JP2005129452A - 導電性ブッシング部を備えたリードリレー及びオフセット電流キャンセル方法 - Google Patents

導電性ブッシング部を備えたリードリレー及びオフセット電流キャンセル方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005129452A
JP2005129452A JP2003366031A JP2003366031A JP2005129452A JP 2005129452 A JP2005129452 A JP 2005129452A JP 2003366031 A JP2003366031 A JP 2003366031A JP 2003366031 A JP2003366031 A JP 2003366031A JP 2005129452 A JP2005129452 A JP 2005129452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
electrostatic shield
shield pipe
conductive member
reed relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003366031A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwasaki
裕行 岩▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agilent Technologies Inc
Original Assignee
Agilent Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agilent Technologies Inc filed Critical Agilent Technologies Inc
Priority to JP2003366031A priority Critical patent/JP2005129452A/ja
Priority to US10/886,252 priority patent/US7119643B2/en
Publication of JP2005129452A publication Critical patent/JP2005129452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H51/00Electromagnetic relays
    • H01H51/28Relays having both armature and contacts within a sealed casing outside which the operating coil is located, e.g. contact carried by a magnetic leaf spring or reed
    • H01H51/281Mounting of the relay; Encapsulating; Details of connections

Abstract

【課題】ブッシングと静電シールドパイプとの間に流れる熱刺激電流に起因してリレー端子とブッシングとの間に流れるオフセット電流を減少させるリードリレーを提供する。
【解決手段】コイルボビンから静電シールドパイプに伝わった熱に起因して流れる熱刺激電流に対し、ブッシングを、内側と外側の同心円状の絶縁性ブッシング部とそれらに挟まれた同心円状の導電性ブッシング部に分割し、静電シールドパイプと導電性ブッシング部とを別の導電性部材で接続することにより、外側の絶縁性ブッシングと静電シールドパイプとの間に流れる熱刺激電流を、この別の導電性部材により導電性ブッシング部に還流させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電シールドパイプ内にリードスイッチを設けた微小電流用リードリレーに関する。
微小電流測定においては、測定経路のパターンやストリップラインからの漏れ電流に注意することのほかに、測定経路上のリレーからの漏れ電流を抑える必要がある。微小電流用リードリレーに関しては、特許文献1記載の、熱刺激電流に起因してリードリレーに流れるオフセット電流を抑えるコイルボビンの構造を採用した、フェムトアンペア(fA;10−15A)オーダーの測定に使用できるリードリレーが知られている。本明細書の図6に特許文献1の図5のリードリレーを示し、その構造を説明する。リードスイッチ501は高絶縁材料からなるブッシング502a、502bにより静電シールドパイプ503内に保持され、この静電シールドパイプ503は、コイルボビン504の筒状の中空内部に設置される。コイルボビン504と静電シールドパイプ503の接触部分には、コイルボビン504の中空部の開口端部に張り出し508a、508bを設けたことにより、空隙509がコイルボビン504の内壁と静電シールドパイプ503の外壁との間に形成されるように構成されている。これにより、コイルボビン504に巻装されたコイル505で発生したジュール熱は静電シールドパイプ503に伝わりにくくなる。その結果、それ以前のリードリレーでは、ジュール熱がブッシング502a、502bに伝わることによりブッシング502a、502bと静電シールドパイプ503間に熱刺激電流が流れ、それに起因してリレー端子517a、517bとそれぞれのブッシング502a、502b間に流れるオフセット電流を低減することができる。
しかしながら、測定技術の発展により、より一層微小な電流測定が可能なリードリレーが求められている。
その他の微小電流用リードリレーの技術としては、ブッシングの誘電吸収に関する特許文献2、および、漏れ電流や熱起電力に関する特許文献3がある。
特開2001−14994号公報 特開平8−279314号公報 特開平2−68829号公報
本発明が解決しようとする課題は、微小電流測定において、オフセット電流をさらに低減させたリードリレーを提供することである。
本発明が解決しようとする別の課題は、ブッシングと静電シールドパイプとの間で流れる熱刺激電流に起因して、リードスイッチとブッシングとの間で流れるオフセット電流を減少させるリードリレーを提供することにある。
本発明が解決しようとするさらに別の課題は、リードリレーにおいて、ブッシングから静電シールドパイプへの、熱刺激電流に起因する電荷の移動をキャンセルする構造を提供することである。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるリードリレー及び解決方法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明によるリードリレーの第1の態様は、 リードスイッチと、リードスイッチが貫通する静電シールドパイプと、静電シールドパイプ内でリードスイッチを支持する支持部材と、静電シールドパイプが設置される中空部と、コイル巻装部とを備えた、コイルボビンとを有するリードリレーにおいて、支持部材は、リードスイッチに当接する第1の絶縁部材と、静電シールドパイプに当接する第2の絶縁部材と、第1及び第2の絶縁部に挟まれた第1の導電部材を備え、導電性部材と静電シールドパイプを接続する第2の導電部材を有することを主要な特徴とする。
さらに、本発明によるリードリレーは、第1及び第2の絶縁部材と、第1の導電部材とは、同心円状の円環であって、第1の絶縁部材の外周に第1の導電部材の内周が当接し、第1の導電部材の外周に第2の絶縁部材の内周が当接する態様や、第2の導電部材は、該第2の導電部材を通して第1の導電部材に熱が伝わるのを所定量に制限できる程度に細いことを特徴とする態様もとることができる。
さらに、本発明によるリードリレーは、第2の導電部材は、第1の導電部材と静電シールドパイプに半田付けされたリード線である態様や、第1の導電部材は、前記第2の絶縁部材の内周部よりも幅が広く、前記第1の導電部材の沿面に前記第2の導電部材を接続した態様や、第2の導電部材は、静電シールドパイプと第1の絶縁部材の内周との間に挟み込まれたリード線である態様や、第2の導電部材は、第2の絶縁部材表面に貼り付けられた導電性塗料あるいはシールである態様や、導電性塗料はカーボンを含むことを特徴とする態様もとることができる。
さらに、本発明によるリードリレーにおいては、コイルボビンは、静電シールドパイプを支持する機能を兼ね備えた熱伝導阻害手段を備えた態様や、熱伝導阻害手段は、コイルボビンの中空部の長手方向の端部に設けられた円環状の張り出しであって、該張り出しで静電シールドパイプを支持することを特徴とした態様や、支持部材は、前記静電シールドパイプの両端部に備えられた態様も含む。
さらに、本発明によるリードリレーにおけるオフセット電流キャンセル方法は、リードスイッチと、リードスイッチが貫通する静電シールドパイプと、静電シールドパイプ内でリードスイッチを支持する支持部材と、静電シールドパイプが設置される中空部と、コイル巻装部とを備えた、コイルボビンとを有するリードリレーにおいて、静電シールドパイプから支持部材に伝わった熱によって静電シールドパイプと支持部材の当接部に熱刺激電流を流すステップと、支持部材から流れ出た電流すなわち電荷の移動を、支持部材の第1の面と第2の面との間を横断する円環状の第1の導電部材からの電流で補うステップと、第1の導電部材と静電シールドパイプとに接続された第2の導電部材を介して、静電シールドパイプから第1の導電部材に電流を還流させるステップとを有することを主な特徴とする。
本発明のリードリレーは、コイルボビンから静電シールドパイプに伝わった熱に起因して流れる熱刺激電流に対し、ブッシングを同心円状に内側と外側の絶縁性ブッシング部とそれらに挟まれた導電性ブッシング部に分割し、静電シールドパイプと導電性ブッシング部とを別の導電性部材で接続することにより、熱により外側のブッシングから静電シールドパイプに流れ込んだ熱刺激電流を導電性ブッシング部に還流させるので、リレー端子から内側の絶縁性ブッシング部に流れ込むオフセット電流をより一層低減することができるという利点がある。
本発明では、静電シールドパイプからブッシングに伝わったコイルのジュール熱により発生した熱刺激電流がリレー端子からのオフセット電流を誘発するのを妨げる為に、ブッシング内に円環状の第1の導電部材を設け、さらに、この導電部材と静電シールドパイプを、リード線などの熱伝導率は悪いが導電率は良い第2の導電部材で接続することで、静電シールドパイプとブッシングとの間に電流の復路を設けて、静電シールドパイプと導電部材との間で閉回路を形成した。そのため、電荷の移動がこの閉回路内で満足され、それにより、リレー端子とブッシングとの間での電荷の移動を防ぐことができる。図1に本発明によるリードリレーの最良の形態を示し、以下に第1の実施態様として説明する。
図1に示した、本発明によるリードリレーの第1の実施態様によるリードリレー100は、リードスイッチ101を収容する静電シールドパイプ103を有するリードリレーである。静電シールドパイプ103内では、リードスイッチ101は2つのブッシング121a、121bによってパイプ内両端部近傍で機械的に保持される。
説明を簡単にするために、本発明のブッシング121aと静電シールドパイプ103の主要構成部分の構造を説明する図を図2に示す。本発明のブッシング121aは、リードスイッチ101のリレー端子117aに接する部分から外周に向けて、同心円状に、第1の絶縁性ブッシング部126a、導電性ブッシング部124a、第2の絶縁性ブッシング部122aの環状部材を備える。ここで、第2の絶縁性ブッシング部122aの外周は静電シールドパイプ103に接している。言い換えると、第1と第2の絶縁性ブッシング部126a、122aの間には導電性ブッシング部124aが円環状に挟まれており、第1と第2の絶縁性ブッシング部126a、122aが隣り合わせに接する部分は存在しない。
第1と第2の絶縁性ブッシング部126a、122aは、PTFE(polytetrafluoroethylene)やFEP(fluorinated ethylene propylene copolymer)などの極めて導電率の低い材質でできている。導電性ブッシング部124aは、鉄などの金属、あるいは、カーボン素材、あるいは、導電性プラスチックなどの導電率の高い材質でできている。あるいは、導電性ブッシング部124aは、絶縁部材表面に導電性塗料を塗布したもの、あるいは、絶縁部材表面に導電性メッキを施したものでも良い。ブッシング121aを製造する際には、一例としては、導電材料のパイプを切断するなどして、導電性ブッシング部とし、第1と第2の絶縁性ブッシング部に組み込むか、接着剤や熱による融着を利用して組み立てることができる。一例として、導電性塗料としては、藤倉化成社製ドータイト(商標)(http://www.fkkasei.co.jp/japanese/business/product/dotite.pdf)、あるいは、モリテックス社製EMCコーティング材(http://www.moritex.co.jp/zigyo/pdf/d/zigyo_d027.pdf)などの各種導電性塗料を使用することができ、これは、本発明の以下の実施例の説明に関しても同様である。
導電性ブッシング部124aの表面と静電シールドパイプ103の表面は、リード線などの導電性接続部材128aで接続されている。この導電性接続部材128aには、導電性ブッシング部124aと第1の絶縁性ブッシング部126aとの間での熱刺激電流の発生を抑えるために、導電性が良く熱伝導性が悪い部材が適しており、細い金属リード線などの導電性の部材が用いられる。好適には、導電性接続部材は半田付け、または、導電性接着剤により、導電性ブッシング部124a表面や静電シールドパイプ103表面で接続される。
静電シールドパイプ103は、図1のように、コイル105を巻装したコイルボビン104の中空円筒内に保持される。好適にはコイル105には樹脂106が充填され磁気シールドケース107に収められる。
コイルボビン104は中空円筒内両端に厚さhの張り出し108a、108bを備えて静電シールドパイプ103を機械的に保持すると共に、静電シールドパイプ103の外周とコイルボビン104内壁との間に空隙109を形成し、コイルボビン104からの熱が静電シールドパイプ103に伝わるのを阻害している。一例として、厚さhは2mm程度である。
次に図3を参照して、説明の簡略化のために、ブッシング121a、静電シールドパイプ103、導電性接続部材128aにだけ着目して、これらの作用を説明する。わずかにコイルボビン104から静電シールドパイプ103に伝わった熱H(矢印302)に起因して、熱刺激電流による電荷の移動(矢印312)が第2の絶縁性ブッシング部122aから静電シールドパイプ103に向けて起こり、それにより電荷が欠乏した第2の絶縁性ブッシング部122aには、導電性ブッシング部124aから電荷の移動(矢印314)が起こる。従来では、導電性接続部材128aと導電性ブッシング部124aがなく、第1と第2の絶縁性ブッシング部126aと122aが一体であったために、この一体化された絶縁ブッシング部材での電荷の欠乏を満たすためにリレー端子117aからの電荷の移動が誘発されオフセット電流となっていた。しかしながら、本発明では、絶縁性部材よりも電荷の移動が容易な導電性接続部材128aが静電シールドパイプ103に接続されているので、静電シールドパイプ103から導電性ブッシング部124aへと電荷が移動して、第2の絶縁性ブッシング部122aの電荷の欠乏は補償される。すなわち本発明では、静電シールドパイプ103−導電性接続部材128a−導電性ブッシング部124a−静電シールドパイプ103の経路で閉回路が形成され、電荷の移動が満足されるので、リレー端子117aから第1の絶縁性ブッシング部126aへの電荷の移動を抑制することができる。
従って、本発明によれば、静電シールドパイプとブッシングとの間での熱刺激電流の発生があったとしても、リードスイッチに流れるオフセット電流を抑制することができる。
また、導電性接続部材128a、128bは、図1では、それぞれ静電シールドパイプ103の端面と導電性ブッシング部124a、124bの端面に接続されているが、本発明は、この接続方法に限定されるものではなく、両部材のどのような部分を接続するものも本発明の意図するものである。
さらに、導電性接続部材128a、128bは、静電シールドパイプ103からの熱伝導に注意すれば、ブッシング121a、121bの各々につき、複数本設けることもできる。
次に、図7を参照して、本発明による第2の実施例のリードリレー700を説明する。なお、図7では、リードリレー700はブッシング706の周辺部分以外は図1と同じなので、片方のブッシング706の周辺だけを示し、他は省略している。また、図7では、説明を簡単にするために、図1に対応する部材がある場合にはその参照番号を付しているが、枝番号は省略している。
リードリレー700は図1のリードリレー100と比べると、導電性ブッシング部702が、第2の絶縁性ブッシング部の内周部の幅よりも幅の広い導電部材で構成されている。好ましくは、導電性ブッシング部702は、金属パイプ、あるいは、絶縁性パイプ表面に導電性塗料を塗布したもの、あるいは、絶縁性パイプに導電性メッキを施したものが用いられる。ここで、導電性ブッシング部702が第1及び第2の絶縁性ブッシング部に取り付け終わった状態では、導電性ブッシング部の端部がブッシング706の表面から、静電シールドパイプ103の長手方向に突き出ていることに注意されたい。なお、この導電性ブッシング部702の突き出しは、静電シールドパイプ103の開口部側だけとしてもよい。
静電シールドパイプ103と導電性ブッシング部702を電気的に接続する導電性接続部材704は、両部材の沿面、あるいは両部材それぞれの端面と沿面にまたがって、半田付け、導電性接着剤、あるいは融着により接続される。導電性接続部材704には、導電性が良く熱伝導性が悪い部材が適しており、リード線などの線状の部材あるいは細い部材が用いられる。
すなわち、本実施例によれば、導電性接続部材704は、特に導電性ブッシング部702の端面だけに接続されるのではないため、広い面積を接続作業に利用することができ、作業が容易である。
次に、図4を参照して、本発明による第3の実施例のリ−ドリレー400を説明する。なお、図4では、リードリレー400はブッシング404の周辺部分以外は図1と同じなので、片方のブッシング404の周辺だけを示し、他は省略している。また、図4では、説明を簡単にするために、図1に対応する部材がある場合にはその参照番号を付しているが、枝番号は省略している。
リードリレー400は図1のリードリレー100と比べると、導電性ブッシング部124と静電シールドパイプ103とを接続する導電性接続部材402を、半田付けではなく、はめ込みによって接続したものである。すなわち、導電性接続部材402の一端を第2の絶縁性ブッシング部122と導電性ブッシング部124の間にはさみこんで組み立て、次に、導電性接続部材402の他端を第2の絶縁性ブッシング部122の外周と静電シールドパイプ103の内壁の間に挟み込むように、先ほど組み立てたブッシング404を静電シールドパイプ103内に挿入し、余ってはみ出た導電性接続部材402を切り取って除去する。導電性接続部材402には、導電性が良く熱伝導性が悪い部材が適しており、リード線などの線状の部材あるいは薄い部材などが用いられる。
このようにすることで、図1の導電性接続部材128の半田付けにかかる手間を軽減することができる。
次に、図5を参照して、本発明による第4の実施例のリードリレー450を説明する。なお、図5では、リードリレー450はブッシング454の周辺部分以外は図1と同じなので、片方のブッシング454の周辺だけを示し、他は省略している。また、図5では、説明を簡単にするために、図1に対応する部材がある場合にはその参照番号を付しているが、枝番号は省略している。
リードリレー450は、図1のリードリレー100の導電性接続部材128を用いず、導電性接続部材452として、導電性塗料あるいは導電性メッキを用いたものである。すなわち、導電性接続部材452として、導電性塗料を用いる場合は、ブッシング454を静電シールドパイプ103にはめ込んだ後に、カーボンあるいは金属粉を含んだ導電性塗料を導電性ブッシング部124と静電シールドパイプ103間に塗布する。また、導電性接続部材452として、導電性メッキを用いる場合は、予めブッシング454の導電性ブッシング部124と第2の絶縁性ブッシング部122の外周にかけてメッキを施した後に、ブッシング454を静電シールドパイプ103にはめ込む。なお、導電性塗料の塗布あるいは導電性メッキの実施に当たっては、静電シールドパイプ103からの熱伝導を考慮して塗料またはメッキの形状を細長くする、あるいは、厚みを薄くする、あるいは、塗料またはメッキの本数を1本または複数本にするなどの考慮が必要である。なお、導電性塗料として導電性のシールを用いることもできる。導電性接続部材452には、導電性が良く熱伝導性が悪い形状が適しており、線状などの形状が用いられる。
このようにすることで、静電シールドパイプ103と導電性ブッシング部124の接続の手間を軽減することができる。
以上のように、ブッシングに工夫を凝らして、熱刺激電流に起因するオフセット電流を抑制したリードリレーについて説明してきた。なお、本発明で説明したコイルボビンでは張り出し108を備えて熱が静電シールドパイプに伝わるのを妨げているが、既存の様々な技術をコイルボビンに用いたものと置き換えることも可能である。一例としては、張り出し108は一枚の円環に限らず、複数枚としたり、張り出しの形状についても様々なものを採用することもできる。また、コイルボビンの張り出し108と置き換えて、または組み合わせて、コイルボビンにヒートシンクあるいはペルチェ素子などを組み合わせることも可能である。
なお、本発明は、筐体内に1本のリードスイッチだけを収容した単装のリードリレーに適用できるだけでなく、2本以上の複数のリードスイッチをその筐体収容したリードリレーに適用できる。また、複数のリードスイッチを収容したリードリレーの場合、そのスイッチングの動作も、複数本のリードスイッチが全て同時にメイクあるいはブレーク動作するもの、あるいは、一部がメイクし残りがブレイクするリードリレーにも適用することもできる。
本発明によるリードリレーの構造を示す断面図である。(実施例1) 図1のリードリレーのブッシング近傍の構造を示した構造図である。 図1のリードリレーのブッシング近傍での電荷の動作を示す概念図である。 本発明によるリードリレーのブッシング近傍の構造を示す断面図である。(実施例3) 本発明によるリードリレーのブッシング近傍の構造を示す断面図である。(実施例4) 従来のリードリレーの構造を示す断面図である。 本発明によるリードリレーのブッシング近傍の構造を示す断面図である。(実施例2)
符号の説明
100 リードリレー
101 リードスイッチ
103 静電シールドパイプ
104 コイルボビン
105 コイル
106 樹脂
107 磁気シールドケース
108a、108b 張り出し
109 空隙
117a、117b、117 リレー端子
121a、121b ブッシング
122a、122b、122 第2の絶縁性ブッシング部
124a、124b、124 導電性ブッシング部
126a、126b、126 第1の絶縁性ブッシング部
128a、128b 導電性接続部材
400、450、700 リードリレー
402、452、704 導電性接続部材
404、454、706 ブッシング

Claims (12)

  1. リードスイッチと、
    前記リードスイッチが貫通する静電シールドパイプと、
    前記静電シールドパイプ内で前記リードスイッチを支持する支持部材と、
    前記静電シールドパイプが設置される中空部と、コイル巻装部とを備えた、コイルボビンとを有するリードリレーにおいて、
    前記支持部材は、前記リードスイッチに当接する第1の絶縁部材と、前記静電シールドパイプに当接する第2の絶縁部材と、前記第1及び第2の絶縁部に挟まれた第1の導電部材を備え、
    前記導電性部材と前記静電シールドパイプを接続する第2の導電部材を有するリードリレー。
  2. 前記第1及び第2の絶縁部材と、前記第1の導電部材とは、同心円状の円環であって、第1の絶縁部材の外周に第1の導電部材の内周が当接し、第1の導電部材の外周に第2の絶縁部材の内周が当接することを特徴とする請求項1に記載のリードリレー。
  3. 前記第2の導電部材は、該第2の導電部材を通して前記第1の導電部材に熱が伝わるのを所定量に制限できる程度に細いことを特徴とする請求項1又は2に記載のリードリレー。
  4. 前記第2の導電部材は、前記第1の導電部材と前記静電シールドパイプに半田付けされたリード線であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のリードリレー。
  5. 前記第1の導電部材は、前記第2の絶縁部材の内周部よりも幅が広く、前記第1の導電部材の沿面に前記第2の導電部材を接続したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のリードリレー。
  6. 前記第2の導電部材は、前記静電シールドパイプと前記第1の絶縁部材の内周との間に挟み込まれたリード線であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のリードリレー。
  7. 前記第2の導電部材は、前記第2の絶縁部材表面に貼り付けられた導電性塗料あるいは導電性シールあるいは導電性メッキであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のリードリレー。
  8. 前記導電性塗料はカーボンあるいは金属粉を含むことを特徴とする請求項7に記載のリードリレー。
  9. 前記コイルボビンは、前記静電シールドパイプを支持する機能を兼ね備えた熱伝導阻害手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のリードリレー。
  10. 前記熱伝導阻害手段は、前記コイルボビンの中空部の長手方向の端部に設けられた円環状の張り出しであって、該張り出しで前記静電シールドパイプを支持することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のリードリレー。
  11. 前記支持部材は、前記静電シールドパイプの両端部に備えられたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のリードリレー。
  12. リードスイッチと、
    前記リードスイッチが貫通する静電シールドパイプと、
    前記静電シールドパイプ内で前記リードスイッチを支持する支持部材と、
    前記静電シールドパイプが設置される中空部と、コイル巻装部とを備えた、コイルボビンとを有するリードリレーにおいて、
    前記静電シールドパイプから前記支持部材に伝わった熱によって前記静電シールドパイプと前記支持部材の当接部に熱刺激電流を流すステップと、
    前記支持部材から流れ出た電流を、前記支持部材の第1の面と第2の面との間を横断する円環状の第1の導電部材からの電流で補うステップと、
    前記第1の導電部材と前記静電シールドパイプとに接続された第2の導電部材を介して、前記静電シールドパイプから前記第1の導電部材に電流を還流させるステップとを有するリードリレーにおけるオフセット電流キャンセル方法。

JP2003366031A 2003-10-27 2003-10-27 導電性ブッシング部を備えたリードリレー及びオフセット電流キャンセル方法 Pending JP2005129452A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003366031A JP2005129452A (ja) 2003-10-27 2003-10-27 導電性ブッシング部を備えたリードリレー及びオフセット電流キャンセル方法
US10/886,252 US7119643B2 (en) 2003-10-27 2004-07-07 Reed relay having conductive bushing and offset current canceling method therewith

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003366031A JP2005129452A (ja) 2003-10-27 2003-10-27 導電性ブッシング部を備えたリードリレー及びオフセット電流キャンセル方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005129452A true JP2005129452A (ja) 2005-05-19

Family

ID=34510211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003366031A Pending JP2005129452A (ja) 2003-10-27 2003-10-27 導電性ブッシング部を備えたリードリレー及びオフセット電流キャンセル方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7119643B2 (ja)
JP (1) JP2005129452A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5365655B2 (ja) * 2011-03-16 2013-12-11 株式会社安川電機 リードスイッチ
CN102931030A (zh) * 2011-08-09 2013-02-13 安徽宇腾真空电气有限责任公司 真空波纹管继电器的加工方法
US9337831B2 (en) 2012-01-09 2016-05-10 L&P Property Management Company Capacitive wire sensing for furniture
US9089223B2 (en) 2012-01-09 2015-07-28 L&P Property Management Company Occupancy detection for furniture
US10197609B2 (en) 2012-01-09 2019-02-05 L&P Property Management Company Capacitive sensing for automated furniture
US10048662B2 (en) 2012-01-09 2018-08-14 L&P Property Management Company Characterization and calibration for automated furniture
US10555615B2 (en) 2012-01-09 2020-02-11 L&P Property Management Company Calibration of detection features for automated furniture
US9488746B2 (en) 2012-01-09 2016-11-08 L&P Property Management Company Capacitive sensing for automated recliner furniture
US9528812B2 (en) 2012-01-09 2016-12-27 L&P Property Management Company Capacitive wire sensing for furniture
US10197259B2 (en) 2012-01-09 2019-02-05 L&P Property Management Company Standalone capacitance sensor for furniture
US10334960B2 (en) 2012-01-09 2019-07-02 L&P Property Management Company Drop-in occupancy detection component for furniture
WO2014116863A1 (en) * 2013-01-24 2014-07-31 L & P Property Management Company Capacitive wire sensing for furniture
CN104217892B (zh) * 2014-08-14 2016-07-06 河南开启电力实业有限公司 简易干簧继电器
GB2567289B (en) * 2018-08-02 2019-10-09 Willow Tech Limited A contactor
US11309140B2 (en) * 2019-01-04 2022-04-19 Littelfuse, Inc. Contact switch coating
TWI788116B (zh) * 2021-11-26 2022-12-21 晟曜科技股份有限公司 降低漏電流之磁簧繼電器和屏隔板

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0268829A (ja) 1988-09-05 1990-03-08 Japan Ii M Kk 微小信号用リードリレー
JPH08279314A (ja) 1995-04-05 1996-10-22 Hewlett Packard Japan Ltd 接点開閉装置および微小電流測定システム
JPH11204010A (ja) * 1998-01-08 1999-07-30 Fujitsu Takamisawa Component Ltd リードリレーおよびその製造方法
JP3345375B2 (ja) 1999-06-29 2002-11-18 アジレント・テクノロジー株式会社 リードリレー
DE60316412T2 (de) * 2002-03-08 2008-11-20 Kearney-National, Inc. Relaisformgehäuse zur oberflächenanbringung und verfahren zu seiner herstellung
JP2005243551A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Agilent Technol Inc リードリレー及び除去可能ブッシング及びリードリレー実装方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7119643B2 (en) 2006-10-10
US20050088264A1 (en) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005129452A (ja) 導電性ブッシング部を備えたリードリレー及びオフセット電流キャンセル方法
CN102820172B (zh) 电磁继电器及其制造方法
EP2348521B1 (en) Electromagnetic switch
EP0349303B1 (en) Vacuum interrupter
KR100685507B1 (ko) 진공 밸브
US8519812B2 (en) Vacuum interrupter for vacuum circuit breaker
US2327774A (en) High frequency current transformer
JP4878331B2 (ja) 電気接点開閉部
JP3345375B2 (ja) リードリレー
US8933357B2 (en) Vacuum interrupter
KR880002576B1 (ko) 진공 차단기
US3467923A (en) Miniature diaphragm relay
US7317368B2 (en) Reed relay, removable bushing thereof, and reed relay mounting method therefor
US3711622A (en) Means for reducing eddy current heating of a tank in electrical apparatus
US3488760A (en) Reed relay module
WO2017221800A1 (ja) インダクタ
CN215933467U (zh) 一种接地开关
CA2258411A1 (en) Electromagnetic relay
JP2008283031A (ja) 点火コイル
ES2177118T3 (es) Cortacircuitos electrico.
US3209103A (en) Relay apparatus with hermetic seal construction
JP2010176847A (ja) 電磁継電器
KR950004938Y1 (ko) 전자접촉기의 통신스프링 고정장치
JP4984818B2 (ja) 開閉装置
US2960586A (en) Electrical contactor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080814

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090205