JP2005127735A - 部分希釈トンネル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質の量を正確に精度良く測定できるようにした部分希釈トンネル装置を提供する。
【解決手段】エンジンの排気ガスGeの一部を抽出して希釈トンネル本体2に導くと共に、希釈トンネル本体2で排気ガスGeを希釈空気Aにより希釈して生成された希釈排気ガスGmをフィルタホルダ9に送給して希釈排気ガスGm中の粒子状物質を捕集し得るよう構成した部分希釈トンネル装置において、希釈空気Aの流量F1を略所定の流量に制御すると共に、希釈排気ガスGmの流量F2を略所定の流量に制御し得るよう構成し、エンジンの排気ガスGeの流量Qeに所定の比率αを掛けて得られた流量F3の希釈排気ガスGmをフィルタホルダ9に送給し得るよう構成する。
【選択図】図1
【解決手段】エンジンの排気ガスGeの一部を抽出して希釈トンネル本体2に導くと共に、希釈トンネル本体2で排気ガスGeを希釈空気Aにより希釈して生成された希釈排気ガスGmをフィルタホルダ9に送給して希釈排気ガスGm中の粒子状物質を捕集し得るよう構成した部分希釈トンネル装置において、希釈空気Aの流量F1を略所定の流量に制御すると共に、希釈排気ガスGmの流量F2を略所定の流量に制御し得るよう構成し、エンジンの排気ガスGeの流量Qeに所定の比率αを掛けて得られた流量F3の希釈排気ガスGmをフィルタホルダ9に送給し得るよう構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は部分希釈トンネル装置に関するものである。
自動車等の車両におけるエンジン、特にディーゼルエンジン等の内燃機関からの排気ガス中には、大気に悪影響を及ぼす粒子状物質(PM)が含まれている。そこで、従来から、部分希釈トンネル装置を用い、エンジンからの排気ガスの一部をフィルタのような捕集手段に送給して粒子状物質を捕集し、捕集した粒子状物質の重量から排気ガス全体に含まれている粒子状物質の量を測定することが行われており、斯かる測定に際して使用する部分希釈トンネル装置の例は図7に示されている。
図中、1はエンジンからの排気ガスGeが送給される管路、2は希釈トンネル本体、3はサンプル導管であり、サンプル導管3の一端は管路1の外周を斜めに貫通して管路1内に挿入されており、他端は希釈トンネル本体2の外周を斜めに貫通して希釈トンネル本体2内に挿入されている。
希釈トンネル本体2の入口側には、希釈空気Aが送給される管路4が接続されており、管路4には希釈空気流れ方向上流側から下流側に向けて、順次フィルタ5及び制御弁6並びに流量計7が接続されている。
希釈トンネル本体2の出口側には、排気ガスGeと空気Aとの混合した希釈排気ガスGmを送給するための管路8が接続されている。管路8には希釈排気ガスGmの流れ方向上流側から下流側に向けて順次、希釈排気ガスGm中の粒子状物質を捕集するフィルタホルダ9、流量計10、モータ11により駆動し得るようにしたポンプ12が接続されており、フィルタホルダ9により粒子状物質が捕集された希釈排気ガスGmはポンプ12により排気されるようになっている。
13は管路1中を送給されるエンジンからの排気ガスGeの流量Qeを測定するための排気ガス流量測定器、14はモータ11用のインバータ、15はCPU等の演算制御装置である。而して、演算制御装置15には、管路1中を送給される排気ガスGeを分割し、分割した排気ガスGeをサンプル導管3へ導入する際の分割比K、及び希釈トンネル本体2から管路8を送給される希釈排気ガスGmの目標となる流量F2を設定し得るようになっている。排気ガスGeの分割比K及び希釈排気ガスGmの目標となる流量F2は一回の試験時の測定においては不変の固定値である。
演算制御装置15には、分割比K及び排気ガスGeの流量Qe(l/min)並びに希釈空気Aの流量F1(l/min)、希釈排気ガスGmの流量F2(l/min)の関係([数1]参照)、希釈比DR及び希釈空気Aの流量F1並びに希釈排気ガスGmの流量F2の関係([数2]参照)が予め設定されるようになっている。
[数1]
K=Qe/(F2−F1)
[数2]
DR=F2/(F2−F1)
[数1]
K=Qe/(F2−F1)
[数2]
DR=F2/(F2−F1)
排気ガス流量測定器13で測定した排気ガスGeの流量Qe及び流量計7で測定した希釈空気Aの流量F1並びに流量計10で測定した希釈排気ガスGmの流量F2は、夫々流量信号として演算制御装置15に与え得るようになっている。更に、演算制御装置15からは、制御弁6及びインバータ14へ制御指令V1、V2を与え得るようになっている。
上記部分希釈トンネル装置により排気ガスを測定する際には、エンジンからの排気ガスGeの一部は管路1において分割されてサンプル導管3から希釈トンネル本体2に導入され、管路4からの希釈空気Aと合流して希釈排気ガスGmとなり、希釈トンネル本体2から管路8を送給されつつフィルタホルダ9において粒子状物質を捕集され、モータ11により駆動されているポンプ12により排気される。
又、排気ガス流量測定器13で測定した排気ガスGeの流量Qe、及び流量計7で測定した希釈空気Aの流量F1、並びに流量計10で測定した希釈排気ガスGmの流量F2は、夫々流量信号として演算制御装置15に与えられている。
一方、上記部分希釈トンネル装置により排気ガスを測定する際には、固定値である排気ガスGeの分割比K、及び同様に固定値である希釈排気ガスGmの目標となる流量F2、並びに[数1]、[数2]は予め演算制御装置15に設定されている。
このため、演算制御装置15においては、[数1]を基に希釈空気Aの流量F1がF1=F2−Qe/Kとして求められ、求められた流量F1=F2−Qe/Kは制御指令V1として制御弁6に与えられ、制御弁6は所定の開度に制御される。従って、フィルタ5から管路4内に導入された所定の流量F1の希釈空気Aは管路4から希釈トンネル本体2に導入される。
その結果、管路1からサンプル導管3を通って希釈トンネル本体2に導入される排気ガスGeの流量はF2−F1となり、エンジンから管路1に送給された排気ガスGeの流量Qeを分割比Kで除算した流量に制御される。又、流量計10により測定された希釈排気ガスGmの流量F2が設定された値からずれて偏差が生じた場合には、偏差に対応した制御指令V2が演算制御装置15からインバータ14を介してモータ11に与えられ、流量計10により測定された希釈排気ガスGmの流量F2が設定された流量F2と合致するよう、モータ11の回転数が制御される。
一回の試験が終了すると、フィルタホルダ9により捕集された粒子状物質はフィルタホルダ9から回収されてその重量が測定され、その結果から、一回の試験でエンジンが運転された際に排出された粒子状物質の全量が[数3]により求められる。[数3]中、mはフィルタホルダ9から回収された粒子状物質の量(g/test)、Mは当該試験時間の間における排気ガスGe中の粒子状物質の全量M(g/test)であり、[数1]、[数2]に示すものと同一の記号は同一の内容を表している。
[数3]
M=m×K
=m×[Qe/(F2−F1)]
=m×[F2/(F2−F1)]×(Qe/F2)
=m×DR×(Qe/F2)
[数3]
M=m×K
=m×[Qe/(F2−F1)]
=m×[F2/(F2−F1)]×(Qe/F2)
=m×DR×(Qe/F2)
エンジンからの排気ガスGeの流量Qeの時間的変化の状態は図8に示されており、希釈空気Aの流量F1の時間的変化の状態及び希釈排気ガスGmの流量F2の時間的変化の状態は図9に示されている。而して、図9においては、希釈排気ガスGmの流量F2は設定された値に対応していることを示しており、希釈空気Aの流量F1は排気ガスGeの流量Qeに対応して反比例的に変化することを示している。この際、図9におけるF2−F1がサンプル導管3から希釈トンネル本体2に導入される排気ガスGeの流量となる。
分割比Kの時間的変化の状態は図10に示され、希釈比DRの時間的変化の状態は図11に示されている。而して、図10において、分割比Kは約1700を目標値(設定値)とした場合を示し、希釈比DRは希釈空気Aの流量F1が図9に示すように変化した場合の変化の状態を示している。図10に示すように、アイドル時においては分割比Kの設定値に対する変動が大きいが、これは、排気ガスGeの流量Qeが低い状態では、[数1]におけるF2−F1の値が小さく、又、ばらつきも生ずるため、これを分母とする分割比Kの値は大きくばらつくことになるのである。
又、図9に示すように、アイドル時においては、希釈トンネル本体2に導入される排気ガスQeの流量F2−F1が少なく、図11に示すように希釈比DR(=F2/[F2−F1])は高くて希釈排気ガスGm中の排気ガスGeの濃度が薄くなる。一方、負荷運転時においては、排気ガスQeの流量F2−F1の値が大きくなると(図9の負荷運転時の領域を参照)、希釈比DR([数2])は小さくなる。(これは、希釈排気ガスGm中の排気ガスGeの濃度が濃くなることを示している。)なお、アイドル時に希釈比DRが大きい状態で希釈比DRに変動があるのは、分割比Kの場合と同様、アイドル時には、[数2]の分母となるF2−F1が小さく、ばらつきも生じるためである。
部分希釈を行う装置としては例えば特許文献1、2等がある。特許文献1、2では、粒子状物質を捕集してその重量を測定するのではなく、排気ガスの成分の分析を行っており、粒子状物質を捕集するようにした本件発明とは直接的には関係がない。
特開平8−278238号公報
特開平9−145562号公報
図8に示すように、アイドル時においては、エンジンから送給される管路1中の排気ガスGeの流量Qeが少ないため、希釈トンネル本体2に導入される排気ガスGeの流量F2−F1も少なく、例えば、希釈トンネル本体2に導入される排気ガスGeの流量F2−F1は、図9に示すように、僅かに約1l/min程度となる。
一方、希釈トンネル本体2及び管路8を送給される希釈排気ガスGmの流量F2は約75l/minであり、希釈トンネル本体2に導入される排気ガスGeの上記流量F2−F1(約1l/min)に比較して多量である。このため、希釈排気ガスGmは希釈比DRが高く、希釈トンネル本体2に導入される排気ガスGeの流量F2−F1の僅かな変動([数2]の分母の変動)により、図11に示すごとく希釈比DRが大きく変動する。このDR値の積算の平均が粒子状物質の量の計算に用いられるため、従来装置においてはエンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物資の量を精度良く測定することができない。
本発明は上述の実情に鑑み、エンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質の量を正確に精度良く測定するようにした部分希釈トンネル装置を提供することを目的としてなしたものである。
請求項1の部分希釈トンネル装置は、エンジンの排気ガスの一部を抽出して希釈トンネル本体に導くと共に、該希釈トンネル本体で排気ガスを希釈空気により希釈して生成された希釈排気ガスを粒子状物質捕集手段に送給して希釈排気ガス中の粒子状物質を捕集し得るよう構成した部分希釈トンネル装置において、前記希釈空気の流量を略所定の流量に制御すると共に、前記希釈排気ガスの流量を略所定の流量に制御し得るよう構成し、前記エンジンの排気ガスの流量に所定の比率を掛けて得られた流量の希釈排気ガスを前記粒子状物質捕集手段に送給し得るよう構成したものである。
請求項2の部分希釈トンネル装置は、エンジンの排気ガスの一部を抽出して希釈トンネル本体に導くと共に、該希釈トンネル本体で排気ガスを希釈空気により希釈して生成された希釈排気ガスを粒子状物質捕集手段に送給して希釈排気ガス中の粒子状物質を捕集し得るよう構成した部分希釈トンネル装置において、前記部分希釈トンネル本体の出側に接続した管路を並列に配置すると共に、並列の管路の下流側において、並列の管路を合流させ、並列の管路のうち一方の管路に粒子状物質捕集手段を設け、前記希釈空気の流量を略所定の流量に制御すると共に、前記希釈排気ガスの流量を前記並列の管路の下流側で合流させた管路において略所定の流量に制御し得るよう構成し、前記エンジンの排気ガスの流量に所定の比率を掛けて得られた流量の希釈排気ガスを前記粒子状物質捕集手段に送給し得るよう構成したものである。
本発明の請求項1、2記載の部分希釈トンネル装置によれば、エンジンがアイドル状態の場合においても、エンジンの排気ガスの分割比を低く押さえることができることにより、希釈比を低く押えることが可能となり、このため、希釈排気ガス中の排気ガスの濃度を濃く保持することができ、その結果、エンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質の量を正確に精度良く測定することができ、粒子状物質の測定精度が向上する、という優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例であり、図中、図7と同一の符号を付したものは同一のものを表わしている。而して、本図示例装置の従来装置と異なる点は以下に述べる点であり、それ以外は従来装置と同様である。
図1は本発明を実施する形態の一例であり、図中、図7と同一の符号を付したものは同一のものを表わしている。而して、本図示例装置の従来装置と異なる点は以下に述べる点であり、それ以外は従来装置と同様である。
すなわち、本図示例においては、図1に示すごとく、希釈排気ガス流れ方向上流側端部がフィルタホルダ9よりも上流側に位置し、希釈排気ガス流れ方向下流側端部が流量計10の上流側に位置するよう、管路8の中途部に並列に管路8a,8bを接続し、管路8aにフィルタホルダ9及び流量計16並びにモータ17により駆動し得るようにしたポンプ18を、希釈排気ガス流れ方向上流側から下流側に向けて順次設け、流量計16で測定した管路8aを送給される希釈排気ガスGmの流量F3を演算制御装置15に与え得るようにしてある。
又、本図示例では、演算制御装置15には、希釈空気Aの流量F1及び希釈トンネル本体2と管路8を送給される希釈排気ガスGmの流量F2を、当該試験の間は不変の固定された目標値として設定し得るようにし、エンジンからの排気ガスGeの流量Qeと管路8aを送給される希釈排気ガスGmの流量F3の比率α=(F3/Qe)も当該試験の間は不変の固定された目標値として設定し得るようにし、演算制御装置15からはインバータ19を介してモータ17に制御指令V3を与え得るようにしてある。
次に、上記図示例の作動を説明する。
上記部分希釈トンネル装置により排気ガスを測定する際には、希釈空気Aの目標となる流量F1、及び希釈排気ガスGmの目標となる流量F2、並びにエンジンからの排気ガスGeの流量Qeと希釈トンネル本体2及び管路8aを送給される希釈排気ガスGmの流量F3の比率α(=F3/Qe)、[数1]、[数2]は予め演算制御装置15に設定されている。
上記部分希釈トンネル装置により排気ガスを測定する際には、希釈空気Aの目標となる流量F1、及び希釈排気ガスGmの目標となる流量F2、並びにエンジンからの排気ガスGeの流量Qeと希釈トンネル本体2及び管路8aを送給される希釈排気ガスGmの流量F3の比率α(=F3/Qe)、[数1]、[数2]は予め演算制御装置15に設定されている。
このため、制御弁6は演算制御装置15からの制御指令V1により、設定された希釈空気Aの流量F1に対応した開度に保持され、ポンプ12は制御指令V2により、設定された希釈排気ガスGmの流量F2に対応した回転数で駆動され、ポンプ18は制御指令V3により、エンジンからの排気ガスGeの流量Qeと設定された比率αを掛けて導出された希釈排気ガスGmの流量F3=α×Qeに対応した回転数で駆動されている。
エンジンからの排気ガスGeの一部は管路1において分割されてサンプル導管3から希釈トンネル本体2に導入され、管路4からの希釈空気Aと合流して希釈排気ガスGmとなり、希釈トンネル本体2から送出されて管路8を送給され、管路8から分流されて管路8a,8bに送給される。而して、管路8a中の希釈排気ガスGmはフィルタホルダ9を通過することにより、粒子状物質を捕集され、粒子状物質を捕集された希釈排気ガスGmは、管路8aの下流側において、管路8bからの希釈排気ガスGmと管路8において合流し、モータ11により駆動されているポンプ12により管路8を通って排気される。
又、排気ガス流量測定器13で測定した排気ガスGeの流量Qe、及び流量計7で測定した希釈空気Aの流量F1、並びに流量計10で検出した希釈排気ガスGmの流量F2、流量計16で検出した希釈排気ガスGmの流量F3は、夫々流量信号として演算制御装置15に与えられている。
このため、測定された希釈空気Aの流量F1や希釈排気ガスGmの流量F2が設定された所定の値に対しずれて偏差が生じ、又、希釈排気ガスGmの流量F3がF3=α×Qeから求められた値に対しずれて偏差が生じた場合には、演算制御装置15からは制御指令V1が流量計7に与えられて希釈空気Aの流量F1が設定された所定の流量となるよう制御され、制御指令V2がインバータ14を介してモータ11に与えられ、管路8を送給される希釈排気ガスGmの流量F2が設定された所定の流量となるよう、ポンプ12の回転数が制御され、制御指令V3がインバータ19を介しモータ17に与えられ、管路8aを送給される希釈排気ガスGmの流量F3が所定の流量となるよう、ポンプ18の回転数が制御される。
上記図示例において、管路8aを送給される希釈排気ガスGmの流量がF3の場合、管路8bを送給される希釈排気ガスGmの流量はF2−F3となる。
一回の試験が終了すると、フィルタホルダ9により捕集された粒子状物質はフィルタホルダ9から回収されてその重量が測定され、その結果から、一回の試験でエンジンが運転された際に排出された粒子状物質の全量が[数4]により求められる。なお、流量F3の単位は流量F1、F2と同様、l/minである。
[数4]
M=m×K×(F2/F3)
=m×[Qe/(F2−F1)]×(F2/F3)
=m×[F2/(F2−F1)]×(Qe/F3)
=m×DR×(Qe/F3)
[数4]
M=m×K×(F2/F3)
=m×[Qe/(F2−F1)]×(F2/F3)
=m×[F2/(F2−F1)]×(Qe/F3)
=m×DR×(Qe/F3)
本図示例において、エンジンからの排気ガスGeの流量Qeの時間的変化の状態は図2に示されており、希釈空気Aの流量F1の時間的変化の状態及び希釈排気ガスGmの流量F2の時間的変化の状態は図3に示されている。図3は、エンジンの運転状態が変わって管路1に送給される排気ガスGeの流量Qeが大きく変化しても、希釈空気Aの流量F1及び希釈トンネル本体2及び管路8を送給される希釈排気ガスGmの流量F2は略一定であることを示している。
図4は分割比K(=Qe/[F2−F1])の時間的変化の状態を示している。このように分割比Kが変動するのは、管路1中を送給される排気ガスGeの流量Qeが増減しても、サンプル導管3から希釈トンネル本体2へ導入される排気ガスGeの流量F2−F1は略一定のためである。
図5は希釈比DRの時間的変化の状態を示している。希釈空気Aの流量F1及び希釈トンネル本体2及び管路8を送給される希釈排気ガスGmの流量F2は略一定の値のため、希釈比DR(=F2/[F2−F1])は略一定値となる。
図6には、管路8aを送給される希釈排気ガスGmの流量F3の時間的変化の状態を示している。流量F3はエンジンから管路1へ送給された希釈排気ガスGmの流量Qeに比率αを掛けたものであるため(F3=α×Qe)、管路1に送給された排気ガスGeの流量Qeと比例した値となり、波形は流量Qeの波形(図2参照)に対して相似形状となる。
本図示例によれば、管路1に送給される排気ガスGeの流量Qeの増減の如何に拘らず、サンプル導管3から希釈トンネル本体2へ導入される排気ガスGeの流量F2−F1を略一定流量にすることができる。このため、希釈排気ガスGmは希釈比DRの低い状態にすることができる。図3では、流量F2−F1は約18l/minであり、希釈比DRは従来のものと比較して変動が少なく安定している。
又、希釈比DRの分母である排気ガスGeの流量F2−F1を大きくすることで、希釈比DRを低く押えるとが可能となる。その結果、希釈トンネル本体2及び管路8aを送給される希釈排気ガスGm中の希釈が少ないため、排気ガスGeの濃度を濃く保持することができ、その結果、エンジンの排気ガスGe中に含まれる粒子状物質の量を正確に精度良く測定することができ、粒子状物質の測定精度が向上する。
なお、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 希釈トンネル本体
8 管路
8a 管路
8b 管路
9 フィルタホルダ(粒子状物質捕集手段)
A 希釈空気
Ge 排気ガス
Gm 希釈排気ガス
F1 流量
F2 流量
F3 流量
Qe 流量
α 比率
8 管路
8a 管路
8b 管路
9 フィルタホルダ(粒子状物質捕集手段)
A 希釈空気
Ge 排気ガス
Gm 希釈排気ガス
F1 流量
F2 流量
F3 流量
Qe 流量
α 比率
Claims (2)
- エンジンの排気ガスの一部を抽出して希釈トンネル本体に導くと共に、該希釈トンネル本体で排気ガスを希釈空気により希釈して生成された希釈排気ガスを粒子状物質捕集手段に送給して希釈排気ガス中の粒子状物質を捕集し得るよう構成した部分希釈トンネル装置において、前記希釈空気の流量を略所定の流量に制御すると共に、前記希釈排気ガスの流量を略所定の流量に制御し得るよう構成し、前記エンジンの排気ガスの流量に所定の比率を掛けて得られた流量の希釈排気ガスを前記粒子状物質捕集手段に送給し得るよう構成したことを特徴とする部分希釈トンネル装置。
- エンジンの排気ガスの一部を抽出して希釈トンネル本体に導くと共に、該希釈トンネル本体で排気ガスを希釈空気により希釈して生成された希釈排気ガスを粒子状物質捕集手段に送給して希釈排気ガス中の粒子状物質を捕集し得るよう構成した部分希釈トンネル装置において、前記部分希釈トンネル本体の出側に接続した管路を並列に配置すると共に、並列の管路の下流側において、並列の管路を合流させ、並列の管路のうち一方の管路に粒子状物質捕集手段を設け、前記希釈空気の流量を略所定の流量に制御すると共に、前記希釈排気ガスの流量を前記並列の管路の下流側で合流させた管路において略所定の流量に制御し得るよう構成し、前記エンジンの排気ガスの流量に所定の比率を掛けて得られた流量の希釈排気ガスを前記粒子状物質捕集手段に送給し得るよう構成したことを特徴とする部分希釈トンネル装置。
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