JP2005132459A - 包装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂製のベルトやジョイント等の余分な部材の点数を削減し、梱包作業並びに開梱作業に手間の掛からない包装強度の高い包装構造を提供する。
【解決手段】筒状カバー20の側板部21のうち側板側フラップ22が形成されている側板部21が起立板部12Bと重ならないように嵌合され、一対の側板側フラップ22が折り曲げられ、これら側板側フラップ22の上に起立板側フラップ12Cが重なるように折り曲げられている。一対の起立板側フラップ12C同士は接着テープ30で固定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は包装構造に関し、さらに詳しくは、複写機等の大型製品の包装も可能な包装構造に関する。
従来、複写機等の大型製品を包装する包装箱としては、一般に段ボールで製造された包装箱が用いられている。このような包装箱としては、開梱作業のときに重量のある大型製品を持ち上げて包装箱から取り出すことを避けるため、箱の底の部分を形成する底ケースと、製品の周回側面と上部を覆って収納する外ケースとに分割して構成されたものがある。 この種の包装箱としては、圧縮強度を確保するために、外ケースの内側に角筒状の内枠を配備したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この包装箱では、内枠の互いに異なる位置に底ケースと外ケースを係止するためのスリットを形成し、底ケースと外ケースのそれぞれ形成された差し込み片を内枠のスリットに挿入して、底ケースと内枠と外ケースとを結合させて包装する構造が採用されている。特に、このような包装箱は、大型製品を包装するため、スキッドと称される台板が底ケースに一体に設けられている。このような包装箱にあっては、底ケースと外ケースとが内枠に対してスリットに差し込み片を挿入するという係止手段を用いるため、大型製品の重量に起因して、これらケースが上下方向に互いに分離しないように、例えばポリプロピレン(PP)等の樹脂ベルトを上下に亘って周回させて持ち上げ強度を高めている。このような樹脂ベルトは、端部同士を溶着させたり、金属若しくは樹脂でなる連結部材で締結されるようになっている。
また、このようなスキッドを備える包装箱では、スキッドと外ケースとをプラスチックのジョイントで固定して持ち上げ強度を付与する包装構造及び包装方法が用いられている。
特開平11−321842号公報(第3頁、図1)
しかしながら、上述の包装箱では、底ケースと外ケースの差し込み片を、内枠のスリットに差し込む作業と、樹脂製のベルトやジョイントによる緊締作業があるため、製品の梱包に手数が掛かるという課題があった。
また、上述の包装箱の緊締に用いる樹脂製のベルトやジョイントは、環境に対する問題点や、コスト高になるという問題点を抱えている。
そこで、本発明の目的は、樹脂製のベルトやジョイント等の余分な部材の点数を削減し、梱包作業並びに開梱作業に手間の掛からない包装強度の高い包装構造を提供することにある。
請求項1記載の発明は、包装構造に関するものである。この発明に係る包装構造は、台板の上に載置される収納物の収納空間の互いに反対側の二方の仮想側面に沿って配置される起立板が当該台板の両側縁に設けられ、且つ前記起立板のそれぞれの上辺を境にして前記収納空間の上を覆うように折り曲げられた起立板側フラップが設けられ、前記収納空間の四方を取り囲むように4つの側板で形成された筒状カバーが配置され、当該筒状カバーにおける前記起立板と重ならない前記側板のそれぞれの上辺を境にして前記収納空間の上を覆うように折り曲げられた側板側フラップが設けられ、前記一対の起立板側フラップと前記一対の側板側フラップのうち上側に位置するフラップ同士を接着テープで接着したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の包装構造に関するものである。この発明に係る包装構造は、前記起立板が、前記筒状カバーの前記側板の内側に位置し、前記起立板側フラップは、前記側板側フラップの上に位置することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の包装構造に関するものである。この発明に係る包装構造は、前記起立板が、前記筒状カバーの前記側板の外側に位置し、前記起立板側フラップは、前記側板側フラップの下に位置することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された包装構造に関するものである。この発明に係る包装構造は、前記起立板同士が、中央が前記台板に固定された略帯状のシート材でなることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された包装構造に関するものである。この発明に係る包装構造は、前記起立板側と前記筒状カバー側が、段ボールシートで形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、樹脂製のベルトやジョイント等の余分な部材の点数を削減し、梱包作業並びに開梱作業に手間の掛からない包装強度の高い包装構造を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明を実施するための最良の形態に係る包装構造においては、スキッド(台板)の上に載置される収納物の収納空間の互いに反対側の二方の仮想側面に沿って配置される起立板がスキッドの両側縁に設けられている。なお、両側の起立板は、中央がスキッドに固定された帯状の段ボールシートでなる。そして、それぞれの起立板の上辺側には、この上辺を境にして折り曲げられる起立板側フラップが延在されている。
また、本実施の形態に係る包装構造においては、収納空間の四方を取り囲むように4つの側板で形成された段ボールシートで形成された筒状カバーを有している。この筒状カバーには、起立板と重ならない側板のそれぞれの上辺を境にしてに折り曲げられた側板側フラップが延在されている。
そして、この包装構造においては、一対の起立板側フラップと一対の側板側フラップのうち上側に位置するフラップ同士を接着テープで接着している。
特に、本実施の形態に係る包装構造においては、起立板が筒状カバーの側板の内側に位置するように、一対の起立板同士を筒状カバーが嵌合するようにすることが好ましい。そして、起立板側フラップは、側板側フラップの上に位置するように設定されている。
以下、本発明の実施例に係る包装構造について図1〜図5を用いて説明する。本実施例に係る包装構造は、図1に示すような底ケース10と、図2に示すような筒状カバー20とで構成されている。
底ケース10は、矩形状のスキッド11の上に、このスキッド11と略同じ幅寸法の帯状の起立板シート12の中央部が例えば接着剤等の固定手段により固定されている。なお、図1中、符合13は接着部を示している。起立板シート12は、スキッド11上に固定された固定板部12Aと、この固定板部12Aの両側縁の折り曲げ部(線)L1から延在された起立板部12Bと、この起立板部12Bの端縁の折り曲げ部(線)L2から延在された起立板側フラップ12Cとが一連の段ボールシートで形成されている。なお、起立板部12Bの長さは、固定板部12Aの上に載置される収納物の収納空間の互いに反対側の二方の仮想側面の高さと同じであり、すなわち収納物の高さに対応して設定されている。また、起立板側フラップ12Cは、収納空間の仮想上面を半分にした長方形状に形成されている。
図2に示すように、筒状カバー20は、角筒となるように4つの側板部21で構成されている。これら4つの側板部21のうち一対の対向する側板部21、21は、これらの上縁を折り曲げ部(線)L3としてこの折り曲げ部L3から延在された側板側フラップ22が形成されている。なお、側板側フラップ22が延在された側板部21は、後述するように、起立板部12Bとは重ならないように組み付けられる。
次に、底ケース10と筒状カバー20とを組み立てる手順を説明する。先ず、図1に示す底ケース10の固定板部12Aの上に収納物(図示省略する。)を載置する。次いで、図3に示すように、固定板部12Aの両側の起立板部12Bを折り曲げ部L1で折り曲げて起立させる。
そして、図3に示すように、起立した一対の起立板部12Bが内側に位置するように筒状カバー20を上から嵌合させる。このとき、筒状カバー20の側板部21のうち側板側フラップ22が形成されている側板部21は、起立板部12Bと重ならないように嵌合する。図4は、筒状カバー20を底ケース10に組み付けた状態を示している。次に、この組み付け状態で、一対の側板側フラップ22を収納空間の上部を覆うように折り曲げ部L3で折り曲げる。その後、一対の起立板側フラップ12Cを側板側フラップ22の上に重ねるように折り曲げる。最後に、図5に示すように、一対の起立板側フラップ12C同士を接着テープ30で固定する。
本実施例の包装構造を有する包装箱は、上記手順により簡単に梱包することができる。特に、本実施例に係る包装構造においては、起立板部12Bが側板側フラップ22の上に位置するため、包装箱の側部をもって持ち上げる際に、筒状カバー20が上に抜け出すことがない。なお、起立板部12Cと側板部21とが重なる適宜位置に、起立板部12C及び側板部21の双方に貫通する把持用穴を形成する構成としても勿論よい。
本実施例に係る包装構造によれば、底ケース10と筒状カバー20との組み合わせ構造において接着テープで接着した簡単な構造ながら、強度の高い包装が可能となる。特に、スキッド11と一体に設けられた起立板部12Bが筒状カバー20内に位置して補強作用を持つため、潰れにくい包装構造とすることができる。
また、本実施例によれば、脂製のベルトやジョイント等の余分な部材を用いる必要がなく、環境へ悪影響を与えることがない。
このように本実施例によれば、部品点数を削減し、梱包作業並びに開梱作業に手間の掛からない包装強度の高い包装構造を実現できる。
(その他の実施例)
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。
例えば、上述の実施例においては、一対の起立板12B同士を筒状カバー20が取り囲むように嵌合しているが、逆に起立板12Bが筒状カバー20の側板の外側に位置し、起立板側フラップ12Cが、側板側フラップ22の下に位置する構造としてもよい。
本発明は、製品を包装する産業分野で広く利用することができる。
本発明の実施例に係る包装構造を構成する底ケースの斜視図である。 本発明の実施例に係る包装構造を構成する筒状カバーの斜視図である。 本発明の実施例における包装工程を示す斜視図である。 本発明の実施例における包装工程を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る包装構造を示す斜視図である。
符号の説明
10……底ケース、11……スキッド、12……起立板シート、12A……固定板部、12B……起立板部、12C……起立板側フラップ、20……筒状カバー、21……側板部、22……側板側フラップ、30……接着テープ、L1,L2,L3……折り曲げ部

Claims (5)

  1. 台板の上に載置される収納物の収納空間の互いに反対側の二方の仮想側面に沿って配置される起立板が当該台板の両側縁に設けられ、且つ前記起立板のそれぞれの上辺を境にして前記収納空間の上を覆うように折り曲げられた一対の起立板側フラップが設けられ、
    前記収納空間の四方を取り囲むように4つの側板で形成された筒状カバーが配置され、当該筒状カバーにおける前記起立板と重ならない前記側板のそれぞれの上辺を境にして前記収納空間の上を覆うように折り曲げられた一対の側板側フラップが設けられ、
    前記一対の起立板側フラップと前記一対の側板側フラップのうち上側に位置するフラップ同士を接着テープで接着したことを特徴とする包装構造。
  2. 前記起立板は、前記筒状カバーの前記側板の内側に位置し、前記起立板側フラップは、前記側板側フラップの上に位置することを特徴とする請求項1記載の包装構造。
  3. 前記起立板は、前記筒状カバーの前記側板の外側に位置し、前記起立板側フラップは、前記側板側フラップの下に位置することを特徴とする請求項1記載の包装構造。
  4. 前記起立板同士は、中央が前記台板に固定された略帯状のシート材でなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された包装構造。
  5. 前記起立板側と前記筒状カバー側は、段ボールシートで形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された包装構造。
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