JP2005131472A - 脱臭装置及びそれを用いた生ごみ処理装置 - Google Patents

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浩通 森北
Takahiro Miyata
隆弘 宮田
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知之 中嶋
Yasushi Nihata
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【課題】吸着材を効率的に用いることができる脱臭装置及びそれを用いた生ごみ処理装置を提供する。
【解決手段】 流路1内に吸気口1aと臭気源の配設を予定する臭気源位置Pと脱臭部2と排気口1bとをこの順に設け、臭気源から発生する臭気成分を脱臭部2で分解する脱臭装置であって、脱臭部2は、臭気成分を吸着する吸着材2bと臭気成分を分解する触媒2cとを上流側から下流側に向けて順に有するとともに吸着材2bと触媒2cを加熱する加熱手段2a,2dを有してなり、流路は、臭気源位置Pと吸着材2bとの間で流路1の遮断と開放を制御できる弁3を有し、弁3と流路1は、弁3が流路を遮断するときに臭気源位置Pを包含する閉空間4を形成するようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸着材を用いる脱臭装置とそれを用いた生ごみ処理装置に関するものである。
現在、解決すべき環境問題の1つにごみ処理の問題があり、生ごみは年間約5000万トン発生している。従来、これらの生ごみは、その大部分が焼却することにより処理されていた。しかしながら、生ごみを焼却する焼却炉の温度低下により生じるダイオキシン問題などのため、生ごみ処理装置は急速に普及している。生ごみ処理装置は、処理方法にしたがって乾燥方式、微生物分解方式、炭化方式に分類される。このなかで乾燥方式は、生ごみを40〜140℃に加熱し、水分を蒸発させて生ごみを減量する方式であり、その処理の際に生じるイソブチルアルデヒドやイソバレルアルデヒドなどのアルデヒド類や、硫化メチルや二硫化メチルなどの硫黄化合物などを含む臭気が問題となっている。
乾燥方式の生ごみ処理装置においては、その脱臭方式として、生物脱臭方式、オゾン脱臭方式、吸着材方式、光触媒方式、酸化触媒方式などが用いられている。生物脱臭方式は、微生物を用いて臭気を分解する方式であり、ランニングコストが低いという利点を有している。しかしながら、微生物が安定して臭気を分解するまでに長時間が必要であるとともに、装置が大型化するという欠点を有している。
オゾン脱臭方式は、オゾンの酸化力を用いて臭気を分解する方式であり、脱臭能力が高く、殺菌が可能であるという利点を有している。しかしながら、オゾンは、有毒な物質であるため、排出の際に注意をしなければならず、制御が難しいという欠点を有している。
吸着材方式は、吸着材によって臭気を吸着させて除去する方式であり、脱臭能力が高いという利点を有している。しかしながら、吸着材の吸着容量は、体積に比例するため、寿命を長くしようとすると装置が大型化し、装置を小さくしようとすると吸着材を頻繁に交換する必要が生じるという欠点を有している。
光触媒方式は、光触媒に紫外線などの光を照射することで触媒を活性化させ、臭気を分解する方式であり、ランニングコストが安く、装置も比較的簡単に作製できるという利点を有している。しかしながら、この方式は、脱臭する速度が遅いため臭気を大量に分解することは困難であるという欠点を有している。
酸化触媒方式は、触媒を200〜400℃に加熱して活性化させ、臭気を分解する方式であり、臭気を大量に分解することができ寿命も長いという利点を有している。しかしながら、この方式は、触媒を加熱する必要があるためにランニングコストが高くなるという欠点を有している。
このように、これらの方式には一長一短があるが、近年、これらの方式を組み合わせた脱臭方式も検討されている。例えば、吸着材方式と酸化触媒方式を組み合わせ、臭気成分を吸着材によりある程度吸着してから加熱し、脱離した臭気成分を触媒で脱臭する方式が検討されている。
また、特許文献1には、酸化触媒(熱触媒)と吸着材(吸着剤)を共に用いた脱臭装置(脱臭器)の構成が開示されている。このものは、生ごみ処理装置の排気通路において、臭気成分(悪臭物質)の濃度が高くなるほど平衡吸着量が増加する等温吸着特性を有する吸着材の後段に酸化触媒を位置するようにしたものである。
特開2000−354851号公報
吸着材と触媒をともに用いる方式は、吸着材で臭気成分を吸着してから加熱して脱離させ、脱離された臭気成分を触媒で分解するので、吸着材は臭気成分が脱離するときに再生されるので吸着材を取り替える必要がなく、吸着材を小さくすることができるので有用である。
また、特許文献1に開示された構成は、吸着材が上述の等温吸着特性を有しているので、臭気成分の濃度が高いときに多くの臭気成分を吸着し、後段に設けられた酸化触媒の負担を軽減し、臭気成分の濃度が低いときに吸着した臭気成分を放出するため、酸化触媒を小さくすることができるので有用である。
しかしながら、これらの脱臭装置は、臭気成分の吸着効率が高い状態で積極的に吸着材を用いることができるものではなかった。
本発明は、上記事由を考慮してなされたもので、その目的とするところは、吸着材を効率的に用いることができる脱臭装置及びそれを用いた生ごみ処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明は、流路内に吸気口と臭気源の配設を予定する臭気源位置と脱臭部と排気口とをこの順に設け、臭気源から発生する臭気成分を脱臭部で分解する脱臭装置であって、脱臭部は、臭気成分を吸着する吸着材と臭気成分を分解する触媒とを上流側から下流側に向けて順に有するとともに吸着材と触媒を加熱する加熱手段を有してなり、流路は、少なくとも臭気源位置と吸着材との間で流路の遮断と開放を制御できる弁を有し、弁と流路は、弁が流路を遮断するときに臭気源位置を包含する閉空間を形成するようにしている。
本願発明の脱臭装置においては、流路は、少なくとも臭気源位置と吸着材との間で流路の遮断と開放を制御できる弁を有し、弁と流路は、弁が流路を遮断するときに臭気源位置を包含する閉空間を形成するようにしているので、弁が流路を遮断すると、この閉空間において臭気源から発生する臭気成分の濃度を時間の経過とともに高くすることができる。そのため、濃度の高い臭気成分が吸着材を通過するようになるので、吸着材の吸着効率を高めることができ、吸着材を効率的に用いることができる。
本願発明の実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。このものは、図2に示すように、流路1内に吸気口1aと臭気源位置Pと脱臭部2と排気口1bとをこの順に設け、臭気源を臭気源位置Pに配設したときに臭気源から発生する臭気成分を脱臭部2で分解する脱臭装置を有して構成される生ごみ処理装置であり、脱臭装置の臭気源位置Pに臭気源として生ごみ処理物Gを配置したものである。
以下に、本願発明の実施形態を詳細に説明する。流路1は、例えば金属材料のような強度に優れる材料により角形の管状に形成されており、吸気口1aと排気口1bとをその両端に、それらが同じ側に位置するようにし、ここでは吸気口1aが上方に、排気口1bが下方に位置するように設けられている。また、このものは、その奥行き方向の長さが後述の処理槽5と同じ長さとなっており、外観をみると上面と下面が水平面と平行で、側面は上面と下面とに対して垂直となる略C字状となっている。このものは、吸気口1aと臭気源位置Pと脱臭部2と排気口1cとをこの順に有しており、流路1内の排気口1bの近傍に、脱臭部2と、この脱臭部2の下流側に排気口1bへ向けて空気を送るブロア1cとを有している。そのため、ブロア1cが動作しているときには、空気は、この流路1内を吸気口1aから脱臭部2を通り、排気口1bに向かう気流となって流れる。
この流路1は、仕切板1eを有しており、その仕切板1eに流路1の遮断と開放を制御できる弁3を有している。そして、図1に示すように、弁3が流路1を遮断する状態のときに、仕切板1eと弁3は、流路1の内部に設定される臭気源位置Pを包含する空間が流入口1aと排気口1bとに連通しないようにされている。したがって、弁3と流路1は、弁3が流路1を遮断するときに臭気源位置Pを包含する閉空間4を形成する。この弁3は、流路1を開放する状態のときに吸気口1aから臭気源位置Pの方向に気流が通過する第1弁3aと、流路を開放する状態のときに臭気源位置Pから排気口1bの方向に気流が通過する第2弁3bとを備えている。そして、流路1は、流路1の第1弁3aの上流側と、第2弁3bと脱臭部2の間とをつなぐバイパス流路9を有している。ここで、上述の仕切板1eは、バイパス流路9の壁面を構成している。
この生ごみ処理装置は、処理槽5(容器)を臭気源位置Pに有している。この処理槽5は、表面に防錆加工が施された金属板で直方体の一面を取り除いた形状に形成された容器であり、上面に開口部5aを有し、流路1の上面、下面、仕切板1e及びその反対側の面との間に空隙を有するように配置されている。このように、処理槽5を設けることにより、弁3が気流を遮断する状態となり、閉空間4を形成したときに、閉空間4を形成する流路1の面と処理槽5の表面は、断面視でループ状の流路を有する循環流路6を形成する。この循環流路6は、その内部に循環する気流S2を生じさせるブロア7(送風手段)を備えており、乾燥手段8をさらに備えている。
また、流路1は、その上面において処理槽5の開口部5aに対向する部分に蝶番で取り付けられた開閉扉1dを有しており、生ごみ処理装置の使用者は、この開閉扉1dを開いて生ごみを開口部5aから処理槽5に投入し、処理槽5は、投入された生ごみを収納する。生ごみは、処理槽5に収納されて生ごみ処理をされることにより、生ごみ分解処理物Gとなる。そのため、処理槽5は、生ごみ処理物Gを収納する。この結果、臭気源位置Pには臭気源である生ごみ処理物Gが配置されている。
脱臭部2は、流路1内の臭気源位置Pよりも下流側に設けられ、臭気源である生ごみ処理物Gから生じる臭気成分を分解して脱臭するものである。このものは、上流側から下流側に向けて順に加熱手段2aと、吸着材2bと、加熱手段2dと、触媒2cとを有して形成されている。加熱手段2a,2dは、流路1内に配された熱線により流路1内の空気を加熱する電気ヒータであり、熱線に流される電流を制御することにより、空気を加熱する熱量を調節するものである。加熱手段2aは、吸着材2bの上流側に配され、その位置で空気を加熱することにより、空気を介して吸着材2bを加熱するものである。加熱手段2dは、吸着材2bの下流側かつ触媒2cの上流側に配され、その位置で空気を加熱することにより、空気を介して触媒2cを加熱するものである。これらのものは、熱線に流れる電流を後述の制御部10により制御され、流路1内の空気を上昇させることができる。そして、それぞれが空気を加熱することにより吸着材2bの温度を200℃程度まで、触媒2cの温度を400℃程度まで上昇させることができる。
吸着材2bは、活性炭と疎水性ゼオライトとを用いて臭気成分を吸着するもので、ここでは上流側に活性炭層と下流側に疎水性ゼオライト配した二層構造に形成されている。このものは、その部分を流れる気流がすべて通過するように、流路1の気流方向に垂直な面全体に設けられている。そして、このものは、イソブチルアルデヒド、イソバレルアルデヒドなどのアルデヒド類や硫化メチル、二硫化メチルなどの硫黄化合物を含む臭気成分を効率よく吸着でき、湿度が90%程度までは吸着性能が劣化することなく使用できる、水蒸気の影響を受けにくいものである。また、このものは、空気に含まれる臭気成分の濃度が高くなるほど平衡吸着量が増加する等温吸着特性を有している。また、この吸着材2bは、200℃程度まで加熱されると、吸着していた臭気成分を脱離する。
ここで、吸着材2bとして活性炭を用いているのは、上述のように吸着性能が良いことに加え、コストが安く、粒状またはハニカム状などに成型がしやすいためである。また、吸着材2bとして疎水性ゼオライトを用いているのは、上述のように吸着性能が良いことに加え、耐熱性が良く、寿命が長いためである。ここでは、疎水性ゼオライトとしてSiO2/Al23のモル比が100以上となる疎水性の高いものを用いて、湿度が高いときの臭気成分の吸着量を高めている。
触媒2cは、200℃〜400℃に加熱されることにより活性化し、臭気成分を酸化分解するハニカム状に形成された酸化触媒である。このものは、ZrO2、TiO2、SiO2、WO3のいずれかを担体に含んでおり、そのため、硫黄劣化が生じにくくなるとともに、反応性が高くなり、脱臭効果が大きいものとなっている。
弁3は、例えばゴムなどの弾性材料で形成され、流路1の遮断と開放を制御できるように流路1の仕切板1eに設けられるものである。このものは、仕切板1eの吸気口1a側の端に第1弁3aを有しており、仕切板1eの排気口1b側の端に第2弁を有している。この第1弁3aは、吸気口1aを、第2弁3bは、排気口1bをちょうど塞ぐことができる形状となっている。第1弁3aと第2弁3bとは、それらが流路1を遮断するときには図1や図3に示すように仕切板1eと同一面上にある状態になっており、それらが流路1を開放するときには図2に示すように仕切板1eに直交する状態になっている。
弁3が流路1を遮断する状態のときに、仕切板1eと第1弁3aと第2弁3bとは、流路1の内部に設定される臭気源位置Pを包含する空間を流入口1aと排気口1bとに連通しないようにしている。したがって、弁3と流路1は、弁3が流路1を遮断するときに臭気源位置Pを包含する閉空間4を形成する。また、弁3が流路1を開放する状態のときに、第1弁3aは、仕切板1eと処理槽5の開口部5aの外周とをつなぐようにして循環流路6を塞ぎ、第2弁3bは、バイパス流路9を塞ぐ。したがって、第1弁3aは、流路1を開放する状態のときに、流路1を遮断する状態における自身の位置において、吸気口1aから臭気源位置Pの方向に気流が通過し、第2弁3bは、流路1を開放する状態のときに、流路1を遮断する状態における自身の位置において、臭気源位置Pから排気口1bの方向に気流が通過するように設けられている。そのため、空間4内の臭気成分を含む空気をスムーズに排出するようにして、脱臭部2に臭気成分を導くことができる。そして、弁3が流路1を遮断する状態のときには、図3に示すように、ブロア7により循環流路6を循環する気流S2を、ブロア1cにより吸気口1aからバイパス流路9を通って排気口1bに向かう気流S3を生じさせることができる。また、弁3が流路1を開放する状態のときには、図2に示すように、ブロア1cもしくはブロア7により吸気口1aから臭気源位置Pを包含する空間を通って排気口1bに向かう気流S1を生じさせることができる。
処理槽5は、表面に防錆加工が施された金属板で直方体の一面を取り除いた形状に形成され、臭気源位置Pに設けられて生ごみ処理物Gを収納するものである。このものは、その金属板にヒータを埋め込んでおり、そのヒータで加熱することにより内部に収納された生ごみ処理物Gを40℃〜140℃の間の温度に加熱し、生ごみ処理物Gに含まれる水分を蒸発させて生ごみ処理物Gの体積を減少させるものである。このものは、生ごみ処理装置の電源(図示せず)が投入されているときに、ヒータで加熱するようにしている。
ブロア7(送風手段)は、循環流路6内に設けられるファンであり、図1、図3に示すように循環流路6内において第2弁3bから第1弁3aに向かう循環する気流を生じさせるものである。このものは、後述の制御部10により制御される。
乾燥手段8は、シリカゲルを用いた乾燥剤であり、循環流路6内の気流のすべてが通過するように循環流路6内に設けられ、循環流路6内の空気中の水分を吸収して乾燥させるものである。このものは、乾燥剤の周囲に乾燥剤を加熱するヒータ(図示せず)を備えており、このヒータにより乾燥剤を加熱することにより、乾燥剤に吸収された水分を蒸発させて、乾燥剤が再びよく水分を吸収できるようにすることができる。
制御部10は、制御回路を実装するプリント基板を金属製の筐体に収納したものであり、ブロア1cと、加熱手段2a,2dと、弁3と、ブロア7と、乾燥手段8に設けられたヒータと接続され、それぞれを制御プログラムにより制御するものである。このものは、図1に示す循環乾燥モードと、図2に示す臭気吸着モードと、図3に示す触媒脱臭モードとをこの順序で所定時間毎に切り換えて制御する。
循環乾燥モードにおいて、制御部10は、ブロア1cと、加熱手段2a,2dと、乾燥手段8に設けられたヒータとが停止し、ブロア7が動作し、弁3が流路1を遮断する状態にしている。そのため、ブロア7により循環流路6内にのみ気流S2が生じている。この動作モードにおいては、弁3が流路1を遮断する状態にして、流路1と弁3により閉空間4が形成されているので、生ごみ処理物Gから発生する臭気の臭気成分が空間4内に蓄積され、時間とともに閉空間4内の臭気成分の濃度が高くなる。また、乾燥手段8は、循環流路6内に設けられているので、空気を循環することにより臭気成分を含む空気を乾燥することができる。
臭気吸着モードにおいて、制御部10は、加熱手段2a,2dが停止し、ブロア1cと、ブロア7と、乾燥手段8に設けられたヒータとが動作し、弁3が流路1を開放する状態にしている。そのため、ブロア1cとブロア7により、吸気口1aから臭気源位置を包含する空間を介して排気口1bに向かう気流S1が生じている。この動作モードにおいては、気流S1は、臭気源位置Pの周囲の空間(循環乾燥モードで閉空間4であった空間)の空気が吸着材2bを通過するようにするので、臭気成分を吸着材2bに吸着させることができる。このとき、制御部10は、乾燥手段8に設けられたヒータを動作させているので、乾燥手段8の乾燥剤からは水分が蒸発している。ここで、臭気吸着モードは、循環乾燥モードにつづく動作モードであるから、第2弁3bから流出する空気は乾燥し、臭気成分の濃度は高い状態になっている。したがって、乾燥手段8の乾燥剤から水分が蒸発しても吸着材2bを通過するときの空気の湿度は90%を越えることがなくかつ臭気成分の濃度が高いので、吸着材2bは、効率的に臭気成分を吸着することができる。
触媒脱臭モードにおいて、制御部10は、乾燥手段8に設けられたヒータが停止し、ブロア1cと、ブロア7と、加熱手段2a,2dとが動作し、弁3が流路1を遮断する状態にしている。そのため、ブロア7により循環流路6内に気流S2が生じており、ブロア1cにより、吸気口1aからバイパス流路9を介して排気口1bに向かう気流S3が生じている。この動作モードは、循環流路6においては、循環乾燥モードと同様の動作となる。また、加熱手段2a,2dは、空気の温度を高めることにより、吸着材2bを臭気成分を脱離する温度まで、触媒2cを活性化する温度まで上昇させる。そのため、吸着材2bは、吸着されていた臭気成分を脱離させ、触媒2cは、その臭気成分を熱分解することができる。したがって、循環流路6において、閉空間4内の空気を乾燥させ、臭気成分の濃度を高めながら、バイパス流路9を通る流路において、吸着材2bに吸着された臭気成分を触媒2cで分解することができる。
これらの動作モード毎に設定される所定時間は、任意に設定することができるが、実験などにより最も効果的な時間を導出し設定する。つまり、循環乾燥モードについては、循環流路6内の空気が十分乾燥し、臭気成分の濃度が吸着材2bの吸着性能に対して適度な値となるように時間を設定し、臭気吸着モードについては、循環乾燥モードで閉空間4の内部に存在した空気のほとんどが吸着材2bを通過するまでの時間を設定し、触媒脱臭モードでは、吸着材2bに吸着された臭気成分のほとんどが脱離して触媒2cにより分解するまでの時間を設定する。
熱交換器11は、触媒2cの下流側である流路1の排気口1b近傍と、吸気口1a近傍との間で熱交換を行うものである。このものは、触媒脱臭モードにおいて加熱手段2a,2dで温められた空気の熱により、吸気口1aから吸気された空気を加熱する。そのため、このものは、排気される熱エネルギーを再利用して、生ごみ処理装置の動作時の消費電力を低減することができる。この熱交換器11は、消費電力を低減するために付加的に設けるものではなく、特にこれを設けなくても、本実施形態の生ごみ処理装置は動作する。
次に、本実施形態の動作について説明する。まず、開閉扉1dを開けて生ごみを処理槽5に投入し、生ごみ処理装置の電源を投入すると、処理槽5は収容物の加熱を開始し、収納された生ごみ(生ごみ処理物G)から臭気とともに水蒸気が発生する。一方、生ごみ処理装置の電源投入に連動して脱臭装置の電源が投入され、制御部10は、各部を制御して、脱臭装置を図1に示す循環乾燥モードにする。すると、閉空間4内の臭気成分の濃度は高くなり、空気中の水分が乾燥手段8に吸収される。そして、あらかじめ定められた所定時間を経過後、制御部10は、各部を制御して、脱臭装置を図2に示す臭気吸着モードに動作モードを変更する。すると、循環乾燥モードにおいて閉空間4内で臭気成分の濃度が高くされた乾燥した空気は、乾燥手段8から蒸発する水蒸気とともに、脱臭部2の吸着材2bを通過し、臭気成分が吸着材2bに吸着される。ここで、吸着材2bを通過する空気は、臭気成分の濃度が高く、湿度も吸着材2bの吸着性能を低下させるまでには高くないので、臭気成分は効率よく吸着材2bに吸着される。そして、あらかじめ定められた所定時間を経過後、制御部10は、各部を制御して、脱臭装置を図3に示す触媒脱臭モードに動作モードを変更する。すると、加熱手段2aによりバイパス流路9を流れる空気が加熱され、吸着材2bは臭気成分が脱離する温度まで上昇し、加熱手段2dにより吸着材2bを通過した空気が加熱され、触媒2cは活性化する温度まで上昇する。そのため、吸着材2bは、臭気成分を脱離し、その臭気成分は、触媒2cで酸化分解され、脱臭後の空気が排気口1bから排出される。この際に、熱交換器11は、排気口1b近傍の空気の熱を用いて吸気された空気を加熱している。また、循環流路6では、循環乾燥モードと同じ動作をしている。そして、あらかじめ定められた所定時間を経過後、制御部10は、各部を制御して、脱臭装置を再び循環乾燥モードに変更する。このようにして、脱臭装置は、動作モードを繰り返し変更する。
このように、本実施形態の生ごみ処理装置においては、その脱臭装置の流路1は、流路1の遮断と開放を制御できる弁3を有し、弁3と流路1は、弁3が流路1を遮断するときに臭気源位置Pを包含する閉空間4を形成するようにしているので、弁3が流路1を遮断すると、生ごみ処理物Gを臭気源位置Pに配設したときにこの閉空間4において生ごみ処理物Gから発生する臭気成分の濃度を高くすることができる。そのため、濃度の高い臭気成分が吸着材2bを通過するようになるので、吸着効率を高めることができ、吸着材2bを効率的に用いることができる。
そして、触媒脱臭モードにおいてのみ加熱手段2a,2dを動作させるので、生ごみ処理装置の動作時の消費電力を低減することができる。また、乾燥手段8にヒータを設けて乾燥剤から水分を蒸発させるようにしたので、乾燥剤の取り替えの回数を低減させることができる。
なお、本実施形態において、乾燥手段8は、乾燥剤であるシリカゲルを用いたものについて説明したが、ペルチェ素子を用いた結露方式で行うものであってもよい。この場合には、乾燥手段8にヒータを用いる必要はない。
次に、本実施形態と、図4に示す酸化触媒方式の脱臭装置を用いた生ごみ処理装置(比較対象装置と呼ぶ)の脱臭性能及び消費電力量を比較する。本実施形態において、流量は20l/min(3.3×10-4 m3/s)、触媒2cのサイズは64 cc(0.064 l)、吸着材2bの活性炭は600 cc(0.6 l)、吸着材2bの疎水性ゼオライトは、400 cc(0.4 l)のものを用いている。触媒2cの活性化温度は400℃で、吸着材2bの臭気成分の脱離温度は200℃である。また、乾燥手段8は、ペルチェ素子を用いた結露方式のもの(実施例1)と、シリカゲルを用いた乾燥剤方式のもの(実施例2)との2通りで実施した。動作モードの時間配分は、循環乾燥モードが10時間、臭気吸着モードが1時間、触媒脱臭モードが1時間となるようにし、これらを順に繰り返すようにした。
一方、比較対象装置は、図4のように、本実施形態から加熱手段2aと、吸着材2bと、弁3と、ブロア7と、乾燥手段8と、バイパス流路9とを取り除き、仕切板1eが処理槽5の側面と一致するように仕切板1eを移動したものであり、制御部10は、加熱手段2dとブロア1cとを常に動作させるものである。このとき、触媒2cの温度が常に300℃となるように、加熱手段2dを動作させた。
これらの生ごみ処理装置において、日本電気工業会で定められた標準生ごみ1kgを1日に1回処理し、7日間運転したときの排出される空気の臭気強度についての官能評価結果と消費電力量とを比較した結果を以下に示す。ここで、臭気強度の官能評価は、6段階式臭気強度法を用いて行った。これは、6名に排気口1bから1m離れた場所で臭気の強度を臭気強度として0〜5までの強度(5の方が臭気が強い)から選択してもらい、それらの数値の平均値を求めるものである。この臭気強度の官能評価は、本実施形態においては循環乾燥モードと、臭気吸着モードと、触媒脱臭モードのそれぞれにおいて行った。また、電力量は、積算電力計により計測し、その結果より月当たりの電力量に換算したものを示した。
Figure 2005131472
この結果より、本実施形態は、いずれの実施例においても比較対象装置と比較して86%前後の省電力化が図れていることがわかる。また、脱臭性能については、触媒脱臭モードにおいて最大臭気強度は2となり、比較対象装置に比べて若干悪化するが、他の動作モード(循環乾燥モード、臭気吸着モード)においては0.8以下となり、比較対照装置に比べて改善されている。循環乾燥モードと臭気吸着モードは、動作時間の約92%を占めるから、動作時間のほとんどで比較対照装置よりも改善されることがわかる。
なお、実施形態において、脱臭部2は、加熱手段2a,2dを有するものについて説明したが、それに限るものではなく、加熱手段2aにより触媒2cを活性化させるものであってもよい。また、加熱手段2a,2dがそれぞれ空気を介して吸着材2bと触媒2cを加熱するものについて説明したが、それに限るものではなく、加熱手段2a,2dがそれぞれ直接に吸着材2bと触媒2cを加熱するものであってもよい。
また、弁3は、第1弁3aと第2弁3bとの2つを有するものについて説明したが、それに限るものではなく、1つであってもよい。
また、閉空間4内に循環流路6と、ブロア7と、乾燥手段8とを有するものについて説明したが、閉空間4内の臭気成分の濃度を高くするだけであれば、これらは必須のものではなく、これらを有しないものでも本願発明の効果を奏する。
また、処理槽5が生ごみ処理物Gの水分を蒸発させる乾燥方式の生ごみ処理装置について説明したが、それに限るものではなく、微生物分解方式など、臭気を発生する他の処理方式のものであってもよい。
また、触媒2cは、酸化触媒であるものについて説明したが、それに限るものではなく、光触媒であってもよい。
また、循環流路6内に水分センサを設ければ、制御部10は、定められた時間で動作モードを変更させるだけでなく、水分センサ(湿度センサ)で検知した値を用いて動作モードの変更を行うようにも構成できる。
本願発明の生ごみ処理装置の循環乾燥モード時の状態を示す断面模式図である。 本願発明の生ごみ処理装置の臭気吸着モード時の状態を示す断面模式図である。 本願発明の生ごみ処理装置の触媒脱臭モード時の状態を示す断面模式図である。 酸化触媒方式の脱臭装置を用いた生ごみ処理装置を示す断面模式図である。
符号の説明
1 流路
1a 吸気口
1b 排気口
1c ブロア
2 脱臭部
2a 加熱手段
2b 吸着材
2c 触媒
2d 加熱手段
3 弁
3a 第1弁
3b 第2弁
4 閉空間
5 容器(処理槽)
6 循環流路
7 ブロア(送風手段)
8 乾燥手段
9 バイパス流路
10 制御部
11 熱交換器
P 臭気源位置
G 生ごみ処理物(臭気源)

Claims (7)

  1. 流路内に吸気口と臭気源の配設を予定する臭気源位置と脱臭部と排気口とをこの順に設け、臭気源から発生する臭気成分を脱臭部で分解する脱臭装置であって、脱臭部は、臭気成分を吸着する吸着材と臭気成分を分解する触媒とを上流側から下流側に向けて順に有するとともに吸着材と触媒を加熱する加熱手段を有してなり、流路は、少なくとも臭気源位置と吸着材との間で流路の遮断と開放を制御できる弁を有し、弁と流路は、弁が流路を遮断するときに臭気源位置を包含する閉空間を形成することを特徴とする脱臭装置。
  2. 前記弁は、流路を開放する状態のときに吸気口から臭気源位置の方向に気流が通過する第1弁と、流路を開放する状態のときに臭気源位置から排気口の方向に気流が通過する第2弁とを備えることを特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
  3. 臭気源を収納する開口部を有する容器を前記臭気源位置に有し、前記弁が流路を遮断したときに、前記閉空間を形成する面と前記容器の表面は循環流路を形成し、循環流路は、その内部に循環する気流を生じさせる送風手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の脱臭装置。
  4. 前記循環流路は、乾燥手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の脱臭装置。
  5. 前記流路は、前記流路の第1弁の上流側と、第2弁と脱臭部の間とをつなぐバイパス流路を有するものであることを特徴とする請求項3または4記載の脱臭装置。
  6. 前記弁が流路を開放する状態のときに、前記弁は、バイパス流路を塞ぐことを特徴とする請求項5記載の脱臭装置。
  7. 請求項1〜6に記載の脱臭装置の臭気源位置に生ごみ処理物を配置して処理する生ごみ処理装置。
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