JP2005131892A - ノック式ボールペン - Google Patents
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Abstract
【課題】ノック衝撃を緩和し、チップ先端からのボール落ちや、インキの逆流現象を抑制し、チップ先端が筆圧によって微少に前後に移動せず筆記し易いノック式ボールペンを簡単な構造で提供する。
【解決手段】内部にボールペン用インキを直に収納したインキ収容筒の先端に、ボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接またはチップホルダーを介して装着してなるボールペンレフィルを軸筒内に、前記軸筒内に配設したコイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して摺動自在に配設し、ノック体を押圧することにより、前記ボールペンレフィルを軸筒先端開口部より出没可能なノック機構を具備してなるノック式ボールペンにおいて、前記インキ収容筒の後端部に第1の磁石を、軸方向に沿って磁極が対極するように配設し、前記チップ先端部が没入時の前記第1の磁石に対応する軸筒内の位置に、前記第1の磁石と反発するように第2の磁石を配設する。
【選択図】 図1
【解決手段】内部にボールペン用インキを直に収納したインキ収容筒の先端に、ボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接またはチップホルダーを介して装着してなるボールペンレフィルを軸筒内に、前記軸筒内に配設したコイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して摺動自在に配設し、ノック体を押圧することにより、前記ボールペンレフィルを軸筒先端開口部より出没可能なノック機構を具備してなるノック式ボールペンにおいて、前記インキ収容筒の後端部に第1の磁石を、軸方向に沿って磁極が対極するように配設し、前記チップ先端部が没入時の前記第1の磁石に対応する軸筒内の位置に、前記第1の磁石と反発するように第2の磁石を配設する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ノック体を押圧することにより、ボールペンレフィルを軸筒先端開口部より出没可能なノック式ボールペンに関する。
従来から、ノック体を押圧することにより、ボールペンレフィルを軸筒先端開口部より出没可能なノック式ボールペンはよく知られている。また、インキ収容筒内にインキを直詰めにしてなるボールペンレフィルを用いたノック式ボールペンもよく知られている。
こうしたインキ収容筒内にインキを直詰めにしてなるノック式ボールペンにおいて、ノック衝撃等によるインキ収容筒内のインキの流動により、チップ先端からのボール落ちが発生したり、インキの逆流現象が発生する恐れがあるため、特許3197444号公報「ノック式筆記具」では、ボールペンレフィルの後端部に弾性体を配設したり、特許2865581号「ボールペンのリフィール」では、リフィールの後端に衝撃吸収のための弾性体を設けることで、ノック衝撃を緩和している。このノック衝撃は、ノック作動により、ボールペンチップが軸筒先端から軸筒内に没入する時に、待機位置で急激に停止する慣性力によって発生する衝撃のことである。
同様に、本願出願人も特許3439665号「ノック式ボールペン」や特許3439666号「ノック式ボールペン」にてチップ内やチップホルダー等に流量を制御する部分を形成することで、ノック衝撃によるインキの流動を抑制し、チップ先端からのボール落ちや、インキの逆流現象を防止することを開示している。
「特許3197444号公報」
「特許2865581号公報」
「特許3439665号公報」
確かに、弾性体を配設することによりノック衝撃等の衝撃を緩衝する作用は得られるが、筆記時に筆圧が加わると、ボールペンレフィルによって弾性体を押圧し、弾性体が弾性変形することでボールペンレフィルが後方に移動し、結果としてチップ先端が筆圧によって微少に前後に移動するため、筆記し難いという問題ある。
本発明は、軸筒内に、内部にボールペン用インキを直に収納したインキ収容筒の先端にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接またはチップホルダーを介して装着してなるボールペンレフィルを、前記軸筒内に配設したコイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して摺動自在に配設し、ノック体を押圧することにより、前記ボールペンレフィルを軸筒先端開口部より出没可能なノック機構を具備してなるノック式ボールペンにおいて、前記インキ収容筒の後端部に第1の磁石を、軸方向に沿って磁極が対極するように配設し、前記チップ先端部が没入時の前記第1の磁石に対応する軸筒内の位置に、前記第1の磁石と反発するように第2の磁石を配設する。
また、前記第1の磁石と第2の磁石が、ボールペンチップの先端部が突出時におけるコイルスプリングのボールペンレフィルの付勢力より小さいことを特徴とする。
本発明の磁石の材料は、ネオジウム(Nd)系、サマリウム(Sm)系、セリウム(Ce)系、フェライト(Sr、Ba)系等、限定されることなく、保磁力等を考慮し、適宜選択して使用することができる。
本発明のノック式ボールペンは、ノック衝撃を緩和し、チップ先端からのボール落ちや、インキの逆流現象を抑制し、チップ先端が筆圧によって微少に前後に移動せず筆記し易いノック式ボールペンを簡単な構造で提供できる。
ノック式ボールペンにおいて、ノック衝撃を緩和し、筆記し易いという目的を、簡単な構造で、組立性を損なわずに実現した。
図1から図4に示すノック式ボールペン1は、前軸2と後軸3を螺合し、後軸3に頭冠14を装着した軸筒内にボールペンレフィル5がコイルスプリング4によって頭冠後端14a方向に付勢された状態で収納されている。
ボールペンレフィル5の構造は、従来から知られているもので、インキ収容管6内にボールぺン用インキ(図示せず)及びボールぺン用インキの後端面に密接してインキの消費に追従するインキ追従体(図示せず)を直に収容し、インキ収容管6の先端部にはチップホルダー7を介して、ボールを回転自在に抱持し、先端縁の内壁をボールと同形の球面状に形成したボールペンチップ8を装着し、インキ収容管6の後端部には内外を連通する通気孔9aを有する尾栓9を装着してある。この尾栓9には、第1の磁石10を固着してある。また、頭冠14にはクリップ部材15を一体に形成してある。
ボールペンチップ8の先端部を前軸2の先端開口部2aから出没させる機構は、従来から知られているもので、簡単に説明すると、頭冠14の内壁面に回転カム11を前後に摺動案内し回転させるためのカム溝(図示せず)を形成し、このカム溝に、回転カム11に形成した突起を係合して配設してある。回転カム11の後端には、前記回転カム11を摺動し回転を付与するためのカム部を先端に有したノック体12を、ノック体12の後端部が頭冠後端14aより外方に突出した状態に配設した構造である。
ボールペンレフィル5の尾栓9に固着した第1の磁石10は、軸心に沿って磁極の10a(S極)と、10b(N極)が対極するように配設する。また、ボールペンチップ8が没入時に、ボールペンレフィル5の尾栓9に固着した第1の磁石10に対応する後軸3内の位置に、ボールペンレフィル5の尾栓9に固着した第1の磁石10の頭冠後端14a側の磁極10bと、異なる磁極が対面して反発するように、前軸2側に13b(N極)、後軸後端3a側に13a(S極)として第2の磁石13を配設してある。
第1の磁石10と第2の磁石13を反発する状態に配設することで、ボールペンチップ8の先端部が突出した状態から没入する時(図2から図1に戻る時)、第1の磁石10と第2の磁石13が近づくにつれ、第1の磁石10と第2の磁石13との反発力が除々発生し、ボールペンレフィル5に前軸2の開口部2a方向への力が加わることになる。前述したように、ノック衝撃は、ノック作動により、ボールペンチップが軸筒先端から軸筒内に没入する時に、待機位置で急激に停止する慣性力によって発生する衝撃のことである。そのため、没入持に、ボールペンレフィル5に前軸2の開口部2a方向への力を加えることによってノック衝撃を緩和することができる。
また、コイルスプリング4によるボールペンレフィル5の付勢力が、第1の磁石10と第2の磁石13の反発力より小さいと、ボールペンレフィル5と回転カム11に間隙ができてしまうので、コイルスプリング4の付勢力と、第1の磁石10と第2の磁石13の反発力を考慮し、少なくともボールペンチップ8の先端部が突出時におけるコイルスプリング4によるボールペンレフィル5の付勢力を、第1の磁石10と第2の磁石13の反発力より大きくする。
本実施の形態では、便宜上、回転カムからノック機構を用いたが、図示はしていないが、ノック体で直接、ボールペンレフィル押圧するタイプのノック機構等、何れのノック機構を用いてもよい。
また、磁石の配設方法は特に限定されないが、磁石が容易に取り外しできないように嵌合或いは接着等により、予め対応する各部品に固設してあればよい。また、磁石の配設位置も特に限定されるものでなく、チップ先端部が没入時の第1の磁石に対応する位置であれば、後軸、頭冠、ノック機構部等に配設することができる。
低粘度油性インキ、剪断減粘性インキ、水性インキ等、インキの種類に限定されることなく、またノック機構に限定されることなく適用できる。そのため、従来の組立方法と同様に組立が可能である。
1 ノック式ボールペン
2 前軸
3 後軸
4 コイルスプリング
5 ボールペンレフィル
6 インキ収容管
7 チップホルダー
8 ボールペンチップ
9 尾栓
10 第1の磁石
10a S極
10b N極
11 回転カム
12 ノック体
13 第2の磁石
13a S極
13b N極
14 頭冠
2 前軸
3 後軸
4 コイルスプリング
5 ボールペンレフィル
6 インキ収容管
7 チップホルダー
8 ボールペンチップ
9 尾栓
10 第1の磁石
10a S極
10b N極
11 回転カム
12 ノック体
13 第2の磁石
13a S極
13b N極
14 頭冠
Claims (2)
- 軸筒内に、内部にボールペン用インキを直に収納したインキ収容筒の先端にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接またはチップホルダーを介して装着してなるボールペンレフィルを、前記軸筒内に配設したコイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して摺動自在に配設し、ノック体を押圧することにより、前記ボールペンレフィルを軸筒先端開口部より出没可能なノック機構を具備してなるノック式ボールペンにおいて、前記インキ収容筒の後端部に第1の磁石を、軸方向に沿って磁極が対極するように配設し、前記チップ先端部が没入時の前記第1の磁石に対応する軸筒内の位置に、前記第1の磁石と反発するように第2の磁石を配設したことを特徴とするノック式ボールペン。
- 前記第1の磁石と第2の磁石が、ボールペンチップの先端部が突出時におけるコイルスプリングのボールペンレフィルの付勢力より小さいことを特徴とする請求項1に記載のノック式ボールペン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003369374A JP2005131892A (ja) | 2003-10-29 | 2003-10-29 | ノック式ボールペン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003369374A JP2005131892A (ja) | 2003-10-29 | 2003-10-29 | ノック式ボールペン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005131892A true JP2005131892A (ja) | 2005-05-26 |
Family
ID=34646755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003369374A Pending JP2005131892A (ja) | 2003-10-29 | 2003-10-29 | ノック式ボールペン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005131892A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007083498A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Zebra Pen Corp | ノック式筆記具 |
JP2007118398A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Zebra Pen Corp | 出没式筆記具 |
US20120057920A1 (en) * | 2009-05-19 | 2012-03-08 | Societe Bic | Writing implement with magnetic repulsion |
WO2018111035A1 (ko) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | 권영일 | 반영구 화장용 카트리지 |
-
2003
- 2003-10-29 JP JP2003369374A patent/JP2005131892A/ja active Pending
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JP2007118398A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Zebra Pen Corp | 出没式筆記具 |
US20120057920A1 (en) * | 2009-05-19 | 2012-03-08 | Societe Bic | Writing implement with magnetic repulsion |
WO2018111035A1 (ko) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | 권영일 | 반영구 화장용 카트리지 |
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