,ISC制御,EGR制御が実行される。なお、このリーン運転時は、エアバイパス弁14が開いているので、吸気が第2バイパス通路11Bを通じても吸入されている。そして、このとき、排気通路4に設けられたNOx浄化部材100は、時間経過とともにNOx浄化効率が低下してきている。
その後、ステップA15で、タイマ値TBが設定時間tbを越えると、ステップA18で、タイマ値TBを0にし、ステップA19で、リッチ化フラグをセットし、ステップA20で、過渡補正係数α,βを0とおき、ステップA21で、αのインクリメントを開始する。なお、αのインクリメントは0から1まで行なわれるものとする。
その後は、ステップA22で、KAFR・α+(1−α)・KAFL,SAFR・α+(1−α)・SAFL,PAFR・α+(1−α)・PAFL,DAFR・α+(1−α)・DAFLをそれぞれKAF,SAF,PAF,DAFとおき、この設定した値に応じて、空燃比,点火時期,ISC弁開度,EGR弁開度を設定するとともに(ステップA22,A33)、ステップA23で、ダンパクラッチ直結禁止フラグをセットし、更にステップA24で、エアバイパス弁14を開く。なお、ダンパクラッチ直結禁止フラグをセットすると、ダンパクラッチ228を直結状態にすることが禁止される。即ち、もしダンパクラッチ228が直結状態にあれば、ダンパクラッチ228を非直結状態に移行させ、もしダンパクラッチ228が非直結状態にあれば、ダンパクラッチ228の非直結状態を維持するのである。
その後も、リーン運転条件が成立しているとすると、次のタイマ割込みタイミングでは、ステップA13でYESルートをとり、ステップA25で、αが1になってからの経過設定時間tn(一定時間:例えば数秒:tn<tb)が過ぎたかどうかを判定する。最初はまだ経過していないので、ステップA26で、α=1かどうかを判定するが、やはり最初はα=1でないので、NOルートをとり、α=1となるまで、上記のステップA22〜A24,A33の処理を行なう。
なお、これらの制御は、燃料噴射制御手段51の過渡時空燃比設定手段51D,点火時期制御手段53の過渡時点火時期設定手段53D,ISC制御手段55の過渡時ISC目標ポジション設定手段55D,バイパスエア制御手段57のエアバイパス弁開制御手段57A,EGR制御手段59の過渡時EGR駆動デューティ設定手段59D等によって行なわれる。
これにより、リーン運転時にある時間tbが経過すると、ストイキオまたはリッチ運転への切替過渡時には、αが0から1にインクリメントされていくことにより、切替が除々に行なわれるような燃料噴射制御,点火時期制御,ISC制御,EGR制御等が実行される。
そして、αが1になると、ステップA26でYESルートをとって、ステップA12で設定したリッチ化制御用の空燃比係数KAFR,点火時期SAFR,ISC目標ポジションPAFR,EGR駆動デューティDAFRをそれぞれKAF,SAF,PAF,DAFとおき、この設定した値に応じて、空燃比,点火時期,ISC弁開度,EGR弁開度を設定するとともに(ステップA27,A33)、ステップA28で、エアバイパス弁14を閉じる。そして、このような処理は設定時間tnが経過するまで行なわれる。
なお、これらの制御は、燃料噴射制御手段51のリッチ化制御用空燃比設定手段51C,点火時期制御手段53のリッチ化制御用点火時期設定手段53C,ISC制御手段55のリッチ化制御用ISC目標ポジション設定手段55C,バイパスエア制御手段57のエアバイパス弁閉制御手段57B,EGR制御手段59のリッチ化制御用EGR駆動デューティ設定手段59C等によって行なわれる。
これにより、リ−ンバーン状態での運転中に、NOx浄化部材性能低下時間tbが経過すると、設定時間tnの間、エンジン1は、ストイキオまたはリッチの状態で運転される。これにより、排気通路4に設けられたNOx浄化部材100のNOx浄化効率が回復する。
また、リ−ンバーン状態での運転中に、ストイキオまたはリッチ運転状態に切り替える際に、燃料噴射制御のほか、ISC弁開度,EGR弁開度,エアバイパス弁開度の各制御および点火時期やダンパクラッチの各制御を同時に並行して行なうので、空燃比をリーン状態からストイキオまたはリッチ状態へ切り替える際のトルク変動を抑制することができ、これにより、良好なドライバビリティが得られる。なお、リ−ンバーン状態での運転中に、ストイキオまたはリッチ運転状態への切替後は、ダンパクラッチ228の直結禁止状態を解除する。これにより、ダンパクラッチ228が直結状態になることが許容される。
そして、設定時間tnが経過すると、ステップA25でYESルートをとり、ステップA29で、βのインクリメントを開始して、ステップA30で、このβが1になったかどうかを判定する。なお、βのインクリメントも0から1まで行なわれるものとする。
設定時間tn経過直後はβが1になっていないので、KAFL・β+(1−β)・KAFR,SAFL・β+(1−β)・SAFR,PAFL・β+(1−β)・PAFR,DAFL・β+(1−β)・DAFRをそれぞれKAF,SAF,PAF,DAFとおき、この設定した値に応じて、空燃比,点火時期,ISC弁開度,EGR弁開度を設定するとともに(ステップA31,A33)、ステップA32で、ダンパクラッチ直結禁止フラグをセットし、更にステップA17で、エアバイパス弁14を開く。この場合も、ダンパクラッチ直結禁止フラグをセットすると、ダンパクラッチ228を直結状態にすることが禁止される。即ち、もしダンパクラッチ228が直結状態にあれば、ダンパクラッチ228を非直結状態に移行させ、もしダンパクラッチ228が非直結状態にあれば、ダンパクラッチ228の非直結状態を維持するのである。
そして、β=1となるまで、上記のステップA31,A32,A17,A33の処理を行なう。
なお、これらの制御は、燃料噴射制御手段51の過渡時空燃比設定手段51D,点火時期制御手段53の過渡時点火時期設定手段53D,ISC制御手段55の過渡時ISC目標ポジション設定手段55D,バイパスエア制御手段57のエアバイパス弁開制御手段57A,EGR制御手段59の過渡時EGR駆動デューティ設定手段59D等によって行なわれる。
これにより、リッチ化時間tnが経過して、再度リーン運転への切替過渡時には、βが0から1にインクリメントされていくことにより、切替が除々に行なわれるような燃料噴射制御,点火時期制御,ISC制御,EGR制御等が実行される。このように再度のリーン運転への切替過渡時に、切替を除々に行なっても、NOx浄化部材100のNOx浄化効率は回復しているので、エンジン排気中のNOxは増加しない。
なお、このリーン運転への切替過渡時間(βが0から1にインクリメントされる時間)は前記の一時リッチ化する際の切替過渡時間(αが0から1にインクリメントされる時間)よりも長く設定されている。このようにするのは、一時リッチ化する際は、NOx浄化部材100のNOx浄化効率を極力速やかに回復させる必要があるからである。
そして、βが1になると、ステップA30でYESルートをとって、ステップA30−2で、リッチ化フラグをリセットしてから、ステップA11で設定したリーン運転状態に応じた空燃比係数KAFL,点火時期SAFL,ISC目標ポジションPAFL,EGR駆動デューティDAFLをそれぞれKAF,SAF,PAF,DAFとおき、この設定した値に応じて、空燃比,点火時期,ISC弁開度,EGR弁開度を設定するとともに(ステップA16,A33)、ステップA17で、エアバイパス弁14を開く。
これにより、再度、エンジン1はリーンバーン状態での運転を再開する。
このときはNOx浄化部材100のNOx浄化効率は回復しているので、再度リーンバーン運転を行なっても、NOx浄化を期待できる。
そして、リーンバーン状態での運転再開後は、ダンパクラッチ228の直結禁止状態を解除する。これにより、ダンパクラッチ228が直結状態になることが許容される。
以降は、リ−ンバーン状態での運転が継続している場合に、同様の処理を繰り返すため、リ−ンバーン運転中においては、設定時間tbが経過する毎に、一時的に所要時間だけ、エンジン1はストイキオまたはリッチの状態での運転に切り替えられる。
これにより、排気通路4に設けられたNOx浄化部材100は、リーンバーン運転中において、時間経過とともにNOx浄化効率が低下するが、設定時間tbが経過する毎に、NOx浄化効率を回復せしめられる。その結果、NOx浄化部材100による浄化性能を十分に保持することができる。
そして、リーンバーン状態とストイキオまたはリッチ状態との間の切替時に、燃料噴射制御のほか、ISC弁開度,EGR弁開度,エアバイパス弁開度の各制御および点火時期やダンパクラッチの各制御を同時に並行して行なうので、空燃比をリーン状態からストイキオまたはリッチ状態へ切り替える際のトルク変動を十分に抑制することができ、これにより、良好なドライバビリティが得られるのである。
ここで、上記のフローチャートによって実行される燃料噴射制御,点火時期制御,ISC制御,EGR制御、エアバイパス弁(ABV)制御等に関するタイムチャートを示すと、図6のようになる。
なお、リーン運転条件が成立していない図8に示すような10モード,15モード走行時の運転又は一般走行時においては、自然に加減速を繰り返すため、設定空燃比はリッチ/ストイキオとリーンと変化し、NOx浄化部材100による浄化性能は自然に回復する。
[その他]
ところで、前述の実施形態のように、EGR通路80にEGR弁81のみを配設する代わりに、図9に示すように、EGR通路80に、排ガス導入側に排ガスの導入のみを許容する一方向弁85を有する排ガス畜圧器84を設け、更にこの排ガス畜圧器84の出口から吸気通路3に通じる通路80Aに、アクチュエータ87で開閉駆動される開閉弁86(この開閉弁86はEGR弁に相当する)を設け、制御ユニット25のEGR制御手段59(このEGR制御手段59は内燃機関用制御手段におけるEGR通路80の開度を増大させる手段を構成する)からの制御信号をアクチュエータ87へ供給することにより、開閉弁86の開度を制御することも可能である。この場合は、リーン運転中は開閉弁86を閉じておき、排圧によって排ガス畜圧器84に排ガスを畜圧しておく。そして、リッチ化制御を行なう際には、図10に示すように、αのインクリメント速度に応じた速さで開閉弁86を開いて、畜圧しておいた排気を放出する。これにより、トルク変動を抑制しながら、NOx浄化部材100のNOx浄化効率を速やかに回復させることができるようなリッチ化への切替動作を行なうことができる。
なお、リーン運転を再開する場合は、βのインクリメント速度に応じた速さで、開閉弁86を閉じていく。
また、前述の実施形態のように、スロットル弁8とアクセルペダルとをワイヤで連結する代わりに、図11に示すように、スロットル弁8をアクチュエータ90によって駆動するようにしたドライブバイワイヤ方式のエンジンに、本発明を適用することもできる。この場合は、運転者の意思とは無関係に制御ユニット25からの制御信号により、アクチュエータ90を駆動させて、スロットル弁8の開度を変更することができるので、混合割合をリ−ン状態からリッチ化状態に切り替えるときに、制御ユニット25からの制御信号(例えばこの制御信号としては前述の実施形態におけるISC制御手段からの制御信号を使用する)により、アクチュエータ90を駆動させて、スロットル弁8の開度を減少させることが行なわれる。
なお、上記の実施形態では、エアバイパス弁14やダンパクラッチ228についてはオンオフ制御を施していたが、これらのエアバイパス弁14やダンパクラッチ228についてデューティ制御を施すことも可能である。このようにエアバイパス弁14やダンパクラッチ228についてデューティ制御を施すと、切替過渡時にエアバイパス弁14やダンパクラッチ228についても、除々に切り替えることができる。
さらに、上記の実施形態では、リーン運転時に、ストイキオまたはリッチ状態へ切り替える際に、燃料噴射制御のほか、ISC弁開度,EGR弁開度,エアバイパス弁開度(ABV開度),点火時期等の各制御をテーリング開始時期を同時にして並行して行なっていたが、図12に示すように、燃料噴射制御及び点火時期のテーリング開始時期に先立って、EGR弁81の開作動を開始させると共に、点火時期と目標空燃比をtt秒かけて変化させるようにしてもよい。
このようにすれば、切替ショック感を招くことなく、NOxスパイクの発生を抑制できる。即ち、空燃比をリーンからリッチへテーリングをつけて変化させると、空燃比がストイキオよりもややリーン側のNOxが多量に排出される領域を比較的ゆっくりと通過することになるため、NOxスパイクの発生が問題となるが、このとき、EGR弁81の開作動を先行して行なうと、EGRが先に導入されることになり、これがNOxスパイクを抑制するのである。勿論、このとき、切替を除々に行なっているので、切替ショック感はない。
なお、この場合、ISC弁12やエアバイパス弁14も燃料噴射制御及び点火時期のテーリング開始時期に対しtd1秒(この時間td1はテーリング時間ttより短く設定されている)先立って動作を開始させておく。
さらに、この場合、図12からもわかるように、ストイキオまたはリッチ状態からリーン状態へ戻すときは、ISC弁12やエアバイパス弁14の作動を少し早めに開始する(td2時点参照)。
なお、上記の場合において、EGR弁81はダイヤフラムの特性上動作の立ち上がりが遅く、又エアバイパス弁14は、開から閉への動作が大気開放のためステップ的に行なわれる一方、閉から開への動作がダイヤフラムがマニホルド圧の作用を受けるため1次遅れ的に行なわれることを考慮して、それぞれの開閉タイミングが設定されている。
また、上記実施形態では、NOx浄化部材100の下流側に、三元触媒10を配置しているが、この三元触媒10の代わりに、酸化触媒を配置してもよく、更には、NOx浄化部材100の上流側に、三元触媒10又は酸化触媒を配置することもできる。
さらに、リーンバーン運転中において、NOx浄化部材100のNOx浄化効率が低下する時間(設定時間)tbが経過する毎に、一時的にストイキオまたはリッチでの運転状態に切り替えるようにする代わりに、リーンバーン運転中において、実際にNOx浄化部材100のNOx浄化効率が低下したことが検出されると、一時的にストイキオまたはリッチでの運転状態に切り替えるようにすることも勿論できる。この場合、リーンバーン運転中におけるNOx浄化部材100のNOx浄化効率低下度は、リニアO2 センサ22等の入力を基にコンピュータのベースマップにより又はNOxセンサのようなもので検出する。勿論、この場合も、切替時にエンジン出力に変化を与えないような制御を行なうことはいうまでもない。
本発明の一実施例としての希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置の制御ブロック図である。 本装置を有するエンジンシステムの全体構成図である。 本装置を有するエンジンシステムのダンパクラッチ制御系に着目した構成図である。 本装置を有するエンジンシステムの制御系を示すハードブロック図である。 本装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 NOx浄化部材の特性図である。 10モード,15モード走行時の特性図である。 本装置の他の例を有するエンジンシステムを模式的に示す全体構成図である。 図9に示すものの動作を説明する図である。 ドライブバイワイヤ方式のエンジンのスロットル弁配設部近傍の構成を模式的に示す図である。 本装置の他の例の動作を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
1A クランク軸
1B フライホイール
2 燃焼室
3 吸気通路
3a サージタンク
4 排気通路
5 吸気弁
6 排気弁
7 エアクリーナ
8 スロットル弁
9 電磁式燃料噴射弁(インジェクタ)
9a インジェクタソレノイド
10 三元触媒
11A 第1バイパス通路
11B 第2バイパス通路
12 ステッパモータ弁(STM弁)
12a 弁体
12b ステッパモータ(ISC用アクチュエータ)
12c バネ
13 ファーストアイドルエアバルブ
14 エアバイパス弁
14a 弁体
14b ダイアフラム式アクチュエータ
15 燃料圧調節器
16 点火プラグ
17 エアフローセンサ(吸気量センサ)
18 吸気温センサ
19 大気圧センサ
20 スロットルポジションセンサ
21 アイドルスイッチ
22 リニアO2 センサ
23 水温センサ
24 クランク角センサ(エンジン回転数センサ)
25 制御ユニット
26 CPU(演算装置)
28 入力インタフェース
29 アナログ/ディジタルコンバータ
30 車速センサ
35 入力インタフェース
36 ROM(記憶手段)
37 RAM
39 噴射ドライバ
40 点火ドライバ
41 パワートランジスタ
42 点火コイル
43 ディストリビュータ
44 ISCドライバ
45 バイパスエア用ドライバ
46 EGRドライバ
47 ダンパクラッチ用ドライバ
51 燃料噴射制御手段
51A ストイキオ/リッチ運転時空燃比設定手段
51B リーン運転時空燃比設定手段
51C リッチ化制御用空燃比設定手段
51D 過渡時空燃比設定手段
51E 選択手段
53 点火時期制御手段
53A ストイキオ/リッチ運転時点火時期設定手段
53B リーン運転時点火時期設定手段
53C リッチ化制御用点火時期設定手段
53D 過渡時点火時期設定手段
53E 選択手段
55 ISC制御手段
55A ストイキオ/リッチ運転時ISC目標ポジション設定手段
55B リーン運転時ISC目標ポジション設定手段
55C リッチ化制御用ISC目標ポジション設定手段
55D 過渡時ISC目標ポジション設定手段
55E 選択手段
57 バイパスエア制御手段
57A エアバイパス弁開制御手段
57B エアバイパス弁閉制御手段
57C 選択手段
59 EGR制御手段
59A ストイキオ/リッチ運転時EGR駆動デューティ設定手段
59B リーン運転時EGR駆動デューティ設定手段
59C リッチ化制御用EGR駆動デューティ設定手段
59D 過渡時EGR駆動デューティ設定手段
59E 選択手段
61 ダンパクラッチ制御手段
61A ダンパクラッチオン制御手段
61B ダンパクラッチオフ制御手段
61C 選択手段
80 排気再循環通路(EGR通路)
81 EGR弁81
81a 弁体
81b ダイアフラム式アクチュエータ
82 パイロット通路
83 ERG弁制御用電磁弁
83a ソレノイド
84 排ガス畜圧器
85 一方向弁
86 開閉弁
87,90 アクチュエータ
141 パイロット通路
142 エアバイパス弁制御用電磁弁
220 トルクコンバータ
221 駆動軸
228 スリップ式の直結クラッチ(ダンパクラッチ)
230 歯車変速装置
230A 入力軸
250 ダンパクラッチ油圧制御回路
252 ダンパクラッチコントロールバルブ
254 ダンパクラッチコントロールソレノイドバルブ
254a ソレノイド
257,259 油路

Claims (10)

  1. 所要の運転条件下では理論空燃比よりも希薄側空燃比での希薄燃焼運転を行なう希薄燃焼式内燃機関において、
    その排気系に、希薄燃焼状態で運転すると時間経過とともにNOx浄化効率が低下するが該理論空燃比または該理論空燃比よりも過濃側空燃比での運転状態に切り替えるとNOx浄化効率が回復するような特性を有するNOx浄化部材をそなえるとともに、
    該NOx浄化部材のNOx浄化効率の状態を検出するNOx浄化効率検出手段と、
    該NOx浄化効率検出手段により検出されたNOx浄化効率状態に基づき、NOx浄化効率が所定状態まで低下していると判定した場合に、該内燃機関の空燃比を希薄側空燃比状態と理論空燃比状態または過濃側空燃比状態との間で、該内燃機関から変速機へ伝達される駆動力を急変させないように切り替える内燃機関用制御手段とが設けられたことを特徴とする、希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  2. 該NOx浄化効率検出手段が、排ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段を含み、該酸素濃度検出手段により検出された酸素濃度情報に基づいて該NOx浄化部材のNOx浄化効率を検出する
    ことを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  3. 該NOx浄化効率検出手段が、排ガス中のNOx濃度を検出するNOx濃度検出手段を含み、該NOx濃度検出手段により検出されたNOx濃度情報に基づいて該NOx浄化部材のNOx浄化効率を検出する
    ことを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  4. 該内燃機関用制御手段によって、該空燃比を上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態へ切り替える際に、該内燃機関の出力軸に連結されたクラッチを非直結状態に制御するクラッチ制御手段が設けられた
    ことを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  5. 該内燃機関用制御手段が、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるのに先立って、該内燃機関への吸入空気量を徐々に減少させる
    ことを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  6. 該内燃機関用制御手段が、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、該クラッチ制御手段の切り替え制御を徐々に行なうように構成されている
    ことを特徴とする、請求項4記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  7. 該内燃機関用制御手段が、該内燃機関への吸気量を制御する吸気量制御弁開度を制御する吸気量制御弁開度制御手段を有し、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、該吸気量制御弁開度を徐々に変化させるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  8. 該内燃機関用制御手段が、点火時期を制御する点火時期制御手段を有し、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるときに、該点火時期を徐々に変化させるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  9. 該内燃機関用制御手段が、排ガス循環量を制御する排ガス再循環量制御手段を含み、該空燃比を該希薄側空燃比状態から上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態に切り替えるのに先立って、該排ガス再循環量の切り替え制御を開始する
    ことを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
  10. 該内燃機関用制御手段が、該空燃比を上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態から該希薄側空燃比状態に切り替えるときに、該内燃機関への吸入空気量を増加させる手段を有すると共に、該空燃比を上記の理論空燃比状態または過濃側空燃比状態から該希薄側空燃比状態に切り替えるのに先立って、該吸入空気量を増加させる手段の制御を開始する
    ことを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼式内燃機関の排ガス浄化装置。
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