JP2005131941A - 筆記具 - Google Patents

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治巳 山内
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Abstract

【課題】キャップ装着時の加圧空気がペン先から混入することを防止し、しかも、キャップ装着によってペン先を適正に密封できる加圧式筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒2の内部にインキ収容筒3を収容する。軸筒2の先端孔21aからペン先4を突出させる。インキ収容筒3の内部にインキ31と追従体32とを収容する。軸筒2内面とインキ収容筒3外面との間に環状空間7を形成する。加圧装置の加圧操作により、環状空間7またはインキ収容筒3内の追従体32の後方空間を加圧する。先端孔21aと加圧装置との間の環状空間7に弁装置8を設ける。キャップ装着時、弁装置8が、閉鎖状態から一時的に開口状態となってキャップ9内の加圧空気を環状空間7内に放出する。一方、加圧操作時、弁装置8が、閉鎖状態となって環状空間7から先端孔21aへの空気流通を阻止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加圧式筆記具に関する。詳細には、インキ収容筒内の追従体の後方空間の空気を加圧してペン先よりインキを吐出させる加圧式筆記具に関する。
従来、この種の加圧式筆記具において、例えば、特許文献1には、水性ゲルインキを充填したインキ収容管と、該インキ収容管を空気で加圧してインキを吐出可能な加圧装置とからなる構造が開示されている。
しかし、前記従来の加圧式筆記具は、ペン先を密封させるためにペン先側にキャップを装着させると、軸筒とキャップとの密接摺動によりキャップ内の空気が加圧(圧縮)され、そのキャップ内の加圧空気がペン先より混入し、筆記不良(例えば筆跡カスレや筆記不能)が発生するおそれがある。また、前記従来の加圧式筆記具において、キャップ装着時のキャップ内の加圧空気を、インキ収容管とペン軸との間の空間に放出する構造も考えられるが、前記インキ収容管とペン軸との間の空間が空気孔により外気と連通しているため、キャップ装着によってペン先を密封することができない。
特開2000−52684号公報
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、キャップ装着時の加圧空気がペン先から混入することを防止でき、しかも、キャップ装着によってペン先を適正に密封できる加圧式筆記具を提供しようとするものである。
〔1〕本発明は、軸筒2の内部にインキ収容筒3を収容し、前記軸筒2の先端孔22aから前記インキ収容筒3のペン先4を突出させ、前記インキ収容筒3の内部にインキ31と、該インキ31の後端に配置され該インキ31の消費に伴い前進する追従体32とを収容し、前記軸筒2内面と前記インキ収容筒3外面との間に、前記先端孔22aと前記インキ収容筒3内の追従体32の後方空間とを連通する環状空間7を形成し、前記環状空間7または前記インキ収容筒3内の追従体32の後方空間を外部からの操作により加圧して追従体32及びインキ31を前方へ押圧する加圧装置を設け、前記軸筒2のペン先4側に装着可能なキャップ9を備えた加圧式筆記具1であって、前記先端孔22aと前記加圧装置との間の前記環状空間7に弁装置8を設け、キャップ装着時、前記弁装置8が閉鎖状態から一時的に開口状態となってキャップ9内の加圧空気を環状空間7内に放出し、一方、加圧操作時、前記弁装置8が閉鎖状態となって環状空間7から先端孔22aへの空気流通を阻止すること(請求項1)を要件とする。
前記請求項1により、キャップ9をペン先4側に装着した時、弁装置8が閉鎖状態から一時的に開口状態となり、キャップ9内の加圧空気が、弁装置8を通って環状空間7に放出され、その後、閉鎖状態に戻る。それにより、キャップ装着時のキャップ9内の加圧空気がペン先4より混入することを防止できるとともに、キャップ9の装着によりペン先4を適正に密封できる。
〔2〕前記請求項1の加圧式筆記具1において、前記弁装置8が、前記環状空間7に連通する弁収容空間81と、前記弁収容空間81に配置され、弁装置8前後の環状空間7の圧力差により可動する固体弁82と、前記固体弁82のシール部82a近傍の弁収容空間81に充填される高粘度流体よりなる流体弁83とからなること(請求項2)が好ましい。
前記請求項2により、キャップ9をペン先4側に装着した時、シール状態の流体弁83の一部がキャップ9内の加圧空気の通過により一瞬破られると同時に、固体弁82が可動し、弁装置8(即ち固体弁82及び流体弁83)が閉鎖状態から一時的に開口状態となり、キャップ9内の加圧空気が環状空間7内に放出される。それにより、キャップ9装着によるペン先4からの空気混入が防止される。特に、固体弁82と高粘度流体からなる流体弁83との組合せにより、キャップ装着時の僅かな圧力差でも弁装置8の確実な開口作動が得られる。
また、流体弁83は、加圧空気の通過する際、一瞬破られるが、その後はその流動性により元の閉鎖状態に戻る。前記閉鎖状態の流体弁83により、弁装置8の閉鎖時のシール性が向上し、弁装置8の閉鎖時の十分なシール性が得られる。それにより、キャップ9装着によりペン先4を十分に密閉でき、且つ、加圧操作時に空気漏れのない効果的な加圧操作を行うことができる。
請求項1により、キャップ装着時の加圧空気がペン先から混入することを防止でき、しかも、キャップ装着によってペン先を適正に密封できる。
請求項2により、キャップ装着時の弁装置の確実な開口作動が得られるとともに、弁装置の閉鎖時の十分なシール性が得られる。
本発明を実施するための最良の形態を、以下、図面に従って説明する。
本発明の加圧式筆記具1の第1実施例を図1及び図2に示す。
加圧式筆記具1は、軸筒2と、前記軸筒2内に収容されるインキ収容筒3と、前記インキ収容筒3の先端部に取り付けられ、軸筒2の先端孔22aより突出されるペン先4と、軸筒2のペン先4側に着脱可能なキャップ9とを備える。
(軸筒)
前記軸筒2は、容器21と、前記容器21の先端開口部に圧入固着される首部材22と、前記容器21の後端部内面に固着される尾栓23とからなる。
前記容器21は、可撓性の有底筒体(例えば合成樹脂のブロー成形体)よりなる。前記容器21の側壁には、1つの空気孔21aが貫設される。前記空気孔21aを指で塞ぎ、容器21側壁を径方向に押圧し弾性変形させることにより、軸筒2内(環状空間7内)の空気が加圧される。即ち、本実施例では、加圧装置は、空気孔21aを備えた容器21側壁となる。
前記首部材22は、先細状筒体であり、その先端部にはペン先4が外部に突出可能な先端孔22aが形成されている。
前記尾栓23は、両端が開口した筒状体であり、インキ収容筒3の後端開口部に圧入される前側筒部23aと、容器21側壁内面と嵌合する鍔部23bと、容器21後端部の側壁内面に遊挿され且つ容器21底壁内面と当接する後側筒部23cとからなる。前記鍔部23b外面及び後側筒部23c後端には切り欠き23dが形成される。それにより、容器21内面と尾栓23外面との間(即ち、容器21後端部の側壁内面と尾栓23側壁外面との間、容器21底壁内面と尾栓23後端との間)に空気流通路23eが形成される。
(インキ収容筒)
前記インキ収容筒3は、両端が開口された筒体(例えば合成樹脂の押出成形体)よりなる。前記インキ収容筒3の内部には、水性または油性のゲルインキ31と、前記インキ31の後端に配置され前記インキ31の消費に伴い前進する高粘度流体よりなる追従体32が収容される。前記インキ収容筒3の先端開口部には、先細状筒体よりなるペン先支持筒5が圧入固着されている。
前記ペン先支持筒5の先端部にはボールペンチップよりなるペン先4が圧入固着される。前記ボールペンチップよりなるペン先4の先端部には、金属製筒体の先端近傍に形成したボール受け座と、金属製筒体の先端に形成した内向きの先端縁部とによりボール抱持部が構成される。前記ボール抱持部においてボールが回転可能に抱持される。
前記ペン先4及び前記ペン先支持筒5の内部には、ペン先4のボールを前方に付勢し、内向きの先端縁部にボールを密接させる弾発体6が収容されている。前記弾発体6は、ストレート部とコイル部よりなる。前記ストレート部の先端部がボール後面に当接し、一方、前記コイル部の後端部がペン先支持筒5の内面の係止突起の前面に係止される。前記弾発体6の前方付勢により、ボールが先端縁部の内面に密接される。それにより、ペン先下向き保管状態において、ペン先4先端からのインキ漏出が防止され、また、ペン先上向き保管状態において、ペン先4からの空気混入が防止される。
(環状空間)
前記インキ収容筒3は軸筒2内に収容される。前記軸筒2の内面と前記インキ収容筒3の外面との間には、環状空間7が形成される。前記環状空間7は、先端孔22aと連通されるとともに、インキ収容筒3の後端開口部と連通される。
前記インキ収容筒3のペン先支持筒5は、前記首部材22の内部に挿入される。それにより、前記ペン先支持筒5の外面が、前記首部材22の内面により支持される。前記ペン先支持筒5の外面と前記首部材22の内面との間には、前記環状空間7と連通可能な空気流通路22cが形成される。
また、前記インキ収容筒3の後端部は、前記尾栓23により支持される。前記鍔部23b外面及び後側筒部23c後端に形成された切り欠き23dにより、前記尾栓23内部、及び尾栓23外面と容器21内面との隙間には、前記環状空間7とインキ収容筒3内の追従体32の後方空間との間を連通させる空気流通路23eが形成される。
(弁装置)
弁装置8は、環状空間7内に設けられる。本実施例では、前記弁装置8は、首部材22の内面とインキ収容筒3の外面との間の環状空間7に設けられた弁収容空間81と、前記弁収容空間81に配置される、弾性材料(例えはシリコンゴム)よりなる固体弁82と、高粘度流体よりなる流体弁83と、前記固体弁82の後方移動を規制し前記固体弁82の脱落を防止する弁止め部材84とからなる。
前記固体弁82は、両端が開口された筒体である。前記固体弁82の外面は首部材22の内面に固着される。前記固体弁82の後端開口部には、内方に環状に突出する薄肉のシール部82aが一体に形成されている。前記シール部82aが、インキ収容筒3の外面に密接される。前記シール部82aが、環状空間7内の圧力変動により可動する。即ち、前記固体弁82のシール部82aが、加圧操作時及びキャップ装着時の環状空間7内の圧力変動により可動する。前記シール部82前方の固体弁82内面と前記インキ収容筒3外面との間には環状の隙間が形成される。
前記弁止め部材84は、両端が開口された筒体であり、首部材22の内面に圧入固着される。前記弁止め部材84内面とインキ収容筒3外面との間には環状の隙間が形成されている。前記弁止め部材84は、固体弁82の後方からの脱落を防止する。
前記流体弁83は、固体弁82のシール部82a近傍の弁収容空間81(即ち、固体弁82のシール部82a前方の環状の隙間、及び固体弁82のシール部82aの後方の環状の隙間)に充填された高粘度流体よりなる。
(加圧装置の作用)
容器21側壁の空気孔21aを指で塞ぐと、軸筒2内部の環状空間7が密閉される。そして、容器21側壁の空気孔21aを塞いだまま、容器21側壁を径方向に押圧し弾性変形させると、環状空間7の空気が加圧される(即ち、加圧操作がなされる)。前記環状空間7は、インキ収容筒3内の追従体32の後方空間と連通しているため、前記加圧操作により、追従体32及びインキ31が前方に押圧される。それにより、インキ31が高粘度であっても、筆記時、ペン先4からインキ31が円滑に吐出される。
(弁装置の作用)
・加圧操作時
加圧操作時、弁装置8の二つの弁(即ち固体弁82及び流体弁83)は閉鎖状態となる。即ち、加圧装置を加圧操作すると、環状空間7内の空気が加圧され、弁装置8の固体弁82のシール部82aが内方に弾性変形し、インキ収容筒3の外面に密接される。それにより、固体弁82は閉鎖状態となる。それと同時に、高粘度流体からなる流体弁83が、弁収容空間81において、環状に保持されている。それにより、流体弁83も閉鎖状態となる。
・キャップ装着時
キャップ装着時、弁装置8の二つの弁(即ち固体弁82及び流体弁83)は、キャップ装着前の閉鎖状態から一時的に開口状態となる。即ち、軸筒2のペン先側外面(本実施例では首部材22の外面)にキャップ9を装着すると、キャップ9内面と首部材22外面との密接摺動により、キャップ9内の空気が加圧される。前記キャップ9内の加圧空気が、首部材22の先端孔22aから入り、ペン先支持筒5外面と首部材22内面との間の空気流通路22cを通って、弁収容空間81に至る。そして、前記加圧空気が、高粘度流体からなる流体弁83の一部を押し破って通過し、流体弁83が開口状態となる。それと同時に、前記加圧空気により固体弁82のシール部82aの一部が外方に弾性変形され(即ち外方にめくれ)、シール部82aとインキ収容筒3外面との密接が一時的に解除され、固体弁82が一時的に開口状態となる。それにより、キャップ9内の加圧空気が環状空間7内に放出される。その結果、キャップ装着時のキャップ9内の加圧空気をペン先4に混入させることがなく、キャップ装着による筆記不良の発生を防止することができる。
・キャップ装着後
キャップ装着後、固体弁82はその弾性復元力により元の状態(閉鎖状態)に戻り、流体弁83はその流動性により元の状態(閉鎖状態)に戻る。それにより、キャップ装着によりペン先4の密封状態が維持される。
本発明の加圧式筆記具2の第2実施例を図3及び図4に示す。
加圧式筆記具1は、軸筒2と、前記軸筒2内に収容されるインキ収容筒3と、前記インキ収容筒3の先端部に取り付けられ、軸筒2の先端孔22aより突出されるペン先4と、軸筒2のペン先4側に着脱可能なキャップ9とを備える。
(軸筒)
前記軸筒2は、容器21と、前記容器21の先端開口部に圧入固着される首部材22と、前記容器21の後端部内面に固着される尾栓23とからなる。
前記容器21は、可撓性の有底筒体(例えば合成樹脂のブロー成形体)よりなる。前記容器21の側壁には、1つの空気孔21aが貫設される。前記空気孔21aを指で塞ぎ、容器21側壁を径方向に押圧し弾性変形させることにより、軸筒2内(環状空間7内)の空気が加圧される。即ち、本実施例では、加圧装置は、空気孔21aを備えた容器21側壁となる。
前記首部材22は、先細状筒体であり、その先端部にはペン先4が外部に突出可能な先端孔22aが形成されている。
前記尾栓23は、両端が開口した筒状体であり、インキ収容筒3の後端開口部に圧入される前側筒部23aと、容器21側壁内面と嵌合する鍔部23bと、容器21後端部の側壁内面に遊挿され且つ容器21底壁内面と当接する後側筒部23cとからなる。前記鍔部23b外面及び後側筒部23c後端には切り欠き23dが形成される。それにより、容器21内面と尾栓23外面との間(即ち、容器21後端部の側壁内面と尾栓23側壁外面との間、容器21底壁内面と尾栓23後端との間)に空気流通路23eが形成される。
(インキ収容筒)
前記インキ収容筒3は、両端が開口された筒体(例えば合成樹脂の押出成形体)よりなる。前記インキ収容筒3の内部には、水性または油性のゲルインキ31と、前記インキ31の後端に配置され前記インキ31の消費に伴い前進する高粘度流体よりなる追従体32が収容される。前記インキ収容筒3の先端開口部には、先細状筒体よりなるペン先支持筒5が圧入固着されている。
前記ペン先支持筒5の先端部にはボールペンチップよりなるペン先4が圧入固着される。前記ボールペンチップよりなるペン先4の先端部には、金属製筒体の先端近傍に形成したボール受け座と、金属製筒体の先端に形成した内向きの先端縁部とによりボール抱持部が構成される。前記ボール抱持部においてボールが回転可能に抱持される。
前記ペン先4及び前記ペン先支持筒5の内部には、ペン先4のボールを前方に付勢し、内向きの先端縁部にボールを密接させる弾発体6が収容されている。前記弾発体6は、ストレート部とコイル部よりなる。前記ストレート部の先端部がボール後面に当接し、一方、前記コイル部の後端部がペン先支持筒5の内面の係止突起の前面に係止される。前記弾発体6の前方付勢により、ボールが先端縁部の内面に密接される。それにより、ペン先下向き保管状態において、ペン先4先端からのインキ漏出が防止され、また、ペン先上向き保管状態において、ペン先4からの空気混入が防止される。
(環状空間)
前記インキ収容筒3は軸筒2内に収容される。前記軸筒2の内面と前記インキ収容筒3の外面との間には、環状空間7が形成される。前記環状空間7は、先端孔22aと連通されるとともに、インキ収容筒3の後端開口部と連通される。
前記インキ収容筒3のペン先支持筒5は、前記首部材22の内部に挿入される。それにより、前記ペン先支持筒5の外面が、前記首部材22の内面により支持される。前記ペン先支持筒5の外面と前記首部材22の内面との間には、前記環状空間7と連通可能な空気流通路22cが形成される。
また、前記インキ収容筒3の後端部は、前記尾栓23により支持される。前記鍔部23b外面及び後側筒部23c後端に形成された切り欠き23dにより、前記尾栓23内部、及び尾栓23外面と容器21内面との隙間には、前記環状空間7とインキ収容筒3内の追従体32の後方空間との間を連通させる空気流通路23eが形成される。
(弁装置)
弁装置8は、環状空間7内に設けられる。本実施例では、前記弁装置8は、首部材22の内面とインキ収容筒3の外面との間の環状空間7に設けられた弁収容空間81と、前記弁収容空間81に配置される、合成樹脂よりなる固体弁82と、高粘度流体よりなる流体弁83と、前記固体弁82の後方移動を規制し前記固体弁82の後方からの脱落を防止する弁止め部材84とからなる。
前記固体弁82は、両端が開口された環状体である。前記固体弁82は、弁収容空間81内を前後方向に移動可能に配置される。前記固体弁82の先端部は、首部材22の内面の環状段部22aと密接可能なシール部82aが形成される。前記固体弁82は、環状空間7内の圧力変動により可動(前後方向に移動)する。即ち、前記固体弁82は、加圧操作時及びキャップ装着時の環状空間7内の圧力変動により可動する。
前記弁止め部材84は、両端が開口された筒体であり、首部材22の内面に圧入固着される。前記弁止め部材84内面とインキ収容筒3外面との間には環状の隙間が形成されている。前記弁止め部材84の先端は、前記固体弁82の後端部と当接し、固体弁82の後方移動(開口作動)を規制する。前記弁止め部材84の先端には、切り欠きが設けられ、固体弁82が当接したとき、空気流通を阻害しないようにしている。
前記流体弁83は、弁収容空間81内の固体弁82の全周囲を包囲するように充填された高粘度流体よりなる。
(加圧装置の作用)
容器21側壁の空気孔21aを指で塞ぐと、軸筒2内部の環状空間7が密閉される。そして、容器21側壁の空気孔21aを塞いだまま、容器21側壁を径方向に押圧し弾性変形させると、環状空間7の空気が加圧される(即ち、加圧操作がなされる)。前記環状空間7は、インキ収容筒3内の追従体32の後方空間と連通しているため、前記加圧操作により、追従体32及びインキ31が前方に押圧される。それにより、インキ31が高粘度であっても、筆記時、ペン先4からインキ31が円滑に吐出される。
(弁装置の作用)
・加圧操作時
加圧操作時、弁装置8の二つの弁(即ち固体弁82及び流体弁83)は閉鎖状態となる。即ち、加圧装置を加圧操作すると、環状空間7内の空気が加圧され、弁装置8の固体弁82のシール部82aが前方移動し、首部材22の環状段部22aに密接される。それにより、固体弁82は閉鎖状態となる。それと同時に、高粘度流体からなる流体弁83が、弁収容空間81において、環状に保持されている。それにより、流体弁83も閉鎖状態となる。
・キャップ装着時
キャップ装着時、弁装置8の二つの弁(即ち固体弁82及び流体弁83)は、キャップ装着前の閉鎖状態から一時的に開口状態となる。即ち、軸筒2のペン先側外面(本実施例では首部材22の外面)にキャップ9を装着すると、キャップ9内面と首部材22外面と密接摺動により、キャップ9内の空気が加圧される。前記キャップ9内の加圧空気が、首部材22の先端孔22aから入り、ペン先支持筒5外面と首部材22内面との間の空気流通路22cを通って、弁収容空間81に至る。そして、前記加圧空気が、高粘度流体からなる流体弁83の一部を押し破って通過し、流体弁83が開口状態となる。それと同時に、前記加圧空気により固体弁82が後方に移動されシール部82aと環状段部22aの密接が解除され、固体弁82が一時的に開口状態となる。それにより、キャップ9内の加圧空気が環状空間7内に放出される。その結果、キャップ装着時のペン先4に空気を混入させることがなく、キャップ装着による筆記不良の発生を防止することができる。
・キャップ装着後
キャップ装着後、弁装置8は、流体弁83の流動性により元の状態(閉鎖状態)に戻る。それにより、キャップ装着によりペン先4の密封状態が維持される。
(その他)
尚、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。例えば、本発明は、容器21と首部材22が一体でもよいし、容器21と尾栓23が一体でもよいし、インキ収容筒3とペン先支持筒5が一体でもよい。また、本発明の加圧装置は、容器21の側壁以外にも、容器21の後端に設けることもできる。また、本発明の追従体32は、高粘度流体のみの構成の他にも、固形物を収容させたものでもよいし、弾性材料よりなる固形物のみからなる構成でもよい。また、本発明のペン先4は、ボールペンチップ以外にも、繊維加工体や多孔質体よりなるペン先4であってもよい。
本発明の第1実施例を示す縦断面図である。 図1の要部拡大縦断面図である。 本発明の第2実施例を示す縦断面図である。 図3の要部拡大縦断面図である。
符号の説明
1 加圧式筆記具
2 軸筒
21 容器
21a 空気孔
22 首部材
22a 先端孔
22b 環状段部
22c 空気流通路
23 尾栓
23a 前側筒部
23b 鍔部
23c 後側筒部
23d 切り欠き
23e 空気流通路
3 インキ収容筒
31 インキ
32 追従体
4 ペン先
5 ペン先支持筒
6 弾発体
7 環状空間
8 弁装置
81 弁収容空間
82 固体弁
82a シール部
83 流体弁
84 弁止め部材
9 キャップ

Claims (2)

  1. 軸筒の内部にインキ収容筒を収容し、前記軸筒の先端孔から前記インキ収容筒のペン先を突出させ、前記インキ収容筒の内部にインキと、該インキの後端に配置され該インキの消費に伴い前進する追従体とを収容し、前記軸筒内面と前記インキ収容筒外面との間に、前記先端孔と前記インキ収容筒内の追従体の後方空間とを連通する環状空間を形成し、前記環状空間または前記インキ収容筒内の追従体の後方空間を外部からの操作により加圧して追従体及びインキを前方へ押圧する加圧装置を設け、前記軸筒のペン先側に装着可能なキャップを備えた加圧式筆記具であって、前記先端孔と前記加圧装置との間の前記環状空間に弁装置を設け、キャップ装着時、前記弁装置が閉鎖状態から一時的に開口状態となってキャップ内の加圧空気を環状空間内に放出し、一方、加圧操作時、前記弁装置が閉鎖状態となって環状空間から先端孔への空気流通を阻止することを特徴とする加圧式筆記具。
  2. 前記弁装置が、前記環状空間に連通する弁収容空間と、前記弁収容空間に配置され、弁装置前後の環状空間の圧力差により可動する固体弁と、前記固体弁のシール部近傍の弁収容空間に充填される高粘度流体よりなる流体弁とからなる請求項1記載の加圧式筆記具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7430454B2 (ja) 2020-05-28 2024-02-13 株式会社パイロットコーポレーション 液体吐出具

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