JP2005127191A - 吸気制御バルブ装置 - Google Patents

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俊之 増井
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Abstract

【課題】 モータのモータシャフトの作動性を向上することのできる吸気制御バルブ装置を提供する。
【解決手段】 吸気制御バルブ装置1は、枠状のフレーム部12を有するバルブボデー10を備える。フレーム部12には、バルブ体70がそのフレーム部12の枠内開口部12aを回動により開閉可能に設けられる。バルブ体70は、モータ部30により開閉駆動される。モータハウジング部31には、モータシャフト51が一対の軸受15,58を介して両持ち状態で回転可能に支持される。モータシャフト51を支持する一対の軸受15,58のうちバルブ体側に位置する軸受15が、その弾性変形を利用してモータシャフト51の軸ずれを吸収可能に構成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、多気筒エンジンの吸気系に使用される吸気制御バルブ装置に関する。詳しくは、可変吸気システムのうち、音響振動の節を移動させ、吸気管長を変化させた効果を得るACIS(Acoustic Control Induction System)に使用される吸気制御バルブ装置に関する。
従来、ACISに使用される吸気制御バルブ装置は、バルブボデーとバルブ体とアクチュエータとを備えている(例えば、特許文献1参照。)。バルブボデーは、樹脂製で、サージタンク内のタンク室を区画する隔壁に形成された開口部に装着される枠状のフレーム部を有している。また、バルブ体は、バルブボデーのフレーム部にそのフレーム部の枠内開口部を回動により開閉可能に設けられ、その開閉によりタンク室の相互間を連通及び遮断する。また、アクチュエータは、バルブ体を開閉駆動する。
特開2000−55200号公報
前記特許文献1のアクチュエータとして、従来、ダイヤフラム式負圧制御装置が用いられていた。
ところで、ダイヤフラム式負圧制御装置に代えてモータを用いる場合において、モータの出力軸いわゆるモータシャフトにバルブ体のバルブシャフトを直結することが考えられる。しかし、構成部品の製作誤差、組付誤差等により、モータシャフトとバルブシャフトとの相互間に少なからず同軸不良いわゆる軸ずれが生じる。これにより、モータシャフトの作動性が損なわれることがあった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、モータのモータシャフトの作動性を向上することのできる吸気制御バルブ装置を提供することにある。
前記した課題は、本発明の特許請求の範囲に記載された構成を要旨とする吸気制御バルブ装置によって解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載された吸気制御バルブ装置によると、モータの外郭を形成するモータハウジングにモータシャフトが一対の軸受を介して両持ち状態で回転可能に支持されている。そして、モータシャフトを支持する一対の軸受のうちバルブ体側に位置する軸受がその弾性変形を利用してモータシャフトの軸ずれを吸収可能に構成されている。
したがって、モータシャフトに軸ずれが生じた場合には、その軸ずれが軸受の弾性変形を利用して吸収されることにより、そのモータシャフトの作動性を向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載された吸気制御バルブ装置によると、バルブ体側に位置する軸受は、モータシャフトを回転可能に支持する軸受本体と、その軸受本体とモータハウジングとの間に介在される弾性部材とを備えている。これにより、軸受本体によりモータシャフトをほぼ同一軸線上に支持しながらも、弾性部材の弾性変形を利用してモータシャフトの軸ずれを吸収することができる。この場合、弾性部材として、既製のOリング(オーリング)を採用することにより、コストを低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載された吸気制御バルブ装置によると、バルブ体側に位置する軸受は、モータシャフトを回転可能に支持する軸受本体と、その軸受本体に弾性変形可能に一体形成されかつ前記モータハウジングに弾性的に接触する弾性変形部とを備えている。これにより、軸受本体によりモータシャフトをほぼ同一軸線上に支持しながらも、弾性変形部の弾性変形を利用してモータシャフトの軸ずれを吸収することができる。また、軸受本体に弾性変形部が一体形成されているので、部品点数及び組付工数を削減することができる。
本発明の吸気制御バルブ装置によれば、モータシャフトに軸ずれが生じた場合には、その軸ずれが軸受の弾性変形を利用して吸収されるから、そのモータシャフトの作動性を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例を参照して説明する。
本発明の一実施例にかかる吸気制御バルブ装置を図面にしたがって説明する。なお、吸気制御バルブ装置を説明する前に、その吸気制御バルブ装置を使用するACIS(Acoustic Control Induction System)の概要について述べる。
図18に示すように、6気筒エンジンの吸気系を構成するサージタンク100内に形成されるタンク室は、隔壁104により第1のタンク室111と第2のタンク室112とに区画されている。第1のタンク室111には、互いに吸気工程が重なり合わない吸気枝管114,115,116が接続されている。また、第2のタンク室112には、互いに吸気工程が重なり合わない吸気枝管117,118,119が接続されている。
また、隔壁104には、両タンク室111,112の相互間の連通及び遮断を行なうバルブ体70を備えた吸気制御バルブ装置1が装着されている。
また、サージタンク100の吸気ダクト部109は、図示しないアクセルペダルの操作に基づいて開閉されるスロットル弁113を備えたスロットルボデー121を介してエアクリーナ122に接続されている。
エンジンの高負荷低速運転時には吸気制御バルブ装置1のバルブ体70が閉じるすなわち閉弁する。このときは、サージタンク100の吸気ダクト部109内における吸入空気流の分岐部109aが吸気脈動による気柱振動の節となり、吸気脈動の振動数は低くなる。したがって、吸気慣性効果により充填効率が高められるので、低速運転時におけるトルク(軸トルクともいう。)を大きくすることができる(図19中のトルク曲線A参照)。
また、エンジンの高負荷高速運転時には吸気制御バルブ装置1のバルブ体70が開くすなわち開弁する。このときは、各吸気枝管114,115,116,117,118,119の開口端が吸気脈動による気柱振動の節となり、吸気脈動の振動数が高くなる。したがって、吸気慣性効果により充填効率が高められるので、高速運転時におけるトルクを大きくすることができる(図19中のトルク曲線B参照)。
前記サージタンク100について詳述する。なお、説明の都合上、サージタンク100及び吸気制御バルブ装置1にかかる方位は、各図に矢印で示すとおりに定める。
図15に示すように、サージタンク100の一側壁(本実施例では後側壁が該当する。)101には、隔壁104に対応するバルブ挿通孔102が形成されている。バルブ挿通孔102は、左右方向を長くするほぼ横長四角形状に形成されている。
隔壁104には、バルブ挿通孔102に対応するほぼU字状の開口溝105が形成されている。開口溝105(詳しくは溝内)は、本明細書でいう「隔壁に形成された開口部」に相当する。
前記開口溝105の奥端面いわゆる溝底面には、突起部106が突出されている。突起部106は、開口溝105の前縁部に沿う横幅(左右方向の幅)106wをもって形成されている。突起部106の左右両端部は開口溝105の左右両側縁に向かって傾斜状に延びており、その突出量が両端に向かって次第に小さくなっている。
突起部106は、図16に示すように、前記隔壁104の肉厚104tよりも大きい肉厚106tで形成されている。さらに、突起部106は、突出方向すなわち後方に向けてその肉厚106tを次第に薄くするテーパ状に形成されている。また、突起部106の基端部の上下両面には、上下一対をなすフランジ部107が上下対称状に突出されている。両フランジ部107は、突起部106の横幅106w(図15参照)にほぼ対応する横幅(左右方向の幅)をもって形成されている。
また、図15に示すように、隔壁104の開口溝105の両側縁の中間部よりも前方寄りの位置には、ほぼチャンネル状の左右のガイド部108が左右対称状に形成されている。両ガイド部108のチャンネル溝108aは、図16に示すように、バルブ体70(後述する)の当該枠部17(20)を受入可能に形成されている。また、チャンネル溝108aにおける上下方向の中間部の溝壁面は、開口溝105の溝壁面に対して一連状に連続している(図15参照)。
次に、前記サージタンク100に装着される吸気制御バルブ装置1について説明する。図1に示すように、吸気制御バルブ装置1は、直流トルクモータにより構成されるモータ部30を一体的に備えたバルブボデー10と、そのバルブボデー10に回動可能に支持されかつモータ部30により開閉駆動されるバルブ体70とを備えている。
まず、バルブボデー10を説明する。図6に示すように、バルブボデー10は、例えば、樹脂製であり、基板部11と、その基板部11の前側面に水平状に形成された枠状のフレーム部12と、前記基板部11の後側に形成されたモータハウジング部31とを一体に備えている。なお、モータハウジング部31は、本明細書でいう「モータの外郭を形成するモータハウジング」に相当する。また、本明細書におけるモータハウジング部31には、基板部11及びフレーム部12の後枠部13等が含まれるものとする。
基板部11は、フレーム部12とモータハウジング部31との間において垂直状をなす板状に形成されている。基板部11におけるモータハウジング部31よりも外方へ張り出すフランジ状部分は、前記サージタンク100に対する取付フランジとして機能する(図13〜図15参照)。
図6に示すように、前記フレーム部12は、水平状をなしかつ前後方向を長くするほぼ矩形枠状に形成され、前記サージタンク100のバルブ挿通孔102及び開口溝105(図15参照)内に嵌合可能になっている。フレーム部12は、基板部11に連続する後枠部13と、その後枠部13の左右両端部から前方へ延びる左枠部17及び右枠部20と、その左枠部17及び右枠部20の前端部につながる前枠部23とを有している。左枠部17及び右枠部20は、相互間の間隔を前方に向かって次第に狭くするテーパ状に形成されている。
前記フレーム部12における後枠部13は、左右方向を長くする長細板状に形成されている。後枠部13の左右方向の中央部には、前後方向に延びる軸線L上に位置するほぼ円筒状の軸受部14が形成されている。
図4に示すように、軸受部14の中空部内には、軸線方向に貫通する軸受孔14aが形成されている。軸受孔14aは、後枠部13及び前記基板部11を貫通しており、モータハウジング部31の筒状部32(後述する)内に開放されている。軸受孔14aの後部内には、前側のモータシャフト用軸受15がその後方から挿入されている。なお、後で詳しく説明するが、前側のモータシャフト用軸受15は、後側のモータシャフト用軸受58とにより、モータシャフト51(後述する)を両持ち状態で回転可能に支持するもので、本明細書でいう「バルブ体側に位置する軸受」に相当する。また、説明の都合上、前側のモータシャフト用軸受15の構成は後で詳しく説明する。
前記後枠部13は、前記サージタンク100のバルブ挿通孔102(図15参照)内に嵌合可能に形成されている。また、後枠部13には、左右対称状でかつ上下対称状をなす計4個の凹溝からなる肉盗み部16が形成されている(図1では上面側のみが示されている)。
また、図6に示すように、前記前枠部23は、左右方向を長くする長細板状に形成されている。前枠部23の左右方向の中央部には、前記軸線L上に位置するほぼ円筒状の軸受部24が形成されている。
図4に示すように、軸受部24の中空部内には、軸線方向に貫通する軸受孔24aが形成されている。軸受孔24aの後半部内には、ブッシュ形式のバルブ支持シャフト用軸受25がその後方から圧入されている。その軸受孔24a内には、バルブ支持シャフト22の一端部(前端部)が挿通されている。バルブ支持シャフト22は、バルブ支持シャフト用軸受25により回転可能に支持されている。なお、バルブ支持シャフト22の後部は、バルブ体70(後述する)の前側の軸孔72a内に圧入により連結されている。
図3に示すように、前記フレーム部12の軸受部14,24を除いた内周面には、段差面からなる左右一対の弁座26L,26Rが形成されている。両弁座26L,26Rの前端部及び後端部は、それぞれ内方に向けて湾曲している。両弁座26L,26Rは、図5に示すように、軸線Lを中心とする点対称状に形成されている。このため、左枠部17の弁座26Lは下方に面し、右枠部20の弁座26Lは上方に面している。
図6に示すように、前記フレーム部12の外周面すなわち各枠部13,17,20,23の外周面には、外方へ開放されかつ周方向にほぼU字状に連続する断面チャンネル溝状の嵌合溝27が形成されている(図5参照)。嵌合溝27のうち、前枠部23における溝部分は、左枠部17及び右枠部20における嵌合溝27の溝幅に比べて大きい溝幅で形成された係合溝28になっている(図6参照)。係合溝28は、前記前枠部23の軸受部24を横切っており、その軸受部24の軸受孔24aと連通されている(図4参照)。また、係合溝28は、前記サージタンク100の突起部106に対してガスケット29(後述する)を介して嵌合可能に形成されている(図16参照)。
また、係合溝28を含む嵌合溝27には、一連状をなすゴム状弾性体からなるガスケット29の基端部が嵌合により装着されている(図1〜図5参照)。図5に示すように、ガスケット29の先端部は、フレーム部12の外周面より外方へ突出している。そして、ガスケット29の先端部は、前記サージタンク100のバルブ挿通孔102の左右の両側縁を含む隔壁104の開口溝105(図15参照)内に弾性的に当接することにより、フレーム部12と隔壁104との間をシールする(図17参照)。
しかして、図6に示すように、前記ガスケット29において、フレーム部12の前枠部23に対応する部分には、前方へ開放する断面ほぼチャンネル状の係合溝29aが形成されている。
図16に示すように、ガスケット29の係合溝29aは、前記サージタンク100の突起部106に対して弾性的に嵌合可能に形成されている。これとともに、ガスケット29における係合溝29aの上下の両溝壁29bが、サージタンク100の両フランジ部107に弾性的に当接可能に形成されている。
図1及び図3に示すように前記モータハウジング部31は、前記基板部11の後側面に連続して一体形成されている。
図4に示すように、モータハウジング部31内には、ステータ40がインサート成形により一体化されている。図7に示すように、ステータ40は、磁性体により形成されたステータコア41を備えている。ステータコア41は、前記軸線L(図4参照)と同一軸線をなす中空部42aを形成する一対のティース部42と、コイル部44(後述する)と各ティース部42を磁気的に接続する一対のアーム部43とから形成されている。コイル部44は、略円形状の断面を有する芯部材としての鉄心45に、ボビン46を介してステータコイル47が巻装されてなる。
また、前記ステータコイル47に電気的に接続されたターミナル(図示省略)は、モータハウジング部31とともに一体形成されたコネクタ部34(図3参照)内にインサート成形により一体化されている。
また、図4に示すように、モータハウジング部31の後側部には、ほぼ円筒状の筒状部32が前記軸線Lと同一軸線上に形成されている。
また、筒状部32内には、ステータ40の後側において同一軸線上に位置する金属製のリング37がインサート成形により一体化されている。
図4に示すように、前記ステータ40と協働して前記モータ部30を構成するロータ50は、モータシャフト(ロータシャフトともいう。)51と、そのモータシャフト51の一端部(後端部)に圧入により固定されたロータコア53と、ロータコア53の外周面に装着された磁石54,55とからなる(図6参照)。ロータコア53は、磁性材料により円筒状に形成されている。また、各磁石54,55は、円弧状に形成されかつ放射状に着磁されており、ロータコア53に対し着磁方向を反対にして固定されている。これにより、ロータ50にN、Sの二極が形成される。
しかして、図4に示すように、前記モータシャフト51の前端部(図4において右端部)は、前記モータハウジング部31の筒状部32内からステータコア41のティース部42(図7参照)内を通して、前記バルブボデー10の後枠部13の軸受部14の軸受孔14a内に挿通されている。モータシャフト51の前部は、軸受孔14a内に装着された前記前側のモータシャフト用軸受15により回転可能に支持されている。さらに、モータシャフト51の前端部は、バルブ体70の後側の軸孔73a(後述する)内に圧入により連結されている。これとともに、前記ロータ50の磁石54,55は、前記ステータ40のティース部42(図7参照)内に回転可能に配置されている。
また、モータシャフト51の後端部は、ブッシュ形式の後側のモータシャフト用軸受58により回転可能に支持されている。後側のモータシャフト用軸受58は、前記モータハウジング部31の筒状部32にインサート成形された前記リング37内に圧入されている。
これにより、モータハウジング部31に、モータシャフト51が前後一対のモータシャフト用軸受ブッシュ15,58を介して両持ち状態で回転可能に支持されている。なお、前後一対のモータシャフト用軸受ブッシュ15,58は、本明細書でいう「モータシャフトを両持ち状態で回転可能に支持する一対の軸受」に相当する。また、前側のモータシャフト用軸受15は、本明細書でいう「バルブ体側に位置する軸受」に相当しており、ロータコア53に近接する位置に配置されている。なお、前後のモータシャフト用軸受15,58は、本明細書でいう「モータシャフトを両持ち状態で回転可能に支持する一対の軸受」に相当する。また、前側のモータシャフト用軸受18は、前にも述べたように、本明細書でいう「バルブ体側に位置する軸受」に相当する。
これとともに、前記ロータ50の磁石54,55は、前記ステータ40のティース部42(図7参照)内に回転可能に配置されている。
図4に示すように、前記モータシャフト51の後端部(図4において左端部)は、後側のモータシャフト用軸受58を貫通している。そして、モータシャフト51の後端部には、スプリングガイド57が回り止め及び抜け止め状態に係合されている。
しかして、スプリングガイド57と後側のモータシャフト用軸受58との間には、前記ロータ50を開方向に付勢するトルクスプリング64が介装されている。なお、図示しないが、カバー60とスプリングガイド57との間には、バルブ体70(後述する)の開方向の回転時に当接し合うことにより、そのバルブ体70を所定の全開位置に停止させるストッパ手段(後述する)が設けられている。
また、スプリングガイド57、後側のモータシャフト用軸受58及びトルクスプリング64により、バルブ戻し機構80が構成されている。このバルブ戻し機構80は、後で説明する。
前記ロータ50を組込んだ前記モータハウジング部31の筒状部32内には、その開口端面を閉塞するカバー60が回り止め状態にかつ所定の嵌合量をもって嵌合されている。カバー60は、モータハウジング部31の筒状部32の開口端部32aを全周にわたって熱かしめにより内方へ折り曲げることにより抜け止めされている。
また、カバー60の外周部には、Oリング(オーリング)62が装着されている。Oリング62は、カバー60とモータハウジング部31の筒状部32との間を弾性的にシールしている。
ところで、前記ステータ40のステータコイル47(図7参照)には、図示しない制御手段いわゆるECUの制御により制御電流がターミナル(図示省略)を介して供給される。ステータコイル47が通電されることにより、ステータ40(詳しくはステータコア41)は励磁され、通電により生成されるステータコア41側の極に対して、磁石54,55により生成されたロータ50側の極が吸引される。このため、前記トルクスプリング64の付勢に抗して、ロータ50すなわちバルブ体70(後述する)を閉じる方向(図5において矢印S方向)へ回動させる回動トルクが発生する。また、ステータコイル47の通電が解除されることにより、前記回動トルクは「0(零)」になるため、ロータ50すなわちバルブ体70がトルクスプリング64の弾性復元力により開かれる方向(図5において矢印O方向)へ回動される。なお、ステータコイル47の通電状態をモータ部30のオン(ON)状態といい、その通電の解除状態をモータ部30のオフ(OFF)状態という。
次に、バルブ体70を説明する。図6に示すように、バルブ体70は、アルミダイカスト製で、前記バルブボデー10のフレーム部12の枠内開口部(符号、12aを付す)を回転によって開閉可能な板状に形成されている。バルブ体70の長手方向の前後両端部には、軸線L上に位置する軸孔72a,73aを有する円筒状の前後の両軸支部72,73が前後対称状に形成されている(図4参照)。
図4に示すように、前側の軸支部72の軸孔72a内には、前記バルブ支持シャフト22の後部が圧入により連結されている。また、後側の軸支部73の軸孔73a内には、前記ロータ50のモータシャフト51の前端部が圧入により連結されている。これにより、バルブ体70は、バルブボデー10のフレーム部12に回転可能に支持されており、その回動によりフレーム部12の枠内開口部12aが開閉されるようになっている(図1〜図5参照)。
また、図4に示すように、前記バルブ支持シャフト22及び前記モータシャフト51は、ほぼ同一軸線L上に配置されている。なお、バルブ支持シャフト22及びモータシャフト51は、例えば、鉄製で、耐摩耗性を向上するためにデフリックコーティングが施されている。
前記バルブ体70は、前記モータ部30がオン状態になると、前に述べたように、ステータ40の励磁による回動トルクによりロータ50(図4参照)とともに閉じる方向(図5中、矢印S参照)へ回動されて、前記バルブボデー10のフレーム部12の枠内開口部12aを閉止する。また、モータ部30がオフ状態になると、前に述べたように、ロータ50とともにトルクスプリング64の弾性復元力により開かれる方向(図5中、矢印O参照)へ回動されて、前記フレーム部12の枠内開口部12aを開放する。
また、本実施例において、バルブ体70は、バルブボデー10のフレーム部12の枠内開口部12aを閉止する全閉位置(図5中、二点鎖線70参照)と、その枠内開口部12aを開放する全開位置(図5中、実線70参照)との間において、例えば40°の回動範囲θ1で回動するように設定されている。また、バルブ体70は、バルブボデー10のフレーム部12の軸心を通る基準水平面12bに対して、例えば、10°の傾斜角θ2をもって傾斜した状態になるように、全閉位置(図5中、二点鎖線70参照)が設定されている。なお、回動範囲θ1及び傾斜角θ2は、適宜変更することができる。
図5に示すように、前記バルブ体70は、軸線Lの付近において肉厚を厚くする厚肉部74と、両軸支部72,73(図6参照)を除いた外周部において厚肉部74の肉厚の1/4程度の肉厚とした左右の薄肉部75とを備えて表裏対称状に形成されている。また、厚肉部74と薄肉部75との外表面は、凸型状の円弧面76を介して連続している。また、円弧面76の前端部は前側の軸受部14の後半部に向かって傾斜状に延びており、また、円弧面76の後端部は後側の軸受部14の前半部に向かって傾斜状に延びている(図6参照)。
図4に示すように、前記バルブ体70の下面側すなわち裏面側には、両軸孔72a,73a内に当該シャフト22,51をそれぞれ圧入する際に、軸孔72a,73a内のエアを速やかに排出するための前後の両エア抜き孔77が形成されている。また、バルブ体70の裏面側の両エア抜き孔77に隣接する位置には、バルブ体70の加工時の基準をなす前後の両基準穴78が形成されている。また、前記エア抜き孔77及び基準穴78は、下方に向けて開口されるため、エア抜き孔77及び基準穴78に凝縮水等の水分や、その他の異物等が溜まることを防止あるいは低減することができる。
前記バルブ体70の両薄肉部75の外周部には、ゴム状弾性体からなるシール材79がそれぞれ設けられている。そして、バルブ体70の閉止時(図5中、二点鎖線70参照)には、左側のシール材79が前記フレーム部12の左側の弁座26Lに弾性変形を利用して密着する。これとともに、右側のシール材79がそのフレーム部12の右側の弁座26Rに弾性変形を利用して密着する。したがって、バルブ体70の閉止時には、フレーム部12の枠内開口部12aがシール状態で閉止される。また、バルブ体70の開放時(図5中、実線70参照)には、両シール材79がフレーム部12の両弁座26L,26Rから離れ、フレーム部12の枠内開口部12aが開放される。
上記した吸気制御バルブ装置1(図1〜図3参照)は、前記サージタンク100に次のようにして装着される。すなわち、バルブボデー10のフレーム部12を、前枠部23側からサージタンク100のバルブ挿通孔102(図15参照)内に差し込む。そして、フレーム部12をサージタンク100の隔壁104の開口溝105内に嵌め込む。これにより、フレーム部12の外周部がガスケット29を介して隔壁104の開口溝105の内周部にシール状態で密着する。また、フレーム部12の前枠部23の係合溝28が、ガスケット29の係合溝29aを介して、隔壁104の突起部106にシール状態で係合する(図16参照)。これとともに、ガスケット29の上下の両溝壁29bは、突起部106の両フランジ部107にシール状態で密着する。これにより、前枠部23の上下方向の移動が制限される。また、フレーム部12の左枠部17及び右枠部20が隔壁104のガイド部108のチャンネル溝108a内に嵌合され、その上下方向の移動が制限される(図17参照)。
さらに、バルブボデー10の基板部11は、サージタンク100の側壁101に密着させた状態で、例えばレーザ溶接により接合される(図13〜図15参照)。これにより、バルブ挿通孔102(図15参照)が密閉される。なお、レーザ溶着以外の溶着あるいは接着によっても、バルブボデー10の基板部11をサージタンク100の一側壁101に接合することが可能である。
上記のようにして、サージタンク100に対する吸気制御バルブ装置1の装着が完了する。
上記した吸気制御バルブ装置1において、エンジンの高負荷低速運転時には、前にも述べたように、ECUの制御によりモータ部30がオンされ、バルブ体70が閉じられる。その結果、吸気慣性効果により充填効率が高められるので、低速運転時におけるトルクを大きくすることができる(図19中の曲線A参照)。また、エンジンの高負荷高速運転時には、ECUの制御によりモータ部30がオフされ、バルブ体70が開かれる。その結果、吸気慣性効果により充填効率が高められので、高速運転時におけるトルクを大きくすることができる(図19中の曲線B参照)。
次に、上記した吸気制御バルブ装置1の製作手順について説明する。
まず、バルブボデー10が樹脂成形、例えば射出成形される。このとき、成形型内に予めステータ40及びリング37等がセットされ、ステータ40及びリング37等がバルブボデー10にインサート成形により一体化される。
一方、バルブ体70(図6参照)は、アルミダイカスト成形により形成される。バルブ体70の薄肉部75には表面処理が施された後、その薄肉部75の周縁部にシール材79が一体成形される。
次に、図4に示すように、バルブボデー10のフレーム部12の枠内開口部12a内にバルブ体70を配置した状態において、バルブ支持シャフト22が、フレーム部12の前枠部23の軸受孔24a及びバルブ支持シャフト用軸受25内を通して、バルブ体70の前側の軸支部72の軸孔72a内に圧入される。一方、ロータ50のモータシャフト51が、バルブボデー10の筒状部32内から、フレーム部12の後枠部13の軸受孔14a及び前側のモータシャフト用軸受15内を通して、バルブ体70の後側の軸支部73の軸孔73a内に圧入される。
次に、モータハウジング部31の筒状部32のリング37内に後側のモータシャフト用軸受58が圧入される。これにともない、モータシャフト51の後端部が後側のモータシャフト用軸受58内に回転可能に支持される。
その後、モータシャフト51の後端部にトルクスプリング64を介してスプリングガイド57が回り止め及び抜け止め状態に係合される。
次に、カバー60をバルブボデー10の筒状部32内の所定位置に嵌合した後、その筒状部32の開口端部32aを全周にわたって熱かしめすることによりカバー60が抜け止めされる。
また、バルブボデー10のフレーム部12の嵌合溝27には、ガスケット29が装着される。
上記のようにして、吸気制御バルブ装置1の製作が終了する(図1〜図3参照)。
次に、上記した吸気制御バルブ装置1において、モータシャフト51を支持する前後一対の軸受15,58のうちバルブ体70側に位置する前側のモータシャフト用軸受15の構成について説明する。この軸受15は、弾性変形を利用してモータシャフト51の軸ずれを吸収可能に構成されるもので、図8(a)に示すように、軸受本体151とOリング(オーリング)152とを備えている(図8(b)参照)。
軸受本体151は、金属製あるいは樹脂製のリング状に形成されており、モータシャフト51を回転可能に支持する中空孔151aを有している。また、軸受本体151は、前記バルブボデー10のモータハウジング部31、詳しくはフレーム部12における後枠部13の軸受部14の軸受孔14a内に遊嵌状に嵌合可能に形成されている。軸受本体151の外周面には、周方向に連続する条溝151bが形成されている。
また、前記Oリング152は、前記軸受本体151の条溝151bにその弾性変形を利用して装着される。なお、Oリング152は、本明細書でいう「弾性部材」に相当する。
そして、図8(a)に示すように、軸受本体151にOリング152が装着された軸受15は、Oリング152の弾性変形を利用してモータハウジング部31における軸受部14の軸受孔14a内に圧入されている。これにより、Oリング152がモータハウジング部31と軸受本体151との間において弾性変形可能に介在される。また、軸受本体151の中空孔151a内にモータシャフト51が挿通されて回転可能に支持されている。したがって、モータシャフト51の軸ずれは、軸受本体151を介してのOリング152の弾性変形により吸収することができる。
次に、上記した吸気制御バルブ装置1におけるバルブ戻し機構80(図4参照)の構成について説明する。バルブ戻し機構80は、前にも述べたように、モータシャフト51の後端部に配置されるスプリングガイド57、後側のモータシャフト用軸受58及びトルクスプリング64により構成されている(図10(b)及び図11参照)。なお、図11に示すように、モータシャフト51の後端部には、その径方向の約半分を端面から所定長さの範囲にわたり切除することにより断面半円状の係合部51aが形成されている。また、係合部51aの基端部には、モータシャフト51を半径方向に横切る係合溝51bが形成されている(図12(b)参照)。また、トルクスプリング64は、コイルスプリングからなり、その両端末部64a,64bは、接線方向外方へ突出されている。
図11に示すように、後側のモータシャフト用軸受58は、ほぼ円筒状をなす内筒部580と、その内筒部580の前端部より外周方へほぼ円板状に張り出す板状部581と、その板状部581の外周部にリング状に形成された外筒部582とを一体に備えている。図10(b)に示すように、内筒部580は、モータシャフト51に嵌合可能でかつトルクスプリング64を嵌合可能に形成されている。また、外筒部582は、前記リング37内に圧入可能に形成されている。
また、板状部581の後側面には突出壁部583が突出されている。突出壁部583の外周面は、外筒部582の当該内周面と同一曲面をなしている(図10(a),(b)参照)。
図10(a)及び図11に示すように、突出壁部583には、スプリング座面583a及び受止側ストッパ面583bが形成されている。スプリング座面583aは、トルクスプリング64の一方の端末部64bを受け止め可能に形成されている。また、受止側ストッパ面583bは、前記スプリングガイド57に設けられる当接側ストッパ面579b(後述する)に対向可能に形成されている。
上記した後側のモータシャフト用軸受58の外筒部582が前記リング37内に圧入されるとともに、内筒部580内にモータシャフト51が挿通されて回転可能に支持される(図10(b)参照)。また、外筒部582が前記ステータ40とカバー60との間に挟持されることにより、後側のモータシャフト用軸受58が軸方向に位置決めされる(図4参照)。
さらに、内筒部580にトルクスプリング64が嵌合され、そのトルクスプリング64の一方の端末部64aが突出壁部583のスプリング座面583aに掛止される(図10(a),(b)参照)。また、内筒部580はトルクスプリング64をガイドする機能を有する。
また、図11に示すように、前記スプリングガイド57は、ほぼ円筒状の筒状部571と、その筒状部571の外周面にフランジ状に張り出す板状部572と、その板状部572の外周面に1/4の円弧状に張り出す膨出部573とを一体に備えている(図12(a),(b),(c)参照)。図10(b)に示すように、筒状部571は、モータシャフト51に嵌合可能でかつトルクスプリング64を嵌合可能に形成されている。また、図12(a),(b),(c)に示すように、筒状部571の後端部内にはほぼ半円形状の半蓋板部574が形成されている。その半蓋板部574と筒状部571とにより、軸方向に貫通するほぼ半円形状の係合孔575が形成されている。係合孔575は、モータシャフト51の係合部51aをほぼ密に受入れ可能に形成されている(図10(b)参照)。
図12(e)に示すように、係合孔575の円弧状部分は、モータシャフト51の半径51r(図12(b)参照)よりも少し小さい半径R1をもって形成されている。係合孔575の円弧状部分には、周方向に適数個(図12(e)では4個を示す。)の凹所575aが周方向に所定間隔で形成されている。凹所575aは、モータシャフト51の前記半径51rよりも少し大きい半径R2をもって形成されている。また、半蓋板部574の両端部(図12(e)において左右両端部)には、ほぼ半円形状の逃がし溝576が形成されている。逃がし溝576は、係合孔575の円弧状部分の両端部における凹所575aに連続している。
したがって、モータシャフト51の係合部51aを係合孔575内に圧入したときには、その係合孔575の円弧状部分が径を大きくする方向へ押し広げられる。この変形による応力が凹所575a及び逃がし溝576に逃がされることにより、係合孔575の孔壁面の「ひび割れ」の発生を防止あるいは低減することできる。
さらに、図12(c),(d)に示すように、前記筒状部571内には、前記半蓋板部574の係合孔575側の端縁部より前方に延びるほぼ平板状の隔壁部577が形成されている。隔壁部577は、前記モータシャフト51の係合部51aの平坦面(図12(b)に符号、51cを付す)にほぼ面接触状に対面する。隔壁部577の両端部(図12(c)において左右両端部)には、前記両逃がし溝576が連続状に形成されている。隔壁部577は、前記係合孔575内にモータシャフト51の係合部51aが完全に圧入された際に、そのモータシャフト51の段差状の端面(図12(b)に符号、51dを付す)に対して当接し、それ以上の圧入を制限する。
また、隔壁部577の後端部には、その前端面から後方に向けて延びる左右一対の割込溝577aが形成されており、その両割込溝577aの間に係止片578が形成されている。係止片578は、弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている(図12(b)中、二点鎖線578参照)。係止片578の先端部には、前記係合孔575内にモータシャフト51の係合部51aが完全に圧入された際に、モータシャフト51の係合溝51bに係合してそのシャフト51を抜け止め可能な係止爪578aが設けられている。
図11及び図12(c)に示すように、前記スプリングガイド57における板状部572の膨出部573の後側面には突出壁部579が突出されている。突出壁部579には、スプリング座面579a及び当接側ストッパ面579bが形成されている。スプリング座面579aは、トルクスプリング64の他方の端末部64bを受け止め可能に形成されている。また、当接側ストッパ面579bは、前記後側のモータシャフト用軸受58の受止側ストッパ面583bに対向可能に形成されている(図10(a),(b)参照)。
上記したスプリングガイド57の係合孔575にモータシャフト51の係合部51aが圧入されかつ係止片578の係止爪578aが係合部51aの係合溝51bに係合することにより、スプリングガイド57がモータシャフト51に回り止め及び抜け止め状態で係合される(図4参照)。また、モータシャフト51に対するスプリングガイド57の係合に際して、前記後側のモータシャフト用軸受58の内筒部580に嵌合されたトルクスプリング64の他方の端末部64bにスプリング座面579aが弾性変形を利用して掛止される(図10(a)参照)。この状態で、筒状部571がトルクスプリング64内に嵌合される。なお、筒状部571は、前記後側のモータシャフト用軸受58の内筒部580と協働して、トルクスプリング64をガイドする機能を有する(図10(b)参照)。
そして、モータ部30のオフ状態では、トルクスプリング64の弾性復元力によりスプリングガイド57が開かれる方向(図10(a)において矢印O方向)へ付勢される。これにより、図10(a)に示すように、スプリングガイド57の当接側ストッパ面579bが後側のモータシャフト用軸受58の受止側ストッパ面583bに当接されるため、バルブ体70が所定の全開位置に停止させられる。なお、スプリングガイド57の当接側ストッパ面579bと後側のモータシャフト用軸受58の受止側ストッパ面583bとは、本明細書でいう「バルブ体を所定の全開位置に停止させるストッパ手段」を構成している。
また、モータ部30のオン状態では、ロータ50すなわちスプリングガイド57がトルクスプリング64の弾性復元力により閉じられる方向(図10(c)において矢印S方向)へ回動される。これにより、図10(c)に示すように、後側のモータシャフト用軸受58の受止側ストッパ面583bからスプリングガイド57の当接側ストッパ面579bが離される。
上記した吸気制御バルブ装置1によれば、モータ部30の外郭を形成するモータハウジング部31にモータシャフト51が一対の軸受15,58を介して両持ち状態で回転可能に支持されている(図4参照)。そして、モータシャフト51を支持する一対の軸受15,58のうちバルブ体70側に位置する軸受15がその弾性変形を利用してモータシャフト51の軸ずれを吸収可能に構成されている(図8(a)参照)。
したがって、モータシャフト51に軸ずれが生じた場合には、その軸ずれが軸受15の弾性変形、詳しくはOリング152の弾性変形を利用して吸収されることにより、そのモータシャフト51の作動性を向上することができる。
また、バルブ体70側に位置する軸受15は、モータシャフト51を回転可能に支持する軸受本体151と、その軸受本体151とモータハウジング部31との間に介在されるOリング152とを備えている(図8(a),(b)参照)。これにより、軸受本体151によりモータシャフト51をほぼ同一軸線上に支持しながらも、Oリング152の弾性変形を利用してモータシャフト51の軸ずれを吸収することができる。また、既製のOリング152を採用したことにより、コストを低減することができる。また、Oリング152に代えて、専用の弾性部材を採用してもよい。
また、前記軸受15に代えて、図9(a),(b)に示すように、一体成形品からなる軸受155を用いることができる。図9(b)に示すように、軸受155は、金属製あるいは樹脂製のリング状に形成されており、軸受本体156と弾性変形部157とを一体に備えている。
軸受本体156は、モータシャフト51を回転可能に支持する中空孔156aを有している。
また、弾性変形部157は、軸受本体156の前端部の外周部から後方へ向けて次第に外径を大きくするほぼ円錐筒状に一体形成されている。弾性変形部157は、例えば適数個の切込溝157a(図9(b)参照)を形成することにより、外径を小さくする方向へ弾性変形可能に形成されている。なお、切込溝157aを形成することなく、弾性変形部157を弾性変形可能に形成することも可能である。
そして、上記軸受155は、図9(a)に示すように、弾性変形部157の弾性変形を利用してモータハウジング部31における軸受部14の軸受孔14a内に圧入される。これにより、弾性変形部157がモータハウジング部31と軸受本体151との間において弾性変形可能に介在される。また、軸受本体151の中空孔156a内にモータシャフト51が挿通されて回転可能に支持されている。したがって、モータシャフト51の軸ずれは、軸受本体151を介しての弾性変形部157の弾性変形により吸収することができる。
上記した軸受155によると、モータシャフト51を回転可能に支持する軸受本体156と、その軸受本体156に弾性変形可能に一体形成されかつ前記モータハウジング部31に弾性的に接触する弾性変形部157とを備えている。これにより、軸受本体156によりモータシャフト51をほぼ同一軸線上に支持しながらも、弾性変形部157の弾性変形を利用してモータシャフト51の軸ずれを吸収することができる。また、軸受本体156に弾性変形部157が一体形成されているので、部品点数及び組付工数を削減することができる。
また、モータ部30のロータ50のモータシャフト51にバルブ体70を直結し、モータ部30すなわちトルクモータによりバルブ体70をダイレクトに駆動する構成としている(図4参照)。したがって、例えば、ダイヤフラム式負圧制御装置に比べ、バキュームタンク、バキュームスイッチングバルブ(VSV)、配管等を省略することができる。また、モータ駆動により減速ギヤ機構を介してバルブ体を開閉する場合に比べ、減速ギヤ機構を省略することができる。このため、ダイヤフラム式負圧制御装置や減速ギヤ機構を用いる装置に比べて、部品点数及び組付工数を削減し、コストを低減するとともにコンパクト化を図ることができる。
また、スプリングガイド57(図4及び図11参照)が、スプリングガイド本来の機能と、トルクスプリング64の端末部64bを掛装するスプリング座面583aによるスプリングフックとしての機能と、全開時に受止側ストッパ面583bに当接する当接側ストッパ面579bによる全開ストッパとしての機能とを兼ね備えている。このため、部品点数及び組付工数を削減し、コストを低減することができる。また、スプリングガイド57にスプリング座面579a及び当接側ストッパ面579bが一体形成されるので、各面579a,579bを別々の構成部品により形成する場合に比べて、各面579a,579bを精度良く形成することができる。
また、モータシャフト51に対してスプリングガイド57を係止片578による弾性変形(図12(b)中、二点鎖線578参照)いわゆるスナップフィット作用により一体的に固定することができる。このため、モータシャフト51にスプリングガイド57を安価にかつコンパクトに組付けることができる。
本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、モータ部30は、トルクモータに限定されるものではない。また、前記実施例においては、バルブボデー10にモータ部30を一体的に設けたが、バルブボデー10に別体のモータを装着してもよい。また、前後のモータシャフト用軸受15,58及びバルブ支持シャフト用軸受25には、ブッシュ形式に代え、ボールベアリング、ニードルベアリング等の形式の軸受を採用することができる。また、上記実施例では、モータ部30のオン時にバルブ体70を閉じ、モータ部30のオフ時にバルブ体70を開いたが、上記動作を逆すなわちモータ部30のオン時にバルブ体70を開き、モータ部30のオフ時にバルブ体70を閉じることも可能である。
本発明の一実施例にかかる吸気制御バルブ装置を示す斜視図である。 吸気制御バルブ装置を示す正面図である。 吸気制御バルブ装置を示す平面図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 図3のV−V線矢視断面図である。 吸気制御バルブ装置を示す分解斜視図である。 図4のVII−VII線矢視断面図である。 要部の構成を示すもので、(a)は側断面図、(b)は分解斜視図である。 要部の構成の変更例を示すもので、(a)は側断面図、(b)は分解斜視図である。 バルブ戻し機構を示すもので、(a)は開弁時の背面図、(b)は断面図、(c)は閉弁時の背面図である。 バルブ戻し機構を示す分解斜視図である。 スプリングガイドを示すもので、(a)は背面図、(b)は側断面図、(c)は正面図、(d)は(b)のD−D線断面図、(e)は係合孔の周辺部を示す正面図である。 サージタンクにおける吸気制御バルブ装置の取付部分を示す左側面図である。 サージタンク100における吸気制御バルブ装置の取付部分を示す平面図である。 図13のXV−XV線矢視断面図である。 図15のXVI−XVI線矢視断面図である。 図15のXVII−XVII線矢視断面図である。 エンジンの吸気系を示す模式図である。 エンジンの回転数とトルクとの関係を表わす特性線図である。
符号の説明
1 吸気制御バルブ装置
10 バルブボデー
12 フレーム部
12a 枠内開口部
15 前側のモータシャフト用軸受(バルブ側に位置する軸受)
30 モータ部(モータ)
31 モータハウジング部(モータハウジング)
50 ロータ
51 モータシャフト
58 後側のモータシャフト用軸受
70 バルブ体
100 サージタンク
104 隔壁
105 開口溝(隔壁に形成された開口部)
111 第1のタンク室
112 第2のタンク室
151 軸受本体
152 Oリング
155 軸受
156 軸受本体
157 弾性変形部

Claims (3)

  1. サージタンク内のタンク室を区画する隔壁に形成された開口部に装着される枠状のフレーム部を有するバルブボデーと、
    前記フレーム部にそのフレーム部の枠内開口部を回動により開閉可能に設けられ、その開閉により前記区画されたタンク室の相互間を連通及び遮断するバルブ体と、
    前記バルブ体を開閉駆動するモータと
    を備える吸気制御バルブ装置であって、
    前記モータの外郭を形成するモータハウジングには、そのモータのモータシャフトが一対の軸受を介して両持ち状態で回転可能に支持され、
    前記モータシャフトを支持する一対の軸受のうちバルブ体側に位置する軸受が、その弾性変形を利用してモータシャフトの軸ずれを吸収可能に構成されている
    ことを特徴とする吸気制御バルブ装置。
  2. 請求項1に記載の吸気制御バルブ装置であって、
    前記バルブ体側に位置する軸受は、前記モータシャフトを回転可能に支持する軸受本体と、その軸受本体と前記モータハウジングとの間に介在される弾性部材とを備えていることを特徴とする吸気制御バルブ装置。
  3. 請求項1に記載の吸気制御バルブ装置であって、
    前記バルブ体側に位置する軸受は、前記モータシャフトを回転可能に支持する軸受本体と、その軸受本体に弾性変形可能に一体形成されかつ前記モータハウジングに弾性的に接触する弾性変形部とを備えていることを特徴とする吸気制御バルブ装置。

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