JP2005133568A - 二気筒内燃機関 - Google Patents

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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】 第二の気筒の排気行程が終了してから第一の気筒の排気行程が開始するまでの期間における排気ガスのエネルギ損失を補填する。
【解決手段】 第一の気筒(2A)および第二の気筒(2B)を含んでおり、第一の気筒の爆発から第二の気筒の爆発までの間隔が第二の気筒の爆発から第一の気筒の爆発までの間隔よりも小さく設定されている二気筒内燃機関において、機関吸気通路に設けられたコンプレッサ(16)を機関排気通路に設けられたタービン(23)によって駆動するターボチャージャ(15)と、第一の気筒の燃焼室から排出された排気ガスをターボチャージャのタービンの入口側に導入する第一の排気ガス通路(22A)と、第二の気筒の燃焼室から排出された排気ガスをターボチャージャのタービンの入口側に導入する第二の排気ガス通路(22B)と、第二の排気ガス通路に設けられた酸化機能を有する触媒(61)とを具備する二気筒内燃機関が提供される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二つの気筒を備えていて、これら気筒間の爆発間隔が不等である二気筒内燃機関、例えばV型二気筒内燃機関に関する。
特許文献1および2に示されるように、二つの気筒間における爆発間隔が不等となっている二気筒内燃機関は既に公知となっている。図5は一般的な二気筒内燃機関、つまり二つの気筒A、Bの中心線が約90度の角度をなす内燃機関におけるクランク角度および各気筒の工程タイミングを示す図である。以下、図5を参照しつつ二気筒内燃機関の不等間隔爆発について説明する。
図5において、横軸はクランク角度(°CA)を示しており、縦軸はクランク角速度を示している。さらに、図5の下方には気筒Aおよび気筒Bの工程を示している。また、図5においては気筒Aの上死点TDCAと気筒Bの上死点TDCBとが一点鎖線で示されている。図示されるように、第一の気筒Aが上死点TDCA−1に位置するときのクランク角度を0°CAとすれば、第一の気筒Aの爆発工程はこのときから開始することになる。
次いで、図5に示されるように第一の気筒Aの上死点TDCA−1からクランク軸(図5には示さない)が270°CA(θ1)だけ回転すると、第二の気筒Bが上死点TDCB−1に到達するようになり、このときから第二の気筒Bの爆発工程が開始する。次いで、クランク軸が450°CA(θ2)だけ回転すると、第一の気筒Aが再び上死点TDCA−2に到達し、第一の気筒Aの爆発工程が開始するようになる。
従って、第一の気筒Aの爆発から第二の気筒Bの爆発までの間隔θ1は270°CAであるのに対し、第二の気筒Bの爆発から第一の気筒Aの爆発までの間隔θ2は間隔θ1よりも大きくて450°CAとなっている。このように、一般的な二気筒内燃機関では、間隔θ1、θ2が不等となるように不等間隔爆発が行われている。
実公平7−8830号公報 特許第2689631号
ここで、第一の気筒Aおよび第二の気筒Bの排気行程に着目する。各気筒A、Bの排気行程は対応する爆発工程の後に行われるので、図5に示されるように第一の気筒Aの排気行程が終了してから第二の気筒Bの排気行程が開始するまでの間隔T1はクランク角度で90°CAになっている。さらに、第二の気筒Bの排気行程が終了してから第一の気筒Aの排気行程が開始するまでの間隔T2はクランク角度で約270°CAになっている。つまり、間隔T1と間隔T2との間の差はかなり大きくなっている。
従って、二気筒内燃機関にターボチャージャが設けられている場合には、間隔T1、間隔T2において気筒A、気筒Bからの排気ガスの排出が無くなるため、ターボチャージャのタービンの回転が低下する。そして、図5に示される間隔T2が比較的長いために、間隔T2後の第一の気筒Aの吸気行程においてはターボチャージャによる過給作用が小さくなる。つまり、間隔T2においては間隔T1の場合よりもターボチャージャに流入する排気ガスのエネルギ密度が低減している。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、第二の気筒の排気行程が終了してから第一の気筒の排気行程が開始するまでの期間における排気ガスのエネルギ密度の低減を補填することにより、ターボチャージャによる第一の気筒への過給作用を向上するようにした二気筒内燃機関を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目に記載の発明によれば、第一の気筒および第二の気筒を含んでおり、前記第一の気筒の爆発から前記第二の気筒の爆発までの間隔が前記第二の気筒の爆発から前記第一の気筒の爆発までの間隔よりも小さく設定されている二気筒内燃機関において、機関吸気通路に設けられたコンプレッサを機関排気通路に設けられたタービンによって駆動するターボチャージャと、前記第一の気筒の燃焼室から排出された排気ガスを前記ターボチャージャのタービンの入口側に導入する第一の排気ガス通路と、前記第二の気筒の燃焼室から排出された排気ガスを前記ターボチャージャのタービンの入口側に導入する第二の排気ガス通路と、前記第二の排気ガス通路に設けられた酸化機能を有する触媒または該触媒を担持したフィルタとを具備する二気筒内燃機関が提供される。
すなわち1番目の発明によって、第二の気筒から排出された排気ガスが第二の排気ガス通路内の触媒を通過するので、第二の気筒からの排気ガス内の未燃成分、例えばCO、HC等が触媒上で酸化し、排気ガスの温度が上昇する。これにより、第二の気筒からの排気ガスはその熱エネルギが増加した状態でターボチャージャのタービンに流入するようになるので、第二の気筒の排気行程が終了してから第一の気筒の排気行程が開始するまでの期間における排気ガスのエネルギ密度の低減が補填され、ターボチャージャによる第一の気筒への過給作用の向上を図ることができる。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、さらに、前記第二の排気ガス通路に設けられた前記触媒または前記フィルタと前記第二の気筒との間に燃料を添加する燃料添加部を具備する。
すなわち2番目の発明によって、第二の排気ガス通路内の排気ガスに適宜、添加された燃料が、排気ガス内の未燃成分を反応させる触媒上で加熱されて気化するので、ターボチャージャのタービンに流入する排気ガスのエネルギ密度をさらに高めることができる。また、第二の排気ガス通路に設けられた触媒が吸蔵還元型窒素酸化物(以下、「NOx」と称する)触媒(以下、「NOx吸蔵剤」と称する)である場合には、リッチ雰囲気を容易に形成して触媒に吸蔵されたNOxを放出することができる。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、さらに、前記第一の排気ガス通路内の排気ガスを機関吸気通路内に再循環させる排気ガス再循環装置を具備する。
すなわち3番目の発明によって、第一の排気ガス通路を流れる排気ガスの温度は触媒またはフィルタを備えた第二の排気ガス通路を流れる排気ガスの温度よりも低温であるので、より低温の排気ガスを機関吸気通路内に再循環させられ、燃焼時の温度低減によってNOxを減らすことが可能となる。なお、第二の排気ガス通路に燃料添加部が設けられている場合には、燃料が排気ガス再循環装置によって機関吸気通路内に再循環するのを避けることも可能となる。
各発明によれば、第二の気筒の排気行程が終了してから第一の気筒の排気行程が開始するまでの期間における排気ガスのエネルギ密度の低減を補填することにより、ターボチャージャによる第一の気筒への過給作用を向上することができるという共通の効果を奏しうる。
さらに、2番目の発明によれば、ターボチャージャのタービンに流入する排気ガスのエネルギ密度をさらに高めることができるという効果を奏しうる。
さらに、3番目の発明によれば、燃焼時の温度低減によりNOxを減らすことができるという効果を奏しうる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同一の部材には同一の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づく二気筒内燃機関の概念図であり、図2は本発明に基づく二気筒内燃機関の部分拡大図であり、図3は本発明に基づく二気筒内燃機関の部分斜視図である。図2および図3においては90°のV型二気筒内燃機関が示されているが、本発明における二気筒内燃機関はこれらに限られず、不等間隔ピッチで燃焼が行われるあらゆる形式の二気筒内燃機関を含むものと理解されたい。図2に示される機関本体1の二つの気筒2A、2Bは互いに約90°の角度をなすように連結されている。なお、以下、気筒2Aを第一の気筒2Aと適宜称すると共に、気筒2Bを第二の気筒2Bと適宜称する。図2に示されるように、これら気筒2A、2Bのそれぞれにはピストン4A、4Bが摺動可能に配置されている。さらに、図2および図3から分かるように、これらピストン4A、4Bにはそれぞれコンロッド12A、12Bが回動可能に連結されている。そして、機関本体1のクランクケース60内においてはクランク軸13(図2においては破線により示されている)がクランクピン14(図3においては破線により示されている)を介してこれらコンロッド12A、12Bを連結している。クランク軸13はクランクケース60内に回転可能に配置されており、図示しない変速機構などによってクランク軸13の回転が伝達される。
図2に示されるように、各気筒2A、2Bの上方に位置するシリンダヘッド3A、3B内においては吸気弁7A、7Bをそれぞれ担持した吸気ポート8A、8Bが備えられると共に、排気弁9A、9Bをそれぞれ担持した排気ポート10A、10Bが備えられている。また、各シリンダヘッド3A、3Bとピストン4A、4Bとの間には燃焼室5A、5Bがそれぞれ形成されており、これら燃焼室5A、5B内にはそれぞれ電気制御式燃料噴射弁6A、6Bによって燃料が供給されるようになっている。
吸気ポート8A、8Bのそれぞれは、吸気管11A、11Bをそれぞれ介して共通のサージタンク29に連結されている。再び図1を参照すると、サージタンク29は吸気ダクト28およびインタークーラ27を介して過給機、例えば排気ターボチャージャ15のコンプレッサ16の出口部に連結される。コンプレッサ16の入口部は吸気ダクト17およびエアフローメータ18を介してエアクリーナ19に連結される。また、吸気ダクト28内にはステップモータ20により駆動されるスロットル弁21が配置される。
一方、排気ポート10Aは排気ガス通路22Aを介して排気ターボチャージャ15の排気タービン23の入口部に連結されている。同様に、排気ポート10Bは別の排気ガス通路22Bを介して排気ターボチャージャ15の排気タービン23の入口部に連結されている。さらに、図示されるように、排気ガス通路22Bには、パティキュレートフィルタ61を内蔵したケーシング62が設けられており、さらに、このパティキュレートフィルタ61は後述する触媒を担持している。また、排気タービン23の出口部は排気管26を介して別のパティキュレートフィルタ24を内蔵したケーシング25に連結される。
さらに、図1に示されるように、排気ガス通路22Aとスロットル弁21下流の吸気ダクト28とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路47を介して互いに連結され、EGR通路47内にはステップモータ38により駆動されるEGR制御弁29が配置される。また、EGR通路47内にはEGR通路47内を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ30が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水がEGRクーラ30内に導びかれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。
一方、燃料噴射弁6A、6Bのそれぞれは対応する燃料供給分岐管31A、31Bを介して燃料供給管32に連結される。この燃料供給管32内へは電気制御式の吐出量可変な燃料ポンプ33から燃料が供給され、燃料供給管32内に供給された燃料は各燃料供給分岐管31A、31Bを介して燃料噴射弁6A、6Bにそれぞれ供給される。燃料供給管32には燃料供給管32内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ(図示しない)が取付けられ、燃料圧センサの出力信号に基づいて燃料供給管32内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ33の吐出量が制御される。また、図1に示されるように燃料添加弁48が、排気ガス通路22Bのパティキュレートフィルタ61よりも上流に設けられている。燃料添加弁48は燃料供給分岐管31Cを介して燃料供給管32に連結される。そして、燃料添加弁48についても、燃料圧センサの出力信号に基づいて燃料供給管32内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ33の吐出量が制御される。
電子制御ユニット50はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス51によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55および出力ポート56を具備する。エアフローメータ18および燃料圧センサ(図示しない)の出力信号は夫々対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。パティキュレートフィルタ24を内蔵したケーシング25にはパティキュレートフィルタ24の温度を検出するための温度センサ43が取付けられている。同様に、パティキュレートフィルタ61を内蔵したケーシング62にもパティキュレートフィルタ61の温度を検出するための温度センサ63が取付けられている。これら温度センサ43、63の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。なお、このような温度センサ43、63を設けることなく、機関の運転状態とパティキュレートフィルタ24、61の温度との関係を示すモデルを用いてパティキュレートフィルタ24、61の温度をそれぞれ推定することもできる。
一方、アクセルペダル44にはアクセルペダル44の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ45が接続され、負荷センサ45の出力電圧は対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。更に入力ポート55にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ46が接続される。一方、パティキュレートフィルタ24を内蔵したケーシング25の入口部には排気ガス中に炭化水素、例えば燃料を供給するための炭化水素供給弁42が配置され、出力ポート56は対応する駆動回路58を介して燃料噴射弁6Aおよび6B、燃料添加弁48、ステップモータ20および38、燃料ポンプ33、ならびに炭化水素供給弁42に接続される。
ところで、本発明では、パティキュレートフィルタ61には酸化機能を有する触媒、例えば酸化触媒、三元触媒、NOx吸蔵剤が担持されている。そして、パティキュレートフィルタ24上にはNOx吸蔵剤が担持されている。なお、パティキュレートフィルタ61の代わりに、酸化機能を有するハニカム構造の触媒でもよく、パティキュレートフィルタ24の代わりにハニカム構造のNOx吸蔵剤を設けるようにしてもよい。このようなNOx吸蔵剤は例えばアルミナを担体とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少くとも一つと、白金Ptのような貴金属とが担持されている。機関吸気通路、燃焼室5A、5Bおよびパティキュレートフィルタ24上流の排気通路内に供給された空気および燃料(炭化水素)の比を排気ガスの空燃比と称するとこのNOx吸蔵剤は排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOxを吸蔵し、排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを放出するNOxの吸放出作用を行う。
このNOx吸蔵剤を担持したパティキュレートフィルタ24を機関排気通路内に配置すればNOx吸蔵剤は実際にNOxの吸放出作用を行うがこの吸放出作用の詳細なメカニズムについては明らかでない部分もある。しかしながらこの吸放出作用は図4に示すようなメカニズムで行われているものと考えられる。次にこのメカニズムについて担体上に白金PtおよびバリウムBaを担持させた場合を例にとって説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
図1に示される内燃機関では通常、燃焼室5A、5Bにおける空燃比がリーンの状態で燃焼が行われる。このように空燃比がリーンの状態で燃焼が行われている場合には排気ガス中の酸素濃度は高く、このときには図4(A)に示されるようにこれら酸素O2 がO2 - 又はO2-の形で白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガス中のNOは白金Ptの表面上でO2 - 又はO2-と反応し、NO2となる(2NO+O2 →2NO2 )。次いで生成されたNO2 の一部は白金Pt上で酸化されつつ吸蔵剤内に吸蔵されて酸化バリウムBaOと結合しながら図4(A)に示されるように硝酸イオンNO3 - の形で吸蔵剤内に拡散する。このようにしてNOxがNOx吸蔵剤内に吸蔵される。排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金Ptの表面でNO2 が生成され、吸蔵剤のNOx吸蔵能力が飽和しない限りNO2 が吸蔵剤内に吸蔵されて硝酸イオンNO3 - が生成される。
一方、流入排気ガスの空燃比がリッチにされると排気ガス中の酸素濃度が低下し、その結果白金Ptの表面でのNO2 の生成量が低下する。NO2 の生成量が低下すると反応が逆方向(NO3 - →NO2 )に進み、斯くして吸蔵剤内の硝酸イオンNO3 - がNO2 の形で吸蔵剤から放出される。このときNOx吸蔵剤から放出されたNOxは図4(B)に示されるように排気ガス中に含まれる多量の未燃HC,COと反応して還元せしめられる。このようにして白金Ptの表面上にNO2 が存在しなくなると吸蔵剤から次から次へとNO2 が放出される。従って流入排気ガスの空燃比がリッチにされると短時間のうちにNOx吸蔵剤からNOxが放出され、しかもこの放出されたNOxが還元されるために大気中にNOxが排出されることはない。
以下、本発明の二気筒内燃機関の動作について説明する。本発明の二気筒内燃機関の動作時には、図5を参照して前述した一般的な二気筒内燃機関の場合と同様に、第一の気筒2Aの排気行程の終了と第二の気筒2Bの排気行程の開始との間の間隔T1はクランク角度で90°CAであるのに対し、第二の気筒2Bの排気行程の終了と第一の気筒2Aの排気行程の開始との間の間隔T2はクランク角度で270°CAとなっている。このため、前述したように一般的な二気筒内燃機関においては、間隔T2後の第一の気筒2Aの吸気行程においてはターボチャージャ15による過給作用が比較的小さくなる。
ところが、本発明の二気筒内燃機関においては、排気ガス通路22Bにパティキュレートフィルタ61を設けており、パティキュレートフィルタ61は酸化機能を有する触媒を担持している。そして、第二の気筒2Bから排出された排気ガスは未燃成分、例えばCO、HC等を含んでいる。このため、第二の気筒2Bからの排気ガスが排気ガス通路22Bのパティキュレートフィルタ61を通過する際に、排気ガス内の未燃成分がパティキュレートフィルタ61上の触媒と反応して酸化する。つまり、排気ガス通路22B無いの排気ガスの温度はパティキュレートフィルタ61を通過することにより上昇し、それにより、排気ガスの熱エネルギが増大するようになる。次いで、第二の気筒2Bからの排気ガスはその熱エネルギが増加した状態でターボチャージャ15のタービン23に流入する。従って、第二の気筒2Bの排気行程が終了してから第一の気筒2Aの排気行程が開始するまでの期間T2における排気ガスのエネルギ密度の低減が補填され、ターボチャージャ15による第一の気筒2Aへの過給作用の向上を図ることができる。
なお、排気ガス内の未燃成分が多い場合にはその分だけ触媒通過時に排気ガスの温度も上昇する。従って、排気ガスの熱エネルギをさらに増大させることを望む場合には、第二の気筒2Bに設けられる燃料噴射弁6Bによる噴射タイミングをわずかながら遅角側に設定するのが好ましい。これにより、通常の場合よりも多量の未燃成分が第二の気筒2Bから排出されるようになる。このため、排気ガス通路22B内の触媒を通過する排気ガスの温度がさらに向上するので、排気ガスのエネルギ密度をさらに増大させることが可能となる。
また、本発明の二気筒内燃機関の動作時には第二の気筒2Bの排気行程に応じて、燃料添加弁48によって燃料を排気ガス通路22B内に添加するようにしてもよい。図示されるように、燃料添加弁48は燃料ポンプ33からの燃料を排気ガス通路22Bに添加することができる。そして、排気ガス通路22B内に添加された燃料は、排気ガスと一緒にパティキュレートフィルタ61上を通過する。前述したように、排気ガス通路22Bを通る排気ガスの未燃成分が触媒と反応して、触媒の温度が上昇するので、排気ガス内の燃料も触媒上で加熱される。このため、液体の燃料が触媒上で気化するようになり、従って、ターボチャージャ15のタービン23に流入する排気ガスのエネルギ密度がさらに向上するようになる。
ところで、前述したように本発明の二気筒内燃機関の排気管26には、NOx吸蔵剤を担持したパティキュレートフィルタ24が設けられている。このようなNOx吸蔵剤を有する内燃機関においては、定常走行時すなわちリーン制御による走行時、NOx吸蔵剤のNOx 吸蔵量が限界値に達する前に、気筒内に供給される混合気の空燃比を一時的にリッチ雰囲気にすることにより、NOx吸蔵剤に流入する排気ガスの酸素濃度を低下させ、NOx を放出・還元させるリッチスパイク制御が行われている。本発明の二気筒内燃機関においては、燃料添加弁48からの燃料を排気ガス通路22B内の排気ガスに添加することによって、排気ガスを容易にリッチ雰囲気にすることができる。そして、この排気ガスはターボチャージャ15のタービン23を通じて排気管26に流入し、次いで、パティキュレートフィルタ24を通過するようになる。従って、この場合にはパティキュレートフィルタ24に担持されるNOx吸蔵剤を容易にリッチ雰囲気にすることができる。つまり、パティキュレートフィルタ24のNOx吸蔵剤の吸蔵可能NOx量が限界値に近付く場合には、燃料を燃料添加弁48から排気ガス通路22Bに添加することによって、パティキュレートフィルタ24をリッチ雰囲気にし、NOx吸蔵剤に吸蔵されたNOxを容易に放出・還元することが可能となる。
また、排気ガス通路22Bのパティキュレートフィルタ61に担持される触媒がNOx吸蔵剤である場合には、パティキュレートフィルタ24の場合と同様に、燃料添加弁48によって燃料を排気ガス通路22Bに添加し、これにより排気ガスをリッチ雰囲気にして、NOx吸蔵剤に吸蔵されたNOxを放出・還元することが可能となる。
ところで、燃料添加弁48が燃料を排気ガス通路22Bに添加する添加作用は、第二の気筒2Bが排気行程にあるときに行うのが好ましい。通常は、添加された燃料の全てが触媒上において気化されるとは限らず、燃料の一部は触媒上で気化することなしに排気ガス通路22Bを通過する。このような燃料が排気ガス通路22Bの内壁等に付着する場合には、排気ガスのエネルギ密度が低下すると共に燃料が排気ガス通路22Bの内壁等に堆積する可能性がある。しかしながら、第二の気筒2Bの排気行程時には排気ガス通路22B内の排気ガスの流量が高くなるので、排気行程時に燃料を添加すれば、触媒上で気化しなかった燃料であっても大流量の排気ガスによって排気ガス通路22Bを高速で通過しうる。従って、排気ガスのエネルギ密度の低下を抑えられると共に、気化しなかった燃料が排気ガス通路22Bの内壁等に堆積することも避けることが可能である。
また、燃料添加弁48からの燃料は第二の気筒2Bが排気行程以外の工程、すなわち吸気行程、圧縮行程または爆発工程にあるときに添加されるようにしてもよい。第二の気筒2Bが排気行程以外の工程にあるときは、排気ガス通路22Bにおける排気ガスの流量は排気行程時よりも小さくなっている。このため、パティキュレートフィルタ61よりも上流において排気ガス通路22B内に添加された燃料は、パティキュレートフィルタ61の触媒上を比較的低速で通過するようになる。従って、燃料は比較的長時間に亙って触媒上を通過することになり、これにより、燃料の全てを触媒上で気化させることが可能となるので排気ガスのエネルギ密度をさらに高めることができる。また、パティキュレートフィルタ61にNOx吸蔵剤が担持されている場合には、排気行程時に燃料を添加してリッチ雰囲気を形成するために比較的多量の燃料が必要とされるが、排気行程以外の工程において燃料を添加する場合には比較的少量の燃料のみによってリッチ雰囲気を容易に形成することが可能となる。
ところで、近年においては、排気ガスの一部を吸気通路に再循環させることにより、比熱の大きい二酸化炭素濃度を燃焼室内において増大させ、これにより、燃焼時の温度を低減させて排気ガス中の窒素酸化物を低減することが行われている。図1を参照して前述したように、本発明の二気筒内燃機関においてもターボチャージャ15のタービン23と吸気ダクト28とを連結するEGR通路47が第一の気筒2Aの排気ガス通路22Aに設けられている。そして、EGR通路47のEGR制御弁29を適切に調節してやることによって排気ガスの一部を吸気通路に再循環させ、本発明の二気筒内燃機関においてもNOxの低減を図ることが可能である。
図1に示されるように本発明の二気筒内燃機関においては、EGR通路47は第一の気筒2Aからの排気ガスを排出する排気ガス通路22Aにのみ設けられており、第二の気筒2Bからの排気ガスを排出する排気ガス通路22Bには設けられていない。前述したように排気ガス通路22Bには触媒を担持したパティキュレートフィルタ61が設けられているため、排気ガス通路22Bを通過する排気ガスは触媒通過時にその温度が上昇する。つまり、パティキュレートフィルタ61の下流における排気ガス通路22B内の排気ガスは排気ガス通路22A内の排気ガスよりも高温になっている。そして、排気ガスを再循環するEGRは燃焼時の温度を低減させてNOx量を低減させるものであるので、EGRガスは低温であるのが好ましい。すなわち、本発明においては比較的低温である排気ガス通路22A内の排気ガスをEGRガスとしてEGR通路47に通しているので、排気ガス通路22B内の排気ガスをEGRガスとして使用する場合よりも、EGRとしての効果を高めて、NOxの発生を抑えることが可能となる。さらに、排気ガス通路22B内の排気ガスをEGRガスとして使用する場合には排気ガスの温度が高い分だけ大型のEGRクーラが必要となるが、本発明においては比較的低温である排気ガス通路22A内の排気ガスをEGRガスとして使用しているので、EGR通路47に設けられるEGRクーラ30は比較的小型で足りる。
また、前述したように第二の気筒2Bから延びる排気ガス通路22Bには燃料添加弁48が設けられているので、仮にEGR通路を排気ガス通路22Bに設けた場合には燃料添加弁48からの燃料がEGR通路に混入する可能性がある。しかしながら、本発明におけるEGR通路47は第一の気筒2Aから延びる排気ガス通路22Aに設けられているので、燃料がEGR通路47内に混入して再循環するのを避けることも可能となる。
本発明に基づく二気筒内燃機関の概念図である。 本発明に基づく二気筒内燃機関の部分拡大図である。 本発明に基づく二気筒内燃機関の部分斜視図である。 NOxの吸放出作用を説明するための図である。 一般的な二気筒内燃機関におけるクランク角度および各気筒の工程タイミングを示す図である。
符号の説明
1…機関本体
2A…第一の気筒
2B…第二の気筒
5A、5B…燃焼室
15…ターボチャージャ
16…コンプレッサ
17…吸気ダクト
21…スロットル弁
22A…排気ガス通路
22B…排気ガス通路
23…タービン
24…パティキュレートフィルタ
26…排気管
27…インタークーラ
28…吸気ダクト
29…EGR制御弁
44…アクセルペダル
47…EGR通路
48…燃料添加弁
58…駆動回路
61…パティキュレートフィルタ

Claims (3)

  1. 第一の気筒および第二の気筒を含んでおり、前記第一の気筒の爆発から前記第二の気筒の爆発までの間隔が前記第二の気筒の爆発から前記第一の気筒の爆発までの間隔よりも小さく設定されている二気筒内燃機関において、
    機関吸気通路に設けられたコンプレッサを機関排気通路に設けられたタービンによって駆動するターボチャージャと、
    前記第一の気筒の燃焼室から排出された排気ガスを前記ターボチャージャのタービンの入口側に導入する第一の排気ガス通路と、
    前記第二の気筒の燃焼室から排出された排気ガスを前記ターボチャージャのタービンの入口側に導入する第二の排気ガス通路と、
    前記第二の排気ガス通路に設けられた酸化機能を有する触媒または該触媒を担持したフィルタとを具備する二気筒内燃機関。
  2. さらに、前記第二の排気ガス通路に設けられた前記触媒または前記フィルタと前記第二の気筒との間に燃料を添加する燃料添加部を具備する請求項1に記載の二気筒内燃機関。
  3. さらに、前記第一の排気ガス通路内の排気ガスを機関吸気通路内に再循環させる排気ガス再循環装置を具備する請求項1または2に記載の二気筒内燃機関。
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