JP2004205253A - 排ガス希釈装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディーゼルエンジンからのPMサンプルと希釈用空気の混合を環状プレートの下流側で急速に均一にできる排ガス希釈装置を提供する。
【解決手段】排ガスGが流れる排気管と、前記排ガスGを、周面に設けた空気吸入部5から吸入される吸入空気Wで希釈する断面円形の希釈トンネル4と、上流側が排気管に挿入接続され下流側が希釈トンネル4の一端から希釈トンネル4の中心軸上Fに位置するよう希釈トンネル4に挿入接続された排ガス採取管3とを備え、排ガス採取管3の回りで下流側開口端11および空気吸入部5間に、環状プレート12に対向するよう直角な方向に設置させた状態で、吸入空気Wの流れを整流しうる整流板16を設けてある。
【選択図】 図2
【解決手段】排ガスGが流れる排気管と、前記排ガスGを、周面に設けた空気吸入部5から吸入される吸入空気Wで希釈する断面円形の希釈トンネル4と、上流側が排気管に挿入接続され下流側が希釈トンネル4の一端から希釈トンネル4の中心軸上Fに位置するよう希釈トンネル4に挿入接続された排ガス採取管3とを備え、排ガス採取管3の回りで下流側開口端11および空気吸入部5間に、環状プレート12に対向するよう直角な方向に設置させた状態で、吸入空気Wの流れを整流しうる整流板16を設けてある。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばディーゼルエンジン排ガスを吸入空気で希釈する排ガス希釈装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献】特開2000−329667号公報
例えばディーゼルエンジン排ガス中に含まれるPM(Particulate Matter、すす等の微粒子状物質)をフィルタで捕集してPMを定量分析するのに、排ガスを吸入空気で希釈する排ガス希釈装置が用いられる。
【0003】
従来この種の排ガス希釈装置として、図6および図7に示すように、断面円形の希釈トンネル52内にオリフィス55を有する環状プレート54を設置したものがある。これは、排気管から排ガス採取管51によってサンプリングされた排ガスGと希釈用空気Wを環状プレート54の下流側で急速に、つまり、環状プレート54の下流側でも環状プレート54にできるだけ近い位置(例えば図6における環状プレート54の位置Hから下流に距離Kだけ離れた位置I)で混合させるためである。
【0004】
しかし、図6に示すように、排ガス採取管51の下流側51aから流入する排ガスGと、希釈用空気Wがオリフィス55の直前において、垂直に衝突するため、オリフィス55を通過した排ガスGと希釈用空気Wの混合ガスの流れ方向が安定せず、希釈トンネル52の壁面に衝突し、PMの形成や濃度分布に悪影響を与えることがある。
【0005】
このように、環状プレート54を用いて排ガスGと希釈用空気Wを環状プレート54の下流側においてできるだけ早く混合させるタイプの従来の排ガス希釈装置では、空気Wと排ガスGの混合状態が均一になる位置が実際の混合位置Iから下流に距離Mだけ離れた位置Jとなる。つまり、混合位置Iでは、空気Wと排ガスGが不均一に混合しており、下流の位置Jでないと均一に混合しない。このように、空気Wと排ガスGの混合状態ができるだけ早く均一にならない分、下流のフィルタで捕集されるPM生成にバラツキを生じる結果となり、データが安定しないという不都合があった。
【0006】
このような不都合を解消するために、図8に示すように、排ガス採取管の下流側開口端および空気吸入部間に、前記環状プレートに対向するよう前記直角な方向に設置させた状態で、吸入空気の流れを整流しうる多孔質の拡散板Aを設ける手法がある。これによって、拡散板を透過した希釈用空気の流れが、中心軸に対して軸対象かつ同心円状に整流されるため、整流された空気と排ガスを中心軸に対して軸対象かつ同心円状に混合することが可能である。
【0007】
しかしながら、このような多孔質の拡散板Aは、長期にわたって使用をした場合、希釈用空気等にごく少量含まれているダストなどの成分が原因となって、空気を十分に通さなくなる可能性があり、また、希釈用空気を大量に流す場合などにより拡散板A上流側の圧力が通常以上に高圧になったときに、このような多孔質の拡散板Aが高圧によって破損する恐れがある。
【0008】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、ディーゼルエンジンからのPMサンプルと希釈用空気の混合を環状プレートの下流側で均一にする機能を長期間にわたって使用可能にすることができる排ガス希釈装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、この発明は、排ガスが流れる排気管と、前記排ガスを、周面に設けた空気吸入部から吸入される吸入空気で希釈する断面円形の希釈トンネルと、上流側が排気管に挿入接続され下流側が希釈トンネルの一端から希釈トンネルの中心軸上に位置するよう希釈トンネルに挿入接続された排ガス採取管とを備え、更に、この排ガス採取管の下流側において希釈トンネル内の排ガスの流れ方向に直角な方向にオリフィスを有する環状プレートを設け、前記空気吸入部を前記排ガス採取管の下流側開口端より上流側に設ける一方、前記オリフィスを中心軸上に位置させ、吸入空気と前記排ガスを前記環状プレートの下流側で混合させる排ガス希釈装置において、前記希釈トンネルの壁面と、排ガス採取管との間に、希釈空気の流れを一様にするための整流手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明では、前記整流手段が、排ガス採取管と平行に設けられていることを特徴としている。これによって、希釈トンネル内で希釈用空気と排ガスが混合された後、環状プレートを通過する混合ガスが平行な流れとなって排出される。
【発明の実施の形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1、図2は、ディーゼルエンジン排ガス中のPMをフィルタ重量法により測定する装置に適用されるこの発明の第1の実施形態を示す。
【0013】
図1、図2において、1は例えば自動車に搭載されるディーゼルエンジン、2はこれに連なる排気管である。3は排気管2に挿入接続され、排気管2中を流れるディーゼルエンジン排ガスGをサンプリングするためのプローブとしての排ガス採取管で、その下流側はサンプリングされた排ガスGを希釈する希釈トンネル4に接続されている。5はこの希釈トンネル4の周面Tに設けた希釈用空気Wの吸入部、6は希釈用空気Wの供給管である。なお、排ガス採取管の内径、外径は、全長にわたり一定である。
【0014】
なお、前記排ガス採取管3の内面は、通常表面に窪みや突起等の凹凸があり、この凹凸部分に採取対象のPMが侵入しやすい。このため、排ガス採取管3を加熱などした際に内面に付着したPMがSOOT(すす)として析出するため、データが不安定になりがちである。そのため、前記排ガス採取管3の内面は鏡面仕上げなどの処理を行い、PMが付着しにくくする対策をとるのが好ましい。
【0015】
また、排ガスG中のPMを採取するため、希釈トンネル4から全量採取したサンプルガスS中に含まれるPMを捕集するためのフィルタ7をサンプルガス流路8に設けている。前記フィルタ7の下流には、回転数制御によって吸引能力を変えることができる吸引ポンプ、例えばルーツブロアポンプ9と、測定精度の高い流量計、例えばベンチュリ計10とがこの順に設けられている。
【0016】
更に、希釈トンネル4は断面円形で、排ガス採取管3の上流側は排気管2に挿入接続される一方、排ガス採取管3の下流側は希釈トンネル4の一端から希釈トンネル4の中心軸F上に位置するよう希釈トンネル4に挿入接続されている。11は排ガス採取管3の下流側開口端である。なお、Zは、サンプルガス流路8に接続される、希釈トンネル4の出口端(他端)の位置を示している。
【0017】
12は、オリフィス13を有する環状プレートで、希釈トンネル4内に設置されている。すなわち、この環状プレート12を、希釈トンネル4内の排ガスGの流れ方向(X方向)に直角な方向(Y方向)に設けている。
【0018】
前記吸入部5は希釈トンネル4の周面Tに設けられているが、その位置は排ガス採取管3の下流側開口端11より上流側に設けられている。
【0019】
また、前記オリフィス13は中心軸F上に位置している。そして、この実施形態では、オリフィス13の内径Rが排ガス採取管3の外径rより小に設定されている。よって、オリフィス13および前記下流側開口端11の間に隙間14を有する。
【0020】
16は、例えばSUS製よりなる整流板で、排ガス採取管3の外径に平行となるように設けられている。なお、この整流板16は、希釈用空気の供給管6よりも上流側より形成されている。これによって、供給管6の流れ方向(排ガス採取管に対して垂直な方向)平行となっている希釈用空気の供給管6より供給される希釈空気Wの流れが、容易に排ガス採取管に対して平行な流れと修正されるようになる。
【0021】
本発明の構成により、下流のフィルタ7で捕集されるPM生成にバラツキを生じるのを回避でき、安定したデータを得ることができる。
【0022】
図3は、希釈トンネル4の内部の断面図で、排ガス採取管3の周囲に整流板16が設けられている様を示している。この整流板16は、真っ直ぐな断面を有する板でもよいが、図3に示すように、排ガス採取管の外壁(もしくは希釈トンネル4の内壁)に沿うように多少のカーブを有するような断面を有していてもよい。もしくは、図4に示すように、希釈トンネル4の内壁および排ガス採取管3の外壁のほぼ中間に位置するように円形の断面を有する整流板4を設けてもよい。この場合、希釈用空気Wが、排ガス採取管3を流れる排ガスGと実質的に平行な流れになるため、より効果的である。
【0023】
図5は、周面Tに2個の希釈用空気W吸入部5,5を設け、これらに希釈用空気Wの供給管6,6をそれぞれ取付け、均一性を更に向上できるようにしたこの発明の第2の実施形態である。なお、図5において、図1、図2に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。このような実施例においては、供給管6、6から流入される希釈用空気が、希釈トンネルのどの位置から流入されても、同一の効果が得られるようにするために、図4に示したような、断面が円形である整流板4を用いるのが好ましい。
【0024】
【発明の効果】
以上のようにこの発明は、整流板などの整流手段を、排ガス採取管と平行に設けることによって、環状プレートの上流側で、希釈用空気の流れの速度分布を均一にし、希釈用空気の流れを排ガス採取管を流れる排ガスと平行な状態に整えることができ、オリフィスを通過した排ガス(例えばPMサンプル)と希釈用空気の混合を環状プレートの下流側で急速に均一にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を用いたPM測定装置を示す全体構成説明図である。
【図2】上記実施形態を示す要部構成説明図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる排ガス採取管の断面を表す一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に用いる排ガス採取管の断面の他の例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態を用いたPM測定装置を示す全体構成説明図である。
【図6】従来の実施形態の要部を表す要部構成説明図である。
【図7】従来の他の実施形態の要部を表す要部構成説明図である。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン、2…排気管置、3…排ガス採取管、4…希釈トンネル、5…空気吸入部、11…下流側開口端、12…環状プレート、13…オリフィス、14…隙間、16…整流手段、F…中心軸、W…希釈用空気、G…排ガス、T…希釈トンネルの周面
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばディーゼルエンジン排ガスを吸入空気で希釈する排ガス希釈装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献】特開2000−329667号公報
例えばディーゼルエンジン排ガス中に含まれるPM(Particulate Matter、すす等の微粒子状物質)をフィルタで捕集してPMを定量分析するのに、排ガスを吸入空気で希釈する排ガス希釈装置が用いられる。
【0003】
従来この種の排ガス希釈装置として、図6および図7に示すように、断面円形の希釈トンネル52内にオリフィス55を有する環状プレート54を設置したものがある。これは、排気管から排ガス採取管51によってサンプリングされた排ガスGと希釈用空気Wを環状プレート54の下流側で急速に、つまり、環状プレート54の下流側でも環状プレート54にできるだけ近い位置(例えば図6における環状プレート54の位置Hから下流に距離Kだけ離れた位置I)で混合させるためである。
【0004】
しかし、図6に示すように、排ガス採取管51の下流側51aから流入する排ガスGと、希釈用空気Wがオリフィス55の直前において、垂直に衝突するため、オリフィス55を通過した排ガスGと希釈用空気Wの混合ガスの流れ方向が安定せず、希釈トンネル52の壁面に衝突し、PMの形成や濃度分布に悪影響を与えることがある。
【0005】
このように、環状プレート54を用いて排ガスGと希釈用空気Wを環状プレート54の下流側においてできるだけ早く混合させるタイプの従来の排ガス希釈装置では、空気Wと排ガスGの混合状態が均一になる位置が実際の混合位置Iから下流に距離Mだけ離れた位置Jとなる。つまり、混合位置Iでは、空気Wと排ガスGが不均一に混合しており、下流の位置Jでないと均一に混合しない。このように、空気Wと排ガスGの混合状態ができるだけ早く均一にならない分、下流のフィルタで捕集されるPM生成にバラツキを生じる結果となり、データが安定しないという不都合があった。
【0006】
このような不都合を解消するために、図8に示すように、排ガス採取管の下流側開口端および空気吸入部間に、前記環状プレートに対向するよう前記直角な方向に設置させた状態で、吸入空気の流れを整流しうる多孔質の拡散板Aを設ける手法がある。これによって、拡散板を透過した希釈用空気の流れが、中心軸に対して軸対象かつ同心円状に整流されるため、整流された空気と排ガスを中心軸に対して軸対象かつ同心円状に混合することが可能である。
【0007】
しかしながら、このような多孔質の拡散板Aは、長期にわたって使用をした場合、希釈用空気等にごく少量含まれているダストなどの成分が原因となって、空気を十分に通さなくなる可能性があり、また、希釈用空気を大量に流す場合などにより拡散板A上流側の圧力が通常以上に高圧になったときに、このような多孔質の拡散板Aが高圧によって破損する恐れがある。
【0008】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、ディーゼルエンジンからのPMサンプルと希釈用空気の混合を環状プレートの下流側で均一にする機能を長期間にわたって使用可能にすることができる排ガス希釈装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、この発明は、排ガスが流れる排気管と、前記排ガスを、周面に設けた空気吸入部から吸入される吸入空気で希釈する断面円形の希釈トンネルと、上流側が排気管に挿入接続され下流側が希釈トンネルの一端から希釈トンネルの中心軸上に位置するよう希釈トンネルに挿入接続された排ガス採取管とを備え、更に、この排ガス採取管の下流側において希釈トンネル内の排ガスの流れ方向に直角な方向にオリフィスを有する環状プレートを設け、前記空気吸入部を前記排ガス採取管の下流側開口端より上流側に設ける一方、前記オリフィスを中心軸上に位置させ、吸入空気と前記排ガスを前記環状プレートの下流側で混合させる排ガス希釈装置において、前記希釈トンネルの壁面と、排ガス採取管との間に、希釈空気の流れを一様にするための整流手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明では、前記整流手段が、排ガス採取管と平行に設けられていることを特徴としている。これによって、希釈トンネル内で希釈用空気と排ガスが混合された後、環状プレートを通過する混合ガスが平行な流れとなって排出される。
【発明の実施の形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1、図2は、ディーゼルエンジン排ガス中のPMをフィルタ重量法により測定する装置に適用されるこの発明の第1の実施形態を示す。
【0013】
図1、図2において、1は例えば自動車に搭載されるディーゼルエンジン、2はこれに連なる排気管である。3は排気管2に挿入接続され、排気管2中を流れるディーゼルエンジン排ガスGをサンプリングするためのプローブとしての排ガス採取管で、その下流側はサンプリングされた排ガスGを希釈する希釈トンネル4に接続されている。5はこの希釈トンネル4の周面Tに設けた希釈用空気Wの吸入部、6は希釈用空気Wの供給管である。なお、排ガス採取管の内径、外径は、全長にわたり一定である。
【0014】
なお、前記排ガス採取管3の内面は、通常表面に窪みや突起等の凹凸があり、この凹凸部分に採取対象のPMが侵入しやすい。このため、排ガス採取管3を加熱などした際に内面に付着したPMがSOOT(すす)として析出するため、データが不安定になりがちである。そのため、前記排ガス採取管3の内面は鏡面仕上げなどの処理を行い、PMが付着しにくくする対策をとるのが好ましい。
【0015】
また、排ガスG中のPMを採取するため、希釈トンネル4から全量採取したサンプルガスS中に含まれるPMを捕集するためのフィルタ7をサンプルガス流路8に設けている。前記フィルタ7の下流には、回転数制御によって吸引能力を変えることができる吸引ポンプ、例えばルーツブロアポンプ9と、測定精度の高い流量計、例えばベンチュリ計10とがこの順に設けられている。
【0016】
更に、希釈トンネル4は断面円形で、排ガス採取管3の上流側は排気管2に挿入接続される一方、排ガス採取管3の下流側は希釈トンネル4の一端から希釈トンネル4の中心軸F上に位置するよう希釈トンネル4に挿入接続されている。11は排ガス採取管3の下流側開口端である。なお、Zは、サンプルガス流路8に接続される、希釈トンネル4の出口端(他端)の位置を示している。
【0017】
12は、オリフィス13を有する環状プレートで、希釈トンネル4内に設置されている。すなわち、この環状プレート12を、希釈トンネル4内の排ガスGの流れ方向(X方向)に直角な方向(Y方向)に設けている。
【0018】
前記吸入部5は希釈トンネル4の周面Tに設けられているが、その位置は排ガス採取管3の下流側開口端11より上流側に設けられている。
【0019】
また、前記オリフィス13は中心軸F上に位置している。そして、この実施形態では、オリフィス13の内径Rが排ガス採取管3の外径rより小に設定されている。よって、オリフィス13および前記下流側開口端11の間に隙間14を有する。
【0020】
16は、例えばSUS製よりなる整流板で、排ガス採取管3の外径に平行となるように設けられている。なお、この整流板16は、希釈用空気の供給管6よりも上流側より形成されている。これによって、供給管6の流れ方向(排ガス採取管に対して垂直な方向)平行となっている希釈用空気の供給管6より供給される希釈空気Wの流れが、容易に排ガス採取管に対して平行な流れと修正されるようになる。
【0021】
本発明の構成により、下流のフィルタ7で捕集されるPM生成にバラツキを生じるのを回避でき、安定したデータを得ることができる。
【0022】
図3は、希釈トンネル4の内部の断面図で、排ガス採取管3の周囲に整流板16が設けられている様を示している。この整流板16は、真っ直ぐな断面を有する板でもよいが、図3に示すように、排ガス採取管の外壁(もしくは希釈トンネル4の内壁)に沿うように多少のカーブを有するような断面を有していてもよい。もしくは、図4に示すように、希釈トンネル4の内壁および排ガス採取管3の外壁のほぼ中間に位置するように円形の断面を有する整流板4を設けてもよい。この場合、希釈用空気Wが、排ガス採取管3を流れる排ガスGと実質的に平行な流れになるため、より効果的である。
【0023】
図5は、周面Tに2個の希釈用空気W吸入部5,5を設け、これらに希釈用空気Wの供給管6,6をそれぞれ取付け、均一性を更に向上できるようにしたこの発明の第2の実施形態である。なお、図5において、図1、図2に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。このような実施例においては、供給管6、6から流入される希釈用空気が、希釈トンネルのどの位置から流入されても、同一の効果が得られるようにするために、図4に示したような、断面が円形である整流板4を用いるのが好ましい。
【0024】
【発明の効果】
以上のようにこの発明は、整流板などの整流手段を、排ガス採取管と平行に設けることによって、環状プレートの上流側で、希釈用空気の流れの速度分布を均一にし、希釈用空気の流れを排ガス採取管を流れる排ガスと平行な状態に整えることができ、オリフィスを通過した排ガス(例えばPMサンプル)と希釈用空気の混合を環状プレートの下流側で急速に均一にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を用いたPM測定装置を示す全体構成説明図である。
【図2】上記実施形態を示す要部構成説明図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる排ガス採取管の断面を表す一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に用いる排ガス採取管の断面の他の例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態を用いたPM測定装置を示す全体構成説明図である。
【図6】従来の実施形態の要部を表す要部構成説明図である。
【図7】従来の他の実施形態の要部を表す要部構成説明図である。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン、2…排気管置、3…排ガス採取管、4…希釈トンネル、5…空気吸入部、11…下流側開口端、12…環状プレート、13…オリフィス、14…隙間、16…整流手段、F…中心軸、W…希釈用空気、G…排ガス、T…希釈トンネルの周面
Claims (2)
- 排ガスが流れる排気管と、前記排ガスを周面に設けた空気吸入部から吸入される吸入空気で希釈する断面円形の希釈トンネルと、上流側が排気管に挿入接続され下流側が希釈トンネルの一端から希釈トンネルの中心軸上に位置するよう希釈トンネルに挿入接続された排ガス採取管とを備え、更に、この排ガス採取管の下流側において希釈トンネル内の排ガスの流れ方向に直角な方向にオリフィスを有する環状プレートを設け、前記空気吸入部を前記排ガス採取管の下流側開口端より上流側に設ける一方、前記オリフィスを中心軸上に位置させ、吸入空気と前記排ガスを前記環状プレートの下流側で混合させる排ガス希釈装置において、前記希釈トンネルの壁面と、排ガス採取管との間に、希釈空気の流れを一様にするための整流板を設けたことを特徴とする排ガス希釈装置。
- 前記整流板が、排ガス採取管と平行に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排ガス希釈装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371920A JP2004205253A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 排ガス希釈装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371920A JP2004205253A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 排ガス希釈装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004205253A true JP2004205253A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32810673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002371920A Pending JP2004205253A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 排ガス希釈装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004205253A (ja) |
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2002
- 2002-12-24 JP JP2002371920A patent/JP2004205253A/ja active Pending
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