JPH075084A - 排気ガスの混合物質捕集装置及び混合物質捕集方法 - Google Patents

排気ガスの混合物質捕集装置及び混合物質捕集方法

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JPH075084A
JPH075084A JP17245393A JP17245393A JPH075084A JP H075084 A JPH075084 A JP H075084A JP 17245393 A JP17245393 A JP 17245393A JP 17245393 A JP17245393 A JP 17245393A JP H075084 A JPH075084 A JP H075084A
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディーゼルエンジンの排気ガス中から粒子状
混合物質を捕集する装置において、船舶用等の超大型エ
ンジンであっても、正確且つ確実に粒子状混合物質の捕
集が行えるようにする。 【構成】 排気ガス導出管3から初段の希釈トンネル4
へ、またこの希釈トンネル4から次段の希釈トンネル5
へと、圧、温度、濃度がそれぞれ必要値に下がるのに必
要なだけ、排気ガスの希釈を重ねられるように、複数の
希釈トンネル4,5を備えた構成とした。各希釈トンネ
ル4,5には、希釈用ガス発生器8からの希釈用ガスが
各別に供給されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排気ガス中の混合物
質を捕集する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの排気ガス中
に含まれるカーボン、金属成分、硫酸成分等の混合物質
の量を測定する方法として、以下の如きものは知られて
いる。即ち、排気ガスから所定量のサンプルガスを抽出
し、これを所定量の希釈用ガス(所定の成分調整を施し
た空気)で希釈することで、上記混合物質を、所定の粒
子径を有した粒子状物質(以下「PM」と言う)に生成
させ、このPMを含んだ混合ガスを捕集フィルターに通
し、捕集フィルターに付着残留したPMの量を秤量によ
って求めるという方法である。環境問題が叫ばれる今日
では、大型船舶用のエンジン等、これまで対象とされる
ことのなかった超大型エンジンについても、その排気ガ
スに対する上記混合物質の含有量測定が要求されるよう
になってきた。
【0003】
【従来技術の欠点】従来、超大型エンジンに対して上記
混合物質の含有量測定を正確に行うことはできなかっ
た。なぜなら、超大型エンジンの排気ガスは高温・大流
量且つ流量変動幅が大きいため、PMを生成させるには
その排気ガスを相当大きな倍率で希釈させなければなら
ないからである。例えば通常エンジンにおいてPMを生
成させるために排気ガスを10〜50倍に希釈すればよ
いとされる場合に、超大型エンジンの排気ガスは100
倍を超えて希釈させる必要がある。即ち、このような大
きな希釈倍率を実現するには大量の希釈用ガスが必要と
なるから、測定装置(希釈用ガス発生器や希釈の場とす
る希釈トンネル)の超大型化を招来するばかりでなく、
大量の希釈用ガス等を高精度で流量制御することは技術
的にも困難であった。なお、これとは別の方法として、
希釈用ガス発生器の能力範囲内の希釈用ガス量によって
上記の希釈倍率を実現させることができるように、超大
型エンジンから抽出するサンプルガス量を微少量化する
ことも考えられないわけではないが、排気ガスの特性か
ら、この方法も技術的に困難な面が多く、殆ど実現性の
ないものであった。
【0004】
【前記欠点を解消するための手段】この発明は前記欠点
を解消するために以下の如き手段を採用した。即ち、こ
の発明は、試供エンジンの排気ガス導出管と、サンプル
ガス入口・希釈用ガス入口・混合ガス出口を有する少な
くとも2本の希釈トンネルと、希釈トンネル相互間にお
いて一端部を前段側の希釈トンネル内に臨ませ他端部を
後段側の希釈トンネルのサンプルガス入口に接続させた
サンプルガス中間分流管と、初段となる希釈トンネルと
前記排気ガス導出管との相互間において一端部を排気ガ
ス導出管内に臨ませ他端部を初段の希釈トンネルのサン
プルガス入口に接続させたサンプルガス初段分流管と、
最終段となる希釈トンネルの混合ガス出口に接続された
捕集フィルターと、各希釈トンネルの希釈用ガス入口に
各別に希釈用ガスを供給する希釈用ガス発生器とを有す
るものである。
【0005】
【発明の作用】この発明は以下の如き作用をなすもので
ある。排気ガス導出管から初段の希釈トンネルへ、また
この初段の希釈トンネルから次段の希釈トンネルへと、
必要なだけ排気ガスの希釈を重ねるようにしてあるの
で、最終段の希釈トンネルで得られる混合ガスの、排気
ガスに対する希釈倍率は、各段の希釈トンネルでの希釈
倍率の積として求められるようになる。従って希釈トン
ネル各個や希釈用ガス発生器を大型化することなく、結
果的に大きな希釈倍率を得ることができる。
【0006】
【実施例】以下にこの発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。まず、本発明に係る捕集装置1について説
明する。図1の如く、この捕集装置1は、試供エンジン
2に接続された排気ガス導出管3と、この排気ガス導出
管3にサンプルガス初段分流管6を介して接続された一
段目(初段)の希釈トンネル4と、この希釈トンネル4
にサンプルガス中間分流管7を介して接続された二段目
(本実施例ではこれを最終段とした)の希釈トンネル5
と、この希釈トンネル5の下流側に接続された捕集フィ
ルター9と、希釈用ガスを発生させてこれを二股に分岐
した供給管23,24により各希釈トンネル4,5へ各
別に供給する希釈用ガス発生器8とを有している。な
お、上記二段目の希釈トンネル5に対して捕集フィルタ
ー9を接続することなく、この希釈トンネル5に、更に
サンプルガス中間分流管7を介して三段目以降の希釈ト
ンネルを接続し、その最終段となる希釈トンネルの下流
側に捕集フィルター9を接続することも可能である。こ
の場合、三段目以降の希釈トンネルに対しても希釈用ガ
ス発生器8からの希釈用ガスが供給されるようにする必
要があることは勿論である。
【0007】上記希釈トンネル4,5は、それぞれサン
プルガス入口20、希釈用ガス入口21、混合ガス出口
22を有した空洞体である。流量制御の容易性を考慮す
れば、両希釈トンネル4,5の全長及び内径並びに各口
相互(20相互、21相互、22相互)の開口径を等し
くしておくのが好ましい。
【0008】上記サンプルガス初段分流管6及びサンプ
ルガス中間分流管7についても、それらの内径(特に、
サンプルガス初段分流管6において排気ガス導出管3内
に臨んで開口する上流端6aの内径と、サンプルガス中
間分流管7において一段目の希釈トンネル4内に臨んで
開口する上流端7aの内径)が同じ寸法に形成されてい
る。これら両分流管6,7の下流端が上記各希釈トンネ
ル4,5のサンプルガス入口20に接続されている。
【0009】上記希釈用ガス発生器8は、両希釈トンネ
ル4,5で必要とされる量の希釈用ガスを発生させるこ
とが可能なもので、発生された希釈用ガスは、各希釈ト
ンネル4,5に対して、上記各供給管23,24(言う
までもなく、これらの各下流端が各希釈トンネル4,5
の希釈用ガス入口21に接続されている)の途中に設け
られた各別に制御可能な流量調節器10,11を介して
供給されるようになっている。なお、希釈用ガス発生器
8は、各希釈トンネル4,5に対して各別個のものを接
続するようにしてもよい。
【0010】一段目の希釈トンネル4の混合ガス出口2
2には排気管25が接続され、この排気管25の途中に
は流量調節器13及びポンプ14が設けられている。二
段目の希釈トンネル5の混合ガス出口22には排気管2
6が接続され、この排気管26にはその上流側から下流
側へかけて上記捕集フィルター9、流量調節器12、ポ
ンプ15及び分析器17が設けられている。この分析器
17は、混合ガス中に含まれる特定の成分(窒素酸化物
又は二酸化炭素等)の濃度を測定できるようになってい
る。なお、二段目の希釈トンネル5において、19は混
合ガスの温度を測定するための温度計である。
【0011】上記排気ガス導出管3には、上記排気管2
6に設けられた分析器17と同様に、排気ガス中に含ま
れる特定成分(同上)の濃度を測定することができる分
析器16が設けられている。
【0012】
【実施例方法】次に、上記本発明の捕集装置1を用いて
行う本発明の捕集方法を説明する。まず、試供エンジン
2を所定回転数で運転させると共に、希釈用ガス発生器
8及び各ポンプ14,15を作動させる。これにより排
気ガス導出管3内に排気ガスが流れはじめると、その一
部がポンプ14に引かれてサンプルガス初段分流管6か
ら一段目の希釈トンネル4内へと抽出され、残りの排気
ガスはそのまま排気ガス導出管3の下流端から排気され
る。希釈トンネル4内では、抽出されたサンプルガスと
希釈用ガス発生器8から流量調節器10を経て供給され
た希釈用ガスとが混合した混合ガスが得られる。この混
合ガスの一部は、ポンプ15に引かれてサンプルガス中
間分流管7から二段目の希釈トンネル5内へと抽出さ
れ、残りは排気管25を介して排気される。希釈トンネ
ル5内では、抽出されたサンプルガスと希釈用ガス発生
器8から流量調節器11を経て供給された希釈用ガスと
が混合して、PMが生成された混合ガスが得られる。こ
の混合ガスは次に捕集フィルター9を通り排気されるよ
うになるので、捕集フィルター9にはPMが付着残留し
たものとなる。従って、この捕集フィルター9を秤量
し、試験前の荷重と比較することでPM含有量を知るこ
とができる。
【0013】上記捕集フィルター9を通る段階での混合
ガスの、排気ガスに対する希釈倍率は、各希釈トンネル
4,5での希釈倍率の積として求めることができる。即
ち、排気ガスにおける一段目の希釈トンネル4での希釈
倍率をM1、この混合ガスにおける二段目の希釈トンネ
ル5での希釈倍率をM2とすれば、全体の希釈倍率Mは
M=M1×M2となる。従っていま、各々の希釈倍率M
1,M2を例えばいずれも10倍にしたと仮定すれば、
全体の希釈倍率Mとして100倍のものが得られるとい
うわけである。勿論、この場合に必要な希釈トンネル
4,5や希釈用ガス発生器8には、従来において用いて
いたような通常大きさのものをそのまま使用することが
できるのである。また、希釈トンネル5によって得られ
た混合ガスの温度は、上記のように希釈用ガスとの混合
が2回行われたことに伴って、冷却も2段階で行われた
ことになり、捕集フィルター9においてPM捕集に都合
のよい温度(通常は揮発性物質を残存させる意味で52
℃以下とされる)まで無理なく、しかも確実に冷却され
るものである。
【0014】ところで、試供エンジン2の回転数は、運
転環境やエンジンコンディション又は故意の操作によっ
て小幅乃至大幅に変動する。従って排気ガス導出管3内
を流れる排気ガスの流量E0も変動することになる。し
かし、上記した全体の希釈倍率Mは、排気ガスの流量E
0の変動に影響されることなく、常に一定に保持させな
ければならないことは言うまでもない。そして、この全
体の希釈倍率Mを一定化させるには、各希釈トンネル
4,5での希釈倍率M1,M2を一定化させなければな
らないことになる。ここで、希釈倍率M1,M2は数1
によって求めることができる。ここにおいてS1,S2
は、各希釈トンネル4,5内に抽出されるサンプルガス
の流量であり、D1,D2は、各希釈トンネル4,5内
に供給される希釈用ガスの流量である。
【0015】
【数1】
【0016】ところが、上記数1に排気ガスの流量E0
が直接的に関与していないことからも明らかなように、
希釈倍率M1,M2を一定化させることと、各希釈トン
ネル4,5内に実際にどれだけのサンプルガスが抽出さ
れたか、即ち、サンプルガスの流量S1,S2が、排気
ガス流量E0の変動に正確に追従したものとなっている
か否かということとは、全くの別問題である。そのた
め、希釈倍率M1,M2を一定化させるにあたっては、
まず、排気ガスの流量E0と一段目の希釈トンネル4内
に抽出されるサンプルガスの流量S1との採取比(N1
とする)及びこの希釈トンネル4で得られた混合ガスの
流量と二段目の希釈トンネル5内に抽出されるサンプル
ガスの流量S2との採取比(N2とする)が、全体とし
て一定化していることが前提条件として必須不可欠とな
ってくる。これら採取比N1,N2は数2のようにな
る。
【0017】
【数2】
【0018】なお、各サンプルガスの流量S1,S2
は、各々数3のように表すことができる。
【0019】
【数3】
【0020】従って上記数3を用いて、両採取比N1,
N2の積として得られる全体の採取比Nを表せば、数4
のようになる。
【0021】
【数4】
【0022】この数4から明らかなように、全体として
の採取比Nを一定にしようとするためには、排気ガスの
流量E0、各希釈トンネル4,5に供給される希釈用ガ
スの流量D1,D2及び排出される混合ガスの流量E
1,E2が、相互に関連性を持って制御されるようにな
るから、結果として、これらの制御に伴って各希釈倍率
M1及びM2の一定化も容易且つ正確に行えるようにな
る。ただ、上記数4の状態で全体の採取比Nの一定化を
行おうとする場合、排気ガスの流量E0の変動時には、
各流量調節器10〜13やポンプ14,15等により、
逐次多くの制御因子を動かす必要が生じ、面倒且つ困難
となるので、以下のようにする。
【0023】まず両希釈トンネル4,5内に抽出される
サンプルガスの流量S1,S2が互いに等しい値を保持
するように制御する(S1=S2)。この場合、サンプ
ルガス初段分流管6とサンプルガス中間分流管7との内
径が同一であれば、主にポンプ14,15の作動バラン
スを調節したり、流量調節器13,12を調節したりす
ること等によって上記制御が可能となるが、例えばサン
プルガス中間分流管7等に自動弁(図示略)を設けてお
き、サンプルガス初段分流管6内の流量の変動に合わせ
てこの自動弁を連動させるようなことで上記制御を行う
こともできる。そして、両希釈トンネル4,5内に供給
される希釈用ガスの流量D1,D2と、一段目の希釈ト
ンネル4から流出する混合ガスの流量E1との三者が互
いに等しい値を保持するように、主に流量調節器10,
11,13を操作すること等によって制御し(D1=D
2=E1)、これらD1,D2,E1を一つの制御因子
Vとおく。このD1=D2=E1=Vを上記数4に代入
することで数5を得る。
【0024】
【数5】
【0025】また、二段目の希釈トンネル5から流出す
る混合ガスの流量E2が一定に保持されるように、主に
流量調節器12を操作すること等によって制御する。従
って混合ガスの流量E2を定数κと考えれば、数5は、
数6のように書き改めることができる。
【0026】
【数6】
【0027】なお、言うまでもなく、それぞれのガス流
量E0,E1,E2,S1,S2,D1,D2を検出す
るために、各々の必要箇所に流量計(いずれも図示略)
が設けられているものとする。以上のような各種制御を
コンピューター等を用いて自動的に行いながら、排気ガ
スの流量E0が変動したときには、上記数6によって明
らかなように制御因子V(実際には、いずれか一方の希
釈トンネル4,5に供給される希釈用ガスの流量D1又
はD2)のみを制御して、全体の採取比Nを一定化さ
せ、またこれに伴って全体の希釈倍率Mの一定化を図る
ものである。表1は、本発明による具体的な試験データ
と、従来方法により試験を行った場合の試験データとを
比較して示したものである。なお、この試験に用いた試
供エンジン2は、排気量10000lである。表1中に
おいて従来方法として挙げたS1,D1,E1の各値
は、排気ガス導出管3に希釈トンネル4を1本だけ接続
した場合(即ち、図示は省略するが、サンプルガス中間
分流管7や希釈トンネル5が無く、希釈トンネル4の下
流端に、直接的に捕集フィルター9等を接続した場合)
を試験して導き出したものである。
【0028】
【表1】
【0029】この表1から明らかなように、本発明方法
では、全体の希釈倍率Mとして100倍を得るために、
いずれの希釈トンネル4,5も、各々の希釈倍率M1,
M2が最大でも31倍程度で済むものであり、大型化す
る必要は全くないものであった。また、排気ガス流量E
0が最も少量になった場合を観察すると、従来の方法で
は、希釈トンネル4内に抽出されるサンプルガスの流量
S1が極微量になり、精度を保つうえで困難であること
が予想されるのに対し、本発明方法では、この場合でも
サンプルガスの流量に余裕を持った抽出が行え、高精度
を維持できるという利点がある。
【0030】なお、前記捕集フィルター9を秤量して得
られたPM含有量に対して、全体の採取比Nと、これに
応じた係数とを掛け合わせることで、排気ガス中のPM
含有量を求めることができる。この場合に用いる係数
は、排気ガス導出管3に設けられた分析器16により排
気ガス中の特定成分(窒素酸化物又は二酸化炭素等)の
濃度を測定すると共に、二段目の希釈トンネル5の排気
管26に設けられた分析器17により最終的な混合ガス
中の特定成分(同上)の濃度を測定したうえで、これら
の比率として算出するものである。
【0031】
【発明の効果】この発明は前記した如き構成によって以
下の如き効果を奏するものである。 請求項1の発明によれば、複数本の希釈トンネルに
より排気ガスを複数段階にわたって希釈するようにして
いるので、結果的に大きな希釈倍率が得られ、希釈トン
ネル各個や希釈用ガス発生器として大型のものを何ら必
要とすることなく、超大型エンジンに対して、PMの含
有量測定を通じて混合物質の正確な含有量測定が行える
ようになった。 請求項2の発明によれば、試供エンジンの回転数が
変動して排気ガスの流量が変動したときには、いずれか
一つの希釈トンネルに供給される希釈用ガスの流量のみ
を制御するだけで、全体としてのサンプルガスの採取比
を一定化させつつ、全体の希釈倍率の一定化をも図るも
のであるから、制御が極めて容易となる。しかも、各希
釈トンネルに対するサンプルガスの抽出流量等におい
て、余裕を持った(ある程度の流量を持った)抽出が行
えるので、流量制御も高精度となり、従って混合物質の
含有量測定が精度の高いものとなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 この発明に係る捕集装置 2 試供エンジン 3 排気ガス導出管 4 希釈ガストンネル 5 希釈ガストンネル 6 サンプルガス初段分流管 7 サンプルガス中間分流管 8 希釈用ガス発生器 9 捕集フィルター 20 サンプルガス入口 21 希釈用ガス入口 22 混合ガス出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試供エンジンの排気ガス導出管と、サン
    プルガス入口・希釈用ガス入口・混合ガス出口を有する
    少なくとも2本の希釈トンネルと、希釈トンネル相互間
    において一端部を前段側の希釈トンネル内に臨ませ他端
    部を後段側の希釈トンネルのサンプルガス入口に接続さ
    せたサンプルガス中間分流管と、初段となる希釈トンネ
    ルと前記排気ガス導出管との相互間において一端部を排
    気ガス導出管内に臨ませ他端部を初段の希釈トンネルの
    サンプルガス入口に接続させたサンプルガス初段分流管
    と、最終段となる希釈トンネルの混合ガス出口に接続さ
    れた捕集フィルターと、各希釈トンネルの希釈用ガス入
    口に各別に希釈用ガスを供給する希釈用ガス発生器とを
    有する排気ガスの混合物質捕集装置。
  2. 【請求項2】 試供エンジンの排気ガス導出管と、サン
    プルガス入口・希釈用ガス入口・混合ガス出口を有する
    少なくとも2本の希釈トンネルと、希釈トンネル相互間
    において一端部を前段側の希釈トンネル内に臨ませ他端
    部を後段側の希釈トンネルのサンプルガス入口に接続さ
    せたサンプルガス中間分流管と、初段となる希釈トンネ
    ルと前記排気ガス導出管との相互間において一端部を排
    気ガス導出管内に臨ませ他端部を初段の希釈トンネルの
    サンプルガス入口に接続させたサンプルガス初段分流管
    と、最終段となる希釈トンネルの混合ガス出口に接続さ
    れた捕集フィルターと、各希釈トンネルの希釈用ガス入
    口に各別に希釈用ガスを供給する希釈用ガス発生器とを
    有する排気ガスの混合物質捕集装置を用いて行う混合物
    質捕集方法において、最終段希釈トンネルの混合ガス出
    口から流出する混合ガスの流量が一定となるように制御
    すると共に、全希釈トンネルのサンプルガス入口から流
    入するサンプルガスの流量が互いに等しくなるように制
    御し、試供エンジンからの排気ガス流量が変動したと
    き、全希釈トンネルの希釈用ガス入口から流入する希釈
    用ガスの流量と、最終段を除く各希釈トンネルの混合ガ
    ス出口から流出する混合ガスの流量とが互いに等しい値
    を保持するように制御しつつ、最終段希釈トンネルの混
    合ガス出口から捕集フィルターへ流れる混合ガスの、排
    気ガスに対する希釈倍率を一定化させるように、いずれ
    か一つの希釈トンネルの希釈用ガス入口から流入する希
    釈用ガスの流量を制御するようにした排気ガスの混合物
    質捕集方法。
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