JP2007152196A - 脱臭装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】臭気成分を含む空気から低コストで、かつ効率よく臭気成分を除去することが可能な脱臭装置を提供する。
【解決手段】活性炭と、箱体を形成する一対の対峙する板部にそれぞれ所定の形状に開かれた開口部を有し、その内部に前記活性炭を収容する活性炭収容箱と、複数の前記活性炭収容箱にそれぞれ収容された前記活性炭に前記開口部を介して臭気成分を含む気体を順次通過させる連通路と、この連通路により連通された複数の前記活性炭収容箱に前記気体を導く送風機と、前記連通路に設けられて、前記送風機によって導かれる前記気体を加熱するヒータとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は脱臭装置に係り、例えば生ごみ処理装置や厨房室内等の空気に含まれる臭気を除去するに最適な脱臭装置に関する。
従来から微生物を利用した生ごみ処理装置には、微生物が生ごみを分解するときに発生するガスに含まれる臭気成分を除去する脱臭装置が設けられている(例えば、特許文献1を参照)。この脱臭装置は、例えば活性炭を利用したもので、生ごみおよびこの生ごみを分解する微生物を坦持する粒状体を収容するための撹拌槽内から空気を排出する排気ファンと、この排気ファンによって排出される排気を脱臭する脱臭器とを備えて構成される。ちなみにこの脱臭器は、所定のケース内または排気口内に通気性のある脱臭フィルタ(活性炭)を配置して構成される。
この種の生ごみ処理装置は、撹拌槽内に導かれる外気を適切な温度に維持するヒータを備え、このヒータによって撹拌槽内の水分を加熱によって蒸発させて、撹拌槽内の空気と共に脱臭装置を介して外部に排出するようになっている。
或いは、食器の乾燥時に不快な臭気が部屋内に漏れることを防止する食器洗浄乾燥機が知られている(例えば、特許文献2を参照)。この食器洗浄乾燥機は、食器を洗浄して乾燥させる洗浄兼乾燥室内の空気を排出させる排気路内に活性炭フィルタなどの脱臭手段を設けて構成される。
特開平10−94780号公報 特開2000−23893号公報
前述した生ごみ処理装置は、ヒータによって撹拌槽内に吸入する外気を加熱しているので、撹拌槽内に含まれる水分が蒸発し、湿度の高い撹拌槽内の空気(おおむね相対湿度100%)が外部に排出されることになる。しかし活性炭は、高温・高湿になるほど吸引力が低下してしまうため、悪臭を取り除く効果が低下する。このため前述の生ごみ処理装置は、外部に悪臭が漏れ出す懸念がある。
また、前述した食器洗浄乾燥機は、乾燥動作時に水蒸気を多量に含んだ暖気が排気導入口から通気路内に入り、この通気路内の壁に接触して冷却され、水蒸気が凝縮して結露するようになっている。このため、通気路の構造が複雑となり、またこの通気路に併せて作成した所定のケースに活性炭を収める必要があり、このケース特殊な形状となることが否めない。また、ケースに収められる活性炭の量も限られてしまい外部に悪臭が漏れ出す懸念がある。
本発明は、このような従来の事情を考慮してなされたものであって、その目的は、臭気成分を含む空気から低コストで、かつ効率よく臭気成分を除去することが可能な脱臭装置を提供することにある。
ちなみに上述した活性炭等の吸着材を用いた脱臭方式では、使用期間を延ばすため、臭気をより多くの吸着剤に分散させて吸着させることが望ましい。また結露による活性炭の吸着能力低減を防止するため、吸着材の表面温度を所定の温度に保ち、相対湿度が高くならないようにすることが好ましい。
このような知見に基づいて上述した目的を達成するため本発明に係る脱臭装置は、活性炭と、
箱体を形成する一対の対峙する板部にそれぞれ所定の形状に開かれた開口部を有し、その内部に前記活性炭を収容する活性炭収容箱と、複数の前記活性炭収容箱にそれぞれ収容された前記活性炭に前記開口部を介して臭気成分を含む気体を順次通過させる連通路と、この連通路により連通された複数の前記活性炭収容箱に前記気体を導く送風機と、前記連通路に設けられて、前記送風機によって導かれる前記気体を加熱するヒータとを備えることを特徴としている。
上述の脱臭装置は、複数の活性炭収容箱にそれぞれ収納された活性炭に脱臭対象の気体をヒータによって直接加熱しながら順次通して臭気を吸着させる。
特に送風機は、前記連通路により連通された前記活性炭収容箱における両端の開口部の少なくとも一方に設けられて構成される。
上述の脱臭装置は、活性炭収容箱に収容された活性炭に脱臭対象の気体を導く吸入口または、この活性炭によって臭気が吸着された気体を排出する排出口のいずれか、またはその両方に送風機(吸気ファン、排気ファン)を設け、活性炭に気体を導くように構成し、活性炭に気体の臭気を吸着させる。
前述の脱臭装置は、好ましくはさらに前記連通路により連通されて複数の前記活性炭収容箱を通過して排出される前記気体の温度を計測する温度センサと、この温度センサが計測した前記気体の温度計測値を受けて、前記ヒータに与える電力を調整して予め設定された所定の温度に前記気体を加熱するヒータ制御部とを備えることが望ましい。
上述の脱臭装置は、連通路に設けられた気体を加熱して、この気体の相対湿度を低下させて活性炭表面に結露することを防止するとともに、活性炭が臭気を吸着しなくなる上限温度以下に維持して臭気の吸着効率を向上させる。
特に前記複数の活性炭収容箱は、ラビリンス通路に形成された前記連通路を有する箱体にそれぞれ収容される。
上述の脱臭装置は、連通路がラビリンス通路を構成するようにしているので、コンパクトな脱臭装置を構成する。
好ましくは前記対峙する一対の板部は、略長方形の板材からなり、この板材に開かれた前記開口部は、前記板部の短手側の一端部から長手方向に略1/4〜1/2開かれたものとして構成することが望ましい。
上述の脱臭装置は、活性炭収容箱に収容された活性炭により多くの気体を触れさせることができ、効果的に気体に含まれる臭気を吸着するとともに、活性炭の使用期間を長くすることができる。
より好ましくは前記対峙する一対の板部は、略長方形の板材からなり、この板材に開かれた前記開口部は、前記板部の短手側の一端部から長手方向に向かって略1/4〜1/2にその孔径を順次大きくして穿いた複数の孔部として構成することが望ましい。
上述の脱臭装置は、気体圧力および流量の大きな吸入口付近の気体に比べて、気体圧力が低く、流量が少ない吸入口から離れた板部に孔径の大きな孔部を設けている。したがって、上述の脱臭装置は、脱臭剤収納箱に収容された活性炭にまんべんなく気体を触れされることができる。
また、前述の脱臭装置は、前記連通路により連通された前記活性炭収容箱の一方の開口部は、生ごみおよび生ごみを分解する微生物を担持する粒状体を収容するための開閉自在な撹拌槽と、その撹拌槽内に回転自在に収容された撹拌棒と、前記撹拌槽内部と外部とを連通させる吸気口および排気口とを備えた生ごみ処理装置の前記排気口に接続されるものとして構成される。
上述の脱臭装置は、微生物によって生ごみを分解処理する生ごみ処理装置の稼働によって発生する臭気を撹拌槽内と外部とを連通される排気口に脱臭装置を設けているので、生ごみの分解によって発生される臭気を効果的に除去する。
本発明の脱臭装置によれば、複数の活性炭収容箱にそれぞれ収納された活性炭に脱臭対象の気体をヒータによって直接加熱しながら順次通しているので、脱臭対象の気体に含まれる水分が活性炭の表面で結露することがない。このため活性炭は、結露によって吸着性能が低下することなく、効果的に気体に含まれる臭気を吸着できる。
また本発明の脱臭装置は、活性炭収容箱に収容された活性炭に脱臭対象の気体を導く吸入口に吸気ファン、或いは、この活性炭によって臭気が吸着された気体を排出する排出口に吸気ファンのいずれか、またはその両方を設けて活性炭に気体を導くように構成しているので、活性炭に気体の臭気を効果的に吸着させることができる。
更に本発明の脱臭装置は、温度センサによって連通された複数の活性炭収容箱を通過して排出された前記気体の温度を計測し、ヒータ制御部がこの計測された温度データに基づいてヒータに与える電力を調整しているので、結露によって活性炭の吸着性能が低下することなく、さらには活性炭の表面温度が高くなりすぎて臭気の吸着特性が劣化することがない。
また本発明の臭気装置における複数の活性炭収容箱は、ラビリンス通路に形成された前記連通路を有する箱体にそれぞれ収容されるので、コンパクトな脱臭装置を構成することができる。
更に本発明の脱臭装置によれば、活性炭収容箱を形成する対峙する一対の板部に気体圧力および流量の大きな吸入口付近の気体に比べて、気体圧力が低く、流量が少ない吸入口から離れた板部に孔径の大きな孔部を設けているので、脱臭剤収納箱に収容された活性炭にまんべんなく気体を触れされることができ、気体に含まれる臭気を活性炭に効果的に吸着させることができる。
また本発明の脱臭装置は、微生物によって生ごみを分解処理する生ごみ処理装置の稼働によって発生する臭気を撹拌槽内と外部とを連通される排気口に脱臭装置を設けることで、生ごみの分解によって発生される臭気を効果的に除去することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の一実施形態に係る脱臭装置について図面を参照しながら説明する。なお、図1〜図10は、本発明に係る脱臭装置の一実施形態を説明する図であって、これらの図によって本発明が限定されるものではない。
さて、図1〜図3は、生ごみ処理機に本発明に係る脱臭装置を組み合わせた概略構成を示す図面である。これらの図において1は、生ごみ処理機であり、10は、この生ごみ処理機から排出されるガスに含まれる臭気成分を取り除く脱臭装置であって、排気ブロア2によって生ごみ処理機内のガスを排気しながら脱臭装置10にて臭気成分を取り除くようになっている。
生ごみ処理機1は、例えば微生物を利用したバイオ式の処理装置で、生ごみ2と、この生ごみ2を分解する微生物を坦持する粒状体3を収容するための撹拌槽4、生ごみ2と粒状体3とを撹拌させる撹拌パドル5および微生物による生ごみ2の分解を促進させるため撹拌槽4を加温する温水ジャケット6を備えて構成される。詳しくは粒状体3は、例えば椰子殻、杉チップ、大鋸屑、米糠等が用いられる。
この生ごみ処理機1は、生ごみ2を分解するとき微生物が要求する酸素を外部から取り込む吸気口7および微生物が生ごみ2を分解処理するときに発生するガスを撹拌槽4から外部に排出させる排気口8を備える。ちなみに微生物が生ごみ2を分解するときに発生するガスには、アンモニア系、メルカプタン系等の臭気成分が含まれている。
これらの臭気成分は、排気口に取り付けられた脱臭装置10により脱臭される。この脱臭装置10は、活性炭をその内部に収容する箱体からなる活性炭収容箱11である(以下、分かりやすくするため活性炭を図示しないが、活性炭収容箱11内には活性炭が所定量充填されている)。この活性炭収容箱11は、その上方および下方に位置する一対の対峙する板部(天板11aおよび底板11b)に所定形状に開けられた上部開口部11cおよび下部開口部11dを備える。この上部開口部11cおよび下部開口部11dは、天板11aおよび底板11bのそれぞれの長手方向に長さに対して略1/4〜1/2程度の長さおよび短手方向の幅に略等しい大きさとしている。これらの開口部は、活性炭収容箱11に流入するガスが活性炭収容箱11内で広がりをもちながら最長の経路となる流路が形成させるような開口部の大きさおよび形状とすればよい。
また下部開口部11dには、活性炭収容箱11の内部に収容した活性炭がこぼれ落ちないようにフィルタ(特に図示せず)が設けられている。このフィルタは、臭気成分を含む気体のみを通し、活性炭を通さない程度の通気性を有している。なお、このフィルタは、後述する活性炭収容箱11が載置される載置台12a側に設けてもよい(12h)。
脱臭装置10は、その一部を展開した図1に示す分解斜視図に示すように複数の活性炭収容箱11を載置する箱体を構成する装置筐体12に納められる。この装置筐体12は、一対の測板10b、生ごみ処理装置1の背面板と対峙するようにして位置付けられて、両測板10bとともに、複数の活性炭収容箱11を囲繞する背板10a、この背板10aと一対の測板10bとによって複数の活性炭収容箱11の上方から覆う上板10cおよび複数の活性炭収容箱11が載置される載置台12aとによって、複数の活性炭収容箱11をその内部に気密して保持する。
この装置筐体12には、隣り合う活性炭収容箱11を仕切る仕切り壁12b、隣り合う活性炭収容箱11の底板11bに開けられた下部開口部11dを連通させる底部連通路12c、隣り合う活性炭収容箱11の天板11aに開けられた上部開口部11cを連通される天部連通路12dが設けられている。そうして生ごみ処理機1の排気口8から導入されたガスは、活性炭収容箱11、底部連通路12c、次段の活性炭収容箱11、天部連通路12dを通り、さらに次段の活性炭収容箱11を通る所謂、ラビリンス通路に流れるようになっている。
このラビリンス通路を形成する底部連通路12cおよび天部連通路12dには、それぞれ連通路に流れるガスを加熱するヒータ12eが複数取り付けられている。このヒータ12eは、連通路に流れるガスを効果的に加熱することのできる例えばフィンヒータが用いられる。このヒータ12eは、ガスを加熱することによってこのガスの相対湿度を下げ、ガスに含まれる湿分(水分)による活性炭の目詰まりを防止する役割を担っている。
そうして複数の活性炭収容箱11に収容された活性炭によって生ごみ処理機1から排出されるガスに含まれる臭気成分を除去し、排気ブロア2により槽外に排出される。
なお、ラビリンス通路に流れるガスから臭気成分を効果的に除去するとともに、活性炭の使用期間を長く維持するため、活性炭収容箱11に収容された活性炭にまんべんなくガスが行きわたることが望ましい。そのため活性炭収容箱11をその上部から視野したとき、この活性炭収容箱11に設けられた上部開口部11cと下部開口部11dとが、重ならない位置に配置することが望ましい。
また、ガスに含まれる臭気成分を効果的に活性炭に吸着させるには、活性炭収容箱11の内部の気体圧力(内圧)を外部の気体圧力(外圧)よりやや高くなるようにするとよい。このため複数の活性炭収容箱11が載置される載置台12aにスリット12fを設け、活性炭収容箱11の下部開口部11dの開口部を狭めるとともに、天部連通路12dにも、上部開口部11cの開口部を狭める上部仕切り板12gを設ける。
更に底部連通路12cの隣接する活性炭収容箱11が載置されるスリット12fは、底部連通路12cの経路を長くとるため、互いに遠ざかる位置に設けられる。一方、天部連通路12dに設けられる天部連通路12dの上部仕切り板12gも同様に天部連通路12dの経路を長く取るため幅広に形成される。
このような連通路を形成した脱臭装置10に流れるガスは、脱臭装置10をその断面から視野してガスの流れを模式的に描いた図4、および脱臭装置10をその上部から視野した図5を参照すれば、活性炭収容箱11および連通路を蛇行しながら流れていく。
より詳細に活性炭収容箱11の上部開口部11cから下部開口部11dに流れるガスは、このガスの流れを模式的に描いた図6〜図8を参照すれば、上部開口部11cから最短経路で下部開口部11dに流れ込むほか、活性炭収容箱11の内圧が外圧に比べてやや高いことによって活性炭収納箱11内で拡散しながら下部開口部11dに流れ込む。同様に活性炭収容箱11の下部開口部11dから上部開口部11cに流れ込むガスも下部開口部11dから最短経路で上部開口部11cに流れ込むガスの他、活性炭収容箱11の内圧が外圧に比べてやや高いことによって活性炭収容箱11内で広がって多くの活性炭と接しながら上部開口部11cから排出される。
また、上述した載置台12aに設けたスリット12fおよび天部連通路12dにも受けた上部仕切り板12gによって下部開口部11dおよび上部開口部11cがそれぞれ狭められているので、ガスの流れは図6に示すように生ごみ処理機の排気口8に導かれて活性炭収容箱11の活性炭に流れ込み、下部開口部11dで絞り込まれるようにして底部連通路12cから排出される。
このガスは、底部連通路12cに設けられたヒータ12eにより直接加熱されて相対湿度が下げられた後、隣接する他の活性炭収容箱11の下部開口部11dからその上部開口部11cに向かって活性炭の中を広がりながら通り抜けて天部連通路12dに排出される。
また天部連通路12dには、ヒータ12eが設けられているので、再びガスは、加熱されて相対湿度が下げられた後、図示しない隣に配設された活性炭収容箱11に導かれる。以後、ガスは、脱臭装置10のすべての活性炭収容箱11に収容された活性炭を通り抜けて排気ブロア2から排出される。
なお、活性炭収容箱11の上部開口部11cは、図9に示すように孔径の異なる複数の孔が多数穿たれたパンチングメタル11eを用いてもよい。このパンチングメタル11eの孔径は、生ごみ処理機1の排気口8に近い側の孔径を小さく、この排気口8から遠ざかるに従って孔径を大きくしている。このように構成することによって最短流路の圧力損失を高くすることができる。
また連通路に設けられたヒータ12eは、活性炭の使用温度を超えないようにヒータ制御部で制御がなされる。例えば生ごみ処理装置で生ごみが微生物によって分解されると、生ごみが発酵して槽内温度が50℃程度まで上昇する。一方、活性炭は、最高使用温度が60℃である。したがってヒータ制御部は、この温度を超えないように例えば、槽内温度より5℃程度温度が高くなるようにヒータ12eでガスを加熱する。
具体的にヒータ制御部は、例えば図10にその概略構成を示すブロック図の如く連通路に設けられた複数のヒータ12eの温度制御を行う。このヒータ制御部20は、生ごみ処理機1の排気口8の近傍に設けられて、脱臭装置10に導かれるガスの温度を検出する取入口温度センサ21、この取入口温度センサ21が検出した排気温度より所定の温度だけ高い温度を設定するバイアス温度設定部22と、取入口温度センサ21の検出温度およびバイアス温度設定部22に設定された温度バイアス値との総和をヒータ12eの温度として設定する温度設定部23、この温度設定部23に設定される温度設定値が、活性炭の最高使用温度を超えないよう制限するリミッタ部24、連通路の最も下流側の脱臭装置10の放出口近傍の温度を計測する放出口温度センサ25、リミッタ部24から出力される温度設定値と、放出口温度センサ25が計測した放出口近傍の温度計測値との差分値(偏差)を受けて、連通路に設けられた複数のヒータ12eの温度制御を行うコントローラ26を備えて構成される。
このように構成されたヒータ制御20部は、生ごみ処理機1の排気口8近傍の温度は、上述したように50℃程度である一方、活性炭の最高使用温度が60℃であるので、バイアス温度設定部22に5℃を設定する。この設定温度を維持するよう放出口温度センサ25が計測した放出口近傍の温度計測値との差分値(偏差)が0になるようにコントローラ26によって連通路に設けられたヒータ12eを制御して排気温度の管理がなされる。
なお、生ごみ処理機1の排気口8近傍の温度が55℃を超え、温度設定部に与えられる温度が60℃を超えた場合、リミッタ部24により活性炭の最高使用温度である60℃を超えないように制限されてコントローラ26に与えられる。
また、上述したヒータ制御部は、取入口温度センサ21と放出口温度センサ25とを備えた構成を示したが、いずれか一方の温度センサのみを設けて活性炭の最高使用温度を超えないように予め評価試験を行い、温度設定部23に与える温度を定めて簡易化する構成としてもかまわない。要は、活性炭の最高使用温度を超えないようヒータ制御部がヒータに与える電力を調整すればその制御方法は限定されない。
なお、活性炭収容箱11に収容された活性炭がその使用寿命を迎えたときは、装置本体12から活性炭収容箱11を取り出して、新しい活性炭に交換すればよい。
かくして上述した本発明の脱臭装置によれば、複数の活性炭収容箱11にそれぞれ収納された活性炭に生ごみ処理機1から排出される臭気を含むガスを連通路に設けられたヒータ12eによって加熱しながら順次通しているので、ガスに含まれる水分が活性炭の表面で結露することがない。このため活性炭は、結露によって吸着性能が低下することなく、効果的に生ごみ処理機1から排出されるガスに含まれる臭気を吸着できる。
また本発明の脱臭装置は、活性炭収容箱11に収容された活性炭に生ごみ処理機1から排出されるガスを脱臭装置10に設けられた連通路の下流側に設けた排気ブロア2によって排出しているので活性炭収容箱11に収容された活性炭によってガスに含まれる臭気成分を効果的に吸着させることができる。
特に本発明の脱臭装置は、脱臭装置10に取り込まれる処理対象のガスの温度を取入口温度センサ21によって計測するとともに、ガスに含まれる湿分が活性炭に付着し、活性炭の吸着能力が低下することを防ぐべくヒータ12eによってガスを加熱しているので、効果的にガスに含まれる臭気成分を除去できる。
また、ヒータ制御部20は、活性炭の最高使用温度が60℃を超えないようにヒータ12eによるガスの加熱を制限しているので、活性炭の表面温度が高くなりすぎて臭気の吸着特性が劣化することがない。
更に複数の活性炭収容箱11は、ラビリンス通路に形成された連通路を有する箱体にそれぞれ収容されるので、コンパクトな脱臭装置を構成することができる、また活性炭の交換の容易である。
また本発明の脱臭装置は、微生物によって生ごみを分解処理する生ごみ処理機1の稼働によって発生する臭気を撹拌槽内と外部とを連通される排気口に脱臭装置10を設けることで、生ごみの分解によって発生される臭気を効果的に除去することができるという優れた効果を奏し得る。
なお、上述した実施形態は、生ごみ処理機1によって生じる臭気を伴ったガスを除去する方法を例示したが、例えば食器乾燥洗浄機の乾燥動作時に生じるガスを本発明の脱臭装置にとおすことによって効果的に除去することができる。或いは、厨房内の空気を厨房外(室外)に排出する換気扇の後段に、本発明の脱臭装置を設ければ、厨房内での調理等にともなって生成させる臭気を伴った空気を脱臭することができる。その他、本発明の臭気装置は、例えば焼肉店から排出される臭気を伴った空気を除去することができる等の多大なる効果を奏する。
尚、本発明の脱臭装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論可能である。
本発明に係る脱臭装置を生ごみ処理機に取り付けて、生ごみ処理機から生じる臭気を除去するよう構成した一実施形態をその一部を展開して示した概略斜視図。 図1に示す生ごみ処理装置の概略構成を示す図。 図1に示す生ごみ処理装置を別の部位から視野した概略構成図。 連通路を形成した脱臭装置の連通路に流れるガスをその断面から視野して模式的に描いた図。 連通路を形成した脱臭装置の連通路に流れるガスをその上部から視野して模式的に描いた図。 連通路を形成した脱臭装置の連通路に流れるガスをその側方から視野して模式的に描いた図。 脱臭剤収納箱の上部開口部から下部開口部に向かって流れるガスを模式的に示した図。 脱臭剤収納箱の下部開口部から上部開口部に向かって流れるガスを模式的に示した図。 図1に示す脱臭剤収納箱の別の実施形態を示す図。 本発明に係る脱臭装置におけるヒータに与える電力を調整するヒータ制御部の概略構成を示すブロック図。
符号の説明
1 生ごみ処理機
8 排気口
10 脱臭装置
11 活性炭収容箱
11a 天板
11b 底板
11c 上部開口部
11d 下部開口部
12 装置筐体
12a 載置台
12b 壁
12c 底部連通路
12d 天部連通路
12e ヒータ
12f スリット
12g 上部仕切り板板
20 ヒータ制御部
21 取入口温度センサ
22 バイアス温度設定部
23 温度設定部
24 リミッタ部
25 放出口温度センサ
26 コントローラ

Claims (7)

  1. 活性炭と、
    箱体を形成する一対の対峙する板部にそれぞれ所定の形状に開かれた開口部を有し、その内部に前記活性炭を収容する活性炭収容箱と、
    複数の前記活性炭収容箱にそれぞれ収容された前記活性炭に前記開口部を介して臭気成分を含む気体を順次通過させる連通路と、
    この連通路により連通された複数の前記活性炭収容箱に前記気体を導く送風機と、
    前記連通路に設けられて、前記送風機によって導かれる前記気体を加熱するヒータと
    を備えることを特徴とする脱臭装置。
  2. 前記送風機は、前記連通路により連通された前記活性炭収容箱における両端の開口部の少なくとも一方に設けられるものである請求項1に記載の脱臭装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の脱臭装置であって、
    さらに前記連通路により連通されて複数の前記活性炭収容箱を通過して排出される前記気体の温度を計測する温度センサと、
    この温度センサが計測した前記気体の温度計測値を受けて、前記ヒータに与える電力を調整して予め設定された所定の温度に前記気体を加熱するヒータ制御部と
    を備えることを特徴とする脱臭装置。
  4. 前記複数の活性炭収容箱は、ラビリンス通路に形成された前記連通路を有する箱体にそれぞれ収容されるものである請求項1乃至3のいずれかに記載の脱臭装置。
  5. 前記対峙する一対の板部は、略長方形の板材からなり、この板材に開かれた前記開口部は、前記板部の短手側の一端部から長手方向に略1/4〜1/2開かれたものである請求項1に記載の脱臭装置。
  6. 前記対峙する一対の板部は、略長方形の板材からなり、この板材に開かれた前記開口部は、前記板部の短手側の一端部から長手方向に向かって略1/4〜1/2にその孔径を順次大きくして穿いた複数の孔部からなることを特徴とする請求項1に記載の脱臭装置。
  7. 前記連通路により連通された前記活性炭収容箱の一方の開口部は、生ごみおよび生ごみを分解する微生物を担持する粒状体を収容するための開閉自在な撹拌槽と、その撹拌槽内に回転自在に収容された撹拌棒と、前記撹拌槽内部と外部とを連通させる吸気口および排気口とを備えた生ごみ処理装置の前記排気口に接続されるものである請求項1乃至6のいずれかに記載の脱臭装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012522633A (ja) * 2009-04-03 2012-09-27 ウンジン コーウェイ カンパニー リミテッド 生ゴミ処理機のフィルター装置

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