JP2005127016A - 制震高層系建物 - Google Patents

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Yutaro Nishina
雄太郎 仁科
Yoshinao Sakai
由尚 阪井
Hiroaki Takenaka
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Abstract

【課題】建物計画を変更することなく、曲げ変形および転倒モーメントの低減を簡易に実現することができる制震高層系建物を提供する。
【解決手段】連層耐震壁を配置したコア部分1と、該コア部分1に対して居住空間2を隔てて外側に構築されると共に、外柱3aと外梁3bから成るラーメン架構の外フレーム3と、上記コア部分1と前記外フレーム3の外梁3bとの間に接続される床スラブ4と、上記コア部分1の頂部から上記外フレーム3方向に張り出すと共に、先端が該外フレーム3の外柱3aに接続されるトラス架構5から構成される高層系建物において、該トラス架構5内のラチス材5aに制震装置を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連層耐震壁を配置したコア部分と、該コア部分に対して居住空間を隔てて外側に構築されると共に、外柱と外梁から成るラーメン架構の外フレームと、上記コア部分と前記外フレームの外梁との間に接続される床スラブと、上記コア部分の頂部から或いは頂部及び中間部から外フレーム方向に張り出すと共に、先端が上記外フレームの外柱に接続されるトラス架構から構成される制震高層系建物に関するものである。
限られた敷地の建物計画において容積率を最大限に利用しようとすると、階数を増やして延べ床面積の確保を図るのが一般的である。このため、建物としては階数が増えることにより搭状比(建物巾と高さの比)は大きくなる。
高層系建物で塔状比が5〜6倍以上になると、建物に働く地震力や風荷重により、建物の水平変形は剪断変形より曲げ変形が支配的となる。その為、地震力に対して連層耐震壁の効果が少なく、転倒モーメントも低減できなくなる。
このような搭状比の大きな高層系建物の連層耐震壁を配置したコア部分を鉄筋コンクリート造で構築する場合、地震力や風荷重を受けた時に建物の転倒モーメントが大きくなり、構造設計上で不利または不可能な場合がある。
その為、設計を可能にする手法として、建物階数を減らして塔状比を小さくするか、下部にカウンターウエイトを設けて転倒を防止する構造形式か、或いは、既往の技術であるハットトラス(トップガーダー)を採用している。
従来、トップガーダーを採用した制震高層系建物として、コア部分の頂部に設けられたトップガーダーの先端が接続される外柱の頂部に、制震装置を設置して、転倒モーメントを低減する技術がある。(例えば、特許文献1および2参照)
しかしながら、これらの技術は、制震装置の設置スペースが高さ方向で必要となり、場合によっては、その位置は居住空間に影響する恐れがあるだけでなく、制震装置のメンテナンスも困難である等の問題点があった。また、上記従来の高層建物は、建物全体の梁・柱で地震力を吸収しているので、各階に梁が必要となり、居住空間に梁が突出して、間取りの構成が自由にできない等の問題点があった。
特許第2900838号 特許第2900841号
そこで、本発明の解決しようとする課題は、建物計画を変更することなく、曲げ変形および転倒モーメントの低減を簡易に実現することができる制震高層系建物を提供することにある。
本発明の制震高層系建物は、連層耐震壁を配置したコア部分と、該コア部分に対して居住空間を隔てて外側に構築されると共に、外柱と外梁から成るラーメン架構の外フレームと、上記コア部分と前記外フレームの外梁との間に接続される床スラブと、上記コア部分の頂部から上記外フレーム方向に張り出すと共に、先端が該外フレームの外柱に接続されるトラス架構から構成される高層系建物において、該トラス架構内のラチス材に制震装置を設けたことを特徴とする。また、連層耐震壁を配置したコア部分と、該コア部分に対して居住空間を隔てて外側に構築されると共に、外柱と外梁から成るラーメン架構の外フレームと、上記コア部分と前記外フレームの外梁との間に接続される床スラブと、上記コア部分の頂部および中間部から上記外フレーム方向に張り出すと共に、先端が該外フレームの外柱に接続されるトラス架構から構成される高層系建物において、該トラス架構内のラチス材に制震装置を設けたことを特徴とする。さらに、上記制震装置がダンパーであることを特徴とする。又更に、上記外フレームが、居住空間を隔てて上記コア部分の外周に構築されることを特徴とする。更にまた、上記外フレームが、居住空間を隔てて上記コア部分の片側に構築されることを特徴とする。
本発明の制震高層系建物は、下記の利点を有する。
(1)制震装置をトラス架構の内部に設けることで、居住空間に影響を及ぼす恐れがないだけでなく、制震装置のメンテナンスが容易で施工性を向上させることができ、シンプルで明快な構造を実現することができる。
(2)各階のコア部分と外フレーム間を床スラブのみで連結することで梁がないことにより、居住空間内の間取りの自由度が向上することにより居住空間の自由度が向上するだけでなく、居住空間に梁を有する建物に較べて建物全体の曲げ変形を低減することができ、制震装置の効果を大きくすることができる。
図1は、本発明の制震高層系建物の第1の実施例を示すものであって、1は塔状のコア部分、2は居住空間、3は外フレーム、4は床スラブ、5はトラス架構である。
上記コア部分1には、鉄筋コンクリート造の連層耐震壁が配置され、地震時に建物が受ける地震力を負担しながら全体的にしなるようになっている。該コア部分1は、上記鉄筋コンクリート造に限定するものでなく、鉄骨鉄筋コンクリート造でも鉄骨造でも、要するに全体が耐震壁として剛構造になっていれば、いずれでもよい。
上記居住空間2は、柱・梁のない広い空間で、間取りを自由に設定できたり、広いオフィス空間とすることができる。本発明の居住空間には、建物全体または一部にオフィスを有する場合にはオフィス空間も含まれ、また、建物全体または一部に役所や銀行などの公共空間が含まれる場合もある。
上記外フレーム3は、多数の外柱3aと外梁3bによりラーメン架構となっている。
上記床スラブ4は、上記コア部分1と外フレーム3の外梁3bとの間に接続され、その上部に上記居住空間2を形成する。
上記トラス架構5は上記コア部分1の頂部上に一体的に設けられ、その先端は上記外フレーム3の外柱3aに接続される。該トラス架構5内のラチス材5aにはダンパー6が設置されている。ダンパー6としては、例えば、油圧式ダンパーを使用する。
本制震高層系建物は、以上のように構成されているので、この建物に地震力や風荷重が働くと、建物の曲げ変形によって生じる外柱とコア部分1との相対鉛直変位又は相対鉛直速度に対して、建物頂部に設けられたトラス架構5内のラチス材5aのダンパー6が有効に作用する。
上記実施例は、外フレーム3がコア部分1の周囲に設けられている例を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、図2に示すように、外フレーム3をコア部分1の片側に構築した建物において、上記トラス架構5内のラチス材5aにダンパー6を設置した構成としてもよい。
図3は、トラス架構7が、上記コア部分1の頂部から側方に張り出した構造の高層系建物を示すもので、このトラス架構7のラチス材7aにダンパー6が設置されている。本実施例ではトラス架構7がコア部分1から両側に張り出されているが、図2のように、片側に張り出した構成でもよい。
図4は、トラス架構7が、コア部分1の頂部だけでなく中間部からも側方に張り出した構造の高層系建物を示すもので、このトラス架構7のラチス材7aにダンパー6が設置されている。本実施例ではトラス架構7がコア部分1から両側に張り出されているが、図2のように、片側に張り出した構成でも、また、図1のように、頂部上にトラス架構を設けた構造の高層系建物の中間部に設けてもよい。
本発明の制震高層系建物を示した第1の実施例の説明図である。 本発明の制震高層系建物を示した第2の実施例の説明図である。 本発明の制震高層系建物を示した第3の実施例の説明図である。 本発明の制震高層系建物を示した第4の実施例の説明図である。
符号の説明
1 コア部分
2 居住空間
3 外フレーム
3a 外柱
3b 外梁
4 床スラブ
5 トラス架構
5a ラチス材
6 ダンパー
7 トラス架構
7a ラチス材

Claims (5)

  1. 連層耐震壁を配置したコア部分と、該コア部分に対して居住空間を隔てて外側に構築されると共に、外柱と外梁から成るラーメン架構の外フレームと、上記コア部分と前記外フレームの外梁との間に接続される床スラブと、上記コア部分の頂部から上記外フレーム方向に張り出すと共に、先端が該外フレームの外柱に接続されるトラス架構から構成される高層系建物において、該トラス架構内のラチス材に制震装置を設けたことを特徴とする制震高層系建物。
  2. 連層耐震壁を配置したコア部分と、該コア部分に対して居住空間を隔てて外側に構築されると共に、外柱と外梁から成るラーメン架構の外フレームと、上記コア部分と前記外フレームの外梁との間に接続される床スラブと、上記コア部分の頂部および中間部から上記外フレーム方向に張り出すと共に、先端が該外フレームの外柱に接続されるトラス架構から構成される高層系建物において、該トラス架構内のラチス材に制震装置を設けたことを特徴とする制震高層系建物。
  3. 上記制震装置がダンパーであることを特徴とする請求項1または2に記載の制震高層系建物。
  4. 上記外フレームが、居住空間を隔てて上記コア部分の外周に構築されることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の制震高層系建物。
  5. 上記外フレームが、居住空間を隔てて上記コア部分の片側に構築されることを特徴とする請求項1、2または3に記載の制震高層系建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114701A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Shimizu Corp 曲げ制御型制震構造物

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