JP2005131756A - 移動ロボット - Google Patents

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Katsuyuki Shudo
勝行 首藤
Kenji Narisawa
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Abstract

【課題】歩行可能な移動ロボットでありながら、必要に応じて高速移動が可能で、しかもそれに要する消費電力の低減を図る。
【解決手段】移動ロボット(1)は、胴体部(10)に2本以上の脚部(30,40)が取り付けられて当該脚部(30,40)により歩行可能である。また、移動ロボット(1)は、胴体部(10)に駆動ローラ(11)を備えるとともに、所要本数の脚部(40a,40b)に自由回転部材(42a,42b)を備え、駆動ローラ(11)と自由回転部材(42a,42b)とで全体を支持して移動可能に構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動可能なロボットに関するものである。
近年、4足歩行可能な犬型などのペットロボットが製造・販売され、また、2足歩行可能な人型ロボットの開発も進んでいる。
このようなロボット、例えば犬型などのペットロボットでは、モデルとする犬などの動作に似せることで動物らしさを表現するため、4足歩行による移動を実現している。
ところが、歩行による移動は高速移動が難しいことや、バッテリの消耗が早いことなど、無視できない不利な点がある。
そのため従来は、ペットロボットを車輪式移動機器に乗せて移動させるもの(例えば、特許文献1参照。)や、人型ロボットにローラスケーティングユニットを履かせて移動させるもの(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
特開2003−19678号公報 特開2001−138272号公報
しかしながら、上記のような従来のものは、つぎのような問題点がある。すなわち、例えば、ペットロボットを車輪式移動機器に乗せて移動させるものの場合は、ロボットとは別に車輪式移動機器が必要であり、ロボット単独では車輪式移動を実現することができない。
また、例えば、人型ロボットにローラスケーティングユニットを履かせて移動させるものの場合は、一方の足で床面を蹴りながら他方の足でローラスケーティングユニットに乗らなければならないため、交互に片足でバランスをとってローラスケーティングさせることが困難で、転倒する危険から逃れられない。
しかも、蹴り足のローラスケーティングユニットの向きを進行方向に対して所要の角度をつけて床面を蹴ることで床面から得られる反力の進行方向成分のみが推進力であるから、比較的高速で移動させるにはかなり大きな蹴り出し力(ピーク電力)が必要で、早くバッテリが消耗してしまう。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、歩行可能な移動ロボットでありながら、必要に応じて高速移動が可能で、しかもそれに要する消費電力の低減を図ることのできる移動ロボットを提供することにある。
本発明は上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、胴体部と、該胴体部から延出するように前記胴体部に取り付けられた複数の可動脚部とを備え、前記可動脚部を動作させて被移動面を移動する脚式移動が可能な移動ロボットであって、前記胴体部に、該胴体部の表面から突出する駆動輪を設け、少なくとも2つの前記可動脚部の略先端部における前記駆動輪側に自由回転部材を設け、前記駆動輪と前記自由回転部材とを前記被移動面に当接させて前記移動ロボット全体を支持すると共に前記駆動輪を回転させて前記被移動面を移動する輪式移動を可能な構成にした移動ロボットである。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記脚式移動及び前記輪式移動を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記脚式移動と前記輪式移動とのいずれか一方の移動を選択して制御する移動ロボットである。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の発明において、前記被移動面の表面状態を検出してその検出結果を送出する検出手段と、前記検出結果に基づいて前記被移動面を輪式移動で移動可能な否かを判定する判定手段とを備え、前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に応じて前記選択を行う移動ロボットである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記自由回転部材を設けた前記可動脚部の延出方向または前記駆動輪の回転軸方向を任意の方向に設定可能とし、前記輪式移動において前記延出方向または前記回転軸方向に応じた旋回半径の旋回移動が可能なように構成にした移動ロボットである。
請求項5に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記駆動輪を、前記胴体部の中心を挟んだ両側のそれぞれに第1駆動輪および第2駆動輪として設け、前記制御手段は、前記第1駆動輪および第2駆動輪をそれぞれ独立して制御する移動ロボットである。
請求項6に係る発明は、請求項2記載の発明において、前記胴体部または前記可動脚部の表面に移動方向の障害物を検出する障害物検出手段を備え、前記制御手段は、前記障害物検出手段の検出結果に応じて前記移動方向を変更するように前記脚式移動または前記輪式移動を制御する移動ロボットである。
本発明は以上のように、胴体部と、該胴体部から延出するように前記胴体部に取り付けられた複数の可動脚部とを備え、前記可動脚部を動作させて被移動面を移動する脚式移動が可能な移動ロボットであって、前記胴体部に、該胴体部の表面から突出する駆動輪を設け、少なくとも2つの前記可動脚部の略先端部における前記駆動輪側に自由回転部材を設け、前記駆動輪と前記自由回転部材とを前記被移動面に当接させて前記移動ロボット全体を支持すると共に前記駆動輪を回転させて前記被移動面を移動する輪式移動を可能に構成したので、歩行可能な移動ロボットでありながら、必要に応じて高速移動が可能で、しかもそれに要する消費電力の低減を図ることができる効果がある。
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の移動ロボットの一実施形態を示す前方から見た斜視図、図2は後方から見た斜視図であり、この移動ロボット1は、胴体部10、頭部20および4本の脚部30,40(前脚30a,30bおよび後脚40a,40b)で構成される。
頭部20の目に相当する部位には、CCDカメラ21a,21bが取り付けられている。また、頭部20は、胴体部10に取り付けられる首に相当する部位が、ヨー(回動する)とピッチ(前後に動く)の2自由度に構成されている。
各前脚30は、胴体部10に取り付けられる肩に相当する部位が、ピッチ(前後に動く)とロール(左右に動く)の2自由度に構成され、また、肘に相当する部位が、胴体部10の内側に曲がるようなロール方向の1自由度に構成されている。
各後脚40は、胴体部10に取り付けられる脚の付け根に相当する部位が、ピッチ(前後に動く)とロール(左右に動く)の2自由度に構成され、また、膝に相当する部位が、ピッチ方向の1自由度に構成されている。
このような各関節に相当する部位の自由度は、例えばモータなどの適宜のアクチュエータを用いることで実現可能であり、この種のアクチュエータ(モータ)およびその駆動機構は周知のものが利用可能であるから、一例として前脚30についてその機構を簡単に説明し、その他についての説明は省略する。
図3に示すように、移動ロボット1の肩に相当する部位の胴体部内に肩ピッチギアモータ50が固定され、この肩ピッチギアモータ50の回転力が、すぐばかさ歯車からなる肩ピッチピニオン51を介して肩ピッチギア52に伝達されることで、前脚30のピッチ方向の回転を行う。この回転角は肩ピッチ回転センサ53により検出され、所定の回転角度になるように制御される。
同様に、移動ロボット1の上腕に相当する部位内に肩ロールギアモータ60が配置され、この肩ロールギアモータ60の回転力が、すぐばかさ歯車からなる肩ロールピニオン61を介して肩ロールギア62に伝達されることで、上腕のロール方向の回転を行う。この回転角は肩ロール回転センサ63により検出され、所定の回転角度になるように制御される。
また、移動ロボット1の肘から先の腕に相当する部位内に肘ロールギアモータ70が配置され、この肘ロールギアモータ70の回転力が、すぐばかさ歯車からなる肘ロールピニオン71を介して肘ロールギア72に伝達されることで、肘から先の腕のロール方向の回転を行う。この回転角は肘ロール回転センサ73により検出され、所定の回転角度になるように制御される。
各ギアモータ50,60,70のギアは1:100以上の遊星歯車を利用するが、平歯車によるギアでもかまわない。また、各ギアモータ50,60,70は部材の強度を確保するため、ストレスメンバ構造をなすようにモータカバー54,64,74と一体に構成され、このモータカバー54,64,74で各部を結合してある。
図3には示していないが、肘ロールギアモータ70のモータカバー74の先には、移動ロボット1の手に相当する部材が固定されている。
図1、図2に示すように、移動ロボット1の前脚30a,30bの先部(手先)および後脚40a,40bの先部(足先)には、移動ロボット1の歩行時に手(前脚30a,30b)や足(後脚40a,40b)が床に接触しているか否かを調べるためのタッチセンサ31a,31b,41a,41bが取り付けられている。
これらのタッチセンサ31a,31b,41a,41bは、適宜のタッチスイッチで構成され、表面がゴムで覆われている。また、2足歩行ロボットの場合は、圧力センサを用いることで加重を検出し、それにより高度な制御を行うように構成することも可能である。
また、図2に示すように、移動ロボット1の胴体部10における頭部の反対側となる部位(尻部に相当する部位)には駆動ローラ11が取り付けてある。この駆動ローラ11は、図4に示すように、ギヤと一体となったモータ12の外周に図示しないベアリングを介してギヤモータ12と駆動ローラ11の中心軸が一致するように配置されている。また、ギヤモータ12の出力軸がカム13を介して駆動ローラ11と接続され、カム13の延長上には角度センサとしてロータリエンコーダ14が取り付けられている。
駆動ローラ11は主としてエンジニアリングプラスチックで構成されている。この駆動ローラ11の外周に低粘度のゴムを巻いてもよい。外周を低粘度ゴムにすることにより、後述するローラ走行時においてその外周にほこり等が付着することを低減させることができる。
さらに、胴体部10の尾部に相当する部位にはタッチセンサ15が取り付けられている。また、移動ロボット1の後脚40a,40bの踵に相当する部位、すなわち後脚先端部の後方側(駆動ローラ側)の部位には、回転自在のフリーローラ(自由回転部材)42a,42bが取り付けられている。
図5に、移動ロボット1が4足歩行する状態を概略的に示す。すなわち、前脚30a,30bおよび後脚40a,40bに所定の動作を行わせることで、移動ロボット1は、ペットロボットとして通常の動物のように歩かせることが可能で、不整地などでも歩行できる。
この4足歩行状態において、移動ロボット1の胴体部10は4本の脚部30,40によって床から持ち上げられているため、駆動ローラ11が床面FLに接触することはない。また、後脚40a,40bのフリーローラ42a,42bも歩行状態では床面FLに接触しない。したがって、駆動ローラ11およびフリーローラ42a,42bが4足歩行の障害になることはない。
図6に、移動ロボット1がローラ走行する状態を概略的に示す。図5に示す4足歩行姿勢から、移動ロボット1の前脚30a,30bを床についたまま、後脚40a,40bの膝に相当する部位を曲げながら膝を胴体部10側に引き寄せて、尻に相当する部位を床面FLに下ろした後、膝に相当する部位を伸ばすことで、胴体部10の頭部20側が起きあがり前脚30a,30bが床から持ち上げられて、図6に示すローラ走行姿勢となる。
このローラ走行姿勢において、移動ロボット1の胴体部10の尻に相当する部位に配置された駆動ローラ11と、移動ロボット1の後脚40a,40bの踵に相当する部位に配置されたフリーローラ42a,42bとが床面FLに良好に接触し、他の部分は床から持ち上げられている。すなわち、駆動ローラ11は平坦な床面FLに対しては線接触しているが、これを便宜上点接触とすれば、移動ロボット1は、駆動ローラ11およびフリーローラ42a,42bによって3点支持されている。
そのため、ギヤモータ12の回転方向を選択して駆動ローラ11を正転または逆転させることで、ローラ走行姿勢の移動ロボット1を前進または後退させることが可能である。しかも、図7に示すように、胴体部10の向きに対して後脚40a,40bの向きを正面前方に向けておくと、駆動ローラ11の正転により移動ロボット1は直進する。
これに対し、図8に示すように、胴体部10の向きに対して後脚40a,40bの延出する向きを左斜め前方に向けておくと、駆動ローラ11の正転により移動ロボット1は左向きに旋回する。しかも、その旋回角度(旋回半径)は、胴体部10の向きに対する後脚40a,40bの延出する左向き角度によって決定される。
同様に、図9に示すように、胴体部10の向きに対して後脚40a,40bの延出する向きを右斜め前方に向けておくと、駆動ローラ11の正転により移動ロボット1は右向きに旋回する。しかも、その旋回角度(旋回半径)は、胴体部10の向きに対する後脚40a,40bの右向き角度によって決定される。
このようにして移動ロボット1を前進させるとき、図10に示すように、前脚30a,30bの手先に取り付けたタッチセンサ31a,31bを、前方障害物センサとして用いることが可能である。移動ロボット1を前進させて例えば壁W1に当たると、タッチセンサ31aまたは31bのスイッチがONしてこれ以上前進できないことが認識できる。ここで停止して後退させるか、または方向転換して前進させたりして移動方向を変更すればよい。
同様に、移動ロボット1を後退させるとき、胴体部10の尾部に相当する部位に取り付けたタッチセンサ15を、後方障害物センサとして用いることが可能である。移動ロボット1を後退させて例えば壁W2に当たると、タッチセンサ15のスイッチがONしてこれ以上後退できないことが認識できる。ここで停止して前進させるか、または方向転換して後退させたりして移動方向を変更すればよい。
このように、移動ロボット1が図6に示すようなローラ走行姿勢をとっているときは、前進または後退にかかわらず前脚30a,30bは走行に使用されない。そこで、前脚30a,30bをさらに別の走行以外の目的に使用することができる。
例えば、図11に示すように、前脚30a,30bを上下に繰り返し動かすことで、腕を振る動作をさせることができる。これにより、人に呼ばれたときに手を振って応答したり、走行しながら手を動かして感情表現することが可能である。
また、図12、図13に示すように、前脚30a,30bの肩に相当する部位のロール駆動と肘に相当する部位のロール駆動によって、両腕でボールを持つ動作をさせることができる。このとき、両手の内側に適宜の圧力センサ32a,32bを取り付けて、所定の圧力が得られるまでロール駆動することが望ましい。
このように、通常の4足歩行ロボットの場合は、ものを腕で持って移動することはできないが、この移動ロボット1はそれが実現可能である。
図14は、移動ロボット1の制御装置を示すブロック図であり、この制御装置80は、全体の制御を行うメインCPU81を備えている。メインCPU81には、フラッシュメモリ82およびサブCPU83が接続され、サブCPU83にはシリアルバス84を介して、14自由度プラス1ローラの各モータ制御ユニット85が接続されている。
ここで、「14自由度」とは、頭部20のヨーとピッチの2自由度、各前脚30の肩に相当する部位のピッチとロールの2自由度および肘に相当する部位のロール方向の1自由度、各後脚40の脚の付け根に相当する部位のピッチとロールの2自由度および膝に相当する部位のピッチ方向の1自由度、を合わせたものである。また、「1ローラ」とは駆動ローラ11のことである。
各モータ制御ユニット85は、モータ制御CPU86と、モータ制御CPU86に接続された駆動モータ87および角度センサ88とを備える。このようなモータ制御ユニット85は、14自由度プラス1ローラの合計15個設けることもできるが、例えば、頭部20の2自由度に1つ、各前脚30の3自由度に1つずつ、各後脚40の3自由度に1つずつ、1ローラに1つ、の合計6個で構成することができる。
例えば、片方の前脚30の3自由度に1つ設けたモータ制御ユニット85を例に挙げて説明すると、図14に示すように、モータ制御CPU86には、肩ピッチギアモータ50としての駆動モータ87(50)および肩ピッチ回転センサ53としての角度センサ88(53)と、肩ロールギアモータ60としての駆動モータ87(60)および肩ロール回転センサ63としての角度センサ88(63)と、肘ロールギアモータ70としての駆動モータ87(70)および肘ロール回転センサ73としての角度センサ88(73)とが接続される。また、駆動ローラ11のモータ制御ユニット85Rにおいては、角度センサはロータリエンコーダ14である。
制御装置80を歩行に関して説明すると、メインCPU81は、フラッシュメモリ82に記憶してある歩行プログラムに基づいて、所定のタイミングで各関節の角度の目標値を生成し、これをサブCPU83に送るものである。また、サブCPU83は、メインCPU81から送られた目標角度データをシリアル変換して各モータ制御ユニット85のモータ制御CPU86に送るものである。
各モータ制御ユニット85のモータ制御CPU86は、サブCPU83から送られた目標角度データと、各関節に取り付けられた角度センサ88の出力とを比較して、両者が同じになるように駆動モータ87の回転を制御するものである。これにより、各関節は歩行プログラムに基づく所定の角度となるように制御される。
メインCPU81には、タッチセンサ15が接続され、また、タッチセンサ31a,31b,41a,41bおよび圧力センサ32a,32bが接続されている。
また、メインCPU81には、CCDカメラ(撮像手段)21a,21bが接続され、メインCPU81は画像認識が可能で、CCDカメラ21a,21bで得られた画像データに基づき床面FLがローラ移動可能か否かを判定する床面判定機能を有している。
すなわち、CCDカメラ21a,21bで得られた画像データをメインCPU81に送ると、メインCPU81が、例えば床面FLが荒れていて凹凸が多いと判定した場合は4足歩行を選択し、平坦と判定した場合はローラ走行を選択することが可能である。4足歩行を選択した場合には、荒れた床でも移動することが可能である。この床面判定は、CCDカメラ21a,21bで得られた画像の陰影サイズや位置等の識別による方法や、他の周知の方法を用いて行うことができる。
さらに、メインCPU81は、バッテリ残量検出部89が接続され、バッテリの残量が少なくなったときは、床面FLが荒れていない限りローラ走行を選択するように設定されている。そのため、例えば、自動充電のための充電ステーションを設けた場合、バッテリが消耗してその充電ステーションに向かって移動する際に、途中でバッテリ切れで動けなくなるような事故を未然に防止することが可能である。
図15は、移動ロボット1をローラ走行させるときの制御装置80のタイムチャートであり、この場合は、メインCPU81が、駆動ローラ11の回転する回数と停止するカウント値をサブCPU83にパラレルデータとして送る。サブCPU83はこのデータをシリアル変換してモータ制御ユニット85のモータ制御CPU86に送り、モータ制御CPU86は、このデータに基づいて制御を行う。
例えば、角度センサであるロータリエンコーダ14の出力を読み込みローラを2回転半させる場合には、図15に示すように、ロータリエンコーダ14の出力値が最大から最小になるとき駆動をホールドして回転を持続させる。起動したときのカウント値になるごとに1回転としてカウントし、2回転カウントしたのちさらに1/2回転したところで回転を停止させる。
図16は、本発明の移動ロボットの他の実施形態を示す斜視図であり、図1に示す移動ロボット1と同様の部分には、図1で用いた符号に100を加えた符号を付けて示す。
この移動ロボット101は、胴体部110の尻に相当する部位の中心を挟んで左右に駆動ローラ111a,111bがそれぞれ取り付けてある。この2個の駆動ローラ111a,111bは、同時に駆動するか、または、いずれか一方だけを駆動するか選択可能に構成されている。
また、移動ロボット101の後脚140a,140bの踵に相当する部位、すなわち後脚先端部の後方側(駆動ローラ側)の部位には、マウスボールのように前後左右自由に回転できるフリーボール(自由回転部材)142a,142bが取り付けられている。
この移動ロボット101は歩行が可能であり、また、駆動ローラ111a,111bを同時に駆動することでローラ走行が可能である。また、2個の駆動ローラ111a,111bを異なる回転数にしたり、回転方向を逆にしたり、あるいは、いずれか一方の駆動ローラ111aまたは111bだけを駆動することで、その場で自転できるなど小さい半径での回転を実現できる。
図17は、本発明の移動ロボットのさらに他の実施形態を示す背面図、図18は側面図であり、図1に示す移動ロボット1に対応する部分には、図1で用いた符号に200を加えた符号を付けて示す。
この移動ロボット201は2足歩行可能な移動ロボットであり、腰に相当する部位には駆動ローラ211が取り付けられ、また、踵に相当する部位、すなわち脚先端部の後方側(駆動ローラ側)の部位には、回転自在のフリーローラ(自由回転部材)242a,242bが取り付けられている。
駆動ローラ211は、図19に示すように、ギヤと一体化したモータ212の一方の出力軸に固定したプーリ216と、駆動ローラ211の回転軸に固定したプーリ217とが、ベルト218を介して連結されたものである。また、ギヤモータ212の別の出力軸には、角度センサとしてのロータリエンコーダ214が取り付けてある。
図20は、移動ロボット(2足歩行ロボット)201がローラ走行する状態を示す側面図である。この移動ロボット201は、腰に相当する部位の駆動ローラ211の回転軸角度を変更することによって、ローラ走行する方向を左右に変更することができ、また、駆動ローラ211の回転方向を切り換えることによって、前進または後退を選択可能である。
本発明の移動ロボット1,101,201は、上記のように構成されているので、下記のような各種の作用効果がある。
(1)歩行移動に加えてローラ走行移動が可能であり、このローラ走行移動を適宜選択して実行することで、消費電力を歩行移動のみの場合に比べて大幅に低減することができる。
(2)尻または腰に相当する部位に駆動ローラがある。そのため、ローラ走行時は重心が駆動ローラのある尻または腰付近にあり、低重心の姿勢になることで、重心の移動が影響する坂道でも簡単に移動可能である。また、尻のデザインにマッチングしやすく、違和感がない。さらに、構造が単純で構成しやすく、低コストが実現する。
(3)踵に相当する部位にフリーローラまたはフリーボールがあるため、このフリーローラまたはフリーボールを待避させることなく歩行との兼用が可能である。
(4)ローラ走行時に後脚または足で舵取りでき、専用のモータなどが不要である。
(5)ローラ走行の場合前脚または手が自由になる。そのため、前脚または手でものを保持できる。また、前脚または手で感情表現などのパフォフーマンスが行える。
(6)ローラ走行は、歩行に比較して安定で、高速移動可能である。
(7)駆動ローラの外周をゴム材等の弾性材料で形成することができ、その場合、移動ロボットが転倒したときに駆動ローラがダンパになるので本体の損傷を防ぐことができる。
(8)床面FLが不整地か否かを判断し、歩行かローラ走行かを切り換えることができる。
(9)バッテリが消耗したときはそれを検出してローラ走行を選択することで、省エネルギーモードでの移動を実現できる。
本発明の移動ロボットの一実施形態を示す前方から見た斜視図である。 図1の移動ロボットの後方から見た斜視図である。 図1の移動ロボットの前脚の機構図である。 図1の移動ロボットの駆動ローラの構成図である。 図1の移動ロボットの4足歩行姿勢を示す説明図である。 図1の移動ロボットのローラ走行姿勢を示す説明図である。 図1の移動ロボットの直進状態を示す説明図である。 図1の移動ロボットの左旋回状態を示す説明図である。 図1の移動ロボットの右旋回状態を示す説明図である。 図1の移動ロボットの傷害物検知状態を示す説明図である。 図1の移動ロボットの前脚動作を示す説明図である。 図1の移動ロボットのボール保持動作を示す前方から見た斜視図である。 図1の移動ロボットのボール保持動作を示す後方から見た斜視図である。 図1の移動ロボットの制御装置のブロック図である。 制御装置のタイムチャートである。 本発明の移動ロボットの他の実施形態を示す後方から見た斜視図である。 本発明の移動ロボットのさらに他の実施形態を示す背面図である。 図17の移動ロボットの側面図である。 図17の移動ロボットの駆動ローラの構成図である。 図17の移動ロボットのローラ走行姿勢を示す側面図である。
符号の説明
1,101,201 移動ロボット
10 胴体部
11,111a,111b,211 駆動ローラ
12 ギヤモータ
13 カム
14 ロータリエンコーダ
15 タッチセンサ
20 頭部
21a,21b CCDカメラ(撮像手段)
30(30a,30b) 脚部(前脚)
31a,31b タッチセンサ
32a,32b 圧力センサ
40(40a,40b) 脚部(後脚)
41a,41b タッチセンサ
42a,42b,242a,242b フリーローラ(自由回転部材)
50 肩ピッチギアモータ
51 肩ピッチピニオン
52 肩ピッチギア
53 肩ピッチ回転センサ
54 モータカバー
60 肩ロールギアモータ
61 肩ロールピニオン
62 肩ロールギア
63 肩ロール回転センサ
64 モータカバー
70 肘ロールギアモータ
71 肘ロールピニオン
72 肘ロールギア
73 肘ロール回転センサ
74 モータカバー
80 制御装置
81 メインCPU
82 フラッシュメモリ
83 サブCPU
84 シリアルバス
85 モータ制御ユニット
86 モータ制御CPU
87 駆動モータ
88 角度センサ
89 バッテリ残量検出部
142a,142b フリーボール(自由回転部材)

Claims (6)

  1. 胴体部と、該胴体部から延出するように前記胴体部に取り付けられた複数の可動脚部とを備え、
    前記可動脚部を動作させて被移動面を移動する脚式移動が可能な移動ロボットであって、
    前記胴体部に、該胴体部の表面から突出する駆動輪を設け、
    少なくとも2つの前記可動脚部の略先端部における前記駆動輪側に自由回転部材を設け、
    前記駆動輪と前記自由回転部材とを前記被移動面に当接させて前記移動ロボット全体を支持すると共に前記駆動輪を回転させて前記被移動面を移動する輪式移動を可能な構成にしたことを特徴とする移動ロボット。
  2. 前記脚式移動及び前記輪式移動を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記脚式移動と前記輪式移動とのいずれか一方の移動を選択して制御することを特徴とする請求項1記載の移動ロボット。
  3. 前記被移動面の表面状態を検出してその検出結果を送出する検出手段と、
    前記検出結果に基づいて前記被移動面を輪式移動で移動可能な否かを判定する判定手段とを備え、
    前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に応じて前記選択を行うことを特徴とする請求項2記載の移動ロボット。
  4. 前記自由回転部材を設けた前記可動脚部の延出方向または前記駆動輪の回転軸方向を任意の方向に設定可能とし、前記輪式移動において前記延出方向または前記回転軸方向に応じた旋回半径の旋回移動が可能なように構成にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の移動ロボット。
  5. 前記駆動輪を、前記胴体部の中心を挟んだ両側のそれぞれに第1駆動輪および第2駆動輪として設け、前記制御手段は、前記第1駆動輪および第2駆動輪をそれぞれ独立して制御することを特徴とする請求項1記載の移動ロボット。
  6. 前記胴体部または前記可動脚部の表面に移動方向の障害物を検出する障害物検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記障害物検出手段の検出結果に応じて前記移動方向を変更するように前記脚式移動または前記輪式移動を制御することを特徴とする請求項2記載の移動ロボット。
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