JP2005133502A - 医療用保管庫 - Google Patents

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俊二 生形
Kiyoshi Watabe
潔 渡部
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敬之 新井
Hiroki Fujitani
洋樹 藤谷
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Abstract

【解決手段】 IDカードの個人データと、入力された暗証番号との少なくとも何れか一方が予め登録されている解除権を有するデータに一致する場合に、断熱扉を電磁的にロックするロック装置の解除を可能にするようにして、不必要な扉開放操作を回避できる医療用保管庫を提供すること。
【構成】 断熱扉と断熱箱本体とで形成される収納室と、断熱扉を電磁的にロックするロック装置と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダと、暗証番号を登録する入力部と、個人データを記憶する第1のメモリと、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリと、予め設定・記憶された複数の解除可能データと、前記第1のメモリに記憶された個人データと解除可能データが一致するか、または、入力部に暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断して、ロック装置の解除信号を出力する制御装置とを備えたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高温側の冷凍回路における蒸発器と、低温側の冷凍回路における凝縮器とをカスケード接続させることにより、より低温度の貯蔵温度を実現する二元冷凍回路を備えた冷却装置により、−80℃前後の超低温度域に冷却維持される貯蔵室がある低温貯蔵庫や、培養室の温度・湿度・ガス組成を制御して試料の培養を行うインキュベータと称する培養庫、血液保管庫等医療用物品を保管する収納室を有する医療用保管庫、特に開口を閉塞する断熱扉を電磁的にロックするロック装置を備えた医療用保管庫に関するものである。
低温貯蔵庫は、−60℃〜−90℃程度の超低温度域の生成のために、二元冷凍回路が用いられており、高温側の冷凍回路の蒸発器と低温側の冷温回路の凝縮器とをカスケード接続することにより構成したものがある。この低温貯蔵庫は、その温度帯をとらえて、別名超低温フリーザーと呼ばれることがある。一方、缶飲料やパック飲料だけでなく、カップ麺やポップコーン用のトウモロコシをカップ詰めにしたもの等貯蔵対象を自動的に販売する目的で自動販売装置なるものがある。他方、ホテル、独身寮、研修所など人が寝泊まり可能に設計された部屋(所謂客室)のドアを、データ登録されているカードにより自動的に施錠・解錠するカードキー式電子錠装置が考案されている。
例えば、特許文献1に示されるように、自動販売機に設けた開閉扉が閉じられたときに払い出し機構を作動させる一方、当該開閉扉を自動ロックするロック装置を設けることにより、商品の取り出し口や被処理物のための出し入れ口を開閉する開閉扉を確実に閉めてもらえるようにしている。また、例えば、特許文献2に示されるように、カードスイッチに、受信機能を有するセンサと、発信装置と、これらセンサと発信装置とを制御する制御装置とを設ける一方、カードキー式電子錠に、同じように、受信機能を有するセンサと、発信装置と、これらセンサと発信装置とを制御する制御装置とを設け、カードスイッチからの信号を受信したとき施錠を中止する(オートロックしない)ようにしている。
特開2002−373372号公報 特開平5−165833号公報 特許文献1に示すような自動販売装置にあっては、開閉扉が閉じられたときに当該開閉扉を自動ロックするロック装置を設けることで、開閉扉を確実に閉めるようにしているが、そのロック装置を医療用保管庫(特に低温貯蔵庫)にそのまま適用することはできない。即ち、自動的に販売することを目的とする自動販売装置と、物品を低温に貯蔵することを目的とする医療用保管庫とではその目的において明らかに相違するため、目的の異なる物品に対してロック装置をそのまま転用することは不可能である。また、特許文献2に示されるカードキー式電子錠装置にあっては、電子錠とカードスイッチとの間で交信させることによりカードを取り忘れても自動ロックがかからないようにすることで、客室に入れなくなる不具合を解消しているものの、カードスイッチ及びカードキー式電子錠の双方に、受信機能を有するセンサと、発信装置と、これらセンサと発信装置とを制御する制御装置とを設けるため、カードスイッチ及びカードキー式電子錠そのものが非常に高価なものになってしまう。さらに、人為操作にはミスが付き物であるが、この操作ミスをカバーできるような、ロック解除の方法については何ら考慮されておらず、さらに、他人のカードを盗難したり偽造したりすることで違法にカードを入手した場合でも、カードを使用すれば誰もが電子錠を解除することができるため、客人を安心して寝泊まりさせることを目的に運営されている客室サービスとしては、その安全性の面で多少の不安があった。
本発明は、このような医療用保管庫にあって、IDカードの個人データと、入力された暗証番号との少なくとも何れか一方が予め登録されている解除権を有するデータに一致する場合に、断熱扉を電磁的にロックするロック装置の解除を可能にするようにして、医療用保管庫の不必要な扉開放操作を回避できる医療用保管庫を提供することを目的とする。また、これに加えて、本発明は、ロックを解除した場合でも、人為的に断熱扉の開放操作が為されない場合には、先の解除信号を停止し、ロック装置で再度ロックして安全性を高めた医療用保管庫を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明の医療用保管庫(1)は、開口を有する断熱箱本体に対して開閉自在に取り付けられる断熱扉(3)と、当該断熱扉と断熱箱本体(2)とで形成される収納室と、前記断熱扉を電磁的にロックするロック装置(10)を設け、IDカード(29)の個人データと、入力された暗証番号との少なくとも何れか一方が予め登録されている解除権を有するデータに一致する場合に、ロック装置(10)の解除を可能にするものである。
請求項2の発明の医療用保管庫(1)は、開口を有する断熱箱本体に対して開閉自在に取り付けられる断熱扉(3)と、当該断熱扉と断熱箱本体とで形成される収納室と、前記断熱扉を電磁的にロックするロック装置(10)と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダ(9)と、暗証番号を登録する入力部(23)と、個人データを記憶する第1のメモリ(31)と、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリ(32)と、予め設定・記憶された複数の解除可能データと、前記第1のメモリに記憶された個人データと解除可能データが一致するか、または、入力部に暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断して、ロック装置(10)の解除信号を出力する制御装置(S)とを備えたものである。
請求項3の発明の医療用保管庫(1)の制御装置(S)は、解除信号を出力して一定時間(t)経過後、ロック装置(10)でロックするものである。
請求項4の発明の医療用保管庫(1)の制御装置(S)は、前記断熱扉の開放操作が為されない場合には解除信号を停止し、ロック装置(10)でロックするものである。
請求項5の発明の医療用保管庫(1)の制御装置(S)は、第1のメモリ(31)に記憶された個人データと解除可能データが一致し、且つ、入力部に暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断するものである。
請求項6の発明の医療用保管庫(1)は、開口を有する断熱箱本体に対して開閉自在に取り付けられる断熱扉(3)と、当該断熱扉と断熱箱本体とで形成される収納室と、前記断熱扉を電磁的にロックするロック装置(10)と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダ(9)と、暗証番号を登録する入力部(23)と、個人データを記憶する第1のメモリ(31)と、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリ(32)と、予め複数の解除可能データを設定・記憶する基準メモリ(33)と、前記第1のメモリ(31)に記憶された個人データと基準メモリ(33)に設定・記憶された解除可能データが一致し、且つ、入力部(23)にて入力された暗証番号が第2のメモリ(32)に記憶された番号と一致した場合に、正当な解除権者であると判断して、ロック装置(10)の解除信号を出力する制御装置(S)と、前記断熱扉の開閉を検出する開閉検出部(16)とを備え、制御装置(S)は、解除信号を出力して一定時間(t)以内に開閉検出部(16)にて扉の開放が検出されない場合には、ロック装置(10)で断熱扉(3)をロックさせるものである。
請求項7の発明の医療用保管庫(1)の制御装置(S)は、解除信号の出力時刻、開閉検出部(16)による開閉状態の検出記録、停電時間及び停電復帰時間を履歴情報として記憶させるものである。
請求項8の発明の医療用保管庫(1)のロック装置(10,60)は、制御装置(S)により記憶された履歴情報を印刷させるための印刷用ポート(39)を備えたものである。
請求項9の発明の医療用保管庫(1)は、保管庫として危険な状態になったことを報知する報知手段(28)を備えるものである。
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、IDカード(29)の個人データと、入力された暗証番号との少なくとも何れか一方が予め登録されている解除権を有するデータに一致する場合に、断熱扉(3)を電磁的にロックするロック装置(10)のロック状態を解除するようにしたことで、使用者は、IDカード若しくは暗証番号の何れであっても、正式な解除権を有する場合には、ロック装置(10)のロックを解除することができるため、非常に安全な医療用保管庫を提供できる。
以上詳述した如く請求項2の発明によれば、断熱扉を電磁的にロックするロック装置(10)と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダ(9)と、暗証番号を登録する入力部と、個人データを記憶する第1のメモリと、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリと、予め設定・記憶された複数の解除可能データとを備え、ロック装置(10)の解除信号を出力する制御装置(S)が、第1のメモリに記憶された個人データと解除可能データが一致するか、または、入力部に暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断するため、使用者は、IDカード若しくは暗証番号の何れであっても、正当な解除権か否かを判断することができ、非常に安全且つ堅固な医療用保管庫を提供することができる。
以上詳述した如く請求項3の発明によれば、制御装置(S)は、解除信号を出力してから一定時間(t)経過後にロック装置(10)により断熱扉(3)を自動的に再ロックするため、解除信号の出力後一定時間(t)を目安に断熱扉を強制的に再ロックすることができ、医療用保管庫(1)としての安全性が向上する。
以上詳述した如く請求項4の発明によれば、制御装置(S)は、断熱扉の開放操作が為されない場合には、解除信号によりロックを解除した状態で、使用者に何らかの事態があったものと判断して、解除信号を停止し、ロック装置(10)でロックすることにより、医療用保管庫(1)の状態を常時監視しながら、貯蔵対象物を安全な状態に維持することが可能となり、医療用保管庫(1)としての安全性を向上できる。
以上詳述した如く請求項5の発明によれば、制御装置(S)は、第1のメモリに記憶された個人データと解除可能データが一致し、且つ、入力部に暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断するため、他人のIDカードを盗難したり偽造したりすることで違法にIDカードを入手した場合でも、IDカードを使用するだけでは電子錠のロック状態を解除することができないため、医療用保管庫(1)としての安全性の向上に加えて、不必要な扉開放操作を回避することができる。
以上詳述した如く請求項6の発明によれば、断熱扉を電磁的にロックするロック装置(10)と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダ(9)と、暗証番号を登録する入力部(23)と、個人データを記憶する第1のメモリ(31)と、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリ(32)と、予め複数の解除可能データを設定・記憶する基準メモリ(33)と、前記第1のメモリ(31)に記憶された個人データと解除可能データが一致し、且つ、入力部(23)にて入力された暗証番号が第2のメモリ(32)に記憶された番号と一致した場合に、正当な解除権者であると判断して、ロック装置(10)の解除信号を出力する制御装置(S)と、前記断熱扉の開閉を検出する開閉検出部(16)とを備え、制御装置(S)は、解除信号を出力して一定時間(t)以内に開閉検出部(16)にて扉の開放が検出されない場合には、ロック装置(10)で断熱扉をロックさせることにより、一定時間(t)と開閉検出部(16)の検出結果の両面から、医療用保管庫(1)の状態を判断することができ、状態判断に基づきより安全な状態に維持することが可能となり、医療用保管庫(1)としての安全性が向上する。
以上詳述した如く請求項7の発明によれば、制御装置(S)は、解除信号の出力時刻、停止時刻、開閉検出部(16)による開閉状態の検出記録を履歴情報として記憶させることにより、常時、医療用保管庫(1)の運転状態を監視する一方、その履歴情報に基づき、異常発生時における医療用保管庫(1)の状態を判断する証拠(材料)とし、その対策を講じることが可能となる。
以上詳述した如く請求項8の発明によれば、ロック装置(10,60)は、制御装置(S)により記憶された履歴情報を印刷させるための印刷用ポート(39を備えているので、必要に応じてこの印刷用ポート(39)にプリンタを接続して、記憶した履歴情報を印刷させることが可能となり、使い勝手を向上できるる。
以上詳述した如く請求項9の発明によれば、保管庫として危険な状態になったことを報知する報知手段(28)を備えることで、常時監視に加えて、保管庫(1)としての安全性をより正確に判断することができ、安全性が向上する。
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述する。図1は本発明の第一の実施例を示す前面開放式の医療用保管庫として特に低温貯蔵庫の斜視図、図2はロック装置と断熱扉の関係を説明する斜視図、図3は低温貯蔵庫の側面に取り付けたカードリーダの斜視図、図4は制御装置の信号入出力関係を示すブロック回路図、図5は本発明のカードリーダの初期設定の流れを説明するフローチャート、図6は個人データ、登録番号の登録手順の流れを説明するフローチャート、図7はロック装置のロック解除手順と解除権者判断手順の流れを説明するフローチャート、図8は本発明の個人データ、登録番号の削除手順の流れを説明するフローチャート、図9は医療用保管庫の運転状況を記録する流れを説明するフローチャート、図10は履歴情報の登録・印刷等その他の信号処理の流れを説明するフローチャート、図11は本発明の第二の実施例を示す上面開放式の医療用保管庫としての培養庫の斜視図である。
本発明の第一の実施形態を示す低温貯蔵庫(超低温フリーザ)1は、図1に示されるように、前面に開口を有する断熱箱本体2と、当該断熱箱本体2に複数のヒンジ(図示せず)により開閉自在に取り付けられ開口を閉塞する外扉としての右開き式の断熱扉と、当該扉3と本体2とで形成される図示しない収納室としての貯蔵室と、この貯蔵室をマイナス80℃前後に冷却する冷却装置や電装箱等の電気・機械部品を収納する機械室(共に図示せず)とを備える。
5は、断熱扉3と本体2の左側面前部に設けられ、断熱扉3を断熱箱本体2に対して強固に締め付ける固定装置である。冷却装置により貯蔵室内がマイナス80℃程度の低温度に維持されるため、一般的に空気冷却による収縮作用にて、貯蔵室内が貯蔵庫1の外部に比べて負圧(低圧)になる。その結果、単に断熱扉に磁石付きのガスケットを設けて、磁石による吸引力のみでシールを行ったとしも、この圧力差によって、外気が開口に向けて吸引される現象を程よく抑制することができないことが、実験的に確かめられている。そこで、この固定装置5を設け、断熱扉3を断熱箱本体2に対して強固に締め付けるようにし、できる限り、ガスケットと本体開口周縁部との隙間を無くすようにしている。7は、断熱扉3の適所、例えば上部中央に設けた表示部であり、貯蔵室内の温度や貯蔵庫としての警報、運転状態及び運転モード等を表示する。
図1乃至図3において、9は、断熱箱本体2の適所、例えば左側面前部に設けたカードリーダであり、10は、断熱箱本体2と断熱扉3の適所、例えば本体の上面前部と断熱扉3の上面左端部に設けたロック装置である。
図2において、ロック装置10には、その電磁力によってロック本体11に設けられた鍵体13がロック受け部12に係止されて、断熱扉3を断熱箱本体2に対してロックするようにしている。このロック本体11には、何らかの事情によりロック装置10のロックが解除できなくなった場合でも、マスターキー(図示せず)によって鍵体13のロックを強制的に解除するための鍵穴15と、断熱扉3の開閉を検出する開閉検出部としてのドアスイッチ16とを設けている。
図3において、カードリーダ9は、リーダ本体21と、個人データが記憶されたIDカード29を差し込むことで当該個人データを読み取る読取部22、及びテンキー25、モード変更キー26及びエンターキー27等の入力手段及び操作状態や照合状態をランプやLEDにて表示したり或いはブザーにて報知したりする表示手段28を設けた操作部23とを備える。
制御装置Sの信号入出力関係を示す図4において、31はIDカード29の個人データ及びカードリーダ9の操作部23におけるテンキー25等により入力された暗証番号を記憶する第1のメモリ、32は解除信号の出力時刻、開閉検出部16による開閉状態の検出記録、停電時間及び停電復帰時間を履歴情報として記憶する第2のメモリ、33は予め複数の解除可能データを設定・記憶する基準メモリ、34は制御装置Sにより出力される信号に基づき一定時間tをカウントし一定時間tの経過後に経過信号を出力するタイマである。尚、本実施例の説明上は、メモリを3つに分けて説明しているが、メモリの個数を現すものではなく、あくまでも機能別に分けて説明したに過ぎず、この3つに限定されるものではない。しかも、第1のメモリ31と、基準メモリ33とを別物としているが、両者は同じメモリであっても差し支えない。
本発明の第一の実施形態における制御装置Sでの登録・判断等の動作を図5乃至図10のフローチャートに基づき簡単に説明する。図6は個人データ、登録番号の登録手順の流れを説明するフローチャート、図7は解除権者判断(即ちロック解除判断)の流れを説明するフローチャート、図8は個人データ、登録番号の削除手順の流れを説明するフローチャート、図9は医療用保管庫の通常の動作中における記録の流れを説明するフローチャート、図10は履歴情報の登録・印刷等その他の信号処理の流れを説明するフローチャートである。
図5において、ステップS1乃至ステップS4は初期設定操作を示しており、当該初期設定操作を行う場合、まずステップS1にて施錠信号を出力してロック装置10によりロック状態とし、ステップS2にて初期設定記号たる”0000”を入力して、ステップS3でエンターキー27を押すことにより、ステップS4でドアのロックを解除する信号が出力される。これにて、暗証番号やIDの登録・削除等が行えるモード選択可能状態となる。
図6において、ステップS5乃至ステップS8はモード選択操作を、ステップS9乃至ステップS36は3つの登録モードをそれぞれ示している。次に、ステップS5で登録モードか否か、即ち第1のメモリ31にデータが登録されているか否かが判断され、データが登録されていればステップ2に復帰し、データが登録されていなければ、使用者がステップS6でモード変更キー26を規定時間(たとえば3秒間)以上押す操作を行う。この操作により、モード選択状態に入ったことを報知すべく、ステップS7にて応答ブザーを鳴らすとともに表示部のOKランプを点滅させる。
ステップS8では、テンキー25の数字毎にそれぞれ特有のモードを予め当てはめておく。例えば、本実施例においては、”0”には登録した暗証番号やIDコードを削除する削除モードを、”1”には暗証番号やIDコードを登録する登録モードを、”6”には暗証番号とIDコードをそれぞれダブルで登録するダブル登録モードを、”2”には履歴を記憶させる履歴モードを、”3”には記憶された履歴を外部接続のプリンタに印刷する印刷モードを、”4”には記録した履歴をすべて削除する全履歴削除モードを、”5”には通信用のIDコード(3桁)を登録する通信用ID設定モードを、”7”には登録した暗証番号及びIDコードを共に削除するダブル削除モードを、それぞれ用意した。
ステップS9では、使用者に押された数値キーがあるのか否かが判断され、数値キーが押されないか予めモードを与えられていない数字キーが押された場合にはステップS5に復帰し、予め当てはめた特有のモードに対応する数値キー(ここでは、”0”乃至”7”)が押されれば、各モードに移行する。
即ち、ステップS10乃至ステップS18にて、暗証番号を登録する暗証番号登録モードを、ステップS21乃至ステップS24にてIDカードを使用してIDコードを登録するID登録モードを、ステップS30乃至ステップS36にて暗証番号とIDコードをそれぞれダブルで登録するダブル登録モードをそれぞれ表現し、各モードを説明する。尚、記憶された登録番号やIDデータを削除するモードは図8に、その他のモードは図10に分けて記載している。
まずステップS10にて暗証番号登録モードか否か(詳しくは、数値キー”1”が押されたか否か)が判断され、暗証番号登録モードでなければステップS21へ移行し、暗証番号登録モードであればステップS11で一定時間(例えば30秒間)以内に使用者により所望の(例えば6桁の)暗証番号が入力されたか否かが判断される。使用者は、暗証番号の入力後ステップS12でエンターキー27を押す。
たった一度きりの入力操作では、人為操作のミスが懸念されるため、ステップS13及びステップS14にて、もう一度同じ暗証番号を入力させるようにして、入力ミスや登録番号の記憶間違い等の人為ミスを回避するようにしている。そして、ステップS15にて、2回の入力数値が一致するか否かが判断され、一致しなければステップS18で入力ミスがあった旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、ステップS10へ復帰し、2回の入力数値が一致すればステップS16で入力操作が正確に行われたこと、即ち暗証番号登録が完了したことを報知するOKブザーを鳴らすとともに、第1のメモリ31にこの最大で6桁の登録番号を記憶する。このOKブザーの鳴動時間は、NGブザーの鳴動時間よりも短くてよい(ここでは、360m秒と約6分の1に設定した)。ステップS17では、制御装置20が施錠信号を出力してロック装置10によりロック状態とする。
ここまでで暗証番号の登録操作が終了するため、使用者は、登録した暗証番号で本当にロック装置20によるロック状態を解除することができるか否かを試すことがある。また、この登録操作が済んで、医療用保管庫1,51のある場所を離れて、他の作業をした後、再び医療用保管庫のある場所に戻り、扉を開けようとすることがある。この際、図7に示すロック解除の判断操作が行われる。
次に、ステップS21にてID登録モードか否かが判断され、ID登録モードでなければステップS30へ移行し、ID登録モードであればステップS22でカードリーダ9の読取部22による読み取り操作があったか否か、即ち使用者によりIDカード29を使用して所望の(例えば4桁の)IDコードが入力されたか否かが判断される。読み取り操作がなければステップS5に戻り、読み取り操作があればステップS23で第1のメモリ31に当該4桁以内のIDコードを記憶してID登録を完了して、ステップS24では、制御装置20が施錠信号を出力してロック装置10によりロック状態として、ステップS5にする。
これでIDコードの登録操作が終了するため、使用者は、登録したIDコードで本当にロック装置20によるロック状態を解除することができるか否かを試すことがある。また、この登録操作が済んで、医療用保管庫1,51のある場所を離れて、他の作業をした後、再び医療用保管庫のある場所に戻り、扉を開けようとすることがある。この際の説明は、図7において行う。
そして、ステップS30にてダブル登録モードか否か(詳しくは、数値キー”6”が押されたか否か)が判断され、ダブル登録モードでなければ図8に示すステップS60へ移行し、ダブル登録モードであればステップS31で一定時間(例えば30秒間)以内に使用者により所望の(例えば6桁の)暗証番号が入力されたか否かが判断される。使用者は、暗証番号の入力後ステップS32でエンターキー27を押す。
たった一度きりの入力操作では、人為操作のミスが懸念されるため、ステップS33及びステップS34にて、もう一度同じ暗証番号を入力させるようにして、入力ミスや登録番号の記憶間違い等の人為ミスを回避するようにしている。そして、ステップS35にて、2回の入力数値が一致するか否かが判断され、一致しなければステップS18で入力ミスがあった旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、ステップS5へ復帰し、2回の入力数値が一致すればステップS36で入力操作が正確に行われたこと、即ち暗証番号登録が完了したことを報知するOKブザーを鳴らすとともに、第1のメモリ31にこの最大で6桁の登録番号を記憶する。
さらに、ステップS37でカードリーダ9の読取部22による読み取り操作があったか否か、即ち使用者によりIDカード29を使用して所望の(例えば4桁の)IDコードが入力されたか否かが判断される。読み取り操作がなければステップS5に戻り、読み取り操作があればステップS38で第1のメモリ31に当該4桁以内のIDコードを記憶してID登録を完了して、ステップS39で、制御装置20が施錠信号を出力してロック装置10によりロック状態とする。
これで暗証番号とIDコードの両方の(即ちダブルの)登録操作が終了するため、使用者は、登録したIDコード及び暗証番号で本当にロック装置20によるロック状態を解除することができるか否かを試すことがある。また、このダブル登録の操作が済んで、医療用保管庫1,51のある場所を離れて、他の作業をした後、再び医療用保管庫のある場所に戻り、扉を開けようとすることがある。この手順についても、第7図にて説明する。
図7におけるロック解除の判断手順は、以下の通りである。まず、使用者が暗証番号を入力した場合には、制御装置20はステップS40で暗証番号が入力されたか否かを判断し、入力されなければステップS44へ移行し、入力されればステップS41にて第1のメモリに記憶された暗証番号と、改めて入力された数値とが一致するか否かを判断する。ステップS41で両方の数値が一致しなければ、図6のステップS18で入力ミスがあった旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、図6のステップS10へ復帰し、両方の数値が一致すれば制御装置20はステップS42で解除信号を出力してロックを解除させて、図6のステップS5へ復帰する。
また、使用者がIDカード29を使用してカードリーダ9の読取部22にカードを通せば、制御装置20はステップS44でIDコードの読み取りがあったか否かが判断され、読み取られなければステップS5へ移行し、読み取りがあればステップS45にて第1のメモリに記憶されたIDコードと、改めて読み取られたコードとが一致するか否かを判断する。ステップS45で両方のコードが一致しなければ、図6に示すステップS18でIDコードの異なるIDカードが操作されたと判断してその旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、図6のステップS10へ復帰し、両方のコードが一致すれば制御装置20はステップS46で解除信号を出力してロックを解除させて、図6のステップS5へ戻る。
次に、使用者はIDカード29を使用してカードリーダ9の読取部22にカードを通せば、制御装置20はステップS50でIDコードの読み取りがあったか否かを判断し、読み取られなければ図6のステップS5へ移行し、読み取りがあればステップS51にて第1のメモリに記憶されたIDコードと、改めて読み取られたコードとが一致するか否かを判断する。ステップS51で両方のコードが一致しなければ、図6のステップ128でIDコードの異なるIDカードが操作されたと判断してその旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、図6のステップS10へ復帰する。
ステップS51で両方のコードが一致すれば制御装置20はステップS52で暗証番号が入力されたか否かを判断し、入力されなければ図6のステップS5へ移行し、入力されればステップS53にて第1のメモリに記憶された暗証番号と、改めて入力された数値とが一致するか否かを判断する。ステップS53で両方の数値が一致しなければ、図6のステップS18で入力ミスがあった旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、同じく図6のステップS10へ復帰し、両方の数値が一致すれば制御装置20はステップS54で解除信号を出力してロックを解除させて、同じく図6のステップS5へ戻る。
この図7では示していないが、タイマ34を使用して、解除信号を出力した後ある一定時間(例えば45秒間)経過しても扉の開放操作が為されない場合には、ステップS40に復帰するようにしておけば、不用意な扉開放操作を防止できる。尚、この一定時間は、使用者が任意に設定できることは言うまでもない。
図8において、ステップS60乃至ステップS68にて、登録した暗証番号を削除する暗証番号削除モードを、ステップS71乃至ステップS74にてIDカードを使用してIDコードを削除するID削除モードを、ステップS80乃至ステップS89にて登録された暗証番号とIDコードをそれぞれダブルで削除するダブル削除モードをそれぞれ表現し、各モードについて説明する。
まず、ステップS60にて暗証番号削除モードか否か(詳しくは、数値キー”0”が押されたか否か)が判断され、暗証番号削除モードでなければステップS71へ移行し、暗証番号削除モードであればステップS61で一定時間(例えば30秒間)以内に使用者により所望の(例えば6桁の)暗証番号が入力されたか否かが判断される。使用者は、暗証番号の入力後ステップS62でエンターキー27を押す。
たった一度きりの入力操作では、人為操作のミスが懸念されるため、ステップS63及びステップS64にて、もう一度同じ暗証番号を入力させるようにして、入力ミスや登録番号の記憶間違い等の人為ミスを回避するようにしている。そして、ステップS65にて、2回の入力数値が一致するか否かが判断され、一致しなければステップS68で入力ミスがあった旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、ステップS10へ復帰し、2回の入力数値が一致すればステップS66で入力操作が正確に行われたこと、即ち暗証番号の削除が完了したことを報知するOKブザーを鳴らすとともに、第1のメモリ31に記憶された最大で6桁の登録番号を削除する。このOKブザーの鳴動時間は、NGブザーの鳴動時間よりも短くてよい(ここでは、360m秒と約6分の1に設定した)。ステップS67では、制御装置20が施錠信号を出力してロック装置10によりロック状態とし、ここまでで暗証番号の削除操作が終了する。
次に、ステップS71にてID削除モードか否かが判断され、ID削除モードでなければステップS80へ移行し、ID削除モードであればステップS72でカードリーダ9の読取部22による読み取り操作があったか否か、即ち使用者によりIDカード29を使用して所望の(例えば4桁の)IDコードが入力されたか否かが判断される。読み取り操作がなければステップS60に戻り、読み取り操作があればステップS73で第1のメモリ31に記憶された当該4桁以内のIDコードを削除してIDコードの削除を完了して、ステップS74で、制御装置20が施錠信号を出力してロック装置10によりロック状態とし、これでIDコードの削除操作が終了する。
そして、ステップS80にてダブル削除モードか否か(詳しくは、数値キー”7”が押されたか否か)が判断され、ダブル削除モードでなければ図6に示すステップS5へ移行し、ダブル削除モードであればステップS81で一定時間(例えば30秒間)以内に使用者により所望の(例えば6桁の)暗証番号が入力されたか否かが判断される。使用者は、暗証番号の入力後ステップS82でエンターキー27を押す。ステップS83及びステップS84にて、もう一度同じ暗証番号を入力させるようにして、入力ミスや登録番号の記憶間違い等の人為ミスを回避するようにしている。
また、ステップS85にて、2回の入力数値が一致するか否かが判断され、一致しなければステップS68で入力ミスがあった旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、図6のステップS10へ復帰し、2回の入力数値が一致すればステップS86で入力操作が正確に行われたこと、即ち暗証番号登録が完了したことを報知するOKブザーを鳴らすとともに、第1のメモリ31にこの最大で6桁の登録番号を記憶する。
さらに、ステップS87でカードリーダ9の読取部22による読み取り操作があったか否か、即ち使用者によりIDカード29を使用して所望の(例えば4桁の)IDコードが入力されたか否かが判断される。読み取り操作がなければ図6のステップS5に戻り、読み取り操作があればステップS88で第1のメモリ31に記憶された当該4桁以内のIDコードを削除してIDコードの削除作業を完了して、ステップS89で、制御装置20が施錠信号を出力してロック装置10によりロック状態とする。以上で、暗証番号とIDコードの両方の(即ちダブルの)削除操作が終了する。
他方、図9のステップS91乃至ステップS100にて、医療用保管庫の通常状態における運転状況、即ち運転履歴を記憶させる履歴モードを説明する。図9において、履歴記憶モードであればステップS91でドアスイッチ16による扉の開放操作があったか否かが判断される。扉開放操作がなければステップS93へ移行し、扉開放操作があればステップS92で第2のメモリに開放時刻を記憶する。ステップS93では、ドアスイッチ16による検出で扉の閉塞操作があったか否かが判断される。扉の閉塞操作がなければステップS95へ移行し、扉の閉塞操作があればステップS94で第2のメモリにその閉塞時刻を記憶する。
ステップS95では停電を検出する停電検出部による検出動作で停電異常があったか否かが判断される。停電異常がなければステップS97へ移行し、停電があればステップS96で第2のメモリに停電時刻を記憶する。ステップS97で停電検出部による検出動作で停電から通電状態への復帰があったか否かが判断される。停電復帰がなければステップS99へ移行し、停電復帰があればステップS98で第2のメモリに復帰時刻を記憶する。ステップS99では、医療用保管庫が危険な状態か否かが判断され、危険な状態でなければ図6のステップS5へ復帰し、危険な状態であればステップS100で第2のメモリに異常時刻を記憶して、ステップS91へ復帰する。
図10において、ステップS101乃至ステップS107にて、医療用保管庫の運転時における年月日を記憶させる履歴モードを、ステップS110乃至ステップS112にて記憶された履歴を外部接続のプリンタに印刷する印刷モードを、ステップS121乃至ステップS122にて記録した履歴をすべて削除する全履歴削除モードを、ステップS131乃至ステップS134にて通信用のIDコード(3桁)を登録する通信用ID設定モードをそれぞれ表現し、各モードを説明する。
ステップS101では、履歴記憶モードか否か(詳しくは、数値キー”2”が押されたか否か)が判断され、履歴記憶モードでなければステップS110へ移行し、履歴モードであればステップS103で使用者がその日の年月日を10桁で入力し、ステップS104でエンターキー27を押す。ステップS105では、エンターキー27の操作があったか否かが判断され、操作がなければ不適当な処理と判断して、ステップS107で不適当な処理があった旨を報知するために、NGブザーを数秒間(例えば2秒間)鳴らして、図6のステップS5へ復帰し、エンターキー27の操作があればステップS106で処理が適当に行われたこと、即ち履歴記憶が完了したことを報知するOKブザーを鳴らして、同じく図6のステップS5へ復帰する。
一方、ステップS110では、履歴印刷モードか否か(詳しくは、数値キー”3”が押されたか否か)が判断され、履歴印刷モードでなければステップS121へ移行し、履歴印刷モードであればステップS111でロック装置10の印刷用ポート39にプリンタのコードが接続されたか否かが判断される。印刷用ポート39にプリンタコードが接続されなければ図6のステップS5へ復帰し、ポートに接続されればステップS112で第2のメモリに記憶された情報(即ち履歴情報)をプリンタに出力し、すべての履歴情報を印刷して、図6のステップS5に復帰する。
ステップS121では、履歴削除モードか否か(詳しくは、数値キー”4”が押されたか否か)が判断され、履歴削除モードでなければステップS131へ移行し、履歴削除モードであればステップS122で第2のメモリに記憶された情報(即ち履歴情報)をすべて削除して、図6のステップS5に復帰する。
他方、ステップS131では、通信用ID設定モードか否か(詳しくは、数値キー”5”が押されたか否か)が判断され、通信用ID設定モードでなければ図6のステップS5へ移行し、通信用ID設定モードであればステップS132で使用者が所望の(例えば3桁の)通信用IDを入力する。次のステップS133では、通信用IDが入力されたか否かが判断され、通信用IDが入力されなければステップS132へ復帰し、入力されればステップS134で第2のメモリに入力された最大で3桁の通信用IDを記憶して、図6のステップS5に復帰する。
以上の如く、本発明の第一の実施形態における医療用保管庫1によれば、IDカード29の個人データと、入力された暗証番号との少なくとも何れか一方が予め登録されている解除権を有するデータに一致する場合に、断熱扉3を電磁的にロックするロック装置10のロック状態を解除するようにしたことで、使用者は、IDカード若しくは暗証番号の何れであっても、正式な解除権を有する場合には、ロック装置10のロックを解除することができるため、非常に安全な医療用保管庫を提供できる。
また、断熱扉を電磁的にロックするロック装置10と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダ9と、暗証番号を登録する入力部23と、個人データを記憶する第1のメモリ31と、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリ32とを備え、ロック装置10の解除信号を出力する制御装置Sが、第1のメモリ31に記憶された個人データと、予め設定・記憶された複数の解除可能データとが一致するか、または、入力部23により暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断するため、使用者は、IDカード29若しくは暗証番号の何れであっても、正当な解除権か否かを判断することができ、非常に安全且つ堅固な医療用保管庫1を提供することができる。
一方、制御装置Sは、解除信号を出力してから一定時間t経過後にロック装置10により断熱扉3を自動的に再ロックするため、解除信号の出力後一定時間tを目安に断熱扉を強制的に再ロックすることができ、医療用保管庫1としての安全性が向上し、断熱扉の開放操作が為されない場合には、解除信号によりロックを解除した状態で、使用者に何らかの事態があったものと判断して、解除信号を停止し、ロック装置10でロックすることにより、医療用保管庫1の状態を常時監視しながら、貯蔵対象物を安全な状態に維持することが可能となる。
他方、制御装置Sは、第1のメモリ31に記憶された個人データと解除可能データが一致し、且つ、入力部23により暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断するため、他人のIDカード29を盗難したり偽造したりすることで違法にIDカード29を入手した場合でも、IDカード29を使用するだけではロック装置10のロック状態を解除することができないため、医療用保管庫1としての安全性の向上に加えて、不必要な扉開放操作を回避することができる。
本発明の第二の実施例を示す医療用保管庫(インキュベータ)51は、図8に示されるように、前面に開口を有する断熱箱本体52と、当該断熱箱本体52に複数のヒンジ(図示せず)により開閉自在に取り付けられ開口を閉塞する外扉としての断熱扉53と、当該扉53と本体52とで形成される図示しない収納室としての培養室と、この培養室の温度・湿度・ガス組成を制御して試料の培養を行う培養装置や電装箱等の電気・機械部品を収納する機械室(共に図示せず)とを備える。59は、断熱箱本体52の適所、例えば左側面前部に設けたカードリーダであり、60は、断熱箱本体52と断熱扉53の適所、例えば本体52の左側面前部と断熱扉53の上面左端部に設けたロック装置である。これら、カードリーダ59とロック装置60は、第一の実施形態と同じであるため、その詳細説明は省略する。
以上の如く本発明の第二の実施形態におけるロック装置60によれば、断熱扉を電磁的にロックするロック装置60と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダ59と、暗証番号を登録する入力部23と、個人データを記憶する第1のメモリ31と、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリ32と、予め複数の解除可能データを設定・記憶する基準メモリ33と、第1のメモリ31に記憶された個人データと基準メモリ33に記憶された解除可能データが一致し、且つ、入力部23にて入力された暗証番号が第2のメモリ32に記憶された番号と一致した場合に、正当な解除権者であると判断して、ロック装置60の解除信号を出力する制御装置Sと、断熱扉の開閉を検出する開閉検出部16とを備え、制御装置Sは、解除信号を出力して一定時間t以内に開閉検出部16にて扉の開放が検出されない場合には、ロック装置60で断熱扉をロックさせることにより、一定時間tと開閉検出部16の検出結果の両面から、医療用保管庫61の状態を判断することができ、状態判断に基づきより安全な状態に維持することが可能となり、医療用保管庫61としての安全性が向上する。
また、制御装置Sは、解除信号の出力時刻、停止時刻、開閉検出部16による開閉状態の検出記録を履歴情報として記憶させることにより、常時、医療用保管庫61の運転状態を監視する一方、その履歴情報に基づき、異常発生時における医療用保管庫61の状態を判断する証拠(材料)とし、その対策を講じることが可能となり、さらに、ロック装置60は、制御装置Sにより記憶された履歴情報を印刷させるための印刷用ポート39を備えているので、必要に応じてこの印刷用ポート39にプリンタを接続して、記憶した履歴情報を印刷させることが可能となり、使い勝手を向上でき、保管庫として危険な状態になったことを報知する報知手段28を備えることで、常時監視に加えて、医療用保管庫61としての安全性をより正確に判断することができる。
本発明の第一の実施例を示す前面開放式の低温貯蔵庫の斜視図である。 本発明の低温貯蔵庫のロック装置と断熱扉の関係を説明する斜視図である。 本発明の低温貯蔵庫の側面に取り付けたカードリーダの斜視図である。 本発明の制御装置の信号入出力関係を示すブロック回路図である。 本発明のカードリーダの初期設定の流れを説明するフローチャートである。 本発明の個人データ、登録番号の登録手順の流れを説明するフローチャートである。 本発明のロック装置のロック解除手順と解除権者判断手順の流れを説明するフローチャートである。 本発明の個人データ、登録番号の削除手順の流れを説明するフローチャートである。 本発明の医療用保管庫の運転状況を記録する流れを説明するフローチャートである。 本発明の履歴情報の登録・印刷等その他の信号処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の第二の実施例を示す上面開放式の医療用保管庫の斜視図である。
符号の説明
1 医療用保管庫(超低温フリーザ)
2,52 断熱箱本体
3,53 断熱扉
9,59 カードリーダ
10,60 ロック装置
11 ロック本体
12 ロック受け部
13 鍵体
16 開閉検出部(ドアスイッチ)
21 リーダ本体
22 読取部
23 操作部
25 テンキー
26 モード変更キー
27 エンターキー
28 表示部
29 IDカード
S 制御装置
31 第1のメモリ
32 第2のメモリ
33 基準メモリ
34 タイマー
39 印刷用ポート
51 医療用保管庫(インキュベータ)

Claims (9)

  1. 開口を有する断熱箱本体に対して開閉自在に取り付けられる断熱扉と、当該断熱扉と断熱箱本体とで形成される収納室とを備えた医療用保管庫において、前記断熱扉を電磁的にロックするロック装置を設け、IDカードの個人データと、入力された暗証番号との少なくとも何れか一方が予め登録されている解除権を有するデータに一致する場合に、ロック装置の解除を可能にすることを特徴とする医療用保管庫。
  2. 開口を有する断熱箱本体に対して開閉自在に取り付けられる断熱扉と、当該断熱扉と断熱箱本体とで形成される収納室とを備えた医療用保管庫において、前記断熱扉を電磁的にロックするロック装置と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダと、暗証番号を登録する入力部と、個人データを記憶する第1のメモリと、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリと、予め設定・記憶された複数の解除可能データと、前記第1のメモリに記憶された個人データと解除可能データが一致するか、または、入力部に暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断して、ロック装置の解除信号を出力する制御装置とを備えたことを特徴とする医療用保管庫。
  3. 前記制御装置は、解除信号を出力して一定時間経過後、ロック装置でロックすることを特徴とする請求項2に記載の医療用保管庫。
  4. 前記制御装置は、前記断熱扉の開放操作が為されない場合には解除信号を停止し、ロック装置でロックすることを特徴とする請求項2に記載の医療用保管庫。
  5. 前記制御装置は、第1のメモリに記憶された個人データと解除可能データが一致し、且つ、入力部に暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断することを特徴とする請求項2に記載の医療用保管庫。
  6. 開口を有する断熱箱本体に対して開閉自在に取り付けられる断熱扉と、当該断熱扉と断熱箱本体とで形成される収納室を備えた医療用保管庫において、前記断熱扉を電磁的にロックするロック装置と、IDカードの個人データを読み取るカードリーダと、暗証番号を登録する入力部と、個人データを記憶する第1のメモリと、入力された暗証番号を記憶する第2のメモリと、予め複数の解除可能データを設定・記憶する基準メモリと、前記第1のメモリに記憶された個人データと解除可能データが一致し、且つ、入力部に暗証番号が入力された場合に、正当な解除権者であると判断して、ロック装置の解除信号を出力する制御装置と、前記断熱扉の開閉を検出する開閉検出部とを備え、制御装置は、解除信号を出力して一定時間以内に開閉検出部にて扉の開放が検出されない場合には、ロック装置で断熱扉をロックさせることを特徴とする医療用保管庫。
  7. 前記制御装置は、解除信号の出力時刻、停止時刻、開閉検出部による開閉状態の検出記録を履歴情報として記憶させることを特徴とする請求項6に記載の医療用保管庫。
  8. 前記ロック装置には、制御装置により記憶された履歴情報を印刷させるための印刷用ポートを備えたこと特徴とする請求項7に記載の医療用保管庫。
  9. 前記医療用保管庫は、保管庫として危険な状態になったことを報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の医療用保管庫。
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